JP4869986B2 - 動画像符号化装置 - Google Patents
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JTC1/SC29/WG1(JPEG)で規格化されたJPEG、ITU−Tで勧告化されたH.261及びH.263等がある。
Cosine Transform〕等)を行い、さらに、高周波成分を大きく削減するように量子化を行い、可変長符号化を行うことで動画像の符号化を実現している。また、前記した圧縮符号化方式では、動き補償予測を行わないイントラ画像(画面内符号化画像)に対して、符号化対象となるブロックにおけるDCT等の変換係数を、当該ブロックに近接する他のブロックとの差分形式により予測符号化することで、符号化効率の向上を図っている。
JTC1/SC29/WG11で規格化されたH.264/MPEG−4 AVC(以下、H.264/AVCという)がある。このH.264/AVCでは、動き補償予測を行わないイントラ画像において、当該画像(画面)の画素値を画面内で直接予測(画面内予測)することで符号化の効率を向上させている。すなわち、H.264/AVCでは、マクロブロックと呼ばれる16×16画素の領域(ブロック)を対象に、当該マクロブロックの上部あるいは左部にある、すでに符号化済みのマクロブロックにおける当該マクロブロックに近接した画素値を利用して、当該マクロブロックの画素値を複数の予測モードで予測し、当該マクロブロックの画素値と最も類似する予測モードを選択することで当該マクロブロックの画素値を予測している。
(1)本発明は、第1〜第n(nは2以上の自然数)の符号化モードのうちいずれか一つを選択してブロック単位で予測符号化処理を実行して出力する動画像符号化装置であって、第i(1≦i≦n)の符号化モードで符号化処理を実行して符号化コストおよびフリッカ強度を計算する第iモード符号化手段と、各符号化手段によって出力される符号化コストが最小となる第j(1≦j≦n)の符号化モードを選択する仮モード選択手段と、各符号化手段によって出力されるフリッカ強度が最小となる第k(1≦k≦n)の符号化モードを選択するフリッカ最小モード選択手段と、前記仮モード選択手段によって選択された第jの符号化モードの符号化コストと、第kの符号化モードの符号化コストに基づいて、最終符号化モードを判定して符号化データを出力する最終モード判定手段と、を備え、前記最終モード判定手段は、第kの符号化モードの符号化コストと第jの符号化モードの符号化コストを比較し、比較結果としての差が所定値よりも小さい場合に、第kの符号化モードを最終符号化モードとして判定し、比較結果としての差が所定値よりも大きい場合に第jの符号化モードを最終符号化モードとして判定する動画符号化装置を提案している。
さらに、この発明によれば、第kの符号化モードの符号化コストと第jの符号化モードの符号化コストを比較し、比較結果としての差が所定値よりも小さい場合に、第kの符号化モードを最終符号化モードとして判定し、比較結果としての差が所定値よりも大きい場合に第jの符号化モードを最終符号化モードとして判定する。したがって、符号化コストの差が少ない場合には、両者の符号化効率がほぼ同一であるため、フリッカ強度の低い符号化モードを選択し、符号化コストの差が大きい場合には、符号化効率の低下を防止するために、符号化コストの低い符号化モードを選択することができる。
さらに、この発明によれば、第kの符号化モード列の符号化コスト和と第jの符号化モード列の符号化コスト和を比較し、比較結果が所定値よりも小さい場合に、第kの符号化モード列を最終符号化モード列として判定し、比較結果が所定値よりも大きい場合に第jの符号化モード列を最終符号化モード列として判定する。したがって、符号化コストの差が少ない場合には、両者の符号化効率がほぼ同一であるため、フリッカ強度の低い符号化モードを選択し、符号化コストの差が大きい場合には、符号化効率の低下を防止するために、符号化コストの低い符号化モードを選択することができる。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1から図4を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態に係る動画像符号化装置10は、図1に示すように、n個の符号化器11a、11b、・・・、11nと、仮モード選択器12と、最終モード選択器13と、図示しない予測符号化処理器とから構成されている。
次に、図4を用いて、本実施形態に係る動画像符号化装置の処理フローについて説明する。
まず、図2および図3に示した複数の符号化モードのうち、確率的に最もフリッカが発生しにくいと思われる符号化モードを第1のモードとして、第1モード符号化器11aに格納し、符号化処理を行って、符号化コストの算出を実行する(ステップS101)。
図5および図6を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る動画像符号化装置20は、図5に示すように、n個の符号化器21a、21b、・・・、21nと、フリッカ最小モード選択器22と、仮モード選択器23と、最終モード選択器24と、図示しない予測符号化処理器とから構成されている。
次に、図6に基づいて、本実施形態に係る動画像符号化装置の処理フローについて説明する。
まず、図2および図3に示した複数の符号化モードについて各符号化器21a、21b、・・・、21nにおいて符号化処理を行って、符号化コストおよびフリッカ強度の算出を実行する(ステップS201)。
図7および図8を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
ここで、H.264におけるイントラ予測のように、隣接するマクロブロックの符号化結果が当該マクロブロックの符号化結果に影響を及ぼす場合、隣接マクロブロックの符号化結果によって、当該マクロブロックにおいて、符号化効率を最小とする符号化モード、フリッカを最小とする符号化モードが変動する。そこで、本実施形態においては、複数のマクロブロック列の符号化モードを総合的に判断することによって、さらなる符号化効率の向上およびフリッカの削減を可能とするものである。
本実施形態に係る動画像符号化装置30は、図7に示すように、n個の符号化器31a、31b、・・・、31nと、フリッカ最小モード列選択器32と、仮モード列選択器33と、最終モード列選択器34と、図示しない予測符号化処理器とから構成されている。
次に、図8に基づいて、本実施形態に係る動画像符号化装置の処理フローについて説明する。
m個(mは2以上の自然数)のマクロブロックを単位として符号化する場合、選択可能な符号化モード列はmn個存在する。そこで、まず、第1〜第mのマクロブロック列において、それぞれを図2および図3に示した第1〜第nの符号化モードで符号化したmn個のモード列に対して、各符号化器31a、31b、・・・、31nにおいて符号化処理を行って、符号化コスト和およびフリッカ強度の算出を実行する(ステップS301)。
Claims (6)
- 第1〜第n(nは2以上の自然数)の符号化モードのうちいずれか一つを選択してブロック単位で予測符号化処理を実行して出力する動画像符号化装置であって、
第i(1≦i≦n)の符号化モードで符号化処理を実行して符号化コストおよびフリッカ強度を計算する第iモード符号化手段と、
各符号化手段によって出力される符号化コストが最小となる第j(1≦j≦n)の符号化モードを選択する仮モード選択手段と、
各符号化手段によって出力されるフリッカ強度が最小となる第k(1≦k≦n)の符号化モードを選択するフリッカ最小モード選択手段と、
前記仮モード選択手段によって選択された第jの符号化モードの符号化コストと、第kの符号化モードの符号化コストに基づいて、最終符号化モードを判定して符号化データを出力する最終モード判定手段と、を備え、
前記最終モード判定手段は、第kの符号化モードの符号化コストと第jの符号化モードの符号化コストを比較し、比較結果としての差が所定値よりも小さい場合に、第kの符号化モードを最終符号化モードとして判定し、比較結果としての差が所定値よりも大きい場合に第jの符号化モードを最終符号化モードとして判定することを特徴とする動画像符号化装置。 - 前記符号化コストの比較を符号化コストの差分絶対値あるいは、符号化コストの比を用いて実行することを特徴とする請求項1に記載の動画符号化装置。
- 前記フリッカ強度が、原画の時間的な変動量と符号化画像の時間的な変動量を比較するとともに、変動量として特定領域のフレーム間絶対差分値を用いて、該変動量間の差分値により計算されることを特徴とする請求項1又は2に記載の動画符号化装置。
- 第1〜第n(nは2以上の自然数)の符号化モードのうちいずれか一つを選択してブロック単位で予測符号化処理を実行して出力する動画像符号化装置であって、
第i(1≦i≦n)の符号化モードで符号化処理を実行して符号化コストおよびフリッカ強度を計算する第iモード符号化手段と、
各符号化手段によって出力されるm個(mは2以上の自然数)の各ブロックの符号化コストの和が最小となる第j(1≦j≦mn)の符号化モード列を選択する仮モード列選択手段と、
各符号化手段によって出力されるm個のブロックのフリッカ強度が最小となる第k(1≦k≦mn)の符号化モード列を選択するフリッカ最小モード列選択手段と、
前記仮モード列選択手段によって選択された第jの符号化モード列の各ブロックの符号化コストの和と、前記フリッカ最小モード列選択手段により選択された第kの符号化モード列の各ブロックの符号化コストの和とに基づいて、符号化結果となる最終符号化モード列を判定してm個のブロックの符号化データを出力する最終モード列判定手段と、を備え、
前記最終モード列判定手段は、第kの符号化モード列の符号化コスト和と第jの符号化モード列の符号化コスト和を比較し、比較結果が所定値よりも小さい場合に、第kの符号化モード列を最終符号化モード列として判定し、比較結果が所定値よりも大きい場合に第jの符号化モード列を最終符号化モード列として判定することを特徴とする動画像符号化装置。 - 前記符号化コストの比較を符号化コストの差分絶対値あるいは、符号化コストの比を用いて実行することを特徴とする請求項4に記載の動画符号化装置。
- 前記フリッカ強度が、原画の時間的な変動量と符号化画像の時間的な変動量を比較するとともに、変動量として特定領域のフレーム間絶対差分値を用いて、該変動量間の差分値により計算されることを特徴とする請求項4又は5に記載の動画符号化装置。
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