JP4129604B2 - マグネットバルブ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はマグネットバルブに関し、より詳しくはマグネットの磁力を利用して弁体を開閉作動させるようにしたマグネットバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アセプティック充填機に使用されるマグネットバルブとして、ハウジング内に形成した流路と、この流路を囲む弁座と、上記流路内に移動可能に設けられ、上記弁座に着座して該流路を閉鎖する弁体と、上記流路の外部に移動可能に設けられ、上記弁体と磁気的に結合して該弁体を変位させる駆動部材と、この駆動部材に連結手段を介して連結され、かつ該駆動部材を、上記弁体を弁座に着座させる閉鎖位置と上記弁体を弁座から上方へ離隔させる開放位置とに移動させる駆動装置とを備えたものが知られている(米国特許第5,676,344号明細書)。
上記構成を有するマグネットバルブにおいては、駆動装置により駆動部材を閉鎖位置に移動させれば、これと磁気的に結合している弁体を弁座に着座させて流路を閉じさせることができ、また駆動部材を開放位置に位置させれば、弁体を弁座から離座させて流路を開放させることができるので、容器内に充填液を充填することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述したマグネットバルブでは、駆動部材を開放位置に位置させて弁体を弁座から離座させた状態では、該弁体は流路中に浮いた状態となるため、特に大流量の充填液を流通させた際に弁体がその流速により押されてバルブ開度が変動したり、弁座に着座してしまう危険性があった。
本発明はそのような事情に鑑み、大流量の充填液を流通させても弁体を安定して開放位置に保持しておくことができるマグネットバルブを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1の発明は、上述した構成を有するマグネットバルブにおいて、上記ハウジング内に管体が設けられて該管体内に上記流路が形成され、上記駆動部材は管体の外部に移動可能に設けられ、また上記流路内に、上記弁体が弁座から上方へ離隔する方向に移動された際に該弁体に当接するストッパ部を設け、かつ上記駆動装置による駆動部材の開放位置を、上記弁体がストッパ部に当接する際の駆動部材の高さよりも、さらに所定距離だけ上方位置となるように設定して該弁体を上記ストッパ部に押し付けさせ、さらに上記駆動装置による駆動部材の閉鎖位置と開放位置との間に、弁体が上記弁座にもストッパ部材にも当接せずに浮いた状態となる小開度位置を設けたものである。
請求項2の発明は、上述した構成を有するマグネットバルブにおいて、上記ハウジング内に管体が設けられて該管体とハウジングとの間に上記流路が形成され、上記駆動部材は管体の内部に移動可能に設けられ、また上記流路内に、上記弁体が弁座から上方へ離隔する方向に移動された際に該弁体に当接するストッパ部を設け、かつ上記駆動装置による駆動部材の開放位置を、上記弁体がストッパ部に当接する際の駆動部材の高さよりも、さらに所定距離だけ上方位置となるように設定して該弁体を上記ストッパ部に押し付けさせ、
さらに上記駆動装置による駆動部材の閉鎖位置と開放位置との間に、弁体が上記弁座にもストッパ部材にも当接せずに浮いた状態となる小開度位置を設けたものである。
【0005】
【作用】
上記構成によれば、駆動部材を開放位置に位置させた際には、弁座から離座された弁体はストッパ部に当接されてこれに押し付けられるようになるため、大流量の充填液が流通されても弁体は安定してストッパ部に押し付けられた状態を維持することができる。したがって、従来の弁体が流路中に浮いた状態となっている場合に比較して、確実にバルブ開度が変動したり弁座に着座されてしまうことを防止することができる。
そして、容器内に大流量で充填液が充填されて容器内に所定量の充填液が充填されたら、上記駆動部材を小開度位置とすることにより充填液を小流量で容器内に充填することができる。この状態では、弁体は上記弁座にもストッパ部材にも当接せずに浮いた状態となるが、この際には流路を流れる充填液は小流量となっているので、その流速により変位されて開度を小さくしたり弁座に着座するようなことがなく、安定した充填を行なうことができる。
【0006】
【実施例】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、筒状部材からなるマグネットバルブのハウジング1は鉛直方向に配置してあり、その内部を隔壁部2によって上下に区画している。上記隔壁部2より下方のハウジング1内軸部に管体3を設けてあり、この管体3の上端部をシール部材4により液密を保って上記隔壁部2の下面に取付けるとともに、該管体3の下端部は、連結金具5によりハウジング1の下端部に取付けた下部パイプ6に、シール部材7により液密を保って取付けている。
上記隔壁部2にはL字形に屈曲させた内部通路2aを形成してあり、その上方側となる端部は上部パイプ8を介して図示しない充填液タンクに連通させている。また内部通路2aの下方側の端部は上記管体3内の上部に連通させてあり、該管体3の下部は上記下部パイプ6を介して図示しない充填ノズルに連通させている。そしてこれら上部パイプ8、内部通路2a、管体3および下部パイプ6により充填液の流路9を形成している。
【0007】
上記管体3の下端部には上記流路9を囲む弁座3aを形成してあり、またこの管体3内に上記弁座3aに着座して流路9を閉鎖する弁体11を上下方向に摺動自在に設けている。この弁体11はその下端部が上記弁座3aに着座する弁部11aとなっており、この弁部よりも上方は筒状に形成されて筒状部11bとなっている。
さらに上記弁部11aと筒状部11bとの間に小径の首部11cを形成し、上記筒状部11b内に形成される内部通路11dは複数の透孔11eを介して上記首部11cの外周に開口している。そして管体3の内周面と弁体11における筒状部11bの外周面との間の間隙、並びに弁体11の内部通路11dと複数の透孔11e、および管体3の内周面と首部11cの外周面との間の間隙により、上記流路9の一部を形成している。
このように、弁体11の弁部11aと筒状部11bとの間に首部11cを形成するとともに、弁体11の内部に形成した内部通路11dを複数の透孔11eを介してその首部11cの外周に連通させることにより、特に管体3の内周面と筒状部11bの外周面との間の間隙を狭くしても充分な流路面積を確保することができる。そして上記間隙を狭くすることにより弁体11の径方向の振れを小さくすることができ、それにより流量変化を抑制して高精度な充填を行うことができるとともに、弁座3aに対する着座不良を良好に防止することができるという利点がある。
【0008】
次に、上記管体3の外部で、ハウジング1の内部には、上記弁体11と磁気的に結合して該弁体11を変位させるための駆動部材12を設けてあり、この駆動部材12は駆動装置13によって昇降させることができるようにしている。
上記駆動部材12は上下にフランジ部12a、12bを有する筒状部材から構成してあり、図示実施例ではこの駆動部材12の内周部上下位置に管体3を囲む2つのマグネット14を取付けている。他方、上記弁体11の筒状部11bにはマグネット14の間隔に合わせて2つの鉄片等からなる磁性体15を埋設してあり、また上記管体3は非磁性材料から構成してある。
したがって、上記駆動部材12を昇降させればマグネット14と磁気的に結合された弁体11を昇降させることができ、それによって弁体11の弁部11aを弁座3aに接離させることができる。
【0009】
上記駆動部材12を駆動する駆動装置13は、ハウジング1の上方にこれと同一軸線上に配置してある。図示実施例では上記駆動装置13はエアシリンダ装置から構成してあり、この駆動装置13はハウジング1に連結金具21を介して連結したシリンダハウジング22と、このシリンダハウジング22の軸部に形成した段付孔23とを備えている。
上記段付孔23の中間の中径孔23b内には気密を保持して円板状の第1ピストン24を摺動自在に嵌合してあり、該第1ピストン24の下端部に設けたピストンロッド25を上記段付孔23の下方の小径孔23a内を気密を保持して摺動自在に貫通させている。そしてピストンロッド25の下端部に連結プレート26を取付け、この連結プレート26を連結ロッド27を介して上記駆動部材12の上方のフランジ部12aに連結している。
したがって本実施例では、上記ピストンロッド25、連結プレート26および連結ロッド27により、駆動装置13と駆動部材12とを連結する連結手段が構成されている。
【0010】
上記連結ロッド27は、図1、図2に示すように、連結プレート26の周囲4か所に取付けてあり、各連結ロッド27は隔壁部2に形成した内部通路2aを避けて該隔壁部2を上下方向に摺動自在に貫通している。
各連結ロッド27の下端面より若干上方位置にはそれぞれ小径の連結部27aを形成してあり、また駆動部材12の上方のフランジ部12aには、図3に示すように、上記連結部27aが丁度係合する大きさの小径の係合部28aと、各連結ロッド27の貫通を許容する大径の貫通部28bとを円周方向に連続させて形成した係合溝28を形成している。
さらに、上記下部パイプ6には回止めピン29を立設してあり、この回止めピン29を駆動部材12の下方のフランジ部12bに摺動自在に貫通させることにより、駆動部材12が回転して上記連結ロッド27の連結部27aが係合溝28の係合部28aから離脱するのを防止している。
【0011】
上記段付孔23の上方の大径孔23c内には気密を保持して円板状の第2ピストン31を摺動自在に嵌合してあり、この第2ピストン31の上端部に連結した昇降ロッド32を、上記シリンダハウジング22の上端部を封鎖する蓋部材33を気密を保持して摺動自在に貫通させて上方に突出させている。そして該昇降ロッド32の突出端にナット34を螺着し、該ナット34を、上記蓋部材33の上端部に上下方向に変位可能に設けた調整部材35に当接させることにより、上記第2ピストン31の下降端位置を規制することができるようにしている。
そして上記第1ピストン24と第2ピストン31との間にばね36を弾装し、該ばね36により通常は両者を離隔した状態に、つまり第1ピストン24を下降端に、また第2ピストン31を上昇端に保持させている。
さらに、上記第1ピストン24の下方側に第1圧力室41を形成するとともに、この第1圧力室41を、シリンダハウジング22およびこれに連結したブラケット42に形成した第1通路43に連通させ、該第1通路43は図示しない切換え弁を介して圧力流体供給源に連通させている。
また上記第1ピストン24と第2ピストン31との間に第2圧力室44を形成し、この第2圧力室44は第2通路45および図示しない切換え弁を介して上記圧力流体供給源に連通させ、さらに上記第2ピストン31の上方に形成した第3圧力室46は第3通路47と図示しない切換え弁を介して上記圧力流体供給源に連通させている。
なお、連結プレート26を収容した空間は、大気通路48を介して大気に連通させている。
【0012】
したがって、中間の第2圧力室44を圧力流体源に連通させ、第1圧力室41および第3圧力室46を大気に連通させた場合には、第1ピストン24は下降端に、また第2ピストン31は上昇端に保持されるので、上記第1ピストン24に設けたピストンロッド25、連結プレート26および連結ロッド27を介して駆動部材12が下降端の閉鎖位置に位置され、これにより駆動部材12のマグネット14と磁気的に結合された弁体11の弁部11aが弁座3aに着座して流路9を閉鎖するようになる(図1、図4の状態)。
また、上記第2圧力室44および第3圧力室46を大気に連通させ、上記第1圧力室41を圧力流体源に連通させた場合には、第1ピストン24が上昇端に位置している第2ピストン31に当接する位置まで上昇されるので、駆動部材12も上方の開放位置まで大きく上昇される。これにより弁体11も弁座3aから大きく離座して流路9を大開度で開放するようになる(図5の状態)。
さらに、上記第2圧力室44を大気に連通させ、上記第1圧力室41および第3圧力室46を圧力流体源に連通させた場合には、第1ピストン24が上昇されると同時に第2ピストン31が降下されて両者が当接するが、受圧面積は第2ピストン31のほうが大きいので該第2ピストン31は下降端位置となり、第1ピストン24はその下降端位置の第2ピストン31に当接して上昇位置が規制されることになる。
この状態では、第1ピストン24の上昇量は、第2ピストン31が上昇端に位置している場合よりも小さくなるので、上記駆動部材12は、上記閉鎖位置と開放位置との間に設けられた小開度位置に位置決めされる。これにより上記弁体11は弁座3aから相対的に小さく離座されるようになり、それによって流路9は小開度で開放されるようになる(図6の状態)。
【0013】
ところで、図6に示すように、駆動部材12を小開度位置に位置決めした際には、弁体11は駆動部材12のマグネット14により浮いた状態に、すなわち弁体11の上下端部が何にも接触していない状態となっており、この状態では、例えば図示するように、マグネット14の高さと弁体11の磁性体15の高さとはほぼ同一となっている。
これに対し、弁体11を開放位置に安定して保持するために、図5に示すように、上記弁座3aと反対側の隔壁部2に、上記弁体11が弁座3aから離隔する方向に移動された際に該弁体11の上端部に当接するストッパ部2bを設けるとともに、駆動部材12の開放位置を、上記弁体11がストッパ部2bに当接しても、さらに該弁体11を上記弁座3aから所定距離L1 だけ離隔する方向に付勢する位置に設定している。つまり駆動部材12の開放位置は、ストッパ部2bに当接した状態における弁体11の磁性体15の高さよりも、駆動部材12のマグネット14の高さが上記所定距離L1 だけ上方位置となるように設定している。
この状態では、弁体11はストッパ部2bに押し付けられるので、図6の場合に比較して、弁体11を安定して大開度の開放位置に保持することができる。
またこれと同様に、図4に示すように、弁体11を閉鎖位置に安定して保持するために、駆動部材12の閉鎖位置は、弁座3aに着座した状態における弁体11の磁性体15の高さよりも、駆動部材12のマグネット14の高さが所定距離L2 だけ下方位置となるように設定している。
【0014】
以上の構成において、駆動部材12が閉鎖位置に位置されている際には、弁体11の弁部11aは弁座3aに着座して流路9を閉じている。
この状態から駆動部材12が開放位置に移動されると、弁体11はその上端部がストッパ部2bに当接する位置まで上昇し、流路9を大開度で開放する。これにより大流量の充填液が流路9を流通するようになるが、この際、弁体11はストッパ部2bに押し付けられているので、大流量の充填液が流路9を流通してもその流速により変位されて開度を小さくしたり弁座3aに着座するようなことがなく、安定した充填を行なうことができる。
またこの際、弁体11の筒状部11bの外周面と管体3の内周面との間の間隙を狭くすることができるので、大流量の充填液が流路9を流通しても弁体11の径方向の振れを小さくすることができ、この点でも流量変化を抑制して高精度な充填を行うことができる。そして大部分の充填液は弁体11の内部に形成した内部通路11d、複数の透孔11eおよび首部11cの外周を流通することができるので、流路面積が不足することはない。
【0015】
このようにして図示しない容器内に大流量で充填液が充填され、例えば重量計等により容器内に所定量の充填液が充填されたことが検出されると、上記駆動部材12が小開度位置に位置決めされる。これにより弁体11の弁部11aは弁座3aに隣接した位置となるので、充填液は小流量で容器内に充填されるようになる。
この状態では、弁体11は駆動部材12のマグネット14により浮いた状態となっているが、この際には流路9を流れる充填液は小流量となっているので、その流速により変位されて開度を小さくしたり弁座3aに着座するようなことがなく、安定した充填を行なうことができる。
また、上述したように弁体11の筒状部11bの外周面と管体3の内周面との間の間隙を狭くしているので、この小開度の状態から駆動部材12を閉鎖位置に位置させた際には、弁体11の弁部11aを確実に弁座3aに着座させることができる。
【0016】
図7は本発明の第2実施例を示したもので、本実施例ではハウジング自体を管体103から構成している。この管体103はその上方部分を図示しない充填機の構成体に固定してあり、かつその上端部に図示しない上部パイプを、下端部に下部パイプ106を連結して、これら内部を流路109としている。
上記管体103の下端部には上記流路109を囲む弁座103aを形成してあり、またこの管体103内に上記弁座103aに着座して流路109を閉鎖する弁体111を摺動自在に設けている。
上記管体103の外部には、上記弁体111と磁気的に結合して該弁体111を変位させるための駆動部材112を設けてあり、この駆動部材112は、ブラケット151およびピストンロッド125を介して、上記第1実施例と同等の構成を有する図示しない駆動装置に連動している。したがって本実施例では、上記ブラケット151およびピストンロッド125が駆動装置と駆動部材112とを連結する連結手段を構成することになる。
【0017】
そして、上記駆動部材112の内周部上下位置に管体103を囲む2つのマグネット114を取付けてあり、また上記弁体111の筒状部111bにはマグネット114の間隔に合わせて2つの鉄片等からなる磁性体115を埋設し、さらに上記管体103は非磁性材料から構成してある。
また、上記管体103には、上記弁体111が弁座103aから離隔する方向に移動された際に該弁体111の上端部に当接するストッパ部152を設けるとともに、上記第1実施例と同様に、駆動部材112の開放位置を、上記弁体111がストッパ部152に当接しても、さらに該弁体111を上記弁座103aから所定距離だけ離隔する方向に付勢する位置に設定している。
その他の構成は第1実施例と同様に構成してあり、かかる構成を有する本実施例においても、第1実施例と同等の作用効果が得られることは明らかである。
【0018】
図8は本発明の第3実施例を示したもので、本実施例では管体203の外部に流路209を形成し、内部に駆動部材212を設けたものである。
すなわち本実施例では、ハウジング201の内部に下端部が閉じた管体203を配設固定してあり、この管体203とハウジング201との間を流路209としている。そしてこの流路209は、ハウジング201の上部に連結した上部パイプ208に連通させるとともに、ハウジング201の下端部に連結した下部パイプ206に連通させている。
上記ハウジング201の下部には上記流路209を囲む弁座201aを形成してあり、また上記流路209内に上記弁座201aに着座して該流路209を閉鎖する弁体211を上下方向に移動可能に設けている。
上記弁体211はその下端部が上記弁座201aに着座する弁部211aとなっており、この弁部よりも上方は筒状に形成されて筒状部211bとなって、この筒状部211b内に上記管体203を遊嵌合している。つまり上記筒状部211bの内周面と管体203の外周面との間は上記流路209の一部を形成する内部通路211dとなっており、この内部通路211dは複数の透孔211eを介して上記弁部211aの手前の位置で弁体211の外周に連通している。
他方、上記筒状部211bの外周面とハウジング201の内周面との間にも上記流路209を形成する間隙を有しており、そのため本実施例では、弁体211の外周面に軸方向に沿う少なくとも3本のリブ211fを突出形成して、弁体211が径方向にふらつくことがないようにしている。
【0019】
さらに、上記管体203の内部に、上記弁体211と磁気的に結合して該弁体211を変位させるための駆動部材212を設けてあり、この駆動部材212はピストンロッド225を介して、上記第1実施例と同等の構成を有する図示しない駆動装置に連動している。したがって本実施例では、上記ピストンロッド225が駆動装置と駆動部材212とを連結する連結手段を構成している。
上記駆動部材212の上下位置にはリング状の2つのマグネット214を取付けてあり、また上記弁体211の筒状部211bにはマグネット214の間隔に合わせて2つの鉄片等からなる磁性体215を埋設し、さらに上記管体203は非磁性材料から構成してある。
そして上記管体203の上部には、上記弁体211が弁座201aから離隔する方向に移動された際に該弁体211の上端部に当接するストッパ部252を形成するとともに、上記第1実施例と同様に、駆動部材212の開放位置を、上記弁体211がストッパ部252に当接しても、さらに該弁体211を上記弁座201aから所定距離だけ離隔する方向に付勢する位置に設定している。
その他の構成は第1実施例と同様に構成してあり、かかる構成を有する本実施例においても、第1実施例と同等の作用効果が得られることは明らかである。
【0020】
なお、上記マグネットとして電磁石を利用することができ、またマグネットを弁体側に設けてもよい。また、駆動装置13としても上記実施例のものに限定されるものではなく、例えばカム機構を利用して駆動部材12、112、212を閉鎖位置、開放位置および小開度位置にそれぞれ移動させるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、駆動部材を開放位置に位置させた際には、弁体をストッパ部に押し付けて開放状態とすることができるため、大流量の充填液を流通させてもバルブ開度が変動したり弁座に着座されてしまうことを防止することができるという効果が得られる。
また、上記駆動部材を小開度位置とすることにより充填液を小流量で容器内に充填することができ、この状態では、弁体は上記弁座にもストッパ部材にも当接せずに浮いた状態となるが、この際には流路を流れる充填液は小流量となっているので、その流速により変位されて開度を小さくしたり弁座に着座するようなことがなく、安定した充填を行なうことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図1の要部の拡大断面図。
【図5】駆動部材2を開放位置に移動させた状態を示す断面図。
【図6】駆動部材2を小開度位置に位置させた状態を示す断面図。
【図7】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図8】本発明の第3実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1、201…ハウジング 2b、152、252…ストッパ部
3、103、203…管体 3a、103a、201a…弁座
9、109、209…流路 11、111、211…弁体
11a、211a…弁部 11b、211b…筒状部
11c…首部 11d、211d…内部通路
12、112、212…駆動部材 13…駆動装置
Claims (2)
- ハウジング内に形成した流路と、この流路を囲む弁座と、上記流路内に移動可能に設けられ、上記弁座に着座して該流路を閉鎖する弁体と、上記流路の外部に移動可能に設けられ、上記弁体と磁気的に結合して該弁体を変位させる駆動部材と、この駆動部材に連結手段を介して連結され、かつ該駆動部材を、上記弁体を弁座に着座させる閉鎖位置と上記弁体を弁座から上方へ離隔させる開放位置とに移動させる駆動装置とを備えたマグネットバルブにおいて、
上記ハウジング内に管体が設けられて該管体内に上記流路が形成され、上記駆動部材は管体の外部に移動可能に設けられ、
また上記流路内に、上記弁体が弁座から上方へ離隔する方向に移動された際に該弁体に当接するストッパ部を設け、かつ上記駆動装置による駆動部材の開放位置を、上記弁体がストッパ部に当接する際の駆動部材の高さよりも、さらに所定距離だけ上方位置となるように設定して該弁体を上記ストッパ部に押し付けさせ、
さらに上記駆動装置による駆動部材の閉鎖位置と開放位置との間に、弁体が上記弁座にもストッパ部材にも当接せずに浮いた状態となる小開度位置を設けたことを特徴とするマグネットバルブ。 - ハウジング内に形成した流路と、この流路を囲む弁座と、上記流路内に移動可能に設けられ、上記弁座に着座して該流路を閉鎖する弁体と、上記流路の外部に移動可能に設けられ、上記弁体と磁気的に結合して該弁体を変位させる駆動部材と、この駆動部材に連結手段を介して連結され、かつ該駆動部材を、上記弁体を弁座に着座させる閉鎖位置と上記弁体を弁座から上方へ離隔させる開放位置とに移動させる駆動装置とを備えたマグネットバルブにおいて、
上記ハウジング内に管体が設けられて該管体とハウジングとの間に上記流路が形成され、上記駆動部材は管体の内部に移動可能に設けられ、
また上記流路内に、上記弁体が弁座から上方へ離隔する方向に移動された際に該弁体に当接するストッパ部を設け、かつ上記駆動装置による駆動部材の開放位置を、上記弁体がストッパ部に当接する際の駆動部材の高さよりも、さらに所定距離だけ上方位置となるように設定して該弁体を上記ストッパ部に押し付けさせ、
さらに上記駆動装置による駆動部材の閉鎖位置と開放位置との間に、弁体が上記弁座にもストッパ部材にも当接せずに浮いた状態となる小開度位置を設けたことを特徴とするマグネットバルブ。
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