JP4215892B2 - トンネル入出自動判定装置およびそれを用いたシステム - Google Patents

トンネル入出自動判定装置およびそれを用いたシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信衛星を利用して車両のトンネルへの入出を判定するトンネル入出自動判定装置に関し、またそれを用いたトンネル入出自動判定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば青函トンネルにおいては、冷凍コンテナなどを運搬する列車が通過するが、このときの排ガスによってトンネル内の空気が汚濁されるのを防止するため、トンネルの入口で車両のエンジンを停止する必要がある。また、車両がトンネルから出たときはエンジンを始動する必要がある。
【0003】
このようなエンジンの停止・始動を自動的に制御するために、トンネルの入口および出口付近に無線設備を配置し、この無線設備と車両に搭載された受信装置との間の通信により、車両のトンネルへの進入およびトンネルからの脱出を判定することが行われている。
【0004】
図8はこのようなトンネルへ進入・脱出を自動判定するための従来のシステムを示している。図において、101はトンネル、102はトンネル101内を通過する列車などの車両、103はトンネル101の入口101a付近に設置された無線設備、104は車両102に搭載された車載装置である。なお、図示は省略しているが、トンネル101の出口101b付近にも無線設備103と同様の無線設備が設置されている。
【0005】
無線設備103は常時電波を送信しており、この電波は車載装置104に装備された受信機により受信される。車両102がトンネル101の入口101aに進入するまでは、車載装置104は無線設備103からの電波を受信しているが、車両102がトンネル101の中に進入すると、トンネル101によって無線設備103からの電波が遮蔽されるため、車載装置104は電波を受信しなくなる。これによって、車載装置104は車両102がトンネル101に進入したと判定し、車両のエンジンを停止する制御を行う。
【0006】
また、車両102がトンネル101の出口101bから脱出すると、車載装置104の受信機が出口付近の無線設備(図示省略)からの電波を受信し、これによって、車載装置104は車両102がトンネル101から脱出したと判定し、車両のエンジンを始動する制御を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものにあっては、トンネル101の入口101aと出口101b付近に無線設備を設置しなければならず、設備が大がかりになってコストが高くなるという問題点がある。
【0008】
また、無線設備からの電波受信の有無だけでトンネル入出を判定しているために信頼性が低く、無線設備103との間の通信が途絶えて、車両102がトンネル101へ進入していないにもかかわらず進入したと判定して、車両102のエンジンが停止してしまうことがある。
【0009】
本発明は上記のような従来の問題点を解決するものであって、トンネル付近に無線設備を設置する必要がなく、しかもトンネルへの入出を正確に判定できるトンネル入出自動判定装置およびシステムを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るトンネル入出自動判定装置は、通信衛星からの電波を受信する受信手段を車両に搭載し、この受信装置が通信衛星から受信した位置情報に基づいて、車両のトンネルへの進入およびトンネルからの脱出を判定するようにしたものである。また、本発明に係るトンネル入出自動判定システムは、上記トンネル入出自動判定装置と通信衛星とで構成したものである。
【0011】
通信衛星から送られてくる位置情報としては緯度や経度等の情報があり、これらの位置情報から車両の現在位置を算出できる。また、トンネルの入口や出口の位置はあらかじめ決まっているので、これらの情報に基づいてトンネルへの進入・脱出を判定することができる。
【0012】
そして、この判定結果に基づいて、トンネルへの進入時には車両のエンジンを停止し、トンネルからの脱出時には車両のエンジンを始動する
【0013】
ここで、上記進入および脱出を判定する方法としては、トンネルの入口および出口に、それぞれ第1エリアとこれより内方にある第2エリアとを設定し、車両が第1エリアから第2エリアへ通過したことでトンネルへの進入を判定し、第2エリアから第1エリアへ通過したことでトンネルからの脱出を判定するという方法を採用することができる。
【0014】
また、他の判定方法として、トンネルの入口および出口にそれぞれ設定した1つのエリアに車両が達したときに、受信した位置情報から方位のデータを読み取って、車両の進行方向がトンネル入口の方向であればトンネルへの進入を判定し、車両の進行方向がトンネル入口の方向でなければトンネルからの脱出を判定することも可能である。
【0015】
さらに、上述した第1、第2エリアによる判定と上記方位データによる判定とを併用して、車両が第1エリアから第2エリアへ通過したときに、車両の進行方向がトンネル入口の方向であればトンネルへの進入を判定し、車両が第2エリアから第1エリアへ通過したときに、車両の進行方向がトンネル出口の方向であればトンネルからの脱出を判定することも可能である。この場合、車両が第1エリアから第2エリアへ通過したにもかかわらず車両の進行方向がトンネル入口の方向と一致しなかったり、あるいは車両が第2エリアから第1エリアへ通過したにもかかわらず車両の進行方向がトンネル出口の方向と一致しない場合には、警報信号を出力するように構成することも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係るトンネル入出自動判定システムを示す概略構成図である。図において、1はトンネル、1aはトンネル1の入口、1bはトンネル1の出口、2はトンネル1内を通過する車両、3は通信衛星、4は車両2に搭載された車載装置で、この車載装置4には後述するトンネル入出自動判定装置が装備されている。
【0017】
上記システムにおいて、車両2はたとえば冷凍コンテナを運搬する列車であり、車載装置4はその運転席等に設置される。通信衛星3は、GPS(global positioning system)による位置測定に用いられるもので、地球の自転周期と等しい公転周期をもつ静止衛星である。この静止衛星は地球から約36,000kmの距離にあり、2〜31GHzの周波数が割当てられて地表との間で通信を行う。なお、図1では通信衛星3は1つしか図示されていないが、実際にはGPSでは3つまたは4つの通信衛星が用いられ、それぞれ2次元測位、3次元測位を可能にしている。
【0018】
GPSによる位置測定の原理はすでに公知であるが、ここで簡単に説明しておく。いま静止衛星Aと地表の現在位置との距離をaとすると(aは静止衛星から届く電波の遅延時間を測定することにより求めることができる。以下のb、cについても同様)、現在位置は静止衛星Aを中心とする半径aの球面上にある。また、別の静止衛星Bと地表の現在位置との距離をbとすると、現在位置は半径aの球と半径bの球とが重なり合う円周上にある。さらに、別の静止衛星Cと地表の現在位置との距離をcとすると、現在位置は半径aの球と半径bの球と半径cの球との交点となる。したがって、3つの静止衛星の位置と現在位置までの距離等がわかれば、これに基づいて現在位置の緯度や経度を正確に算出することができる。図1のシステムは、このようなGPSにより算出される現在位置に関するデータを利用して、トンネル1への進入や脱出を判定しようとするものである。その詳細については後述する。
【0019】
図2は、車載装置4に装備された本発明に係るトンネル入出自動判定装置を示すブロック図である。図において、5は通信衛星3からの電波を受信するGPSアンテナ、6はその受信回路であり、これらのアンテナ5および受信回路6は本発明における受信手段を構成する。7は制御部であり、アンテナ5が受信した信号に含まれる位置情報に基づいてGPS測位を行って車両の現在位置を算出するとともに、そのデータを用いてトンネル進入・脱出を判定する。この制御部7は本発明における判定手段を構成し、具体的にはCPUやメモリ等を含んで構成されるマイクロコンピュータからなる。制御部7には、速度センサーのような各種センサー8やコントロールユニット9などが接続される。制御部7はトンネル進入・脱出の判定結果に応じて、エンジンの始動・停止制御信号を出力し、この出力信号はエンジン駆動回路10に入力される。エンジン駆動回路10は制御部7からの信号に基づき、エンジン(図示省略)の始動・停止を行う。
【0020】
次に、以上のような装置においてトンネル入出を判定する方法につき説明する。図3はこれを説明するための原理図である。図において、あらかじめ決められた点Pの位置(緯度および経度)から±αの範囲を第1エリアA1として設定し、この第1エリアA1の内方であって点Pの位置(緯度および経度)から±βの範囲を第2エリアA2として設定する(α>β)。第1エリアA1は点Pを中心とする一辺が2αの正方形のエリアであり、第2エリアA2は点Pを中心とする一辺が2βの正方形のエリアである。
【0021】
いま、第1エリアA1の外にある車両が点Pに到達するためには、この車両は必ず第1エリアA1を通過して第2エリアA2へ進入することになる。したがって、点Pを図1のトンネル1の入口1aの位置(緯度および経度)に設定すると、車両の通過順序が第1エリアA1→第2エリアA2→点Pである場合は、この車両はトンネル1へ進入する車両である。
【0022】
また、点Pにある車両が第1エリアA1の外に出るためには、この車両は必ず第2エリアA2を通過して第1エリアA1へ進入することになる。したがって、点Pをトンネル1の出口1bの位置(緯度および経度)に設定すると、車両の通過順序が点P→第2エリアA2→第1エリアA1である場合は、この車両はトンネル1から脱出する車両である。
【0023】
このようにして、トンネル1の入口1aおよび出口1bにそれぞれ2つのエリアA1、A2を設定して、車両2がエリアを通過する順序を検知することにより、車両2がトンネル1に進入しようとしているのか、あるいはトンネル1から脱出しようとしているのかが判定できる。
【0024】
ここで、トンネルの出入口における点Pの位置情報(緯度および経度)と、αおよびβの値とは、図2の制御部7におけるメモリにあらかじめ記憶されている。制御部7はGPSアンテナ5が受信した通信衛星3からの位置情報のデータに基づいて車両2の現在位置(緯度および経度)を算出し、この現在位置が点Pの緯度・経度から±α、±βの範囲内にあるか否かをチェックする。そして、±αの範囲内にあれば車両2が第1エリアA1へ進入したと判定し、±βの範囲内にあれば車両2が第2エリアA2へ進入したと判定する。
【0025】
図4は、通信衛星3から送られてくるデータ(以下、GPSデータという)のフォーマットを示す図である。図示するように、GPSデータには緯度、経度、高度、方位などの位置情報が含まれている。これらの位置情報を用いて、前述したGPSの測位原理に従って車両の現在位置が求められる。
【0026】
図5は、上述したトンネル入出判定の動作を示すフローチャートであって、制御部7のCPUにより実行される手順を示している。以下、これにつき説明する。通信衛星3から送られてきたGPSデータを取得すると(S101)、このGPSデータの位置情報に基づいて車両2の現在位置が算出され、現在位置が第1エリアにあるか否かが判断される(S102)。現在位置が第1エリアにあれば(S102Yes)、続いてGPSデータを取得し(S103)、このGPSデータの位置情報に基づいて車両2の現在位置が算出され、現在位置が第2エリアにあるか否かが判断される(S104)。現在位置が第2エリアになければ(S104No)、S103へ戻ってGPSデータの取得を継続する。現在位置が第2エリアの中に入れば(S104Yes)、車両2がトンネル1へ進入すると判定し(S105)、続いてエンジン停止信号を出力する(S106)。このエンジン停止信号はエンジン駆動回路10へ入力され、車両のエンジンが停止される。
【0027】
一方、S102において車両2の現在位置が第1エリアになければ(S102No)、現在位置が第2エリアにあるか否かが判断される(S107)。第2エリアにもなければ(S107No)、S101へ戻ってGPSデータの取得を継続する。現在位置が第2エリアにあれば(S107Yes)、続いてGPSデータを取得し(S108)、このGPSデータの位置情報に基づいて車両2の現在位置が算出され、現在位置が第1エリアにあるか否かが判断される(S109)。現在位置が第1エリアになければ(S109No)、S108へ戻ってGPSデータの取得を継続する。現在位置が第1エリアの中に入れば(S109Yes)、車両2がトンネル1から脱出したと判定し(S110)、続いてエンジン始動信号を出力する(S111)。このエンジン始動信号はエンジン駆動回路10へ入力され、車両のエンジンが始動される。
【0028】
図6は、他の実施形態に係るトンネル入出判定の動作を示すフローチャートであって、制御部7のCPUにより実行される手順を示している。以下、これにつき説明する。通信衛星3から送られてきたGPSデータを取得すると(S201)、このGPSデータの位置情報に基づいて車両2の現在位置が算出され、現在位置が第2エリアにあるか否かが判断される(S202)。現在位置が第2エリアになければ(S202No)、S201へ戻ってGPSデータの取得を継続する。現在位置が第2エリアにあれば(S202Yes)、続いて車両2の進行方向がトンネル1の入口の方向であるか否かが判断される(S203)。このS203において車両2の進行方向は、GPSデータ中の方位のデータを参照することによって求めることができる。進行方向がトンネル入口の方向であれば(S203Yes)、車両2がトンネル1へ進入すると判定し(S204)、エンジン停止信号を出力する(S205)。このエンジン停止信号はエンジン駆動回路10へ入力され、車両のエンジンが停止される。
【0029】
一方、車両2の進行方向がトンネル1の入口の方向でなければ(S203No)、車両2がトンネル1から脱出したと判定し(S206)、エンジン始動信号を出力する(S207)。このエンジン始動信号はエンジン駆動回路10へ入力され、車両のエンジンが始動される。
【0030】
図7は、他の実施形態に係るトンネル入出判定の動作を示すフローチャートであって、制御部7のCPUにより実行される手順を示している。この実施形態は図5と図6とを併用した形態である。以下、これにつき説明する。通信衛星3から送られてきたGPSデータを取得すると(S301)、このGPSデータの位置情報に基づいて車両2の現在位置が算出され、現在位置が第1エリアにあるか否かが判断される(S302)。現在位置が第1エリアにあれば(S302Yes)、続いてGPSデータを取得し(S303)、このGPSデータの位置情報に基づいて車両2の現在位置が算出され、現在位置が第2エリアにあるか否かが判断される(S304)。現在位置が第2エリアになければ(S304No)、S303へ戻ってGPSデータの取得を継続する。現在位置が第2エリアの中に入れば(S304Yes)、続いてGPSデータを取得し(S305)、このGPSデータの方位データに基づいて車両2の進行方向を求め、この進行方向がトンネル入口の方向であるか否かを判断する(S306)。進行方向がトンネル入口の方向であれば(S306Yes)、車両2がトンネル1へ進入すると判定し(S307)、エンジン停止信号を出力する(S308)。このエンジン停止信号はエンジン駆動回路10へ入力され、車両のエンジンが停止される。
【0031】
一方、S302において車両2の現在位置が第1エリアになければ(S302No)、現在位置が第2エリアにあるか否かが判断される(S309)。第2エリアにもなければ(S309No)、S301へ戻ってGPSデータの取得を継続する。現在位置が第2エリアにあれば(S309Yes)、続いてGPSデータを取得し(S310)、このGPSデータの位置情報に基づいて車両2の現在位置が算出され、現在位置が第1エリアにあるか否かが判断される(S311)。現在位置が第1エリアになければ(S311No)、S310へ戻ってGPSデータの取得を継続する。現在位置が第1エリアの中に入れば(S311Yes)、続いてGPSデータを取得し(S312)、このGPSデータの方位データに基づいて車両2の進行方向を求め、この進行方向がトンネル出口の方向であるか否かを判断する(S313)。進行方向がトンネル出口の方向であれば(S313Yes)、車両2がトンネル1から脱出したと判定し(S314)、続いてエンジン始動信号を出力する(S315)。このエンジン始動信号はエンジン駆動回路10へ入力され、車両のエンジンが始動される。
【0032】
また、S306において進行方向がトンネル入口の方向でない場合(S306No)、およびS313において進行方向がトンネル出口の方向でない場合(S306No)は、2つのエリアA1、A2の通過順序に基づいて判定した結果と、方位データに基づいて判定した結果とが一致しないことになり、装置に何らかの異常が発生していると考えられる。そこで、これらの場合には制御部7から警報信号が出力される。図2には図示されていないが、出力された警報信号は、たとえば車両2の運転席に設けられた表示器に送られてエラー表示がされる。なお、この表示に代えて警報音などを出力するようにしてもよい。
【0033】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、他にも種々の形態を採用することができる。たとえば、上記ではGPS用の通信衛星を利用しているが、通信衛星としてはGPS用以外の人工衛星を用いることも可能である。
【0034】
また、上述した実施形態では図3における点Pの位置をトンネル1の入口1aおよび出口1bの地点に設定したが、点Pの位置はトンネルの出入口から僅かに離れた地点に設定してもよく、発明はこれらのいずれの場合をも包含するものである。
【0035】
さらに、上述した実施形態では車両2として列車を例に挙げたが、本発明でいう車両には列車以外の自動車、トラック、バスなども全て含まれる。
【0036】
【発明の効果】
本発明のトンネル入出自動判定装置およびシステムによれば、通信衛星から送られてくる位置情報に基づいてトンネル進入・脱出を判定するようにしたので、従来のようにトンネルの出入口付近に無線設備を設置する必要がなく、車載装置だけでトンネル入出を判定することができるためコストが大幅に低減される。また、通信衛星のデータに基づいて位置を判定しているので、従来のような受信の有無だけで入出を判定する場合に比べて信頼性が向上する。
【0037】
また、トンネル入出の判定結果に基づいてトンネル進入時には車両のエンジンを停止し、トンネル脱出時には車両のエンジンを始動するようにしたので、トンネル内での空気が汚濁されるのを防止できるとともに、トンネルを出たら自動的にエンジンを再スタートさせることができる。
【0038】
また、トンネルの出入口にそれぞれ設定した第1、第2エリアを車両が通過する順序を検知してトンネルへの進入・脱出を判定するようにしたので、確実な入出判定を行うことができる。また、これに代えて、トンネルの出入口にそれぞれ設定した1つのエリアと方位データに基づいてトンネルへの進入・脱出を判定することで判定の処理が簡略化される。
【0039】
さらに、上述した第1、第2エリアの車両通過順序に基づく判定と、方位データに基づく判定とを併用することで、判定精度が一層向上するとともに、両判定結果が一致しない場合に警報信号を出すことで、装置の異常を報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るトンネル入出自動判定システムを示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るトンネル入出自動判定装置を示すブロック図である。
【図3】トンネル入出の判定方法を説明するための原理図である。
【図4】GPSデータのフォーマットを示す図である。
【図5】トンネル入出判定の動作を示すフローチャートである。
【図6】他の実施形態に係るトンネル入出判定のフローチャートである。
【図7】他の実施形態に係るトンネル入出判定のフローチャートである。
【図8】従来のトンネル入出自動判定システムを示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 トンネル
1a 入口
1b 出口
2 車両
3 通信衛星
4 車載装置
5 GPSアンテナ
6 受信回路
7 制御部
8 センサー
9 コントロールユニット
10 エンジン駆動回路
A1 第1エリア
A2 第2エリア

Claims (5)

  1. 車両に搭載されて通信衛星からの電波を受信する受信手段と、前記受信手段が通信衛星から受信した位置情報に基づいて、車両のトンネルへの進入およびトンネルからの脱出を判定する判定手段とを備えたトンネル入出自動判定装置において、
    前記トンネルの入口および出口に、それぞれ第1エリアと、この第1エリアの内方に位置する第2エリアとを設定し、
    前記判定手段は、通信衛星から受信した位置情報に基づいて、車両が第1エリアから第2エリアへ通過したことを検知したときにトンネルへの進入を判定し、車両が第2エリアから第1エリアへ通過したことを検知したときにトンネルからの脱出を判定し、
    トンネルへの進入を判定したことに基づいて車両のエンジン停止信号を出力し、トンネルからの脱出を判定したことに基づいて車両のエンジン始動信号を出力することを特徴とするトンネル入出自動判定装置。
  2. 車両に搭載されて通信衛星からの電波を受信する受信手段と、前記受信手段が通信衛星から受信した位置情報に基づいて、車両のトンネルへの進入およびトンネルからの脱出を判定する判定手段とを備えたトンネル入出自動判定装置において、
    トンネルの入口および出口に、それぞれ1つのエリアを設定し、
    前記判定手段は、通信衛星から受信した位置情報に基づいて、車両が前記エリアに達したことを検知したときに、前記位置情報における方位データを参照して、車両の進行方向がトンネル入口の方向であればトンネルへの進入を判定し、車両の進行方向がトンネル入口の方向でなければトンネルからの脱出を判定し、
    トンネルへの進入を判定したことに基づいて車両のエンジン停止信号を出力し、トンネルからの脱出を判定したことに基づいて車両のエンジン始動信号を出力することを特徴とするトンネル入出自動判定装置。
  3. 車両に搭載されて通信衛星からの電波を受信する受信手段と、前記受信手段が通信衛星から受信した位置情報に基づいて、車両のトンネルへの進入およびトンネルからの脱出を判定する判定手段とを備えたトンネル入出自動判定装置において、
    前記トンネルの入口および出口に、それぞれ第1エリアと、この第1エリアの内方に位置する第2エリアとを設定し、
    前記判定手段は、通信衛星から受信した位置情報に基づいて、車両が第1エリアから第2エリアへ通過したことを検知したときに、前記位置情報における方位データを参照して、車両の進行方向がトンネル入口の方向であればトンネルへの進入を判定し、車両が第2エリアから第1エリアへ通過したことを検知したときに、前記位置情報における方位データを参照して、車両の進行方向がトンネル出口の方向であればトンネルからの脱出を判定し、
    トンネルへの進入を判定したことに基づいて車両のエンジン停止信号を出力し、トンネルからの脱出を判定したことに基づいて車両のエンジン始動信号を出力することを特徴とするトンネル入出自動判定装置。
  4. 請求項3に記載のトンネル入出自動判定装置において、
    車両が第1エリアから第2エリアへ通過したことを検知したときに、車両の進行方向がトンネル入口の方向と一致しない場合、および、車両が第2エリアから第1エリアへ通過したことを検知したときに、車両の進行方向がトンネル出口の方向と一致しない場合に、それぞれ警報信号を出力することを特徴とするトンネル入出自動判定装置。
  5. 通信衛星と、請求項1、請求項2または請求項3に記載のトンネル入出自動判定装置とからなるトンネル入出自動判定システム。
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