JP4216976B2 - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD型の固体撮像装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CCD(電荷結合素子)の量産技術が確立されて以来、CCD型の固体撮像装置(以下、CCD型の固体撮像装置を単に「固体撮像装置」という。)をライン・センサあるいはエリア・イメージセンサとして利用した機器が急速に普及している。
【0003】
ライン・センサ用の固体撮像装置は、半導体基板上に一列に形成された複数個の光電変換素子からなる光電変換素子群、この光電変換素子群に近接して前記半導体基板に形成された電荷転送路、および、光電変換素子の各々に蓄積された信号電荷を前記の電荷転送路に読み出すための複数個の読み出しゲートを備えている。必要に応じて、横型オーバーフロードレインを形成するための掃き出しゲートが形成される。
【0004】
光電変換素子は、一般に、フォトダイオードからなる。
【0005】
電荷転送路は、例えば2相駆動型のCCDによって構成される。2相駆動型のCCDからなる電荷転送路は、半導体基板に形成された電荷転送チャネルと、当該電荷転送チャネルを平面視上横断する複数個の転送電極とを含む。
【0006】
2相駆動型のCCDからなる電荷転送路用の電荷転送チャネルは、1個の光電変換素子に対して、例えばポテンシャルバリア領域とポテンシャルウェル領域(ストレージ)とをそれぞれ2つずつ有する。ポテンシャルバリア領域とポテンシャルウェル領域とが上流側からこの順番で交互に形成される。
【0007】
ここで、本明細書においては、電荷の転送経路内における当該電荷の移動を1つの流れとみなして、個々の部材等の相対的な位置を、必要に応じて「何々の上流」、「何々の下流」等と称して特定するものとする。
【0008】
個々の転送電極は、ポテンシャルバリア領域またはポテンシャルウェル領域の上方に配設される。1個の光電変換素子に対して配設される4個の転送電極のうち、上流側の2個の転送電極同士が共通結線され、下流側の2個の転送電極同士が共通結線される。
【0009】
読み出しゲートは、1つの光電変換素子に1個ずつ形成される。個々の読み出しゲートは、対応する光電変換素子と電荷転送チャネルとの両方に隣接するようにして半導体基板に形成された読み出しゲート領域と、当該読み出しゲート領域の上方に形成された読み出しゲート電極とを含む。各読み出しゲート電極は、互いに電気的に接続されて、1本の電極線を構成する。
【0010】
電荷転送路によって転送されてきた信号電荷は、電荷転送路から出力ゲートを介して、または、電荷転送路から直接、フローティングディフージョン部に転送される。信号電荷は、フローティングディフージョン部から所定のソースホロワ回路に供給され、ここで増幅された後、出力される。
【0011】
リセットトランジスタが、上記のフローティングディフュージョン部を含んで構成される。増幅(検出)した後の電荷は、リセットトランジスタにおけるドイン領域から電源に吸収される。
【0012】
一方、エリア・イメージセンサ用の固体撮像装置は、上述した光電変換素子群、電荷転送チャネルおよび複数個の読み出しゲートを1組としたときに、当該組を複数組有する。各組の電荷転送チャネルを平面視上横切る所定本数の転送電極が形成される。
【0013】
1本の電荷転送チャネルと、当該電荷転送チャネルを平面視上横切る上記所定本数の転送電極とによって、1本の電荷転送路が形成される。各電荷転送チャネルと各転送電極との平面視上の交差部それぞれに、電荷転送段が形成される。
【0014】
上記所定本数の転送電極は、光電変換素子の配置の仕様に応じて、その一部が読み出しゲート電極をも兼ねる転送電極(以下、この転送電極を「読み出し兼用転送電極」という。)のみによって構成されるか、または、読み出しゲート電極を全く兼ねない複数本の転送電極(以下、この転送電極を「転送専用転送電極」という。)と複数本の読み出し兼用転送電極とによって構成される。
【0015】
光電変換素子1個当たりの転送電極の本数は、光電変換素子の配置の仕様、電荷転送路の駆動方法等に応じて適宜選定される。電荷転送路は、例えば、3相、4相または8相駆動型等のCCDからなる。
【0016】
エリア・イメージセンサ用の固体撮像装置は、さらに、出力転送路を有する。上記の各電荷転送路は、出力転送路に接続される。出力転送路は、例えば2相または4相駆動型のCCDによって構成される。
【0017】
出力転送路の下流端にフローティングディフージョン部が形成され、当該フローティングディフュージョン部を含んでリセットトランジスタが構成される。必要に応じて、横型オーバーフロードレインを形成するための掃き出しゲートが形成される。
【0018】
ライン・センサ用の固体撮像装置を構成する各転送電極、各読み出しゲート電極、各掃き出しゲート電極およびリセットトランジスタのゲート電極は、いずれも、電気絶縁膜を介して半導体基板上に形成される。エリア・イメージセンサ用の固体撮像装置においても、同様である。
【0019】
固体撮像装置を構成する半導体基板は一般にシリコン基板、または、石英ガラス等からなる基板の表面にシリコン層を形成した複合基板である。半導体基板と各転送電極および各ゲート電極とを電気的に絶縁する絶縁膜は、例えばシリコン酸化物膜、ON膜、ONO膜等である。
【0020】
本明細書でいうON膜とは、半導体基板上に形成された酸化物層と当該酸化物層上に形成された窒化物層とからなる2層構造の電気絶縁膜を意味する。本明細書でいうONO膜とは、半導体基板上に形成された酸化物層と当該酸化物層上に形成された窒化物層と当該窒化物層上に形成された酸化物層とからなる3層構造の電気絶縁膜を意味する。
【0021】
一方、上記の各電極は、例えば、第1ポリシリコン層と第2ポリシリコン層とによって形成される。
【0022】
上記の各電極を第1ポリシリコン層と第2ポリシリコン層とによって形成する場合に、これらの各電極と半導体基板とを電気的に絶縁するためのシリコン酸化物膜(以下、このシリコン酸化物膜を「絶縁膜I」ということがある。)を予め半導体基板上に設けておくと、下記の2つの現象が起こることがある。
【0023】
すなわち、第1ポリシリコン層からなる電極と第2ポリシリコン層からなる電極とを電気的に絶縁するために表面酸化膜を第1ポリシリコン層に形成する際に、第2ポリシリコン層からなる電極に対する絶縁膜となるべき部分の絶縁膜Iが成長する。その結果として、第2ポリシリコン層からなる電極下での絶縁膜Iの膜厚が第1ポリシリコン層からなる電極下での絶縁膜Iの膜厚より厚くなる(以下、この現象を「現象A1」という。)。
【0024】
また、上記の表面酸化膜の形成時に、第1ポリシリコン層の端部下方で絶縁膜Iの成長が起こり、第1ポリシリコン層の縁部が捲れあがる(以下、これらの現象を「現象A2」という。)。現象A1と現象A2を、以下、「現象A」と総称する。
【0025】
ライン・センサ用の固体撮像装置を作製する際に現象Aが起こると、所望の動作を行うための閾値電圧が転送電極同士の間または読み出しゲート同士の間で変化して、転送効率が低下する等、所望の電気的特性を有するライン・センサが得られなくなることがある。また、ライン・センサ同士の間で電気的特性のバラツキが大きくなることがある。エリア・イメージセンサ用の固体撮像装置においても同様である。
【0026】
このため、半導体基板上に第1ポリシリコン層からなる電極と第2ポリシリコン層からなる電極とを形成する場合には、各電極と半導体基板とを電気的に絶縁する絶縁膜の材料としてON膜またはONO膜が利用されることが多い。
【0027】
絶縁膜の材料としてON膜を用いることにより、第1ポリシリコン層に表面酸化膜を形成する際に上記の現象Aが起こるのを抑制することができる。
【0028】
絶縁膜の材料としてONO膜を用いた場合にも、第1ポリシリコン層に表面酸化膜を形成する際に上記の現象Aが起こるのを抑制することが可能である。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
光電変換素子に蓄積された信号電荷を電荷転送路に読み出す際には、読み出しゲート電極に例えば15V前後という比較的高い電位を有する読み出しパルスが印加される。不要電荷を廃棄するための掃き出しゲート電極や、増幅(検出)した後の電荷を廃棄するためのリセットトランジスタにおけるゲート電極等についても、例えば10〜20Vという比較的高い電圧が印加される。
【0030】
ON膜上に形成された電極に上記のような高い電圧が印加されると、ON膜を構成する窒化物膜中、あるいは、当該ON膜を構成する窒化物膜と酸化物膜との界面に、電子がトラップされることがある。ONO膜からなる電気絶縁膜を備えた固体撮像装置においても同様である。
【0031】
ON膜またはONO膜からなる絶縁膜に電子がトラップされると、ライン・センサ用の固体撮像装置においては、個々の読み出しゲートのポテンシャルが変動する。エリア・イメージセンサ用の固体撮像装置においては、個々の読み出し兼用転送電極を含んで構成される個々の電荷転送段のポテンシャルあるいは個々の読み出しゲートのポテンシャルが変動する。
【0032】
その結果として、固体撮像装置の電気的特性、例えば、駆動させる際の閾値電圧が経時的に変動する。
【0033】
本発明の目的は、電気的特性の変動を抑制しやすい固体撮像装置を提供することにある。
【0034】
本発明の他の目的は、電気的特性の変動を抑制しやすい固体撮像装置を得ることが容易な固体撮像装置の製造方法を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、半導体基板と、前記半導体基板の一表面に一列に形成された複数個の光電変換素子からなる光電変換素子群と、前記光電変換素子群に近接して前記半導体基板に形成された電荷転送チャネルと、前記複数個の光電変換素子の各々に1個ずつ形成され、各々が、対応する光電変換素子に隣接するとともに前記電荷転送チャネルとの隣接する複数個の読み出しゲート領域と、前記電荷転送チャネルの上方にON膜またはONO膜を介して形成された複数個の転送電極であって、各々が前記電荷転送チャネルを平面視上横断し、相隣るもの同士が互いに近接配置されて前記電荷転送チャネルとともに1本の電荷転送路を構成する複数個の転送電極と、前記複数個の読み出しゲート領域それぞれの上方に酸化物絶縁膜を介して形成された複数個の読み出しゲート電極であって、前記複数個の読み出しゲート領域の各々に1個ずつ形成され、互いに電気的に接続されて1本の電極線を構成する複数個の読み出しゲート電極とを備えた固体撮像装置が提供される。
【0036】
本発明の他の観点によれば、1または複数のフィールド酸化膜もしくはチャネルストップによって1または複数の素子領域が画定された半導体基板であって、一表面に、(a) 一列に形成された複数個の光電変換素子からなる光電変換素子群と、(b) 前記光電変換素子群に近接して形成された電荷転送チャネルと、(c) 前記複数個の光電変換素子の各々に1個ずつ形成され、各々が、対応する光電変換素子に隣接するとともに前記電荷転送チャネルとの隣接する複数個の読み出しゲート領域とを有する半導体基板を準備する準備工程と、前記半導体基板の前記一表面上にON膜またはONO膜を形成する積層膜形成工程と、少なくとも前記ON膜における窒化物層または前記ONO膜における窒化物層および該窒化物層上の酸化物層を局所的に除去して、前記複数個の読み出しゲート領域の上方に第1凹部を設ける凹部形成工程と、前記第1凹部の底面上に酸化物膜を形成するか、または、前記第1凹部底面の酸化物層を成長させることによって、酸化物絶縁膜を形成する酸化物絶縁膜形成工程と、前記電荷転送チャネルを平面視上横断する複数個の転送電極を、前記ON膜上または前記ONO膜上に形成し、前記複数個の読み出しゲート領域それぞれに1個ずつ対応する複数個の読み出しゲート電極を、前記酸化物絶縁膜上に形成する電極形成工程とを含む固体撮像装置の製造方法が提供される。
【0037】
上記の固体撮像装置においては、読み出しゲート電極と半導体基板とが酸化物絶縁膜によって電気的に絶縁されている。したがって、読み出しゲート電極に読み出しパルスを印加することに伴ってその下の絶縁膜(酸化物絶縁膜)に電子がトラップされる、ということが起こりにくい。
【0038】
転送電極の各々はON膜上またはONO膜上に形成される。したがって、たとえシリコン基板からなる半導体基板を用い、各転送電極および各読み出しゲート電極をポリシリコン層で形成したとしても、少なくとも前述した現象A2が起こるのを抑制することができる。読み出しゲート電極を第1ポリシリコン層で形成することにより、前述した現象A1およびA2、すなわち、現象Aが起こるのを抑制することができる。
【0039】
これらの理由から、当該固体撮像装置では、電気的特性が経時的に変動するのを抑制しやすい。また、固体撮像装置同士の間での電気的特性のバラツキを小さくしやすい。
【0040】
本発明の更に別の観点によれば、半導体基板と、前記半導体基板の一表面に一列に形成された複数個の光電変換素子からなる光電変換素子群と、前記光電変換素子群に近接して前記半導体基板に形成された電荷転送チャネルと、前記複数個の光電変換素子の各々に1個ずつ形成され、各々が、対応する光電変換素子に隣接するとともに前記電荷転送チャネルとの隣接する複数個の読み出しゲート領域と、前記電荷転送チャネルを平面視上横断する複数本の読み出し兼用転送電極であって、各々が、前記読み出しゲート領域を平面視上覆って該読み出しゲート領域と共に1つの読み出しゲートを構成する読み出しゲート電極部と、前記電荷転送チャネルの一部を平面視上覆って該電荷転送チャネルと共に前記読み出しゲートに隣接する1つの電荷転送段を構成する転送段形成部とを有する複数本の読み出し兼用転送電極と、前記電荷転送チャネルを平面視上横断する複数本の転送専用転送電極であって、前記複数本の読み出し兼用転送電極と1本づつ交互に形成され、各々が、前記電荷転送チャネルの一部を平面視上覆って該電荷転送チャネルと共に電荷転送段を構成する転送段形成部を有する複数本の転送専用転送電極と、前記読み出しゲート電極部と前記半導体基板との間、および前記読み出し兼用転送電極における転送段形成部と前記半導体基板との間それぞれに介在する酸化物絶縁膜と、前記転送専用転送電極における転送段形成部と前記半導体基板との間に介在するON膜またはONO膜とを備えた固体撮像装置が提供される。
【0041】
この固体撮像装置においては、読み出しゲート電極部と半導体基板とが酸化物絶縁膜によって電気的に絶縁されている。また、読み出し兼用転送電極における転送段形成部と半導体基板とが酸化物絶縁膜によって電気的に絶縁されている。したがって、読み出し兼用転送電極に読み出しパルスを印加することに伴ってその下の絶縁膜(酸化物絶縁膜)に電子がトラップされる、ということが起こりにくい。
【0042】
転送専用転送電極における転送段形成部はON膜上またはONO膜上に形成される。したがって、たとえシリコン基板からなる半導体基板を用い、各読み出し兼用転送電極および各転送専用転送電極をポリシリコン層で形成したとしても、少なくとも前述した現象A2が起こるのを抑制することができる。読み出し兼用転送電極を第1ポリシリコン層で形成することにより、前述した現象A1およびA2、すなわち、現象Aが起こるのを抑制することができる。
【0043】
これらの理由から、上記の固体撮像装置では、電気的特性が経時的に変動するのを抑制しやすい。また、固体撮像装置同士の間での電気的特性のバラツキを小さくしやすい。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0045】
図1は、第1の実施例による固体撮像装置100を概略的に示す平面図である。図示の固体撮像装置100は、特に、ライン・センサ用の固体撮像装置として好適である。
【0046】
同図に示したように、固体撮像装置100は、半導体基板1の一表面に一列に形成された所定個の光電変換素子(フォトダイオード)11からなる1つの光電変換素子群10を有している。図示されている光電変換素子11の数は、部分的に示されているものも含めて計5個である。
【0047】
実際の白黒撮像用のライン・センサでは、1群または2群の光電変換素子群からなる光電変換素子列が例えば1列形成される。実際のカラー撮像用のライン・センサでは、1群または2群の光電変換素子群からなる光電変換素子列が例えば1列あるいは3列形成される。光電変換素子の総数は、例えば1000〜20000個程度である。
【0048】
所定個の光電変換素子を2群に分けて一列に配設する場合、例えば、奇数番目に当たる光電変換素子の各々が1つの群を構成し、偶数番目に当たる光電変換素子の各々が他の群を構成する。
【0049】
光電変換素子群10に近接して、図中での左側に電荷転送チャネル20が形成されている。電荷転送チャネル20は、一定の方向DV (図1中に矢印で示す。)に延在する。
【0050】
1個の光電変換素子11に対して計2個の転送電極21と計2個の転送電極22とが、上流側からこの順番で1個ずつ交互に形成されている。図示した各転送電極21は第1ポリシリコン層からなり、各転送電極22は第2ポリシリコン層からなる。相隣る転送電極21、22は転送電極21表面に形成された表面酸化膜(シリコン酸化物膜)によって、互いに電気的に絶縁されている。個々の転送電極21、22は、平面視上、電荷転送チャネル20を横断している。
【0051】
電荷転送チャネル20と各転送電極21、22とは、1本の電荷転送路25を構成する。
【0052】
各光電変換素子11と電荷転送チャネル20との平面視上の間に、1個の光電変換素子11につき1個の読み出しゲート電極31が形成されている。各読み出しゲート電極31は互いに電気的に接続されて、1本の読み出しゲート用電極線30を構成している。読み出しゲート用電極線30は第1ポリシリコン層からなる。表面酸化膜(シリコン酸化物膜)が読み出しゲート用電極線30表面に形成されている。各読み出しゲート電極31における電荷転送チャネル20側の端部は、それぞれ別個の転送電極22と平面視上重なっている。
【0053】
光電変換素子群10に近接して、図中での右側に1個の掃き出しドレイン領域41が形成されている。掃き出しドレイン領域41は、前記の方向DV に帯状に延在する。
【0054】
各光電変換素子11と掃き出しドレイン領域41との平面視上の間に、1本の掃き出しゲート用電極線40が配設されている。掃き出しゲート用電極線40は、前記の方向DV に帯状に延在する。掃き出しゲート用電極線40は、例えば第1ポリシリコン層からなる。表面酸化膜(シリコン酸化物膜)が掃き出しゲート用電極線40表面に形成されている。
【0055】
電荷転送チャネル20の下流部に、フローティングディフュージョン領域50が形成されている。フローティングディフュージョン領域50の下流側に、リセットトランジスタ用ゲート領域61およびリセットトランジスタ用ドレイン領域62がこの順番で形成されている。図1においては、これらの領域にハッチングを付して、当該各領域を判りやすくしている。
【0056】
リセットトランジスタ用のゲート電極63が、リセットトランジスタ用ゲート領域61を平面視上横断している。当該ゲート電極63は、例えば第1ポリシリコン層からなる。表面酸化膜(シリコン酸化物膜)が、リセットトランジスタ用のゲート電極63表面に形成されている。
【0057】
フローティングディフュージョン領域50、リセットトランジスタ用ゲート領域61、リセットトランジスタ用ドレイン領域62およびリセットトランジスタ用のゲート電極63は、1個のリセットトランジスタ60を構成する。
【0058】
次に、図2を用いて、上記の半導体基板1における光電変換素子群10、電荷転送チャネル20、読み出しゲート領域32、掃き出し用ドレイン領域41、掃き出しゲート領域42、フローティングディフュージョン領域50、リセットトランジスタ用ゲート領域61およびリセットトランジスタ用ドレイン領域62の平面配置を説明する。
【0059】
以下の説明は、半導体基板1がp型ウェルを備えたn型シリコン基板からなる場合を例にとり行うが、本発明は下記の例に限定されるものではない。
【0060】
半導体基板1がp型ウェルを備えたn型シリコン基板からなる場合、電荷転送チャネル20は、p型ウェルの所望箇所にn- 型領域、n型領域およびn+ 型領域を所定の順番で配置することによって得られる。
【0061】
すなわち、電荷転送チャネル20の上流端から下流端に向かって、n- 型領域21aとn型領域22aとをこの順番で交互に形成する。n- 型領域21aとn型領域22aとは、1個の光電変換素子11に対して2個ずつ形成される。前述した転送電極21(図1参照)の各々は、n- 型領域21aの上方に1個ずつ配設される。前述した転送電極22(図1参照)の各々は、n型領域22aの上方に1個ずつ配設される。
【0062】
最も下流側の光電変換素子11に対応する2個のn型領域22aのちの下流側のn型領域22aの下流側に、フローティングディフュージョン領域50、リセットトランジスタ用ゲート領域61およびリセットトランジスタ用ドレイン領域62がこの順番で形成される。
【0063】
フローティングディフュージョン領域50およびリセットトランジスタ用ドレイン領域62は、例えばn+ 型領域によって形成される。リセットトランジスタ用ゲート領域61は、例えばn型領域によって形成される。
【0064】
1個の光電変換素子11に対して形成される計2個のn型領域22aのうちのいずれか一方に隣接して、1個の読み出しゲート領域32が形成される。固体撮像装置100においては、1個の光電変換素子11に対し形成される計2個のn型領域22aのうちの上流側のn型領域22aに隣接して、1個の読み出しゲート領域32が形成されている。
【0065】
個々の読み出しゲート領域32は、対応する光電変換素子11にも隣接する。各読み出しゲート領域32は、例えばp型領域からなる。前述した読み出しゲート電極31(図1参照)の各々は、読み出しゲート領域32の上方に1個ずつ配設される。
【0066】
個々の光電変換素子11の右側(図2での右側)に、当該光電変換素子11に隣接して、1個の掃き出しゲート領域42が形成される。各掃き出しゲート領域42は、例えばp型領域からなる。前述した掃き出しゲート用電極線40(図1参照)は、各掃き出しゲート領域42を平面視上覆っている。掃き出しゲート用電極線40において掃き出しゲート領域42を平面視上覆っている部分の各々が、後述する掃き出しゲート電極に相当する。
【0067】
掃き出しドレイン領域41は、各掃き出しゲート領域42の右側(図2での右側)に、当該各掃き出しゲート領域42に隣接して形成されている。掃き出しドレイン領域41は、例えばn+ 領域からなる。
【0068】
以上説明した固体撮像装置100の最大の特徴は、以下に述べる絶縁膜の材料およびその配置仕様にある。
【0069】
以下、図3および図4を参照して、絶縁膜の材料およびその配置仕様について説明する。図3は、図1に示したA−A線に沿った断面の概略図である。図4は、図1に示したB−B線に沿った断面の概略図である。
【0070】
図3または図4に示すように、固体撮像装置100においては、各転送電極21、22と半導体基板1とを電気的に絶縁するための絶縁膜が1枚のON膜70からなる。その一方で、各読み出しゲート電極31、各掃き出しゲート電極40aおよびリセットトランジスタ60用のゲート電極63と半導体基板1とを電気的に絶縁するための絶縁膜は、1枚のシリコン酸化物膜71からなる。
【0071】
上記のON膜70からなる絶縁膜は、例えば、膜厚が概ね100〜500オングストロームのシリコン酸化物膜と、当該シリコン酸化物膜上に形成されたシリコン窒化物膜からなり、シリコン窒化物膜の膜厚は概ね200〜700オングストロームである。ON膜70を構成するシリコン酸化物膜およびシリコン窒化物膜それぞれの膜厚は、固体撮像装置100の用途や、転送電極21、22に印加される電圧の大きさ等に応じて適宜選択される。ON膜70の膜厚は、概ね300〜1000オングストロームの範囲内である。
【0072】
一方、上記のシリコン酸化物膜71からなる絶縁膜は、シリコン基板である半導体基板1の熱酸化膜からなる。シリコン酸化物膜71の膜厚は、読み出しゲート電極31、掃き出しゲート電極40aまたはリセットトランジスタ60用のゲート電極63に印加される電圧の大きさに応じて、概ね300〜1000オングストロームの範囲内で適宜選択される。
【0073】
読み出しゲート電極31、掃き出しゲート電極40aおよびリセットトランジスタ60用のゲート電極63に印加される各電圧の大きさが異なる場合には、必要に応じて、シリコン酸化物膜71からなる絶縁膜の膜厚を各ゲート電極ごとに選定してもよい。
【0074】
なお、図3に示した光電変換素子11は、半導体基板1におけるp型ウェルの所定箇所に形成されたn型領域3と、当該n型領域3の表面に形成されたp+ 型領域4とを有する埋め込み型のフォトダイオードからなる。
【0075】
光電変換素子11上には、例えば熱酸化法やCVD法によって形成されたシリコン酸化物膜72、あるいは、プラズマCVD法によって形成されたシリコン窒化物膜が形成されている。
【0076】
また、図1、図2、図3および図4には示されていないが、各光電変換素子11、電荷転送チャネル20、各読み出しゲート領域32、掃き出し用ドレイン用域41および各掃き出しゲート領域42の周囲の素子分離領域には、フィールド酸化膜もしくはp+ 型のチャンネルストップまたはこれらの両方が形成される。
【0077】
以上説明したように、固体撮像装置100では、第1ポリシリコン層からなる各転送電極21および第2ポリシリコン層からなる各転送電極22がON膜70からなる絶縁膜上に形成されている。第1ポリシリコン層からなる読み出しゲート電極31、掃き出しゲート電極40aおよびリセットトランジスタ60用のゲート電極63は、それぞれ、シリコン酸化物膜71からなる絶縁膜上に形成されている。
【0078】
このため、読み出しゲート電極31、掃き出しゲート電極40aおよびリセットトランジスタ60用のゲート電極63に比較的高い電圧を印加したとしても、これらのゲート電極下の絶縁膜71に電子がトラップされるということが起こりにくい。
【0079】
したがって、固体撮像装置100では、電気的特性が経時的に変動するのを抑制しやすい。
【0080】
また、第2ポリシリコン層からなる各電極下での絶縁膜の膜厚が第1ポリシリコン層下での各絶縁膜の膜厚より厚くなる、という現象が固体撮像装置100の製造過程で起こることが抑制される。
【0081】
さらに、第1ポリシリコン層からなる各電極の縁部が捲れあがる、という現象が固体撮像装置100の製造過程で起こることが抑制される。
【0082】
これらの理由から、固体撮像装置100では、電気的特性が経時的に変動するのを抑制しやすいばかりでなく、固体撮像装置100を複数個製造したときに、個々の固体撮像装置100同士の間での電気的特性のバラツキを小さくしやすい。
【0083】
次に、上述した固体撮像装置100を製造する方法の一例を、図5(a)〜図5(d)を用いて説明する。
【0084】
図5(a)〜図5(d)は、固体撮像装置100の製造工程の一例を説明するための概念図である。
【0085】
まず、準備工程として、光電変換素子群10、電荷転送チャネル20、読み出しゲート領域32、掃き出し用ドレイン領域41、掃き出しゲート領域42、フローティングディフュージョン領域50、リセットトランジスタ用ゲート領域61およびリセットトランジスタ用ドレイン領域62が図2に示したように配置された半導体基板(以下、この半導体基板を「半導体基板1a」という。)を用意する。フィールド酸化膜またはチャンネルストップが、各光電変換素子11、電荷転送チャネル20、各読み出しゲート領域32、掃き出し用ドレイン用域41および各掃き出しゲート領域42の周囲の素子分離領域に予め形成されている。
【0086】
図5(a)に示すように、半導体基板1aにおいて上記の各領域が形成されている側の表面全体に、ON膜70を形成する(積層膜形成工程)。
【0087】
ON膜70を形成するに当たっては、まず、膜厚が概ね100〜500オングストロームのシリコン酸化物層を熱酸化等の方法によって形成する。当該シリコン酸化物層の形成は、例えば、ドライ酸化雰囲気中、850〜1000℃の温度条件下で行われる。
【0088】
次いで、このシリコン酸化物層上に膜厚が概ね200〜700オングストロームのシリコン窒化物層を気相成長法等の方法によって形成する。当該シリコン窒化物層は、例えば、モノシラン(SiH4 )とアンモニア(NH3 )とを700〜1000℃で化学反応させることによって、形成することができる。
【0089】
図5(b)に示すように、ON膜70を局所的に除去して、各読み出しゲート領域32、各掃き出しゲート領域42、および、リセットトランジスタ用ゲート領域61それぞれの上に第1凹部70aを形成する(凹部形成工程)。
【0090】
第1凹部70aは、ON膜70を貫通していてもよいし、ON膜70を貫通していなくてもよい。ただし、ON膜70を貫通させない場合には、少なくとも窒化物層を除去して、その下の酸化物層を露出させる。図5(b)は、ON膜70を貫通した第1凹部70aを示している。
【0091】
第1凹部70aは、1以上の所定数の開口によって構成される。全ての読み出しゲート領域32が、平面視上、1つの開口内に納められていてもよい。各掃き出しゲート領域42についても同様である。各読み出しゲート領域32および各掃き出しゲート領域42が、平面視上、1つの開口内に納められていてもよい。
【0092】
貫通孔からなる第1凹部70aをON膜70に形成するためには、例えば、ON膜70上に所定形状のレジストパターンをフォトリソグラフィ等の方法によって形成した後、ON膜を構成する窒化物層を、当該レジストパターンマスクとして用いたドライエッチングによってパターニングする。このときのエッチングは、例えばCF4 とO2 との混合ガスを用いて行うことができる。
【0093】
次に、窒化物層を除去することによって露出した酸化物層(ON膜を構成する酸化物層)を、例えばウェットエッチングによってパターニングする。このときのエッチングは、例えば希フッ化水素液を用いて行うことができる。この後、不要となったレジストパターンを剥離する。
【0094】
なお、第1凹部70aを、ON膜70を貫通していない凹部によって形成する場合は、例えば上述したようにして窒化物層を除去し、不要となったレジストパターンを剥離した後、以下に述べる酸化物絶縁膜形成工程に移ることができる。このとき、上記の酸化物層は、エッチングされていてもよいし、エッチングされていなくてもよい。
【0095】
図5(c)に示すように、第1凹部70aの底に露出する半導体基板1aまたは酸化物層(ON膜を構成する酸化物層)の表面上に、シリコン酸化物膜71を形成する(酸化物絶縁膜形成工程)。図5(c)は、第1凹部70aの底から半導体基板1aの表面を露出させた場合を例示している。
【0096】
シリコン酸化物膜71は、例えば、温度条件を概ね900〜1100℃としたドライ酸化または温度条件を概ね850〜1000℃としたウェット酸化によって形成することができる。
【0097】
なお、第1凹部70aを、ON膜70を貫通していない凹部によって形成した場合は、第1凹部70aの底面を形成している酸化物層(ON膜を構成する酸化物層)を成長させることによって、目的的とするシリコン酸化物膜71を形成することもできる。
【0098】
図5(d)に示すように、ON膜70の上に各転送電極21、22を形成する(電極形成工程)。図5(d)においては、転送電極22を例示してある。また、シリコン酸化物膜71の上に読み出しゲート電極31(読み第ゲート用電極線30)、掃き出しゲート電極40a(掃き出しゲート用電極線40)およびリセットトランジスタ用のゲート電極63を形成する(電極形成工程)。図5(d)においては、読み出しゲート電極31を例示してある。
【0099】
第1ポリシリコン層によって所望の転送電極、ゲート電極または電極線を形成した後、第2ポリシリコン層によって所望の転送電極、ゲート電極または電極線を形成する。
【0100】
第1ポリシリコン層を形成するに当たっては、まず、各電極および当該各電極を形成した側の半導体基板1aの露出した表面を覆うポリシリコン層を形成する。当該ポリシリコン層は、常圧CVD法または減圧CVD法等の方法によって形成することができる。当該ポリシリコン層は、例えば、モノシラン(SiH4 )を500〜800℃で熱分解することによって形成することができる。
【0101】
次に、上記のポリシリコン層上に所定形状のレジストパターンをフォトリソグラフィ等の方法によって形成する。
【0102】
次いで、当該レジストパターンをマスクとして用いて、上記のポリシリコン層を反応性イオンエッチングして、所望形状の第1ポリシリコン層にパターニングする。このときのエッチングは、例えば、塩素系のガスを用いて行うことができる。この後、不要となったレジストパターンを剥離する。
【0103】
次に、第1ポリシリコン層を表面酸化させて、その表面にシリコン酸化物膜を形成する。ON膜は、上層が酸化防止機能を有する窒化物層で形成されている。このため、第1ポリシリコン層を表面酸化させる際に、半導体基板1aおよび前記窒化物層下の酸化物層に酸素が侵入することは殆どない。
【0104】
この後、第1ポリシリコン層の形成と同様にして、所望形状の第2ポリシリコン層を形成する。
【0105】
以上の工程を行うことにより、固体撮像装置100を得ることができる。
【0106】
次に、上述した第1の実施例の変形例について、図6を用いて説明する。
【0107】
図6は、第1の実施例の変形例による固体撮像装置110を概略的に示す断面図である。図示の固体撮像装置110は、各転送電極22を第1ポリシリコン層で形成し、かつ、各転送電極21および読み出しゲート用電極線30を第2ポリシリコン層で形成した点で、第1の実施例の固体撮像装置100と異なる。それ以外の点は、固体撮像装置100と全く同じである。
【0108】
図6は、図1に示したA−A線に対応する箇所の断面を概略的に示している。このため、図6に示した構成要素のうちで図3に示した構成要素と機能上共通するものについては、図3で用いた参照符号と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0109】
なお、各転送電極22および読み出しゲート用電極線30を第1ポリシリコン層で形成し、各転送電極21を第2ポリシリコン層で形成することも可能であろう。さらに、各転送電極22および読み出しゲート用電極線30を第2ポリシリコン層で形成し、各転送電極21を第1ポリシリコン層で形成することも可能であろう。
【0110】
図1に示した固体撮像装置100および図6に示した固体撮像装置110は、ライン・センサ用の固体撮像装置としては簡単な構造の固体撮像装置である。
【0111】
実際の固体撮像装置では、通常、光電変換素子以外の領域で無用の光電変換が行われないように、光遮蔽膜が形成される。また、各光電変換素子での光電変換効率を高めるために、必要に応じてマイクロレンズアレイが配設される。さらに、カラー撮像用の固体撮像装置では、必要に応じて色フィルタアレイが配設される。
【0112】
図7は、第2の実施例による固体撮像装置200を概略的に示す断面図である。図示の固体撮像装置200は、光遮蔽膜210およびマイクロレンズアレイ220を有する点で、前述した固体撮像装置100と異なる。それ以外の点は、固体撮像装置100と同様である。
【0113】
図7は、図1に示したA−A線に対応する箇所の断面を概略的に示している。このため、図7に示した構成要素のうちで図3に示した構成要素と共通するものについては、図3で用いた参照符号と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0114】
また、固体撮像装置100の構成要素と共通する構成要素については、以下の説明においても、固体撮像装置100の説明の中で用いた参照符号と同じ参照符号を用いる。
【0115】
図7に示した光遮蔽膜210は、各転送電極21、22、読み出しゲート用電極線30、掃き出しゲート用電極線40、フローティングディフュージョン領域50およびリセットトランジスタ60を平面視上覆う。
【0116】
光遮蔽膜210は、光電変換素子11それぞれの上に1つずつ、受光用開口211を有する。個々の受光用開口211の平面視上の形状は、矩形、五角形以上の多角形、円形、楕円形等、適宜選定される。受光用開口211それぞれの形状、大きさおよび向きは、実質的に同じである。
【0117】
光遮蔽膜210は、遮光性を有する材料で形成される。例えば、アルミニウム、クロム、タングステン、チタンまたはモリブデンからなる金属薄膜や、これらの金属の2種以上からなる合金薄膜、あるいは、前記の金属同士または前記の金属と前記の合金とを組み合わせた多層金属薄膜等によって、光遮蔽膜210が形成される。
【0118】
当該光遮蔽膜210は、例えば、第2ポリシリコン層からなる各転送電極22それぞれに表面酸化膜(シリコン酸化物膜)201を形成した後に形成される。
【0119】
必要に応じて、図示を省略したシリコン窒化物膜がプラズマCVD法等によって光遮蔽膜210の表面上に形成される。このシリコン窒化物膜は、水分等によって光遮蔽膜210やその下方の各層がコンタミネーションするのを防止する。
【0120】
第1の平坦化膜215が、光遮蔽膜210の上方および各受光用開口211から露出している光電変換素子11表面の上方に形成されている。第1の平坦化膜215は、例えばフォトレジスト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によって所望の厚さに塗布することによって形成される。
【0121】
第1の平坦化膜215上に、マイクロレンズアレイ220が配設されている。マイクロレンズアレイ220は、光電変換素子群10を構成する光電変換素子11の数と同じ数のマイクロレンズ221によって構成される。個々のマイクロレンズの平面視上の形状は、矩形(菱形を含む。)、当該矩形の角部に丸みを付けた形状、全ての内角が鈍角となっている五角形以上の多角形、当該多角形の角部に丸みを付けた形状、円形、楕円形等、適宜選択可能である。
【0122】
マイクロレンズ221の各々は、それぞれ別個の受光用開口211を平面視上覆う。第1の平坦化膜215は、各マイクロレンズ221の焦点調節層としても利用される。
【0123】
マイクロレンズ221は、例えば、屈折率が概ね1.3〜2.0の透明樹脂(フォトレジストを含む。)からなる層をフォトリソグラフィ法等によって所定形状に区画した後、熱処理によって各区画の透明樹脂層を溶融させ、表面張力によって角部を丸め込ませた後に冷却することによって得られる。
【0124】
固体撮像装置200は、前述した第1の実施例の固体撮像装置100に光遮蔽膜210およびマイクロレンズアレイ220を付設したものである。
【0125】
したがって、固体撮像装置100における理由と同じ理由から、電気的特性が経時的に変動するのを抑制しやすい。また、固体撮像装置200を複数個製造したときに、個々の固体撮像装置200同士の間での電気的特性のバラツキを小さくしやすい。
【0126】
さらに、固体撮像装置200は光遮蔽膜210を備えているので、光電変換素子11以外の領域で無用の光電変換が行われるのを防止することができる。マイクロレンズアレイ220を備えているので、固体撮像装置100におけるよりも各光電変換素子11での光電変換効率が高い。
【0127】
なお、色フィルタアレイを設ける場合には、第1の平坦化膜215の上に色フィルタアレイが形成される。このため、マイクロレンズアレイ220は、色フィルタアレイ上に更に第2の平坦化膜を設けた後、当該第2の平坦化膜の表面に形成される。
【0128】
色フィルタアレイは、カラー撮像を可能にする複数種の色フィルタを所定のパターンで形成したものである。このような色フィルタアレイとしては、3原色(赤、緑、青)系の色フィルタアレイ、および、いわゆる補色タイプの色フィルタアレイがある。
【0129】
補色タイプの色フィルタアレイは、例えば(i) 緑(G)、シアン(Cy)および黄(Ye)の各色フィルタ、(ii)シアン(Cy)、黄(Ye)および白もしくは無色(W)の各色フィルタ、(iii) シアン(Cy)、マゼンダ(Mg)、黄(Ye)および緑(G)の各色フィルタ、または、(iv)シアン(Cy)、黄(Ye)、緑(G)および白もしくは無色(W)の各色フィルタ、等によって構成することができる。
【0130】
色フィルタアレイは、例えば、フォトリソグラフィ法等の方法によって、所望色の顔料もしくは染料を分散させた樹脂(カラーレジン)の層を所定箇所に形成することによって作製することができる。
【0131】
第2の平坦化膜は、例えばフォトレジスト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によって所望の厚さに塗布することによって形成される。
【0132】
次に、図8を参照して第3の実施例による固体撮像装置について説明する。
【0133】
図8は、第3の実施例による固体撮像装置300を概略的に示す部分平面図である。図示の固体撮像装置300は、特に、エリア・イメージセンサ用の固体撮像装置として好適である。
【0134】
図示した固体撮像装置300は、前述した第1の実施例の固体撮像装置100を構成する要素と機能上共通する構成要素を含んでいる。したがって、図8に示した構成要素のうちで図1に示した構成要素と機能上共通するものについては、図1で用いた参照符号と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0135】
同図に示したように、固体撮像装置300は、半導体基板1の一表面に一列に形成された所定個の光電変換素子(フォトダイオード)11からなる光電変換素子群10を複数群有している。図示されている光電変換素子群10の数は、部分的に示されているものも含めて計3群である。個々の光電変換素子群10は、一定の方向DV (図1中に矢印で示す。)に延在する。
【0136】
1つの光電変換素子群10は、多数個の光電変換素子11からなる。実際のエリア・イメージセンサでは、光電変換素子11の総数が例えば数10万〜数100万に達する。固体撮像装置300全体では、多数個の光電変換素子11が正方行列状に配置されている。
【0137】
なお、図3においては、個々の光電変換素子11にハッチングを付して、当該光電変換素子11を判りやすくしている。
【0138】
光電変換素子群10の1群につき1本の電荷転送チャネル320が、当該光電変換素子群10の図中での左側に形成されている。個々の電荷転送チャネル320は、例えば、半導体基板1におけるp型ウェルの所定箇所にn型領域を帯状に形成することによって得られる。各電荷転送チャネル20は、前記の方向DV に延在する。
【0139】
1つの光電変換素子行に対して1本の転送専用転送電極321と1本の読み出し兼用転送電極322とが、上流側から1本ずつ交互に形成されている。また、最も下流の光電変換素子行の下流側には、3本の補助転送電極323、324、325が形成されている。これらの転送電極321、322、323、324、325は、行方向(図中に矢印DH で示す。)に延在している。
【0140】
各転送専用転送電極321は、各電荷転送チャネル320との平面視上の交差部それぞれに、下流側に突出した矩形状の転送段形成部321aを有している。各補助転送電極323、325についても同様である。補助転送電極323における転送段形成部を転送段形成部323aといい、補助転送電極325における転送段形成部を転送段形成部325aという。
【0141】
各読み出し兼用転送電極322は、各電荷転送チャネル320との平面視上の交差部それぞれに、上流側に突出した矩形状の転送段形成部322aを有している。補助転送電極324についても同様である。補助転送電極324における転送段形成部を転送段形成部324aという。
【0142】
図示した各転送専用転送電極321および補助転送電極323、325は、第2ポリシリコン層からなる。各読み出し兼用転送電極322および補助転送電極324は、第1ポリシリコン層からなる。第1ポリシリコン層からなる転送電極と第2ポリシリコン層からなる転送電極とは、第1ポリシリコン層からなる転送電極に形成された表面酸化膜(シリコン酸化物膜)によって、互いに電気的に絶縁されている。
【0143】
1本の電荷転送チャネル320上に配置されている各転送段形成部321a、322a、323a、324a、325aは、当該電荷転送チャネル320とともに1本の電荷転送路327を構成する。
【0144】
図示を省略した読み出しゲート領域が、光電変換素子11の各々に1個ずつ隣接配置されている。個々の読み出しゲート領域は、読み出し兼用転送電極322における転送段形成部322aによって平面視上覆われている。
【0145】
読み出し兼用転送電極322には、電荷転送用の駆動パルスが印加される他に、光電変換素子11から電荷転送路327へ信号電荷を読み出すための読み出しパルスが印加される。各転送段形成部322aにおいて読み出しゲート領域を平面視上覆っている部分が、読み出しゲート電極として機能する。この部分を、以下、読み出しゲート電極部331という。
【0146】
図8においては、個々の読み出しゲート電極部331にハッチングを付して、当該読み出しゲート電極部331を判りやすくしている。
【0147】
各電荷転送路327の下流端は、2相駆動型のCCDからなる出力転送路340に接続されている。当該出力転送路340の構造は、転送電極の数が異なる以外は、図1に示した電荷転送路25と実質的に同じである。したがって、出力転送路340の構成要素については、図1に示した電荷転送路25の構成要素と同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0148】
図示の固体撮像装置300においては、各転送段形成部322a下の絶縁膜、各読み出しゲート電極部331下の絶縁膜およびリセットトランジスタ60用のゲート電極63下の絶縁膜が、それぞれシリコン酸化物膜からなる。
【0149】
各転送段形成部321a下の絶縁膜、各転送段形成部323a、324a、325a下の絶縁膜、および各転送電極21、22下の絶縁膜は、それぞれON膜からなる。
【0150】
したがって、固体撮像装置300では、前述した固体撮像装置100における理由と同じ理由から、電気的特性が経時的に変動するのを抑制しやすい。また、固体撮像装置300を複数個製造したときに、個々の固体撮像装置300同士の間での電気的特性のバラツキを小さくしやすい。
【0151】
次に、上述した第3の実施例についての変形例を、図9を用いて説明する。
【0152】
図9は、第3の実施例の変形例による固体撮像装置400の一部を拡大して概略的に示す平面図である。
【0153】
図示した固体撮像装置400は、(i) 個々の光電変換素子が「画素ずらし配置」されている点、および、(2) 各転送電極が蛇行形状を有する点で、第3の実施例の固体撮像装置300と異なる。他の点は、固体撮像装置300と同様である。したがって、図9に示した構成要素のうちで図8に示した構成要素と機能上共通するものについては、図8で用いた参照符号と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0154】
ここで、本明細書でいう「画素ずらし配置」とは、奇数番目に当たる光電変換素子群10を構成する各光電変換素子11に対し、偶数番目に当たる光電変換素子群を構成する各光電変換素子11の各々が、各光電変換素子群10内での光電変換素子11同士のピッチP1 (図9参照)の約1/2、前記の方向DV にずれ、奇数番目に当たる光電変換素子行を構成する各光電変換素子11に対し、偶数番目に当たる光電変換素子行を構成する各光電変換素子11の各々が、各光電変換素子行内での光電変換素子11同士のピッチP2 (図9参照)の約1/2、行方向にずれ、光電変換素子群10の各々が奇数行または偶数行の光電変換素子11のみを含む光電変換素子群の配置を意味する。
【0155】
また、「光電変換素子同士のピッチP1の約1/2」とは、P1/2を含む他に、製造誤差、設計上もしくはマスク製作上起こる画素位置の丸め誤差等の要因によってP1 /2からはずれてはいるものの、得られる固体撮像装置の性能およびその画像の画質からみて実質的にP1/2と同等とみなすことができる値をも含むものとする。本明細書でいう「光電変換素子同士のピッチP2 の約1/2」についても同様である。
【0156】
図9に示したように、相隣る転送専用転送電極321と読み出し兼用転送電極322とは、ある1つの光電変換素子群10を横切るときには互いに重なり合う。また、前記の光電変換素子群10の隣の光電変換素子群10を横切るときには互いに離隔して、当該光電変換素子群10を構成している光電変換素子11の1つを平面視上取り囲む。
【0157】
相隣る転送専用転送電極321と読み出し兼用転送電極322とは、上記の離合を繰り返しながら、全体として前記の方向DH に延びている。
【0158】
図示の固体撮像装置400においても、前述した固体撮像装置300と同様に、各転送段形成部322a下の絶縁膜および各読み出しゲート電極部331下の絶縁膜が、それぞれシリコン酸化物膜からなる。各転送段形成部321a下の絶縁膜は、それぞれON膜からなる。
【0159】
また、図示されていないが、固体撮像装置400は、前述した固体撮像装置300と同様に、出力転送路340(図8参照)を備えている。
【0160】
当該出力転送路340を構成するリセットトランジスタ60用のゲート電極63下の絶縁膜は、シリコン酸化物膜からなる。当該出力転送路340を構成する各転送電極21、22下の絶縁膜は、ON膜からなる。
【0161】
したがって、固体撮像装置400では、前述した固体撮像装置100における理由と同じ理由から、電気的特性が経時的に変動するのを抑制しやすい。また、固体撮像装置400を複数個製造したときに、個々の固体撮像装置400同士の間での電気的特性のバラツキを小さくしやすい。
【0162】
以上、実施例を挙げて本発明の固体撮像装置を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではない。種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0163】
特に、各電極と半導体基板とを電気的に絶縁する絶縁膜の材料およびその配置仕様をそれぞれ除いた構成は、目的とする固体撮像装置の用途、性能等に応じて種々変更可能である。固体撮像装置の駆動方法についても同様である。
【0164】
各実施例でのON膜に代えて、ONO膜を用いることもできる。当該ONO膜は、例えば、半導体基板側から順番にシリコン酸化物層、シリコン窒化物層およびシリコン酸化物層を積層することによって得られる。
【0165】
下側(半導体基板側)のシリコン酸化物層の膜厚は、概ね100〜500オングストロームの範囲内で適宜選択可能である。シリコン窒化物層の膜厚は、概ね200〜700オングストロームの範囲内で適宜選択可能である。上側のシリコン酸化物層の膜厚は、概ね30〜100オングストロームの範囲内で適宜選択可能である。ONO膜の膜厚は、概ね300〜1000オングストロームの範囲内である。
【0166】
ONO膜は、例えば、ON膜と同様にしてシリコン酸化物層およびシリコン窒化物層を形成した後、シリコン窒化物膜上に熱酸化法等によってシリコン酸化物層を形成することにより、得られる。上側のシリコン酸化物層は、例えば、900〜1100℃のドライ酸化雰囲気中で形成することができる。
【0167】
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能である。
【0168】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明よれば、電気的特性の変動を抑制しやすい固体撮像装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による固体撮像装置を概略的に示す平面図である。
【図2】第1の実施例による固体撮像装置を構成する半導体基板における光電変換素子群、電荷転送チャネル、読み出しゲート領域等の平面配置を概略的に示す平面図である。
【図3】図1に示したA−A線に沿った断面の概略図である。
【図4】図1に示したB−B線に沿った断面の概略図である。
【図5】第1の実施例による固体撮像装置の製造工程の一例を説明するための概念図である。
【図6】第1の実施例の変形例による固体撮像装置を概略的に示す断面図である。
【図7】第2の実施例による固体撮像装置を概略的に示す断面図である。
【図8】第3の実施例による固体撮像装置を概略的に示す部分平面図である。
【図9】第4の実施例による固体撮像装置を概略的に示す部分平面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、 10…光電変換素子群、 11…光電変換素子、 20…電荷転送チャネル、 21、22…転送電極、 25、327…電荷転送路、 31…読み出しゲート電極、 32…読み出しゲート領域、 40a…掃き出しゲート電極、 41…掃き出しドレイン領域、 42…掃き出しゲート領域、 60…リセットトランジスタ、 61…リセットトランジスタ用ゲート領域、 62…リセットトランジスタ用ドレイン領域、 63…リセットトランジスタのゲート電極、 70…ON膜からなる絶縁膜、 71…シリコン酸化物膜からなる絶縁膜、 100、110、200、300、400…固体撮像装置、 210…光遮蔽膜、 211…受光用開口、 221…マイクロレンズ、 321…転送専用転送電極、 322…読み出し兼用転送電極、 321a、322a…転送段形成部、 323、324、325…転送補助電極、 331…読み出しゲート電極部、 340…出力転送路

Claims (6)

  1. 1または複数のフィールド酸化膜もしくはチャネルストップによって1または複数の素子領域が画定された半導体基板であって、一表面に、(a) 一列に形成された複数個の光電変換素子からなる光電変換素子群と、(b) 前記光電変換素子群に近接して形成された電荷転送チャネルと、(c) 前記複数個の光電変換素子の各々に1個ずつ形成され、各々が、対応する光電変換素子に隣接するとともに前記電荷転送チャネルとの隣接する複数個の読み出しゲート領域とを有する半導体基板を準備する準備工程と、
    前記半導体基板の前記一表面上にON膜またはONO膜を形成する積層膜形成工程と、
    少なくとも前記ON膜における窒化物層または前記ONO膜における窒化物層および該窒化物層上の酸化物層を局所的に除去して、前記複数個の読み出しゲート領域の上方に第1凹部を設ける凹部形成工程と、
    前記第1凹部の底面上に酸化物膜を形成するか、または、前記第1凹部底面の酸化物層を成長させることによって、酸化物絶縁膜を形成する酸化物絶縁膜形成工程と、
    前記電荷転送チャネルを平面視上横断する複数個の転送電極を、前記ON膜上または前記ONO膜上に形成し、前記複数個の読み出しゲート領域それぞれに1個ずつ対応する複数個の読み出しゲート電極を、前記酸化物絶縁膜上に形成する電極形成工程と
    を含む固体撮像装置の製造方法。
  2. 前記準備工程で準備する半導体基板が、さらに、(e) 前記光電変換素子群に近接して形成された掃き出し用ドレイン領域と、(f) 前記複数個の光電変換素子の各々に1個ずつ該光電変換素子に隣接して形成された複数個の掃き出しゲート領域とを有し、
    前記凹部形成工程において、さらに、前記複数個の掃き出しゲート領域の上方に第2凹部を設け、
    前記酸化物絶縁膜形成工程において、さらに、前記第2凹部の底面上にも酸化物膜を形成するか、または、前記第2凹部底面の酸化物層をも成長させ、
    前記電極形成工程において、さらに、前記複数個の掃き出しゲート領域それぞれの上方に1個ずつ掃き出しゲート電極を形成する請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法。
  3. 前記準備工程で準備する半導体基板が、さらに、(h) 前記電荷転送チャネルの下流部にリセットトランジスタ用ゲート領域およびリセットトランジスタ用ドレイン領域を有し、
    前記凹部形成工程において、さらに、前記リセットトランジスタ用ゲート領域の上方に第3凹部を設け、
    前記酸化物絶縁膜形成工程において、さらに、前記第3凹部の底面上にも酸化物膜を形成するか、または、前記第3凹部底面の酸化物層をも成長させ、
    前記電極形成工程において、さらに、前記リセットトランジスタ用ゲート領域の上方に1個のゲート電極を形成する請求項1または請求項2に記載の固体撮像装置の製造方法。
  4. 前記酸化物絶縁膜形成工程において形成する酸化物絶縁膜膜がシリコン酸化物膜である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
  5. 半導体基板と、
    前記半導体基板の一表面に一列に形成された複数個の光電変換素子からなる光電変換素子群の単数または複数群と、
    前記光電変換素子群に近接して前記半導体基板に形成された電荷転送チャネルと、
    前記複数個の光電変換素子の各々に1個ずつ形成され、各々が、対応する光電変換素子に隣接するとともに前記電荷転送チャネルとの隣接する複数個の読み出しゲート領域と、
    前記電荷転送チャネルを平面視上横断する複数本の読み出し兼用転送電極であって、各々が、前記読み出しゲート領域を平面視上覆って該読み出しゲート領域と共に1つの読み出しゲートを構成する読み出しゲート電極部と、前記電荷転送チャネルの一部を平面視上覆って該電荷転送チャネルと共に前記読み出しゲートに隣接する1つの電荷転送段を構成する転送段形成部とを有する複数本の読み出し兼用転送電極と、
    前記電荷転送チャネルを平面視上横断する複数本の転送専用転送電極であって、前記複数本の読み出し兼用転送電極の間に形成され、各々が、前記電荷転送チャネルの一部を平面視上覆って該電荷転送チャネルと共に電荷転送段を構成する転送段形成部を有する複数本の転送専用転送電極と、
    前記読み出しゲート電極部と前記半導体基板との間、および前記読み出し兼用転送電極における転送段形成部と前記半導体基板との間それぞれに介在する酸化物絶縁膜と、
    前記転送専用転送電極における転送段形成部と前記半導体基板との間に介在するON膜またはONO膜と
    を備えた固体撮像装置。
  6. さらに、前記電荷転送チャネルの下流に接続された出力転送路と、前記出力転送路の下流端を含んで構成されるリセットトランジスタを備え、該リセットトランジスタが、酸化物絶縁膜を介して前記半導体基板の一表面上に形成されたゲート電極を有する請求項5に記載の固体撮像装置。
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