JP4219219B2 - 受信時刻計測装置及びこれを用いた測距装置 - Google Patents

受信時刻計測装置及びこれを用いた測距装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スペクトル拡散方式を用いた受信時刻計測装置に関し、特に、受信時刻計測精度を向上する受信時刻計測装置に関する。また、この受信時刻計測装置を用いて、拡散符号の周波数帯域の拡大の抑制と距離計測精度の向上を図る測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電波を発射する送信機と電波を受信する受信機に、互いに同期の取れた時計を用意し、送信機から電波を発射した送信時刻と受信機で計測した電波の受信時刻の差に電波の伝搬速度(光速と同じで3×105km/s)を乗じることにより、送信機−受信機間の距離を計測できる。このような送信機−受信機間の電波の伝搬時間計測により距離を算出する測距装置の1つとして、スペクトル拡散方式を用いた測距装置が従来から知られている。
【0003】
スペクトル拡散方式を用いた測距装置では、送信機は、拡散符号を無線信号に変調して送信する。受信機は、送信機からの無線信号を受信し送信機の送信した拡散符号と同じ波形の拡散符号に復調し、逆拡散手段で復調された拡散符号と例えば送信機から送信した拡散符号と同一系列の相関基準符号との相関を演算する。逆拡散手段の相関出力は、復調した拡散信号が相関基準信号と同位相の時に最大値を示し、逆拡散手段から拡散符号の1周期毎にピークを持つ相関出力が得られるので、この相関出力のピークの出現時刻を計測して受信時刻とする。そして、計測した受信時刻と送信時刻の差に電波の伝搬速度を乗じて送信機−受信機間の距離を算出する(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
また、相関出力を高速クロックでサンプリングし、そのサンプリング値のクロック間の差分値を求め、その差分値が予め定めた閾値以下になるタイミングを検出し、このタイミング検出時刻を相関出力のピーク出現時刻とすることにより、サンプリングクロック周期の精度で相関出力のピーク出現時刻を検出できるようにして受信時刻の計測精度を向上させ、この計測受信時刻を用いて距離計測を行うようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【非特許文献1】
横山光雄、「スペクトル拡散通信システム」、科学技術出版社、1988年
【特許文献1】
特開平10−234072号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スペクトル拡散方式を用いた測距装置の距離計測の精度は、相関出力のピーク出現時刻の検出精度、即ち、受信信号の受信時刻検出精度に依存し、ピーク形状が鋭い程受信時刻計測精度、延いては距離計測精度は良くなる。相関出力のピーク形状は図21に示すように三角形状をしており、ピークの底辺の幅(ピーク幅)は拡散符号の2チップ分に相当する時間である。従って、前者の場合には、1チップの時間が短い拡散符号、言い換えればチップレート(周波数)の高い拡散符号を用いれば相関出力のピーク幅が狭くなりピーク出現時刻の検出精度が向上し、延いては距離計測精度が向上する。しかし、拡散符号のチップレートを高くすれば拡散符号の周波数帯域が広がり、特に、無線信号を利用する場合は周波数資源の有効利用の観点から好ましくない。
【0007】
後者の場合には、前者よりピーク出現時刻の検出精度が向上する。しかし、無線信号を利用する場合、通常は電波法等で無線信号の占有周波数帯域が制限されるため、実際の相関出力は図22に示すようにピーク付近の鋭さが失われピーク付近は平坦に近い形状となる。このため、後者の方式を用いても、ピークの出現時刻の検出誤差が生じ易く、距離計測精度が確実に向上するとは言い難い。
【0008】
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、受信時刻計測精度を向上する受信時刻計測装置を提供することを目的とする。また、この受信時刻計測装置を用いて拡散符号の周波数帯域の拡大を抑制し、かつ、距離計測精度が確実に向上する測距装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明の受信時刻計測装置は、送信機と受信機とを備え、前記送信機は、一部の期間が他の期間に比べて周波数帯域が広帯域な拡散符号からなる変則拡散符号を生成する変則拡散符号生成部を備え、前記変則拡散符号を送信する構成であり、前記受信機は、前記広帯域拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相関演算出力に基づいて前記広帯域拡散符号期間を検出して前記変則拡散符号の受信時刻を計測する時刻計測部を備える構成であり、前記時刻計測部は、前記広帯域拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相互相関を演算して相関出力を発生する相関演算部と、該相関演算部から出力される相関出力のピーク値が最大となる時刻を前記変則拡散符号の受信時刻と判定する受信時刻判定部とを含む広帯域逆拡散部と、前記他の期間の拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相互相関出力に基づいて変則拡散符号受信時刻の存在範囲を定める受信時刻存在範囲設定部とを備え、前記広帯域逆拡散部が前記受信時刻存在範囲設定部で定めた変則拡散符号範囲についてのみ受信時刻計測処理を行う構成とした。
【0010】
かかる構成では、変則拡散符号生成部が一部の期間が他の期間に比べて周波数帯域が広帯域な拡散符号からなる変則拡散符号を生成し、生成した変則拡散符号を送信機から送信する。受信機は、送信機から送信された変則拡散符号を受信すると、時刻計測部が、広帯域拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相関を演算し、演算結果から得られた相関出力に基づいて変則拡散符号の受信時刻を計測する。この際に、時刻計測部は、受信時刻存在範囲設定部で他の期間の拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相互相関出力に基づいて変則拡散符号受信時刻の存在範囲を定め、広帯域逆拡散部で前記存在範囲についてのみ受信時刻計測を行うので、広帯域逆拡散部は、変則拡散符号全てに対して計測処理動作を行わなくて済み、計測処理動作の負担を軽減できるようになる。
【0011】
前記変則拡散符号は、請求項2のように、前記一部の期間が他の期間の拡散符号に比べて高チップレートの拡散符号とするとよい。
かかる構成では、送信機から全てが高チップレートの拡散符号を送信する場合と比較して、同等の受信時刻計測精度が得られると共に周波数帯域を抑えることができるようになる。
【0012】
請求項2の場合、前記変則拡散符号生成部は、請求項3のように、拡散符号を生成する拡散符号生成部と、該拡散符号生成部で生成される拡散符号より高チップレートの拡散符号を生成する高チップレート拡散符号生成部と、前記拡散符号生成部で生成された拡散符号の前記一部の期間を前記高チップレート拡散符号生成部で生成された高チップレート拡散符号で置き換えて変則拡散符号に変換する変則拡散符号変換部とを備える構成とするとよい。
【0013】
前記変則拡散符号は、請求項4のように、前記他の期間が前記一部の期間の拡散符号の周波数帯域を制限した狭帯域拡散符号とするようにしてもよい。
かかる構成では、送信機から全てを狭帯域に制限されない拡散符号を送信する場合と比較して、同等の受信時刻計測精度が得られると共に周波数帯域を抑えることができるようになる。
【0014】
請求項4の場合、前記変則拡散符号生成部は、請求項5のように、拡散符号を生成する拡散符号生成部と、該拡散符号生成部で生成された拡散符号の周波数帯域を制限して前記狭帯域拡散符号を出力する帯域制限フィルタと、該帯域制限フィルタから出力される前記狭帯域拡散符号の前記一部の期間を前記拡散符号生成部で生成される拡散符号で置き換えて変則拡散符号に変換する変則拡散符号変換部とを備える構成とするとよい。
【0015】
前記変則拡散符号は、請求項6のように、前記他の期間が拡散符号の周波数帯域を制限した狭帯域拡散符号であり、前記一部の期間が前記拡散符号より高チップレートの拡散符号とするようにしてもよい。
【0016】
かかる構成では、送信機から全てが高チップレートの拡散符号を送信する場合と比較して、同等の受信時刻計測精度が得られると共に請求項2の場合よりも更に周波数帯域を抑えることができるようになる。
【0017】
請求項6の場合、前記変則拡散符号生成部は、請求項7のように、拡散符号を生成する拡散符号生成部と、該拡散符号生成部で生成された拡散符号の周波数帯域を制限して前記狭帯域拡散符号を出力する帯域制限フィルタと、前記拡散符号生成部で生成される拡散符号より高チップレートの拡散符号を生成する高チップレート拡散符号生成部と、前記帯域制限フィルタから出力される前記狭帯域拡散符号の前記一部の期間を前記高チップレート拡散符号生成部で生成された高チップレート拡散符号で置き換えて変則拡散符号に変換する変則拡散符号変換部とを備える構成とするとよい。
【0018】
前記変則拡散符号生成部は、請求項8のように、前記変則拡散符号の波形データを予め記憶する波形データ記憶部を備え、該波形データ記憶部から波形データを読み出して変則拡散符号を生成する構成とするとよい。
【0019】
かかる構成では、波形データ記憶部から予め記憶させた波形データを読み出すだけで変則拡散符号が生成できるようになる。
【0021】
求項のように、前記送信機が、生成した変則拡散符号を無線信号に変調して無線送信する構成であり、前記受信機が、受信した前記無線送信信号を受信して変則拡散信号に復調する構成とするとよい。
【0022】
かかる構成では、無線信号により送信機−受信機間の距離計測が行えるようになる。
請求項10のように、前記拡散符号をPN符号とするとよい。
【0023】
請求項11の発明は、前記請求項1〜10のいずれか1つに記載の受信時刻計測装置を用いて送信機と受信機との間の距離を計測する測距装置であって、前記送信機は、送信機側計時部の時刻情報に基づいて予め定めた送信時刻に変則拡散符号を送信する構成であり、前記受信機は、前記送信機側計時部と互いに同期する受信機側計時部の時刻情報から得られる変則拡散符号の送信時刻と時刻計測部で計測した受信時刻に基づいて送信機−受信機間の距離を算出する距離算出部を備える構成とした。
【0024】
かかる構成では、送信機と受信機間の距離を高精度に計測できるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る受信時刻計測装置の第1実施形態を用いた本発明の測距装置の構成図である。
【0026】
図1において、本実施形態の測距装置は、送信機10と受信機20を備える。前記送信機10は、一部の期間(以下、置換期間とする)が他の期間に比べて周波数帯域が広帯域な拡散符号からなる変則拡散符号を生成する変則拡散符号生成部11と、受信機20側の後述する時計22と同期して時刻を計時する時計12と、変則拡散符号生成部11で生成された変則拡散符号を例えば無線信号に変調してアンテナ(図示せず)から受信機20に送信する通信部13とを備えて構成される。尚、変則拡散符号を有線で送信するようにしてもよい。
【0027】
前記変則拡散符号生成部11は、周波数帯域が広帯域な拡散符号として高チップレート拡散符号を生成する高チップレート拡散符号生成部11Aと、拡散符号を生成する拡散符号生成部11Bと、拡散符号生成部11Bで生成した拡散符号の置換期間部分を高チップレート拡散符号生成部11Aで生成した高チップレート拡散符号で置き換えて変則拡散符号に変換する変則拡散符号変換部11Cとを備えて構成される。
【0028】
前記拡散符号生成部11Bは、拡散符号として例えば1符号周期が図2に示すような15チップで構成されるチップレート5MHz、振幅1のM系列のPN符号を生成する。図3は図2に示すM系列のPN符号の自己相関結果を示し、1チップ以上位相がずれた自己相関値の絶対値が小さくなる特性を示す。拡散符号の生成は、例えば拡散符号データを予め記憶させたメモリを備え、時計12の時刻情報が予め定めた送信時刻になった時にメモリから符号データを読み出して拡散符号を生成し出力するようにすればよい。
【0029】
高チップレート拡散符号生成部11Aは、高チップレート拡散符号として例えば拡散符号生成部11Bで生成される15チップのM系列PN符号のチップレートに比べてチップレートが16倍であるチップレート80MHzのM系列のPN符号を生成する。高チップレート拡散符号の生成は、例えば高チップレート拡散符号データを予め記憶させたメモリを備え、時計12の時刻情報が予め定めた送信時刻になった時にメモリから符号データを読み出して高チップレート拡散符号を生成し出力するようにすればよい。
【0030】
尚、変則拡散符号生成部11の構成として、波形データ記憶部としてのメモリを設け、変則拡散符号の波形データを予め前記メモリに記憶させておき、送信時刻に波形データをメモリから読み出すことにより変則拡散符号を生成するようにすれば、変則拡散符号生成部11の構成を簡素化できる。
【0031】
変則拡散符号変換部11Cは、高チップレート拡散符号生成部11Aから入力する高チップレート拡散符号を拡散符号生成部11Bからのタイミング信号の入力により拡散符号の置換期間に相当する期間だけ出力する高チップレート拡散符号間欠出力部11aと、拡散符号生成部11Bから入力する拡散符号と高チップレート拡散符号間欠出力部11aから入力する高チップレート拡散符号とを合成して通信部13に出力する変則拡散符号を生成する符号合成部11bとを備える。
【0032】
前記高チップレート拡散符号間欠出力部11aは、例えば拡散符号として用いる図2のM系列のPN符号の7番目のチップの初めから187.5nsだけ1符号周期分の高チップレート拡散符号を出力し、それ以外の期間では出力を「1」とする機能を有する。
【0033】
前記符号合成部11bは、例えば高チップレート拡散符号と拡散符号の積を計算して図4に示すような変則拡散符号を生成する。尚、図4では高チップレート拡散符号区間が拡散符号と同じ振幅「1」であるが、それ以外の値であってもよく、その場合は、図1の破線で示すように振幅調整部11cを設け、振幅調整部11cで振幅を調整した高チップレート拡散符号を符号合成部11bに入力すればよい。
【0034】
尚、変則拡散符号の置換期間は、1符号周期に複数存在するようにしてもよく、また、複数符号周期毎に1つ存在するようにしてもよい。置換期間の長さは変則拡散符号全体より短ければよく、変則拡散符号全体に対する置換期間の長さの割合nは0<n<1であればよい。
【0035】
一方、前記受信機20は、送信機10からの変則拡散符号を受信する通信部21と、送信機10側の時計12と同期して時刻を計時する時計22と、通信部21を介して入力する変則拡散符号の受信時刻を計測する時刻計測部23と、時刻計測部23で計測された受信時刻と時計22から得られる変則拡散符号送信時刻とに基づいて送信機10と受信機20との間の距離を算出する距離算出部24とを備えて構成される。尚、前記距離算出部24を除いた構成が本実施形態の受信時刻計測装置に相当する。
【0036】
前記時刻計測部23は、入力した変則拡散符号を高チップレート拡散符号(広帯域拡散符号)と同一系列の相関基準符号を用いて逆拡散処理して変則拡散符号の受信時刻を計測する広帯域逆拡散部23Aと、入力した変則拡散符号を置換期間以外の拡散符号(高チップレート拡散符号より狭帯域な拡散符号)と同一系列の相関基準符号を用いて逆拡散処理して受信時刻の存在範囲を定める受信時刻存在範囲設定部としての狭帯域逆拡散部23Bとを備える。
【0037】
前記広帯域逆拡散部23Aは、入力する変則拡散符号の1符号周期分のデータを格納するシフトレジスタ23aと、高チップレート拡散符号と同一系列の相関基準符号を発生する相関基準符号発生部23bと、シフトレジスタ23a内のデータと相関基準符号発生部23bからの相関基準符号との相互相関を演算する相関演算部23cと、相関演算部23cからの相関出力と時計22からの時刻情報基づいて変則拡散符号受信時刻を判定しその受信時刻情報を距離算出部24に出力する受信時刻判定部23dとを備える。
【0038】
狭帯域逆拡散部23Bは、相関基準符号発生部23eが高チップレート拡散符号より狭帯域な図2に示す拡散符号と同一系列の相関基準符号を発生することが広帯域逆拡散部23Aと異なるだけであり、シフトレジスタ23a、相関演算部23c及び受信時刻判定部23dは同じ構成である。
【0039】
次に動作を説明する。
送信機10側の時計12と受信機20側の時計22は精度良く同期が取られている。時計12の時刻情報に基づいて予め定めた送信時刻毎に、拡散符号生成部11Bは、メモリ内の符号データの読み出しを開始して図2に示す拡散符号を生成して符号合成部11bに出力する。また、高チップレート拡散符号生成部11Aもメモリ内の符号データの読み出しを開始して図2の拡散符号より16倍のチップレートを持つ高チップレート拡散符号を生成して高チップレート拡散符号間欠出力部11aに出力する。拡散符号生成部11Aは、7番目のチップの出力タイミングでタイミング信号を高チップレート拡散符号間欠出力部11aに出力する。これにより、高チップレート拡散符号間欠出力部11aから高チップレート拡散符号が符号合成部11bに出力される。これ以外の期間では、高チップレート拡散符号間欠出力部11aは「1」の出力を符号合成部11bに出力する。符号合成部11bは、拡散符号の7番目のチップが高チップレート拡散符号に置き換えられた図4の変則拡散符号を生成して通信部13に出力する。通信部13は、変則拡散符号を無線信号に変調して送信する。
【0040】
受信機20の通信部21は、送信機10からの無線信号を受信すると変則拡散符号に復調してA/D変換器等によりデータ信号として広帯域逆拡散部23Aと狭帯域逆拡散部23Bの各シフトレジスタ23aに出力する。シフトレジスタ23a内の符号データは順次シフトされ更新される。
【0041】
狭帯域逆拡散部23Bがない場合、広帯域逆拡散部23Aにおいて、シフトレジスタ23a内の変則拡散符号データと相関基準符号発生部23bの相関基準信号との相互相関が相関演算部23cで演算され、相関演算部23cから図5に示すような相関出力が出力される。尚、図5は、相関基準符号として高チップレート拡散符号の1符号周期分を用いた場合であり、横軸は変則拡散符号の位相を相関基準符号に対してずらした時間を示し、縦軸は相関値を示す。受信時刻判定部23dは、図5の相関出力の相関値のピークが最大となった時の時刻を変則拡散符号受信時刻と判定し、その受信時刻情報を距離算出部24に出力する。距離算出部24は、送信機10側の時計12と同期している時計22から取得した送信時刻と受信時刻判定部23dからの受信時刻との差分から変則拡散符号の伝搬時間を算出し、この伝搬時間に変則拡散符号の伝搬速度を乗算して送信機10と受信機20との間の距離を算出する。
【0042】
狭帯域逆拡散部23Bを備える場合、狭帯域逆拡散部23Bでは、シフトレジスタ23a内の変則拡散符号データと相関基準符号発生部23eから発生する高チップレート拡散符号より狭帯域な拡散符号と同一系列の相関基準符号との相互相関を相関演算部23cで演算する。相関演算部23cの相関出力は図6のようになる。ここで、図5と図6とから変則拡散符号の受信時刻は、図6に示す相関出力のピークの立上りの開始点から立下りの終了点までの範囲に存在することがわかる。シフトレジスタ23Aとシフトレジスタ23Bのそれぞれに蓄えられた変則拡散符号データには時刻参照データを付加し、お互いの時間関係が判るようにしておく。
【0043】
従って、本実施形態の構成では、狭帯域逆拡散部23Bで相関演算部23cの図6に示す相関出力から受信時刻判定部23dで、相関出力のピーク立上り開始時刻と立下り終了時刻を判定して変則拡散符号の受信時刻存在範囲を予め定めておく。広帯域逆拡散部23Aの相関演算部23cは、狭帯域逆拡散部23Bの受信時刻判定部23dが定めた受信時刻存在範囲情報に基づいてその範囲内についてのみ前述のようにして相関演算を実行する。こうすることにより、広帯域逆拡散部23Aでの相関演算処理の負担を軽減できる。例えば、本実施形態のようなチップレート5MHz、15チップで構成されるM系列のPN符号の場合、拡散符号1周期は3000nsであり、狭帯域逆拡散部23Bのピーク範囲は図6に示すように400nsとなるので、1符号周期全てについて相関演算処理する場合に比較して、広帯域逆拡散部23Aでの相関演算処理範囲を2/15に軽減できる。
【0044】
ここで、図5に示す変則拡散符号の相関出力と、図7及び図8にそれぞれ示す拡散符号(高チップレート拡散符号より狭帯域)の自己相関出力と高チップレート拡散符号の自己相関出力を比較した場合、図8の高チップレート拡散符号の自己相関出力と同程度のピーク幅の狭い鋭いピーク形状が得られる。ピーク幅の狭い鋭いピーク形状ほど受信時刻の計測精度は良く、従って、狭帯域の拡散符号だけを用いた場合に比べて受信時刻計測精度を向上でき、延いては距離計測精度を向上できる。
【0045】
また、信号の周波数帯域は、基本的には信号のフーリエ変換の結果、信号の全平均電力の例えば99%を占める周波数幅として得られる。しかし、フーリエ変換では時間窓は無限大であるのに対し、実際の帯域の測定での時間窓は測定時の周波数分解能により定まる。測定時の周波数分解能は、例えば10kHzであり、そのとき時間窓は100μsで、本実施形態で用いる拡散符号1周期の3μsに比べて長い。対象とする信号の1周期に比べて時間窓が長ければ、測定される帯域はフーリエ変換結果得られる周波数幅と一致する。図9〜図11にそれぞれ本実施形態における変則拡散符号、拡散符号(高チップレート拡散符号より狭帯域)、高チップレート拡散符号の各フーリエ変換結果を示す。変則拡散符号は、同等の測距精度が得られる高チップレートより高周波成分の割合が少なく帯域が狭いことがわかる。
【0046】
以上のように本実施形態の構成によれば、一部の期間(置換期間)を他の期間より周波数帯域が広帯域の高チップレート拡散符号に置き換えた変則拡散符号を用いる構成としたので、高チップレート拡散符号より狭帯域の拡散符号だけを用いた場合よりも受信時刻計測精度が向上し、延いては、測距精度を向上できる。そして、高チップレート拡散符号だけを用いた場合に比べて周波数帯域の拡大を抑制でき、周波数資源の有効利用の観点から優れている。従って、高チップレート拡散符号だけの場合よりは周波数帯域を抑制でき、狭帯域拡散符号だけの場合よりは受信時刻及び測距精度を向上できる。また、狭帯域逆拡散部23Bを設けて受信時刻存在範囲を設定し、その存在範囲のみ受信時刻計測処理ための相関演算処理を行う構成としたので、受信時刻計測のための相関演算処理の負担を軽減できる利点がある。
【0047】
次に、図12に、本発明の受信時刻計測装置の第2実施形態を用いた測距装置の構成図を示す。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
図12において、本実施形態の送信機10の変則拡散符号生成部31は、第1実施形態の拡散符号生成部11Bと同一の拡散符号を生成する拡散符号生成部31Aと、拡散符号生成部31Aからの拡散符号の帯域を制限する帯域制限フィルタ31Bと、変則拡散符号変換部31Cとを備えて構成される。変則拡散符号変換部31Cは、拡散符号間欠出力部31a及び符号合成部31bを備え、拡散符号間欠出力部31aが高チップレート拡散符号ではなくチップレート5MHzの拡散符号を間欠出力する他は変則拡散符号変換部11Cと同一の構成である。尚、拡散符号の振幅調整が必要な場合は振幅調整部31cを設ければよい。
【0049】
前記拡散符号生成部31Aは、例えば15チップで構成されるチップレート5MHz、振幅1のM系列のPN符号を生成して帯域制限フィルタ31Bに出力する。また、予め定めた置換期間だけ変則拡散符号変換部31Cの拡散符号間欠出力部31aに拡散符号を出力する。前記拡散符号間欠出力部31aは、拡散符号が入力するとその拡散符号を符号合成部31bに出力し、それ以外は出力零とする。符号合成部31bは、帯域制限されない拡散符号と帯域制限された拡散符号を合成して例えば図13に示すような一部の期間が他の期間より周波数帯域が広帯域な拡散符号からなる変則拡散符号を生成する。図13の変則拡散符号は、拡散符号の3符号周期のうち1番目と3番目が帯域制限された拡散符号(狭帯域拡散符号)であり、2番目が帯域制限されない拡散符号(広帯域拡散符号)である。
【0050】
図13の変則拡散符号の置換期間は、3符号周期毎に1つ存在する例であるが符号周期数は3に限らない。置換期間の長さは変則拡散符号全体より短ければよく、変則拡散符号全体に対する置換期間の長さの割合nは0<n<1であればよい。
【0051】
尚、変則拡散符号生成部31を図12の構成でなく、変則拡散符号の波形データを記憶した波形データ記憶部としてのメモリを設け、メモリから波形データを読み出して変則拡散符号を生成する構成としてもよい。この場合、記憶させる狭帯域のPN符号として、例えば符号の変化区間(1チップの周期に相当する)が下記の式に示すように1/2周期のコサインで接続した波形を記憶させる。
【0052】
+1=Acos(π・chiprate・t)
-1=−Acos(π・chiprate・t)
ここで、y+1は符号が「1」から「−1」に変化する区間の波形を表し、y-1は符号が「−1」から「1」に変化する区間の波形を表す。Aは拡散符号の振幅、chiprateはチップレートである。
【0053】
受信機20における本実施形態の時刻計測部23における広帯域逆拡散部23Aは、第1実施形態の狭帯域逆拡散部23Bと同一の構成であり、本実施形態の狭帯域逆拡散部23Bは、第1実施形態の相関基準符号発生部23eに代えて、帯域制限された拡散符号と同一の相関基準符号を発生する相関基準符号発生部23fを設けた以外は第1実施形態と同じ構成である。受信機20側の時刻計測部23における受信時刻計測処理動作は第1実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0054】
かかる実施形態では、広帯域逆拡散部23Aで得られる相関出力は図14のようになる。ここで、図14の変則拡散符号の相関出力と、図15に示す帯域制限された拡散符号の自己相関出力及び図7の帯域制限されない拡散符号の自己相関出力を比較した場合、図7の帯域制限されない拡散符号の自己相関出力と同程度の三角形状のピーク形状となり、帯域制限された拡散符号だけの場合と比較して受信時刻の計測精度は良い。また、周波数帯域に関しては、本実施形態の変則拡散符号のフーリエ変換結果は図16に示すようになり、図10に示す帯域制限されない拡散符号に比べて高周波成分の割合が少なく帯域が狭いことがわかる。従って、帯域制限されない拡散符号だけを用いた場合と比較して、同等の受信時刻計測精度及び測距精度で周波数帯域を狭くでき、周波数資源の有効利用の観点から優れる。
【0055】
次に、図17に本発明の受信時刻計測装置の第3実施形態を用いた測距装置の構成図を示す。尚、上述の各実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0056】
本実施形態は、置換期間を第1実施形態で用いた高チップレート拡散符号としその他の期間を第2実施形態で用いた帯域制限した拡散符号として変則拡散符号を構成するようにしたものである。
【0057】
図17において、本実施形態の送信機10の変則拡散符号生成部41は、第1実施形態の高チップレート拡散符号生成部41A、拡散符号生成部41B、変則拡散符号変換部41C及び帯域制限フィルタ41Dを備えて構成される。高チップレート拡散符号生成部41A及び拡散符号生成部41Bは第1実施形態と同一構成であり、帯域制限フィルタ41Dは第2実施形態の帯域制限フィルタ31Bと同一構成であり、変則拡散符号変換部41Cは、帯域制限された拡散符号の置換期間を高チップレート拡散符号に置き換えて変則拡散符号を生成する構成である。
【0058】
本実施形態の受信機20の広帯域逆拡散部23Aは、第1実施形態の広帯域逆拡散部と同一の構成であり、本実施形態の狭帯域逆拡散部23Bは、第2実施形態の狭帯域逆拡散部と同一の構成である。受信機20側の受信時刻計測処理動作は第1及び第2実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0059】
かかる第3実施形態によれば、変則拡散符号の周波数帯域を第1実施形態に比べて更に狭くすることができる。
電波法で許容される2.4GHz帯の小電力データ通信システムの占有周波数帯幅は、直接スペクトル拡散方式では26MHz以下である。占有周波数帯幅とは、その上限の周波数を超えて輻射され、及びその下限の周波数未満において輻射される平均電力がそれぞれ与えられた発射によって輻射される全平均電力の0.5%に等しい上限及び下限の周波数帯幅をいう、と定義されており、ここでは帯域と同じ意味で用いる。この制限を満足する一例として、図18に示すような変則拡散符号を考える。図18の変則拡散符号は、置換部分を第1実施形態で用いた高チップレート拡散符号としその他の期間を第2実施形態で用いた帯域制限した拡散符号とした第3実施形態の構成で生成される変則拡散符号である。ここで、置換期間は拡散符号の10符号周期毎に1回現れるようにした。この変則拡散符号を2.45GHzの搬送波で振幅変調した送信信号のフーリエ変換結果を図19に示す。占有周波数帯幅を計算で求めると8.33MHzとなり、26MHz以下という電波法の基準を満足している。また、広帯域逆拡散部23Aにおける変則拡散符号と相関基準符号との相互相関演算で得られる図20に示す相関出力から、受信時刻計測精度を決める相関値のピーク幅は25nsである。これは、5MHzの拡散符号(ピーク幅は400ns、図7参照)と比べると16倍狭く、受信時刻計測精度及び測距精度が向上することがわかる。
【0060】
以上のように、本実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様の受信時刻計測精度及び測距精度が得られ、且つ、第1実施形態より更に周波数帯域を抑制できる利点がある。
【0061】
尚、変則拡散符号生成部の構成として、変則拡散符号の波形データを予めメモリに記憶させておき、送信時刻に波形データをメモリから読み出すことにより変則拡散符号を生成するようにすれば、変則拡散符号生成部の構成を簡素化できる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の受信時刻計測装置によれば、一部の期間を他の期間に比べて周波数帯域が広帯域な拡散符号からなる変則拡散符号を送信機側から送信し、他の期間の拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相互相関出力に基づいて変則拡散符号受信時刻の存在範囲を定め、この定めた変則拡散符号範囲についてのみ、広帯域の拡散符号と同一系列の相関基準符号を用いて相関演算し、その相関出力のピーク形状から受信時刻を計測する構成としたので、変則拡散符号の他の期間と同じ拡散符号だけを用いる場合と比較すれば、受信時刻計測精度を向上できる。また、変則拡散符号の一部の期間と同じ拡散符号だけを用いる場合と比較すれば、占有周波数帯域を抑制でき周波数資源の有効利用に観点において優れる。更に、受信時刻計測処理の負担を軽減できる利点がある。
【0064】
また、本発明の測距装置によれば、本発明の受信時刻計測装置を用いて送信装置と受信装置間の距離を計測するので、高精度に送信装置と受信装置間の距離を計測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受信時刻計測装置の第1実施形態を用いた測距装置を示す構成図
【図2】同上実施形態で用いる拡散符号の例を示す図
【図3】図2の拡散符号の自己相関出力を示す図
【図4】同上実施形態の変則拡散符号の例を示す図
【図5】広帯域逆拡散部の相互相関出力を示す図
【図6】狭帯域逆拡散部の相互相関出力を示す図
【図7】置換期間以外の期間に用いた拡散符号の自己相関出力を示す図
【図8】置換期間に用いた高チップレート拡散符号の自己相関出力を示す図
【図9】同上実施形態の変則拡散符号のフーリエ変換結果の図
【図10】置換期間以外の期間に用いた拡散符号のフーリエ変換結果の図
【図11】置換期間に用いた高チップレート拡散符号のフーリエ変換結果の図
【図12】本発明に係る受信時刻計測装置の第2実施形態を用いた測距装置を示す構成図
【図13】同上実施形態の変則拡散符号の例を示す図
【図14】広帯域逆拡散部の相互相関出力を示す図
【図15】帯域制限された拡散符号の自己相関出力を示す図
【図16】同上実施形態の変則拡散符号のフーリエ変換結果の図
【図17】本発明に係る受信時刻計測装置の第3実施形態を用いた測距装置を示す構成図
【図18】同上実施形態の変則拡散符号の例を示す図
【図19】同上実施形態の変則拡散符号を2.45GHzの搬送波で振幅変調した送信信号のフーリエ変換結果の図
【図20】広帯域逆拡散部の相互相関出力を示す図
【図21】帯域制限されていない拡散符号の相関値曲線のピーク形状を示す図
【図22】帯域制限された拡散符号の相関値曲線のピーク形状を示す図
【符号の説明】
10 送信機
11、31、41 変則拡散符号生成部
11A、41A 高チップレート拡散符号生成部
11B、31A、41B 拡散符号生成部
11C、31C、41C 変則拡散符号変換部
12、22 時計
20 受信機
23 時刻計測部
23A 広帯域逆拡散部
23B 狭帯域逆拡散部
23c 相関演算部
23d 受信時刻判定部
24 検出用算出部
31B、41D 帯域制限フィルタ

Claims (11)

  1. 送信機と受信機とを備え、
    前記送信機は、一部の期間が他の期間に比べて周波数帯域が広帯域な拡散符号からなる変則拡散符号を生成する変則拡散符号生成部を備え、前記変則拡散符号を送信する構成であり、
    前記受信機は、前記広帯域拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相関演算出力に基づいて前記広帯域拡散符号期間を検出して前記変則拡散符号の受信時刻を計測する時刻計測部を備える構成であり、
    前記時刻計測部は、前記広帯域拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相互相関を演算して相関出力を発生する相関演算部と、該相関演算部から出力される相関出力のピーク値が最大となる時刻を前記変則拡散符号の受信時刻と判定する受信時刻判定部とを含む広帯域逆拡散部と、前記他の期間の拡散符号と同一系列の相関基準符号と受信した変則拡散符号との相互相関出力に基づいて変則拡散符号受信時刻の存在範囲を定める受信時刻存在範囲設定部とを備え、前記広帯域逆拡散部が前記受信時刻存在範囲設定部で定めた変則拡散符号範囲についてのみ受信時刻計測処理を行う構成としたことを特徴とする受信時刻計測装置。
  2. 前記変則拡散符号は、前記一部の期間が他の期間の拡散符号に比べて高チップレートの拡散符号である請求項1に記載の受信時刻計測装置。
  3. 前記変則拡散符号生成部は、拡散符号を生成する拡散符号生成部と、該拡散符号生成部で生成される拡散符号より高チップレートの拡散符号を生成する高チップレート拡散符号生成部と、前記拡散符号生成部で生成された拡散符号の前記一部の期間を前記高チップレート拡散符号生成部で生成された高チップレート拡散符号で置き換えて変則拡散符号に変換する変則拡散符号変換部とを備える構成である請求項2に記載の受信時刻計測装置。
  4. 前記変則拡散符号は、前記他の期間が前記一部の期間の拡散符号の周波数帯域を制限した狭帯域拡散符号である請求項1に記載の受信時刻計測装置。
  5. 前記変則拡散符号生成部は、拡散符号を生成する拡散符号生成部と、該拡散符号生成部で生成された拡散符号の周波数帯域を制限して前記狭帯域拡散符号を出力する帯域制限フィルタと、該帯域制限フィルタから出力される前記狭帯域拡散符号の前記一部の期間を前記拡散符号生成部で生成される拡散符号で置き換えて変則拡散符号に変換する変則拡散符号変換部とを備える構成である請求項4に記載の受信時刻計測装置。
  6. 前記変則拡散符号は、前記他の期間が拡散符号の周波数帯域を制限した狭帯域拡散符号であり、前記一部の期間が前記拡散符号より高チップレートの拡散符号である請求項1に記載の受信時刻計測装置。
  7. 前記変則拡散符号生成部は、拡散符号を生成する拡散符号生成部と、該拡散符号生成部で生成された拡散符号の周波数帯域を制限して前記狭帯域拡散符号を出力する帯域制限フィルタと、前記拡散符号生成部で生成される拡散符号より高チップレートの拡散符号を生成する高チップレート拡散符号生成部と、前記帯域制限フィルタから出力される前記狭帯域拡散符号の前記一部の期間を前記高チップレート拡散符号生成部で生成された高チップレート拡散符号で置き換えて変則拡散符号に変換する変則拡散符号変換部とを備える構成である請求項6に記載の受信時刻計測装置。
  8. 前記変則拡散符号生成部は、前記変則拡散符号の波形データを予め記憶する波形データ記憶部を備え、該波形データ記憶部から波形データを読み出して変則拡散符号を生成する構成である請求項1に記載の受信時刻計測装置。
  9. 前記送信機が、生成した変則拡散符号を無線信号に変調して無線送信する構成であり、前記受信機が、受信した前記無線送信信号を受信して変則拡散信号に復調する構成である請求項1〜のいずれか1つに記載の受信時刻計測装置。
  10. 前記拡散符号が、PN符号である請求項1〜に記載の受信時刻計測装置。
  11. 前記請求項1〜10のいずれか1つに記載の受信時刻計測装置を用いて送信機と受信機との間の距離を計測する測距装置であって、
    前記送信機は、送信機側計時部の時刻情報に基づいて予め定めた送信時刻に変則拡散符号を送信する構成であり、
    前記受信機は、前記送信機側計時部と互いに同期する受信機側計時部の時刻情報から得られる変則拡散符号の送信時刻と時刻計測部で計測した受信時刻に基づいて送信機−受信機間の距離を算出する距離算出部を備えることを特徴とする測距装置。
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