JP4218573B2 - ノイズ低減方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、デジタル家電機器に内蔵され小型マイクロホンから収録される音声信号のノイズ低減を行うにノイズ低減方法及び装置関する。
ビデオカメラ、デジタルカメラ、ICレコーダ等で本体に小型マイクロホンを内蔵するデジタル家電機器は、近年益々小型化がなされており、収録時において容易にマイクロホン付近に触れたり、各種機能SWのクリック操作により、キャビネットを伝播したノイズがマイクロホンに混入し、再生時に聞き苦しいタッチノイズやクリックノイズが発生してしまう場合が多い。また機器に内蔵するテープ装置やディスク装置等の記録装置と内蔵マイクロホンは近接し、記録装置より発生する振動ノイズや音響ノイズが容易にマイクロホンに入力してしまう問題も発生している。
そして従来からこれらのノイズを低減するために、内蔵マイクロホンのマイクユニットをキャビネットからゴムダンパー等のインシュレータで浮かせる構造をとったり、またゴムワイヤー等でマイクユニットを中空に浮かすような構造をとることで、キャビネットから伝わる振動を吸収しマイクユニットにこれらのノイズが伝わらないようにしていた。しかしこの方法においてもすべての振動を抑えることは出来ず、強振動や振動周波数によってはインシュレータの効果がなかったり、逆に固有の周波数で共振振動する場合もあり、構造設計が難しく、コストダウンや小型化の阻害要因になっていた。
これに対して、各種ノイズ除去方法について提案がされている(特許文献1〜5参照)が、前述したノイズは、キャビネットを伝わる振動によるものだけでなく、振動とともに空気中を音として伝播する音響ノイズも同時に発生しており、これによりマイクユニットへのノイズ伝達経路は複雑化し、従来のパッシブな方法では低減に限界が有り、撮影者が満足できるレベルには達していなかった。
特開2002-74673号公報 特開2002-251823号公報 特開平8-124299号公報 特開平7-311903号公報 特開平8-153365号公報
ところで本出願人は、特願2002-367234号(ノイズ低減装置及び方法)、特願2003-285294号(マイクロホン装置、ノイズ低減方法および記録装置)にて、同様の目的でノイズ低減手法を提案している。これら先願においてはすべて適応フィルタを用いて擬似ノイズ信号を生成し、ノイズを含む音声信号からこの擬似ノイズ信号を減算することでノイズ低減を実現していた。
しかしこれに用いる適応フィルタは、近似するノイズ信号が広帯域化する程、また連続する一区間の時間が長くなる程、必要とされるタップ数が多くなる傾向がある。たとえばサンプリング周波数48kHzにおいて、ナイキスト周波数までの帯域で、10mS区間のノイズ波形を近似しようとすれば480タップ程度の適応フィルタが必要になる。
従ってこの演算処理に1サンプル当たりにタップ数の数倍の積和演算が必要になるために、演算規模が増大し、大きなロジック回路や高速なDSP(Digital Signal Processor)などのハードウェアが必要であった。また演算処理による時間遅延も無視できず、音声信号も同時に遅延させる必要が生じるために、リアルタイムに収音できない場合があった。
従って本発明はこのような問題点を鑑みてなされるもので、先願のような適応フィルタを用いずに、人間の聴覚によるマスキング効果を利用することで、小型の演算規模で、遅延もほとんど発生せず、効果的にノイズ低減を行うものである。
また本発明でターゲットとするノイズは、前述したようなタッチノイズ、クリックノイズのように振動をともなう瞬時発生的なノイズであり、また記録装置より発生する振動ノイズもスピンドルモータにより常時発生するノイズではなく、たとえばディスク装置における磁気ヘッドや光学ピックアップによるシーク音等の瞬時に発生するノイズである。
ここで以下に先行技術に対する本発明の相違点について述べる。
特許文献1に記載の音声記録装置は、ディスク記録媒体の光ピックアップの移動時に発生するノイズを、マイクよりの音声信号からノイズ発生時に減衰させて記録する発明であり、本発明の解決しようとする課題と一致するが、本発明のような人間の聴覚によるマスキング効果を利用しているものではない。
また、特許文献2に記載の連続情報記録装置は、ディスク装置のシーク時のノイズを、集音手段からの音声信号より遮断若しくは減算する発明である。先願は遮断期間を、音声信号の連続性を保つように遮断期間の前後の信号から近似補間するようにしているが、本発明では補間を行わないため、補間回路は不要であり、また人間の聴覚によるマスキング効果を利用して遮断期間を可変している。
また、特許文献3に記載の記録再生装置は、音声の記録再生装置における、可動部からのノイズの混入期間を前後の音声データから予測した補間データと置き換えることによりノイズ低減を行うものであるが、本発明では補間を行わないため、補間回路は不要である。
また、特許文献4に記載のマイクロホン内蔵型磁気記録装置は、カメラ一体型VTRの磁気ヘッドによるテープたたき音を、そのノイズ発生タイミングのみ前置ホールドするか、ノイズ帯域をトラップした信号に切替えてノイズ低減を行うものであるが、本発明では人間の聴覚によるマスキング効果を利用しているために遮断期間を補間する必要がない。
また、特許文献5に記載のマイクロホン内蔵型磁気記録装置は、カメラ一体型VTRの磁気ヘッドによるテープたたき音を、音声信号レベルが基準レベルよりも小さい場合のみ音声信号からノイズ低減を行うものであるが、本発明では人間の聴覚によるマスキング効果を利用して遮断期間を可変している。
以上の先行技術は、主にドラム型磁気記録装置から発する回転ノイズやディスク型記録装置から発するシークノイズを低減するものであるが、本発明はこれに加えてノイズ感知のためのセンサを備えるためにタッチノイズやクリックノイズ等も低減することを目的としている。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のノイズ低減装置は、1つ以上の音声信号入力手段と、前記音声信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成手段と、前記音声信号からノイズを除去するノイズ除去手段と、前記音声信号と前記ノイズ除去手段からの信号とを切替えて出力する切替え手段と、さらに前記音声信号の信号レベルを検出するレベル検出手段と、前記レベル検出手段からの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定するマスキング量判定手段とを備え、前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替え手段において前記ノイズ除去手段よりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力するものである。
これによれば、小型マイクロホンを内蔵するデジタル家電機器の収録時におけるショックノイズ、シークノイズ等の瞬発的に発生するノイズを、マイクロホンからの音声信号よりノイズゲートする場合に、人間の聴覚上の時間マスキング効果を利用することにより音声信号も同時にゲートしても破綻がないように、ゲートするギャップ時間を制御することができる。
また、本発明のノイズ低減装置は、1つ以上の音声信号入力手段と、前記音声信号を複数の帯域に分割する帯域分割手段と、前記帯域分割手段からの複数の音声信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成手段と、前記音声信号からノイズを除去する複数のノイズ除去手段と、前記音声信号と前記ノイズ除去手段からの信号とを切替えて出力する複数の切替え手段と、さらに前記音声信号の信号レベルを検出する複数のレベル検出手段と、前記レベル検出手段からの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定する複数のマスキング量判定手段とを備え、前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替え手段において前記ノイズ除去手段よりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力し、さらに複数の帯域からの信号を加算して出力するものである。
また、これによれば、音声帯域を複数の帯域に分割して、夫々の帯域毎にマスキングされるギャップ時間を決定し、ノイズを除去し帯域再合成することにより、帯域毎にマスキング量が判定でき最適化しながらノイズ低減を行うことができる。
また、本発明のノイズ低減装置は、複数のマイクロホンと、前記マイクロホンからの複数の音声信号の差成分を出力する演算手段と、前記演算手段からの出力信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズを抽出するノイズ抽出手段と、さらに前記ノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成手段と、前記音声信号からノイズを除去するノイズ除去手段と、前記音声信号と前記ノイズ除去手段からの信号とを切替えて出力する切替え手段と、さらに前記音声信号の信号レベルを検出するレベル検出手段と、前記レベル検出手段からの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定するマスキング量判定手段とを備え、前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替え手段において前記ノイズ除去手段よりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力するものである。
また、これによれば、マイクロホンが内蔵される小型機器においては、複数のマイクロホンが近接して配置されるが、この場合には音声信号に対して機器内部で発生するノイズ信号は、各マイクロホン間の相関性が低下するために、その差成分を演算することで特にセンサを使用しなくてもノイズ信号が抽出可能である。したがってこの抽出したノイズの発生期間を検出することで同様にノイズ低減が可能となるため、ノイズ発生時のみノイズ除去手段からの信号に切替えることによりノイズ低減の成されたRch及びLch出力が得られる。
請求項1、8によれば、先願の出願番号:特願2002-367234号、出願番号:特願2003-285294のような適応フィルタを利用したノイズ低減手法に対して、人間の聴覚マスキングを利用して、単純にノイズ発生期間のみノイズをゲートするノイズ低減手法であるため、回路規模、コストが少なくて済み、容易に実現できる。
また、請求項2によれば、人間の聴覚マスキングを利用するため、音声信号全般に含まれるクリックノイズ、ショックノイズの除去に効果があるが、特にマイクロホンを内蔵するような小型機器で発生するノイズに効果がある。
また、請求項3によれば、本発明ではノイズ発生期間を検出する必要があり、その1つとしてセンサを利用して、ノイズレベルの大きい期間を抽出することで実現できる。たとえばセンサをノイズ発生源付近に設置すれば、容易にノイズを検出でき、またセンサを複数用意して検出精度を上げることもできる。またコンパレータにおける基準レベルを調整することで、ノイズレベルの最も大きいタイミングを検出して除去することが可能であり、ノイズゲート期間(ギャップ期間)が短い場合でも除去効果を大きくすることができる。
また、請求項4によれば、例えばディスク装置から発生するシークノイズのように、ノイズ発生源がマイコン等により制御されている場合には、あらかじめノイズタイミング情報が存在するために、センサ等を用いなくても容易にノイズ発生期間が限定できる。
また、請求項5によれば、ノイズゲート期間(ギャップ期間)を、無信号(信号レベルがゼロ、もしくはGNDレベル)にしてノイズと共に音声信号を完全に除去しても、聴覚上でマスキングされるノイズゲート期間に制御するために不具合が発生しない。
また、請求項6によれば、ノイズゲート期間(ギャップ期間)を、ノイズ帯域のみフィルタ等で除去してノイズと共に音声信号を完全に除去しても、聴覚上でマスキングされるノイズゲート期間に制御するために不具合が発生しない。またノイズゲート期間の前後でノイズ帯域以外の帯域信号に連続性が保たれるために、マスキングされるギャップ時間が長く取れるメリットがある。
また、請求項7によれば、ノイズゲート期間(ギャップ期間)における切り替わり時のオーバーシュートやリンギングが発生せず、また高調波ノイズの発生による広帯域化が起こらないためにマスキング効果に有利に働くメリットがある。
また、請求項9、16によれば、音声帯域を複数の帯域に分割して、夫々の帯域毎にマスキングされるギャップ時間を決定し、ノイズを除去し帯域再合成することにより、帯域毎にマスキング量が判定でき最適化できると共に、マスキングされやすい分割帯域ではギャップ時間をさらに長くでき有利となる。またノイズが存在しない分割帯域では、ノイズをゲートせずに済むため、より効率的である。
また、請求項17,21によれば、マイクロホンが内蔵される小型機器においては、複数のマイクロホンが近接して配置されるが、この場合には音声信号に対して機器内部で発生するノイズ信号は、各マイクロホン間の相関性が低下するために、その差成分を演算することで特にセンサを使用しなくてもノイズ信号が抽出可能である。したがってこの抽出したノイズの発生期間を検出することで同様にノイズ低減が可能である。
ビデオカメラやデジタルカメラ等のマイクロホン(以下マイクと略す)内蔵機器において、近年では機器の小型化が進み、機器に内蔵するテープやディスクによる記録/再生装置と内蔵マイクは近接し、装置より発生するメカニカルなショックノイズが容易にマイクに入力してしまう問題がある。また同様に小型化により、撮影者はカメラ撮影中のズーム、フォーカス操作やカメラ機能SW等の操作時に、不用意に内蔵マイク付近に触れてしまい、キャビネットを伝播したノイズがマイクに混入し、再生時に聞き苦しいタッチノイズやクリックノイズが発生してしまう場合が多い。また周囲が比較的に静かな場所で撮影する場合には、内部AGC(Automatic Gain Control)回路によりマイク感度が上がるため、わずかなタッチノイズやクリックノイズでも非常に耳障りになり、さらに内蔵マイクは、一般的に無指向性マイクユニットを演算回路により有指向特性をもたせて使用しているため、有指向特性特有の近接効果により、これらのノイズ周波数帯域が持ち上がってしまい、目的とする音声信号よりも目立ってしまうことがあり、問題が多かった。
そして従来はこれらのノイズを低減するために、内蔵マイクのマイクユニットをキャビネットからゴムダンパー等のインシュレータで浮かせる構造をとったり、またゴムワイヤー等でマイクユニットを中空に浮かすような構造をとることで、キャビネットから伝わる振動を吸収しマイクユニットにこれらのノイズが伝わらないようにしていた。しかしこの方法においてもすべての振動を抑えることは出来ず、強振動や振動周波数によってはインシュレータの効果がなかったり、逆に固有の周波数で共振振動する場合もあり、構造設計が難しく、コストダウンや小型化の阻害要因になっていた。
さらに前述したショックノイズやタッチノイズにより発生するノイズは、キャビネットを伝わる振動によるものだけでなく、振動とともに空気中を音として伝播する音響ノイズも同時に発生しており、これによりマイクユニットへのノイズ伝達経路は複雑化し、従来のパッシブな方法では低減に限界が有り、撮影者が満足できるレベルには達していなかった。
まず図1に先願(特願2003-285294号)における適応フィルタによるノイズ低減ブロック例を示し、特徴を説明する。マイク1は任意のマイクユニットであり、出力の−側端子は回路のGNDに接地されており、+側端子が増幅器AMP3に接続されて、出力信号が取り出される。またセンサ2は、その−側端子が回路のGNDに接地されており、+側端子が増幅器AMP4に接続され、その出力信号が、さらにノイズ抽出手段6でノイズ帯域成分が抽出される。このノイズ抽出手段6はLPFやBPFで構成され、振動ノイズ帯域を抽出するものである。そしてその振動成分を適応フィルタ7に参照入力Xとして入力し、所定の適応アルゴリズムにより擬似ノイズ信号Yを生成し出力する。
またAMP3からの音声信号は遅延器5により、前記ノイズ抽出手段6と適応フィルタ7による処理遅延相当の遅延を施し、加算器8の+側端子に入力し、−側端子に入力される前記擬似ノイズ信号Yと位相を合わされて減算されて出力端子9から出力される。さらにこの出力信号は適応フィルタ7に誤差信号Eとして帰還され、この誤差信号が常に最小化されるように、適応フィルタ7が動作することで端子9には、振動成分が低減された音声信号が得られる。
ところで前述した適応フィルタ7は、近似するノイズ信号が広帯域化する程、また連続する一区間の時間が長くなる程、必要とされるタップ数が多くなる傾向がある。たとえばサンプリング周波数48kHzにおいて、ナイキスト周波数までの帯域で、10mS区間のノイズ波形を近似しようとすれば480タップ程度の適応フィルタが必要になる。したがってこの演算処理に1サンプル当たりにタップ数の数倍の積和演算が必要になるために、演算規模が増大し、大きなロジック回路や高速なDSP(Digital Signal Processor)などのハードウェアが必要であった。また演算処理による時間遅延も無視できず、音声信号も同時に遅延させる必要が生じるために、リアルタイムに収音できない場合があった。
しかし前述したようなショックノイズやタッチノイズの特徴として、時間的に常時継続して発生するわけではなく、発生は衝撃時のみに限られるために、おおよそ数mS〜数十mSの時間で瞬発的に発生している場合がほとんどである。本発明では先願のような適応フィルタを用いなくても、人間の聴覚によるマスキング現象を利用することで、小型の演算規模で、遅延もほとんど発生せず、効果的にノイズ低減を行うものである。
ここで人間の聴覚マスキング現象について説明する。人間の聴覚は大きな騒音の中では、人の声が聞き取りにくくなるように、相対的に大きな音の陰にあるような小さな音の存在に気が付かない。このような現象はマスキング現象と呼ばれ、古くから研究が成されており、周波数成分や、音圧レベル、持続時間などの特性に依存することが知られているが、未だ詳細なメカニズムは研究途中である。この聴覚マスキング現象は周波数マスキングと時間マスキングに大別され、さらに時間マスキングは同時マスキングと非同時マスキング(継時マスキングとも呼ばれる)に分けられる。そして現在ではこのマスキング現象を利用してCD(コンパクトディスク)のオーディオ信号を、たとえば1/5〜1/10に圧縮する高能率符号化などにも応用されてきている。
次に本発明において主に利用する非同時マスキング現象について図6で説明する。図6の上図は、縦軸が信号レベルの絶対値、横軸が時間経過を表しており、まず信号Aが所定レベルで入力し、さらに無信号のギャップ時間Gの後に、信号Bが所定レベルで入力する場合を示している。このとき人間の聴感レベルは図6下図のように模式的に示される。つまり人間の聴感では、信号Aが去った後でも信号Aのパターンがしばらく感度が低下するが残存する。これを前方(順向)マスキングFMと呼び、図の斜線部分に別の音が存在しても聞き取れなくなる。次に信号Bが入力する直前にも聞き分けられなくなる感度低下が発生し、これを後方(逆向)マスキングBMと呼び、図の斜線部分に別の音が存在しても聞き取れなくなる。
通常は、後方マスキング量に対して前方マスキング量の方が大きく、時間的には条件にも左右されるが、数百mS程度発生する。そしてある条件下においては、図6の時間ギャップGは聴感上で認知されずに、信号Aと信号Bが連続音として聞こえる現象が発生し、R.Plompのギャップ検出ついての研究論文(1963)や、三浦雅美(ソニー、JAS.Journal、94.11月号)、さらに「聴覚心理学概論」(B.C.J.ムーア著、大串健吾監訳、誠信書房、1994年4月20日第1刷発行、第4章/聴覚系の時間分解能)に示されるように、以下の条件下では、その時間ギャップが数mS〜数十mS程度まで認知されなくなる。
第1条件、信号Aと信号Bの周波数帯域に相関性があればギャップ長が大きくなる、または周波数的に信号Aと信号Bの連続性が保たれていればギャップ長は大きくなる。
第2条件、信号は単一正弦波よりも、帯域信号の方が、ギャップ長は大きくなる。
第3条件、信号Aと信号Bのレベルは、両者が同じであれば、小さい方がギャップ長は大きくなり、ある程度以上にレベルが大きくなるとギャップ長は変化しない。
第4条件、信号Aよりも信号Bのレベルを小さくした方が、ギャップ長は大きくなる。
第5条件、信号に含まれる中心周波数が低いほどギャップ長が大きく、周波数が高くなるほどギャップ長が小さくなる。
このように本発明の実施の形態においては、これらギャップ長の検知条件(以降の説明においてこれらの条件をここではマスキング条件第1〜第5と呼ぶ)を踏まえて人間の聴感に認識されにくいギャップ長に制御しながら、上記のようなショックノイズやタッチノイズ、クリックノイズを除去するものである。
したがって図7に示すように信号Aと信号Bの両者のレベルが、相対的に図6の場合よりも小さければ、前述のマスキング条件第3により、相対的にギャップ長は大きくできる。また図8に示すように信号Aのレベルより信号Bのレベルが小さければ、前述のマスキング条件第4により、相対的にギャップ長は大きくできる。
さらに図2で本発明のノイズ低減ブロック例1について説明する。マイク1は任意のマイクロホンユニットであり、出力の−側端子は回路のGNDに接地されており、+側端子が増幅器AMP3に接続されて、出力信号が取り出される。またセンサ2は、その−側端子が回路のグランドGNDに接地されており、+側端子が増幅器AMP4に接続され、その出力信号がコンパレータ(比較器)13に入力されて、端子14よりの別途設定されるREF(基準)レベル入力からの信号レベルと比較され、その結果がコンパレータ13から、ギャップ時間生成手段17へ出力される。
また前述した増幅器AMP3の出力信号は切替えスイッチSW18の一方の入力端に接続されると共に、レベル検出手段15に入力されて音声レベルが検出され、さらにこの音声レベルからマスキング量判定手段16にてマスキング量が判定され、前述のギャップ時間生成手段17へ出力される。そしてここで生成されたギャップ長に合わせて、他方の入力端がグランドGNDに接地された前述の切替えスイッチSW18により選択された信号が端子12より出力される。
ここで図1における先願の適応フィルタによるノイズ低減方式と、図2における本発明のノイズ低減方式の違いを図3、図4で説明する。図3は先願の適応フィルタ7によるノイズ低減方式であり、ノイズ発生源Nからの振動や音響ノイズがマイク1に入射して騒音信号S1に変換される。また同時にセンサ2から振動ノイズが検出されて適応フィルタ7の参照信号S2として使用され、適応フィルタ7では参照信号S2より上記騒音信号S1に近似した擬似騒音信号を生成し、前記騒音信号S1から騒音除去手段10により擬似騒音信号を除去することによりノイズ低減を実現している。
これに対して図4の本発明のノイズ低減方式では同様に入射したマイク1からの騒音信号S1をセンサ2からの振動ノイズ発生タイミングのみ後述する騒音除去手段10により除去してノイズ低減を実現しているため、適応フィルタが不要であり、センサ2からもON/OFF信号S3のみ出力すれば良く、容易に実現できる特徴がある。
これを踏まえた上で図2の本発明のノイズ低減ブロック例1の動作について説明する。マイク1からは音声信号にノイズ発生源からの騒音信号が混入した信号が出力されるが、前述したように本発明がターゲットとするタッチノイズ、クリックノイズは時間的に常時継続して発生せずに衝撃時のみに限られるために、非衝撃時はマイク1からの音声信号がそのまま出力されるように切替えスイッチSW18をOFF側に制御し、センサ2によりターゲットとする衝撃が検出された場合のみ切替えスイッチSW18をON(GND)側に切替えて、騒音信号を遮断する。
そして同時に音声信号も入力している場合には、この音声信号も遮断してしまうが、本発明では入力する音声信号のレベルをレベル検出手段15で検出し、このレベルよりマスキング量判定手段16とギャップ時間生成手段17にて人間の聴覚上でマスキングされるギャップ時間を生成して、このギャップ時間に従って前記切替えスイッチSW18のON時間を制御するようにしている。さらに前述のコンパレータ13では、たとえば基準レベル入力14で設定されるレベルよりもセンサ2から出力される振動信号が大きい場合には衝撃時と判断し、逆に小さい場合には非衝撃時と判断する。
そしてマスキング量判定手段16はレベル検出手段15からのレベルにより、前述したマスキング条件第3から音声レベルが大きい場合より小さい場合に、よりギャップ時間を長くする。またマスキング条件第4から音声レベルが時間的に上昇傾向の場合より下降傾向の場合のほうが、よりギャップ時間を長くできるなどを判定してギャップ生成時間を制御する。
次に図5で本発明のノイズ低減ブロック例2を説明するが、図2と同機能ブロックは同一の参照番号を付して説明を省略する。図2では切替えスイッチSW18をON時にグランドGNDに切替えて、信号を完全に遮断するようにしていたが、図5ではノイズ除去手段11によりノイズ帯域全体を落とすようにした信号に切替えるようにしている。このノイズ除去手段11はBEF(Band Elimination Filter)等で構成され、ターゲットとするノイズ周波数帯域をすべて遮断するように常時動作させている。
これにより図2と同様に衝撃時のみ切替えスイッチSW18をON側に切替えるようにすることでノイズ低減を行うことができる。そして音声信号も同時に除去する程度は、ノイズ帯域に含まれる音声信号だけとなり、前述のマスキング条件第1からわかるように図2の場合よりも信号Aと信号Bの周波数帯域の連続性が保たれるために、マスキングによるギャップ時間がより長く取れ、相対的に発生時間が長いノイズも除去できるメリットがある。
次に図9で本発明のノイズ低減ブロック例3を説明するが、図5と同機能ブロックは同一の参照番号を付して説明を省略する。前述のノイズ低減ブロック例1及び2ではノイズ発生タイミングをセンサ2により検出していたが、あらかじめノイズ発生タイミングが明確である場合には、そのタイミング信号を利用することによりセンサを不要にすることができる。
図9のノイズ低減ブロック例3はその一例であり、特にハードディスクドライブ(HDD)などのディスク装置におけるシーク動作により発生するノイズを低減することを目的としている。ここでハードディスクドライブ(HDD)は、ハードディスク26の表面上の磁性膜にVCM(ボイスコイルモータ)28に取り付けられた磁気ヘッド25により情報を読み書きするように成されているが、ハードディスク26はスピンドルモータ27により所定の回転数を保持するようにDSP(デジタルシグナルプロセッサ)マイコン20からのサーボ信号21により制御される。
また前記VCM28は同様にDSPマイコン20からの位置制御信号29により駆動されて、磁気ヘッド25がハードディスク26の所定位置にデータがリード/ライトされるように制御される。そしてシーク動作時に発生するノイズは前記VCM28がディスク上のデータリード/ライト位置まで磁気ヘッドを急加速、及び急減速動作するときに発生するアクチュエータ部分の振動が原因であり、このノイズ発生に合わせてDSPマイコン20からノイズタイミング信号22をギャップ時間生成手段17に出力することで前述のノイズ低減ブロック例1及び2と同様にノイズ低減を行うことができる。
また図10で本発明のノイズ低減ブロック例4を説明するが、図5と同機能ブロックは同一の参照番号を付して説明を省略する。図10は複数個のマイクから音声信号だけでなくノイズ信号成分も取り出すことにより、センサを不要にしている。ここでは特にマイクをステレオ2ch収音する場合で説明する。マイク31、32は夫々、RchとLchのマイクであり、夫々の出力信号が増幅器AMP33、34を介して加算器35の−側端子と+側端子に接続され、両者の差成分出力が、ノイズ抽出手段30を介してコンパレータ13に入力される。また増幅器AMP33、34の出力は加算器36で加算されて、レベル検出手段15に入力されて低減ブロック例1及び2と同様に処理される。
ここで前述の加算器35から出力される、マイク31とマイク32の出力信号の差成分には、夫々のマイク取り付け位置の違いによる、音声信号とさらにノイズ信号の差信号が多く含まれる。ここでビデオカメラの場合を考えると、音声の音源である被写体は2つのマイク取り付け間隔よりも十分に遠くに位置する場合がほとんどであるのに対して、ノイズ発生源はビデオカメラ本体内にあり、ノイズ信号はノイズ発生源からの伝播の違いに起因している。
したがってマイク31とマイク32に入力する音声信号は、音源に対して相対的に等距離に位置しているために相関性が高く、ノイズ信号は音声信号よりも相関性が低いと言え、前述の加算器35で両者を減算すると音声信号はキャンセルされるのに対してノイズ信号成分が多く得られることになる。そしてコンパレータ13を介して得られるノイズタイミング信号と、レベル検出手段15から得られる音声信号レベルからギャップ時間を生成してSW39及び40を、ノイズ発生時のみノイズ除去手段37及び38からの信号に切替えることにより出力端子41及び42からノイズ低減の成されたRch及びLch出力が得られる。
次にギャップ時間生成手段17におけるギャップ時間生成例について図11のフローチャートで説明する。まず入力100の処理においてはコンパレータ13やDSPマイコン20よりノイズ発生期間情報が入力され、これを期間Aとする。また入力101の処理にはレベル検出手段1より検出した音声レベルが入力され、処理102にてそのレベルに適したマスキング期間を算出するが、このとき処理103においてあらかじめ音声レベルとマスキング量の関係をテーブル(TABLE)としてリードオンリーメモリ(ROM)などに格納しておいたものを参照する。
そして算出されたマスキング期間を期間Bとして、判断104にて(期間A≦期間B)が判断され、YESであれば処理105で期間Aをギャップ時間に設定し出力107として出力される。また判断104でNOであることが判断されれば処理106で期間Bをギャップ時間に設定し出力107として出力される。したがって本発明では、常にその音声レベルにおいて人間の聴感上でマスキングされるギャップ期間でノイズ除去が行われる。
次に図12で本発明のノイズ低減ブロック例5を説明するが、図5と同機能ブロックは同一の参照番号を付して説明を省略する。前述のノイズ低減ブロック例1〜4は、マイクからの音声帯域を単一帯域として扱ってマスキング量を判定していたが、図1では音声帯域を複数帯域に分割して夫々の帯域毎にマスキング量を判定してギャップ時間を生成することで、前述のマスキング条件第5を利用してさらにマスキング量を最適化しながらノイズ低減を行うものである。
まずマイク1からの音声信号は増幅器AMP3を介して帯域分割手段50と51に入力される。ここでは一例として音声帯域を低域側と高域側の2帯域に分割した例を示しており、分割された帯域信号は夫々独立に切替えスイッチSW54、55とノイズ除去手段52、53とレベル検出手段58、59に入力されて、図5と同様に処理されるが、センサ2からコンパレータ13を介して生成されるノイズタイミング信号に対して、マスキング量判定手段60、61とギャップ時間生成手段63、62から夫々の帯域と信号レベルに合わせたマスキング量を算出してギャップ時間が生成され、前述した切替えスイッチSW54、55にてノイズ低減が成された夫々の帯域信号出力は、再び加算器56にて帯域合成されて端子57より出力される。
さらに図13で本発明のノイズ低減ブロック例6を説明するが、図5と同機能ブロックは同一の参照番号を付して説明を省略する。図13は図5における切替えスイッチSW18の機能をクロスフェード切替え手段70で行う点が相違している。クロスフェード切替え手段70は乗算係数が外部より可変できるように成された乗算器で構成されており、ギャップ時間生成手段17からのON/OFF信号に対して可変可能な乗算係数により、ON/OFF比が時定数をもって切り替わるものである。つまり参照図の実線と破線ようにON時とOFF時が所定の時定数をもってクロスフェードするように切り替わるために、出力信号に切り替わり時のオーバーシュートやリンギングが発生せず、また切り替わり時の高調波ノイズの発生による広帯域化が起こらないためにマスキング効果に有利に働くメリットがある。
尚、以上示したノイズ低減ブロック例はいずれも一例であり、図示しない様々な組み合わせがあり得る。たとえばマイク数は3個以上でも良いし、センサも複数個用意してビデオカメラの複数のノイズ発生源に配置しても良い。また帯域分割数もさらに細かくしても良い。
また本発明全般において図示はしないが、図1に示した遅延器5のように音声信号に時間遅延手段を設けても良い。たとえば図2の増幅器AMP3と切替えスイッチSW18の間に遅延器5を設けることによりギャップ時間生成手段17により生成したギャップ時間とマイク1からの音声信号に含まれるノイズとを確実に一致させることができるため低減効果を一段と上げることができる。
図14は本発明のノイズ低減ブロック例7を示す図である。図14において上述した機能ブロックには同一の符号を付してその説明を省略する。図14において、マイク1からの音声信号とさらに同時に入力したショックノイズは、増幅器3を介して切替えスイッチSW18のオフ端子と、さらにノイズ除去手段11を介して切替えスイッチSW18のオン1端子と、また切替えスイッチSW18のオン2端子はグランドレベルに接続され、夫々の入力がギャップ時間生成手段17からの制御により選択されて、端子12に出力される。
また、センサ2からの振動信号は、増幅器4を介してコンパレータ13に入力されるが、ここでは端子14よりの基準レベル入力1と端子19よりの基準レベル入力2とレベル比較されて、後述するようにギャップ時間が生成されるが、このとき上述したノイズ低減ブロック例と同様に、レベル検出手段15とマスキング量判定手段16により算出されたギャップ時間に制限される。
ここで、図14におけるノイズ低減例について図15を用いて説明する。図15はノイズ低減例を示す図であり、図15Aはターゲットノイズ信号、図15Bはセンサ出力、図15Cはノイズ低減出力である。
図15Aはターゲットノイズ信号の一例を示しており、図示したようなノイズ発生期間T1を有するショックノイズ信号がマイク1より入力される。また、これと同期したショックノイズがセンサ2により図15Bのセンサ出力のように検出されたとすると、コンパレータ13では、例えば基準レベル1とさらに基準レベル1よりも大きい基準レベル2の両者と比較される。
そして、図15Cにノイズ低減出力を示すように基準レベル1よりもレベルが大きいタイミング期間をノイズ除去期間T2とし、基準レベル2よりもレベルが大きいタイミング期間を信号ゲート期間T3としてギャップ時間生成手段17に送り、ここでマスキング期間内に制限されて、このノイズ除去期間T2では切替えスイッチSW18をオン1に切替えて出力し、信号ゲート期間T3では切替えスイッチSW18をオン2に切替えて出力してノイズ低減が行われる。
このようにノイズレベルの大きい部分はノイズゲートを行い、比較的にノイズレベルの小さい部分ではノイズ除去を行うことで、上述したノイズ低減ブロック例1と2を併せ持つ効果を得られる。
また、図16は本発明のノイズ低減ブロック例8を示す図に示すように、上述したノイズ低減ブロック例3と同様にハードディスク26におけるシークノイズ除去にこれを応用してもよい。この場合にはDSPマイコン20において別途に設定されるノイズ発生レベルが大きいシーク時の加減速期間をタイミング期間2とし、それ以外のノイズ発生期間をタイミング期間1として、タイミング期間2を信号ゲート期間とし、タイミング期間1をノイズ除去期間としてギャップ時間生成手段17に送り、ここで、マスキング時間内に制限されて、ノイズ除去期間では切替えスイッチSW18をオン1に切替えて出力し、信号ゲート期間では切替えスイッチSW18をオン2に切替えて出力してノイズ低減が行われる。
適応フィルタによるノイズ低減ブロック例を示す図である。 本発明のノイズ低減ブロック例1を示す図である。 適応フィルタによるノイズ低減方式を示す図である。 本発明のノイズ低減方式を示す図である。 本発明のノイズ低減ブロック例2を示す図である。 非同時マスキングによる補間作用1を示す図である。 非同時マスキングによる補間作用2を示す図である。 非同時マスキングによる補間作用3を示す図である。 本発明のノイズ低減ブロック例3を示す図である。 本発明のノイズ低減ブロック例4を示す図である。 ギャップ時間生成手段を示すフローチャートである。 本発明のノイズ低減ブロック例5を示す図である。 本発明のノイズ低減ブロック例6を示す図である。 本発明のノイズ低減ブロック例7を示す図である。 ノイズ低減例を示す図であり、図15Aはターゲットノイズ信号、図15Bはセンサ出力、図15Cはノイズ低減出力である。 本発明のノイズ低減ブロック例8を示す図である。
符号の説明
1…マイク、2…センサ、3…増幅器、4…増幅器、11…ノイズ除去手段、13…コンパレータ、14…基準レベル入力端子、15…レベル検出手段、16…マスキング量判定手段、17…ギャップ時間生成手段、18…スイッチ、20…DSPマイコン、21…サーボ信号、22…ノイズタイミング信号、25…磁気ヘッド、26…ハードディスク、27…スピンドルモータ、28…VCM、29…位置制御信号、31、32…マイク、30…ノイズ抽出手段、37,38…ノイズ除去手段、35、36…加算器,39,40…スイッチ、50,51…帯域分割手段、52,53…ノイズ除去手段、54、55…スイッチ、58、59…レベル検出手段、56…加算器,60…マスキング量判定手段、62,63…ギャップ時間生成手段、70…クロスフェード切替え手段、

Claims (22)

  1. 入力される音声信号のノイズを低減するノイズ低減装置において、
    1つ以上の音声信号入力手段と、
    前記音声信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成手段と、
    前記音声信号からノイズを除去するノイズ除去手段と、
    前記音声信号と前記ノイズ除去手段からの信号とを切替えて出力する切替え手段と、
    さらに前記音声信号の信号レベルを検出するレベル検出手段と、
    前記レベル検出手段からの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定するマスキング量判定手段とを備え、
    前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替え手段において前記ノイズ除去手段よりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力するノイズ低減装置。
  2. 請求項1に記載のノイズ低減装置において、
    前記音声信号は、マイクロホンから得られた音声信号であるノイズ低減装置。
  3. 請求項1に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズタイミング生成手段は、センサによるノイズ検出信号が所定レベル以上である期間をノイズの発生期間としたノイズ低減装置。
  4. 請求項1に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズタイミング生成手段は、前記ノイズ発生源を駆動する駆動信号に基づくノイズ発生期間に対応した前記ノイズタイミング信号を生成るノイズ低減装置。
  5. 請求項1に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズ除去手段は、信号レベルをゼロにするノイズ低減装置。
  6. 請求項1に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズ除去手段は、ノイズ帯域を除去するフィルタで構成されるノイズ低減装置。
  7. 請求項1に記載のノイズ低減装置において、
    前記切替え手段は、クロスフェード切替えであるノイズ低減装置。
  8. 入力される音声信号のノイズを低減するノイズ低減方法において、
    1つ以上の音声信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成ステップと、
    前記音声信号からノイズを除去するノイズ除去ステップと、
    前記音声信号と前記ノイズ除去ステップからの信号とを切替えて出力する切替えステップと、
    さらに前記音声信号の信号レベルを検出するレベル検出ステップと、
    前記レベル検出ステップからの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定するマスキング量判定ステップとを備え、
    前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替えステップにおいて前記ノイズ除去ステップよりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力するノイズ低減方法。
  9. 入力される音声信号のノイズを低減するノイズ低減装置において、
    1つ以上の音声信号入力手段と、
    前記音声信号を複数の帯域に分割する帯域分割手段と、
    前記帯域分割手段からの複数の音声信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成手段と、
    前記音声信号からノイズを除去する複数のノイズ除去手段と、
    前記音声信号と前記ノイズ除去手段からの信号とを切替えて出力する複数の切替え手段と、
    さらに前記音声信号の信号レベルを検出する複数のレベル検出手段と、
    前記レベル検出手段からの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定する複数のマスキング量判定手段とを備え、
    前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替え手段において前記ノイズ除去手段よりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力し、さらに複数の帯域からの信号を加算して出力するノイズ低減装置。
  10. 請求項9に記載のノイズ低減装置において、
    前記音声信号は、マイクロホンから得られた音声信号であるノイズ低減装置。
  11. 請求項9に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズタイミング生成手段は、センサによるノイズ検出信号が所定レベル以上である期間をノイズの発生期間としたノイズ低減装置。
  12. 請求項9に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズタイミング生成手段は、前記ノイズ発生源を駆動する駆動信号に基づくノイズ発生期間に対応した前記ノイズタイミング信号を生成るノイズ低減装置。
  13. 請求項9に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズ除去手段は、信号レベルをゼロにするノイズ低減装置。
  14. 請求項9に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズ除去手段は、ノイズ帯域を除去するフィルタで構成されるノイズ低減装置。
  15. 請求項に記載のノイズ低減装置において、
    前記切替え手段は、クロスフェード切替えであるノイズ低減装置。
  16. 入力される音声信号のノイズを低減するノイズ低減方法において、
    1つ以上の音声信号を複数の帯域に分割する帯域分割ステップと、
    前記帯域分割ステップからの複数の音声信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成ステップと、
    前記音声信号からノイズを除去する複数のノイズ除去ステップと、
    前記音声信号と前記ノイズ除去ステップからの信号とを切替えて出力する複数の切替えステップと、
    さらに前記音声信号の信号レベルを検出する複数のレベル検出ステップと、
    前記レベル検出ステップからの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定する複数のマスキング量判定ステップとを備え、
    前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替えステップにおいて前記ノイズ除去ステップよりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力し、さらに複数の帯域からの信号を加算して出力する音声信号ノイズ低減方法。
  17. 入力される音声信号のノイズを低減するノイズ低減装置において、
    複数のマイクロホンと、
    前記マイクロホンからの複数の音声信号の差成分を出力する演算手段と、
    前記演算手段からの出力信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズを抽出するノイズ抽出手段と、
    さらに前記ノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成手段と、
    前記音声信号からノイズを除去するノイズ除去手段と、
    前記音声信号と前記ノイズ除去手段からの信号とを切替えて出力する切替え手段と、
    さらに前記音声信号の信号レベルを検出するレベル検出手段と、
    前記レベル検出手段からの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定するマスキング量判定手段とを備え、
    前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替え手段において前記ノイズ除去手段よりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力する音声信号ノイズ低減装置。
  18. 請求項17に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズ除去手段は、信号レベルをゼロにするノイズ低減装置。
  19. 請求項17に記載のノイズ低減装置において、
    前記ノイズ除去手段は、ノイズ帯域を除去するフィルタで構成されるノイズ低減装置。
  20. 請求項17に記載のノイズ低減装置において、
    前記切替え手段は、クロスフェード切替えであるノイズ低減装置。
  21. 入力される音声信号のノイズを低減するノイズ低減方法において、
    複数のマイクロホンからの複数の音声信号の差成分を出力する演算ステップと、
    前記演算ステップからの出力信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズを抽出するノイズ抽出ステップと、
    さらに前記ノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成ステップと、
    前記音声信号からノイズを除去するノイズ除去ステップと、
    前記音声信号と前記ノイズ除去ステップからの信号とを切替えて出力する切替えステップと、
    さらに前記音声信号の信号レベルを検出するレベル検出ステップと、
    前記レベル検出ステップからの信号に基づいて、人間の聴覚マスキング現象により人間の聴覚上で聴感レベルが残存するギャップ期間を判定し、その際、前記ギャップ期間の前後の前記信号のレベル値、前記ギャップ期間の前後の前記信号間の周波数の相関性、及び、前記信号の中心周波数の少なくとも一つに基づいて、前記ギャップ期間を判定するマスキング量判定ステップとを備え、
    前記ノイズタイミング信号のノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間は前記切替えステップにおいて前記ノイズ除去ステップよりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力する音声信号ノイズ低減方法。
  22. 入力される音声信号のノイズを低減するノイズ低減方法において、
    1つ以上の音声信号に含まれるノイズ発生源より混入するノイズの発生期間に対応したノイズタイミング信号を生成するノイズタイミング生成ステップと、
    前記音声信号からノイズ帯域を除去する第1のノイズ除去ステップと、さらに前記音声信号からノイズをゲートする第2のノイズ除去ステップと、
    前記音声信号と前記第1のノイズ除去ステップと、さらに第2のノイズ除去ステップからの信号とを切替えて出力する切替えステップと、
    さらに前記音声信号の信号レベルを検出するレベル検出ステップと、
    前記レベル検出ステップからの信号レベルより人間の聴覚上でマスキングされるギャップ期間を判定するマスキング量判定ステップとを備え、
    前記ノイズタイミング信号は、ノイズ発生期間内において第1のノイズレベル以上で第2のノイズレベル以下の第1のタイミングを検出する第1のタイミング検出ステップと、第2のノイズレベルを越える第2のタイミングを検出する第2のタイミング検出ステップから生成され、
    前記ノイズタイミング信号の第1のタイミングと第2のタイミングのノイズ発生期間内で前記ギャップ期間に対応する期間において、前記切替えステップにおいて第1のタイミングにおいては、第1のノイズ除去ステップよりの信号に切替えて出力し、第2のタイミングにおいては、第2のノイズ除去ステップよりの信号に切替えて出力し、前記ギャップ期間以外では前記音声信号を出力するノイズ低減方法。
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