JP4221826B2 - マグネットバルブ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はマグネットバルブに関し、より詳しくは、マグネットの磁力を利用して弁体を開閉作動させるようにしたマグネットバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アセプティック充填機に使用されるマグネットバルブとして、
ハウジング内に形成した流路と、この流路を囲む弁座と、上記流路内に移動可能に設けられ、上記弁座に着座して該流路を閉鎖する弁体と、上記流路の外部に移動可能に設けられ、上記弁体と磁気的に結合して該弁体を上記弁座に着座させる閉鎖位置と該弁座から離隔させる開放位置とに移動させる駆動部材と、該駆動部材を昇降させる昇降駆動手段とを備え、この昇降駆動手段により上記駆動部材を昇降させて上記弁体を閉鎖位置と開放位置とに移動させるようにしたものが知られている(米国特許第5,676,344号明細書)。
上記構成を有するマグネットバルブにおいては、駆動部材を閉鎖位置に移動させれば、これと磁気的に結合している弁体を閉鎖位置に移動させることができ、これにより弁体を弁座に着座させて流路を閉じさせることができる。また駆動部材を開放位置に位置させれば、弁体を開放位置に移動させることができ、それにより弁体を弁座から離座させて流路を開放させて、容器内に充填液を充填することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述したマグネットバルブでは、駆動部材を開放位置に位置させて弁体を弁座から離座させた状態では、該弁体は流路中に浮いた状態となるため、弁体をできるだけ安定させるために大きな流路を確保することが困難となっていた。その結果、特に果実入り充填液を流通させた際に果実が詰まる虞があった。
本発明はそのような事情に鑑み、果実入り充填液を流通させてもその果実が詰まるのを可及的に防止することができるようにしたマグネットバルブを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1の発明は、上述した構成を有する従来のマグネットバルブにおいて、上記駆動部材を上記ハウジングおよび上記昇降駆動手段に対して回転自在に設けるとともに、該駆動部材を回転駆動する回転駆動手段を設け、上記駆動部材の回転によりこれと磁気的に結合した弁体を回転させるようにしたものである。
また請求項2の発明は、上述した構成を有する従来のマグネットバルブにおいて、上記弁体に上記流路の一部を構成する螺旋溝を形成するとともに、該螺旋溝を形成した部分の弁体をハウジングの内周面に摺動自在に係合させ、また上記駆動部材を上記ハウジングに対して回転自在に設けるとともに、該駆動部材を回転駆動する回転駆動手段を設け、上記駆動部材の回転によりこれと磁気的に結合した弁体を回転させるようにしたものである。
【0005】
【作用】
請求項1の発明によれば、駆動部材を開放位置に位置させるとともに、回転駆動手段により該駆動部材を回転させることにより、駆動部材と磁気的に結合した弁体を弁座から離座させるのと同時に、該弁体を回転させることができる。そして弁体を磁気的に結合した状態で回転させれば、該弁体が回転していない場合に比較してその弁体を流路中で安定した状態に維持することができ、したがって従来に比較して流路を拡大することが可能となり、これにより果実入り充填液を流通させても果実が詰まる虞を低減することができる。
また請求項2の発明によれば、螺旋溝を形成した部分の弁体をハウジングの内周面に摺動自在に係合させているので、該弁体が流路中で不安定となることがない。しかも、螺旋溝を形成した弁体を回転させているので、該螺旋溝の回転によるポンプ作用を期待することができ、これにより果実入り充填液を流通させても果実が詰まる虞を低減することができる。
【0006】
【実施例】
以下、図示実施例について本発明を説明すると、図1において、回転式充填装置は時計方向に連続的に回転される回転体1を備えており、該回転体1の外周部円周方向等間隔位置にそれぞれマグネットバルブ2(図2参照)を設け、また各マグネットバルブ2の下方に図示しない容器を載置する載置台をそれぞれ設けている。
コンベヤ3によって搬送されてきた上記容器は、タイミングスクリュウ4によって上記回転体1と同期して回転している供給スターホイール5に同期され、この供給スターホイール5によって供給位置Aで上記載置台上に供給される。載置台上に容器が供給されて回転体1によって該容器が搬送されるようになると、大開度位置Bにおいて上記マグネットバルブ2が大開度で開放され、それによって容器内に果実入りの充填液が充填される。
回転体1の回転に伴って容器内への充填液の充填が進むと、小開度位置Cにおいてマグネットバルブ2の開度が大開度から小開度へ切換えられる。この小開度位置Cは、例えば95%程度の充填量が得られと予想される位置に設定されている。そして小開度による充填液の充填が進み、それによって容器内に所定量の充填液が充填されると図示しない液面センサや重量計によってそのことが検出され、マグネットバルブ2が閉じられる(閉鎖位置D)。
この後、容器は排出位置Eで排出スターホイール6によって載置台上からコンベヤ3上へ排出されるようになる。
【0007】
次に、上記各マグネットバルブ2の構成を説明すると、図2において、筒状部材からなるマグネットバルブのハウジング11は鉛直方向に配置してあり、その上部を図示しない充填液タンクに固定したブロック12にボルト13で連結することにより、上記充填液タンクに固定してある。上記ハウジング11内には流路14を形成してあり、この流路14の上端部は図示しないパイプを介して上記充填液タンクに連通させ、また下端部は外部に開口して、図示しない容器に対する充填ノズルとなっている。
上記ハウジング11の下端部には上記流路14を囲む弁座15を形成してあり、またこのハウジング11内に上記弁座15に着座して流路14を閉鎖する弁体21を上下方向に摺動自在に設けている。この弁体21はその下端部が上記弁座15に着座する小径の弁部21aとなっており、また上方部は筒状に形成されて大径の筒状部21bとなっている。
さらに上記弁部21aと筒状部21bとの間に中径のガイド部21cを形成し、上記筒状部21b内に形成される内部通路21dは複数の透孔21eを介して上記ガイド部21cの外周に開口している。また上記ガイド部21cはハウジング11の小径孔11a内に摺動自在に嵌合させてあり、かつ該ガイド部21cの外周に形成した螺旋溝21fは、ハウジング11の小径孔11aの上下に形成した大径孔11bと中径孔11cとに常時連通させている。
したがって、上記ハウジング11における大径孔11bの内周面と弁体21における筒状部21bの外周面との間の間隙、並びに弁体21の内部通路21dと複数の透孔21e、さらに上記螺旋溝21fにより上記流路14の一部が形成されている。
【0008】
上記ハウジング11の外部には、上記弁体21と磁気的に結合して該弁体21を上下に変位させるとともに回転させるための駆動部材22を設けてあり、この駆動部材22は昇降駆動手段23によって昇降され、また回転駆動手段24(図3参照)によって回転されるようになっている。
上記駆動部材22は上記筒状のハウジング11の外周に昇降自在に設けた外側筒状部材25を備えており、この外側筒状部材25の内側に、軸受け26を介して内側筒状部材27を回転自在に軸支している。そして内側筒状部材27に上記ハウジング11を囲む多数のマグネット28を取付けている。このマグネット28は、図3に示すように、円周方向にN極とS極とが交互となるように、また上下方向にもN極とS極とが交互となるように配置してある。
他方、上記弁体21の筒状部21bにも多数のマグネット29を取付けてあり、このマグネット29も上記マグネット28と同様に配置してある。このとき、マグネット29の上下方向の大きさと配置個数は、マグネット28の同方向の大きさと配置個数に一致させてあり、また円周方向の配置個数も同数に設定してある。さらに、上記ハウジング11や筒状部材25、27は、それぞれ非磁性材料から構成してある。
したがって、上記駆動部材22を昇降させてマグネット28を昇降させれば、該マグネット28と磁気的に結合されたマグネット29を介して弁体21を昇降させることができ、これにより弁体21の弁部21aを弁座15に接離させることができる。また後述するように、駆動部材22を回転させることにより上記マグネット28、マグネット29を介して弁体21を一体的に回転させることができる。
【0009】
上記駆動部材22を昇降させる昇降駆動手段23は、上記ブロック12内に設けたエアシリンダ装置から構成してあり、このエアシリンダ装置はブロック12内に形成した段付孔31を備えている。この段付孔31はその下方が大径孔31a、上方が小径孔31bとなっており、上記大径孔31a内に大径ピストン32を、小径孔31b内に小径ピストン33をそれぞれ摺動自在に嵌合している。
上記小径ピストン33の下端部には鉛直下方に向けてピストンロッド35を取付けてあり、このピストンロッド35は上記大径ピストン32およびブロック12を気密を保持して摺動自在に貫通し、その下端部に取付けたブラケット36を上記駆動部材22の外側筒状部材25に連結している。
さらに、上記小径ピストン33の上方側に第1圧力室37を形成するとともに、この第1圧力室37をブロック12に形成した第1通路38に連通させ、該第1通路38は図示しない切換え弁を介して圧力流体供給源に連通させている。
また上記小径ピストン33と大径ピストン32との間に第2圧力室39を形成し、この第2圧力室39は第2通路40および図示しない切換え弁を介して上記圧力流体供給源に連通させ、さらに上記大径ピストン32の下方に形成した第3圧力室41は第3通路42と図示しない切換え弁を介して上記圧力流体供給源に連通させている。
そして上記小径ピストン33とブロック12との間にばね43を弾装し、該ばね43により通常は小径ピストン33と大径ピストン32とを下降端位置に保持させている。
【0010】
したがって、第1圧力室37を圧力流体源に連通させ、第2圧力室39および第3圧力室41を大気に連通させた場合には、小径ピストン33および大径ピストン32は流体圧力とばね43の弾撥力とにより下降端に保持されるので、上記小径ピストン33に設けたピストンロッド35およびブラケット36を介して駆動部材22が下降端の閉鎖位置に位置され、これにより駆動部材22のマグネット28と磁気的に結合された弁体21のマグネット29を介して該弁体21の弁部21aが弁座15に着座され、それによって流路14が閉鎖される(図2の状態)。
また、上記第1圧力室37および第3圧力室41を大気に連通させ、第2圧力室39を圧力流体源に連通させた場合には、大径ピストン32が下降端に保持されたまま小径ピストン33がばね43に抗して上昇端位置まで上昇されるので、駆動部材22も上方の大開度位置まで大きく上昇される。これにより弁体21も弁座15から大きく離座して流路14を大開度で開放するようになる(図4の状態)。
さらに、上記第2圧力室39を大気に連通させ、上記第1圧力室37と第3圧力室41とを圧力流体源に連通させた場合には、小径ピストン33が下降されると同時に大径ピストン32が上昇されて両者が当接するが、受圧面積は大径ピストン32のほうが大きいので、該大径ピストン32は上記大径孔31aと小径孔31bとの間の段部31cに当接した上昇端位置となり、小径ピストン33はその上昇端位置の大径ピストン32に当接して下降位置が規制されることになる。この状態では、小径ピストン33の下降量は、大径ピストン32が下降端に位置している場合よりも小さくなるので、上記駆動部材22は、上記閉鎖位置と開放位置との間に設けられた小開度位置に位置決めされる。これにより上記弁体21は弁座15から相対的に小さく離座されるようになり、それによって流路14は小開度で開放されるようになる(図5の状態)。
【0011】
次に、上記回転駆動手段24は、図1に示すように、回転体1の外周に配設して図示しないフレームに固定した多数のマグネット51、52を備えている。一方のマグネット51は、回転体1の回転方向において大開度位置Bを越えた位置から小開度位置Cの手前までの範囲にわたって円弧状に配設固定してあり、他方のマグネット52は、小開度位置Cを越えた位置から閉鎖位置Dの手前までの範囲にわたって円弧状に配設固定してある。
これらマグネット51、52は、それぞれ図3に示すように、円周方向にN極とS極とが交互となるように、また上下方向にもN極とS極とが交互となるように配置してあり、また各マグネット51、52の上下方向の大きさと配置個数とは、駆動部材22に設けたマグネット28の同方向の大きさと配置個数とに一致させてある。
上記マグネット51、52は、基本的に同一構成を有しているが、その高さ位置を僅かに異ならせて配設してある。すなわち、一方のマグネット51は、図4に示すように、駆動部材22を上方の大開度位置まで大きく上昇させた際のマグネット28の高さ位置に一致するように配設してあり、他方のマグネット52は、駆動部材22を小開度位置とした際のマグネット28の高さ位置に一致するように配設してある。
【0012】
以上の構成において、昇降駆動手段23により駆動部材22を閉鎖位置に位置させた際には、弁体21の弁部21aは弁座15に着座して流路14を閉じている。
この状態から回転体1の回転に伴ってマグネットバルブ2が大開度位置Bに移動されると、上記昇降駆動手段23により駆動部材22が上方の大開度位置に移動され、これにより弁体21はマグネット28、29の磁気的結合により上昇端まで移動されて流路14を大開度で開放する。このとき、弁体21のガイド部21cはハウジング11の小径孔11a内に摺動自在に嵌合されているので、弁体21が大開度で開放されても弁体21が流路14中で不安定な状態となることがない。
そしてこれに引き続き、マグネットバルブ2が回転駆動手段24のマグネット51の前面を通過するようになると、マグネット51と28との磁気的結合によりマグネット28を取付けた内側筒状部材27が回転体1の回転に伴って公転しながら自転するようになり、マグネット28が自転するとマグネット29を介して弁体21も自転するようになる。
上記弁体21が大開度となることにより大流量の充填液が流路14を流通して容器内に充填されるようになるが、このとき流路14を構成する螺旋溝21fは弁体21の回転により螺旋溝内の充填液を容器に向けて押出す方向に回転されるので、そのポンプ作用により充填液中の果実が螺旋溝21f内で詰まることがない。
【0013】
上記弁体21が大開度となることによって容器内への大流量による充填が進み、やがてマグネットバルブ2が小開度位置Cの手前となると該マグネットバルブ2は回転駆動手段24のマグネット51を越えるので、該マグネット51と駆動部材22のマグネット28との磁気的結合が外れるようになる。この後、マグネットバルブ2が小開度位置Cとなると、上記昇降駆動手段23により駆動部材22が小開度位置に移動され、これにより弁体21はマグネット28、29の磁気的結合により流路14を小開度で開放する。
これに引き続き、マグネットバルブ2は回転駆動手段24のマグネット52の前面を通過するので、駆動手段22のマグネット28はマグネット52と磁気的に結合するようになり、該マグネット52によりマグネット28、29を介して弁体11が再び自転されるようになる。
そしてマグネットバルブ2がマグネット52を越えると、該マグネット52と駆動部材22のマグネット28との磁気的結合が外れるようになり、この状態で小開度による充填液の充填が進んで容器内に所定量の充填液が充填されると、上記昇降駆動手段23により駆動部材22が閉鎖位置に移動されて弁体21の弁部21aが弁座15に着座され、流路14が閉じられる。
【0014】
図6は本発明の他の実施例を示したもので、本実施例においては、筒状部材からなるマグネットバルブのハウジング154は鉛直方向に配置してあり、その内部を隔壁部155によって上下に区画している。上記隔壁部155より下方のハウジング154内の軸部に筒状のハウジング111を配設してあり、該ハウジング111の上端部をシール部材156により液密を保って上記隔壁部155の下面に取付けるとともに、該ハウジング111の下端部は、連結金具157によりハウジング154の下端部に取付けた下部ハウジング158に、シール部材159により液密を保って取付けている。
上記隔壁部155にはL字形に屈曲させた内部通路155aを形成してあり、その上方側となる端部はパイプ160を介して図示しない充填液タンクに連通させている。また内部通路155aの下方側の端部は上記ハウジング111内の上部に連通させてあり、該ハウジング111の下部は上記下部ハウジング158内に連通させている。そしてこれらパイプ160、内部通路155a、ハウジング111および下部ハウジング158により充填液の流路114を形成している。この下部ハウジング158は図示しない容器に対する充填ノズルとなっており、この下部ハウジング158の下端部に上記流路114を囲む弁座115を形成してある。
上記ハウジング111内に上記弁座115に着座して流路114を閉鎖する弁体121を上下方向に摺動自在に設けてある。この弁体121のガイド部121cは下部ハウジング158の小径孔158a内に摺動自在に嵌合させてあり、かつ該ガイド部121cの外周に形成した螺旋溝121fは、下部ハウジング158の小径孔158aの上下に形成した大径孔158bと中径孔158cとに常時連通させている。そして該弁体121の筒状部121bに多数のマグネット129を取付けてあり、このマグネット129は第1実施例のマグネット29と同様に円周方向にN極とS極とが交互となるように、また上下方向にもN極とS極とが交互となるように配置してある。
【0015】
また上記ハウジング154とハウジング111との間に駆動部材122を設けてあり、この駆動部材122の外側筒状部材125を昇降駆動手段123に連結し、また上記駆動部材122の内側筒状部材127に多数のマグネット128を取付けている。このマグネット128も上記マグネット129と同様に配置してある。
上記昇降駆動手段123は、ハウジング111の上方にこれと同一軸線上に配置してあり、ハウジング154に連結金具163を介して連結したシリンダハウジング164と、このシリンダハウジング164の軸部に形成した段付孔165とを備えている。
上記段付孔165の中間の中径孔165a内には気密を保持して円板状の小径ピストン166を摺動自在に嵌合してあり、該小径ピストン166の下端部に設けたピストンロッド167を上記段付孔165の下方の小径孔165b内を気密を保持して摺動自在に貫通させている。そしてピストンロッド167の下端部に連結プレート168を取付け、この連結プレート168を連結ロッド169を介して上記駆動部材122の外側筒状部材125に連結している。上記連結ロッド169は、図示しないが連結プレート168の周囲4か所に取付けてある。
【0016】
上記段付孔165の上方の大径孔165c内には気密を保持して円板状の大径ピストン170を摺動自在に嵌合してあり、この大径ピストン170の上端部に連結した昇降ロッド171を、上記シリンダハウジング164の上端部を封鎖する蓋部材172を気密を保持して摺動自在に貫通させて上方に突出させている。そして該昇降ロッド171の突出端にナット173を螺着し、該ナット173を、上記蓋部材172の上端部に上下方向に変位可能に設けた調整部材174に当接させることにより、上記大径ピストン170の下降端位置を規制することができるようにしている。
そして上記小径ピストン166と大径ピストン170との間にばね175を弾装し、該ばね175により通常は両者を離隔した状態に、つまり小径ピストン166を下降端に、また大径ピストン170を上昇端に保持させている。
さらに、上記小径ピストン166の下方側に第1圧力室181を形成するとともに、この第1圧力室181を図示しない切換え弁を介して圧力流体供給源に連通させている。また上記小径ピストン166と大径ピストン170との間に第2圧力室182を形成し、この第2圧力室182を図示しない切換え弁を介して上記圧力流体供給源に連通させ、さらに上記大径ピストン170の上方に形成した第3圧力室183を図示しない切換え弁を介して上記圧力流体供給源に連通させている。
なお、連結プレート168を収容した空間は、大気通路184を介して大気に連通させている。
【0017】
したがって、中間の第2圧力室182を圧力流体源に連通させ、第1圧力室181および第3圧力室183を大気に連通させた場合には、小径ピストン166は下降端に、また大径ピストン170は上昇端に保持されるので、上記小径ピストン166に設けたピストンロッド167、連結プレート168および連結ロッド169を介して駆動部材122が下降端の閉鎖位置に位置され、これにより駆動部材122のマグネット128と磁気的に結合された弁体121の弁部121aが弁座115に着座して流路114を閉鎖するようになる(図6の状態)。
また、上記第2圧力室182および第3圧力室183を大気に連通させ、上記第1圧力室181を圧力流体源に連通させた場合には、小径ピストン166が上昇端に位置している大径ピストン170に当接する位置まで上昇されるので、駆動部材122も上方の大開度位置まで大きく上昇される。これにより弁体121も弁座115から大きく離座して流路114を大開度で開放するようになる。
さらに、上記第2圧力室182を大気に連通させ、上記第1圧力室181および第3圧力室183を圧力流体源に連通させた場合には、小径ピストン166が上昇されると同時に大径ピストン170が降下されて両者が当接するが、受圧面積は大径ピストン170のほうが大きいので該大径ピストン170は下降端位置となり、小径ピストン166はその下降端位置の大径ピストン170に当接して上昇位置が規制され、それによって流路114は小開度で開放されるようになる。
【0018】
その他の構成は第1実施例と同様に構成してあり、相当する部分のうち主要な部分には第1実施例と同一の符号に100を加えた符号を付して示してある。
このような第2実施例の構成においても、第1実施例と同等の作用効果が得られることは明かである。
【0019】
なお、上記実施例では回転駆動手段24を多数のマグネット51、52によって構成しているが、これに限定されるものではなく、駆動部材22を回転駆動することができればモータ等の他の手段を用いても良いことは勿論である。また、上記マグネットとしてそれぞれ電磁石を利用することができ、さらに昇降駆動手段23としても上記実施例のものに限定されるものではなく、例えばカム機構を利用して駆動部材22を閉鎖位置、開放位置および小開度位置にそれぞれ移動させるようにしてもよい。
さらにまた、上記実施例では弁体21にガイド部21cを設けるとともに、該ガイド部に螺旋溝21fを形成し、かつガイド部をハウジング11に摺動自在に嵌合するようにしているが、上記螺旋溝を省略してガイド部とハウジング間に間隙を形成し、その間隙を流路とするようにしても良い。
この場合、弁体21は流路14中に浮遊することになるが、回転駆動手段24によって回転されているので、弁体が回転していない場合に比較してその弁体を流路中で安定した状態で浮遊させることができる。したがって、従来に比較して流路を拡大することが可能となり、これにより果実入り充填液を流通させても果実が詰まる虞を低減することができる。またこの場合、弁体21の弁部21aと筒状部21bとの間にガイド部21cを形成するとともに、弁体21の内部に形成した内部通路21dを複数の透孔21eを介してそのガイド部21cの外周に連通させることにより、特にハウジング11の内周面と筒状部21bの外周面との間の間隙を狭くしても充分な流路面積を確保することができる。そして上記間隙を狭くすることにより弁体21の径方向の振れを小さくすることができ、それにより流量変化を抑制して高精度な充填を行うことができるとともに、弁座15に対する着座不良を良好に防止することができるという利点がある。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、流路中で弁体を回転させることができるので、該弁体が回転していない従来装置に比較してその弁体を流路中で安定した状態に維持することができ、したがって従来に比較して流路を拡大することが可能となり、また果実入り充填液を流通させても果実が詰まる虞を低減することができるという効果が得られる。
また請求項2の発明によれば、螺旋溝を形成した部分の弁体をハウジングの内周面に摺動自在に係合させているので、該弁体が流路中で不安定となることがなく、しかも螺旋溝を形成した弁体を回転させているので、該螺旋溝の回転によるポンプ作用を期待することができ、これにより果実入り充填液を流通させても果実が詰まる虞を低減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略平面図。
【図2】本発明にかかるマグネットバルブ2の閉鎖状態を示す断面図。
【図3】駆動部材22のマグネット28と回転駆動手段24のマグネット51、52を示す概略構成図。
【図4】図2のマグネットバルブの大開度状態を示す断面図。
【図5】図2のマグネットバルブの小開度状態を示す断面図。
【図6】本発明の第2実施例を示す断面図。
【符号の説明】
2…マグネットバルブ 11、111、158…ハウジング
14、114…流路 15、115…弁座
21、121…弁体 21f、121f…螺旋溝
22、122…駆動部材 23、123…昇降駆動手段
24…回転駆動手段 28、29、51、52…マグネット
Claims (4)
- ハウジング内に形成した流路と、この流路を囲む弁座と、上記流路内に移動可能に設けられ、上記弁座に着座して該流路を閉鎖する弁体と、上記流路の外部に移動可能に設けられ、上記弁体と磁気的に結合して該弁体を上記弁座に着座させる閉鎖位置と該弁座から離隔させる開放位置とに移動させる駆動部材と、該駆動部材を昇降させる昇降駆動手段とを備え、この昇降駆動手段により上記駆動部材を昇降させて上記弁体を閉鎖位置と開放位置とに移動させるようにしたマグネットバルブにおいて、
上記駆動部材を上記ハウジングおよび上記昇降駆動手段に対して回転自在に設けるとともに、該駆動部材を回転駆動する回転駆動手段を設け、上記駆動部材の回転によりこれと磁気的に結合した弁体を回転させることを特徴とするマグネットバルブ。 - ハウジング内に形成した流路と、この流路を囲む弁座と、上記流路内に移動可能に設けられ、上記弁座に着座して該流路を閉鎖する弁体と、上記流路の外部に移動可能に設けられ、上記弁体と磁気的に結合して該弁体を上記弁座に着座させる閉鎖位置と該弁座から離隔させる開放位置とに移動させる駆動部材とを備えたマグネットバルブにおいて、
上記弁体に上記流路の一部を構成する螺旋溝を形成するとともに、該螺旋溝を形成した部分の弁体をハウジングの内周面に摺動自在に係合させ、また上記駆動部材を上記ハウジングに対して回転自在に設けるとともに、該駆動部材を回転駆動する回転駆動手段を設け、上記駆動部材の回転によりこれと磁気的に結合した弁体を回転させることを特徴とするマグネットバルブ。 - 上記弁体に磁極が交互に異なるように配置した複数の磁石が設けられるとともに、上記駆動部材に磁極が交互に異なるように配置した複数の磁石が設けられ、両磁石は相互に磁気的に結合して、駆動部材の移動により弁体が弁座に対して接離されるとともに、駆動部材の回転により弁体が回転されるようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマグネットバルブ。
- 上記回転駆動手段は、マグネットバルブの移動方向に沿って磁極が交互に異なるように配置した複数の磁石を備えており、駆動部材の磁石は回転駆動手段の磁石と磁気的に結合して、マグネットバルブの移動に伴って該駆動部材を回転させることを特徴とする請求項3に記載のマグネットバルブ。
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