JP4216493B2 - 耐光性の改良されたポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル、その製造方法及びそれよりなる繊維 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル、その製造方法及びそれよりなる繊維に関し、更に詳しくは光照射後の黄変の少ない耐候性の改良されたポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル及びそれよりなる繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステルはよく知られている通り、その優れた性能ゆえに幅広く繊維、樹脂、フィルム等に用いられている。特にポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維は寸法安定性、耐熱性、耐薬品性、耐光性等に優れ、衣料・非衣料を問わず、さまざまな分野で活用されている。
【0003】
そのような中で近年、従来のポリエチレンテレフタレートでは実現が難しい風合いや染色性を発現させるべく、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維及びそれからなる織編物が注目されている(例えば特開平11−200175号公報等)。しかしながらこのポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレートに対して光照射において黄変が大きく、耐光性に劣るという問題を有している。
【0004】
このポリトリメチレンテレフタレートの白度を向上させる方法としては、例えばWO99/11709号などでは重合時にリン化合物を添加することが提案されている。しかし、この方法では溶融安定性は改良されても、耐光性の改良は期待できない。
【0005】
一方、ポリエステル繊維の耐光性を改良する方法として、例えば特開平3−234812号公報ではポリエチレンテレフタレートにマンガン化合物、アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物を添加する方法が記載されている。しかし、この方法はポリエチレンテレフタレート繊維の強度劣化抑制に関するものであり、黄変防止、特にポリトリメチレンテレフタレート繊維の黄変防止とは異なる技術であった。
【0006】
また、米国特許明細書第5,872,204号にはアンチモン化合物触媒と併用できる触媒としてマンガン化合物を使用することが記載されているが、この公報にはポリトリメチレンテレフタレートの耐光性が改良されるという記載はなく、更にアンチモン化合物を使用しているため、繊維化する際に口金異物が発生しやすくなる問題を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来技術が有していた問題点を解消し、耐光性の改良されたポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維を製造することのできる、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを提供することにある。
【0008】
更に、本発明の他の目的は、上記ポリエステルの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の目的を達成すべく鋭意検討した結果、ある特定のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを溶融紡糸して得た繊維が、光照射後の黄変を減少させうることを見出し、更に検討を重ねた結果、本発明に到達した。
【0010】
すなわち、本発明の目的は、
主としてトリメチレンテレフタレート繰り返し単位からなるポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルポリマーであって、マンガン化合物をマンガン元素換算で10〜150ppm含有し、かつ含有するマンガン元素量とリン元素量とが下記式(I)の関係を満足し、さらにチタン系化合物としてフタル酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸、ピロメリット酸及びそれらの無水物からなる群から選ばれた少なくとも1種とチタンテトラアルコキシドとの反応物、又は、チタンテトラアルコキシドとホスホン酸系化合物との反応物及び/若しくはチタンテトラアルコキシドとホスフィン酸系化合物との反応物を含有し、かつ下記(a)〜(d)の各要件を同時に満足することを特徴とする、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルによって達成することができる。
【0011】
【数2】
0 ≦ P/Mn ≦ 1 (I)
(ここで、Pはリン元素のモル当量、Mnはマンガン元素のモル当量)
(a)固有粘度が0.5〜1.6の範囲にあること。
(b)ジプロピレングリコール含有量が0.1〜2.0重量%の範囲にあること。
(c)環状ダイマーの含有量が0.01〜5重量%の範囲にあること。
(d)結晶化後の色相b値が−5〜10の範囲にあること。
更に、本発明の他の目的は、
上記したポリエステルを製造するに際し、エステル交換反応触媒としてマンガン系化合物を使用してエステル交換反応を行った後、重合反応触媒としてチタン系化合物を使用して重合反応を行い、該チタン系化合物がフタル酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸、ピロメリット酸及びそれらの無水物からなる群から選ばれた少なくとも1種とチタンテトラアルコキシドとの反応物、又は、チタンテトラアルコキシドとホスホン酸系化合物との反応物及び/若しくはチタンテトラアルコキシドとホスフィン酸系化合物との反応物であることを特徴とする、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルの製造方法によって達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0013】
本発明のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルとは、主としてトリメチレンテレフタレート繰り返し単位からなるポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルである。
【0014】
ここで、「主としてトリメチレンテレフタレート繰り返し単位からなるポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル」とは繰り返し単位の構成成分であるトリメチレンテレフタレート繰り返し単位が、全繰り返し単位成分を基準として、85モル%以上、好ましくは90モル%以上を占めるポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルである。
【0015】
本発明のポリエステルはマンガン化合物をマンガン元素換算で、10〜150ppm含有している必要がある。マンガン元素含有量が10ppm未満であると、最終的に得られる繊維の耐光性が不十分となる。一方、150ppmを越える場合には、ポリマー自身の黄色味が大きくなる他、再溶融時の黄変、分子量低下が大きくなる為、好ましくない。マンガン元素量は15〜120ppmの範囲が好ましく、20〜100ppmの範囲が更に好ましい。
【0016】
更に、本発明のポリエステルは、含有するマンガン元素量とリン元素量との比率が下記式(I)の関係を満足する必要がある。
【0017】
【数3】
0 ≦ P/Mn ≦ 1 (I)
(ここで、Pはリン元素のモル当量、Mnはマンガン元素のモル当量)
上記の式(I)でP/Mnが1より大きい場合には、最終的に得られる繊維の耐光性が不十分となる。P/Mnは0〜0.8の範囲にあることが更に好ましく、特に0〜0.6の範囲にあることが好ましい。
【0018】
本発明のポリエステルは、下記の(a)〜(d)の各要件を同時に満足することが必要である。
(a)固有粘度が0.5〜1.6の範囲にあること。
(b)ジプロピレングリコール含有量が0.1〜2.0重量%の範囲にあること。
(c)環状ダイマーの含有量が0.01〜5重量%の範囲にあること。
(d)結晶化後の色相b値が−5〜10の範囲にあること。
【0019】
ここで、各要件について説明するならば、固有粘度が上記の範囲内にあるときには、最終的に得られる繊維の機械的強度が充分高く、また取り扱いせいも更に良好となる。該固有粘度は0.55〜1.5の範囲にあることが更に好ましく、特に0.6〜1.4の範囲にあることが好ましい。
【0020】
次に、ジプロピレングリコール含有量が上記の範囲内にあるときには、ポリエステルの耐熱性、最終的に得られる繊維の機械的強度が充分高くなる。該ジプロピレングリコール含有量は0.15〜1.8重量%の範囲内にあることが更に好ましく、特に0.2〜1.5重量%の範囲にあることが好ましい。
【0021】
また、環状ダイマーの含有量が上記の範囲内にあるときには、ポリエステルの製糸性が良好である。該環状ダイマー含有量は0.02〜1.8重量%の範囲にあることが更に好ましく、特に0.03〜1.5重量%の範囲にあることが好ましい。
【0022】
更に、結晶化後の色相b値が上記の範囲内にあるときには、最終的に得られる繊維製品の外観が良好となる。該色相b値は−4〜9の範囲にあることが更に好ましく、特に−3〜8の範囲にあることが好ましい。
【0023】
本発明のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルはその特性を損なわない範囲、好ましくは全ジカルボン酸成分を基準として10モル%以下の範囲でテレフタル酸成分、トリメチレングリコール成分以外の成分が共重合されていても良い。
【0024】
これら共重合成分としては例えばイソフタル酸、オルトフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ベンゾフェノンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、5−スルホキシイソフタル酸金属塩、5−スルホキシイソフタル酸ホスホニウム塩等の芳香族ジカルボン酸、エチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペンチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、シクロヘキサンジオール等の脂肪族グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール等の脂環式グリコール、o−キシリレングリコール、m−キシリレングリコール、p−キシリレングリコール、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシエトキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(2−ヒドロキシエトキシエトキシ)ビフェニル、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシエトキシ)フェニル]プロパン、1,3−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−ヒドロキシエトキシエトキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2−ヒドロキシエトキシエトキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ジフェニルスルホン、4,4’−ビス(2−ヒドロキシエトキシエトキシ)ジフェニルスルホン等の芳香族グリコール、ヒドロキノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、レゾルシン、カテコール、ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシビフェニル、ジヒドロキシジフェニルスルホン等のジフェノール類等が挙げられる。これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもどちらでも良い。
【0025】
本発明のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルは従来公知のエステル交換反応を経由する方法で製造することができ、テレフタル酸の低級アルキルエステル成分とトリメチレングリコール成分とをエステル交換反応触媒の存在下エステル交換反応させて、ビスグリコールエステル及び/又はその初期縮合物を得、次いで重合反応触媒の存在下で重合反応させる方法等を採用することが出来る。
【0026】
また、ポリエステルポリマーの分子量を高めること、末端カルボキシル基量を低下させること、を目的として固相重合も従来公知の方法で好ましく実施することが出来るが、本発明のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを製造する際に用いる触媒としてはエステル交換反応触媒としてマンガン系化合物からなる触媒を使用してエステル交換反応を行った後、重合反応触媒としてチタン系化合物を使用して重合反応を行う。
【0027】
この時、エステル交換反応触媒としてマンガン化合物の他にコバルト化合物、カルシウム化合物、チタン化合物、ナトリウム化合物、カリウム化合物、亜鉛化合物、マグネシウム化合物等の1種又は2種以上を併用しても良い。
【0028】
特にコバルト化合物は色相改善の上でも好ましく使用される。更に重合反応触媒として用いるチタン化合物は予めエステル交換反応前に添加して、エステル交換反応触媒兼重合反応触媒として使用しても良い。
【0029】
本発明のエステル交換反応触媒として使用されるマンガン系化合物からなる触媒としては酢酸マンガンを用いればよく、具体的には二酢酸マンガン四水和物が好ましく使用される。
【0030】
本発明の重合反応触媒として使用されるチタン系化合物としてはチタンテトラアルコキシド、チタンテトラアルコキシドとフタル酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸、及びピロメリット酸又はそれらの無水物との反応物、あるいはチタンテトラアルコキシドとホスホン酸系化合物又はホスフィン酸系化合物との反応物が好ましく使用され、これらチタンテトラアルコキシドとしては特にチタンテトラブトキシドが特に好ましく使用される。
【0031】
ここでチタンテトラアルコキシドとフタル酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸、及びピロメリット酸又はそれらの無水物、ホスホン酸系化合物又はホスフィン酸系化合物とのモル比はチタンテトラアルコキシドに対して1.5〜2.5倍程度のモル比が特に好ましい。また、チタンテトラアルコキシドと反応させるホスホン酸系化合物又はホスフィン酸系化合物としてはフェニルホスホン酸、メチルホスホン酸、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、イソプロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、トリルホスホン酸、キシリルホスホン酸、ビフェニルホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アントリルホスホン酸、2−カルボキシフェニルホスホン酸、3−カルボキシフェニルホスホン酸、4−カルボキシフェニルホスホン酸、2,3−ジカルボキシフェニルホスホン酸、2,4−ジカルボキシフェニルホスホン酸、2,5−ジカルボキシフェニルホスホン酸、2,6−ジカルボキシフェニルホスホン酸、3,4−ジカルボキシフェニルホスホン酸、3,5−ジカルボキシフェニルホスホン酸、2,3,4−トリカルボキシフェニルホスホン酸、2,3,5−トリカルボキシフェニルホスホン酸、2,3,6−トリカルボキシフェニルホスホン酸、2,4,5−トリカルボキシフェニルホスホン酸、2,4,6−トリカルボキシフェニルホスホン酸、フェニルホスフィン酸、メチルホスフィン酸、エチルホスフィン酸、プロピルホスフィン酸、イソプロピルホスフィン酸、ブチルホスフィン酸、トリルホスフィン酸、キシリルホスフィン酸、ビフェニリルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ジメチルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジプロピルホスフィン酸、ジイソプロピルホスフィン酸、ジブチルホスフィン酸、ジトリルホスフィン酸、ジキシリルホスフィン酸、ジビフェニリルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アントリルホスフィン酸、2−カルボキシフェニルホスフィン酸、3−カルボキシフェニルホスフィン酸、4−カルボキシフェニルホスフィン酸、2,3−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,4−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,5−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,6−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、3,4−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、3,5−ジカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,4−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,5−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,3,6−トリカルボキフェニルホスフィン酸、2,4,5−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、2,4,6−トリカルボキシフェニルホスフィン酸、ビス(2−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(4−カルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3−ジカルボキルシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,4−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,5−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,6−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(3,5−ジカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,4−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,5−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,3,6−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、ビス(2,4,5−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸、及びビス(2,4,6−トリカルボキシフェニル)ホスフィン酸等が例示されこれらの中で特にフェニルホスホン酸、フェニルホスフィン酸が特に好ましく使用される。
【0032】
本発明のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルは、必要に応じて少量の添加剤、例えば滑剤、顔料、染料、酸化防止剤、固相重合促進剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、遮光剤、艶消剤等を含んでいてもよい。
【0033】
本発明のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルよりなる繊維は、本発明のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを238℃〜275℃の範囲で溶融紡糸して製造すればよく、溶融紡糸温度がこの範囲にあれば、紡糸時の断糸が発生することもない。該溶融紡糸温度は239〜270℃の範囲であることが更に好ましく、特に240℃〜265℃の範囲であることが好ましい。また、溶融紡糸する際の紡糸速度は400〜5000m/分の範囲内で設定すればよく、紡糸速度がこの範囲にあれば、得られる繊維の強度も十分なものであると共に、安定して巻き取ることもできる。該紡糸速度は500〜4700m/分の範囲とすることが更に好ましく、特に600〜4500m/分の範囲とすることが好ましい。
【0034】
なお、この紡糸時に使用する口金の形状について特に制限は無く、円形、異形、中実、中空等のいずれも採用することができる。
【0035】
また、本発明における、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル延伸糸は上述のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維を巻き取ってから、あるいは一旦巻き取ることなく連続的に延伸処理することによって、延伸糸を得ることができる。
【0036】
本発明のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維及びポリエステル延伸糸は、その固有粘度が0.5〜1.5の範囲にあることが好ましい。該固有粘度がこの範囲内にあるときには、最終的に得られる繊維の機械的強度が充分高く、また取り扱いが良好となる。該固有粘度は0.52〜1.4の範囲にあることが更に好ましく、特に0.55〜1.3の範囲にあることが好ましい。
【0037】
本発明のポリエステル繊維及び/又はポリエステル未延伸糸を用いることによって、サンシャインウェザーメーターを用いて、60℃、80時間照射した後の色相b値の増加が2以下となる布帛を得ることができる。
【0038】
【実施例】
以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明はこれにより何等限定を受けるものではない。なお実施例中の部は重量部を示す。また各種特性は下記の方法により求めた。
(1)固有粘度:
オルトクロルフェノールを溶媒として35℃で測定し、その相対粘度から常法に従って求めた。
(2)ポリエステル中のマンガン量、リン量、コバルト量の測定:
サンプルを加熱溶融して、円形ディスクを作成し、(株)リガク製蛍光X線装置3270型を用いて定量した。
(3)ジプロピレングリコール量:
サンプルを過剰量のメタノールとともに封管し、オートクレーブ中260℃、4時間メタノール分解し、分解物をガスクロマトグラフィー(HEWLETT PACKARD社製、HP6890 Series GC System)を用いてジプロピレングリコール量を定量し、測定したポリマーの重量を基準とした時のジプロピレンの重量百分率を求めた。
(4)環状ダイマー含有量:
Waters社製486型液体クロマトグラフにWaters社製GPCカラム TSKgel G2000H8を2本接続した装置を用い、展開溶剤としてクロロホルムを使用し、サンプル1mgをヘキサフルオロイソプロパノール1mlに溶解してクロロホルムで10mlに希釈したサンプルを注入して、標準の環状ダイマーの検量線からポリマー中の重量百分率を求めた。
(5)結晶化後の色相b値:
チップの色相は130℃で2時間乾燥後、繊維の色相はメリアス編地について、ミノルタ色彩色差計(型式:CR−200)を用いて測定した。
(6)引張強度、引張伸度:
JIS L1070記載の方法に準拠して測定を行った。
(7)耐光性評価:
繊維をメリアス編したサンプルをサンシャインウェザーメーター(スガ試験機(株)社製)にて60℃、80hr、湿度50%、雨無しの条件で照射を行った。照射前後のサンプルについて、色相b値を測定してb値増加を計算した。
【0039】
[参考例1]
チタンテトラブトキシドと無水トリメリット酸反応物からなる触媒の製造:
無水トリメリット酸のトリメチレングリコール溶液(0.2%)にテトラブトキシチタンを無水トリメリット酸に対して1/2モル添加し、空気中常圧下で80℃に保持して60分間反応させた。その後、常温に冷却し、10倍量のアセトンによって生成触媒を再結晶化させ、析出物を濾紙で濾過し、100℃で2時間乾燥せしめ、目的の触媒を得た。
【0040】
[参考例2]
チタンテトラブトキシドとフェニルホスホン酸反応物からなる触媒の製造:
フェニルホスホン酸のトリメチレングリコール溶液(0.2%)にテトラブトキシチタンをフェニルホスホン酸に対して2モル添加し、空気中常圧下で120℃に保持して60分間反応させて、白色スラリーとして目的の触媒を得た。
【0041】
[参考例3]
チタンテトラブトキシドとフェニルホスフィン酸反応物からなる触媒の製造:
フェニルホスフィン酸のトリメチレングリコール溶液(0.2%)にテトラブトキシチタンをフェニルホスフィン酸に対して2モル添加し、空気中常圧下で120℃に保持して60分間反応させて、白色スラリーとして目的の触媒を得た。
【0042】
[参考例11]
テレフタル酸ジメチル100部、トリメチレングリコール70.5部及びエステル交換反応触媒として二酢酸マンガン四水和物0.0316部を、撹拌機、精留塔及びメタノール留出コンデンサーを設けた反応器に仕込み、140℃から徐々に昇温しつつ、反応の結果生成するメタノールを系外に留出させながら、エステル交換反応を行った。反応開始後3時間で内温は210℃に達した。
【0043】
次いで、得られた反応生成物に重合反応触媒としてチタンテトラブトキシド0.0526部を加えた後、撹拌機及びグリコール留出コンデンサーを設けた別の反応器に移し、210℃から265℃に徐々に昇温すると共に、常圧から70Paの高真空に圧力を下げながら重合反応を行った。反応系の溶融粘度をトレースしつつ、固有粘度が0.75となる時点で重合反応を打ち切った。
【0044】
溶融ポリマーを反応器底部よりストランド状に冷却水中に押し出し、ストランドカッターを用いて切断してチップ化した。結果を表1、2に示す。
【0045】
得られたチップを孔径0.27mmの円形紡糸孔を36個備えた紡糸口金を有する押出紡糸機を用いて250℃で溶融し、吐出量34g/分、引取速度2400m/分で紡糸し、得られた未延伸糸を、60℃の加熱ローラーと160℃のプレートヒーターとを有する延伸処理機に供し、延伸倍率1.7倍で延伸処理し83dtex/36フィラメントの延伸糸を得た。結果を表1、2に示す。
【0046】
[参考例12]
参考例11において、エステル交換反応触媒として二酢酸マンガン四水和物0.0316部、二酢酸コバルト0.0038部を用いたこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0047】
[実施例3]
参考例11において、チタンテトラブトキシドから変えて、参考例1で調製した触媒をチタン原子換算で30ミリモル%使用したこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0048】
[実施例4]
参考例11において、チタンテトラブトキシドから変えて、参考例2で調製した触媒をチタン原子換算で30ミリモル%使用したこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0049】
[実施例5]
参考例11において、チタンテトラブトキシドから変えて、参考例3で調製した触媒をチタン原子換算で30ミリモル%使用したこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0050】
[参考例16]
参考例11において、エステル交換反応終了後、リン酸トリメチルを0.009部添加したこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0051】
[参考例17]
参考例12において、エステル交換反応終了後、リン酸トリメチルを0.009部添加したこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0052】
[参考例18]
参考例11で得られたチップを、孔径0.27mmの円形紡糸孔を36個備えた紡糸口金を有する押出紡糸機を用いて250℃で溶融し、吐出量36g/分、引取速度3600m/分で紡糸し、得られた未延伸糸を、60℃の加熱ローラーと160℃のプレートヒーターとを有する延伸処理機に供し、延伸倍率1.2倍で延伸処理し83dtex/36フィラメントの延伸糸を得た。結果を表1、2に示す。
【0053】
[参考例19]
参考例11で得られたチップを孔径0.27mmの円形紡糸孔を36個備えた紡糸口金を有する押出紡糸機を用いて250℃で溶融し、吐出量34g/分、引取速度2400m/分で紡糸して一旦巻き取ることなく60℃の加熱ローラーと160℃のプレートヒーターとを有する延伸処理機に供し、延伸倍率1.7倍で延伸処理し83dtex/36フィラメントの延伸糸を得た。結果を表1、2に示す。
【0054】
[比較例1]
参考例11において、二酢酸マンガン四水和物を用いることなく、チタンテトラブトキシド0.0525部を用いてエステル交換反応を行った後、重合反応を行ったこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0055】
[比較例2]
参考例11において、二酢酸マンガン四水和物の添加量を0.0885部に変更したこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0056】
[比較例3]
参考例16において、リン酸トリメチルの添加量を0.027部に変更したこと以外は同様の操作を行った。結果を表1、2に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維の耐光性を改良することができ、また製糸条件が厳しく制約されないので幅広い要求に対応する繊維の製造に適した、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを提供することができる。
Claims (7)
- 主としてトリメチレンテレフタレート繰り返し単位からなるポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルポリマーであって、マンガン化合物をマンガン元素換算で10〜150ppm含有し、かつ含有するマンガン元素量とリン元素量とが下記式(I)の関係を満足し、さらにチタン系化合物としてフタル酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸、ピロメリット酸及びそれらの無水物からなる群から選ばれた少なくとも1種とチタンテトラアルコキシドとの反応物、又は、チタンテトラアルコキシドとホスホン酸系化合物との反応物及び/若しくはチタンテトラアルコキシドとホスフィン酸系化合物との反応物を含有し、かつ下記(a)〜(d)の各要件を同時に満足することを特徴とする、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル。
(a)固有粘度が0.5〜1.6の範囲にあること。
(b)ジプロピレングリコール含有量が0.1〜2.0重量%の範囲にあること。
(c)環状ダイマーの含有量が0.01〜5重量%の範囲にあること。
(d)結晶化後の色相b値が−5〜10の範囲にあること。 - 請求項1記載のポリエステルを製造するに際し、エステル交換反応触媒としてマンガン系化合物を使用してエステル交換反応を行った後、重合反応触媒としてチタン系化合物を使用して重合反応を行い、該チタン系化合物がフタル酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸、ピロメリット酸及びそれらの無水物からなる群から選ばれた少なくとも1種とチタンテトラアルコキシドとの反応物、又は、チタンテトラアルコキシドとホスホン酸系化合物との反応物及び/若しくはチタンテトラアルコキシドとホスフィン酸系化合物との反応物であることを特徴とする、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルの製造方法。
- マンガン系化合物が酢酸マンガンである、請求項2記載の製造方法。
- 請求項1記載のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステルを溶融温度238〜275℃、紡糸速度400〜5000m/分の速度で溶融紡糸して得られる、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維。
- 請求項4記載の繊維を、一旦巻き取ってから又は一旦巻き取ることなく連続的に延伸処理して得られる、ポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル延伸糸。
- 請求項4記載のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル繊維からなり、サンシャインウェザーメーターを用いて、60℃、80時間照射した後の色相b値の増加が2以下である、ポリエステルよりなる布帛。
- 請求項5記載のポリトリメチレンテレフタレート系ポリエステル延伸糸からなり、サンシャインウェザーメーターを用いて、60℃、80時間照射した後の色相b値の増加が2以下である、ポリエステルよりなる布帛。
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