JP4216118B2 - マニュアルトランスミッション車のエンジン制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子スロットル制御装置を搭載するマニュアルトランスミッション車のエンジン制御装置に係り、特に、発進時及び変速時の応答遅れを改善し、良好な運転フィーリングを得ることのできるマニュアルトランスミッション車のエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ケーブル又はリンク機構を使用した従来のメカニカル式スロットル制御装置では、アクセルペダルの踏込み量に対する応答性が良いため、例えば車両を加速或いは減速すべく、アクセルペダルを強く踏込み、或いは急激に開放すると、スロットル弁の開度が急変して、エンジントルクが急変するため、車体の前後振動(スナッチング)が発生して、運転者及び同乗者に不快感を与えてしまう。
【0003】
そこで、このような加減速時の車体前後振動を軽減する手段として、特許文献1に記載されているように、電子スロットル制御装置(ETC:Electric Throttle Control)を搭載し、ドライバのアクセルペダルの操作量をアクセル開度センサによって検出し、検出したアクセル開度に基づき目標スロットル開度を設定し、実際のスロットル開度が目標スロットル開度に一致するようにスロットル弁の開度をフィードバック制御する方法がある。
【0004】
又、特許文献1では、エンジン回転数とスロットル開度とに基づき、或はトランスミッションのシフトパターンとギヤ比とに基づき、スロットル開度の変化速度を制限する上限ガード値を設定し、今回算出した目標スロットル開度と前回算出した目標スロットル開度との差分が、上限ガード値を越えた場合、前回の目標スロットル開度に上限ガードを加算した値を、今回の最終的な目標スロットル開度として設定することで、スロットル弁の開度の変化量を制限し、車体前後振動を緩和するようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−47115号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、マニュアルトランスミッションを搭載する車両(以下、「M/T車」と称する)の発進操作は、図4に示すように、先ず、クラッチペダルを踏込んでクラッチを遮断し(時間t1)、その後、アクセルペダルの踏込みを開始し(時間t2)、スロットル弁を次第に開弁させる。その際、エンジン回転数が所定に上昇したところで、クラッチペダルを戻し、クラッチを徐々に接続させ、いわゆる半クラッチ状態で、車両を発進させ、所定エンジントルクに達したところで、クラッチペダルを開放しクラッチを接続させる(時間t3)。
【0007】
引用文献1に開示されている電子スロットル制御装置を、M/T車に搭載した場合、発進操作を行うべく、クラッチを遮断した後、アクセルペダルを踏込むと、スロットル開度の変化速度が上限ガード値によって制限されるため、図4(c),(d)に示すように、スロットル開度が充分に開弁せず、エンジントルクの上昇にもたつきが生じる。その結果、エンジントルクが充分に上昇しない段階、すなわち運転者の予測するエンジントルクに達する前にクラッチを接続してしまい、エンストを起因したり、トルク不足により加速性が確保できない等、発進性が損なわれる問題がある。
【0008】
同様に、発進後にアップシフトすべく、加速走行の段階でクラッチを一旦遮断し、アクセルペダルを開放しても(時間t4)、スロットル開度の変化速度はガード値により制限されるため、同図(c)に示すように、スロットル開度が直ちに閉弁されず、同図(d)に示すように、エンジン回転数がアイドル回転数まで低下せず応答遅れが生じる。
【0009】
従って、所定にシフトアップ後、アクセルペダルを踏込んで、エンジン回転を上昇させようとする段階(時間t5)では、エンジン回転数がアイドル回転数まで低下しておらず、その状態でアクセルペダルが踏込まれるため、運転者の予測した回転数よりも高い回転数でクラッチが接続されることになる。
【0010】
その結果、クラッチを接続する際には(時間t6)、エンジンの出力軸の回転数と、トランスミッションの入力軸との回転数とが一致せず、軽いショックが発生し、運転者及び搭乗者に不快感を与える。
【0011】
そのため、運転者は、クラッチをゆっくりと接続したり、アクセルコントロール等によってエンジン回転数をマニュアルトランスミッションの入力軸回転数に同期させてからクラッチを接続する必要があり、高度な運転技術が要求される不都合がある。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑み、電子スロットル制御装置を搭載するマニュアルトランスミッション車の発進、及びシフトチェンジの際の応答遅れを改善し、運転者に高度な運転技術を要求することなく、良好な運転フィーリングを得ることのできるマニュアルトランスミッション車のエンジン制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によるマニュアルトランスミッション車のエンジン制御装置は、スロットル弁を駆動するスロットル駆動手段と、アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、エンジンの出力軸とマニュアルトランスミッションの入力軸との間に介装するクラッチと、上記クラッチのクラッチ接続或は半クラッチ或はクラッチ離間を検出するクラッチ状態検出手段とを備え、制御装置に、上記クラッチ状態検出手段でクラッチ接続を検出しているときは上記スロットル弁の目標スロットル開度を、上記アクセル開度に基づいて設定すると共に、上記スロットル開度の変化量が予め設定したガード値を超えている場合は、該ガード値に基づいて上記スロットル開度を制限する通常時制御モードを実行する通常時制御モード実行手段と、発進時又は変速時において、上記クラッチ状態検出手段で半クラッチ及びクラッチ離間を検出しているときは、上記アクセル開度に比例した上記目標スロットル開度を設定する発進・変速時制御モードを実行する発進・変速時制御モード実行手段とが設けられ、上記制御手段は、上記発進・変速時制御モード実行手段により上記発進・変速時制御モードが実行された後に、上記クラッチ状態検出手段でクラッチ接続が検出された際には、上記通常時制御モード実行手段により上記通常時制御モードが実行されることを特徴とする。
【0014】
この場合、上記発進・変速時制御モード実行手段で実行する上記発進・変速時制御モードでは、上記アクセル開度に対して上記目標スロットル開度を1対1に設定することで、クラッチを離間した状態から徐々に接続する半クラッチ状態におけるスロットル開度をアクセルペダルに同期させることができるため、良好なレスポンスを得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1にマニュアルトランスミッション車に搭載されているエンジン制御装置の概略構成図を示す。
【0016】
図中の符号1はエンジンで、エンジン1に、クラッチ機構としての摩擦クラッチ2を介して複数の変速段を有するマニュアルトランスミッション(以下、単に「トランスミッション」と称する)3が連結されている。摩擦クラッチ2は、フライホイール4と、フライホイール4に対向するクラッチ板5とを備えている。フライホイール4は、エンジン1の出力軸1aに接続されており、クラッチ板5はトランスミッション3の入力軸3aに連結されている。
【0017】
摩擦クラッチ2は、運転席に設けられているクラッチペダル6に対して機械的なリンク部材を介して連設されている。運転者がクラッチペダル6を踏込むと、クラッチ板5がフライホイール4から離間して、エンジン1とトランスミッション3との間の動力伝達が遮断される。
【0018】
尚、摩擦クラッチ2は、クラッチペダル6のペダルストロークにおける初期の段階で半クラッチ状態となり、中間点においてクラッチ板5がフライホイール4から完全に離間された遮断状態となる。逆に、中間点からクラッチペダル6に対する踏み込みを緩めると、クラッチ板5はフライホイール4に対して次第に圧接されて、半クラッチ状態を経て完全な接続状態となる。
【0019】
又、エンジン1の吸気系に介装されているスロットルボディ10に、電子スロットル制御装置(ETC)11の電子スロットル12が配設されている。ETC11は、電子スロットル12以外に、電子スロットル12を制御する制御ユニット(ECU)13、運転席に配設されているアクセルペダル14の踏込み量を検出するアクセル開度検出手段としてのアクセル開度センサ15等で構成されている。
【0020】
又、スロットルボディ10に介装されているスロットル弁16と、アクセルペダル14とは機械的に連設されておらず、スロットル弁16は併設する電動モータ等から成るスロットル駆動手段としてのスロットルモータ17の回動により弁開度が制御される。又、スロットル弁16には、スロットル弁16の実際のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ18が連設されている。尚、スロットルモータ17、スロットル弁16、スロットル開度センサ18、及びスロットル弁16を軸支するスロットル軸16aで電子スロットル12が構成されている。
【0021】
スロットル開度センサ18は、ポテンショメータ等で構成された接触式センサ或いはホールIC等を用いた非接触式センサであり、スロットル軸16aの回転角に比例して変化する電圧等の出力値(以下「センサ出力」と称する)に基づいてスロットル開度を検出する。
【0022】
制御手段としての制御ユニット(ECU)13は、CPU20,ROM(図示せず),RAM(図示せず)等を備えたマイクロコンピュータ等を主体に構成され、CPU20の入力側に、アクセル開度センサ15がA/D変換器21を介して接続されていると共に、スロットル開度センサ18がA/D変換器22を介して接続されている。更に、クラッチペダル6にクラッチ状態検出手段としてのクラッチスイッチ23が併設されており、このクラッチスイッチ23がCPU20の入力側に接続されている。尚、クルーズコントロール装置を備える車両では、オートクルーズの解除を認識するスイッチがクラッチペダル6に併設されているため、この認識スイッチをクラッチスイッチ23として利用しても良い。
【0023】
クラッチスイッチ23は摩擦クラッチ2の接続を検出するもので、クラッチペダル6が未踏のクラッチ接続状態でOFF信号を出力し、クラッチペダル6が踏込まれた状態でON信号を出力する。従って、クラッチスイッチ23は、摩擦クラッチ2が、いわゆる半クラッチ状態から完全に離間するクラッチ遮断状態の間でON信号が出力される。
【0024】
CPU20は、スロットル開度センサ18からのセンサ出力に基づきスロットル弁16の実際の開度を検出する。
【0025】
一方、CPU20の出力側に、駆動回路24を介してスロットルモータ17が接続されている。
【0026】
ドライバがアクセルペダル14を踏み込むと、アクセル開度センサ15からA/D変換器21を介してCPU20に対し、アクセルペダル14の踏角(アクセル開度)に比例する信号が出力される。
【0027】
CPU20では、クラッチスイッチ23からの出力信号に基づき、運転状態が摩擦クラッチ2が接続されている通常時制御モードにあるか、摩擦クラッチ2が離間されている発進・変速時制御モードにあるかを判定する。
【0028】
通常時制御モードにある場合は、アクセル開度センサ15で検出したアクセル開度に基づき、スロットル弁16の弁開度の目標値である目標スロットル開度を設定する。その際、アクセル開度の変化速度が所定値を超えている場合は目標スロットル開度を制限して、エンジントルクの急激な変化を抑制する。
【0029】
一方、発進・変速制御モードにある場合は、アクセル開度に比例した目標スロットル開度を設定する。
【0030】
スロットル弁16の開度制御は、図2に示すスロットル開度設定ルーチンに従って設定される。このルーチンは、エンジン始動後、設定周期毎に実行され、先ず、ステップS1で、クラッチスイッチ23からの出力信号がONかOFFかを調べ、OFFのときはステップS2へ進み、通常時制御モードを実行してルーチンを抜ける。一方、クラッチスイッチ23がONのときは、ステップS3へ進み発進・変速時制御モードを実行してルーチンを抜ける。
【0031】
クラッチスイッチ23がOFFの状態では、摩擦クラッチ2が接続されてエンジン1の出力軸1aとトランスミッション3の入力軸3aとが直結状態にあり、エンジン1のトルク変動がトランスミッション3へ直接伝達されるため、エンジントルクの急激な変化により車体前後振動が発生する。
【0032】
そのため、ステップS2で実行される通常時制御モードでは、例えばアクセル開度センサ15で検出したアクセル開度と、クランク角センサ(図示せず)からの出力信号に基づいて算出したエンジン回転数とに基づき運転者の要求するトルク(要求トルク)を設定し、この要求トルクと前回設定した要求トルクとの差分から要求トルク変化量を算出する。
【0033】
そして、要求トルク変化量と上限ガード値とを比較し、要求トルクが上限ガード値を超えている場合は、前回算出した要求トルクに上限ガード値を加算した値を今回の目標要求トルクとして設定する。又、要求トルクが上限ガード値以内のときは、今回算出した要求トルクで、今回の目標要求トルクを設定する。そして、目標要求トルクに基づいて目標スロットル開度を設定し、実際のスロットル開度が目標スロットル開度に収束するようにフィードバック制御する。
【0034】
その結果、要求トルクが上限ガード値以内のときはドライバの意思に沿った加速性能を得ることができ、又、要求トルクが上限ガード値を超えている場合は、目標要求トルクが上限ガード値でガードされるため、加速時の車体前後振動の発生が抑制される。尚、通常時制御モードによる目標スロットル開度の設定にいては、本出願人が先に提出した特間2002−28466号に開示されている。
【0035】
一方、ステップS3で実行される発進・変速時制御モードでは、アクセル開度に比例した目標スロットル開度(例えば、アクセル開度1に対してスロットル開度1)を設定し、スロットル開度センサ18で検出した実際のスロットル開度が目標スロットル開度に収束するように、スロットル弁16の弁開度をフィードバック制御する。
【0036】
その結果、発進時及びシフト操作時のレスポンスが良くなり、運転者の意思に沿った発進時、及びシフト操作時のエンジントルクを得ることができる。
【0037】
次に、図3に示すタイムチャートを参照しながら、アクセルペダル14の踏込み量(アクセル開度)に対して、スロットル開度設定ルーチンで設定されるスロットル開度と、エンジントルクとの関係について説明する。
【0038】
シフトレバーがニュートラルにセットされているアイドリング状態から、車両を発進させる場合、先ず、クラッチペダル6を踏込み、摩擦クラッチ2を離間させ、エンジン1とトランスミッション3との間の動力の伝達を遮断する。又、クラッチペダル6を踏込むと、クラッチスイッチ23がONし、ON信号がCPU20に出力される(時間t1)。
【0039】
その結果、CPU20では発進・変速時制御モードが選択されるため、以後、クラッチスイッチ23からOFF信号が出力されるまで、アクセル開度に比例した目標スロットル開度が設定される。
【0040】
そして、クラッチペダル6を踏込んだ状態で、シフトレバーを1速にセットし、その後、アクセルペダル14を若干踏込む(時間t2〜t3)。すると、スロットル開度アクセル開度に比例した状態で開弁し、エンジン回転数の上昇によりエンジントルクが上昇する。尚、図3(c),(d)の二点鎖線は、アクセルペダル14の踏込み量に対する従来のスロットル開度の変化量及びエンジントルクの変化量である。
【0041】
そして、その間、図3(a)に一点鎖線で示すように、クラッチペダル6を徐々に戻し、摩擦クラッチ2を完全な離間状態から半クラッチ状態へと移行させ、エンジン1からのトルクがトランスミッション3側へ伝達され、車両が発進する。このとき、エンジン回転数がアクセルペダル14の踏込み量に比例して上昇するため、エンストやトルク不足が発生し難く、良好なレスポンスを得ることができる。
【0042】
その後、クラッチペダル6に対する踏み込みを解除すると、クラッチスイッチ23からOFF信号がCPU20に出力される。従って、CPU20では、制御モードを、通常時制御モードに切換え、以後、クラッチスイッチ23からON信号が出力されるまで、例えば特許文献1、或いは本出願人が先に提出した特願2002−28466号に記載されているような通常時のスロットル開度制御が行われる。
【0043】
次いで、アップシフトすべくクラッチペダル6を踏込むと、クラッチスイッチ23からCPU20に対してON信号が出力されるため、制御モードが発進・変速時制御モードに切り換わる。従って、運転者がクラッチペダル6の踏込み操作と同時にアクセルペダル14を戻した場合には、スロットル開度がそれに追従して直ちに全閉となるため、エンジン回転数がアイドル回転数まで直ちに低下される(時間t4)。
【0044】
そして、所定にシフトアップした後、クラッチペダル6を徐々に戻し、摩擦クラッチ2を完全な離間状態から半クラッチ状態へと移行させると、エンジン1からのトルクがトランスミッション3側へ伝達される。このとき、アクセル開度に比例したスロットル開度が設定されるため、運転者の意図するエンジン回転数を得ることができ、従って、運転者がクラッチペダル6を戻し、摩擦クラッチ2を完全に接続した状態では(時間t6)、エンジン回転数と駆動輪側に伝達される回転数とを一致させることができ、違和感のないスムーズな変速操作を行うことができる。
【0045】
尚、図3に示すタイムチャートでは、発進、及び発進加速時のアップシフト操作時の制御について説明したが、図2に示すスロットル開度設定ルーチンでは、クラッチスイッチ23からのON信号を検出したとき、制御モードが一律に発進・変速時制御モードに切換えられるため、ダウンシフト操作において適用できることは云うまでもない。
【0046】
このように本実施の形態では、従来の電子スロットル制御装置をM/T車に搭載するに際し、摩擦クラッチ2の接離状態を検出するクラッチスイッチ23からON信号が出力される、いわゆる半クラッチ状態及びクラッチが完全に遮断された状態では、スロットル弁16の開度(スロットル開度)を、アクセルペダル14の踏込み量であるアクセル開度に比例した制御を行うので、発進時、及び変速時においてエンストやトルク不足が発生し難くなり、高度な運転技術を要求することなく、運転者の意思に沿った良好な運転性能を得ることができる。
【0047】
又、通常時制御モードと発進・変速時制御モードとをクラッチスイッチ23の出力信号にのみ基づいて判定するので、構成が簡素化され、例えばクルーズコントロール装置のようにオートクルーズの解除を認識するスイッチがクラッチペダルに併設されている場合は、このスイッチをクラッチスイッチとして利用することで、既存の設備を用いて、本実施の形態をそのまま適用できるため、広い汎用性を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子スロットル制御装置を搭載するマニュアルトランスミッション車の発進、及びシフトチェンジの際の応答遅れを改善し、運転者に高度な運転技術を要求することなく、良好な運転フィーリングを得ることができる等、優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】マニュアルトランスミッション車に搭載されているエンジン制御装置の概略構成図
【図2】スロットル開度設定ルーチンを示すフローチャート
【図3】スロットル開度の制御例を示すタイムチャート
【図4】従来のスロットル開度の制御例を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 エンジン
1a 出力軸
2 摩擦クラッチ
3 マニュアルトランスミッション
3a 入力軸
4 フライホイール
5 クラッチ板
6 クラッチペダル
10 スロットルボディ
11 電子スロットル制御装置
12 電子スロットル
13 制御ユニット(制御手段)
14 アクセルペダル
15 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)
16 スロットル弁
16a スロットル軸
17 スロットルモータ(スロットル駆動手段)
18 スロットル開度センサ
21,22 A/D変換器
23 クラッチスイッチ(クラッチ状態検出手段)
24 駆動回路
Claims (2)
- スロットル弁を駆動するスロットル駆動手段と、
アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、
エンジンの出力軸とマニュアルトランスミッションの入力軸との間に介装するクラッチと、
上記クラッチのクラッチ接続或は半クラッチ或はクラッチ離間を検出するクラッチ状態検出手段と
を備え、
制御装置に、
上記クラッチ状態検出手段でクラッチ接続を検出しているときは上記スロットル弁の目標スロットル開度を、上記アクセル開度に基づいて設定すると共に、上記スロットル開度の変化量が予め設定したガード値を超えている場合は、該ガード値に基づいて上記スロットル開度を制限する通常時制御モードを実行する通常時制御モード実行手段と、
発進時又は変速時において、上記クラッチ状態検出手段で半クラッチ及びクラッチ離間を検出しているときは、上記アクセル開度に比例した上記目標スロットル開度を設定する発進・変速時制御モードを実行する発進・変速時制御モード実行手段と
が設けられ、
上記制御手段は、上記発進・変速時制御モード実行手段により上記発進・変速時制御モードが実行された後に、上記クラッチ状態検出手段でクラッチ接続が検出された際には、上記通常時制御モード実行手段により上記通常時制御モードが実行される
ことを特徴とするマニュアルトランスミッション車のエンジン制御装置。 - 上記発進・変速時制御モード実行手段で実行する上記発進・変速時制御モードでは、上記アクセル開度に対して上記目標スロットル開度を1対1に設定することを特徴とする請求項1記載のマニュアルトランスミッション車のエンジン制御装置。
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