JP4216769B2 - 動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像符号化プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像符号化プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、動画像をフレーム内予測によって符号化する動画像符号化方法及びその装置と、その動画像符号化方法の実現に用いられる動画像符号化プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
一般に、動画像の各フレームにおける隣接画素の画素値の相関は大きいため、このフレーム内の相関を利用してフレーム内の情報量を削減することは、動画像の高効率な圧縮符号化において有効である。また、動画像においては、フレーム間においても画素値の相関が大きいので、このフレーム間の相関を利用して、さらに情報量を削減することが可能である。
しかし、フレーム間の相関を利用して符号化を行った場合、復号時に任意のフレームを、他のフレームを参照せずに復号化することができない。
これから、フレーム内の相関のみを利用した符号化方法(以下では、このような符号化方法をフレーム内限定符号化と呼ぶ)によって得られた符号化データは、編集等がより容易に行えるため、応用上重要とされている。
国際標準動画像符号化方式であるH.264(例えば、非特許文献1を参照)では、フレーム内の画素間の相関を利用して符号化するフレームであるIフレームと、フレーム間の相関を利用して符号化するフレームであるPフレーム及びBフレームを規定しているため、フレーム内及びフレーム間の相関を利用して符号化することが可能である。
なお、H.264によってフレーム内限定符号化を実現する場合は、動画像の全フレームに関してIフレームで符号化すればよい。
H.264では、フレーム内の画素値間の相関を利用して符号化効率を高めるため、フレーム内予測を採用している。フレーム内予測を利用した符号化では、符号化対象の画素値やブロック内の画素値列を隣接する画素値列から予測し、その予測残差を符号化する。フレーム内の画素間の相関が大きければ、予測残差の平均エネルギーは小さくなり、符号化効率が向上する。
H.264のフレーム内予測では、2つの予測モードが規定されている。以下ではこの2つのモードを4×4予測モード、16×16予測モードと呼ぶこととする。H.264では、各マクロブロックで、この2つの予測モードを適応的に利用できるように規定している。
4×4予測モードでは、マクロブロックを縦の画素数と横の画素数が4であるブロックに分割し(以下ではこのブロックを4×4ブロックと記述する)、この4×4ブロック単位で予測を行う。また、16×16予測モードではマクロブロック単位で予測を行う。具体的には、図6に示すように、現ブロックの周辺の復号された画素値列を利用して、現ブロックの中の画素値を予測する。そして、4×4及び16×16の予測モードのいずれにおいても、複数の予測方法を実行できる。
具体例として、垂直方向の予測(以下、垂直方向予測と呼ぶ)、水平方向の予測(以下、水平方向予測と呼ぶ)、及び平均値を利用した予測(以下、平均値予測と呼ぶ)について、16×16予測モードを用いた場合を例として説明する。
垂直方向予測では、現ブロックの上部の16個の画素(これらはすでに符号化されている)を復号して、これらを予測に利用する。具体的には、16×16ブロックの各列の画素を全てその上にある復号された画素値を入れて予測画像を作成する。また、水平方向予測では、現ブロックの左の16個の画素(これらはすでに符号化されている)を復号して、これらを予測に利用する。この場合、16×16ブロックの各行の画素を全てその左にある復号された画素値を入れて予測画像を作成する。また、平均値予測では、現ブロックの左及び上の32個の画素(これらはすでに符号化されている)を復号して、これらの平均値を16×16ブロックの全画素に入れて予測画像を作成する。
H.264では、このような方法で得られた予測画像から得られる予測残差画像に対して、直交変換、量子化、エントロピー符号化を施すことによって符号化が行われる。
フレーム内予測によってフレーム内限定符号化を行った場合、特に低ビットレートの条件下では、フリッカというアーティファクトが出やすいという問題がある。ここで、フリッカとは、現フレームと前フレームにおいて同じ位置にある画素間についての、原画像における画素値の差と復号画像における画素値の差との間の差と定義する。
フリッカーが生ずるということは、例えば、原画像の連続するフレーム間で時間的に変化がないブロックにおいても、その復号画像では時間的な変化が生ずるということを意味している。
具体的には、下記に示す非特許文献2や非特許文献3では、フリッカは次式で与えられるような量Sで定量的に評価されるものとして定義されている。
Figure 0004216769
ここで、Ii,j (k)は動画像中のi番目のフレーム内のj番目のブロックにおけるk個目の画素(ブロック内の画素数はMで表している)を表し、Ri,j (k)は復号された動画像中のi番目のフレーム内のj番目のブロックにおけるk個目の画素を表す。
また、FDIF(i,j)は動画像中のi番目及びi+1番目のフレームにおけるj番目のブロック間の各画素の二乗誤差和を表す。つまり、次式で与えられる。
Figure 0004216769
また、ΣFDIF(i,j)<εは、FDIF(i,j)がεより小さいブロックに関して、各フレームについて和を取ることを表している。つまり、εは動画像中で時間的に一定の量より多く変化するブロックに関してはフリッカ量の評価から除外するための値である。このような除外を行うのは、動画像中で時間的に変化の小さい領域においてフリッカが主観的に目立つからである。以下では、動画像中で時間的に変化の小さい領域においてのフリッカを扱っていくこととする。
各フレームにおいて、フレーム内予測を行わずに、原画像に対して直交変換と量子化を行って符号化した場合、連続するフレーム間で時間的な変化がないブロックにおいては復号画像も変化しないので、フリッカは生じない。
一方、フレーム内予測を利用する符号化では、連続するフレーム間で時間的な変化がないブロックにおいても予測画像が大きく異なる場合がある。このような場合、残差画像も連続するフレーム間で時間的な変化が大きく、直交変換と量子化が行われた残差画像を復号時に予測画像に足すと、連続するフレーム間で時間的な変化がないブロックにおいても変化が生じる(フリッカが生じる)。
このような点に着目し、下記に示す非特許文献2では、予測画像に直交変換、量子化、逆量子化、逆直交変換を行った画像を原画像から引くことによって残差画像を求めて、この残差画像を符号化する手法が考案されている。
符号化に利用されている量子化が一様量子化であった場合(量子化ステップサイズが一様であるような量子化)、非特許文献2の手法で得られる復号画像は、原画像に対して直交変換、量子化、逆量子化、逆直交変換を行って得られる復号画像と等しくなるため、静止しているブロックに関するフリッカをなくすことができ、フリッカを低減できる。
また、下記に示す非特許文献3では、非特許文献2の手法を併用することを前提とし、さらにフリッカを削減する手法が提案されている。
この手法では、非特許文献2の手法に従うと、予測残差の変換係数の量子化値が、
L=Q(Itrans )−Q(Ptrans
という式のように表せることを利用している。
ここで、Itrans は原画像におけるブロックに直交変換を行って得た任意の変換係数を表し、Ptrans は同ブロックに対応した予測画像に直交変換を行って得た変換係数(Itrans と同じ周波数成分)を表す。また、Q(A)は値Aの量子化値を表す。
非特許文献3では、直前のフレームで同じ位置にあるブロックに対応した変換係数の量子化値と現フレームの量子化値との差が1で、なおかつ、Itrans に最も近い2つの代表値の中点とItrans との差の絶対値がある閾値以内であった場合には、Lを次式のL’
L’=Q(I’trans )−Q(Ptrans
に置き換える。ただし、Q(I’trans )は直前のフレームの同じ位置にあるブロックの変換係数の量子化値である。
このようにすることにより、静止領域ではないが、微かな変化のみがあるブロックに関してもフリッカ量を低減できる。
ITU-T Rec.H.264/ISO/IEC 11496-10, "Advanced Video Coding", Final Committee Draft, Document JVT-E022, September 2002 Xiaopeng Fan, Wen Gao, Yan Lu, Debin Zhao, ITU-T Rec.H.264/ISO/IEC 11496-10, "Flicking Reduction in All Intra Frame Coding", Document JVT-E070, October 2002 井口和久,池田誠,坂井真一,苗村昌秀,「H.264符号化におけるイントラモードのフリッカ低減手法」, FIT2003, J-040
しかしながら、非特許文献2の手法では、符号化対象のブロックにおいて予測画像を作成するたびに、その予測画像に直交変換と量子化を行う必要があるために演算量が膨大であるという問題がある。しかも、その演算量は利用可能な予測方法の数とブロックサイズに伴って増加してしまうことになる。
この増加量について具体的に説明するならば、ブロックサイズが縦横いずれもN画素で構成されるとき、一般的な直交変換における積和演算回数はN4 であり、量子化の積和演算回数はN2 となる。これから、利用可能な予測方法の数がQの場合、非特許文献2の手法を利用することによって増える演算の積和演算回数はブロック当たりでおよそQ(N4 +N2 )となる。
これから分かるように、非特許文献2の手法は、符号化を実時間で行うことを要求されるような応用には適さない。
また、非特許文献3の手法は非特許文献2の手法を併用することを前提としているため、上述と同様の問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、動画像をフレーム内予測によって符号化するという構成を採るときにあって、フリッカを低減しながらも、それによる演算量の増加が小さく、なおかつ、演算量の増加が予測方法の数とブロックサイズとに依存しないような新たな動画像符号化技術を提供することを目的とする。
〔1〕本発明の第1の構
上記の目的を達成するために、本発明の動画像符号化装置は、動画像をフレーム内予測によって符号化する処理を行うために、(イ)現フレームの符号化対象ブロックで利用可能な予測方法の各々について、符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する予測評価値算出部と、(ロ)予測評価値算出部で算出された予測評価値に基づいて、利用可能な予測方法のうち最適な予測評価値を示す予測方法を選択して、それを仮の予測方法として設定する仮予測方法設定部と、(ハ)予測評価値算出部で算出された予測評価値であって、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いて符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を、予測方法決定用の予測評価値として設定する前フレーム予測方法評価値設定部と、(ニ)仮予測方法設定部で設定された予測方法の予測評価値を分母とし、前フレーム予測方法評価値設定部で設定された予測評価値を分子とする比率値が規定の閾値よりも小さい場合には、符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その比率値がその閾値よりも大きい場合には、仮予測方法設定部で設定された予測方法を用いることを決定する予測方法決定部とを備えるという構成を採る。
ここで、予測方法決定部は、前記の比率値による判断処理に代えて、前記の比率値の逆数による判断処理に基づいて、その逆数が規定の閾値よりも大きい場合には、符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その逆数がその閾値よりも小さい場合には、仮予測方法設定部で設定された予測方法を用いることを決定することがある。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の動画像符号化方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
〔2〕本発明の第2の構
上記の目的を達成するために、本発明の動画像符号化装置は、動画像をフレーム内予測によって符号化する処理を行うために、(イ)現フレームの符号化対象ブロックで利用可能な予測方法を絞り込む予測方法候補選択部と、(ロ)予測方法候補選択部で絞り込まれた予測方法の各々について、符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する予測評価値算出部と、(ハ)予測評価値算出部で算出された予測評価値に基づいて、絞り込まれた予測方法のうち最適な予測評価値を示す予測方法を選択して、それを仮の予測方法として設定する仮予測方法設定部と、(ニ)予測評価値算出部で算出されない予測評価値であって、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いて符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する前フレーム予測方法評価値算出部と、(ホ)仮予測方法設定部で設定された予測方法の予測評価値を分母とし、前フレーム予測方法評価値算出部で算出された予測評価値を分子とする比率値が規定の閾値よりも小さい場合には、符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その比率値がその閾値よりも大きい場合には、仮予測方法設定部で設定された予測方法を用いることを決定する予測方法決定部とを備えるという構成を採る。
ここで、予測方法決定部は、前記の比率値による判断処理に代えて、前記の比率値の逆数による判断処理に基づいて、その逆数が規定の閾値よりも大きい場合には、符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その逆数がその閾値よりも小さい場合には、仮予測方法設定部で設定された予測方法を用いることを決定することがある。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の動画像符号化方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
〔3〕本発明の動作
このように構成される本発明の動画像符号化装置では、最適な予測評価値を示す予測方法を選択することで、現フレームの符号化対象ブロックで利用可能な予測方法のうち一つを選択して、それを仮の予測方法として設定し、一方、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで利用された予測方法を用いる場合の予測評価値を、予測方法決定用の予測評価値として設定する。
そして、その設定した仮の予測方法の予測評価値と、その設定した予測方法決定用の予測評価値とに基づき、2つの予測方法の予測評価値の比に対する閾値処理を施すことで、2つの予測方法の予測評価値がほぼ同等であるのか否かを判断して、ほぼ同等であるような場合には、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで利用された予測方法を、現フレームの符号化対象ブロックで利用する予測方法として決定する。
このように、本発明では、現ブロックにおいて何らかの方法で決定された仮の予測方法に関する予測評価値(予測効率を示す何らかの量)と、1つ前のフレームの同じ位置にあるブロックで利用された予測方法を現ブロックで用いるときの予測評価値とがほぼ同等である場合には、1つ前のフレームの同じ位置にあるブロックで利用された予測方法を現ブロックの符号化に利用するという構成を採る。
より具体的に説明するならば、1つ前のフレームの同じ位置にあるブロックで利用された予測方法の予測効率と現ブロックで予測効率が最大の予測方法の予測効率とがほぼ同等である場合には、1つ前のフレームの同じ位置にあるブロックで利用された予測方法を現ブロックの符号化に利用するという構成を採るのである。
上述したように、予測に利用する隣接画素を含めて、1つ前のフレームのブロックと現ブロックとがほぼ同じとなる領域においては、同じ予測方法を利用すればフリッカを低減できることになる。これから、フリッカを低減するという観点からは、常に一つの予測方法のみを利用する構成を採ればよいことになる。
しかしながら、この方法に従うと、フリッカの低減については実現できるものの符号化効率が大きく低下する可能性がある。
これに対して、本発明では、予測効率の低下が小さい場合にのみ、1つ前のフレームの予測方法を利用するという構成を採ることから、符号化効率の低下は抑えながら、フリッカの低減を実現できるようになる。
以上に説明したように、本発明によれば、1つ前のフレームの同じ位置にあるブロックで利用された予測方法の予測効率と現ブロックで予測効率が最大の予測方法の予測効率とがほぼ同等である場合には、1つ前のフレームの予測方法を現ブロックの符号化に利用するので、符号化効率の低下を抑えながらもフリッカ量を低減できるようになる。
また、本発明による演算量の増加はブロック当たり積和演算回数が1回であり、これは予測方法の数やブロックサイズに依存しない。従って、本発明は実時間符号化に好適である。
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
ここでは、各マクロブロックで水平方向予測、垂直方向予測、平均値予測という3つの予測方法を行うことを前提とする。また、予測は画像の輝度成分に関してのみ記載するが、色差成分に関しても、以下と同様の構成で本発明は実現できるものである。
図1に、本発明の動画像符号化装置1の一実施形態例を図示する。
この図に示すように、本発明の動画像符号化装置1は、本発明を実現すべく構成されて、符号化対象となる現マクロブロックの予測方法の決定を行うフレーム内予測部10を備えるものであり、このフレーム内予測部10は、画像情報入力部101と、仮予測方法設定部102と、予測方法評価部103と、前フレーム予測方法評価値設定部104と、予測方法メモリ105と、予測方法決定部106とを備える。
この画像情報入力部101は、現マクロブロックの画像と予測に利用する復号画像とを入力する。
仮予測方法設定部102は、予測方法の予測評価値に基づいて、現マクロブロックにおける仮の予測方法を求める。
予測方法評価部103は、与えられた予測方法に関して、現マクロブロックにおける予測方法の予測評価値を算出する。
前フレーム予測方法評価値設定部104は、1つ前のフレームで利用された予測方法を現マクロブロックで利用する場合の予測評価値を、予測方法決定用の予測評価値として設定する。
予測方法メモリ105は、1つ前のフレームで利用された予測方法についての情報を記録する。
予測方法決定部106は、仮予測方法設定部102で設定された仮の予測方法の予測評価値と前フレーム予測方法評価値設定部104で設定された予測評価値とを比較して、その比較結果に基づいて、現マクロブロックで利用する予測方法を決定する。
図2に、このように構成されるフレーム内予測部10の実行するフローチャートの一例を図示する。ここで、このフローチャートは、動画像におけるあるフレームのあるマクロブロックについての予測方法の決定処理を示している。
次に、このフローチャートに従って本発明の処理について詳細に説明する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、垂直方向予測については0、水平方向予測については1、平均値予測については2という整数インデックスを対応付けておくことを想定している。
フレーム内予測部10は、現マクロブロックにおける予測方法の決定要求があると、図2のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップ10で、現マクロブロックの画像と予測に利用される復号画像とを入力して(画像情報入力部101の処理)、予測方法のインデックスを指す変数predに初期値を代入するとともに、後の処理で予測評価値が代入される変数 minSADに初期値を代入する(仮予測方法設定部102の処理)。
本実施形態例では、predの初期値として“0”を代入し、 minSADの初期値として予測評価値の上限値“131072”を代入することを想定している。なお、画素値は8ビットで表現され、マクロブロックは縦16画素、横16画素であることを想定している。
続いて、ステップ11で、predに代入される値に対応した予測方法を用いて予測画像を生成する(仮予測方法設定部102の処理)。
続いて、ステップ12で、生成した予測画像を用いて、predに代入される値に対応した予測方法に関する予測評価値を求める(予測方法評価部103の処理)。
本実施形態例では、次式で与えられるSAD(Sum of Absolute Differences)を予測評価値として利用する。なお、以下では、SADは変数名としても使用している。
Figure 0004216769
ここで、absは絶対値をとることを表し、I[i][j]は現マクロブロックの画像を表し、py [i][j]はステップ11で生成した現マクロブロックの予測画像を表し、iとjはそれぞれ垂直方向及び水平方向の画素の位置を表すものとする。
続いて、ステップ13で、1つ前のフレームの同じ位置のマクロブロックで符号化に利用された予測方法のインデックスの値prevpredを予測方法メモリ105から読み出し、predの値がprevpredに等しいの否かを判断する(前フレーム予測方法評価値設定部104の処理)。
この判断処理により、predの値がprevpredに等しいことを判断するときには、ステップ14に進んで、1つ前のフレームの予測方法を用いる場合の現マクロブロックにおけるSADの値を表す変数prevSADに、ステップ12で算出したSADを代入してから、次に説明するステップ15の処理に進む(前フレーム予測方法評価値設定部104の処理)。
一方、ステップ13の判断処理で、predの値がprevpredに等しくないことを判断するときには、ステップ14の処理を行うことなく、直ちにステップ15に進んで、ステップ12で算出したSAD(predの値に対応した予測方法に関するSAD)が minSADよりも小さいのか否かを判断する(仮予測方法設定部102の処理)。
この判断処理により、SADの方が minSADよりも小さいことを判断するときには、ステップ16に進んで、これまでで最もSADを小さくした予測方法のインデックスを表す変数bestpredにpredの値を代入するとともに、 minSADにSADの値を代入してから、次に説明するステップ17の処理に進む(仮予測方法設定部102の処理)。
一方、ステップ15の判断処理で、ステップ12で算出したSADの方が minSADよりも大きいことを判断するときには、ステップ16の処理を行うことなく、直ちにステップ17に進んで、predの値が2に等しくなったのか否かを判断する(仮予測方法設定部102の処理)。
この判断処理により、predの値が2に等しくなっていないことを判断するときには、ステップ18に進んで、predの値を1つインクリメントしてからステップ11に戻ることで、次の予測方法について上述した処理を繰り返す(仮予測方法設定部102の処理)。
一方、ステップ17の判断処理で、predの値が2に等しくなったことを判断するときには、ステップ19に進んで、予め設定されたパラメータ scaleC,scaleDを利用して、
scaleC× minSAD> scaleD×prevSAD
という関係式が成立するのか否かを判断する(予測方法決定部106の処理)。
すなわち、この関係式を使って、 minSADとprevSADとの比を評価することで、現マクロブロックで予測効率が最大の予測方法の予測効率と、1つ前のフレームの同じ位置のマクロブロックで符号化に利用された予測方法を用いる場合の予測効率とがほぼ同等であるのか否かを判断するのである。
この判断処理により、
scaleC× minSAD> scaleD×prevSAD
という関係式が成立することを判断するときには、現マクロブロックで予測効率が最大の予測方法の予測効率と、1つ前のフレームの同じ位置のマクロブロックで符号化に利用された予測方法を用いる場合の予測効率とがほぼ同等であることを判断して、ステップ20に進んで、bestpredの値をprevpredの値に置き換えてから、bestpredの値を予測方法メモリ105に格納して、処理を終了する。
一方、この関係式が成立しないことを判断するときには、ステップ20の処理を行わないことで、bestpredの値を変更することなく、そのままbestpredの値を予測方法メモリ105に格納して、処理を終了する。
このフレーム内予測部10の処理を受けて、図示しないイントラ符号化部は、このようにして予測方法メモリ105に格納されたbestpredの値に対応した予測方法を用いて現マクロブロックの符号化を実行する。
このようにして、フレーム内予測部10は、1つ前のフレームの同じ位置にあるマクロブロックで利用された予測方法の予測効率と現マクロブロックで予測効率が最大の予測方法の予測効率とがほぼ同等である場合には、1つ前のフレームの予測方法を現マクロブロックの符号化に利用するように処理するのである。
この構成に従って、本発明によれば、符号化効率の低下を抑えながらもフリッカ量を低減できるようになる。
ここで、図2のフローチャートでは、仮の予測方法の予測評価値と1つ前のフレームで利用された予測方法の予測評価値とを比較するのに、その比に関して閾値処理を行うようにしているが、その理由は次の通りである。
すなわち、予測評価値が例えば残差エネルギーのような量であるとき、その大きさは現画像のエネルギーに比例する傾向にある。これから、そのような予測評価値の差について閾値処理を行うことで符号化に利用する予測方法を決定するようにすると、予測評価値の差も現画像のエネルギーに比例するので、現画像のエネルギーが小さい領域で符号化効率の低下が大きくなる。これに対して、予測評価値の比に関して閾値処理するようにすれば、現画像のエネルギーに関して正規化された比較が可能となるので、そのような不都合が発生しない。
図3に、本発明の動画像符号化装置1の他の実施形態例を図示する。
この実施形態例に従う本発明の動画像符号化装置1は、図1に示したフレーム内予測部10の他に、予測方法候補選択部20を備えるという構成を採る。
この予測方法候補選択部20は、現マクロブロックが与えられる場合に、何らかのアルゴリズムに従って、予測評価値の算出に用いる予測方法を絞り込む機能(選択する機能)を有している。例えば、10種類の予測方法が利用可能なものとして用意されている場合に、その中から例えば5種類の予測方法を選択するという機能を有しているのである。
このような予測方法候補選択部20が用意されると、予測評価値を算出する予測方法が少なくなることで、予測評価値の算出の演算量を大幅に削減できるようになる。
本発明にとって、予測方法候補選択部20がどのようなアルゴリズムに従って予測方法を絞り込むのかということについては問題ではないが、予測方法候補選択部20は、例えば、次の参考文献に記載されるようなアルゴリズムでもって予測方法を絞り込むことになる。
〔参考文献〕P.Feng et.al. "Fast mode decision for intra prediction", JVT-I049, Sept., 2003.
この参考文献には、Sobelフィルタを用いて画像の持つエッジを検出して、その検出したエッジ方向に基づいて予測モード選択を行うという構成が記載されており、予測方法候補選択部20は、このような構成を利用することで、予測方法を絞り込むことが可能である。
図4に、予測方法候補選択部20が用意される場合に、フレーム内予測部10の実行するフローチャートの一例を図示する。
次に、このフローチャートに従って、予測方法候補選択部20が用意される場合における本発明の処理について詳細に説明する。
フレーム内予測部10は、予測方法候補選択部20が現マクロブロックについての予測方法の候補を選択すると、先ず最初に、ステップ100で、その予測方法の候補を受け取る。
続いて、ステップ101で、上述したprevpredの指す予測方法を特定し、続くステップ102で、その特定した予測方法が予測方法候補選択部20から与えられた予測方法の候補に含まれているのか否かを判断する。
この判断処理に従って、上述したprevpredの指す予測方法が予測方法候補選択部20から与えられた予測方法の候補に含まれていることを判断するときには、ステップ103に進んで、予測方法候補選択部20から与えられた予測方法の候補を現マクロブロックに利用可能な予測方法として設定して、上述した図2のフローチャートを実行することで、現マクロブロックについての予測方法を決定し、続くステップ104で、その実行結果により値の代入されたbestpredの指す予測方法を用いて現マクロブロックを符号化することを指示して、処理を終了する。
この指示を受けて、図示しないイントラ符号化部は、bestpredの指す予測方法を用いて現マクロブロックの符号化を実行する。
このようにして、フレーム内予測部10は、上述したprevpredの指す予測方法が予測方法候補選択部20から与えられた予測方法の候補に含まれていることを判断するときには、上述した図2のフローチャートを実行することで、現マクロブロックについての予測方法を決定するのである。
一方、ステップ102の判断処理に従って、上述したprevpredの指す予測方法が予測方法候補選択部20から与えられた予測方法の候補に含まれていないことを判断するときには、図2のフローチャートのステップ13,14の処理を実行することができないので、ステップ105に進んで、予測方法候補選択部20から与えられた予測方法の候補を現マクロブロックに利用可能な予測方法として設定して、これから説明する図5のフローチャートを実行することで、現マクロブロックについての予測方法を決定し、続くステップ106で、その実行結果により値の代入されたbestpredの指す予測方法を用いて現マクロブロックを符号化することを指示して、処理を終了する。
この指示を受けて、図示しないイントラ符号化部は、bestpredの指す予測方法を用いて現マクロブロックの符号化を実行する。
次に、図5のフローチャートについて説明する。
すなわち、フレーム内予測部10は、図4のフローチャートのステップ105の処理に進むと、図5のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップ30で、現マクロブロックの画像と予測に利用される復号画像とを入力して、予測方法のインデックスを指す変数predに初期値の“0”を代入するとともに、後の処理で予測評価値が代入される変数 minSADに初期値の“131072”を代入する。
続いて、ステップ31で、predに代入される値に対応した予測方法を用いて予測画像を生成し、続くステップ32で、生成した予測画像を用いて、predに代入される値に対応した予測方法に関する予測評価値SADを求める。
続いて、ステップ33で、算出したpredの値に対応した予測方法に関するSADが minSADよりも小さいのか否かを判断して、SADの方が minSADよりも小さいことを判断するときには、ステップ34に進んで、これまでで最もSADを小さくした予測方法のインデックスを表す変数bestpredにpredの値を代入するとともに、 minSADにSADの値を代入してから、次に説明するステップ35の処理に進む。
一方、ステップ33の判断処理で、SADの方が minSADよりも大きいことを判断するときには、ステップ34の処理を行うことなく、直ちにステップ35に進んで、predの値が予測方法を表すインデックスの最大値maxに等しくなったのか否かを判断する。
この判断処理により、predの値がmaxに等しくなっていないことを判断するときには、ステップ36に進んで、predの値を1つインクリメントしてからステップ31に戻ることで、次の予測方法について上述した処理を繰り返す。
一方、ステップ35の判断処理で、predの値がmaxに等しくなったことを判断するときには、ステップ37に進んで、1つ前のフレームの同じ位置のマクロブロックで符号化に利用された予測方法のインデックスの値prevpredを予測方法メモリ105から読み出し、そのprevpredの値に対応した予測方法を用いて予測画像を生成し、続くステップ38で、その生成した予測画像を用いて、そのprevpredの値に対応した予測方法に関する予測評価値SADを求める。
続いて、ステップ39で、1つ前のフレームの予測方法を用いる場合の現マクロブロックにおけるSADの値を表す変数prevSADに、ステップ38で算出したSADを代入する。
続いて、ステップ40で、予め設定されたパラメータ scaleC,scaleDを利用して、
scaleC× minSAD> scaleD×prevSAD
という関係式が成立するのか否かを判断する。
この判断処理により、
scaleC× minSAD> scaleD×prevSAD
という関係式が成立することを判断するときには、現マクロブロックで予測効率が最大の予測方法の予測効率と、1つ前のフレームの同じ位置のマクロブロックで符号化に利用された予測方法を用いる場合の予測効率とがほぼ同等であることを判断して、ステップ41に進んで、bestpredの値をprevpredの値に置き換えてから、bestpredの値を予測方法メモリ105に格納して、図4のフローチャートのステップ105の処理を終了する。
一方、この関係式が成立しないことを判断するときには、ステップ40の処理を行わないことで、bestpredの値を変更することなく、そのままbestpredの値を予測方法メモリ105に格納して、図4のフローチャートのステップ105の処理を終了する。
このようにして、フレーム内予測部10は、図4のフローチャートのステップ102で、上述したprevpredの指す予測方法が予測方法候補選択部20から与えられた予測方法の候補に含まれていないことを判断するときには、ステップ105に進んで、この図5のフローチャートを実行することで、現マクロブロックについての予測方法を決定するのである。
そして、フレーム内予測部10は、現マクロブロックについての予測方法を決定すると、上述したように、図4のフローチャートのステップ106で、その実行結果により値の代入されたbestpredの指す予測方法を用いて現マクロブロックを符号化することを指示し、これを受けて、図示しないイントラ符号化部は、bestpredの指す予測方法を用いて現マクロブロックの符号化を実行することになる。
図示実施形態例に従って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態例では、予測方法が階層的な構造を持たないことで説明したが、本発明は予測方法が階層的な構造を持っている場合にも適用可能である。
例えば、H.264のフレーム内予測は階層的である。具体的には、各マクロブロックでは4×4予測モードと16×16予測モードの2つの予測モードが利用可能であり(これは、マクロブロックの分割方法の意味で2つの予測方法があるととらえることができる)、各予測モードで垂直方向予測や水平方向予測などの予測方法が利用できる。このような場合にあって、例えば、前フレームでは16×16予測モードの平均値予測が利用され、現マクロブロックで予測効率が最大なのは4×4予測モードであった場合、本発明では4×4予測モードを利用したときの予測効率と16×16予測モードの平均値予測の予測効率とを比較して、現マクロブロックの予測方法を決定すれば良い。
本発明の動画像符号化装置の一実施形態例である。 フレーム内予測部の実行するフローチャートの一例である。 本発明の動画像符号化装置の他の実施形態例である。 フレーム内予測部の実行するフローチャートの一例である。 フレーム内予測部の実行するフローチャートの一例である。 予測に利用する画素列の説明図である。
符号の説明
1 動画像符号化装置
10 フレーム内予測部
101 画像情報入力部
102 仮予測方法設定部
103 予測方法評価部
104 前フレーム予測方法評価値設定部
105 予測方法メモリ
106 予測方法決定部

Claims (8)

  1. 動画像をフレーム内予測によって符号化する動画像符号化方法であって、
    現フレームの符号化対象ブロックで利用可能な予測方法の各々について、符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する予測評価値算出ステップと、
    予測評価値算出ステップで算出された予測評価値に基づいて、前記利用可能な予測方法のうち最適な予測評価値を示す予測方法を選択して、それを仮の予測方法として設定する仮予測方法設定ステップと、
    予測評価値算出ステップで算出された予測評価値であって、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いて前記符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を、予測方法決定用の予測評価値として設定する前フレーム予測方法評価値設定ステップと、
    仮予測方法設定ステップで設定された予測方法の予測評価値を分母とし、前フレーム予測方法評価値設定ステップで設定された予測評価値を分子とする比率値が規定の閾値よりも小さい場合には、前記符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その比率値がその閾値よりも大きい場合には、仮予測方法設定ステップで設定された予測方法を用いることを決定する予測方法決定ステップとを有することを、
    特徴とする動画像符号化方法。
  2. 動画像をフレーム内予測によって符号化する動画像符号化方法であって、
    現フレームの符号化対象ブロックで利用可能な予測方法を絞り込む予測方法候補選択ステップと、
    予測方法候補選択ステップで絞り込まれた予測方法の各々について、符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する予測評価値算出ステップと、
    予測評価値算出ステップで算出された予測評価値に基づいて、前記絞り込まれた予測方法のうち最適な予測評価値を示す予測方法を選択して、それを仮の予測方法として設定する仮予測方法設定ステップと、
    予測評価値算出ステップで算出されない予測評価値であって、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いて前記符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する前フレーム予測方法評価値算出ステップと、
    仮予測方法設定ステップで設定された予測方法の予測評価値を分母とし、前フレーム予測方法評価値算出ステップで算出された予測評価値を分子とする比率値が規定の閾値よりも小さい場合には、前記符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その比率値がその閾値よりも大きい場合には、仮予測方法設定ステップで設定された予測方法を用いることを決定する予測方法決定ステップとを有することを、
    特徴とする動画像符号化方法。
  3. 請求項1又は2に記載の動画像符号化方法において、
    予測方法決定ステップでは、前記比率値による判断処理に代えて、前記比率値の逆数による判断処理に基づいて、その逆数が規定の閾値よりも大きい場合には、前記符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その逆数がその閾値よりも小さい場合には、仮予測方法設定ステップで設定された予測方法を用いることを決定することを、
    特徴とする動画像符号化方法。
  4. 動画像をフレーム内予測によって符号化する動画像符号化装置であって、
    現フレームの符号化対象ブロックで利用可能な予測方法の各々について、符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する予測評価値算出部と、
    予測評価値算出部で算出された予測評価値に基づいて、前記利用可能な予測方法のうち最適な予測評価値を示す予測方法を選択して、それを仮の予測方法として設定する仮予測方法設定部と、
    予測評価値算出部で算出された予測評価値であって、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いて前記符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を、予測方法決定用の予測評価値として設定する前フレーム予測方法評価値設定部と、
    仮予測方法設定部で設定された予測方法の予測評価値を分母とし、前フレーム予測方法評価値設定部で設定された予測評価値を分子とする比率値が規定の閾値よりも小さい場合には、前記符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その比率値がその閾値よりも大きい場合には、仮予測方法設定部で設定された予測方法を用いることを決定する予測方法決定部とを有することを、
    特徴とする動画像符号化装置。
  5. 動画像をフレーム内予測によって符号化する動画像符号化装置であって、
    現フレームの符号化対象ブロックで利用可能な予測方法を絞り込む予測方法候補選択部と、
    予測方法候補選択部で絞り込まれた予測方法の各々について、符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する予測評価値算出部と、
    予測評価値算出部で算出された予測評価値に基づいて、前記絞り込まれた予測方法のうち最適な予測評価値を示す予測方法を選択して、それを仮の予測方法として設定する仮予測方法設定部と、
    予測評価値算出部で算出されない予測評価値であって、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いて前記符号化対象ブロックを符号化する場合の予測評価値を算出する前フレーム予測方法評価値算出部と、
    仮予測方法設定部で設定された予測方法の予測評価値を分母とし、前フレーム予測方法評価値算出部で算出された予測評価値を分子とする比率値が規定の閾値よりも小さい場合には、前記符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その比率値がその閾値よりも大きい場合には、仮予測方法設定部で設定された予測方法を用いることを決定する予測方法決定部とを有することを、
    特徴とする動画像符号化装置。
  6. 請求項4又は5に記載の動画像符号化装置において、
    予測方法決定部は、前記比率値による判断処理に代えて、前記比率値の逆数による判断処理に基づいて、その逆数が規定の閾値よりも大きい場合には、前記符号化対象ブロックの符号化に用いる予測方法として、現フレームの直前に符号化されたフレームにおいて前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックで用いられた予測方法を用いることを決定し、一方、その逆数がその閾値よりも小さい場合には、仮予測方法設定部で設定された予測方法を用いることを決定することを、
    特徴とする動画像符号化装置。
  7. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の動画像符号化方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための動画像符号化プログラム。
  8. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の動画像符号化方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための動画像符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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