JP4218137B2 - 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機によって回転される回転ブラシを具備した電気掃除機用吸込具並びにこの電気掃除機用吸込具を接続する電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気掃除機用吸込具は、図9および図10に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図9に示すように、吸込具本体1は、底面に吸込口2を設け、この吸込口2に対向して絨毯などの被掃除面に付着した塵埃を遊離させるアジテーター3を回転自在に配設している。このアジテーター3はベルト4を介して電動機5により回転駆動する。吸込具本体1の裏面に、回動軸6により上下に回動可能なローラーアーム7を設け、ローラーアーム7の先端部にはローラー8を回転自在に取り付けている。
【0004】
つぎに、図10に示すように、スプリング9はローラーアーム7を吸込具本体1の裏面より突出させる方向に付勢するもので、回動軸6にはスイッチ10を付勢する付勢部11を設けている。また、回動軸6にはレバー12を設けており、このレバー12はボールガイド13内に回転可能に収容し、ボールガイド13内にボール14を配している。規制リブ15はレバー12の回動方向に直行する方向に突出して設け、この規制リブ15によりボール14がレバー12内へ侵入するのを阻止するよう構成している。
【0005】
上記構成において、図10(a)に示すように、吸込具本体1を被掃除面に接地させた上下正常時では、被掃除面にローラー8が当接して上方に移動し、同時にローラーアーム7が回動軸6を回転させ、図9(b)に示すように、回動軸6とともに回動する付勢部11によりスイッチ10を付勢し、このスイッチ10により電動機5に通電し、アジテータ3を回転させる。
【0006】
つぎに、吸込具本体1を被掃除面から離して空中に浮かすと、図10(c)(d)に示すように、スプリング9の付勢によりローラーアーム7およびローラー8は吸込具本体1の裏面より突出し、回転軸6が回動して、付勢部11によりスイッチ10をオフし、電動機5を停止させ、アジテータ3を停止させる。
【0007】
一方、図10(e)(f)に示すように、吸込具本体1の吸込口2を上方に向けた上下反転時では、スプリング9の付勢力によりローラーアーム7が回動し、ローラー8が吸込具本体1の外方に突出するとともに、ローラーアーム7により回動軸6を上述の場合とは逆方向に回動させるので、ボールガイド13内のレバー12も可動し、ボール14がレバー12より外れ、その自重で下方に落下する。
【0008】
この状態で、ローラー8を故意に下方に押し下げようとすると、レバー12の端部がボール14に当接し、レバー12の回動が規制され、図10(f)の実線で示すように、付勢部11が回動せず、その結果、スイッチ10が動作しないため電動機5に通電されず、アジテータ3は停止状態のままとなり、アジテータ3が不用意に回転することがない。
【0009】
また、レバー12内へボール14が侵入するのを防止する規制リブ15を設けているため、掃除作業中、吸込具本体1が前後に動作してもレバー12内へのボール14の侵入を阻止できるとともに、吸込具本体1の吸込口2を上方に向けたときは、ボール14は規制リブ15と点接触であるため摩擦力を低減することができ、よりはやくローラーアーム7の回動をロックすることができ、はやく確実にアジテータ3を停止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、吸込具本体1を被掃除面に接地させて掃除を開始するとき、吸込具本体1の吸込口2を下方に向けた上下正常状態で、たとえば、吸込具本体1を被掃除面に落として、吸込具本体1に衝撃力を加えた場合には、衝撃力に起因してボール14が上方へはね上がると同時に、レバー12が図10(c)に示す状態から図10(a)に示す状態に移行し始める。
【0011】
このため、ボール14がボールガイド13内の上端に移動したときに、レバー12の端部がボール14に当接した状態になると、ボール14はレバー12によりボールガイド13内の上端にロックされる。
【0012】
掃除を開始するときは、吸込具本体1を被掃除面に接地させて、そのまま吸込具本体1を被掃除面上を前後方向に移動させるため、ボール14がレバー12によりボールガイド13内の上端にロックされた状態で吸込具本体1が被掃除面上を前後方向に移動させることになる。この状態では、レバー12がボール14によりロックされることによりレバー12の回動が規制されているため、回動軸6を回転させることができず、付勢部11によりスイッチ10を付勢できないため、電動機5に通電することなく、アジテータ3を回転できないという問題を有していた。
【0013】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、吸込具本体に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシを回転させて使い勝手を向上することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、吸込具本体の下面に開口させた吸込口に臨むように、吸込具本体内に回転ブラシを回転自在に設け、回転ブラシを電動機により回転駆動し、吸込具本体を上下反転したとき安全装置により電動機を停止させるよう構成し、安全装置は、前記電動機をオンオフ制御するスイッチと、吸込具本体の被掃除面への接地状態および非接地状態に応じて動作する床面接地部と、前記床面接地部の動きに応じて前記スイッチのオンオフを制御する検知レバーと、前記吸込具本体の上下反転により移動するボール形状の移動体と、前記移動体を上下方向に移動自在に収容する移動体収容部と、前記吸込具本体の上下正常時に前記移動体収容部内側に自重により回動して前記移動体収容部内の移動体の上方に位置し、前記移動体収容部内に出没自在に構成された前記検知レバーの一部および前記スイッチが略横方向および下方向から前記移動体の移動を規制するのと併せて前記移動体の移動を上方向から規制すると共に、前記吸込具本体の上下反転時には前記移動体収容部外側に自重により回動して前記移動体収容部の外側に位置し、前記移動体の規制を解除して、前記移動体が移動体収容部内を下方向に自重で移動することを規制しない邪魔体とを備え、前記吸込具本体の上下正常時には、前記検知レバーの一部により移動体を介して前記スイッチをオン制御するよう構成し、前記吸込具本体の上下反転時には、前記移動体が前記邪魔体に規制されることなく移動体収容部内の底部に移動し、前記スイッチと離れて、前記スイッチをオフ制御するよう構成したものである。
【0015】
これにより、吸込具本体に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシを回転させることができ、使い勝手を向上することができる。
【0016】
また、内部に塵埃を集塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃除機本体に、上記電気掃除機用吸込具と連通するように接続される接続口を備えた電気掃除機である。
【0017】
これにより、吸込具本体に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシを回転させて掃除することができ、使い勝手を向上することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項に記載の発明は、下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体内に回転自在に設けた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動する電動機と、前記吸込具本体を上下反転したとき前記電動機を停止させる安全装置とを備え、前記安全装置は、前記電動機をオンオフ制御するスイッチと、前記吸込具本体の被掃除面への接地状態および非接地状態に応じて動作する床面接地部と、前記床面接地部の動きに応じて前記スイッチのオンオフを制御する検知レバーと、前記吸込具本体の上下反転により移動するボール形状の移動体と、前記移動体を上下方向に移動自在に収容する移動体収容部と、前記吸込具本体の上下正常時に前記移動体収容部内側に自重により回動して前記移動体収容部内の移動体の上方に位置し、前記移動体収容部内に出没自在に 構成された前記検知レバーの一部および前記スイッチが略横方向および下方向から前記移動体の移動を規制するのと併せて前記移動体の移動を上方向から規制すると共に、前記吸込具本体の上下反転時には前記移動体収容部外側に自重により回動して前記移動体収容部の外側に位置し、前記移動体の規制を解除して、前記移動体が移動体収容部内を下方向に自重で移動することを規制しない邪魔体とを備え、前記吸込具本体の上下正常時には、前記検知レバーの一部により移動体を介して前記スイッチをオン制御するよう構成し、前記吸込具本体の上下反転時には、前記移動体が前記邪魔体に規制されることなく移動体収容部内の底部に移動し、前記スイッチと離れて、前記スイッチをオフ制御するよう構成した電気掃除機用吸込具であり、吸込具本体の上下正常時には移動体の上方の移動体収容部内に邪魔体が位置しているため、吸込具本体に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシを回転させて掃除することができ、使い勝手を向上することができる。また、吸込具本体の上下反転時には邪魔体による動体収容部内の移動体の規制を解除し、検知レバーの一部より上下方向において離れた位置に移動体が移動することにより、スイッチをオンすることがなく、回転ブラシが回転しないようにすることができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体内に回転自在に設けた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動する電動機と、前記吸込具本体を上下反転したとき前記電動機を停止させる安全装置とを備え、前記安全装置は、前記電動機をオンオフ制御するスイッチと、前記吸込具本体の被掃除面への接地状態および非接地状態に応じて動作する床面接地部と、前記床面接地部の動きに応じて前記スイッチのオンオフを制御する検知レバーと、前記吸込具本体の上下反転により移動する磁性体から成るボール形状の移動体と、前記移動体を上下方向に移動自在に収容する移動体収容部と、前記移動体の移動を規制する磁石体とを備え、前記検知レバーの一部を前記移動体収容部内に出没自在とするとともに、前記吸込具本体の上下正常時には、前記検知レバーの一部により移動体を介して前記スイッチをオン制御するよう構成し、さらに前記移動体の上方への移動は前記磁石体の磁力により規制されると共に、前記移動体の横方向および下方への移動は前記検知レバーおよびスイッチにより規制され、前記吸込具本体の上下反転時には、前記移動体が前記磁石体に規制されることなく、自重により移動体収容部内の底部に移動し、前記スイッチと離れて、前記スイッチをオフ制御するよう構成した電気掃除機用吸込具であり、吸込具本体の上下正常時には磁性体から成る移動体の下方に磁石体が位置しているため、吸込具本体に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシを回転させて掃除することができ、使い勝手を向上することができる。また、吸込具本体の上下反転時には移動体が自重により動体収容部内を移動し、検知レバーの一部より上下方向において離れた位置に移動体が移動することにより、スイッチをオンすることがなく、回転ブラシが回転しないようにすることができる。
【0020】
請求項に記載の発明は、内部に塵埃を集塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃除機本体に、請求項1または2に記載の電気掃除機用吸込具と連通するように接続される接続口を備えた電気掃除機であり、吸込具本体の上下反転時には、スイッチをオン制御しないため回転ブラシが回転することがなく、吸込具本体の上下正常時に吸込具本体に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシを回転させて掃除することができ、使い勝手を向上することができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
(実施例1)
図4に示すように、吸込具本体16は絨毯などの被掃除面に付着した塵埃を遊離させる回転ブラシ17(図1参照)を内蔵し、後部に延長管18と接続される連結体19を回転自在に設けている。掃除機本体20は、内部に塵埃を集塵する集塵室21と電動送風機22を備えており、この掃除機本体20に設けた接続口23に、延長管21に接続したホース24を接続し、吸込具本体16の連結体19を接続口23に連通するように構成している。
【0023】
ここで、まず、図1および図2を参照しながら回転ブラシ17の構成を説明する。
【0024】
図1に示すように、回転ブラシ17は、吸込具本体16の下面に開口した吸込口25に臨むように、吸込具本体16の吸込室26内に回転自在に設けている。この回転ブラシ17は、ABS、ポリスチロール、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で形成した略筒状のブラシホルダー27の外周面に塵埃掻き上げ部を構成する複数のブラシ28を設けている。
【0025】
なお、塵埃掻き上げ部は、ブラシ28の他、薄板状のブレード、拭き効果のある帯状体(例えば、布製の帯状体)などであってもよく、さらに、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。
【0026】
このブラシホルダー27の内部に、図2に示すように、回転ブラシ17を回転駆動する電動機29、電動機29の回転数を減速する減速装置30、減速装置30の出力をブラシホルダー27に伝達するギヤ31などを内蔵している。ここで、回転ブラシ17は、電動機29、減速装置30などを内蔵するとともに、電動機29のトルクと、外周面のブラシ28の先端での塵埃の掻き上げ性能から、その直径を26mm〜43mmとしている。
【0027】
電動機29は整流子電動機で構成し、商用電源電圧を整流する整流器、雑音防止器などを実装した電動機用基板32を設け、この電動機用基板32に連結体19を通して掃除機本体20に接続したリード線33を接続し、商用電源電圧を整流した電圧により駆動するように構成している。ここで、電動機29の回転数は、減速装置30を介してブラシホルダー27に回転が伝えられるため、3000rpm〜15000rpmに設定している。絨毯を掃除するときは、3000rpm〜11700rpmが好ましい。
【0028】
減速装置30は遊星歯車により構成して電動機29の出力軸34を連結し、電動機29の回転数を減速する。ここで、減速装置30の減速比は、1/3〜1/9(好ましくは、1/5〜1/7)としている。遮音筒35は、減速装置30の外周を覆って遮音するもので、アルミニウムダイカスト、またはプラスチック成型により形成している。この遮音筒35を介して電動機29に保持固定し、電動機29と減速装置30とを一体に連結して構成し、出力軸36にギヤ31を嵌合している。軸受部37は電動機29と一体に連結して構成した減速装置30をブラシホルダー27に支持するもので、内輪を減速装置30の径小部38に固定し、外輪をブラシホルダー27の軸受支持部39により支持している。
【0029】
電動機29の整流子29a側には、内径を中空とし減速装置30と一体に連結して構成した電動機29を軸支する中空軸40を固定している。この中空軸40は、アルミニウム合金、炭素鋼(S45C)、工業用プラスチックなどの変形しにくい材料で形成し、内径を13mmとして冷却風をスムーズに導入できるように構成している。この中空軸40に軸受部41の内輪を固定し、外輪をブラシホルダー27の端部に固定したキャップ42により支持している。
【0030】
ギヤ31は、ポリアセタール、ポリアミドなどの工業用プラスチックで構成し、ブラシホルダー27の内面部に形成したギヤ部43と噛み合い、ギヤ部43と噛み合う部分に、ゴム、エラストマーなどで形成した緩衝材44を介在させ、ゴム、エラストマーなどの弾力性により、歯形相互間で噛み合い音を緩衝させている。
【0031】
ここで、ギヤ部43は、ブラシホルダー27の軸方向における略中央部の内面部に形成し、ギヤ31をブラシホルダー27の軸方向における略中央部でブラシホルダー27と連結させている。ギヤ部43の外側に冷却風の通路孔45を設けており、この通路孔45は、中空軸40から電動機29および減速装置30の外側を通る冷却風通路46に連通するとともに、ブラシホルダー27の外周面に設けた通気孔47に連通している。
【0032】
通気孔47は連結体19に対向する位置に設け、ブラシホルダー27の内面に防塵フィルター48を設け、通気孔47からブラシホルダー27の内部に塵埃が入るのを防止している。ギヤ部43と通気孔47との間に隔壁49をブラシホルダー27に一体に設け、通気孔47側から減速装置30側に塵埃が入るのを防止するとともに、減速装置30より発生する騒音、またはギヤ31とギヤ部43との噛み合わせによる騒音が通気孔47から洩れるのを防止している。
【0033】
吸込具本体16の側壁に回転ブラシ17を軸支する軸支持部50を設け、この軸支持部50に緩衝部材51を介在させて回転ブラシ17の端部を軸支している。この緩衝部材51は、ゴム、エラストマーなどの弾力性が優れた材料で形成し、回転ブラシ17の回転による振動、びびりを吸収し、吸込具本体16へ伝えにくくしている。また、吸込具本体16の中空軸40に対向する側面に吸気孔52を設け、この吸気孔52と中空軸40の端面との間にフィルタ53を介在させている。
【0034】
安全装置54は、吸込具本体16を上下反転したとき電動機29を停止させるもので、図3に示すように構成している。回動軸55にローラーアーム56を上下方向に回転可能に取着し、このローラーアーム56の先端部に床面接地部を構成するローラー57を回転可能に軸支している。吸込具本体16を空中に浮かしたとき、スプリング58の付勢によりローラーアーム56およびローラー57は吸込具本体16の裏面より突出し、吸込具本体16を被掃除面に接地させたとき、ローラー57が被掃除面に当接し、ローラーアーム56が上方向に回動するよう構成している。
【0035】
また、回転軸55には検知レバー59を回転自在に取着し、この検知レバー59はローラー57の動きに応じて動作し、検知レバー59の先端部(検知レバー59の一部)を移動体収容部60内に出没自在とするとともに、吸込具本体16の上下正常時には検知レバー59の先端部により移動体61を介して、電動機29をオンオフ制御するスイッチ62をオンオフ制御するよう構成している。
【0036】
ここで、移動体61は鋼、プラスチックなどのボールで構成し、移動体収容部60内に上下方向に移動自在に収容し、吸込具本体16の上下反転により移動するよう構成し、吸込具本体16の上下反転時には、スイッチ62をオンしないように規制する位置に移動し、検知レバー59の動きによりスイッチ62がオンできないようにしている。
【0037】
邪魔体63は吸込具本体16の上下正常時に、移動体61の上方の移動体収容部60内に位置し、移動体61と衝突して移動体61が上下反転時の位置へ移動するのを規制し、吸込具本体16の上下反転時には邪魔体63による移動体収容部60内の移動体61の規制を解除し、検知レバー59の先端部より上下方向に離れた位置に移動体61が移動するよう構成している。
【0038】
すなわち、邪魔体63は、支持体64と重量体65とで構成し、支持体64の一端に回動軸66を有し、他端に重量体65を設け、上下反転時に重量体65がその重力により回動軸66を支点として鉛直方向に回動し、邪魔体63を移動体収容部60内の移動体61の移動経路から退かせて開放するよう構成し、移動体収容部60内の移動体61の規制を解除するようにしている。
【0039】
上記構成において動作を説明すると、吸込具本体16を被掃除面に接地させると、図3(a)に示すように、ローラー57が被掃除面に当接し、ローラーアーム56が上方向に回動することにより回転軸55が回動し、検知レバー59により移動体61を介してスイッチ62をオンする。
【0040】
この状態で吸込具本体16と掃除機本体20に通電すると、回転ブラシ17に内蔵した電動機29が回転し、減速装置30によって減速され、回転トルクが増大されて回転ブラシ17を回転駆動する。回転ブラシ17の回転により、ブラシホルダー27の外周面に設けたブラシ28により絨毯などに付着した塵埃を掻き上げとともに、掻き上げた塵埃は延長管18、ホース24を介して掃除機本体20に吸引される。
【0041】
ここで、回転ブラシ17は電動機を内蔵することによって、従来に比べて、その直径が大きくなるが、直径が大きくなると、回転数を従来と同じとしたとき、塵埃掻き上げ部の周速が速まり、被掃除面からの塵埃の掻き上げ性能を向上することができる。
【0042】
このとき、吸込具本体16と被掃除面で囲まれた空間に負圧がかかり、吸込具本体16の外周より外気が流入し、この気流により被掃除面上の塵埃も連結体19を通して一緒に吸い込まれていく。そして、連結体19に対向して設けた通気孔47を通して、回転ブラシ17内部の通気孔47の近傍にも負圧が働くため、外気が吸気孔52より中空軸40の中空部を通って回転ブラシ17の内部に流入する。
【0043】
この流入した外気により、電動機29および減速装置30の外側を通る冷却風通路45、ギヤ部43の外側に設けた通路孔45を通り、防塵フィルタ48を介して通気孔47から流出する冷却風が生じ、電動機29、電動機用基板32などを冷却する。
【0044】
つぎに、吸込具本体16を被掃除面から離して空中に浮かすと、図3(b)に示すように、スプリング58の付勢によりローラーアーム56およびローラー57は吸込具本体16の裏面より突出し、回転軸55が回動してスイッチ62をオフし、電動機29を停止させ、回転ブラシ17を停止させる。
【0045】
ところで、掃除を開始するときは、一般に、吸込具本体16を被掃除面に接地させて、そのまま吸込具本体16を被掃除面上を前後方向に移動させる。このとき、吸込具本体16の吸込口25を下方に向けた上下正常状態で、たとえば、吸込具本体16を被掃除面に落として、吸込具本体16に衝撃力を加えた場合には、衝撃力に起因して移動体61が移動体収容部60内で上方向に移動しようとすると同時に、検知レバー59が図3(b)に示す状態から図3(a)に示す状態に移行し始める。
【0046】
このとき、移動体61は邪魔体63に衝突し、移動体61の移動を規制され、移動体61が検知レバー59から上下方向において離れた位置へ移動するのを規制される。このため、検知レバー59が図3(b)に示す状態から図38(a)に示す状態に移行したとき、移動体61が検知レバー59の先端部の上にのる状態にはならず、検知レバー59とスイッチ62との間に介在し、検知レバー59の動作によりスイッチ62をオン制御することができる。
【0047】
したがって、吸込具本体16を被掃除面に接地させたとき、吸込具本体16に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシ17を回転させて掃除することができ、使い勝手を向上することができる。
【0048】
つぎに、吸込具本体16を上下反転させたときは、図3(c)に示すように、邪魔体63の重量体65がその重力により回動軸66を支点として鉛直方向に回動し、移動体収容部60内の移動体59の移動経路から退いて開放するため、邪魔体63による移動体収容部60内の移動体59の規制を解除することができ、検知レバー59の先端部から上下方向に離れた位置に移動体61が移動する。このため、ローラー57を押圧しても、検知レバー59とスイッチ62との間に移動体61が介在しないため、スイッチ62をオンすることがなく、回転ブラシ17が回転しないようにすることができる。
【0049】
ここで、床面接地部をローラー57としているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したとき、ローラー57の動きに応じてスイッチ62をオンできるとともに、掃除作業中、被掃除面を傷つけるのをなくすることができる。
【0050】
また、ローラー57をスプリング58により接地する方向に付勢しているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したときローラー57を押圧し、吸込具本体16を被掃除面から離したときローラー57を突出させることができ、吸込具本体16の被掃除面への接地状態および非接地状態を確実に判別することができて、吸込具本体16が被掃除面へ接地しているときのみスイッチ62をオンすることができる。
【0051】
また、邪魔体63は、吸込具本体16の上下正常時に、移動体61の上方の移動体収容部60内に位置し、移動体61と衝突して移動体61の移動を規制するよう構成しているので、邪魔体63と移動体61との間に隙間を介在することになり、検知レバー59によりスイッチ62をオン制御するときの移動体61の移動性をよくすることができる。
【0052】
また、邪魔体63は、支持体64と重量体65とで構成し、支持体64の一端に回動軸66を有し、他端に重量体65を設け、上下反転時に重量体65が回動軸66を支点として鉛直方向に回動し、移動体収容部60の移動経路を開放するよう構成しているので、簡単な構成で、吸込具本体16の上下正常時には支持体64により邪魔体63を支持し、吸込具本体16の上下反転時には重量体65に働く重力により邪魔体63を確実に移動させることができ、この邪魔体63の移動により吸込具本体16の上下反転時に移動体収容部60内の移動体61の規制を解除することができ、移動体61の移動性を向上することができる。
【0053】
なお、本実施例では、回転ブラシ17は、回転ブラシ17に内蔵した電動機29により駆動するように構成しているが、回転ブラシの外部に設けた電動機よりベルトを介して回転駆動するように構成してもよい。
【0054】
(実施例2)
つぎに、本発明の実施例2について、図5を参照しながら説明する。なお、安全装置以外は上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0055】
図5に示すように、安全装置67は、上記実施例1と同様に、吸込具本体16を上下反転したとき電動機29を停止させるもので、回動軸68にローラーアーム69を上下方向に回転可能に取着し、このローラーアーム69の先端部に床面接地部を構成するローラー70を回転可能に軸支している。吸込具本体16を空中に浮かしたとき、スプリング71の付勢によりローラーアーム69およびローラー70は吸込具本体16の裏面より突出し、吸込具本体16を被掃除面に接地させたとき、ローラー70が被掃除面に当接し、ローラーアーム69が上方向に回動するよう構成している。
【0056】
また、回転軸68には検知レバー72を回転自在に取着し、さらに、電動機29をオンオフ制御するスイッチ73を付勢する付勢部74を設け、検知レバー72はローラー70の動きに応じて動作し、検知レバー72の先端部を移動体収容部75内に出没自在とするとともに、吸込具本体16の上下正常時には付勢部74により電動機29をオンオフ制御するスイッチ73をオンオフ制御するよう構成している。
【0057】
ここで、移動体76は鋼、プラスチックなどのボールで構成し、移動体収容部75内に上下方向に移動自在に収容し、吸込具本体16の上下反転により移動するよう構成し、吸込具本体16の上下反転時には、スイッチ73をオンしないように規制する位置に移動し、検知レバー72の動きによりスイッチ73がオンできないようにしている。
【0058】
邪魔体77は吸込具本体16の上下正常時に、検知レバー72の先端部と移動体76との間に位置し、吸込具本体16の上下反転時には邪魔体77による移動体収容部75内の移動体76の規制を解除し、検知レバー72の先端部に対向する位置に移動体76が移動するよう構成している。
【0059】
すなわち、邪魔体77は、支持体78と重量体79とで構成し、支持体78の一端に回動軸80を有し、他端に重量体79を設け、上下反転時に重量体79がその重力により回動軸80を支点として鉛直方向に回動し、邪魔体77を移動体収容部75内の移動体76の移動経路から退かせて開放するよう構成し、移動体収容部75内の移動体76の規制を解除するようにしている。
【0060】
上記構成において動作を説明する。なお、吸込具本体16と掃除機本体20に通電したときの動作は上記実施例1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0061】
吸込具本体16を被掃除面に接地すると、図5(a)(b)に示すように、ローラー70が被掃除面に当接し、ローラーアーム69が上方向に回動することにより回転軸68が回動し、付勢部74によりスイッチ73をオンし、電動機29が回転し、回転駆動する。
【0062】
つぎに、吸込具本体16を被掃除面から離して空中に浮かすと、図5(c)(d)に示すように、スプリング71の付勢によりローラーアーム69およびローラー70は吸込具本体16の裏面より突出し、回転軸68が回動して、付勢部74によりスイッチ73をオフし、電動機29を停止させ、回転ブラシ17を停止させる。
【0063】
ところで、掃除を開始するときは、一般に、吸込具本体16を被掃除面に接地させて、そのまま吸込具本体16を被掃除面上を前後方向に移動させる。このとき、吸込具本体16の吸込口25を下方に向けた上下正常状態で、たとえば、吸込具本体16を被掃除面に落として、吸込具本体16に衝撃力を加えた場合には、衝撃力に起因して移動体76が移動体収容部75内で上方向に移動しようとすると同時に、検知レバー72が図5(c)に示す状態から図58(a)に示す状態に移行し始める。
【0064】
このとき、移動体76は邪魔体77に衝突し、移動体76の移動を規制され、移動体76が検知レバー72の先端部に対向する位置へ移動するのを規制される。このため、検知レバー72が図5(c)に示す状態から図5(a)に示す状態に移行したとき、移動体76が検知レバー72の先端部によりロックされる状態にはならず、検知レバー72の動作により付勢部74を介してスイッチ73をオン制御することができて回転ブラシ17を確実に回転させることができ、使い勝手を向上することができる。
【0065】
つぎに、吸込具本体16を上下反転させたときは、図5(e)(f)に示すように、邪魔体77の重量体79がその重力により回動軸80を支点として鉛直方向に回動し、移動体収容部75内の移動体76の移動経路から退いて開放するため、邪魔体77による移動体収容部75内の移動体76の規制を解除することができ、検知レバー72の先端部に対向する位置に移動体76が移動する。このため、検知レバー72が移動体76によりロックされて、ローラー70を押圧してもスイッチ73をオンすることがなく、回転ブラシ17が回転しないようにすることができる。
【0066】
ここで、床面接地部をローラー70としているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したとき、ローラー70の動きに応じてスイッチ73をオンできるとともに、掃除作業中、被掃除面を傷つけるのをなくすることができる。
【0067】
また、ローラー70をスプリング71により接地する方向に付勢しているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したときローラー70を押圧し、吸込具本体16を被掃除面から離したときローラー70を突出させることができ、吸込具本体16の被掃除面への接地状態および非接地状態を確実に判別することができて、吸込具本体16が被掃除面へ接地しているときのみスイッチ73をオンすることができる。
【0068】
また、邪魔体77は、吸込具本体16の上下正常時に、検知レバー72の先端部と移動体76との間に位置し、移動体76と衝突して移動体76の移動を規制するよう構成しているので、邪魔体77と移動体76との間に隙間を介在することになり、吸込具本体16の上下反転時に、邪魔体77の移動性をよくすることができる。
【0069】
また、邪魔体77は、支持体78と重量体79とで構成し、支持体78の一端に回動軸80を有し、他端に重量体79を設け、上下反転時に重量体79が回動軸80を支点として鉛直方向に回動し、移動体収容部75の移動経路を開放するよう構成しているので、簡単な構成で、吸込具本体16の上下正常時には支持体78により邪魔体77を支持し、吸込具本体16の上下反転時には重量体79に働く重力により邪魔体77を確実に移動させることができ、この邪魔体の移動により吸込具本体16の上下反転時に移動体収容部76内の移動体の規制を解除することができ、移動体76の移動性を向上することができる。
【0070】
(実施例3)
つぎに、本発明の実施例3について、図6を参照しながら説明する。なお、安全装置以外は上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0071】
図6に示すように、安全装置81は、上記実施例1または2と同様に、吸込具本体16を上下反転したとき電動機29を停止させるもので、回動軸82にローラーアーム83を上下方向に回転可能に取着し、このローラーアーム83の先端部に床面接地部を構成するローラー84を回転可能に軸支している。
【0072】
吸込具本体16を空中に浮かしたとき、スプリング85の付勢によりローラーアーム83およびローラー84は吸込具本体16の裏面より突出し、吸込具本体16を被掃除面に接地させたとき、ローラー84が被掃除面に当接し、ローラーアーム83が上方向に回動するよう構成している。
【0073】
また、回転軸82には検知レバー86を回転自在に取着し、この検知レバー86はローラー84の動きに応じて動作し、移動体87を介して電動機29をオンオフ制御するスイッチ88をオンオフ制御する。移動体87は鋼、プラスチックなどのボールで構成し、移動体収容部89内に上下に移動自在に収容し、吸込具本体16の上下反転により移動するよう構成し、吸込具本体16の上下反転時には検知レバー86の動きによりスイッチ88がオンできないようにしている。
【0074】
邪魔体90は吸込具本体16の上下正常時に、移動体87と衝突して移動体87の移動を規制し、移動体87が上下反転時の位置へ移動するのを規制するもので、重量体91と、この重量体91を案内部92に支持する支持体93とで構成している。案内部92は支持体93を移動自在に取り付け、吸込具本体16の上下正常時に移動経路から離れるにしたがって上方に案内するとともに、吸込具本体16の上下反転時に重量体91の鉛直方向の力により支持体93が案内部92を移動し、邪魔体90を移動体収容部89内の移動体87の移動経路から開放するよう構成している。
【0075】
また、検知レバー86の先端部を移動体収容部89内に出没自在とし、吸込具本体16の上下正常時には検知レバー86の先端部と対向する移動体87に対向するよう移動体収容部89内に邪魔体90が位置し、吸込具本体16の上下反転時には邪魔体90による移動体収容部89内の移動体87の規制を解除し、検知レバー86の先端部より離れた位置に移動体87が移動するよう構成している。
【0076】
上記構成において動作を説明する。なお、吸込具本体16と掃除機本体20に通電したときの動作は上記実施例1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0077】
吸込具本体16を被掃除面に置くと、図6(a)に示すように、ローラー84が被掃除面に当接し、ローラーアーム83が上方向に回動することにより回転軸82が回動し、検知レバー86により移動体87を介してスイッチ88をオンすることができて回転ブラシ17を確実に回転させることができる。
【0078】
つぎに、吸込具本体16を被掃除面から離して空中に浮かすと、図6(b)に示すように、スプリング85の付勢によりローラーアーム83およびローラー84は吸込具本体16の裏面より突出し、回転軸82が回動してスイッチ88をオフし、電動機29を停止させ、回転ブラシ17を停止させる。
【0079】
ところで、掃除を開始するときは、一般に、吸込具本体16を被掃除面に接地させて、そのまま吸込具本体16を被掃除面上を前後方向に移動させる。このとき、吸込具本体16の吸込口25を下方に向けた上下正常状態で、たとえば、吸込具本体16を被掃除面に落として、吸込具本体16に衝撃力を加えた場合には、衝撃力に起因して移動体87が移動体収容部89内で上方向に移動しようとすると同時に、検知レバー86が図6(b)に示す状態から図6(a)に示す状態に移行し始める。
【0080】
このとき、移動体87は邪魔体90に衝突し、移動体87の移動を規制され、移動体87が検知レバー86から上下方向において離れた位置へ移動するのを規制される。このため、検知レバー86が図6(b)に示す状態から図6(a)に示す状態に移行したとき、移動体87が検知レバー86の先端部の上にのる状態にはならず、検知レバー86とスイッチ88との間に介在し、検知レバー86の動作によりスイッチ88をオン制御することができる。
【0081】
したがって、吸込具本体16を被掃除面に接地させたとき、吸込具本体16に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシ17を回転させて掃除することができ、使い勝手を向上することができる。
【0082】
つぎに、吸込具本体16を上下反転させたときは、図6(c)に示すように、邪魔体90の重量体91がその重力により支持体93が案内部92を移動し、邪魔体90を移動体収容部89内の移動体87の移動経路から退いて開放するため、邪魔体90による移動体収容部89内の移動体87の規制を解除することができ、検知レバー86の先端部から上下方向に離れた位置に移動体87が移動する。
【0083】
このため、ローラー84を押圧しても、検知レバー86とスイッチ88との間に移動体87が介在しないため、スイッチ88をオンすることがなく、回転ブラシ17が回転しないようにすることができる。
【0084】
ここで、床面接地部をローラー84としているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したとき、ローラー84の動きに応じてスイッチ88をオンできるとともに、掃除作業中、被掃除面を傷つけるのをなくすることができる。
【0085】
また、ローラー84をスプリング85により接地する方向に付勢しているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したときローラー84を押圧し、吸込具本体16を被掃除面から離したときローラー84を突出させることができ、吸込具本体16の被掃除面への接地状態および非接地状態を確実に判別することができて、吸込具本体16が被掃除面へ接地しているときのみスイッチ88をオンすることができる。
【0086】
ここで、上下正常時に移動経路から離れるにしたがって上方に案内する案内部92を設け、この案内部92に邪魔体90の支持体93を移動自在に取り付け、上下反転時に重量体91の鉛直方向の力により支持体93が案内部92を移動するよう構成しているので、吸込具本体16の上下反転時に重量体91に働く重力により案内部92に沿って邪魔体90を移動させて、確実に移動体87の移動経路から退かせることができ、吸込具本体16の上下反転時に移動体収容部89内の移動体87の規制を解除することができる。
【0087】
また、案内部92に邪魔体90の支持体93を移動自在に取り付けているので、邪魔体90に移動体87が当たったとき、邪魔体90を動きにくくすることができ、邪魔体90としての機能を果たすことができる。
【0088】
(実施例4)
つぎに、本発明の実施例4について、図7を参照しながら説明する。なお、安全装置以外は上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0089】
図7に示すように、安全装置101は、吸込具本体16を上下反転したとき電動機29を停止させるもので、図7に示すように構成している。回動軸55にローラーアーム56を上下方向に回転可能に取着し、このローラーアーム56の先端部に床面接地部を構成するローラー57を回転可能に軸支している。吸込具本体16を空中に浮かしたとき、スプリング58の付勢によりローラーアーム56およびローラー57は吸込具本体16の裏面より突出し、吸込具本体16を被掃除面に接地させたとき、ローラー57が被掃除面に当接し、ローラーアーム56が上方向に回動するよう構成している。
【0090】
また、回転軸55には検知レバー59を回転自在に取着し、この検知レバー59はローラー57の動きに応じて動作し、検知レバー59の先端部(検知レバー59の一部)を移動体収容部60内に出没自在とするとともに、吸込具本体16の上下正常時には検知レバー59の先端部により移動体102を介して、電動機29をオンオフ制御するスイッチ62をオンオフ制御するよう構成している。
【0091】
ここで、移動体102は鋼などの磁性体から成るボールで構成し、移動体収容部60内に上下方向に移動自在に収容し、吸込具本体16の上下反転により移動するよう構成し、吸込具本体16の上下反転時には、スイッチ62をオンしないように規制する位置に移動し、検知レバー59の動きによりスイッチ62がオンできないようにしている。
【0092】
磁石体103は吸込具本体16の上下正常時に、移動体102の下方に位置するように配設され、移動体102を磁力によって引きつけ移動体102が上下反転時の位置へ移動するのを規制し、吸込具本体16の上下反転時には移動体102が自重により移動体収容部60内を移動し、検知レバー59の先端部より上下方向に離れた位置に移動体102が移動するよう構成している。
【0093】
すなわち、磁石体103は、移動体102を磁力によって引きつけ衝撃等で移動体102が上下反転時の位置へ移動するのを規制し、且つ吸込具本体16の上下反転時には移動体102が自重により移動体収容部60内を移動するような磁力に設定してある。つまり磁石体103の磁力は、移動体102の自重(重力によって下方へ引っ張られる力)よりも弱く、移動体102が衝撃等で自重(重力によって下方へ引っ張られる力)に反して上方へ移動する力よりも強く磁力によって引きつけ移動体102が上下反転時の位置へ移動するのを規制し保持するような磁力に設定している。
【0094】
上記構成において動作を説明すると、吸込具本体16を被掃除面に接地させると、図7(a)に示すように、ローラー57が被掃除面に当接し、ローラーアーム56が上方向に回動することにより回転軸55が回動し、検知レバー59により移動体61を介してスイッチ62をオンする。
【0095】
この状態で吸込具本体16と掃除機本体20に通電すると、回転ブラシ17に内蔵した電動機29が回転し、減速装置30によって減速され、回転トルクが増大されて回転ブラシ17を回転駆動する。回転ブラシ17の回転により、ブラシホルダー27の外周面に設けたブラシ28により絨毯などに付着した塵埃を掻き上げるとともに、掻き上げた塵埃は延長管18、ホース24を介して掃除機本体20に吸引される。
【0096】
ここで、回転ブラシ17は電動機を内蔵することによって、従来に比べて、その直径が大きくなるが、直径が大きくなると、回転数を従来と同じとしたとき、塵埃掻き上げ部の周速が速まり、被掃除面からの塵埃の掻き上げ性能を向上することができる。
【0097】
このとき、吸込具本体16と被掃除面で囲まれた空間に負圧がかかり、吸込具本体16の外周より外気が流入し、この気流により被掃除面上の塵埃も連結体19を通して一緒に吸い込まれていく。そして、連結体19に対向して設けた通気孔47を通して、回転ブラシ17内部の通気孔47の近傍にも負圧が働くため、外気が吸気孔52より中空軸40の中空部を通って回転ブラシ17の内部に流入する。
【0098】
この流入した外気により、電動機29および減速装置30の外側を通る冷却風通路45、ギヤ部43の外側に設けた通路孔45を通り、防塵フィルタ48を介して通気孔47から流出する冷却風が生じ、電動機29、電動機用基板32などを冷却する。
【0099】
つぎに、吸込具本体16を被掃除面から離して空中に浮かすと、図7(b)に示すように、スプリング58の付勢によりローラーアーム56およびローラー57は吸込具本体16の裏面より突出し、回転軸55が回動してスイッチ62をオフし、電動機29を停止させ、回転ブラシ17を停止させる。
【0100】
ところで、掃除を開始するときは、一般に、吸込具本体16を被掃除面に接地させて、そのまま吸込具本体16を被掃除面上を前後方向に移動させる。このとき、吸込具本体16の吸込口25を下方に向けた上下正常状態で、たとえば、吸込具本体16を被掃除面に落として、吸込具本体16に衝撃力を加えた場合には、衝撃力に起因して移動体102が移動体収容部60内で上方向に移動しようとすると同時に、検知レバー59が図7(b)に示す状態から図7(a)に示す状態に移行し始める。
【0101】
このとき、移動体102は磁石体103の磁力によって引きつけられ、移動体102の移動は規制され、移動体102が検知レバー59から上下方向において離れた位置へ移動するのを規制される。このため、検知レバー59が図7(b)に示す状態から図7(a)に示す状態に移行したとき、移動体102が検知レバー59の先端部の上にのる状態にはならず、検知レバー59とスイッチ62との間に介在し、検知レバー59の動作によりスイッチ62をオン制御することができる。
【0102】
したがって、吸込具本体16を被掃除面に接地させたとき、吸込具本体16に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシ17を回転させて掃除することができ、使い勝手を向上することができる。
【0103】
つぎに、吸込具本体16を上下反転させたときは、図7(c)に示すように、磁石体103が自重によって磁石体103の磁力からのがれて移動し、移動体収容部60内の移動体102の移動経路を落下していき、検知レバー59の先端部から上下方向に離れた位置に移動体102が移動する。このため、ローラー57を押圧しても、検知レバー59とスイッチ62との間に移動体102が介在しないため、スイッチ62をオンすることがなく、回転ブラシ17が回転しないようにすることができる。
【0104】
ここで、床面接地部をローラー57としているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したとき、ローラー57の動きに応じてスイッチ62をオンできるとともに、掃除作業中、被掃除面を傷つけるのをなくすることができる。
【0105】
また、ローラー57をスプリング58により接地する方向に付勢しているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したときローラー57を押圧し、吸込具本体16を被掃除面から離したときローラー57を突出させることができ、吸込具本体16の被掃除面への接地状態および非接地状態を確実に判別することができて、吸込具本体16が被掃除面へ接地しているときのみスイッチ62をオンすることができる。
【0106】
また、本実施例では磁石体103は、移動体102の下方でスイッチ62を保持したリブ体に配設されているが、他の部分でも良く、吸込具本体16の上下正常時に移動体収容部60内で移動体102が上下反転時の位置とは反対側に磁力によって規制、保持される位置に磁石体103を配設すればよい。つまり上記移動体102の位置で移動体102に磁力が影響する位置に磁石体103を構成すればよい。このように磁石体103だけで構成しているので、簡単な構成で、吸込具本体16の上下正常時には移動体102を保持して移動を規制し、吸込具本体16の上下反転時には移動体202に働く重力により移動体102を確実に移動させることができ、吸込具本体16の上下反転時に移動体収容部60内の移動体102の規制を解除することができ、移動体102の移動性を向上することができる。
【0107】
(実施例5)
つぎに、本発明の実施例5について、図8を参照しながら説明する。なお、安全装置以外は上記実施例2と同じであるので説明を省略する。
【0108】
図8に示すように、安全装置201は、上記実施例4と同様に、吸込具本体16を上下反転したとき電動機29を停止させるもので、回動軸68にローラーアーム69を上下方向に回転可能に取着し、このローラーアーム69の先端部に床面接地部を構成するローラー70を回転可能に軸支している。吸込具本体16を空中に浮かしたとき、スプリング71の付勢によりローラーアーム69およびローラー70は吸込具本体16の裏面より突出し、吸込具本体16を被掃除面に接地させたとき、ローラー70が被掃除面に当接し、ローラーアーム69が上方向に回動するよう構成している。
【0109】
また、回転軸68には検知レバー72を回転自在に取着し、さらに、電動機29をオンオフ制御するスイッチ73を付勢する付勢部74を設け、検知レバー72はローラー70の動きに応じて動作し、検知レバー72の先端部を移動体収容部75内に出没自在とするとともに、吸込具本体16の上下正常時には付勢部74により電動機29をオンオフ制御するスイッチ73をオンオフ制御するよう構成している。
【0110】
ここで、移動体202は鋼などの磁性体からなるボールで構成し、移動体収容部75内に上下方向に移動自在に収容し、吸込具本体16の上下反転により移動するよう構成し、吸込具本体16の上下反転時には、スイッチ73をオンしないように規制する位置に移動し、検知レバー72の動きによりスイッチ73がオンできないようにしている。
【0111】
磁石体203は吸込具本体16の上下正常時に、移動体202の上方への移動は、磁石体203の磁力により規制され、吸込具本体16の上下反転時には移動体202が自重により移動体収容部75内を移動し、検知レバー72の先端部に対向する位置に移動体202が移動するよう構成している。
【0112】
すなわち、磁石体203は、移動体202を磁力によって引きつけ衝撃等で移動体202が上下反転時の位置へ移動するのを規制し、且つ吸込具本体16の上下反転時には移動体202が自重により移動体収容部75内を移動するような磁力に設定してある。つまり磁石体203の磁力は、移動体202の自重(重力によって下方へ引っ張られる力)よりも弱く、移動体202が衝撃等で自重(重力によって下方へ引っ張られる力)に反して上方へ移動する力よりも強く磁力によって引きつけ移動体202が上下反転時の位置へ移動するのを規制し保持するような磁力に設定している。
【0113】
上記構成において動作を説明する。なお、吸込具本体16と掃除機本体20に通電したときの動作は上記実施例1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0114】
吸込具本体16を被掃除面に接地すると、図8(a)(b)に示すように、ローラー70が被掃除面に当接し、ローラーアーム69が上方向に回動することにより回転軸68が回動し、付勢部74によりスイッチ73をオンし、電動機29が回転し、回転駆動する。
【0115】
つぎに、吸込具本体16を被掃除面から離して空中に浮かすと、図8(c)(d)に示すように、スプリング71の付勢によりローラーアーム69およびローラー70は吸込具
本体16の裏面より突出し、回転軸68が回動して、付勢部74によりスイッチ73をオフし、電動機29を停止させ、回転ブラシ17を停止させる。
【0116】
ところで、掃除を開始するときは、一般に、吸込具本体16を被掃除面に接地させて、そのまま吸込具本体16を被掃除面上を前後方向に移動させる。このとき、吸込具本体16の吸込口25を下方に向けた上下正常状態で、たとえば、吸込具本体16を被掃除面に落として、吸込具本体16に衝撃力を加えた場合には、衝撃力に起因して移動体202が移動体収容部75内で上方向に移動しようとすると同時に、検知レバー72が図8(c)に示す状態から図8(a)に示す状態に移行し始める。
【0117】
このとき、移動体202は磁石体203の磁力によって引きつけられ、移動体202の移動は規制され、移動体202が検知レバー72の先端部に対向する位置へ移動するのを規制される。このため、検知レバー72が図8(c)に示す状態から図8(a)に示す状態に移行したとき、移動体202が検知レバー72の先端部によりロックされる状態にはならず、検知レバー72の動作により付勢部74を介してスイッチ73をオン制御することができて回転ブラシ17を確実に回転させることができ、使い勝手を向上することができる。
【0118】
つぎに、吸込具本体16を上下反転させたときは、図8(e)(f)に示すように、磁石体203が自重によって磁石体203の磁力からのがれて移動し、移動体収容部75内の移動体202の移動経路を落下していき、検知レバー72の先端部に対向する位置に移動体202が移動する。このため、検知レバー72が移動体202によりロックされて、ローラー70を押圧してもスイッチ73をオンすることがなく、回転ブラシ17が回転しないようにすることができる。
【0119】
ここで、床面接地部をローラー70としているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したとき、ローラー70の動きに応じてスイッチ73をオンできるとともに、掃除作業中、被掃除面を傷つけるのをなくすることができる。
【0120】
また、ローラー70をスプリング71により接地する方向に付勢しているので、吸込具本体16を被掃除面へ接地したときローラー70を押圧し、吸込具本体16を被掃除面から離したときローラー70を突出させることができ、吸込具本体16の被掃除面への接地状態および非接地状態を確実に判別することができて、吸込具本体16が被掃除面へ接地しているときのみスイッチ73をオンすることができる。
【0121】
また、磁石体203は、回転軸68の上方の検知レバー72に配設されているが、他の部分でも良く、吸込具本体16の上下正常時に移動体収容部75内で移動体202が上下反転時の位置とは反対側に磁力によって規制、保持される位置に磁石体203を配設すればよい。つまり上記移動体202の位置で移動体202に磁力が影響する位置に磁石体203を構成すればよい。このように磁石体203だけで構成しているので、簡単な構成で、吸込具本体16の上下正常時には移動体202を保持し、吸込具本体16の上下反転時には移動体202に働く重力により移動体202を確実に移動させることができ、吸込具本体16の上下反転時に移動体収容部75内の移動体202の規制を解除することができ、移動体202の移動性を向上することができる。
【0122】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、吸込具本体に衝撃力が加えられても、確実に回転ブラシを回転させることができ、使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の電気掃除機用吸込具の断面図
【図2】 同電気掃除機用吸込具の要部分解斜視図
【図3】 (a)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態の要部断面図
(b)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態の要部断面図
(c)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態の要部断面図
【図4】 同電気掃除機用吸込具を備えた電気掃除機の斜視図
【図5】 (a)本発明の第2の実施例の電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態の要部断面図
(b)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態のスイッチ部の要部断面図
(c)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態の要部断面図
(d)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態のスイッチ部の要部断面図
(e)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態の要部断面図
(f)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態のスイッチ部の要部断面図
【図6】 (a)本発明の第3の実施例の電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態の要部断面図
(b)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態の要部断面図
(c)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態の要部断面図
【図7】 (a)本発明の第4の実施例の電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態の要部断面図
(b)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態の要部断面図
(c)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態の要部断面図
【図8】 (a)本発明の第5の実施例の電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態の要部断面図
(b)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態のスイッチ部の要部断面図
(c)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態の要部断面図
(d)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態のスイッチ部の要部断面図
(e)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態の要部断面図
(f)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態のスイッチ部の要部断面図
【図9】 従来の電気掃除機用吸込具の断面図
【図10】 (a)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態の要部断面図
(b)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を接地した状態のスイッチ部の要部断面図
(c)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態の要部断面図
(d)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を空中に離した状態のスイッチ部の要部断面図
(e)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態の要部断面図
(f)同電気掃除機用吸込具の吸込具本体を上下反転した状態のスイッチ部の要部断面図
【符号の説明】
16 吸込具本体
17 回転ブラシ
25 吸込口
29 電動機
54 安全装置
59 検知レバー
61 移動体
62 スイッチ
63 邪魔体
103 磁石体

Claims (3)

  1. 下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体内に回転自在に設けた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動する電動機と、前記吸込具本体を上下反転したとき前記電動機を停止させる安全装置とを備え、前記安全装置は、前記電動機をオンオフ制御するスイッチと、前記吸込具本体の被掃除面への接地状態および非接地状態に応じて動作する床面接地部と、前記床面接地部の動きに応じて前記スイッチのオンオフを制御する検知レバーと、前記吸込具本体の上下反転により移動するボール形状の移動体と、前記移動体を上下方向に移動自在に収容する移動体収容部と、前記吸込具本体の上下正常時に前記移動体収容部内側に自重により回動して前記移動体収容部内の移動体の上方に位置し、前記移動体収容部内に出没自在に構成された前記検知レバーの一部および前記スイッチが略横方向および下方向から前記移動体の移動を規制するのと併せて前記移動体の移動を上方向から規制すると共に、前記吸込具本体の上下反転時には前記移動体収容部外側に自重により回動して前記移動体収容部の外側に位置し、前記移動体の規制を解除して、前記移動体が移動体収容部内を下方向に自重で移動することを規制しない邪魔体とを備え、前記吸込具本体の上下正常時には、前記検知レバーの一部により移動体を介して前記スイッチをオン制御するよう構成し、前記吸込具本体の上下反転時には、前記移動体が前記邪魔体に規制されることなく移動体収容部内の底部に移動し、前記スイッチと離れて、前記スイッチをオフ制御するよう構成した電気掃除機用吸込具。
  2. 下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体内に回転自在に設けた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動する電動機と、前記吸込具本体を上下反転したとき前記電動機を停止させる安全装置とを備え、前記安全装置は、前記電動機をオンオフ制御するスイッチと、前記吸込具本体の被掃除面への接地状態および非接地状態に応じて動作する床面接地部と、前記床面接地部の動きに応じて前記スイッチのオンオフを制御する検知レバーと、前記吸込具本体の上下反転により移動する磁性体から成るボール形状の移動体と、前記移動体を上下方向に移動自在に収容する移動体収容部と、前記移動体の移動を規制する磁石体とを備え、前記検知レバーの一部を前記移動体収容部内に出没自在とするとともに、前記吸込具本体の上下正常時には、前記検知レバーの一部により移動体を介して前記スイッチをオン制御するよう構成し、さらに前記移動体の上方への移動は前記磁石体の磁力により規制されると共に、前記移動体の横方向および下方への移動は前記検知レバーおよびスイッチにより規制され、前記吸込具本体の上下反転時には、前記移動体が前記磁石体に規制されることなく、自重により移動体収容部内の底部に移動し、前記スイッチと離れて、前記スイッチをオフ制御するよう構成した電気掃除機用吸込具。
  3. 内部に塵埃を集塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃除機本体に、請求項1または2に記載の電気掃除機用吸込具と連通するように接続される接続口を備えた電気掃除機。
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