JP4217463B2 - 遊技盤把持機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面側に遊技構成部材(例えば、遊技釘、入賞具、ガイドレール、液晶表示装置等)が設けられて遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域を前面側に臨ませて遊技盤が着脱自在に取り付けられる枠部材とを有して構成される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような遊技機として、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等が一般的に知られているが、この種の遊技機の代表としてパチンコ機を例に挙げて説明する。パチンコ機は、前面側にガラス扉が開閉自在に装着される前枠、この前枠が開閉着脱可能に取り付けられる方形枠状の外枠、前枠と一体に構成された収容枠に着脱自在に取り付けられるとともに閉止状態のガラス扉に近接して対向する遊技盤、前枠の後面側に取り付けられる裏機構盤等から構成される。一般的に、遊技盤は収容枠に後面側から装着されるとともに収容枠に取り付けられた係止レバーにより係止保持され、遊技盤の前面に形成された遊技領域を収容枠の開口を通して前面側に露出させ、ガラス扉に臨ませるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成のパチンコ機等の遊技機を製造する際に遊技盤を収容枠に装着する作業や、遊技盤単体での出荷、運搬作業や、遊技場における遊技盤の着脱作業に際しては、従来から作業者が遊技盤を両手で把持してこれらの作業を行っている。ところが、遊技盤の前面には遊技構成部材(例えば、遊技釘、入賞具、ガイドレール、液晶表示装置等)が取り付けられて遊技領域が形成されており、遊技盤を両手で把持するときに遊技構成部材に手を触れずに把持する必要があり、上記の作業に注意が必要で、この作業が繁雑且つ非効率となりやすかった。特に、遊技領域を囲むようにガイドレールが遊技盤前面に設けられており、遊技盤の両側部を両手で把持するときにガイドレールを誤って把持してこれを変形させるというおそれがあった。
【0004】
なお、特許文献1には、遊技盤の空きスペース(遊技領域として使用されないスペース)に取っ手孔を形成し、取っ手孔に指を差し入れて遊技盤の持ち運びをできるようにすることが開示されている(特許文献1の図11の一点鎖線H3)。しかしながら、この取っ手孔は遊技盤の空きスペースを利用するものであり、その形成位置が遊技盤の重心位置に対して偏った位置にならざるを得ず、この取っ手孔に指を差し入れて持ち上げると重心位置側が下がって遊技盤が傾いた状態となるため、その把持が難しいという問題がある。また、単なる貫通孔が形成されているだけであり、遊技盤の把持を行い難いという問題もある。
【0005】
【特許文献1】
実開2002−65968(図11)
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みたもので、枠部材に装着されて遊技機を構成した状態において遊技領域を邪魔したり、他の構成部材と干渉するようなことがなく、遊技盤を取り外した状態ではこれを傾くことなく把持でき、遊技盤を容易且つ簡単に持ち運びできるような構成の遊技盤把持機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決してこのような目的を達成するため、本発明においては、前面側に遊技構成部材が設けられて遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域を前面側に臨ませて遊技盤が後方から着脱自在に取り付けられる枠部材とを有した遊技機において、遊技盤を把持するための遊技盤把持機構を、遊技盤の上部に後面側に開いて形成された凹部内に固設された支持部材と、基端側の係止部がこの支持部材により支持されて先端側の取っ手部が移動可能に配設された取っ手部材とを備えて構成する。枠部材の後面側には、遊技盤を収容する方形枠状の収容枠が形成されて当該収容枠の下枠部に上方に突出する断面視円弧状の係合突起が左右に延びて形成され、遊技盤の下端面には上記係合突起と係脱自在な断面視円弧状の係合凹部が左右に延びて形成されて、遊技盤が枠部材に装着された状態において係合突起と係合凹部とが係合した状態で配設される。前記凹部は、遊技盤の上部に遊技盤の後面側から板厚方向に凹設されて後方に開く第1凹部と、この第1凹部と繋がって遊技盤の上端部に延び遊技盤を前後に貫通して形成された第2凹部とからなる。前記取っ手部材は、中央に位置する取っ手部と、取っ手部の両端から直角に曲がって互いに平行に延びた一対の連結部と、各連結部の端部から直角に曲がって互いに遠ざかる方向に延びた一対の係止部とを有し、この一対の係止部が第1凹部の後面に固設された支持部材により左右に延びる軸周りに相対揺動自在に支持されて、取っ手部が上方に起立して取っ手部を含む取っ手部材全体が凹部内に収容される収容位置と、取っ手部が凹部から後方に突出する把持位置との間で揺動自在に配設される。前記収容位置においては、取っ手部が凹部を形成するいずれの壁面から離隔して配設されて、遊技盤の後面側から第2凹部に指を差し入れて取っ手部を把持可能に構成され、係合突起と係合凹部とを係合させた状態で、遊技盤の後面側から第2凹部に指を差し入れて取っ手部材を把持位置に揺動させ、凹部から後方に突出した取っ手部を把持して遊技盤の上端側を前後に揺動させることにより、収容枠に対する遊技盤の収容および取り外しが行われるように構成される。
【0008】
このような構成の遊技盤把持機構を用いれば、取っ手部材を使用しないときには収容位置に移動させて凹部内に位置させることができるので、取っ手部材を含め把持機構全体を遊技盤の凹部内に位置させて遊技盤面より外方に突出することがない。このため、この状態のままで枠部材に取り付ければ枠部材と把持機構との干渉の問題が生じることがなく、従来の遊技盤と同一の扱いのままで遊技機を製作することができる。また、遊技機の製造工程での遊技盤の運搬作業や、遊技盤単体での出荷、運搬作業や、遊技場における遊技盤の着脱作業に際しては、取っ手部材を把持位置に移動させて取っ手部を凹部の外方に突出させれば、この凹部外に突出した取っ手部を片手で把持してこれを容易に運搬することができ、これらの作業を簡単に且つ効率良く行うことができる
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本実施例のパチンコ機PMの概要構成を図1および図2を参照して要約説明する。なお、図1はパチンコ機PMの外観正面をガラス扉5および上球皿6を開いた状態で示し、図2はこのパチンコ機PMの背面を外枠および裏機構盤を取り外した状態で示している。
【0010】
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0011】
前枠2の各部にはパチンコ遊技を展開する遊技展開部材として、前枠2の前側面域に合わせた方形状のガラス扉5および上球皿6が正面左側部に設けられたヒンジ機構を利用して横開き開閉および着脱が可能に組付けられ、上球皿6の下側に下球皿8、操作ハンドル9、打球発射装置10等が装備されている。前枠2には後方に突出する方形枠状の収容枠20が前枠2と一体に形成されており、この収容枠20に所定のゲージ設定で構成された遊技盤30が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5に遊技盤正面の遊技領域PAを臨ませている。なお、遊技盤30は裏面側から収容枠20に装着され、3個の係止レバー11により係止保持される。
【0012】
このように収容枠20に着脱可能に装着される遊技盤30は、所定板厚の積層合板の表面に樹脂シートからなるセルが貼り付けられた化粧板31の前面側に、帯状の外レール41aおよび内レール41b(これらを合わせてガイドレール41と称する)がレール止めピン41c(図3参照)により固設されて構成され、このガイドレール41に囲まれた範囲内に遊技領域PAが形成される。遊技領域PA内には、所定配列で打設された多数の遊技釘(図示せず)、風車42,43、通過ゲート44、一般入賞具45、始動入賞具46、アタッカー装置47、表示装置48、ランプ飾り49等が図示のように配設されている。この遊技領域PAの下部にはアウト球を排出するアウト口31aが化粧板31を貫通して形成されるとともに、裏面(後面)にアウト口31aに繋がるアウト球通過溝31bが形成されている。
【0013】
表示装置48は化粧板31に形成された開口内に配設されており、表示装置48の後部が遊技盤30の後面側に突出し、この部分に表示装置制御基板15が取り付けられている。また、遊技盤30の後面(裏面)には上下の球寄せカバー16が表示装置48の後部を囲んで取り付けられており、表示装置制御基板15は球寄せカバー16より後側に位置する。
【0014】
一方、前枠2の裏側には、図示省略しているが、球貯留タンクや球払出装置等を有する裏機構盤60(図3参照)が遊技盤30の背面を覆うように横開き開閉および着脱可能に装備されている。この裏機構盤60の裏面各部には、主制御基板やターミナル基板、音声基板等の各種基板や電子部品などが取り付けられて各機器がワイヤーハーネスで接続されている。
【0015】
以上のように構成されるパチンコ機PMは上球皿6およびガラス扉5がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル9を回動操作することにより、打球発射装置10から遊技球が発射されるとともにこの遊技球が遊技盤30のガイドレール41に沿って遊技領域PAに導かれ、所定遊技、すなわちパチンコゲームが展開される。
【0016】
このような構成のパチンコ機PMにおいて、収容枠20に着脱自在に装着される遊技盤30には、これを取り外した状態で作業者が手で把持して運搬するために用いられる把持機構が設けられており、この把持機構について、以下に詳しく説明する。
【0017】
【第1の実施形態】
第1の実施形態に係る把持機構50は、図2に示すように、遊技盤30を構成する化粧板31の裏面上端部中央に形成された収容凹部32内に設けられる。この構成を、図2の矢印III−IIIに沿った断面を示す図3および図4と、図5〜図9とを参照して説明する。なお、図3および図4は、パチンコ機PMの上下方向中央部を省略して、遊技盤30の上下端部周辺を拡大して示している。
【0018】
図3は、前枠2の後面側に、収容枠20に保持させて遊技盤30を収容装着し、ガラス扉5を閉止した状態を示している。このように装着された状態で遊技盤30の前面におけるガイドレール41およびこれに囲まれて形成される遊技領域PAは、前枠2と一体に繋がった矩形状の収容枠20の矩形状開口21内に突出して位置し、前枠2の前面に閉止状態で取り付けられたガラス扉5の二枚の透明板5a,5bのうちの内側透明板5aに近接対向している。また、図3においては、裏機構盤60が遊技盤30の後面(化粧板31の後面および球寄せカバー16)を覆って取り付けられた状態を示している。
【0019】
遊技盤30の着脱は、裏機構盤60を開放した状態で、図4に示すように遊技盤30を傾けて行われる。このような着脱を行うために、図5および図6に詳しく示すように、収容枠20の下枠部後端に上方に突出する係合突起22が一体に形成されている。さらに、この係合突起22に係合する係合凹部33が遊技盤30を構成する化粧板31の後面下端部に形成されている。遊技盤30を収容枠20に装着するときには、図4に示すように、係合凹部33を係合突起22に係合させてまず下端部を収容枠20に取り付ける。これにより図示のように上端が後方に位置して傾いた状態となるので、遊技盤30の上端を前方に押せば、遊技盤30を収容枠20の所定位置に装着でき、この後、係止レバー11により遊技盤30を係止保持すれば、遊技盤30の装着が完了する。
【0020】
遊技盤30の上端には、この遊技盤30を持ち運びするときに用いる把持機構50が設けられており、この把持機構50について説明する。把持機構50は上述のように収容凹部32内に設けられるのであるが、この収容凹部32は、化粧板31の後面の上端中央にU字状に削られて形成されて後面側に開放した第1凹部32aと、この第1凹部32aに繋がるとともに化粧板31の上端面側に開放したU字状の第2凹部32bとからなる。把持機構50は、第1凹部32aの後面にビス54により固設された支持部材51と、支持部材51により支持される取っ手部材55とから構成される。なお、第1および第2凹部32a,32bはレール止めピン41cと干渉しないように形成されている。
【0021】
図7〜図9に詳しく示すように、支持部材51は、ビス54により固定される平板部52と、平板部52の左右2カ所においてU字状に折り曲げられて外方に膨らんだ形状となる支持部53とから構成され、第1凹部32a内に固設されている。取っ手部材55は、正面視で略Ω形状に形成された棒状部材からなり、取っ手部56と、取っ手部56の両端から直角に曲がって互いに平行に延びた左右一対の連結部57と、各連結部57の下端から直角に曲がって互いに遠ざかる方向に延びた左右一対の係止部58とから構成される。取っ手部材55は、係止部58が支持部材51の支持部53内に位置して支持部材51により化粧板31に取り付けられ、支持部53に支持された係止部58を中心として、揺動自在となっている。
【0022】
遊技盤30が図3に示すように、収容枠20に装着されるときには、取っ手部材55は上前方に揺動されて第1凹部32a内に起立して位置した状態にされる。この状態では取っ手部材55を含めた把持機構50全体が収容凹部32内に位置しているため、遊技盤30の外形取り付け関係寸法は従来と全く同様になる。すなわち、図10に示すように、化粧板31の幅W、高さHおよび厚さtの範囲内に把持機構50が納まって、この範囲の外に突出することがないので、従来の(把持機構が設けられていない)化粧板と同一外形寸法となる。このため、製造工程段階でも、パチンコ機PMとして組み立てた状態でも、把持機構50と他の部材との干渉等が問題となることがない。なお、第2凹部32bは遊技盤30の前面側に開口するが、この部分はガイドレール41の外側に位置して前枠2(および収容枠20)により覆われており、遊技領域PAを邪魔することはない。
【0023】
遊技盤30を収容枠20から取り外すときには、係止レバー11による係止を解除した後、遊技盤30の上端を後方に引く。このとき、第2凹部32bから指を入れて取っ手部材55の取っ手部56に指を引っかけて軽く引っ張れば、取っ手部材55が係止部58を中心として後方に揺動して後方に突出するので、このように突出した取っ手部56を把持して遊技盤30の上端を後方に簡単に引っ張ることができる。このように遊技盤30の上端を後方に引っ張ると、化粧板31の下端の係合凹部33が収容枠20の係合突起22に係合しているため、上方が後方に引き出されて図4に示すように傾く。そして、この状態で取っ手部材55の取っ手部56を把持して遊技盤30全体を上方に引き上げれば、遊技盤30を簡単に取り外すことができる。
【0024】
このように、遊技盤30に把持機構50が設けられているため、取っ手部56を外方に突出させてこれを把持することにより、遊技盤30を片手もしくは両手で簡単に且つ容易に持ち上げて運搬することができる。このため、遊技盤30単体での出荷、運搬作業を簡単に且つ楽に行うことができる。さらに、遊技場におけるパチンコ機PMに対する遊技盤30の着脱作業に際して、取っ手部56を把持して遊技盤30の上部を後方に引き出して上方に持ち上げてこれを取り出す作業や、遊技盤30を所定位置に装着する作業や、このような着脱に際して遊技盤30を運搬する作業を簡単に行うことができ、このような作業が簡単で且つ楽になる。なお、この把持機構50は、実施形態に示すように、遊技盤30の上端の幅方向中央部(遊技盤30の重心を通る位置)に設けるのが好ましく、この位置に設けられた取っ手を把持すれば遊技盤30を真っ直ぐに起立した状態で把持することができ、作業者にとって運搬がより容易となる。
【0025】
この把持機構50はパチンコ機PMの製造工程での遊技盤30の運搬作業にも用いることができる。遊技盤30の製造工程を図11に示しており、これについて簡単に説明する。遊技盤30の製造は、まず盤素材の保管搬送工程S1において所定板厚の積層基板(ベニヤ板)が搬送され、この積層基板の前面にセルが張り付けされる装飾面加工工程S2が行われて化粧板31の原型が作られる。次に、この化粧板31に基準穴加工、ルータ加工等が施される穿孔加工工程S3が行われ、釘打ち工程S4に進んで化粧板31の前面に所定のゲージ設定で遊技領域内に位置して多数の釘が打たれ、レール取付工程S5において化粧板31の前面にガイドレール41が取り付けられ、役物取付工程S6においてガイドレール41により囲まれた遊技領域内に役物(入賞具等)が取り付けられる。さらに、球寄せカバー取付工程S7において、化粧板31の裏面に球寄せカバー16が取り付けられ、配線作業工程S8においてハーネス配線作業が行われ、検査工程S9で検査が行われて正常であると判断された遊技盤30は、出荷工程S10に進み、単品出荷されたり、パチンコ機PMの組立ラインに出荷されたりする。
【0026】
上記の製造工程において、把持機構50を設けるため、穿孔加工工程S3においてルータ加工等により化粧板31に収容凹部32が形成され、さらに係合凹部33も形成される。そして、把持機構50をこの収容凹部32に取り付ける作業は、穿孔加工工程S3以降の工程において適宜行われる。このとき、上述したように、取っ手部材55を第1凹部32a内に起立して位置させて把持機構50全体を収容凹部32内に位置させれば、化粧板31の幅W、高さHおよび厚さtの範囲内に把持機構50が納まってこの範囲の外に突出することがないので、以降の工程(比較的初期段階の工程)における作業の妨げとなることが無く、把持機構50を有したまま各工程での作業を問題なく進めることができる。なお、穿孔加工工程S3の直後に把持機構50を設ければ、以後の工程において遊技盤30(化粧板31)の搬送をこの把持機構50を利用して容易に行うことが可能となる。
【0027】
【第2の実施形態】
次に、本発明の第2の実施形態に係る遊技盤把持機構150について、図12〜図14を参照して説明する。なお、この実施形態において把持機構150の構成およびこれが配設される収容凹部132の形状のみが上記第1の実施形態に係るパチンコ機PMと相違しており、上記第1実施形態と同一部分については同一番号を付してその説明は省略する。
【0028】
第2の実施形態に係る把持機構150も、化粧板131の裏面上端部中央に形成された収容凹部132内に設けられる。この収容凹部132は、化粧板131の後面の上端中央にU字状に削られて形成されて後面側に開放した第1凹部132aと、この第1凹部132aに繋がるとともに化粧板131の上端面側に開放したU字状の第2凹部132bと、第2凹部132bより浅く且つ広い形状で第2凹部132bに重なって形成され、化粧板131の上端面側に開放した左右一対の第3凹部132cとからなる。把持機構150は、第1凹部132aの後面にビス154により固設された支持部材151と、支持部材151により支持される取っ手部材155とから構成される。なお、第1および第2凹部132a,132bはレール止めピン41cと干渉しないように形成されている。
【0029】
図13および図14に詳しく示すように、支持部材151は、ビス154により第1凹部132aに固定される平板部152と、平板部152の左右の上端2カ所が後方に丸く折り曲げられて形成された左右一対の支持部153とから構成されている。なお、第1凹部132aの前後方向深さは平板部152の厚さと同一に(すなわち、化粧板131の裏面から後方に突出しないように)設定されており、左右の支持部153はそれぞれ左右の第3凹部132c内に位置する。取っ手部材155は、正面視で略Ω形状に形成された棒状部材からなり、取っ手部156と、取っ手部156の両端から直角に曲がって互いに平行に延びた左右一対の連結部157と、各連結部157の下端から直角に曲がって互いに遠ざかる方向に延びた左右一対の係止部158とから構成される。取っ手部材155は、係止部158が支持部材151の支持部153内に位置して支持部材151により化粧板131に取り付けられ、支持部153に支持された係止部158を中心として、揺動自在となっている。
【0030】
第1の実施形態と同様に、収容枠20の下枠部後端に上方に突出する係合突起22が形成され、この係合突起22に係合する係合凹部33が遊技盤30を構成する化粧板131の後面下端部に形成されている(図5および図6参照)。遊技盤30を収容枠20に装着するときには、係合凹部33を係合突起22に係合させてまず下端部を収容枠20に取り付ける。これにより図12に2点鎖線で示すように上端が後方に位置して傾いた状態となるので、遊技盤30の上端を前方に押せば、遊技盤30を収容枠20の所定位置に装着でき、この後、係止レバー11により遊技盤30を係止保持すれば、遊技盤30の装着が完了する。
【0031】
なお、このようにして遊技盤30が収容枠20に装着されるときには、取っ手部材155は図12に示すように下方前方に揺動されて第2凹部132b内に位置した状態にされる。この状態では取っ手部材155を含めた把持機構150全体が収容凹部132内に位置しているため、遊技盤30の外形取り付け関係寸法は従来と全く同様になる。すなわち、化粧板131の幅W、高さHおよび厚さtの範囲内に把持機構150が納まって、この範囲の外に突出することがないので、従来の(把持機構が設けられていない)化粧板と同一外形寸法となる。このため、製造工程段階でも、パチンコ機PMとして組み立てた状態でも、把持機構150と他の部材との干渉等が問題となることがない。
【0032】
一方、遊技盤30を収容枠20から取り外すときには、係止レバー11による係止を解除した後、取っ手部材155の取っ手部156に指を引っかけて後方に軽く引っ張れば、取っ手部材155が係止部158を中心として後方に揺動して、図12において2点鎖線で示すように後方に突出するので、このように突出した取っ手部156を把持して遊技盤30の上端を後方に簡単に引っ張ることができる。このように遊技盤30の上端を後方に引っ張ると、化粧板131の下端の係合凹部33が収容枠20の係合突起22に係合しているため、上方が後方に引き出されて2点鎖線で示すように傾く。そして、この状態で取っ手部材155の取っ手部156を把持して遊技盤30全体を上方に引き上げれば、取っ手部材155は2点鎖線で示すように上方に揺動し、遊技盤30を引き上げて簡単に取り外すことができる。
【0033】
このように、遊技盤30に把持機構150が設けられているため、取っ手部156を外方に突出させてこれを把持することにより、遊技盤30を片手もしくは両手で簡単に且つ容易に持ち上げて運搬することができる。このため、パチンコ機PMの製造工程での遊技盤30の運搬作業や、遊技盤30単体での出荷、運搬作業や、遊技場における遊技機に対する遊技盤30の着脱作業に際して、取っ手部156を把持して遊技盤30を簡単に且つ容易に持ち上げて運搬することができ、このような作業が簡単で且つ楽になる。
【0034】
第2の実施形態に場合においても、図11に示す製造工程において、把持機構150を設けるため、穿孔加工工程S3においてルータ加工等により化粧板131に収容凹部132が形成され、把持機構150をこの収容凹部132に取り付ける作業は、穿孔加工工程S3以降の工程において適宜行われる。このとき、上述したように、取っ手部材155を図12に実線で示す位置まで揺動させて第2凹部132b内に位置させ、把持機構150全体を収容凹部132内に位置させれば、化粧板131の幅W、高さHおよび厚さtの範囲内に把持機構150が納まってこの範囲の外に突出することがないので、以降の工程における作業の妨げとなることが無く、把持機構150を有したまま各工程での作業を問題なく進めることができる。
【0035】
【第3の実施形態】
次に、本発明の第3の実施形態に係る遊技盤把持機構250について、図15〜図19を参照して説明する。なお、この実施形態において把持機構250の構成およびこれが配設される収容凹部232の形状と、遊技盤30の下端部を収容枠20の下枠部と係止させる構成のみが上記第1の実施形態に係るパチンコ機PMと相違しており、上記第1実施形態と同一部分については同一番号を付してその説明は省略する。
【0036】
第3の実施形態に係る把持機構250も、化粧板231の裏面上端部中央に形成された収容凹部232内に設けられる。この収容凹部232は、化粧板231の後面の上端中央にU字状に削られて形成されて後面側に開放した第1凹部232aと、この第1凹部232aに繋がるとともに化粧板231の上端面側に開放したU字状の第2凹部232bとからなる。把持機構250は、第1凹部232aの後面にビス254a,254bにより固設された支持部材251と、支持部材251により支持される取っ手部材255とから構成される。なお、第1および第2凹部232a,232bはレール止めピン41cと干渉しないように形成されている。
【0037】
図18および図19に詳しく示すように、支持部材251は、ビス254a,254bにより第1凹部232aに固定される平板状部材252からなり、平板状部材252の左右端部252a,252aが前側に厚くなって中央部前側にスライド用凹部253が形成されている。なお、第1凹部232aの前後方向深さは支持部材251の最大厚さと同一に(すなわち、化粧板231の裏面から後方に突出しないように)設定されている。また、平板状部材252の中央にビス254a用の1個のビス孔252cが形成され、左右端部252aにビス254b用の合計4個のビス孔252dが形成されている。
【0038】
取っ手部材255は、支持部材251が第1凹部232aに固設されたときに第1凹部232aの壁面とスライド用凹部253とに囲まれて上下に延びて形成されるスライド空間内に配設される平板部256と、平板部256の上端が前方に直角に折り曲げられるとともに内側に折り返されて形成された取っ手部257とから構成される。平板部256の中央に上下に延びる長孔256aが貫通形成されており、ビス孔252cに挿入されるビス254aが長孔256aを通って化粧板231に取り付けられる。この結果、取っ手部材255は、スライド空間内を上下に移動可能で、且つその上下移動量はビス254aが長孔256aの上下端と当接して決まる。
【0039】
この実施形態では、収容枠20の下枠部上面の前後方向中央に上方に突出して左右に延びる係合突起222が形成され、この係合突起222に係合する係合凹部233が遊技盤30を構成する化粧板231の下端面に形成されている(図16および図17参照)。また、収容枠20の下枠部には受止部材223がビス224により固定されており、受止部材223の上端部223aは収容枠20の下枠部の後端面に沿って上方に突出している。遊技盤30を収容枠20に装着するときには、係合凹部233を係合突起222に係合させるとともに受止部材223の上端部223aにより受け止めさせて、まず化粧板231の下端部を収容枠20に取り付ける。これにより図15に2点鎖線で示すように上端が後方に位置して傾いた状態となるので、遊技盤30の上端を前方に押せば、遊技盤30を収容枠20の所定位置に装着でき、この後、係止レバー11により遊技盤30を係止保持すれば、遊技盤30の装着が完了する。
【0040】
なお、このようにして遊技盤30が収容枠20に装着されるときには、取っ手部材255は図15に実線で示すように下方にスライド移動されて第1および第2凹部232a,232b内に位置した状態にされる。この状態では取っ手部材255を含めた把持機構250全体が収容凹部232内に位置しているため、遊技盤30の外形取り付け関係寸法は従来と全く同様になる。すなわち、化粧板231の幅W、高さHおよび厚さtの範囲内に把持機構250が納まって、この範囲の外に突出することがないので、従来の(把持機構が設けられていない)化粧板と同一外形寸法となる。このため、製造工程段階でも、パチンコ機PMとして組み立てた状態でも、把持機構250と他の部材との干渉等が問題となることがない。
【0041】
一方、遊技盤30を収容枠20から取り外すときには、係止レバー11による係止を解除した後、第2凹部232bに指を入れて取っ手部材255の取っ手部256に指を引っかけて後方に引っ張る。なお、このとき、取っ手部材255を上方にスライドさせても良い。このように遊技盤30の上端を後方に引っ張ると、化粧板231の下端の係合凹部233が収容枠20の係合突起222に係合するとともに受止板223により受け止められているため、上方が後方に引き出されて図15に2点鎖線で示すように傾く。そして、この状態で取っ手部材255の取っ手部257を把持して遊技盤30全体を上方に引き上げれば、遊技盤30を持ち上げて簡単に取り外すことができる。
【0042】
このように、遊技盤30に把持機構250が設けられているため、取っ手部257を上方に突出させてこれを把持することにより、遊技盤30を片手もしくは両手で簡単に且つ容易に持ち上げて運搬することができる。このため、パチンコ機PMの製造工程での遊技盤30の運搬作業や、遊技盤30単体での出荷、運搬作業や、遊技場における遊技機に対する遊技盤30の着脱作業に際して、取っ手部257を把持して遊技盤30を簡単に且つ容易に持ち上げて運搬することができ、このような作業が簡単で且つ楽になる。
【0043】
第3の実施形態に場合においても、図11に示す製造工程において、把持機構250を設けるため、穿孔加工工程S3においてルータ加工等により化粧板231に収容凹部232が形成され、把持機構250をこの収容凹部232に取り付ける作業は、穿孔加工工程S3以降の工程において適宜行われる。このとき、上述したように、取っ手部材255を第1および第2凹部232a,232b内に押し込んで位置させて把持機構250全体を収容凹部232内に位置させれば、化粧板231の幅W、高さHおよび厚さtの範囲内に把持機構250が納まってこの範囲の外に突出することがないので、以降の工程における作業の妨げとなることが無く、把持機構250を有したまま各工程での作業を問題なく進めることができる。
【0044】
上記第3の実施形態に係る把持機構250を構成する取っ手部材の変形例を図20に示している。これら取っ手部材355,455はそれぞれ、上記取っ手部材255の平板部256と同一形状の平板部356,456を有しており、平板部には上下に延びる長孔356a,456aが形成されているが、これら長孔356a,456aは上記長孔256aと同一形状である。取っ手部材356の場合には、平板部356の上端が後方に折り曲げられてバー部材358を保持する保持部357が形成されている。バー部材358は保持部357の左右に突出しており、ここを手で把持するようになっている。取っ手部材455の場合には、平板部の上端左右が後方に丸く折り曲げられて形成された保持部457が形成されており、この支持部457によりクランク形状の取っ手部458が支持されて形成されており、取っ手部458を把持するようになっている。なお、この取っ手部458は支持部457に対して回動自在であり、この回動により指掛け把持のための大きなスペースを確保できるようにしている。
【0045】
【第4の実施形態】
次に、本発明の第4の実施形態に係る遊技盤把持機構550について、図21および図22を参照して説明する。なお、この実施形態において把持機構550の構成およびこれが配設される収容凹部532の形状のみが上記第1の実施形態に係るパチンコ機PMと相違しており、上記第1実施形態と同一部分については同一番号を付してその説明は省略する。
【0046】
第4の実施形態に係る把持機構550も、化粧板531の裏面上端部中央に形成された収容凹部532内に設けられる。この収容凹部532は、化粧板531の後面の上端中央にU字状に削られて形成されて後面側に開放した第1凹部532aと、この第1凹部532aに繋がるとともに化粧板531の上端面側に開放したU字状の第2凹部532bと、第2凹部532bの左右方向中央部において後方に向かって下方に傾斜した円弧状の第3凹部532cとからなる。把持機構550は、第1凹部532aの後面にビス554により固設された支持部材551と、支持部材551により支持される取っ手部材555とから構成される。なお、第1および第2凹部532a,532bはレール止めピン41cと干渉しないように形成されている。
【0047】
支持部材551は、ビス554により第1凹部532aに固定される平板部552と、平板部552の2カ所において半円筒状に形成され、上下に延びるスライド空間を形成する左右一対の半円筒部553,553とからなる。なお、第1凹部532aの前後方向深さは支持部材551の半円筒部553の高さと同一に(すなわち、化粧板531の裏面から後方に突出しないように)設定されている。この支持部材551は図示のように5個のビス554により第1凹部532a内に位置して化粧板531に固定されている。
【0048】
取っ手部材555は、棒状部材をコの字状に折り曲げて作られ、取っ手部556と左右の脚部557,557とから構成される。左右の脚部557,557は、支持部材551が第1凹部532aに固設されたときに第1凹部532aの壁面と半円筒部553とに囲まれて上下に延びて形成されるスライド空間内に挿入されて取り付けられる。この状態で半円筒部553から下方に突出する脚部557の下端にストッパ558が取り付けられ、ストッパ558を半円筒部553の下端に当接させて脚部557が外れ出ないようにされる。この結果、取っ手部材555は、スライド空間内を上下に移動可能で、且つその上下移動量はストッパ558と半円筒部553の下端との当接により決まる。
【0049】
なお、この実施形態での収容枠20に対する遊技盤の着脱操作は、上述した第1から第3の実施形態と同様にして行われるので、その説明は省略する。この場合に、遊技盤30を収容枠20から取り外すため、第2凹部532bに指を入れて取っ手部材555の取っ手部556に指を引っかけて後方に引っ張るが、第3凹部532cが形成されており、指を入れやすいようになっている。
【0050】
本実施形態の把持機構550も、遊技盤30が収容枠20に装着されるときには、取っ手部材555は図21に実線で示すように下方にスライド移動されて収容凹部532内に位置した状態にされ、遊技盤30の外形取り付け関係寸法は従来と全く同様になる。これにより、製造工程段階でも、パチンコ機PMとして組み立てた状態でも、把持機構550と他の部材との干渉等が問題となることがない。以上のように、遊技盤30に把持機構550が設けられているため、取っ手部557を上方に突出させてこれを把持することにより、遊技盤30を片手もしくは両手で簡単に且つ容易に持ち上げて運搬することができる。このため、パチンコ機PMの製造工程での遊技盤30の運搬作業や、遊技盤30単体での出荷、運搬作業や、遊技場における遊技機に対する遊技盤30の着脱作業に際して、取っ手部557を把持して遊技盤30を簡単に且つ容易に持ち上げて運搬することができ、このような作業が簡単で且つ楽になる。
【0051】
第4の実施形態に場合においても、図11に示す製造工程において、把持機構550を設けるため、穿孔加工工程S3においてルータ加工等により化粧板531に収容凹部532が形成され、把持機構550をこの収容凹部532に取り付ける作業は、穿孔加工工程S3以降の工程において適宜行われる。このとき、上述したように、取っ手部材555を収容凹部532内に押し込んで位置させて把持機構550全体を収容凹部532内に位置させれば、化粧板531の幅W、高さHおよび厚さtの範囲内に把持機構550が納まってこの範囲の外に突出することがないので、以降の工程における作業の妨げとなることが無く、把持機構550を有したまま各工程での作業を問題なく進めることができる。
【0052】
以上説明した第1〜第4の実施形態から分かるように、取っ手部材を回動(揺動)もしくはスライド移動させて取っ手部を収容凹部の外に突出させる構成を採用し、指掛けもしくは把持スペースを大きくして取っ手部材を容易に把持できるようにしたことが本発明の特徴構成の一つであり、この取っ手部を含む取っ手部材全体を収容凹部内に収容できるようにしたことが本発明のもう一つの特徴構成である。なお、図5および図6に示す係合突起22と係合凹部33との係合構造を上記いずれの実施形態に用いても良く、また、図16および図17に示す係合構造を上記いずれの実施形態に用いても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遊技盤把持機構を、遊技盤の上部に後面側に開いて形成された凹部内に固設した支持部材と、基端側の係止部がこの支持部材により支持されて先端側の取っ手部が移動可能に配設された取っ手部材とを備えて構成する。凹部は、遊技盤の上部に後面側から板厚方向に凹設された第1凹部と、この第1凹部と繋がって遊技盤の上端部に延び遊技盤を前後に貫通して形成された第2凹部とからなり、取っ手部材は、中央に位置する取っ手部と、取っ手部の両端から直角に曲がって平行に延びる連結部と、各連結部の端部から直角に曲がって互いに遠ざかる方向に延びる一対の係止部とを有し、この一対の係止部が第1凹部の後面に固設された支持部材により左右に延びる軸周りに相対揺動自在に支持されて、取っ手部が上方に起立して取っ手部を含む取っ手部材全体が凹部内に収容される収容位置と、取っ手部が凹部から後方に突出する把持位置との間で揺動自在に配設される。前記収容位置においては、取っ手部が凹部を形成するいずれの壁面から離隔して配設されて、遊技盤の後面側から第2凹部に指を差し入れて取っ手部を把持可能に構成しており、取っ手部材を使用しないときには収容位置に移動させて凹部内に位置させることができるので、取っ手部材を含め把持機構全体を遊技盤の凹部内に位置させて遊技盤面より外方に突出することがない。このため、この状態のままで枠部材に取り付ければ枠部材と把持機構との干渉の問題が生じることがなく、従来の遊技盤と同一の扱いのままで遊技機を製作することができる。また、係合突起と係合凹部とを係合させた状態で、遊技盤の後面側から第2凹部に指を差し入れて取っ手部材を把持位置に揺動させ、凹部から後方に突出した取っ手部を把持して遊技盤の上端側を前後に揺動させることにより、収容枠に対する遊技盤の収容および取り外しが行われるように構成されるため、遊技機の製造工程での遊技盤の運搬作業や、遊技盤単体での出荷、運搬作業や、遊技場における遊技盤の着脱作業に際しては、取っ手部材を把持位置に移動させて凹部の外方に突出させれば、この取っ手部を片手で把持してこれを容易に運搬することができ、これらの作業を簡単に且つ効率良く行うことができる。なお、この把持機構は、遊技盤の上端の幅方向中央部に設けるのが好ましく、この位置に設けられた取っ手を把持すれば遊技盤を真っ直ぐに起立した状態で把持することができ、作業者にとって運搬がより容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技盤把持機構を有したパチンコ機をガラス扉と上球皿とを開放した状態で示す正面図である。
【図2】上記パチンコ機を外枠および裏機構盤を取り外した状態で示す背面図である。
【図3】上記パチンコ機の遊技盤把持機構を示すため、上記パチンコ機を図2の矢印III−IIIに沿って示す断面図である。
【図4】遊技盤を着脱する操作を行う状態における上記パチンコ機を、図2の矢印III−IIIに沿って示す断面図である。
【図5】上記パチンコ機の遊技盤下端部と収容枠の下枠部の形状を示す斜視図である。
【図6】上記パチンコ機の遊技盤下端部と収容枠の下枠部の形状を示す断面図である。
【図7】上記パチンコ機の遊技盤上端に設けられた把持機構を示す斜視図である。
【図8】上記パチンコ機の遊技盤上端に設けられた把持機構を示す平面図である。
【図9】上記パチンコ機の遊技盤上端に設けられた把持機構を示す背面図である。
【図10】遊技盤の外観形状を示す概略正面図および概略側面図である。
【図11】遊技盤の製造工程を説明するブロック図である。
【図12】第2の実施形態に係る遊技盤把持機構を含み、パチンコ機の上部中央を断面して示す断面図である。
【図13】上記第2の実施形態に係る把持機構を示す平面図である。
【図14】上記第2の実施形態に係る把持機構を示す背面図である。
【図15】第3の実施形態に係る遊技盤把持機構を有したパチンコ機を、図2の矢印III−IIIに沿って示す断面図である。
【図16】上記第3の実施形態に係る遊技盤把持機構を有したパチンコ機の遊技盤下端部と収容枠の下枠部の形状を示す斜視図である。
【図17】上記第3の実施形態に係る遊技盤把持機構を有したパチンコ機の遊技盤下端部と収容枠の下枠部の形状を示す断面図である。
【図18】上記第3の実施形態に係る遊技盤把持機構を示す背面図である。
【図19】上記第3の実施形態に係る遊技盤把持機構を示す分解斜視図である。
【図20】上記第3の実施形態に係る遊技盤把持機構を構成する取っ手部材の変形例を示す斜視図である。
【図21】第4の実施形態に係る遊技盤把持機構を示す側面断面図である。
【図22】上記第4の実施形態に係る遊技盤把持機構を示す背面図である。
【符号の説明】
PA 遊技領域
PM パチンコ機
1 外枠
2 前枠
3a,3b ヒンジ部材
4 施錠装置
5 ガラス扉(5a,5b 透明板)
6 上球皿
8 下球皿
9 操作ハンドル
10 打球発射装置
11 係止レバー
15 表示制御基板
16 球寄せカバー
20 収容枠(21 矩形状開口)
22,222 係合突起
223 受止部材(223a 上端部)
224 ビス
30 遊技盤
31,131,231,531 化粧板
31a アウト口, 31b アウト球通過溝
32,132,232,532 収容部
32a,132a,232a,532a 第1凹部
32b,132b,232b,532b 第2凹部
132c,532c 第3凹部
33,233 係合凹部
41 ガイドレール(41a,41b 外レール、内レール)
42,43 風車
44 通過ゲート
45 一般入賞具
46 始動入賞具
47 アタッカー装置
48 表示装置
49 ランプ飾り
50,150,250,550 把持機構
51,151,251,551 支持部材
52,152,552 平板部
252 平板状部材(252a 左右端部)
252c,252d ビス孔
53,153 支持部
253 スライド用凹部
553 半円筒部
54,154,254a,254b,554 ビス
55,155,255,355,455,555 取っ手部材
56,156,458,556 取っ手部
256,356,456 平板部
256a,356a,456a 長孔
57,157 連結部
357,457 保持部
557 脚部
58,158 係止部
358 バー部材
558 ストッパ
60 裏機構盤

Claims (1)

  1. 前面側に遊技構成部材が設けられて遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域を前面側に臨ませて前記遊技盤が後方から着脱自在に取り付けられる枠部材とを有した遊技機において、前記遊技盤を把持するための遊技盤把持機構であって、
    前記遊技盤の上部に後面側に開いて形成された凹部内に固設された支持部材と、基端側の係止部が前記支持部材により支持されて先端側の取っ手部が移動可能に配設された取っ手部材とを備え
    前記枠部材の後面側に、前記遊技盤を収容する方形枠状の収容枠が形成されて当該収容枠の下枠部に上方に突出する断面視円弧状の係合突起が左右に延びて形成され、前記遊技盤の下端面には前記係合突起と係脱自在な断面視円弧状の係合凹部が左右に延びて形成されて、前記遊技盤が前記枠部材に装着された状態において前記係合突起と前記係合凹部とが係合した状態で配設され、
    前記凹部は、前記遊技盤の上部に前記遊技盤の後面側から板厚方向に凹設されて後方に開く第1凹部と、前記第1凹部と繋がって前記遊技盤の上端部に延び前記遊技盤を前後に貫通して形成された第2凹部とからなり、
    前記取っ手部材は、中央に位置する前記取っ手部と、前記取っ手部の両端から直角に曲がって互いに平行に延びた一対の連結部と、各前記連結部の端部から直角に曲がって互いに遠ざかる方向に延びた一対の前記係止部とを有し、
    前記一対の係止部が前記第1凹部の後面に固設された前記支持部材により左右に延びる軸周りに相対揺動自在に支持されて、前記取っ手部が上方に起立して前記取っ手部を含む前記取っ手部材全体が前記凹部内に収容される収容位置と、前記取っ手部が前記凹部から後方に突出する把持位置との間で揺動自在に配設され、
    前記収容位置において、前記取っ手部が前記凹部を形成するいずれの壁面から離隔して配設されて、前記遊技盤の後面側から前記第2凹部に指を差し入れて前記取っ手部を把持可能に構成され、
    前記係合突起と前記係合凹部とを係合させた状態で、前記遊技盤の後面側から前記第2凹部に指を差し入れて前記取っ手部材を前記把持位置に揺動させ、前記凹部から後方に突出した前記取っ手部を把持して前記遊技盤の上端側を前後に揺動させることにより、前記収容枠に対する前記遊技盤の収容および取り外しが行われるように構成したことを特徴とする遊技盤把持機構。
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