JP4220165B2 - ストリーム形式適合性判定システム、受信デバイス、ストリーム形式情報サーバ、ストリーム形式適合性判定サーバ、それらの制御プログラム、及び、それらの制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ストリーム形式適合性判定システム、受信デバイス、ストリーム形式情報サーバ、ストリーム形式適合性判定サーバ、それらの制御プログラム、及び、それらの制御プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばIEEE1394規格に準拠のネットワーク等、ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワークに関し、特に送信デバイスと受信デバイスとの間にコネクションを確立する時、ストリーム形式の適合性の有無を判定するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のデジタルネットワークの発達により、多数のパーソナルコンピュータ(PC)及びデジタルAV機器の間で様々な形式のストリームが交換されるようになった。ここで、ストリームは所定の形式に従って転送順に配列されたデータ列である。そのデータ列の形式をストリーム形式という。ストリーム形式の種類は良く知られたものだけでもかなり多数である。例えば、映像信号についてはMPEG形式及びDV形式があり、音声信号についてはMP3形式等がある。MPEG形式にはその下位構造について、更に様々な種類がある。
【0003】
そのように多様なストリーム形式の普及は次のような問題を引き起こした。PC及びAV機器等の送信デバイス/受信デバイスは一般に、機種ごとに異なるストリーム形式をサポートする。例えば、一つのデバイスについて、MPEG形式のストリームはエンコード/デコードできるが、DV形式のストリームはエンコード/デコードできない、ということがあり得る。更に、同じMPEG形式のストリームでもその下位構造に依存してエンコード/デコードの可否が異なる、ということもあり得る。従って、例えば、所定の送信デバイスによりエンコードされたストリームを特定の受信デバイスがデコード可能か否かの判定には、そのストリーム形式についての詳細な情報が要求された。その結果、送信デバイスと受信デバイスとのどのような機種の組合せで所望のストリームを送受信できるのかを、ユーザが容易には判断できなかった。
【0004】
そこで、所定の送信デバイスと受信デバイスとが互いの間でストリームを送受信できるか否か、すなわち、両デバイスがストリーム形式について適合性を持つか否か、を自動的に判定するためのシステムが求められた。そのようなシステムを、本明細書ではストリーム形式適合性判定システムという。
ストリーム形式適合性判定システムはストリーム形式の分類をデバイスに応じて詳細に定義し、その分類に基づいてストリーム形式に対する適合性の有無を正確に判定しなければならない。
【0005】
従来のストリーム形式適合性判定システムには、例えば特開平10−145753号公報で開示されたシステム等のように、IEEE1394規格に準拠したバス(IEEE1394バス)で接続されたネットワーク上で構築され、IEC61883規格に準拠したシステムが知られている。ここで、IEC61883規格はIEEE1394規格の上位レイヤに当たり、すなわちIEEE1394バスによるネットワークを前提とする。
IEC61883規格では、ストリーム(アイソクロナス(Isochronous)パケット)のデータフィールド内にストリーム形式を示す情報(以下、ストリーム形式情報という)が設定される。具体的には、ストリーム形式に対する識別情報(ID)がCIP(Common Isochronous Packet)ヘッダのFMT(Format ID)フィールドに設定される。ここで、ストリーム形式に対するIDはストリーム形式の種類ごとに定義された所定のコードである。例えばMPEG及びDVのそれぞれに対して、別のIDが定義される。
【0006】
上記のネットワークでは、デバイスのプラグ間でのコネクションの確立後、そのコネクションを通してストリームが伝送される時、そのストリーム形式情報として上記のIDがそのストリーム自体に含まれて伝送される。受信デバイスは、入力プラグを通して入力したストリームからそのIDを検出し、デコード可能なストリーム形式であるか否かを判定する。
ここで、プラグはIEC61883規格で定義され、IEEE1394バスとデバイスとの論理的接続端子をいう。コネクションは、IEEE1394規格でのアイソクロナス通信によるストリーム伝送のための信号経路をいう。
【0007】
従来のストリーム形式適合性判定システムには、上記のシステムとは別に、HAVi(Home AV Interoperability)規格Ver1.0に準拠したシステムが知られている。
HAVi規格ではストリーム形式情報としてストリームタイプ(Stream Type)と呼ばれるIDが定義される。ストリームタイプは所定のレイヤ構造(ツリー構造)を形成する。例えば、最上位レイヤではオーディオ(DIGITAL_AUDIO)、ビデオ(DIGITAL_VIDEO)等の七つのカテゴリー(Major Type)に分けられる。それぞれのカテゴリーは更に複数のサブカテゴリー(Minor Type)に分けられる。例えば、ビデオ(DIGITAL_VIDEO)のカテゴリーには、MPEG2形式のメインプロファイルのメインレベル(MPEG2_MP_ML)、メインプロファイルのハイレベル(MPEG2_MP_HL)、及びDV形式(DVC)等が含まれる。
【0008】
上記のカテゴリー及びサブカテゴリーのそれぞれには、未知のストリームタイプを表すカテゴリー(UNKNOWN_STREAM)が含まれる。そのカテゴリーには、独立なカテゴリーとしては定められなかったストリーム形式、及び、HAVi規格の決定後に定められた新しいストリーム形式が割り当てられる。
HAVi規格では更に、それぞれのベンダーが独自のストリームタイプを定義すること、が認められている。
【0009】
HAVi規格では、ネットワーク上の特定のデバイスがコントローラとして、ネットワーク上のプラグ間にコネクションを確立し又は切断する。HAVi規格は、コントローラによるネットワーク上のコネクション管理を制御するためのソフトウェアとして、ストリームマネージャを提供する。
【0010】
ストリームマネージャはIEC61883規格に従ってコネクションを管理する。特に、送信デバイスの出力プラグと受信デバイスの入力プラグとのストリーム形式に対する適合性の有無を、次のように判定する:
(1) ストリームマネージャはコネクションの確立時、送信デバイスと受信デバイスとのそれぞれの制御ソフトウェア(DCM:Device Control Module)へアクセスする。それにより、出力プラグと入力プラグとのそれぞれでサポートされるストリームタイプを取得する。
(2) ストリームマネージャは、両プラグから取得されたストリームタイプを比較する。それにより、両ストリームタイプが一致すればコネクションを確立し、一致しなければコネクションの確立を中止する。
(3) いずれかのストリームタイプが未知のストリームタイプであれば、ストリームマネージャはコネクションを無条件に確立する。その後の処理、特にストリームの伝送に失敗した時の処理は、実際のシステムごとに異なる。
【0011】
HAVi規格では一般にストリームマネージャがネットワーク上のコネクションを一元的に管理する。それにより、例えばネットワークのトラフィックが効率良く制御される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ストリーム形式情報をCIPヘッダ内に設定して伝送する従来のストリーム形式適合性判定システムでは、送信デバイスと受信デバイスとの間で実際にストリームが伝送された時初めて、そのストリーム形式に対する両デバイスの適合性の有無が判定された。
従って、伝送されるストリームのストリーム形式に適したデコーダをそのストリームの伝送と同時にしか選択できないので、送信デバイスと受信デバイスとの接続から両デバイスの適合性判定までに要する時間が長かった。更に、受信デバイスが受信開始直後ではストリームをうまく再生できなかった。
【0013】
HAVi規格に準拠した従来のストリーム形式適合性判定システムでは、ストリームマネージャが送信デバイスと受信デバイスとのそれぞれのプラグ間にコネクションを確立する時、ストリーム形式に対する両プラグの適合性の有無を判定した。それにより、ストリーム自体の伝送に先立って、ストリーム形式に対する適合性の有無をある程度判定できた。
【0014】
しかし、HAVi規格によるストリームタイプは限定されていて、容易に拡張できるものではない。一方、既知のストリーム形式の種類には、HAVi規格では同一のストリームタイプに属するが厳密には互いに微妙に異なるもの、が含まれた。そのようなストリーム形式の種類は現在も増加し続けている。従って、ストリームマネージャにより適合性があると判定されたにも関わらず、ストリームの伝送に失敗する場合が多く生じた。
【0015】
HAVi規格では更に、未知のストリームタイプに分類されるストリーム形式の種類が増大した。従って、ストリームマネージャはコネクションの確立をしばしば無条件に行った。その結果、ストリームの伝送にしばしば失敗し、ストリーム伝送の開始を遅らせた。
その上、ベンダーごとに独立に定義されたストリームタイプが増大した。その結果、多くの送信デバイス又は受信デバイスがベンダー間で互換性を持たなかった。
【0016】
ストリームは一般に多くの要素ストリームを含む。それらの要素ストリームは多様なフォーマットで多重化される。しかし、HAVi規格では、要素ストリームの多重化フォーマットまでも表現可能なストリームタイプが定義されていなかった。それ故、例えば、受信デバイスが入力したストリームから特定の要素ストリームを抽出する時、ストリームマネージャがその要素ストリームに対する受信デバイスの適合性の有無を正確には判定できなかった。
【0017】
本発明では、ストリーム形式に対するデバイスの適合性の有無を実質上常にストリーム伝送に先立って、かつ正確に判定できるストリーム形式適合性判定システムの提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの観点によるストリーム形式適合性判定システムは、
ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワーク上に構成され、
(A) (a) 所定のストリームを出力するための出力プラグ;及び、
(b) ストリーム形式要求の受信時、前記出力プラグにより出力可能なストリーム形式を示す、少なくとも2レイヤ以上のツリー構造からなるストリーム形式情報、をストリーム形式応答として出力するための応答出力部;
を含む送信デバイス;
(B) (a) 前記ストリームを入力するための入力プラグ;
(b) 適合性判定命令の受信時、前記送信デバイスへ前記ストリーム形式要求を出力するための要求出力部;及び、
(c) 前記ストリーム形式応答の受信時、前記ストリームのストリーム形式が前記入力プラグにより入力可能なものか否かを前記ストリーム形式情報から判定し、その判定の結果を適合性判定応答として出力するための適合性判定部;
を含む受信デバイス;
並びに、
(C) 所定のアプリケーションから前記送信デバイスと前記受信デバイスとのコネクション確立要求の受信時、前記受信デバイスへ前記適合性判定命令を出力するためのコントローラ;
を有するシステムであって、
前記受信デバイスが、前記送信デバイスから前記ストリーム形式応答を受信した場合、前記入力プラグにより入力可能なものか否かを判定するストリーム形式判定手段と、
前記受信デバイスが、前記ストリーム形式判定手段において、当該ストリーム形式応答に示されるレイヤのうち、少なくとも最上位レイヤを含む一部のレイヤでのみ入力可能であると判定された場合、前記送信デバイスと、前記受信デバイスとの接続可能性は不明であることを示す適合性不明応答を、前記コントローラに出力する適合性不明応答出力手段と、
前記コントローラが、前記受信デバイスから適合性不明応答を受信した場合、当該受信デバイスに対し、当該受信デバイスと、前記送信デバイスとが接続試行を行う接続試行命令を出力する接続試行命令出力手段と、
前記受信デバイスは、前記接続試行命令を受信した場合、当該送信デバイスから前記ストリームを受信し、当該ストリームの内容が、前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定するストリーム内容判定手段と、
を含むことにより、前記出力プラグと前記入力プラグとの間に前記ストリームの伝送を目的とするコネクションを確立する。
本発明の別の観点によるストリーム形式適合性判定システムは、
ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワーク上に構成され、
(A) (a) 所定のストリームを出力するための出力プラグ;及び、
(b) ストリーム形式要求の受信時、前記出力プラグにより出力可能なストリーム形式を示す、少なくとも2レイヤ以上のツリー構造からなるストリーム形式情報、をストリーム形式応答として出力するための応答出力部;
を含む送信デバイス;
(B) (a) 前記ストリームを入力するための入力プラグ;
(b) 適合性判定命令の受信時、前記送信デバイスへ前記ストリーム形式要求を出力するための要求出力部;及び、
(c) 前記ストリーム形式応答の受信時、前記ストリームのストリーム形式が前記入力プラグにより入力可能なものか否かを前記ストリーム形式情報から判定し、その判定の結果を適合性判定応答として出力するための適合性判定部;
を含む受信デバイス;
並びに、
(C) 所定のアプリケーションから前記送信デバイスと前記受信デバイスとのコネクション確立要求の受信時、前記受信デバイスへ前記適合性判定命令を出力するためのコントローラ;
を有するシステムであって、
前記受信デバイスが、前記送信デバイスから前記ストリーム形式応答を受信した場合、前記入力プラグにより入力可能なものか否かを判定するストリーム形式判定手段と、
前記受信デバイスが、前記ストリーム形式判定手段において、当該ストリーム形式応答に示されるレイヤのうち、少なくとも最上位レイヤを含む一部のレイヤでのみ入力可能であると判定された場合、前記送信デバイスと、前記受信デバイスとの接続可能性は不明であることを示す適合性不明応答を、前記コントローラに出力する適合性不明応答出力手段と、
前記コントローラが、前記受信デバイスから適合性不明応答を受信した場合、前記送信デバイスに対し、前記受信デバイスと、当該送信デバイスとが接続試行を行う接続試行命令を出力する接続試行命令出力手段と、
前記送信デバイスが、前記接続試行命令を受信した場合、当該受信デバイスに対し前記ストリームを送信するストリーム送信手段と、
前記受信デバイスが、前記送信デバイスから送信される前記ストリームを受信した場合、当該ストリームの内容が、前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定するストリーム内容判定手段と、
を含むことにより、前記出力プラグと前記入力プラグとの間に前記ストリームの伝送を目的とするコネクションを確立する
【0019】
ここで、ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワークは、例えばIEEE1394規格に準拠のネットワークである。
上記のストリーム形式適合性判定システムでは、受信デバイス又はコントローラによるコネクションの確立に先立ち、送信デバイスから出力されるストリームのストリーム形式に対する適合性の有無が受信デバイスにより判定される。それにより、受信デバイスが適合性の有無を、その固有の機能の詳細に基づいて正確に判定できる。
【0020】
上記のストリーム形式適合性判定システムでは、ストリームのストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かが不明である、と適合性判定部が判定した時、
(A) その判定結果を示す適合性判定応答に応じてコントローラが送信デバイスと受信デバイスとの間でストリームの伝送を試行し;
(B) その試行により入力プラグへ入力されたストリームのデータを解析して、そのストリームのストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かを決定するためのデータ解析部、を受信デバイスが更に含んでも良い。
【0021】
上記の受信デバイスの適合性判定部はほとんどのストリーム形式に対して適合性の有無を正確に判定できる。しかし、既存のストリーム形式の全てに対して適合性の有無を常に正確に判定できるわけではない。特に、送信デバイスによる出力ストリームのストリーム形式が受信デバイスで入力可能なものと微妙な差異しか持たない時、ストリーム形式情報だけでは適合性判定の精度が不十分であり得る。その時、ストリーム伝送の試行による適合性の有無の決定がストリーム形式情報のみに基づく適合性判定より好ましい。上記のストリーム形式適合性判定システムではストリーム伝送が試行され得るので、適合性の有無がより正確に決定される。但し、ストリーム伝送の試行が必要となる頻度は従来のシステムに比べて少ない。
【0022】
上記のストリーム形式適合性判定システムでは、ストリーム形式情報が、ストリームのストリーム形式と実質的に同一なストリーム形式をそれぞれ示す複数の表現形式を含んでも良い。それにより、例えば、実質的には同一のストリーム形式がベンダーごとに異なった表現で定義されている時、受信デバイスがいずれの定義についても同一のストリーム形式を判定できる。こうして、上記のストリーム形式適合性判定システムは適合性の有無を正確に判定できる。
【0023】
上記のストリーム形式適合性判定システムでは、ストリーム形式情報が更に、送信デバイスにより選択可能なストリームのストリーム形式をそれぞれ示す選択肢から成るツリー構造を有しても良い。特に、その選択肢は、実質的に同一なストリーム形式をそれぞれ示す複数の表現形式を含んでも良い。
それにより、共通のストリーム形式に対し、独自のストリーム形式IDを用いるデバイスについて、そのストリーム形式情報を新たに付加することが容易である。すなわち、ストリーム形式情報の分類が容易に拡張できる。
【0024】
上記のストリーム形式適合性判定システムでは、ストリームが複数の要素ストリームを下位レイヤとして含む時、ストリーム形式情報が要素ストリームのそれぞれのデータ構造についての情報を一つのグループとして含んでも良い。
それにより、例えば、オーディオアンプがMPEG2のトランスポートストリームからオーディオストリームを抜き出してデコードする時等、受信デバイスが要素ストリームの一部を抜き出して受信し又はデコードする時、従来のシステムとは異なり、その要素ストリームのストリーム形式に対する適合性の有無が正確に判定される。
【0025】
特に上記のグループが、ストリームの上位レイヤのデータ構造についての情報を、要素ストリームのそれぞれのデータ構造についての情報とは独立に含んでも良い。具体的には、例えばMPEG2形式を示すグループが次のような情報を互いに独立に含んでも良い: ストリームに含まれる要素ストリームについての情報(例えば、オーディオ及びビデオ等の要素ストリームの種類を示す情報)、及び要素ストリームの多重化形式についての情報(トランスポートストリーム(TS)又はプログラムストリーム(PS)のいずれかを示す情報)。こうして、全体のストリームとその要素ストリームとのそれぞれのストリーム形式が、従来のシステムとは異なり、互いに独立に定義される。従って、受信デバイスがストリームから特定の要素ストリームを分離する時、その多重化形式に対する適合性の有無を正確に判定できる。受信デバイスは更にその要素ストリームのストリーム形式情報に基づいて、元のストリームから容易にその要素ストリームを抜き出し得る。
【0026】
上記のストリーム形式適合性判定システムでは、ストリームのストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かが不明である、と受信デバイスが判定した時、
(A) 受信デバイスが、送信デバイスにより出力されるストリームのストリーム形式を、コントローラに対して適合性判定応答で指定し、
(B) コントローラがストリームの伝送の試行時、受信デバイスにより指定されたストリームのストリーム形式を送信デバイスに対して指定しても良い。
それにより、ストリーム伝送の試行時、受信デバイスが送信デバイスに対して試行時のストリーム形式を指定し、受信デバイスにとって明らかに不適合なストリーム形式での試行を回避できる。その結果、適合性の有無の決定までに要する試行回数を低減できる。
【0027】
上記のストリーム形式適合性判定システムでは、
(A) ストリームのストリーム形式の変更時、送信デバイスがそのストリーム形式の変更を通知するためのストリーム形式変更信号を配信し;
(B) 受信デバイスがストリーム形式変更信号を受信した時、変更されたストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かを適合性判定部が判定しても良い。
それにより、ストリームのストリーム形式が途中で変更される時、受信デバイスが変更されたストリーム形式に対して適合性の有無を適切に再判定できる。
【0028】
本発明に関連する参考例としてのストリーム形式適合性判定システムは、
(A) (a) ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワークに接続される時、所定のストリームを出力するための出力プラグ;及び、
(b) そのストリームのストリーム形式情報を記録媒体へ記録するための記録部;
を含む送信デバイス;
並びに、
(B) (a) ネットワークに接続される時、ストリームを入力するための入力プラグ;
(b) 記録媒体からストリーム形式情報を読み取るための再生部;及び、
(c) ストリームのストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かを、再生部により読み取られたストリーム形式情報から判定するための適合性判定部;
を含む受信デバイス;
を有する。
【0029】
ここで、記録媒体は、例えば磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリのいずれでも良い。上記のシステムは、送信デバイスについてのストリーム形式情報を、記録媒体を通して受信デバイスに伝達できる。こうして、ストリーム形式に対する適合性判定の処理がコネクションの確立処理から分離される。従って、適合性判定時、送信デバイスと受信デバイスとが同時にネットワークに接続されていなくても良い。すなわち、その送信デバイスのストリーム形式情報を予め記録媒体に格納しておけば、その記録媒体を通して様々な受信デバイスが単独でその送信デバイスに対する適合性の有無を判定できる。それにより、例えばネットワークの設計時、実際にネットワークを構築することなく、所定の送信デバイスに適合した受信デバイスの機種を容易に選択できる。
【0030】
上記の本発明に関連する参考例としてのストリーム形式適合性判定システムは更に、既に述べた観点によるシステムと同様なストリーム形式情報を含んでも良い。
【0031】
ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワーク上に構成され、
(A) (a) 所定のストリームを出力するための出力プラグ;及び、
(b) ストリーム形式要求の受信時、前記出力プラグにより出力可能なストリーム形式を示す、少なくとも2レイヤ以上のツリー構造からなるストリーム形式情報、をストリーム形式応答として出力するための応答出力部;
を含む送信デバイス;
(B) (a) 前記ストリームを入力するための入力プラグ;
(b) 適合性判定命令の受信時、前記送信デバイスへ前記ストリーム形式要求を出力するための要求出力部;及び、
(c) 前記ストリーム形式応答の受信時、前記ストリームのストリーム形式が前記入力プラグにより入力可能なものか否かを前記ストリーム形式情報から判定し、その判定の結果を適合性判定応答として出力するための適合性判定部;
を含む受信デバイス;
並びに、
(C) 所定のアプリケーションから前記送信デバイスと前記受信デバイスとのコネクション確立要求の受信時、前記受信デバイスへ前記適合性判定命令を出力するためのコントローラ;
を有するシステムを構成する受信デバイスであって、
前記送信デバイスから前記ストリーム形式応答を受信した場合、前記入力プラグにより入力可能なものか否かを判定するストリーム形式判定手段と、
前記ストリーム形式判定手段において、当該ストリーム形式応答に示されるレイヤのうち、少なくとも最上位レイヤを含む一部のレイヤでのみ入力可能であると判定された場合、前記送信デバイスと、前記受信デバイスとの接続可能性は不明であることを示す適合性不明応答を前記コントローラに出力する適合性不明応答出力手段と、
前記コントローラが前記適合性不明応答を受信した際に生成される接続試行命令を受信した場合、当該送信デバイスから前記ストリームを受信し、当該ストリームの内容が、前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定するストリーム内容判定手段と、
を含むことにより、前記出力プラグと前記入力プラグとの間に前記ストリームの伝送を目的とするコネクションを確立する。
【0032】
上記の受信デバイスは、その受信デバイス又はコントローラによるコネクションの確立に先立ち、送信デバイスから出力されるストリームのストリーム形式に対する適合性の有無を判定する。それにより、適合性の有無をその受信デバイス固有の機能の詳細に基づいて正確に判定できる。
【0033】
ストリームのストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かが不明である、と適合性判定部が判定し、その判定結果を示す適合性判定応答を通してコントローラにより送信デバイスと受信デバイスとの間でストリームの伝送を試行させる時、その試行により入力プラグへ入力されたストリームのデータを解析して、そのストリームのストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かを決定するためのデータ解析部、
を上記の受信デバイスが更に有しても良い。
【0034】
上記の受信デバイスでは、適合性判定部がほとんどのストリーム形式に対して適合性の有無を正確に判定できる。しかし、既存のストリーム形式の全てに対して適合性の有無を判定できるわけではない。特に、送信デバイスによる出力ストリームのストリーム形式が受信デバイスで入力可能なものと微妙な差異しか持たない時、ストリーム形式情報だけでは適合性判定の精度が不十分であり得る。その時、ストリーム伝送の試行による適合性の有無の決定がストリーム形式情報のみに基づく適合性判定より好ましい。上記の受信デバイスはコントローラ及び送信デバイスに対してストリーム伝送の試行を要求し、その時受信されたデータを解析し、適合性の有無を正確に決定できる。但し、ストリーム伝送の試行を必要とする頻度は従来のデバイスより少ない。
【0035】
上記の受信デバイスでは、ストリーム形式情報が、ストリームのストリーム形式と実質的に同一なストリーム形式をそれぞれ示す複数の表現形式を含んでも良い。それにより、例えば、実質的には同一のストリーム形式がベンダーごとに異なった表現で定義されている時、受信デバイスがいずれの定義についても同一のストリーム形式を判定できる。こうして、上記の受信デバイスは適合性の有無を正確に判定できる。
【0036】
上記の受信デバイスでは、ストリーム形式情報が更に、送信デバイスにより選択可能なストリームのストリーム形式をそれぞれ示す選択肢から成るツリー構造を有しても良い。特に、その選択肢は、実質的に同一なストリーム形式をそれぞれ示す複数の表現形式を含んでも良い。
それにより、共通のストリーム形式に対し、独自のストリーム形式IDを用いるデバイスについて、そのストリーム形式情報を新たに付加することが容易である。すなわち、ストリーム形式情報の分類が容易に拡張できる。
【0037】
上記の受信デバイスでは、ストリームが複数の要素ストリームを下位レイヤとして含む時、ストリーム形式情報が要素ストリームのそれぞれのデータ構造についての情報を一つのグループとして含んでも良い。
それにより、例えば、オーディオアンプがMPEG2のトランスポートストリームからオーディオストリームを抜き出してデコードする時等、受信デバイスが要素ストリームの一部を抜き出して受信し又はデコードする時、従来のデバイスとは異なり、その要素ストリームのストリーム形式に対する適合性の有無が正確に判定される。
【0038】
特に上記のグループが、ストリームの上位レイヤのデータ構造についての情報を、要素ストリームのそれぞれのデータ構造についての情報とは独立に含んでも良い。具体的には、例えばMPEG2形式を示すグループが次のような情報を互いに独立に含んでも良い: ストリームに含まれる要素ストリームについての情報(例えば、オーディオ及びビデオ等の要素ストリームの種類を示す情報)、及び要素ストリームの多重化形式についての情報(トランスポートストリーム(TS)又はプログラムストリーム(PS)のいずれかを示す情報)。こうして、全体のストリームとその要素ストリームとのそれぞれのストリーム形式が、従来のシステムとは異なり、互いに独立に定義される。従って、受信デバイスがストリームから特定の要素ストリームを分離する時、その多重化形式に対する適合性の有無を正確に判定できる。受信デバイスは更に、その要素ストリームのストリーム形式情報に基づいて元のストリームから容易にその要素ストリームを抜き出し得る。
【0039】
上記の受信デバイスでは、ストリームのストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かが不明である、と適合性判定部が判定した時、送信デバイスにより出力されるストリームのストリーム形式を、コントローラに対して適合性判定応答で指定しても良い。
それにより、ストリーム伝送の試行時、上記の受信デバイスは送信デバイスに対して試行時のストリーム形式を指定し、明らかに不適合なストリーム形式での試行を回避できる。その結果、適合性の有無の決定までに要する試行回数を低減できる。
【0040】
上記の受信デバイスでは、送信デバイスからストリームのストリーム形式の変更を通知するためのストリーム形式変更信号を受信した時、変更されたストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かを適合性判定部が判定しても良い。
それにより、ストリームのストリーム形式が途中で変更される時、上記の受信デバイスは変更されたストリーム形式に対して適合性の有無を適切に再判定できる。
【0041】
本発明に関連する参考例としての受信デバイスは、
(A) ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワークに接続される時、所定の送信デバイスから出力されるストリームを入力するための入力プラグ;
(B) 送信デバイスから出力可能なストリームについてのストリーム形式情報を格納した記録媒体から、ストリーム形式情報を読み取るための再生部;及び、
(C) ストリームのストリーム形式が入力プラグにより入力可能なものか否かをストリーム形式情報から判定するための適合性判定部;
を有する。
【0042】
ここで、記録媒体は、例えば磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリのいずれでも良い。上記の受信デバイスは、送信デバイスについてのストリーム形式情報を、記録媒体を通して入力できる。こうして、ストリーム形式に対する適合性判定の処理をコネクションの確立処理から分離する。従って、適合性判定時、上記の受信デバイスは所定の送信デバイスと同時にネットワークに接続されていなくても良い。すなわち、その送信デバイスのストリーム形式情報を予め記録媒体に格納しておけば、その記録媒体を通して単独でその送信デバイスに対する適合性の有無を判定できる。
【0043】
上記の本発明に関連する参考例としての受信デバイスは更に、既に述べた観点による受信デバイスと同様なストリーム形式情報を含んでも良い。
【0044】
本発明に関連する参考例としての受信デバイスの制御プログラムは、上記の受信デバイスに含まれるCPUを要求出力部、適合性判定部、及びデータ解析部の少なくとも一つとして機能させる。それにより、任意の受信デバイスを本発明に関連する参考例としての受信デバイスとして機能させ得る。特に、上記の制御プログラムを記録媒体へ格納し、その記録媒体を通してその制御プログラムを読み取らせることにより、受信デバイスを本発明に関連する参考例としてのものとして機能させ得る。
【0045】
本発明に関連する参考例としてのストリーム形式情報サーバは、
(A) ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワークへ出力可能なストリーム形式を複数の送信デバイスのそれぞれについて示す出力ストリーム形式情報を列挙したリスト、を格納するための記憶部;及び、
(B) そのリストから少なくとも一つの出力ストリーム形式情報を、上記の本発明による受信デバイスへネットワークを通して出力し、又はその受信デバイスにより読み出し可能な所定の記録媒体へ記録するためのインタフェース;
を有する。
上記の本発明に関連する参考例としての受信デバイスのユーザは上記のストリーム形式情報サーバへのアクセスにより、その受信デバイスを様々な送信デバイスへ実際に接続させることなく、そのストリーム形式に適合する送信デバイスの機種を容易に選択できる。
【0046】
本発明に関連する参考例としてのストリーム形式情報サーバの制御プログラムは、任意のサーバに含まれるCPUにより記憶部及びインタフェースを制御させる。こうして、そのサーバを上記の本発明に関連する参考例としてのストリーム形式情報サーバとして機能させ得る。特に、上記の制御プログラムを記録媒体に格納し、その記録媒体を通して制御プログラムを読み取らせることにより、サーバを本発明に関連する参考例のものとして機能させ得る。
【0047】
本発明に関連する参考例としてのストリーム形式適合性判定サーバは、
(A) ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワークから入力可能なストリーム形式を複数の送信デバイスのそれぞれについて示す入力ストリーム形式情報を列挙したリスト、を格納するための記憶部;
(B) ネットワークへ出力可能なストリーム形式を示す出力ストリーム形式情報、を所定の送信デバイスからネットワークを通して取得し、又は出力ストリーム形式情報を格納した記録媒体から読み出すためのインタフェース;及び、
(C) 出力ストリーム形式情報に適合する入力ストリーム形式情報を上記のリストから検索し、それにより、送信デバイスから出力されるストリームを入力可能な受信デバイスを判定するための適合性判定部;
を有する。
送信デバイスのユーザは上記のストリーム形式適合性判定サーバへのアクセスにより、その送信デバイスを様々な受信デバイスへ実際に接続させることなく、その出力ストリーム形式に適合する受信デバイスの機種を容易に選択できる。
【0048】
本発明によるストリーム形式適合性判定サーバの制御プログラムは、任意のサーバに含まれるCPUを適合性判定部として機能させ、かつそのCPUにより記憶部及びインタフェースを制御させる。こうして、そのサーバを上記の本発明によるストリーム形式適合性判定サーバとして機能させ得る。特に、上記の制御プログラムを記録媒体に格納し、その記録媒体を通して制御プログラムを読み取らせることにより、サーバを本発明によるものとして機能させ得る。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最適な実施の形態について、その好ましい実施例を挙げて、図面を参照しつつ説明する。
【0050】
《実施例1》
図1は、本発明の実施例1によるストリーム形式適合性判定システムを示すシステム構成図である。実施例1によるストリーム形式適合性判定システムは、ディジタルテレビ(DTV)1、セットトップボックス(STB)2、及びディジタルビデオカセットレコーダ(DVCR)3を含む。それらのデバイスは互いにIEEE1394バス4により接続される。
【0051】
DTV1はコントローラ11を含む。コントローラ11は、ストリーム管理部11a、デバイス制御部11b、及びネットワークインタフェース11cを含む。
ストリーム管理部11aはDTV1上のアプリケーションに従って、ネットワーク上にコネクションを確立し又は切断する。例えば、コネクションの確立目標のデバイスに対し、AV/C命令の内、CCM(Connection and Compatibility Management)規格で定められた命令を発行する。それにより、IEC61883規格で定められたCMP(Connection Management Procedures)に従ってコネクションを管理する。
【0052】
デバイス制御部11bはDTV1上のアプリケーションに従ってAV/C命令を発行し、DTV1、STB2、及び、DVCR3のそれぞれを制御する。特に、STB2内のチューナサブユニット21とDVCR3内のテープレコーダ/プレーヤサブユニット31とを制御する。
【0053】
ネットワークインタフェース11cは例えばIEEE1394バスコントローラ(図示せず)を含み、主にストリーム管理部11a及びデバイス制御部11bのそれぞれとIEEE1394バス4との間でAV/C命令を交換する。その時、AV/C命令はIEEE1394バス4を通してアシンクロナス通信により伝送される。
【0054】
STB2はチューナサブユニット21、応答出力部22、及びネットワークインタフェース23を含む。
チューナサブユニット21は外部からアンテナ又はケーブル(いずれも図示せず)を通してテレビジョン信号を受信する。更に、コントローラ11からの命令により指定されたチャネルを選局する。選局されたチャネルのテレビション信号は更に、ソースプラグ2a及び出力プラグ2bを通してIEEE1394バス4のアイソクロナスチャネル4iへ、アイソクロナス通信によるストリームとして出力される。
【0055】
応答出力部22は出力ストリーム形式情報を保持する。ここで、出力ストリーム形式情報はSTB2の出力プラグ2bにより出力可能なストリーム形式を示す。応答出力部22はその出力ストリーム形式情報を外部からの要求に応じて出力する。以下、その要求をストリーム形式要求といい、それに応じて出力される応答をストリーム形式応答という。ストリーム形式要求及びストリーム形式応答はいずれも、IEEE1394バス4内をアシンクロナス通信で伝送される。
ネットワークインタフェース23は応答出力部22とIEEE1394バス4との間で上記のストリーム形式要求及びストリーム形式応答を入出力する。
【0056】
DVCR3はテープレコーダ/プレーヤサブユニット31、要求出力部32、適合性判定部33、及びネットワークインタフェース34を含む。
テープレコーダ/プレーヤサブユニット31はIEEE1394バス4のアイソクロナスチャネル4iからストリームを、入力プラグ3b及びシンクプラグ3aを通して入力し、ディジタルビデオカセット(DVC、図示せず)へ記録する。逆に、DVCからストリームを再生し、ソースプラグ3d及び出力プラグ3cを通してIEEE1394バス4のアイソクロナスチャネル4iへ出力する。
【0057】
要求出力部32は、コントローラ11からの命令に従ってストリーム形式要求を出力する。
適合性判定部33は入力ストリーム形式情報を保持する。ここで、入力ストリーム形式情報は、DVCR3の入力プラグ3bにより入力可能なストリーム形式を示す。適合性判定部33は外部からストリーム形式応答を入力し、その応答により示される出力ストリーム形式情報を入力ストリーム形式情報と比較する。その比較を通して、ストリーム形式応答の出力元の送信デバイスからのストリームを入力可能か否かを、後述のように判定する。その判定結果は適合性判定応答としてコントローラ11へ向けて出力される。
ネットワークインタフェース34は、要求出力部32と適合性判定部33、及びIEEE1394バス4の間で、ストリーム形式要求、ストリーム形式応答、及び適合性判定応答を入出力する。
【0058】
実施例1によるストリーム形式適合性判定システムでは、コントローラ11によるSTB2とDVCR3との間でのコネクションの確立時、DVCR3が次のようにストリーム形式に対する適合性の有無を判定する。
DTV1のユーザがDTV1上のアプリケーションに対して、STB2により受信される所定の番組をDVCR3により録画するように指示した時を想定する。ここで、ユーザからの指示は、例えばリモコン又はDTV1上のパネルを通して入力される。
【0059】
図2は、DTV1、STB2、及びDVCR3の間で交換される命令を示すフロー図である。図2では、縦軸が時間を示す。
コントローラ11はユーザからの指示を受けて、デバイス制御部11bから適合性判定命令をDVCR3へ発行する。適合性判定命令は、受信デバイスであるDVCR3のIDを命令の宛先として、送信デバイスであるSTB2のIDを判定目標デバイスとして、それぞれ含む。
【0060】
DVCR3は適合性判定命令の受信時、その命令から判定目標デバイスとしてSTB2のIDを解読する。それにより、STB2に対してストリーム形式要求を発行する。STB2はそのストリーム形式要求の受信時、ストリーム形式応答をDVCR3へ返送する。DVCR3はそのストリーム形式応答からSTB2の出力ストリーム形式情報を解読し、それに基づいてストリーム形式に対する適合性の有無を判定する。適合性の有無の判定では、STB2の出力ストリーム形式情報とDVCR3の入力ストリーム形式情報とが後述のように比較される。
その比較の結果がSTB2とDVCR3との双方で適合するストリーム形式の存在を示す時、その適合するストリーム形式(以下、適合ストリーム形式という)を示す情報が適合性判定応答としてコントローラ11へ返信される。その時、コントローラ11はSTB2とDVCR3との間にコネクションを、次のように確立する。
【0061】
コントローラ11はDVCR3に向けて第一の接続命令を発行する。第一の接続命令はSTB2のIDと、適合ストリーム形式を示す情報とを含む。
ここで、第一の接続命令は一連の命令群から構成されても良い。例えば、AV/C命令の内、ベンダーユニーク命令で適合ストリーム形式指示命令を、CCM規格による命令でSTB2に対する接続命令を、それぞれ構成しても良い。
DVCR3は第一の接続命令を受信し、STB2のIDと適合ストリーム形式を示す情報とを解読する。それにより、入力プラグ3bへ適合ストリーム形式を設定する。
【0062】
その後、DVCR3はSTB2に向けて第二の接続命令を発行する。第二の接続命令は、適合ストリーム形式を示す情報と、接続目標のアイソクロナスチャネル番号とを含む。
ここで、第二の接続命令は一連の命令群から構成されても良い。例えば、ベンダーユニーク命令で適合ストリーム形式指示命令を、IEC61883規格でのCMPによる命令でSTB2の出力プラグ2bに対するストリーム出力命令を、それぞれ構成しても良い。
STB2は第二の接続命令を受信し、適合ストリーム形式を示す情報と、接続目標のアイソクロナスチャネル番号とを解読する。それにより、出力プラグ2bに対し、適合ストリーム形式を設定する。更に、CMPに従い、出力プラグ2bに対応する出力プラグ制御レジスタ(output Plug Control Register(oPCR))を更新する。
【0063】
STB2は更に、第二の接続命令に従って実行された処理の成否を、第二の接続結果応答によりDVCR3へ返信する。第二の接続結果応答は一連の命令群から構成されても良い。例えば、適合ストリーム形式の設定の成否をベンダーユニーク命令で伝達する。一方、oPCRの更新の成否をCMPに従い、所定の命令及び応答の交換を通して確認する。
【0064】
DVCR3は第二の接続結果応答からコネクションの確立の成否を判断し、その結果を第一の接続結果応答としてコントローラ11へ返信する。コントローラ11はその第一の接続結果応答からコネクションの確立の成否を判断し、その成否をDTV1上のアプリケーションへ伝達する。こうして、STB2とDVCR3との間でのコネクションの確立処理が終了する。
【0065】
上記のコネクション確立処理とは別に、コントローラ11がSTB2とDVCR3との間のコネクションの確立を、直接実行しても良い。すなわち、コントローラ11が第一の接続命令として、適合ストリーム形式を示す情報をDVCR3に向けて発行する。DVCR3は第一の接続命令の受信時、入力プラグ3bに対し適合ストリーム形式を設定する。更に、コントローラ11は第二の接続命令として、適合ストリーム形式を示す情報をSTB2に向けて発行する。STB2は第二の接続命令の受信時、出力プラグ2bに対し適合ストリーム形式を設定する。その後、コントローラ11は、IEC61883規格によるCMPに従い、STB2の出力プラグ2bからDVCR3の入力プラグ3bへのコネクションを確立する。更に、コネクションの確立の成否を、CMPに従い判断する。
【0066】
次に、DVCR3によるストリーム形式に対する適合性判定について詳しく説明する。
図3は実施例1によるストリーム形式情報のデータ構造の一例を示す。送信デバイス(STB2)及び受信デバイス(DVCR3)はそれぞれストリーム形式を一般に複数サポートする。従って、ストリーム形式情報は一般に複数のストリーム形式を選択肢として含む。実施例1によるストリーム形式情報では、図3で示されているように、複数の選択肢がツリー構造に分類される。図3の例では、ストリーム形式情報は最上位レイヤで二つの選択肢、カテゴリーI及びカテゴリーIIに分かれる。
【0067】
カテゴリーIはMPEG2トランスポートストリーム(TS)を示し、メインプロファイルのメインレベル(MP_ML)とDVB(Digital Video Broadcasting)との二つの表現形式を含む。それぞれの表現形式は、MPEG2TS内の映像情報の種類に対応する。すなわち、それらにはデバイスの機種別に、それぞれで用いられるストリーム形式IDが割り当てられる。例えば、DVBとしてDTVでのストリーム形式IDが、MP_MLとしてPC上の汎用MPEG2デコーダでのストリーム形式IDが、それぞれカテゴリーIの定義として採用される。このように、実施例1によるストリーム形式情報の分類では、物理的には共通のストリーム形式に対し、複数の異なる表現形式が定義されても良い。それにより、共通のストリーム形式に対し、独自のストリーム形式IDを用いるデバイスについて、そのストリーム形式情報を新たに付加することが容易である。すなわち、ストリーム形式情報の分類が容易に拡張できる。
【0068】
カテゴリーIIはDV形式(DVC)を示す。カテゴリーIIは次のレイヤで、二つのサブカテゴリーII-1及びII-2に分かれる。サブカテゴリーII-1はDVC−SD信号を、サブカテゴリーII-2はDVC−SDL信号を、それぞれ示す。このように、ストリーム形式情報は下位レイヤほど詳細な分類となるように構成される。
【0069】
STB2の出力ストリーム形式情報及びDVCR3の入力ストリーム形式情報はいずれも、上記と同様なツリー構造を持つ。それらのツリー構造に基づいて、DVCR3は次のように出力ストリーム形式情報と入力ストリーム形式情報とを比較する。
まず、両ストリーム形式情報の最上位レイヤでのカテゴリーが比較される。その結果、もし一致するカテゴリーが存在しなければ、その時点で適合性判定が終了され、適合ストリーム形式の非存在が適合性判定応答によりコントローラ11へ通知される。
【0070】
もし一致するカテゴリーがあれば、次の下位レイヤでそのカテゴリーのサブカテゴリーが比較される。その結果、もし一致するサブカテゴリーがあれば、更に次の下位レイヤでそのサブカテゴリーのサブサブカテゴリーが比較される。以下同様に、あるレイヤでカテゴリーの一致が検出されるごとに、その次の下位レイヤでカテゴリーの比較が繰り返される。こうして、ストリーム形式を詳細に比較できる。
比較の結果、一致するカテゴリーに属するストリーム形式が、STB2とDVCR3との間での適合ストリーム形式として選択される。
【0071】
上記のカテゴリーの比較をどの下位レイヤまで繰り返すかは、DVCR3が設定できる。例えば、DVCR3が全てのDVC信号を受信できる時、出力ストリーム形式情報がカテゴリーIIを含むか否か、を判定すれば十分である。従って、DVCR3はカテゴリーの比較を最上位レイヤでのみ実行する。それにより、適合性判定処理の負担を軽減できる。
逆に、DVCR3がDVC信号の詳細な種類に応じて入力ストリーム形式を限定する時、図3に示されているカテゴリーII-1及びII-2のそれぞれへ更にサブカテゴリーを追加し、それらのサブカテゴリーを含むレイヤまで上記のカテゴリーの比較を繰り返しても良い。
そのように、実施例1によるストリーム形式適合性判定システムでは、受信デバイスがストリーム形式に対する適合性判定に必要なストリーム形式情報を柔軟に取捨選択し、又は追加できる。
【0072】
実施例1によるストリーム形式適合性判定システムでは上記の通り、コントローラ11によるコネクションの確立に先立って、受信デバイスであるDVCR3がストリーム形式に対する適合性の有無を判定する。それにより、受信デバイスがその適合性の有無を、デバイス固有の機能の詳細に基づいて正確に判定できる。その結果、ストリーム伝送が確実に実行できる。
【0073】
上記の説明では、ストリーム形式に対する適合性の有無がコネクションの確立時に判定された。その他に、現に伝送されているストリームについて、例えばSTB2が受信チャネルの変更に伴いストリーム形式を変更する時、変更されたストリーム形式に対する適合性の有無が次のように判定されても良い。
STB2はストリーム形式の変更を通知するための信号を、伝送中のストリームに多重して配信する。DVCR3はその信号の検出時、ストリーム形式に対する適合性判定を上記と同様に行う。こうして、ストリームの伝送中にストリーム形式が変更された時でも、受信デバイスは変更されたストリーム形式に対する適合性の有無を正確に判定できる。
【0074】
《実施例2》
図4は、本発明の実施例2によるストリーム形式適合性判定システムを示すシステム構成図である。実施例2によるシステムは実施例1と比べ、DVCR3Aがデータ解析部35を含む点で異なる。図4では、実施例1と同様な構成要素に対しては図1と同じ符号を付している。それらの同様な構成要素についての説明は実施例1のものを援用する。
【0075】
DVCR3Aは実施例1と同様な構成に加えて、データ解析部35を含む。
データ解析部35はコントローラ11からの接続試行命令の受信時、IEEE1394バス4からテープレコーダ/プレーヤサブユニット31へ入力されるストリームを解析する。それにより、そのストリームが入力プラグ3bを通して正常に入力されているか否かをチェックする。もし、正常に入力されていなければ、そのストリームのストリーム形式が入力プラグ3bにとって入力可能なものではない、と判断し、その判断結果を接続試行応答としてコントローラ11へ通知する。
【0076】
実施例2によるストリーム形式適合性判定システムでは、コントローラ11によるSTB2とDVCR3Aとの間でのコネクションの確立時、DVCR3Aが次のようにストリーム形式に対する適合性の有無を判定する。
実施例1同様、DTV1のユーザがDTV1上のアプリケーションに対して、STB2により受信される所定の番組をDVCR3Aにより録画するように指示した時を想定する。
【0077】
図5は、DTV1、STB2、及びDVCR3Aの間で交換される命令を示すフロー図である。図5では図2同様、縦軸が時間を示す。
コントローラ11はユーザからの指示を受けて、デバイス制御部11bから適合性判定命令をDVCR3Aへ発行する。適合性判定命令は、受信デバイスであるDVCR3AのIDを命令の宛先として、送信デバイスであるSTB2のIDを判定目標デバイスとして、それぞれ含む。
【0078】
DVCR3Aは適合性判定命令の受信時、その命令から判定目標デバイスとしてSTB2のIDを解読する。それにより、STB2に対してストリーム形式要求を発行する。STB2はそのストリーム形式要求の受信時、ストリーム形式応答をDVCR3Aへ返送する。DVCR3Aはそのストリーム形式応答からSTB2の出力ストリーム形式情報を解読し、それに基づいてストリーム形式に対する適合性の有無を判定する。適合性判定では、STB2の出力ストリーム形式情報とDVCR3Aの入力ストリーム形式情報とが比較される。
以上の過程は、実施例1と全く同様である。
【0079】
上記の比較の結果がSTB2とDVCR3Aとの間での適合ストリーム形式の存在を示す時、適合ストリーム形式を示す情報が適合性判定応答としてコントローラ11へ返信される。それにより実施例1と同様に、コントローラ11はSTB2とDVCR3Aとの間にコネクションを確立する(図2参照)。
【0080】
その他に、上記の比較の結果が次のような場合を想定する。出力ストリーム形式情報と入力ストリーム形式情報とのそれぞれのカテゴリーが、DVCR3Aにより設定されたレイヤでは一致せず、そのレイヤより上位レイヤでのみ一致する。
図3の例では、両ストリーム形式情報がいずれも最上位レイヤではカテゴリーII(DVC)で一致する。しかし、その次の下位レイヤでは、入力ストリーム形式情報がカテゴリーII-1(DVC−SD)のみを含む一方、出力ストリーム形式情報がサブカテゴリーを含まない。その時、STB2がDVC−SD信号を出力可能であるか否かを、DVCR3は出力ストリーム形式情報からは判定できない。
そのような場合、ストリーム形式に対する適合性の有無が不明である、とDVCR3Aは判定する。DVCR3Aは、適合性の有無の不明を示す情報と、一致したカテゴリーを示す情報と、を適合性判定応答としてコントローラ11へ返信する。
【0081】
コントローラ11は適合性判定応答により適合性の有無の不明という結果を得た時、ストリーム伝送を例えば次のように試行する。
コントローラ11はDVCR3Aに向けて接続試行命令を発行する。ここで、接続試行命令は例えばAV/Cのベンダーユニーク命令として定義される。接続試行命令はSTB2のIDと、ストリーム伝送の試行時に採用されるべきストリーム形式(以下、試行ストリーム形式という)を指示する情報と、を含む。試行ストリーム形式は、例えば適合性判定応答によりDVCR3から通知されたカテゴリーに基づいて選択される。その他に、所定のストリーム形式が選択されても良い。
【0082】
DVCR3Aは接続試行命令を受信し、STB2のIDと試行ストリーム形式とを解読する。それにより、入力プラグ3bへ試行ストリーム形式を設定する。その結果、データレコーダ/プレーヤサブユニット31ではその試行ストリーム形式に対応するデコーダが選択される。
【0083】
DVCR3Aは更にSTB2に向けて第二の接続命令を発行する。ここで、第二の接続命令は実施例1と同様に、一連の命令群から構成されても良い。例えば、ベンダーユニーク命令で試行ストリーム形式指示命令を、IEC61883規格でのCMPによる命令でSTB2の出力プラグ2bに対するストリーム出力命令を、それぞれ構成しても良い。
STB2は第二の接続命令を受信し、試行ストリーム形式を示す情報と、接続目標のアイソクロナスチャネル番号とを解読する。それにより、出力プラグ2bに対し、試行ストリーム形式を設定する。更に、CMPに従い、出力プラグ2bに対応するoPCRを更新する。
【0084】
STB2は更に、第二の接続命令に従って実行された処理の成否を、第二の接続結果応答によりDVCR3Aへ返信する。第二の接続結果応答は実施例1と同様に、一連の命令群から構成されても良い。例えば、試行ストリーム形式の設定の成否をベンダーユニーク命令で伝達する。一方、oPCRの更新の成否をCMPに従い、所定の命令及び応答の交換を通して確認する。
DVCR3Aは第二の接続結果応答からコネクションの確立の成否を判断する。
【0085】
上記のコネクション確立処理とは別に、コントローラ11がSTB2とDVCR3Aとの間のコネクションの確立を、直接実行しても良い。すなわち、コントローラ11が接続試行命令として、試行ストリーム形式を示す情報をDVCR3Aに向けて発行する。DVCR3Aは接続試行命令の受信時、入力プラグ3bに対し試行ストリーム形式を設定する。更に、コントローラ11は第二の接続命令として、試行ストリーム形式を示す情報をSTB2に向けて発行する。STB2は第二の接続命令の受信時、出力プラグ2bに対し試行ストリーム形式を設定する。その後、コントローラ11は、IEC61883規格によるCMPに従い、STB2の出力プラグ2bからDVCR3Aの入力プラグ3bへのコネクションを確立する。更に、コネクションの確立の成否を、CMPに従い判断する。
【0086】
コネクションの確立の成功時、STB2はストリームの伝送を開始する。DVCR3Aはそのストリームを入力プラグ3b及びシンクプラグ3aを通して入力する。入力されたストリームはアイソクロナスパケットごとに、試行ストリーム形式に対応するデコーダでデコードされる。その時、データ解析部35はデータレコーダ/プレーヤサブユニット31を通して、デコーダからの出力データを解析し、デコードが適切か否かを調べる。
【0087】
その解析の結果が適切なデコードを示せば、試行ストリーム形式に対して適合性がある、とデータ解析部35は決定する。一方、上記の解析の結果が不適切なデコードを示せば、試行ストリーム形式に対して適合性がない、とデータ解析部35は決定する。データ解析部35は更にそれぞれの決定内容を接続試行応答としてコントローラ11へ返信する。コントローラ11は接続結果応答の内容に応じて、既に確立されたコネクションをそのまま維持するか切断するか、決定する。
【0088】
こうして、実施例2によるストリーム形式適合性判定システムでは、受信デバイスがストリーム形式情報からストリーム形式に対する適合性の有無を明確には判定できない時、コントローラ11がストリーム伝送を試行する。それにより、ストリーム形式に対する適合性の有無を確実に決定できる。
【0089】
上記の説明では、ストリーム形式に対する適合性の有無がコネクションの確立時に判定された。その他に、現に伝送されているストリームについて、例えばSTB2が受信チャネルの変更に伴いストリーム形式を変更する時、変更されたストリーム形式に対する適合性の有無が次のように判定されても良い。
STB2はストリーム形式の変更を通知するための信号を、伝送中のストリームに多重して配信する。DVCR3Aはその信号の検出時、ストリーム形式に対する適合性判定を上記と同様に行う。更に、ストリーム形式情報からだけでは適合性の有無が不明な時、上記と同様にストリーム伝送の試行により適合性の有無を決定する。こうして、ストリームの伝送中にストリーム形式が変更された時でも受信デバイスは変更されたストリーム形式に対する適合性の有無を正確に判定できる。
【0090】
《実施例3》
本発明の実施例3によるストリーム形式適合性判定システムは、実施例1及び実施例2と比べ、ストリーム形式情報のデータ構造で異なる。システムの構成、適合性判定、及びストリーム伝送の試行による適合性の有無の決定動作は実施例1及び実施例2と同様であるので、それらについての説明は実施例1及び実施例2のものを援用する。
【0091】
図6は実施例3によるストリーム形式情報のデータ構造の一例を示す。送信デバイス(STB2)及び受信デバイス(DVCR3)のそれぞれによりサポートされるストリーム形式は一般に、要素ストリームを更に含む。実施例3によるストリーム形式情報では、図6で示されているように、それぞれのカテゴリーが、複数の要素ストリームのそれぞれのストリーム形式情報と、それらの要素ストリームの多重化形式についての情報と、を一つのグループとして含む。
図6の例では、ストリーム形式情報は最上位レイヤで三つの選択肢、カテゴリーI、カテゴリーII、及びカテゴリーIIIに分かれる。
【0092】
カテゴリーIは、MPEG2トランスポートストリーム(TS)に属するグループの一つを示す。そのグループでは、第一の要素I-1が要素ストリームの多重化形式としてMPEG2TSを示す。第二の要素I-2及び第三の要素I-3は、MPEG2TSに含まれる二つの要素ストリーム(ビデオストリーム及びオーディオストリーム)のストリーム形式を、それぞれ示す。第二の要素I-2はビデオストリームのストリーム形式として、480本の走査線によるインターレース方式(MPEG2_480i)を示す。一方、第三の要素I-3はオーディオストリームのストリーム形式として、レイヤ3(MP3)を示す。
【0093】
カテゴリーIIは、MPEG2TSに属する別のグループを示す。そのグループでは、第一の要素II-1が要素ストリームの多重化形式としてMPEG2TSを示す。第二の要素II-2はビデオストリームのストリーム形式として、720本の走査線によるノンインターレース方式(MPEG2_720p)を示す。一方、第三の要素II-3はオーディオストリームのストリーム形式としてAACを示す。
【0094】
カテゴリーIIIは、MPEG1に属するグループを示す。そのグループでは、第一の要素III-1が要素ストリームの多重化形式としてMPEG1を示す。第二の要素III-2はビデオストリームのストリーム形式として、480本の走査線によるインターレース方式(MPEG1_480i)を示す。一方、第三の要素III-3はオーディオストリームのストリーム形式としてレイヤ3(MP3)を示す。
【0095】
ストリーム形式情報の上記のデータ構造により、例えばDVCR3が入力されたストリームから要素ストリームの一部のみを抽出する時、適合性判定部33はその要素ストリームのストリーム形式のカテゴリーのみについて、実施例1と同様に比較する。それにより、適合性判定の処理の負担を軽減できる。更に、要素ストリームの多重化形式が分離可能なものか否かを、DVCR3がそれぞれのカテゴリーの第一の要素から判断できる。
【0096】
更に、図6では示されてはいないが、実施例1でのストリーム形式情報と同様に、上記のグループのそれぞれがサブカテゴリーを含むツリー構造を持っても良い。
【0097】
《実施例4》
図7は、本発明の実施例4によるストリーム形式適合性判定システムを示すシステム構成図である。実施例4によるシステムは、STB2BとDVCR3Bとを含む。図7の(a)はSTB2Bを、図7の(b)はDVCR3Bを、それぞれ示す。実施例4によるSTB2Bは上記の実施例でのSTB2と比べて、記録部24を含む点で異なる。実施例4によるDVCR3Bは実施例1でのDVCR3及び実施例2でのDVCR3Aと比べて、再生部36を含む点で異なる。その他の構成要素は上記の実施例と同様であるので、それらの同様な構成要素に対しては実施例1及び実施例2と同じ符号を付し、それらについての説明は実施例1及び実施例2のものを援用する。
【0098】
STB2Bはチューナサブユニット21の他に、記録部24を含む。記録部24は書き込み可能な光ディスク5、例えばCD−R、へデータを書き込む。
記録部24は出力ストリーム形式情報を保持し、ユーザの指示により出力ストリーム形式情報を光ディスク5へ書き込む。ここで、出力ストリーム形式情報はSTB2Bの出力プラグ2bにより出力可能なストリーム形式を示す。更に、ユーザの指示はSTB2Bのフロントパネル、リモコン、又はネットワークを通して入力される。
【0099】
DVCR3Bはテープレコーダ/プレーヤサブユニット31と適合性判定部33との他に、再生部36を含む。再生部36は光ディスク5からデータを読み出す。特にユーザからの指示により、光ディスク5に書き込まれたSTB2の出力ストリーム形式情報を読み出し、適合性判定部33へ入力する。ここで、ユーザの指示はDVCR3Bのフロントパネル、リモコン、又はネットワークを通して入力される。
【0100】
適合性判定部33は、再生部36から入力された出力ストリーム形式情報を入力ストリーム形式情報と、実施例1及び実施例2と同様に比較する。その比較を通して、STB2Bからのストリームを入力可能か否かを判定する。その判定結果は例えばDVCR3Bのフロントパネルへ表示され、ユーザに通知される。
こうして、光ディスク5を通して出力ストリーム形式情報がSTB2BからDVCR3Bへ伝達される。それにより、DVCR3BはSTB2Bとの間でのストリーム形式に対する適合性の有無を、STB2Bへ物理的に接続されることなく判定できる。
【0101】
例えば、送信デバイスのユーザが受信デバイスを購入する時、その送信デバイスの出力ストリーム形式情報を予め格納した光ディスクを店頭に展示された受信デバイスに挿入し、ストリーム形式に対する適合性の有無を判定させる。それにより、送信デバイスのユーザは店頭でストリーム形式に対する適合性を持つ受信デバイスを選択できる。
【0102】
逆に、受信デバイスのユーザが送信デバイスを購入する時、送信デバイスのメーカ又は販売店からその送信デバイスの出力ストリーム形式情報を格納した光ディスクを入手する。その光ディスクを受信デバイスに挿入し、ストリーム形式に対する適合性の有無を判定させる。それにより、受信デバイスのユーザはその送信デバイスの購入前に、ストリーム形式に対する適合性の有無を判定できる。
【0103】
実施例4では、出力ストリーム形式情報を光ディスクへ格納した。その他に、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリへ出力ストリーム形式情報を格納しても良い。その時、それぞれの記録媒体の種類に対応する記録部を送信デバイスが、再生部を受信デバイスが、それぞれ持つ。
【0104】
《実施例5》
図8は本発明の実施例5によるストリーム形式情報サーバ6の構成を示す図である。
CPU61は内部バス62を通して、サーバ6内の各構成要素を制御する。
記憶部63は書き換え可能な記録媒体、好ましくはハードディスクを含み、その記録媒体へリストL1を格納する。リストL1は、送信デバイスの様々な機種について、上記の実施例と同様な出力ストリーム形式情報を含む。それらの送信デバイスには、例えば、上記の実施例でのSTB2及びSTB2Bが含まれる。
インタフェース64は、内部バス62を通して入力されたデータを、外部の記録媒体、例えば実施例4での光ディスク5へ記録する。
【0105】
CPU61は、サーバ6上で実行されるアプリケーションに従って、記憶部63へ格納されたリストL1から特定の送信デバイスの出力ストリーム形式情報を読み出す。更に、読み出された出力ストリーム形式情報を、インタフェース64を通して光ディスク5へ記録する。
実施例4の受信デバイスであるDVCR3Bへ上記の光ディスク5を挿入する。その時、DVCR3Bは実施例4と同様にその光ディスク5から出力ストリーム形式情報を読み出して適合性の有無を判定する。それにより、サーバ6で特定された送信デバイスとの間でのストリーム形式に対する適合性の有無を判定できる。
【0106】
上記とは別に、インタフェース64が内部バス62と外部のIEEE1394バス(図示せず)との間でのブリッジとして、データ交換を制御しても良い。その時、例えば、実施例1の受信デバイスであるDVCR3をサーバ6へIEEE1394バスを通して接続する。DVCR3はIEEE1394バスを通して、サーバ6から特定の送信デバイスの出力ストリーム形式情報を読み出す。その読み出された出力ストリーム形式情報に基づいて、DVCR3は実施例1と同様に、特定の送信デバイスとの間でのストリーム形式に対する適合性の有無を判定できる。
【0107】
こうして、実施例5によるストリーム形式情報サーバ6により、実施例1又は実施例4の受信デバイスは様々な送信デバイスとの間でのストリーム形式に対する適合性の有無を、実際にそれらの送信デバイスとは接続することなく判定できる。例えば、送信デバイスの販売店が上記のストリーム形式情報サーバにより、顧客の希望の送信デバイスの出力ストリーム形式情報を、光ディスク又はIEEE1394バスを通して顧客へ提供する。それにより、顧客は送信デバイスの購入前に、その送信デバイスと、所有の実施例1又は実施例4の受信デバイスと、の間でのストリーム形式に対する適合性の有無を、その受信デバイスにより確認できる。
【0108】
《実施例6》
図9は本発明の実施例6によるストリーム形式適合性判定サーバ7の構成を示す図である。
CPU71は内部バス72を通して、サーバ7内の各構成要素を制御する。
RAM75はCPU71に対して作業用メモリ領域を提供する。
記憶部73は書き換え可能な記録媒体、好ましくはハードディスクを含み、その記録媒体へリストL2を格納する。リストL2は、受信デバイスの様々な機種について、上記の実施例と同様な入力ストリーム形式情報を含む。それらの受信デバイスには、例えば、上記の実施例でのDVCR3及びDVCR3Bが含まれる。
インタフェース74は、外部の記録媒体、例えば実施例4での光ディスク5からデータを読み取り、内部バス72へ出力する。
【0109】
CPU71は、サーバ7上で実行されるアプリケーションに従って、インタフェース74を通して光ディスク5から出力ストリーム形式情報を読み出す。それと合わせて、記憶部73へ格納されたリストL2から特定の受信デバイスの入力ストリーム形式情報を読み出す。更に、読み出された出力ストリーム形式情報と入力ストリーム形式情報とを、実施例1と同様に比較する。それにより、それぞれのストリーム形式情報に対応する送信デバイス及び受信デバイスとの間でのストリーム形式に対する適合性の有無を判定できる。
【0110】
上記とは別に、インタフェース74が内部バス72と外部のIEEE1394バス(図示せず)との間でのブリッジとして、データ交換を制御しても良い。その時、例えば、実施例1の送信デバイスであるSTB2をサーバ7へIEEE1394バスを通して接続する。STB2はIEEE1394バスを通して、サーバ7へ出力ストリーム形式情報を伝送する。サーバ7はその出力ストリーム形式情報に基づいて、特定の受信デバイスとの間でのストリーム形式に対する適合性の有無を、実施例1と同様に判定できる。
【0111】
こうして、実施例6によるストリーム形式適合性判定サーバ7は、実施例1又は実施例4の送信デバイスと様々な受信デバイスとの間でのストリーム形式に対する適合性の有無を、実際にそれらのデバイス同士を接続することなく判定できる。例えば、受信デバイスの販売店の店頭で、顧客が上記のストリーム形式適合性判定サーバへ所有の実施例1又は実施例4の送信デバイスの出力ストリーム形式情報を、光ディスク又はIEEE1394バスを通して提供する。それにより、顧客は受信デバイスの購入前に、その受信デバイスと所有の送信デバイスとの間でのストリーム形式に対する適合性の有無を確認できる。
【0112】
上記の実施例はいずれもIEEE1394バスを通したストリーム伝送に関する。その他に、IEEE1394規格と同様に、ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワークに対し、本発明は適用され得る。
【0113】
【発明の効果】
本発明によるストリーム形式適合性判定システムでは、コネクションの確立に先立ち、送信デバイスから出力されるストリームのストリーム形式に対する適合性の有無を、受信デバイスが判定する。それにより、受信デバイスが適合性の有無をその固有の機能の詳細に基づいて正確に判定できる。特に、ストリーム形式情報がそのツリー構造により、デバイス固有の機能の詳細を正確に反映するように定義される。従って、受信デバイスはストリーム形式情報の利用により、上記の適合性判定を容易にかつ正確に判定できる。
【0114】
既存のストリーム形式には、上記のストリーム形式情報に含まれないものも一般にあり得る。従って、受信デバイスは既存のストリーム形式の全てに対して適合性の有無を常に正確に判定できるわけではない。本発明によるストリーム形式適合性判定システムではその時、ストリーム伝送が試行されても良い。それにより、適合性の有無がより正確に決定される。但し、ストリーム伝送の試行が必要となる頻度は従来のシステムに比べて少ない。
【0115】
本発明によるストリーム形式適合性判定システムは、送信デバイスについてのストリーム形式情報を、ネットワークに換えて、記録媒体を通して受信デバイスへ伝達できる。こうして、ストリーム形式に対する適合性判定の処理がコネクションの確立処理から分離される。従って、適合性判定時、送信デバイスと受信デバイスとが同時にネットワークに接続されていなくても良い。すなわち、その送信デバイスのストリーム形式情報を予め記録媒体に格納しておけば、その記録媒体を通して様々な受信デバイスが単独でその送信デバイスに対する適合性の有無を判定できる。それにより、例えばネットワークの設計時、実際にネットワークを構築することなく、所定の送信デバイスに適合した受信デバイスの機種を容易に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるストリーム形式適合性判定システムを示すシステム構成図である。
【図2】実施例1によるストリーム形式適合性判定システム上のデバイスであるDTV1、STB2、及びDVCR3の間で交換される命令を示すフロー図である。
【図3】実施例1によるストリーム形式情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例2によるストリーム形式適合性判定システムを示すシステム構成図である。
【図5】実施例2によるストリーム形式適合性判定システム上のデバイスであるDTV1、STB2、及びDVCR3Aの間で交換される命令を示すフロー図である。
【図6】実施例3によるストリーム形式情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施例4によるストリーム形式適合性判定システムを示すシステム構成図である。図7の(a)はそのシステムのSTB2Bを、図7の(b)はDVCR3Bを、それぞれ示す。
【図8】本発明の実施例5によるストリーム形式情報サーバ6の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施例6によるストリーム形式適合性判定サーバ7の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 DTV
11 コントローラ
11a ストリーム管理部
11b デバイス制御部
11c ネットワークインタフェース
2 STB
21 チューナサブユニット
2a ソースプラグ
2b 出力プラグ
22 応答出力部
23 ネットワークインタフェース
3 DVCR
31 テープレコーダ/プレーヤサブユニット
3a シンクプラグ
3b 出力プラグ
3c 出力プラグ
3d ソースプラグ
32 要求出力部
33 適合性判定部
34 ネットワークインタフェース
4 IEEE1394バス
4i アイソクロナスチャネル

Claims (21)

  1. ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワーク上に構成され、
    (A) (a) 所定のストリームを出力するための出力プラグ;及び、
    (b) ストリーム形式要求の受信時、前記出力プラグにより出力可能なストリーム形式を示す、少なくとも2レイヤ以上のツリー構造からなるストリーム形式情報、をストリーム形式応答として出力するための応答出力部;
    を含む送信デバイス;
    (B) (a) 前記ストリームを入力するための入力プラグ;
    (b) 適合性判定命令の受信時、前記送信デバイスへ前記ストリーム形式要求を出力するための要求出力部;及び、
    (c) 前記ストリーム形式応答の受信時、前記ストリームのストリーム形式が前記入力プラグにより入力可能なものか否かを前記ストリーム形式情報から判定し、その判定の結果を適合性判定応答として出力するための適合性判定部;
    を含む受信デバイス;
    並びに、
    (C) 所定のアプリケーションから前記送信デバイスと前記受信デバイスとのコネクション確立要求の受信時、前記受信デバイスへ前記適合性判定命令を出力するためのコントローラ;
    を有するシステムであって、
    前記受信デバイスが、前記送信デバイスから前記ストリーム形式応答を受信した場合、前記入力プラグにより入力可能なものか否かを判定するストリーム形式判定手段と、
    前記受信デバイスが、前記ストリーム形式判定手段において、当該ストリーム形式応答に示されるレイヤのうち、少なくとも最上位レイヤを含む一部のレイヤでのみ入力可能であると判定された場合、前記送信デバイスと、前記受信デバイスとの接続可能性は不明であることを示す適合性不明応答を、前記コントローラに出力する適合性不明応答出力手段と、
    前記コントローラが、前記受信デバイスから適合性不明応答を受信した場合、当該受信デバイスに対し、当該受信デバイスと、前記送信デバイスとが接続試行を行う接続試行命令を出力する接続試行命令出力手段と、
    前記受信デバイスは、前記接続試行命令を受信した場合、当該送信デバイスから前記ストリームを受信し、当該ストリームの内容が、前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定するストリーム内容判定手段と、
    を含むことにより、前記出力プラグと前記入力プラグとの間に前記ストリームの伝送を目的とするコネクションを確立する、ストリーム形式適合性判定システム。
  2. ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワーク上に構成され、
    (A) (a) 所定のストリームを出力するための出力プラグ;及び、
    (b) ストリーム形式要求の受信時、前記出力プラグにより出力可能なストリーム形式を示す、少なくとも2レイヤ以上のツリー構造からなるストリーム形式情報、をストリーム形式応答として出力するための応答出力部;
    を含む送信デバイス;
    (B) (a) 前記ストリームを入力するための入力プラグ;
    (b) 適合性判定命令の受信時、前記送信デバイスへ前記ストリーム形式要求を出力するための要求出力部;及び、
    (c) 前記ストリーム形式応答の受信時、前記ストリームのストリーム形式が前記入力プラグにより入力可能なものか否かを前記ストリーム形式情報から判定し、その判定の結果を適合性判定応答として出力するための適合性判定部;
    を含む受信デバイス;
    並びに、
    (C) 所定のアプリケーションから前記送信デバイスと前記受信デバイスとのコネクション確立要求の受信時、前記受信デバイスへ前記適合性判定命令を出力するためのコントローラ;
    を有するシステムであって、
    前記受信デバイスが、前記送信デバイスから前記ストリーム形式応答を受信した場合、前記入力プラグにより入力可能なものか否かを判定するストリーム形式判定手段と、
    前記受信デバイスが、前記ストリーム形式判定手段において、当該ストリーム形式応答に示されるレイヤのうち、少なくとも最上位レイヤを含む一部のレイヤでのみ入力可能であると判定された場合、前記送信デバイスと、前記受信デバイスとの接続可能性は不明であることを示す適合性不明応答を、前記コントローラに出力する適合性不明応答出力手段と、
    前記コントローラが、前記受信デバイスから適合性不明応答を受信した場合、前記送信デバイスに対し、前記受信デバイスと、当該送信デバイスとが接続試行を行う接続試行命令を出力する接続試行命令出力手段と、
    前記送信デバイスが、前記接続試行命令を受信した場合、当該受信デバイスに対し前記ストリームを送信するストリーム送信手段と、
    前記受信デバイスが、前記送信デバイスから送信される前記ストリームを受信した場合、当該ストリームの内容が、前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定するストリーム内容判定手段と、
    を含むことにより、前記出力プラグと前記入力プラグとの間に前記ストリームの伝送を目的とするコネクションを確立する、ストリーム形式適合性判定システム。
  3. 前記ストリーム内容判定手段は、前記ストリーム形式判定手段において前記ストリーム形式に示されるレイヤのうち入力可能と判定されたレイヤを示すレイヤ一致情報と、前記ストリームの内容とを基に、前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のストリーム形式適合性判定システム。
  4. 前記受信デバイスはさらに、前記送信デバイスから送信されるストリームをデコードするデコード部を備え、
    前記ストリーム内容判定手段は、前記レイヤ一致情報に基づいて選択されるストリーム形式を基に前記ストリームを復号し、復号して得られるデータを基に前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載のストリーム形式適合性判定システム。
  5. 前記ストリーム形式情報が、前記ストリームのストリーム形式と実質的に同一なストリーム形式をそれぞれ示す複数の表現形式を含む、請求項に記載のストリーム形式適合性判定システム。
  6. 前記ストリーム形式情報は、実質的に同一なストリーム形式をそれぞれ示す複数の表現形式を含む、請求項4記載のストリーム形式適合性判定システム。
  7. 前記ストリームが複数の要素ストリームを下位レイヤとして含む時、前記ストリーム形式情報が前記要素ストリームのそれぞれのデータ構造についての情報を一つのグループとして含む、請求項に記載のストリーム形式適合性判定システム。
  8. 前記ストリームの上位レイヤのデータ構造についての情報を、前記グループが前記要素ストリームのそれぞれのデータ構造についての情報とは独立に含む、請求項7に記載のストリーム形式適合性判定システム。
  9. 前記ストリーム形式判定手段において、前記ストリーム形式応答に示されるレイヤのう ち、少なくとも最上位レイヤを含む一部のレイヤでのみ入力可能であると判定された場合、
    (A) 前記受信デバイスが、前記送信デバイスにより出力される前記ストリームのストリーム形式を、前記コントローラに対して前記適合性判定応答で指定し、
    (B) 前記コントローラが前記ストリームの伝送の試行時、前記受信デバイスにより指定された前記ストリームのストリーム形式を前記送信デバイスに対して指定する;
    請求項4に記載のストリーム形式適合性判定システム。
  10. (A) 前記ストリームのストリーム形式の変更時、前記送信デバイスがそのストリーム形式の変更を通知するためのストリーム形式変更信号を配信し;
    (B) 前記受信デバイスが前記ストリーム形式変更信号を受信した時、変更されたストリーム形式が前記入力プラグにより入力可能なものか否かを前記適合性判定部が判定する;
    請求項から請求項までのいずれか一項に記載のストリーム形式適合性判定システム。
  11. ストリームをリアルタイム伝送するためのネットワーク上に構成され、
    (A) (a) 所定のストリームを出力するための出力プラグ;及び、
    (b) ストリーム形式要求の受信時、前記出力プラグにより出力可能なストリーム形式を示す、少なくとも2レイヤ以上のツリー構造からなるストリーム形式情報、をストリーム形式応答として出力するための応答出力部;
    を含む送信デバイス;
    (B) (a) 前記ストリームを入力するための入力プラグ;
    (b) 適合性判定命令の受信時、前記送信デバイスへ前記ストリーム形式要求を出力するための要求出力部;及び、
    (c) 前記ストリーム形式応答の受信時、前記ストリームのストリーム形式が前記入力プラグにより入力可能なものか否かを前記ストリーム形式情報から判定し、その判定の結果を適合性判定応答として出力するための適合性判定部;
    を含む受信デバイス;
    並びに、
    (C) 所定のアプリケーションから前記送信デバイスと前記受信デバイスとのコネクション確立要求の受信時、前記受信デバイスへ前記適合性判定命令を出力するためのコントローラ;
    を有するシステムを構成する受信デバイスであって、
    前記送信デバイスから前記ストリーム形式応答を受信した場合、前記入力プラグにより入力可能なものか否かを判定するストリーム形式判定手段と、
    前記ストリーム形式判定手段において、当該ストリーム形式応答に示されるレイヤのうち、少なくとも最上位レイヤを含む一部のレイヤでのみ入力可能であると判定された場合、前記送信デバイスと、前記受信デバイスとの接続可能性は不明であることを示す適合性不明応答を前記コントローラに出力する適合性不明応答出力手段と、
    前記コントローラが前記適合性不明応答を受信した際に生成される接続試行命令を受信した場合、当該送信デバイスから前記ストリームを受信し、当該ストリームの内容が、前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定するストリーム内容判定手段と、
    を含むことにより、前記出力プラグと前記入力プラグとの間に前記ストリームの伝送を目的とするコネクションを確立する、受信デバイス。
  12. 前記ストリーム内容判定手段は、前記ストリーム形式判定手段において前記ストリーム形式に示されるレイヤのうち入力可能と判定されたレイヤを示すレイヤ一致情報と、前記ストリームの内容とを基に、前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定することを特徴とする請求項11に記載の受信デバイス。
  13. 前記受信デバイスはさらに、前記送信デバイスから送信されるストリームをデコードするデコード部を備え、
    前記ストリーム内容判定手段は、前記レイヤ一致情報に基づいて選択されるストリーム形式を基に前記ストリームを復号し、復号して得られるデータを基に前記入力プラグにより入力可能なストリームか否かを判定することを特徴とする請求項12に記載の受信デバイス。
  14. 前記ストリーム形式情報が、前記ストリームのストリーム形式と実質的に同一なストリーム形式をそれぞれ示す複数の表現形式を含む、請求項13に記載の受信デバイス。
  15. 前記ストリーム形式情報は、実質的に同一なストリーム形式をそれぞれ示す複数の表現形式を含む、請求項13に記載の受信デバイス。
  16. 前記ストリームが複数の要素ストリームを下位レイヤとして含む時、前記ストリーム形式情報が前記要素ストリームのそれぞれのデータ構造についての情報を一つのグループとして含む、請求項13に記載の受信デバイス。
  17. 前記ストリームの上位レイヤのデータ構造についての情報を、前記グループが前記要素ストリームのそれぞれのデータ構造についての情報とは独立に含む、請求項16に記載の受信デバイス。
  18. 前記ストリーム形式判定手段において、前記ストリーム形式応答に示されるレイヤのうち、少なくとも最上位レイヤを含む一部のレイヤでのみ入力可能である、と前記適合性判定部が判定した時、前記送信デバイスにより出力される前記ストリームのストリーム形式を、前記コントローラに対して前記適合性判定応答で指定する、請求項13に記載の受信デバイス。
  19. 前記送信デバイスから前記ストリームのストリーム形式の変更を通知するためのストリーム形式変更信号を受信した時、変更されたストリーム形式が前記入力プラグにより入力可能なものか否かを前記適合性判定部が判定する、請求項13から請求項18いずれか一項に記載の受信デバイス。
  20. 請求項13に記載の受信デバイスに含まれるCPUを前記要求出力部と前記適合性判定部として機能させるための制御プログラム。
  21. 請求項20に記載の制御プログラム、を記録した記録媒体。
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