JP4216983B2 - 閉鎖装置 - Google Patents
閉鎖装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4216983B2 JP4216983B2 JP2000033910A JP2000033910A JP4216983B2 JP 4216983 B2 JP4216983 B2 JP 4216983B2 JP 2000033910 A JP2000033910 A JP 2000033910A JP 2000033910 A JP2000033910 A JP 2000033910A JP 4216983 B2 JP4216983 B2 JP 4216983B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- closed
- closing body
- closing
- obstacle detection
- reflector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、閉鎖体の誤作動を適切に防止できる閉鎖装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャッタ装置、スクリーン装置等の閉鎖装置においては、閉鎖体の移動中に、被閉鎖部に障害物が浸入する場合があることを考慮して、障害物が被閉鎖部に位置するか否かを検知可能な障害物検知手段を設ける場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような障害物が被閉鎖部に位置するか否かを検知する障害物検知手段を設ける場合、例えば、障害物検知手段から誤って出力された障害物検知信号により、閉鎖体が誤作動してしまうことをいかに防止するかが問題となる。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、閉鎖体の誤作動を適切に防止できる閉鎖装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の閉鎖装置は、被閉鎖部に沿ってこの被閉鎖部を閉鎖する閉鎖方向である下方向およびこの被閉鎖部を開口する開口方向である上方向に向って移動可能な閉鎖体と、この閉鎖体の下端部に設けられ、前記閉鎖体の全開状態時には外部に露出しない反射不可能な状態になっており、前記閉鎖体の下端部が前記閉鎖体の移動の障害となる障害物を検出した場合に反射可能な状態となる反射体と、前記被閉鎖部側に前記閉鎖体側と離間対向した状態で設けられ、前記被閉鎖部の上端部に位置し、前記閉鎖体の全開状態時にはこの全開状態にある閉鎖体の下端部に近接し、発光部から前記反射体に向けて検知光を発光して前記反射体にて反射された反射光を受光部で受光した場合に障害物検知信号を出力する光学系センサと、前記閉鎖体が全開状態から前記閉鎖方向に向って移動を開始した時からの経過時間を計時するタイマ手段と、前記閉鎖体が全開状態から閉動作を開始した場合において、前記タイマ手段にて計時される経過時間が所定時間に達するまでは、前記光学系センサからの障害物検知信号を無視して前記閉鎖体に閉動作を行なわせ、前記タイマ手段にて計時される経過時間が前記所定時間に達した後には、前記光学系センサからの障害物検知信号に基づいて前記閉鎖体に所定の障害物検出動作を行わせる制御手段とを具備したものである。
【0006】
そして、この構成では、被閉鎖部の有効開口を十分に確保するために、全開状態時における閉鎖体の下端部と光学系センサとの離間距離を短く設定した場合において、タイマ手段にて計時される経過時間が所定時間に達するまでの間に、光学系センサが、例えば閉鎖体の下端部と光学系センサとの近接による閉鎖体の下端部における反射体以外の部分にて反射された反射光に基づいて、障害物検知信号を誤って出力しても、制御手段はその障害物検知信号を無視して閉鎖体に所定の障害物検出動作を行わせないので、閉鎖体の下端部と光学系センサとを十分に近接できるため、被閉鎖部の有効開口を十分に確保しつつ、閉鎖体の誤動作を適切に防止する。なお、閉鎖体の全開状態とは、被閉鎖部の実質的な物理上の全開状態に加え、本閉鎖装置使用上で予め設定された状態、さらには、これらの全開状態に近い近似状態を含む意味である。
【0007】
請求項2記載の閉鎖装置は、被閉鎖部に沿ってこの被閉鎖部を閉鎖する閉鎖方向である下方向およびこの被閉鎖部を開口する開口方向である上方向に向って移動可能な閉鎖体と、この閉鎖体の下端部に設けられ、前記閉鎖体の全開状態時には外部に露出しない反射不可能な状態になっており、前記閉鎖体の下端部が前記閉鎖体の移動の障害となる障害物を検出した場合に反射可能な状態となる反射体と、前記被閉鎖部側に前記閉鎖体側と離間対向した状態で設けられ、前記被閉鎖部の上端部に位置し、前記閉鎖体の全開状態時にはこ の全開状態にある閉鎖体の下端部に近接し、発光部から前記反射体に向けて検知光を発光して前記反射体にて反射された反射光を受光部で受光した場合に障害物検知信号を出力する光学系センサと、前記閉鎖体の全開状態からの移動距離と前記閉鎖体を移動させるための駆動手段の駆動距離との少なくとも一方を検知する距離検知手段と、前記閉鎖体が全開状態から閉動作を開始した場合において、前記距離検知手段にて検知される移動距離と駆動距離との少なくとも一方が所定距離に達するまでは、前記光学系センサからの障害物検知信号を無視して前記閉鎖体に閉動作を行なわせ、前記距離検知手段にて検知される移動距離と駆動距離との少なくとも一方が前記所定距離に達した後には、前記光学系センサからの障害物検知信号に基づいて前記閉鎖体に所定の障害物検出動作を行わせる制御手段とを具備したものである。
【0008】
そして、この構成では、被閉鎖部の有効開口を十分に確保するために、全開状態時における閉鎖体の下端部と光学系センサとの離間距離を短く設定した場合において、距離検知手段にて検知される移動距離と駆動距離との少なくとも一方が所定距離に達するまでの間に、光学系センサが、例えば閉鎖体の下端部と光学系センサとの近接による閉鎖体の下端部における反射体以外の部分にて反射された反射光に基づいて、障害物検知信号を誤って出力しても、制御手段はその障害物検知信号を無視して閉鎖体に所定の障害物検出動作を行わせないので、閉鎖体の下端部と光学系センサとを十分に近接できるため、被閉鎖部の有効開口を十分に確保しつつ、閉鎖体の誤動作を適切に防止できる。なお、閉鎖体の全開状態とは、被閉鎖部の実質的な物理上の全開状態に加え、本閉鎖装置使用上で予め設定された状態、さらには、これらの全開状態に近い近似状態を含む意味である。
【0009】
請求項3記載の閉鎖装置は、請求項1記載の閉鎖装置において、障害物検知信号を無視する所定時間は、光学系センサが閉鎖体の下端部における反射体以外の部分にて反射された反射光の悪影響を受けないように、前記閉鎖体の移動速度に対応して予め設定される時間であるものである。
【0010】
請求項4記載の閉鎖装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載の閉鎖装置において、反射体は、横方向に長手方向を有する細長矩形板状に形成され、幅方向の一端側が昇降するように幅方向の他端側の支軸部を中心として回動可能で、光学系センサの発光部からの検知光を受光部に向けて反射不可能な略垂直状の退避姿勢となり、前記光学系センサの前記発光部からの検知光を前記受光部に向けて反射可能な略水平状の対向姿勢となるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の閉鎖装置の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0012】
図1ないし図3において、1は閉鎖装置としてのシャッタ装置で、このシャッタ装置1は、上下方向に長手方向を有し、互いに離間対向した左右一対の細長形状のガイドレール2,2を備え、これらの一対のガイドレール2は、平面状の被閉鎖部3の左右両側縁部に位置した状態で立設されている。なお、この被閉鎖部3は、例えば、図示しない建物の出入口等の開口部であり、この開口部である被閉鎖部3の建物内側の部分は、図2に示すように、シャッタ装置1側に向って突出可能な一対の扉体4,4を備えた観音開き式の扉装置5で開閉される。
【0013】
また、これらの一対のガイドレール2の下端部の各々は、シャッタ装置1の横方向に長手方向を有する細長形状の被当接部としての下枠6にて一体的に連結されており、この下枠6は床面7に固着されている。
【0014】
さらに、これらの一対のガイドレール2の上端部の各々は、水平方向に長手方向を有する細長形状で中空の箱状体であるシャッタボックス8の内部に挿入されている。
【0015】
このシャッタボックス8は、下面部に下方に向って開口した細長矩形状の開口部9がシャッタボックス8の長手方向に沿って形成され、この開口部9の長手方向の両端位置に各ガイドレール2の上端部が挿通されている。
【0016】
また、このシャッタボックス8の下面部には、図3に示すように、取付け部材10を介して回帰反射式の光学系センサ11が取り付けられており、この光学系センサ11は、被閉鎖部3の上端部に位置している。また、この光学系センサ11は、図1に示すように、シャッタ装置1の横方向の一端部近傍に位置し、赤外線等の検知光を下方に向けて発光する発光部12を有しているとともに、下方からの反射光を受光する受光部13を有している。そして、この光学系センサ11は、発光部12から発光した検知光に基づく反射光を受光部13で受光した場合には、障害物検知信号を出力する。
【0017】
また一方、このシャッタボックス8の内部には、軸方向がシャッタボックス8の長手方向に一致した筒状体としての巻取軸等の巻体15が回転可能に取り付けられており、この巻体15には、被閉鎖部3の全体を閉鎖する可撓性で面状の閉鎖体16が巻き戻し可能に円筒状に巻き取られている。
【0018】
この閉鎖体16は、両ガイドレール2にて幅方向の両端側部が案内されつつ、被閉鎖部3に沿ってこの被閉鎖部3を閉鎖する閉鎖方向Cおよびこの被閉鎖部3を開口する開口方向Oに向って移動、つまり、シャッタ装置1の縦方向である上下方向に沿って昇降するもので、例えば、金属製或いは合成樹脂製の多数のスラット16a,16a……を互いに連結したシャッタカーテン等である。なお、隣り合うスラット16a,16a が互いに接離可能に連結されており、閉鎖体16は上下方向に少し伸縮する構成となっている。
【0019】
また、この閉鎖体16の上端部は巻体15に固着されており、この閉鎖体16の下端部には、シャッタ装置1の横方向である左右方向に長手方向を有する細長形状の当接部となる幅木体21が設けられている。
【0020】
この幅木体21は、閉鎖体16の全閉状態時には下枠6に当接し、閉鎖体16の全開状態時にはシャッタボックス8の下面部のまぐさ8aに当接するものである。
【0021】
また、この幅木体21は、図4および図5に示すように、幅木本体22を有し、この幅木本体22の感知体取付け部23には、感知体24が支軸部25を中心として回動可能に取り付けられている。
【0022】
さらに、この幅木本体22には、感知体24と直接的または間接的に連動連結する反射体27が設けられており、この反射体27は、シャッタ装置1の横方向に長手方向を有する細長矩形板状に形成されている。また、この反射体27は、幅方向(閉鎖体16の厚さ方向)の一端側が昇降するように幅方向(閉鎖体16の厚さ方向)の他端側の支軸部28を中心として回動可能となっている。なお、この反射体27は、閉鎖体の閉鎖方向Cの先端部である下端部に設けられており、光学系センサ11は、図1に示されるように反射体27と離間対向した状態で被閉鎖部3の閉鎖方向Cの基端部である上端部に設けられている。
【0023】
そして、図4に示すように、他端が支軸部25により支持された感知体24の一端部に形成された当接部29が、自重により幅木本体22の感知体受け部30に当接した状態では、感知体24と直接的または間接的に連動連結する反射体27は、幅方向(閉鎖体16の厚さ方向)の一端側が上昇した略垂直状の退避姿勢となっており、光学系センサ11の発光部12からの検知光を受光部13に向けて反射不可能な状態にある。なお、この退避姿勢にある反射体27は、外部に露出しておらず、ほこり等が付着しにくい構造となっている。
【0024】
また、図5に示すように、他端が支軸部25により支持された感知体24が下枠6、或いは、閉鎖体16の移動の障害となる障害物Aに当接したことにより、この感知体24の一端部が、自重に抗して幅木本体22の感知体受け部30から離反した状態では、感知体24と直接的または間接的に連動連結する反射体27は、幅方向(閉鎖体16の厚さ方向)の一端側が下降した略水平状の対向姿勢となっており、光学系センサ11の発光部12からの検知光を受光部13に向けて反射している。すなわち、この対向姿勢にある反射体27は、光学系センサ11と離間対向している。なお、反射体27は、閉鎖体16の全開状態時には、常時退避姿勢にあり、対向姿勢に変位できない構造となっている。
【0025】
一方、シャッタ装置1は、図1に示されるように、複数の押しボタン等にて構成された操作手段31を備え、この操作手段31には、例えば開操作部32、閉操作部33および停止操作部34が設けられている。
【0026】
そして、この操作手段31が操作されると、その操作に応じた操作信号が、駆動手段であるモータ35を制御する制御手段36に送信される。
【0027】
また、この制御手段36には、光学系センサ11が接続されているとともに、例えば閉鎖体16が全開状態から閉鎖方向Cに向って移動を開始した時からの経過時間を計時するタイマ手段40が接続されている。なお、ここでいう移動を開始した時とは、例えば、操作手段31の閉操作部33の操作に基づいてモータ35が閉鎖体16に巻体15を介して駆動力を出力した時であり、例えば閉鎖体16の下端部の実際の移動は条件ではない。
【0028】
そして、この制御手段36は、タイマ手段40にて計時される閉鎖体16の移動開始時からの経過時間が、所定時間に達するまでは、光学系センサ11からの障害物検知信号を無視する。また、この制御手段36は、タイマ手段40にて計時される閉鎖体16の移動開始時からの経過時間が所定時間に達した後においては、光学系センサ11から障害物検知信号を受信した場合には、この障害物検知信号に基づいて例えばモータ35の駆動力の出力を禁止して閉鎖体16を停止させる。
【0029】
なお、ここでいう、所定時間とは、光学系センサ11が閉鎖体16の閉鎖方向Cの先端部における反射体27以外の部分にて反射された反射光の悪影響を受けないように、閉鎖体16の移動速度に対応して予め設定される時間、すなわち、閉鎖体16の下端部と光学系センサ11との離間距離が、図6に示す許容距離Haになるまでに要する時間である。
【0030】
例えば、Ha=40mm、全開状態にある閉鎖体16の下端部と光学系センサ11との離間距離H0=20mm、閉鎖体16の下降速度V=50mm/sであれば、タイマ手段40にて計時される所定時間S=0.4sである。
【0031】
なお、光学系センサ11、反射体27、感知体24等にて障害物検知手段41が構成されている。また、シャッタ装置1には、閉鎖体16の幅木体21が所定の下限位置に位置することを検知する図示しない下限位置検知手段が設けられており、この下限位置検知手段は、例えばガイドレール2に取り付けたリードスイッチ、閉鎖体16の下端部に取り付けたマグネット等にて構成されている。
【0032】
次に、上記一実施の形態の動作を図7を参照して説明する。
【0033】
閉鎖体16の全閉状態時に、操作手段31の開操作部32を操作すると(ステップ1)、モータ35から駆動力が出力され、閉鎖体16が開動作を開始する(ステップ2)。
【0034】
一方、閉鎖体16の全開状態時に、操作手段31の閉操作部33を操作すると(ステップ3)、タイマ手段40が計時を開始する(ステップ4)とともに、モータ35からの駆動力により閉鎖体16が閉動作を開始してこの閉鎖体16が被閉鎖部3に沿って閉鎖方向Cに向って下降する(ステップ5)。また同時に、光学系センサ11の発光部12から検知光が発光される。
【0035】
そして、タイマ手段40にて計時される時間が予め設定された所定時間に達していない場合には(ステップ6)、制御手段36は、障害物検知手段41の光学系センサ11からの障害物検知信号を受信しても、その障害物検知信号を無視する。
【0036】
なお、この所定時間に達するまでの間に、操作手段31の停止作部33を操作された場合は(ステップ7)、制御手段36からの制御信号により、モータ35からの駆動力の出力が禁止され、閉鎖体16が停止する(ステップ8)。また、操作手段31の開操作部32を操作されれば(ステップ9)、制御手段36からの制御信号に基づき、モータ35の反転駆動により閉鎖体16の開動作が開始される(ステップ10)。さらには、下限位置検知手段が、閉鎖体16の幅木体21が所定の下限位置に位置したことを検知すれば(ステップ11)、閉鎖体16が停止する(ステップ12)。
【0037】
一方、タイマ手段40にて計時される閉鎖体16の移動開始時からの経過時間が、所定時間に達すると(ステップ6)、制御手段36は、障害物検知信号を入力可能な状態となる。
【0038】
そして、タイマ手段40による計時時間が所定時間に達した後において、感知体24が障害物Aに当接し、反射体27が退避姿勢から対向姿勢へと変位すると、光学系センサ11は、対向姿勢にある反射体にて反射された反射光を受光部13で受光して障害物検知信号を出力する(ステップ13)。
【0039】
すると、制御手段36は、この障害物検知信号を受信し、その障害物検知手段からの障害物検知信号により、閉鎖体16に所定の障害物検出動作を行わせる(ステップ14)。すなわち、例えば、閉鎖体16を障害物Aとの当接位置で停止させたり、障害物Aとの当接位置で瞬間的に停止後即反転(開放)駆動させたり、或いは、閉鎖駆動は続行するが閉鎖動作力を低下させたりする。
【0040】
なお、障害物Aが被閉鎖部3内に位置しない場合(ステップ13)、操作手段31の停止作部33が操作されれば(ステップ15)、モータ35からの駆動力の出力が禁止され、閉鎖体16が停止する(ステップ16)。また、操作手段31の開操作部32を操作されれば(ステップ17)、制御手段36からの制御信号に基づき、モータ35の反転駆動により閉鎖体16の開動作が開始される(ステップ18)。
【0041】
そして、下限位置検知手段が、閉鎖体16の幅木体21が所定の下限位置に位置したことを検知した場合(ステップ19)、閉鎖体16が全閉状態となって停止する(ステップ20)。
【0042】
このようにして、上記一実施の形態によれば、制御手段36は、タイマ手段11にて計時される経過時間が予め所定時間に達するまでは、障害物検知手段41からの障害物検知信号を無視するので、タイマ手段11にて計時される経過時間が所定時間に達するまでの間に障害物検知手段41が障害物検知信号を誤って出力しても、閉鎖体16は停止しないため、被閉鎖部3の有効開口を十分に確保しつつ、閉鎖体の誤動作を防止できる。
【0043】
すなわち、本実施の形態では、全開状態時における閉鎖体16の下端部と光学系センサとの離間距離を許容距離Haより短いH0に設定することにより、被閉鎖部3の有効開口を十分に確保している。
【0044】
このように設定した場合、全開状態にある閉鎖体16の下端部と光学系センサ11とは、互いに近接した位置関係にあるため、幅木体21の色、光沢等の材質によっては、障害物検知手段41の光学系センサ11が、幅木体21の反射体27以外の部分にて反射された反射光に基づいて障害物検知信号を誤って出力してしまうおそれがある。
【0045】
しかしながら、タイマ手段40にて計時される経過時間が所定時間に達するまでの間、すなわち、閉鎖体16の下端部と光学系センサ11との離間距離が許容距離Haになるまでの間に、光学系センサ11が、幅木体21の反射体27以外の部分にて反射された反射光に基づいて、障害物検知信号を誤って出力しても、制御手段36はその障害物検知手段41からの障害物検知信号を無視するので、閉鎖体16が不本意に停止することなく、或いは、不本意に停止状態が維持されることがなく、閉鎖体16の誤動作を防止できる。
【0046】
したがって、閉鎖体16の幅木体21の材質の制限を受けることなく、被閉鎖部3の有効開口を十分に確保でき、かつ、閉鎖体16の誤動作を適切に防止できる。
【0047】
また、タイマ手段40は、図2および図6に示すように、観音開き式の扉装置5の扉体4,4を外方に向けて突出させた状態で開口させたまま、操作手段31の閉操作部33を操作して場合でも、所定時間経つと、障害物検知手段41が確実に動作するので、図3の二点鎖線で示すように、所定時間が経過するまでの間に閉鎖体16が巻き戻されたとしても、閉鎖体16の巻きがゆるんで膨らむ程度ですみ、閉鎖体16の全部が巻き戻されることがないので、閉鎖体16の損傷を防止できる。
【0048】
なお、上記実施の形態においては、閉鎖装置は、シャッタ装置1である構成について説明したが、例えば、ドア装置、ブラインド装置、スライディングウオール装置、スクリーン装置、防煙垂れ幕装置等でもよい。
【0049】
さらに、上記いずれの実施の形態においても、閉鎖体16は、多数のスラット16aを互いに連結したものとして説明したが、例えば、多数のパネル、パイプおよびシート片を互いに連結して形成したり、或いはこれらスラット、パネル、パイプおよびシート片の少なくともいずれかを適宜に複合連結して形成したものでもよく、さらには、1枚のシート部材にて形成したものでもよく、複数枚のシート部材の側縁部を互いに連接したものでもよく、単なる板状のものでもよい。
【0050】
また、上記いずれの実施の形態においても、閉鎖体16は、被閉鎖部3の全体を閉鎖可能な構成として説明したが、例えば、被閉鎖部3の一部のみを部分的に閉鎖するものでもよい。
【0051】
さらに、上記いずれの実施の形態においても、閉鎖体16は、モータ35からの駆動力で下降する構成として説明したが、閉鎖体16自体の重力等にて下降する構成でもよい。
【0052】
また、上記いずれの実施の形態においても、閉鎖体16の幅木体21は、閉鎖体16の全閉状態時に下枠6に当接するとして説明したが、例えば、下枠6を設けず、幅木体21を床面7に直接接触させる構成でもよい。
【0053】
さらに、上記いずれの実施の形態も、全開状態にある閉鎖体16の閉鎖方向Cへの移動開始時からの経過時間を計時するタイマ手段40を備えた構成として説明したが、このタイマ手段40に代えて、閉鎖体16の全開状態からの移動量である移動距離と閉鎖体16を移動させるためのモータ35等の駆動手段の駆動量である駆動距離との少なくとも一方を検知する距離検知手段を設け、この距離検知手段にて検知される移動距離と駆動距離との少なくとも一方が所定距離に達するまでは障害物検知手段41からの障害物検知信号を制御手段36に無視させ、その所定距離に達した後には障害物検知手段41からの障害物検知信号に基づいて閉鎖体16に所定の障害物検出動作を行わせる構成としても、同様の作用効果を奏することができる。
【0054】
ここで、距離検知手段としては、閉鎖体16の移動距離のみを検知するもの、閉鎖体16を移動させるための駆動手段の駆動距離のみを検知するもの、閉鎖体16の移動距離および駆動手段の駆動距離の両方を検知するものの、三つがある。
【0055】
なお、閉鎖体16の移動距離および駆動手段の駆動距離の両方を検知する距離検知手段では、障害物検知手段41からの障害物検知信号を有効とするタイミングは、例えば、設定された所定距離に先に達した方(先に距離検知手段にて検知した方)を優先させてそのタイミングにて障害物検知手段41からの障害物検知信号を有効とさせてもよく、両方とも所定距離に達した(両方とも距離検知手段にて検知された)タイミングにて障害物検知手段41からの障害物検知信号を有効とされてもよい。また、この距離検知手段としては、例えば、モータ35や巻体15の回転角や回転量を検出可能なロータリーエンコーダ等にて構成したもの、或いは、閉鎖体16の下端部の幅木体21の位置を検出可能なリードスイッチ等にて構成したものでもよい。
【0056】
また、いずれの実施の形態においても、光学系センサ11と離間対向し障害物と当接した場合に反射可能な状態になる反射体27が、通常閉鎖時に非反射状態である反射不可能な状態から障害物検出時の反射可能状態へ移行するための機構構造は任意であり、例えば、図示しないが、障害物当接時に感知体が鉛直上方或いは斜め上方に上動することや、部分的或いは全体的に変形すること等に連動して反射可能状態になるようにしてもよい。また、光学系センサ11と離間対向し常に対向姿勢の反射体に、感知体と直接的または間接的に連動連結する蓋体等の反射体塞ぎ部材を設け、通常閉鎖時には反射体を非反射状態である反射不可能な状態とするために反射体塞ぎ部材にて塞ぎ状態とし、障害物検出時には感知体の障害物当接に基づく反射体塞ぎ部材の連動により反射体を塞ぎ状態から非塞ぎ状態として反射可能状態になるようにしてもよい。
【0057】
さらに、いずれの実施の形態においても、閉鎖体16の全開状態或いは全開近似状態が把握できる全開検出スイッチ等の全開検出手段を設け、この全開検出手段にて把握された全開状態(位置)から閉鎖体16が閉鎖移動を開始したときのみにタイマ手段40で計時するようにしてもよい。また、閉鎖体16がそれ以外の所定のタイミング、状態、位置から閉鎖移動を開始したときのみ計時するようにしてもよい。そして、把握されている所定の状態から閉鎖移動を開始したときのみ計時することにより、その場合のみ所定時間障害物検知を無視することとなり、把握されていない状態、例えば、閉鎖途中に操作手段31にて停止操作をした場合や閉鎖途中に障害物検知した場合等による閉鎖途中停止状態等から閉鎖移動を開始した場合には、計時を行わず障害物検知を有効とすることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載の閉鎖装置によれば、被閉鎖部の有効開口を十分に確保するために、全開状態時における閉鎖体の下端部と光学系センサとの離間距離を短く設定した場合において、タイマ手段にて計時される経過時間が所定時間に達するまでの間に、光学系センサが、例えば閉鎖体の下端部と光学系センサとの近接による閉鎖体の下端部における反射体以外の部分にて反射された反射光に基づいて、障害物検知信号を誤って出力しても、制御手段はその障害物検知信号を無視して閉鎖体を停止させないので、閉鎖体の下端部と光学系センサとを十分に近接できるため、被閉鎖部の有効開口を十分に確保しつつ、閉鎖体の誤動作を適切に防止できる。
【0059】
請求項2記載の閉鎖装置によれば、被閉鎖部の有効開口を十分に確保するために、全開状態時における閉鎖体の下端部と光学系センサとの離間距離を短く設定した場合において、距離検知手段にて検知される移動距離と駆動距離との少なくとも一方が所定距離に達するまでの間に、光学系センサが、例えば閉鎖体の下端部と光学系センサとの近接による閉鎖体の下端部における反射体以外の部分にて反射された反射光に基づいて、障害物検知信号を誤って出力しても、制御手段はその障害物検知信号を無視して閉鎖体を停止させないので、閉鎖体の下端部と光学系センサとを十分に近接できるため、被閉鎖部の有効開口を十分に確保しつつ、閉鎖体の誤動作を適切に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の閉鎖装置の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】 同上閉鎖装置の斜視図である。
【図3】 同上閉鎖装置の断面図である。
【図4】 同上閉鎖装置の閉鎖体の下端部を示す通常時での断面図である。
【図5】 同上閉鎖装置の閉鎖体の下端部を示す異常時での断面図である。
【図6】 同上閉鎖体の下端部と光学系センサとの位置関係を示す図である。
【図7】 同上閉鎖装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 閉鎖装置としてのシャッタ装置
3 被閉鎖部
11 光学系センサ
12 発光部
13 受光部
16 閉鎖体
27 反射体
36 制御手段
40 タイマ手段
41 障害物検知手段
A 障害物
C 閉鎖方向
Claims (4)
- 被閉鎖部に沿ってこの被閉鎖部を閉鎖する閉鎖方向である下方向およびこの被閉鎖部を開口する開口方向である上方向に向って移動可能な閉鎖体と、
この閉鎖体の下端部に設けられ、前記閉鎖体の全開状態時には外部に露出しない反射不可能な状態になっており、前記閉鎖体の下端部が前記閉鎖体の移動の障害となる障害物を検出した場合に反射可能な状態となる反射体と、
前記被閉鎖部側に前記閉鎖体側と離間対向した状態で設けられ、前記被閉鎖部の上端部に位置し、前記閉鎖体の全開状態時にはこの全開状態にある閉鎖体の下端部に近接し、発光部から前記反射体に向けて検知光を発光して前記反射体にて反射された反射光を受光部で受光した場合に障害物検知信号を出力する光学系センサと、
前記閉鎖体が全開状態から前記閉鎖方向に向って移動を開始した時からの経過時間を計時するタイマ手段と、
前記閉鎖体が全開状態から閉動作を開始した場合において、前記タイマ手段にて計時される経過時間が所定時間に達するまでは、前記光学系センサからの障害物検知信号を無視して前記閉鎖体に閉動作を行なわせ、前記タイマ手段にて計時される経過時間が前記所定時間に達した後には、前記光学系センサからの障害物検知信号に基づいて前記閉鎖体に所定の障害物検出動作を行わせる制御手段と
を具備したことを特徴とする閉鎖装置。 - 被閉鎖部に沿ってこの被閉鎖部を閉鎖する閉鎖方向である下方向およびこの被閉鎖部を開口する開口方向である上方向に向って移動可能な閉鎖体と、
この閉鎖体の下端部に設けられ、前記閉鎖体の全開状態時には外部に露出しない反射不可能な状態になっており、前記閉鎖体の下端部が前記閉鎖体の移動の障害となる障害物を検出した場合に反射可能な状態となる反射体と、
前記被閉鎖部側に前記閉鎖体側と離間対向した状態で設けられ、前記被閉鎖部の上端部に位置し、前記閉鎖体の全開状態時にはこの全開状態にある閉鎖体の下端部に近接し、発光部から前記反射体に向けて検知光を発光して前記反射体にて反射された反射光を受光部で受光した場合に障害物検知信号を出力する光学系センサと、
前記閉鎖体の全開状態からの移動距離と前記閉鎖体を移動させるための駆動手段の駆動距離との少なくとも一方を検知する距離検知手段と、
前記閉鎖体が全開状態から閉動作を開始した場合において、前記距離検知手段にて検知される移動距離と駆動距離との少なくとも一方が所定距離に達するまでは、前記光学系センサからの障害物検知信号を無視して前記閉鎖体に閉動作を行なわせ、前記距離検知手段にて検知される移動距離と駆動距離との少なくとも一方が前記所定距離に達した後には、前記光学系センサからの障害物検知信号に基づいて前記閉鎖体に所定の障害物検出動作を行わせる制御手段と
を具備したことを特徴とする閉鎖装置。 - 障害物検知信号を無視する所定時間は、光学系センサが閉鎖体の下端部における反射体以外の部分にて反射された反射光の悪影響を受けないように、前記閉鎖体の移動速度に対応して予め設定される時間である
ことを特徴とする請求項1記載の閉鎖装置。 - 反射体は、横方向に長手方向を有する細長矩形板状に形成され、幅方向の一端側が昇降するように幅方向の他端側の支軸部を中心として回動可能で、光学系センサの発光部からの検知光を受光部に向けて反射不可能な略垂直状の退避姿勢となり、前記光学系センサの前記発光部からの検知光を前記受光部に向けて反射可能な略水平状の対向姿勢となる
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の閉鎖装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000033910A JP4216983B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 閉鎖装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000033910A JP4216983B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 閉鎖装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001220974A JP2001220974A (ja) | 2001-08-17 |
JP4216983B2 true JP4216983B2 (ja) | 2009-01-28 |
Family
ID=18558328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000033910A Expired - Fee Related JP4216983B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 閉鎖装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4216983B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4680576B2 (ja) * | 2004-12-01 | 2011-05-11 | 文化シヤッター株式会社 | 開閉体の異常動作検出装置及び異常動作検出方法 |
KR200476751Y1 (ko) | 2011-03-14 | 2015-03-31 | (주)우드림썬브라인드 | 광센서에 의한 전동 블라인드 승강 제어장치 |
-
2000
- 2000-02-10 JP JP2000033910A patent/JP4216983B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001220974A (ja) | 2001-08-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4216983B2 (ja) | 閉鎖装置 | |
JP2005120760A (ja) | 開閉体制御装置 | |
JP4140802B2 (ja) | 自動ドアの安全装置 | |
JP4347503B2 (ja) | 閉鎖装置 | |
JP7002995B2 (ja) | 自動ドア装置 | |
JP2996180B2 (ja) | 開閉体の障害物感知装置 | |
JP2535483Y2 (ja) | 電動シャッターの障害物検知装置 | |
JP4212747B2 (ja) | 開閉装置の障害物検知装置 | |
JP4372971B2 (ja) | 閉鎖装置 | |
JP3595922B2 (ja) | 建物用電動シャッターの開閉制御装置 | |
JP6255171B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP3796838B2 (ja) | 開閉体の障害物感知装置 | |
JP2540295Y2 (ja) | 電動シャッターの障害物検知装置 | |
JP6258620B2 (ja) | 開閉体装置 | |
JP3972392B2 (ja) | グリルシャッターの持ち上げ防止装置 | |
JP4242999B2 (ja) | 閉鎖装置 | |
JP2006232455A (ja) | エレベータドアの安全装置 | |
JP2543473Y2 (ja) | 電動シャッター | |
JPH08105280A (ja) | 開閉体の障害物感知装置 | |
JP2543472Y2 (ja) | 電動シャッター | |
JP2005016058A (ja) | シャッター装置 | |
JPH10184248A (ja) | 開閉体の障害物感知装置 | |
JP3407119B2 (ja) | 建築用電動シャッターにおける安全装置 | |
JP4261318B2 (ja) | 開閉装置用障害物感知構造 | |
JP3128594B2 (ja) | シャッター装置の下限および上限検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061026 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081029 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081107 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141114 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |