JP4217135B2 - 巻枠の移動制御方法およびコイル巻線システム - Google Patents

巻枠の移動制御方法およびコイル巻線システム Download PDF

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Description

この発明は、家庭用電気製品や自動車等に使用されるモータを製造するためのコイル巻線機であって、そのコイル巻線機を構成する段差巻枠を備えた巻枠の移動制御方法に関し、特に段差部分にコイルが跨って巻線されないようにする巻枠の移動制御方法に関する。
また、本発明は、段差巻枠を着脱可能にして複数のパターンで周長の異なるコイル巻線を行うことが可能なコイル巻線システムに関する。
モータ用のコイルは、ワイヤがコイル巻線機の巻枠に螺旋状に巻き取られ、その後、図18に示すように同一円周状に所定の間隔をおいて植設した複数のブレード201を有するコイル挿入治具200に預けられ、このコイル挿入治具200に装着されたコイルを固定子300の所定のスロット301に挿入して移し換えられる。しかし、コイル巻線機によって巻き取られたコイル401〜405の周長は、スロット301への挿入及び成形に際して最も長さを必要とする部位に合わせて全てが同一に設定されたものは、挿入するスロット301の部位によっては必要以上の長さで挿入されることになり、コイルエンドの寸法が大きくなって固定子が大形化すると同時に、余分な銅損が発生してモータの効率が低下するという問題点があった。そこで従来から、コイルの周長を変える段差を設けたモータ製造用のコイル巻線機が提案されており、例えば特許文献1として挙げた特開2003−164122号公報に記載されている。
特許文献1には、各々のコイルが異なる周長となるように、図16に示すようなコイル巻線機が提案されている。図15は、そのコイル巻線機を示した図であり、図16は、そのコイルの巻き取り状態を示した図である。そして図17は、コイル巻線機の巻枠に段差を付けた状態を示した図である。
コイル巻線機100は、コイル挿入治具200に対して図15に示すように配置され、このコイル巻線機100は、巻枠110が上下に移動可能な支持板131に保持され、コイル落とし132下端の押板133によって、図16に示す如く巻枠110に巻き取られたコイル401〜405が下方に放出されるように構成されている。巻枠110の外側には、コイル401〜405を形成する帯状になった10本のワイヤ400を挿通したフライヤ120が回転自在に設けられ、このフライヤ120が高速で巻枠110の回りを旋回することにより、図16に示すように、下降する巻枠110に対してワイヤ400が螺旋状に巻き付けられる。
巻枠110は、支持板131に対して固定巻枠111と可動巻枠112とが設けられている。可動巻枠112は、図17に示すように、第1〜第4の巻枠片151〜154が基板156を挿通して水平方向に摺動可能なガイド軸161と一体になり、そのガイド軸161に固定されたガイド板162が、それぞれ不図示の圧縮スプリングによって図面左の固定巻枠111側へ付勢されている。巻枠110の軸心Aには、カム軸170にカム171〜174が一体的に形成され、カム軸170の回転により、カム171〜174に押圧された巻枠片151〜154がそれぞれ圧縮スプリングの付勢力に抗して外方へ押し出されて段差が形成される。そこで、図16に示すように固定巻枠111との間に1周目から5周目までワイヤ400が巻き付けられ、周長が異なるコイル401〜405が形成される。
その後、巻枠110が下降し、固定巻枠111との間隙部113にコイル挿入治具200のブレード201が挿入される。図16に示すようにコイルの巻き取りが終了すると、カム軸170は逆転して可動巻枠112の段部がなくなり、各巻枠片151〜154に巻き付けられた1周目〜5周目のコイル401〜405が弛緩状態になる。そこで、コイル落とし132の下降によってコイル401〜405が放出され、図18に示した状態と同様の状態となる。そして、前述したように、このコイル挿入治具200に装着されたコイル401〜405を固定子300の所定のスロット301に挿入して移し換えられる。このとき、挿入するスロット301の部位によってコイル401〜405の周長が異なっているため、固定子に挿入される合計のコイル長さを短くして銅損を減少させることができる。
特開2003−164122号公報(第2−6頁、図1,4,7,13)
ところで、特許文献1に記載されているコイル巻線機では、図16に示すように階段状の巻枠110に対して、1周目〜5周目までコイル401〜405が巻き付けられるが、図示するように各周が整然とコイル401〜405に分かれた巻線となる場合ばかりでなく、巻枠片151〜154によって生じる各段差部分に送り出されたワイヤ400がかかってしまい乗り越えが発生し得る。これは、巻線時における巻枠110の移動(下降)制御が、図19に示すように巻枠110を一定の速度で均等送りするようにしているからである。なお、図19に示すグラフの縦軸は、巻線位置すなわち下降する巻枠110に対する巻き始め位置からの高さであり、横軸は図15に示す位置を初期状態としたフライヤ120の回転数である。そこで、こうした従来の移動制御方法における欠点、つまり段差部分にコイルが跨ってしまうのを避けるためには、各周のピッチを十分大きくとる必要があった。しかし、これによれば巻枠の全長が長くなってしまい、コイル巻線機を大型化させるという別の問題が生じてしまう。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、段差部分の安定した乗り移りが可能な巻枠の移動制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る巻枠の移動制御方法は、コイル巻線部分が真っ直ぐな直線巻枠と階段状の段差をもつ段差巻枠とを備えた巻枠に対し、ワイヤを供給しながら旋回するフライヤが配置されたコイル巻線機で、そのフライヤがワイヤを供給しながら旋回し、巻枠がその旋回の中心軸方向を移動することにより当該巻枠に周長の異なるコイル巻線が行われるその巻枠を移動させるための方法であって、前記巻枠の段差巻枠側をワイヤの送り出し位置が旋回するときに、前記巻枠の移動速度を落として、段差方向における巻線の位置の変化を小さくすることを特徴とする。
例えば、前記巻枠の段差巻枠側をワイヤの送り出し位置が旋回するときに、移動を停止させて巻線位置を変えないようにして、移動と停止を繰り返すようにすることが望ましい
本発明のコイル巻線システムは、コイル巻線部分が真っ直ぐな直線巻枠と階段状の段差を有する段差巻枠とを備えた巻枠に対し、ワイヤを供給しながら旋回するフライヤが配置され、フライヤがワイヤを供給しながら旋回する際、巻枠がその旋回の中心軸方向に移動することによって当該巻枠に周長の異なるコイル巻線が行われるようにしたものであり、前記巻枠は前記段差巻枠が着脱可能なものであって、階段形状の異なる着脱可能な当該段差巻枠を複数のパターン用意しておいて、コイル巻線に際して交換するようにしたものであることを特徴とする。
そして、本発明のコイル巻線システムは、複数個の前記段差巻枠をストッカーに保持しておき、チェンジャがストッカーから取り出した一の段差巻枠を持って前記巻枠へと移動し、予めその巻枠に装着されている他の段差巻枠を外して当該一の段差巻枠を装着し、外した他の段差巻枠をストッカーへ戻すようにしたものであることが望ましい。
よって、本発明に係る巻枠の移動制御方法によれば、段差のない直線巻枠側にワイヤの送り出し位置があるときに移動させ或いは移動速度を上げ、段差巻枠側をワイヤ送り出し位置が旋回するときには巻枠の移動速度を落として、段差方向における巻線の位置の変化を小さくしているので、巻枠の移動速度に緩急をつけたことで、異なる段差を跨いでコイルが巻線されることがなくなって段差部分の安定した乗り移りが可能になる。
また、本発明のコイル巻線システムによれば、巻枠は段差巻枠が着脱可能なものであって、階段形状の異なる着脱可能な当該段差巻枠を複数のパターン用意しておき、コイル巻線に際してその段差巻枠を交換するようにしたので、周長の異なるコイルを任意に形成することができる。
次に、本発明に係る巻枠の移動制御方法の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。そこで先ず、本実施形態のコイル巻線機について説明する。本実施形態のコイル巻線機は、前述した特許文献1に示す従来例と同様に、巻枠の外側にはコイルとなるワイヤ400を挿通したフライヤ120が回転自在に設けられている。このフライヤ120は、高速で巻枠の回りを旋回するように構成されたものであり、下降する巻枠に対してワイヤ400が螺旋状に巻き付けられるようにしたものである。
本実施形態のコイル巻線機は、コイル周長の可変設定ができるように巻枠に段差を設けるようにしたものであるが、特にコイルの周長を異ならせるための段差巻枠を交換可能な構造にした点に特徴を有する。図1は、そうした巻枠を示した側面図である。そして、図2及び図3は、交換可能な段差巻枠を取り換える際の巻枠を示した側面図及び平面図である。
巻枠1は、上下方向に移動可能に取り付けられた巻枠ベース2に対して段差巻枠3と直線巻枠4とが設けられ、特に段差巻枠3として取り換え可能な3つの段差巻枠3A,3B,3Cが用意されている。本実施形態のコイル巻線機では、3相モータを製造するためU相、V相およびW相のコイルを固定子に装着させるためのものだからである。そのため、3つの段差巻枠3A,3B,3Cは、それぞれU相、V相およびW相に対応した周長のコイル巻線が行われるようにした段差が形成された階段形状をしている。
段差巻枠3は、直接コイルが巻かれる階段状の段差部が形成され、その上端部には交換を行うためのスライド溝11が形成されている。巻枠ベース2には、図16に示す如くコイル挿入治具200のブレード201が挿入される間隙部12を有する直線巻枠4が固定され、スライド溝11に対応したガイドレール13が突設されている。そのため、段差巻枠3が図1の紙面を貫く方向に移動することによりスライド溝11がガイドレール13に嵌まり込んで巻枠ベース2に対して装着され、コイル巻線が可能な巻枠1がつくられるよう構成されている。段差巻枠3は、U相、V相およびW相のコイルを形成する順に、それぞれの段差巻枠3A,3B,3Cが巻枠ベース2に対して着脱される。
段差巻枠3A,3B,3Cの着脱には、図2及び図3に示すようにチェンジャ50が使用される。チェンジャ50は、段差巻枠3が設置された不図示のストッカーから、所定の段差巻枠3を取り出し、巻枠ベース2に予め装着されている他の段差巻枠3を外して、ストッカーから取り出した段差巻枠3に交換し、更に外した段差巻枠3をストッカーに戻すようにしたものである。その具体的な交換動作については、手順を示した図面に基づいて後述する。
チェンジャ50は、図2に示すように側面がL字形で図3に示すように平面がコの字型をしたベース51に構成され、このベース51が不図示のアームに連結され、巻枠1とストッカーとの間を往復するように設けられている。チェンジャ50は、交換する2個の段差巻枠3,3を一度に保持できるように、図3に示すような平面がE形をした2つの保持部52a,52bが形成されたホルダ52を有している。ホルダ52は、ベース51に対して水平に移動可能なスライダ53と一体になり、図3に示すX方向に移動できるようになっている。こうしたホルダ52の移動は、例えば外部アクチュエータによってスライダ53を動作させるように構成されている。
また、チェンジャ50によって段差巻枠3を交換する場合、チェンジャ50は巻枠ベース2に対して図3に示す矢印Y方向に移動し、ベース51のコの部分を巻枠ベース2に嵌め合わせるようになっている。そして、嵌め合わさった状態で、例えば一の可動巻枠3Aがチェンジャ50から巻枠ベース2へ、また他の可動巻枠3Bが巻枠ベース2からチェンジャ50へと同一方向に同時に移し換えられるようになっている。この移し換えを可能とすべく、チェンジャ50にも巻枠ベース2のガイドレール13を挟んで配置されるように、ガイドレール55,56が設けられている。図3には、そうしたガイドレール13,55,56が示してある。
チェンジャ50のガイドレール55,56は、図2に示すように、ベース51の下にブロック57を介して設けられている。ガイドレール55,56が、巻枠ベース2の下にまで入り込んで、ガイドレール13と近い位置に配置できるようにするためである。また、段差巻枠3を保持するホルダ52は、図2に示すように、ガイドレール55(56,13)の下を干渉しないでスライドする高さに配置されている。従って、このホルダ52がスライダ53に従って移動するとき、ホルダ52が段差巻枠3を押してガイドレール13,55,56を滑らせて移動させるよう構成されている。
続いて、こうした構成をなす巻枠1に対し、チェンジャ50を使用して段差巻枠3の交換を行う交換作業について説明する。ここでは特に、U相のコイル巻線のための段差巻枠3Aを取り付ける段階から、V相のコイル巻線のための段差巻枠3Bへの取り換えを行う場合について説明する。図4乃至図11は、そうした各工程を概念的に示した図である。同図にはストッカー80と巻枠1及びチェンジャ50が平面視で簡略化して示してある。チェンジャ50に関しては、図1乃至図3に示したなかのホルダ52とガイドレール55,56のみを示して表現している。
U相、V相及びW相の段差巻枠3A,3B,3Cは、図4に示すようにストッカー80に保持されており、そのストッカー80に対してチェンジャ50が先ずU相の段差巻枠3Aを取りに行く。図4及び図5はそうした状態を示している。図4に示すようにチェンジャ50のホルダ52が段差巻枠3Aを一方の保持部52aでつかんで矢印の方向にスライドする。これにより、段差巻枠3は、そのスライド溝11がガイドレール55に嵌まり込んで滑り、チェンジャ50に移し替えられる。チェンジャ50は、段差巻枠3Aを保持したままストッカー80から巻枠1へと図5に示すように移動し、図6に示すように配置される。このとき、チェンジャ50は、図2及び図3に示すようにベース51が巻枠ベース2に嵌め合わされおり、ガイドレール55,13,56が一直線上に配置される。
チェンジャ50は、スライダ53がスライドすることにより、ホルダ52が図6に矢印で示す方向に移動して図7に示す状態になる。これにより、段差巻枠3Aがガイドレール55からガイドレール13へと移り変わる。そして、U相の段差巻枠3Aを巻枠1に装着し終えたチェンジャ50は、次のV相の段差巻枠3Bを取りにストッカー80へと移動する。このとき、段差巻枠3Aが図1に示すように巻枠ベース2に装着された巻枠1では、U相のコイルを形成するためコイル巻線が行われる。その際、本実施形態では、後述するようにコイルが段差巻枠3の段差部分について安定した乗り移りを行うよう、下降する巻枠1の移動制御が行われる。そして、下降する巻枠1に対し、図16で示す従来例と同様にフライヤ120が高速で巻枠1の回りを旋回してワイヤ400が螺旋状に巻き付けられる。
その間、V相の段差巻枠3Bと取りに行ったチェンジャ50は、図8に示すようにホルダ52の保持部52a側が段差巻枠3Bに嵌め合わされる。そして、保持部52aでつかんで矢印の方向にスライドすると、ガイドレール55にスライド溝11が嵌まり込んで段差巻枠3Bがチェンジャ50に移し替えられる。そこで、チェンジャ50は、段差巻枠3Bを保持したままストッカー80から巻枠1へと図9に示すように移動し、図10に示すように配置される。すなわち、巻枠1に装着されU相のコイル巻線を終了した段差巻枠3Aに、ホルダ52の空いた保持部52bが嵌め合わされる。
そして、ホルダ52が図10に示す矢印の方向に移動することにより、一直線上に配置されたガイドレール55,13,56を段差巻枠3A,3Bが図11のように同時に移動し、図1に示すように巻枠ベース2に装着されていた段差巻枠3Aが外され、次いで段差巻枠3Bが巻枠ベース2に装着される。外された段差巻枠3Aは、図4に示すようにストッカー80の所定位置に戻され、続いてW相の可動巻線3Cがホルダ52の保持部52aに保持されて、同じようにV相のコイル巻線を終了した可動巻線3Bと交換が行われる。
次に、コイル巻線を行う際、旋回するフライヤに対して下降する巻枠1の移動制御について説明する。本実施形態では、例えば図12に示すように、下降する巻枠1に対してワイヤ400が螺旋状に巻き付けられるようにしてコイル巻線が行われる。このとき、段差巻枠10の段差31〜36にかけて周長の異なるコイルが形成される。従来は、下降速度(19参照図)が一定であったため、帯状になった10本のワイヤ400がある程度の幅をもっいると、同一周回において例えば段差31,32の両方に跨いでしまうことがあった。そこで、本実施形態では、同一周回のコイルが確実に一つの段差31,32…に巻き付けられるように、安定した段差の乗り移りを行うための巻枠1の下降制御を行う。
図13及び図14は、それぞれ巻枠1の下降状態をグラフに示したものであり、縦軸は巻線位置すなわち下降する巻枠110に対する巻き始め位置からの高さであり、横軸は図15に示すような位置を初期状態としたフライヤ120の回転数である。先ず、図13に示す制御方法は、移動と停止を繰り返して巻枠1を下降させるようにしたステップ制御を実行するものである、このステップ制御では、フライヤ120が一定の角度にあるときに巻枠1を下降させる。つまり、段差のない直線巻枠4側にワイヤ400の送り出し位置があるときに下降させ、段差巻枠3側をワイヤ400の送り出し位置が旋回するときには移動を停止させて高さを変えないようにする。
一方、図14に示す制御方法は、図13に示す制御方法のように巻枠1の下降を完全に停止してしまうことなく、下降スピードに緩急をつけるようにした速度可変制御を実行するものである。すなわち、フライヤ120におけるワイヤ400の送り出し位置に合わせて、巻枠1の下降速度を変化させるようにしており、具体的には、ワイヤ400の送り出し位置が段差巻枠3側にある場合には巻枠1の下降速度を落とし、逆に直線巻枠4側にある場合に下降速度を上げるようにしている。
従って、巻枠1の下降制御方法において、図13に示すステップ制御や図14に示す速度可変制御を実行することにより、段差31〜36にコイルが巻き取られるときにワイヤ400の送り出し位置に対して段差31〜36の高さが変化せず、或いはほとんど変化しないため異なる段差を跨いで巻線されることがなくなる。
よって、本実施形態のコイル巻線機によれば、段差巻枠3を交換できるので、所定の段差巻枠を用意することにより周長の異なるコイルを任意に形成することができる。
そして、そうした段差巻枠3の段差31〜36に対応させて下降動作を、図13又は図14に示すようにステップ制御や速度可変制御を実行することにより、安定した段差の乗り移りを行い、確実に一つの段差31,32…ごとに分かれたコイル巻線が行われるようになった。なお、ステップ制御と速度可変制御とを比較すると、速度可変制御の方が移動が滑らかなため巻枠1を移動させるための機械的負荷が小さく、また各段差31〜36内での送りピッチを狭くすることができるためより好ましい。
なお、本発明は前述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、図1に示すような段差巻枠3の交換可能な巻枠1について、その下降の移動制御をステップ制御や速度可変制御することを述べたが、段差にコイル巻線を行うものであれば従来例のような可変式のものであっても当然本発明のように移動制御することは有効である。
段差巻枠が交換可能な巻枠を示した側面図である。 交換可能な段差巻枠を取り換える際の巻枠を示した側面図である。 交換可能な段差巻枠を取り換える際の巻枠を示した平面図である。 段差巻枠の巻枠に対する取り付け工程を示した図である。 段差巻枠の巻枠に対する取り付け工程を示した図である。 段差巻枠の巻枠に対する取り付け工程を示した図である。 巻枠に装着された段差巻枠の交換工程を示した図である。 巻枠に装着された段差巻枠の交換工程を示した図である。 巻枠に装着された段差巻枠の交換工程を示した図である。 巻枠に装着された段差巻枠の交換工程を示した図である。 巻枠に装着された段差巻枠の交換工程を示した図である。 実施形態の巻枠に対するコイル巻線状態を示した図である。 巻枠が下降する際の移動制御(ステップ制御)をグラフにして示した図である。 巻枠が下降する際の移動制御(速度可変制御)をグラフにして示した図である。 従来のコイル巻線機を示した図である。 従来のコイル巻線機におけるコイルの巻き取り状態を示した図である。 従来のコイル巻線機において巻枠に段差を付けた状態を示した図である。 コイル巻線機によって巻き取ったコイルをコイル挿入治具に預けた状態を示した図である。 巻枠が下降する際の移動制御(等速制御)をグラフにして示した図である。
符号の説明
1 巻枠
2 巻枠ベース
3(3A,3B,3C) 段差巻枠
4 直線巻枠
11 スライド溝
13,55,56 ガイドレール
50 チェンジャ
53 ホルダ
80 ストッカー

Claims (1)

  1. コイル巻線部分が真っ直ぐな直線巻枠と階段状の段差をもつ段差巻枠とを備えた巻枠に対し、ワイヤを供給しながら旋回するフライヤが配置されたコイル巻線機であって、フライヤがワイヤを供給しながら旋回し、巻枠がその旋回の中心軸方向を移動することにより当該巻枠に周長の異なるコイル巻線が行われるその巻枠を移動させるための移動制御方法において、
    前記巻枠の段差巻枠側をワイヤの送り出し位置が旋回するときに、前記巻枠の移動速度を落として、段差方向における巻線の位置の変化を小さくすることを特徴とする巻枠の移動制御方法。
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