JP4215536B2 - 椅子型マッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施療指を椅子の背凭れからせり出させた状態で、指圧効果の高いマッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被施療者が腰掛けて、首筋から肩、背中、腰のマッサージを受ける椅子型マッサージ機が知られている。
椅子型マッサージ機は、椅子の背凭れの内部にマッサージユニットを昇降自在に配備して構成される。マッサージユニットには、左右一対の施療指が背凭れから突出するように配備される。以下の説明において、「前」は被施療者に向かう側、「後」は被施療者から離れる側をいう。
上記マッサージ機において、施療指を左右、前後又は上下に動作させることにより、被施療者は揉みや叩きマッサージが施される。
【0003】
施療指は、背凭れから若干突出した状態で、被施療者の背中、腰にマッサージを施すだけである。このため、被施療者の肩の上部には、施療指は届かない。
そこで、施療指によるマッサージ効果を高めるために、施療指を通常の施療位置から前方にせり出して、被施療者の肩の上部まで届くようにしたマッサージ機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−145656号公報(第5欄1〜19行及び図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
施療指を前方にせり出した状態でマッサージする場合、施療指を通常の揉みや叩きマッサージと同じストロークで動作させているため、指圧術者が行なうように、局所的に強い押圧力で往復動させるマッサージを施すことはできなかった。
【0006】
本発明の目的は、施療指を椅子の背凭れからせり出させた状態で、指圧効果の高いマッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の椅子型マッサージ機は、
被施療者が腰掛ける座部後方に配備された背凭れ(12)と、
該背凭れ(12)の長手方向に沿って上下に往復移動可能に配備され、左右に接近離間のストロークを繰り返して被施療者に揉みマッサージ、前後及び/又は上下に往復移動して被施療者に叩きマッサージを施す一対の施療指(30)(30)を具えたマッサージユニット(20)と、
施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前後に移動させるせり出し機構(60)と、
せり出し機構(60)、マッサージユニット(20)及び施療指(30)(30)の動作を制御する制御手段(90)と、
を具える椅子型マッサージ機において、
制御手段(90)は、せり出し機構(60)を動作させて、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して後退させた状態で、施療指(30)(30)の揉みマッサージの左右ストロークa、叩きマッサージの前後ストロークb、叩きマッサージの上下ストロークcに対し、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前方にせり出した状態における施療指(30)(30)の揉みマッサージの左右ストロークa’、叩きマッサージの前後ストロークb’、叩きマッサージの上下ストロークc’が、夫々a>a’、b>b’及び/又はc>c’となるように施療指(30)(30)を制御して指圧振動マッサージを施すようにした。
【0008】
【作用及び効果】
本発明の椅子型マッサージ機によれば、せり出し機構(60)によって、施療指(30)(30)を後退させたときの揉みや叩きマッサージのストロークa、b、cよりも、施療指(30)(30)を前方に突出させたときの施療指(30)(30)の揉みや叩きマッサージのストロークa’、b’、c’を短くしたことにより、施療指(30)(30)が被施療者に強く当たった状態で、局部的に強い押圧力で指圧しつつ、左右、前後、上下に振動を加え、施療効果を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記マッサージ動作を行なうことのできる椅子型マッサージ機について、一例を挙げて説明するが、本発明は、以下の構造の椅子型マッサージ機には限定されない。
椅子型マッサージ機は、被施療者の腰掛ける座部の後端に背凭れ(12)をフレーム等で傾動自在且つ位置決め可能に連結したものである。背凭れ(12)は、当て布やクッション等(図示せず)にて表面は包まれている。
【0010】
背凭れの内部構成
背凭れ(12)の内部には、図1及び図2に示すように、左右一対のガイドレール(14)が上下方向に平行に配備されている。各ガイドレール(14)(14)は、断面形状がコ字状であって、溝が対向するように配置される。溝の開口縁にラック(16)が刻設されており(図3参照)、ガイドレール(14)(14)には、後述のマッサージユニット(20)が昇降可能に取り付けられている。
【0011】
マッサージユニット(20)は、図1乃至図3に示すように、メインシャーシ(21)の上下部に突設した4つのローラ(23)(23)(65)(65)がガイドレール(14)(14)に嵌まり、昇降可能となっている。メインシャーシ(21)には、マッサージユニット(20)のすべての構成部品が搭載される。
メインシャーシ(21)の中央には、図3及び図4に示すように、間隔を開けて2枚の補助シャーシ(22)(22)が縦向きに固定されている。
【0012】
補助シャーシ(22)(22)の下部には、上下用回転軸(24)が回転可能に水平に軸受され、回転軸(24)の両端には、左右のガイドレール(14)まで延びて、夫々の軸端には、ガイドレール(14)に嵌まって転動する下側ローラ(23)及び、ガイドレール(14)の開口縁に形成された前記ラック(16)と噛合するギア(25)を具えている。
メインシャーシ(21)には、上下用モータ(26)が搭載され、該上下用モータ(26)の出力軸は減速装置(27)を介して前記上下用回転軸(24)に連繋している。上下用モータ(26)は、上下用回転軸(24)を回転駆動して、ギア(25)を回転させ、ガイドレール(14)に沿ってマッサージユニット(24)を昇降させる。
なお、減速装置(27)は、例えば、プーリとベルトの組合せや、ウォームとウォームホイールの組合せによって構成できる。
【0013】
施療指の構造及び揉み、叩き機構
被施療者にマッサージを施す施療指(30)(30)は、図3乃至図5に示すように、補助シャーシ(22)(22)の略中央に軸支された揉み軸(40)と、該揉み軸(40)の下方に支持された叩き軸(50)に連繋される。揉み軸(40)及び叩き軸(50)は、夫々図3及び図4に示すように、メインシャーシ(21)に搭載された揉みモータ(41)、叩きモータ(51)に減速装置(42)(52)を介して連繋されている。揉みモータ(41)及び叩きモータ(51)は、夫々正逆回転できるように、直流モータを用いることが望ましく、PWM制御によって揉み軸(40)及び叩き軸(50)が半周回転未満の所定角度範囲で回転正逆回転するように回転角度の調節を行なうことが望ましい。揉み軸(40)と揉みモータ(41)間の減速装置(42)は、プーリとベルト、ウォームとウォームホイールの組み合わせから構成することができる。
施療指(30)(30)の基部は、図4及び図5に示すように、揉み軸(40)に夫々傾斜し、且つ、偏心した状態で枢支されており、該施療指(30)(30)は、メインシャーシ(21)の前面に開設された孔(21a)から前方に向けて突出する揺動レバー(33)(33)と、該揺動レバー(33)(33)の先端に枢支され、中央がくの字型に屈曲したマッサージアーム(32)(32)と、該マッサージアーム(32)(32)の上下に枢支された揉み玉(31)(31)(31a)(31a)を具える。
【0014】
揉み軸(40)には、揺動レバー(33)(33)が夫々前方へ広がって傾斜した状態で枢支されており、揺動レバー(33)(33)は後述するロッド(55)(55)に夫々接続されて回転が阻止されているから、揉み軸(40)を一方向に連続回転させると、揺動レバー(33)(33)の先端が左右に動く。これにより、マッサージアーム(32)(32)が左右に揺動し、左右の施療指(30)(30)が、大きい左右の「ストロークa」で接近、離間する往復移動を繰り返して、揉み動作が行なわれる。
揉み軸(40)を1周回転させるのではなく、半周未満で往復回転させることにより、図8に示すように、施療指(30)(30)は、前記左右「ストロークa」よりも左右への往復移動のストロークの短い左右「ストロークa’」で左右動し、接近、離間動作を繰り返す。
【0015】
叩き軸(50)には、図4及び図5に示すように、互いに位相が180度ずれた偏心カム(53)(53)が枢支されており、両偏心カム(53)(53)は、自在継手(54)(54)とロッド(55)(55)を介して揺動レバー(33)(33)の揉み軸(40)側の後端に接続されている。
【0016】
また、叩きモータ(51)を一方向に連続回転させると、叩き軸(50)に偏心して連繋されたロッド(55)(55)を介して、施療指(30)(30)が夫々前後「ストロークb」、上下「ストロークc」の前後及び上下の動きが複合した往復移動を繰り返し、叩き動作が行なわれる。
叩き軸(50)を1周させるのではなく、半周未満で往復回転させることにより、図8に示すように、施療指(30)(30)は、前記前後「ストロークb」、上下「ストロークc」よりも往復移動のストロークが短い前後「ストロークb’」、上下「ストロークc’」で振動する。
【0017】
せり出し機構 (60)
上記マッサージユニット(20)には、マッサージユニット(20)を図1及び図2に示すように、前後に移動させるせり出し機構(60)が配備される。せり出し機構(60)として以下のクランク機構(61)及びリンク機構(70)からなる構成を例示できる。
クランク機構(61)は、図5及び図6に示すように、揉み軸(40)の前方に配備されたクランク軸(62)と、上側のローラ(65)(65)(図6参照)が回転自在に嵌められたクランクピン(64)(64)(図5参照)とを、クランクアーム(63)(63)により接続して構成される。クランクピン(64)(64)は、クランク軸(62)に対して偏心しているため、クランク軸(62)を回転させると、クランクピン(64)(64)がクランク軸(62)を中心として周軌道を描く。なお、図示の実施例では、クランク軸(62)、クランクアーム(63)(63)及びクランクピン(64)(64)は、1本の金属棒から構成しており、図5に示すように、クランク軸(62)(62)を軸受(62a)(62a)によってメインシャーシ(21)に軸支している。
【0018】
補助シャーシ(22)には、図3に示すように、上下に軸受(22b)(22b)を具える支持片(22a)(22a)が突設されており、軸受(22b)(22b)には、図3、図4及び図6に示すように、ネジ溝の切られたせり出し用ネジ軸(67)が枢支されている。せり出し用ネジ軸(67)の上端は、プーリやベルトからなる減速装置(68)を介してせり出し用モータ(69)に連繋されている。
せり出し用ネジ軸(67)のネジが切られている部分にはナット(71)が螺合している。ナット(71)は樹脂製とすることができ、樹脂ナット(71)には、図6及び図7に示すようにリンク機構(70)が接続されている。リンク機構(70)は、リンク片(72)とリンク片(78)から構成することができる。
なお、以下では、リンク片(72)は、長手方向に伸縮可能となるように相互にスライド可能に連繋された第1リンク片(73)と第2リンク片(75)から構成した例について説明する。
第1リンク片(73)は、前後方向に傾動可能に樹脂ナット(71)に枢支されており、第1リンク片(73)の基端側近傍には、スライド用軸(74)が突設されている。
第2リンク片(75)は、第1リンク片(73)を両側から挟み込む一対の部材から構成され、夫々長手方向に長孔(76)が開設されている。第2リンク片(75)の長孔(76)には、夫々第1リンク片(73)の前記スライド用軸(74)がスライド可能に嵌まっている。
さらに、第2リンク片(75)の先端には、図6に示すように、軸(75a)が突設されており、前記スライド用軸(74)との間にバネ(77)が張設されている。バネ(77)は、第2リンク片(75)を樹脂ナット(71)の方に向けて付勢し、第2リンク片(75)が無負荷の状態では、バネ(77)は、第2リンク片(75)を樹脂ナット(71)側に最も引き寄せた状態となっている。
【0019】
第2リンク片(75)の軸(75a)には、第3リンク片(78)が枢支されている。第3リンク片(78)は、中央で前方に向けて屈曲し、先端は前記クランク軸(62)に固定されて、第3リンク片(78)とクランク軸(62)は一体に回転する。
【0020】
樹脂ナット(71)がせり出し用ネジ軸(67)の上側に位置しているときには、第3リンク片(78)が第2リンク片(75)側に引き寄せられており、マッサージユニット(20)(メインシャーシ(21))は最も引き下がった位置にある(図1及び図6参照)。
【0021】
この状態から、せり出し用ネジ軸(67)を回転させて、図7に示すように、樹脂ナット(71)を下側に移動させると(図7中矢印A方向)、樹脂ナット(71)の下方向への移動に伴って、第2リンク片(75)が第3リンク片(78)との係合部を下向きに引っ張り、第3リンク片(78)がクランク軸(62)を中心として回転する。第3リンク片(78)とクランク軸(62)は固定されているため、クランク軸(62)は、第3リンク片(78)と共に一体回転する。
【0022】
クランク軸(62)の両端のクランクピン(64)(64)は、ローラ(65)(65)によってガイドレール(14)(14)に沿ってのみ移動可能であり、前後には移動しないから、クランク軸(62)の回転により、マッサージユニット(20)は、上下回転軸(24)を中心として傾動する。上下回転軸(24)は、マッサージユニット(20)の下方に設けられているから、図2に示すように、マッサージユニット(20)の傾動により、施療指(30)(30)は前方にせり出す(図7中矢印Bで示す)。
【0023】
被施療者の肩位置まで施療指(30)(30)をせり出させることにより、施療指(30)(30)は、被施療者の肩の上部まで届く。この状態で揉みモータ(41)及び/又は叩きモータ(51)を駆動することにより、被施療者の肩の上部を効果的にマッサージすることができる。
【0024】
また、被施療者の肩位置よりも下側、即ち、背中や腰位置に、施療指(30)(30)がある状態で、施療指(30)(30)をせり出させることにより、被施療者の背中や腰が指圧マッサージされる。また、この状態のまま、上下用モータ(26)を回転してマッサージユニット(20)を昇降させることにより、施療指(30)(30)が被施療者に強く押し当てられた状態のローリングマッサージを施すことができる。
【0025】
図2の状態から、せり出し用ネジ軸(67)を逆回転させると、樹脂ナット(71)が上側に移動し、上記とは逆に、マッサージユニット(20)は後退し、施療指(30)(30)は背凭れの内部に引き戻される(図1参照)。引き戻された状態では、従来と同様のマッサージを行なうことができる。
【0026】
せり出し用ネジ軸(67)の回転、即ち、せり出し用ネジ軸(67)に対する樹脂ナット(71)の位置を調節することによって、マッサージユニット(20)のせり出し量を調節できる。
【0027】
マッサージユニット(20)のせり出し量は、せり出し量検知手段(79)により検知することができる。せり出し量検知手段(79)として、例えば、図6に示すように、第3リンク片(78)に当接する可変抵抗器(79)を配備し、該可変抵抗器(79)によって、第3リンク片(78)の回転角度に伴う抵抗値の変化を測定すればよい。
なお、クランク軸(62)も第3リンク片(78)と一体に回転するから、クランク軸(62)にせり出し量検知手段(79)を設けてもよい。
【0028】
アームロック機構 (80)
上記せり出し機構(60)には、さらに、マッサージユニット(20)のせり出しに合わせて、施療指(30)(30)の上側の揉み玉(31)(31)を下側の揉み玉(31a)(31a)に対して前方に突出させた状態で維持するアームロック機構(80)を具えることもできる。
アームロック機構(80)は、図7に示すように、マッサージアーム(32)の屈曲部分と、前記クランク軸(62)とを、夫々、自在継手(81)(82)を介して、アームロックロッド(83)にて連繋したものである。クランク軸(62)側の自在継手(82)は、マッサージユニット(20)を最も突出させたときに(図2参照)、上側の揉み玉(31)が、下側の揉み玉(31a)に比べて前方に突出するように、マッサージアーム(32)を回転させる位置に取り付けられている。
【0029】
クランク軸(62)を回転させて、上記のように、マッサージユニット(20)をせり出していくと、クランク軸(62)の回転と共に自在継手(82)が回転し、アームロックロッド(83)を上方に押し上げる。その結果、アームロックロッド(83)がマッサージアーム(32)を前方に回転させ、上下の揉み玉(31)(31a)が、最初は背凭れ(12)とほぼ平行であった状態から、図2の如く、上側の揉み玉(31)がメインシャーシ(21)に対して前方に突出する。
上述のせり出し機構(60)によるマッサージユニット(20)のせり出しに加えて、揉み玉(31)をせり出すことにより、揉み玉(31)が肩の上部まで十分大きくせり出し、効果的なマッサージを施すことができる。
なお、この状態で、揉み軸(40)及び/又は叩き軸(50)を回転させることにより、上側の揉み玉(31)が突出した状態で揉み及び/又は叩きマッサージを施すことができる。
施療指(30)(30)が被施療者の背中や腰に当接している状態で、上記動作を行なうと、上側の揉み玉(31)による指圧マッサージを行なうこともできる。
【0030】
また、クランク軸(62)を逆向きに回転させて、マッサージユニット(20)を後退させると、上記とは逆に、自在継手(82)がアームロックロッド(83)を下向きに引っ張る。その結果、アームロックロッド(83)がマッサージアーム(32)を後方に回転させ、上下の揉み玉(31)(31a)が背凭れ(12)に対してほぼ平行な状態に戻り、通常のマッサージを行なうことができる。
【0031】
制御手段 (90)
椅子型マッサージ機のすべての制御は、図9に示す制御手段(90)によって行なわれる。制御手段(90)は、マッサージ機の適所に配置され、各モータ(26)(41)(51)(69)を制御するは駆動回路(図示せず)や、マッサージプログラムを記憶したメモリ等を具える。以下に記載する本発明のマッサージ動作も、制御手段(90)に記憶されたプログラムから実行される。
【0032】
本発明のマッサージ動作
上記構成の椅子型マッサージ機において、施療指(30)(30)をせり出した状態での指圧振動マッサージについて説明する。
まず、せり出し機構(60)を作動させて、施療指(30)(30)を前方に突出させ、被施療者に施療指(30)(30)を押しつける。この状態で、揉みモータ(41)及び/又は叩きモータ(51)を回転させる。揉みモータ(41)及び/又は叩きモータ(51)は、施療指(30)(30)のストロークが、揉み軸(40)又は叩き軸(50)を1周以上回転させたときのストロークa、b及び/又はc(図8参照)よりも小さくなるように、揉みモータ(41)又は叩きモータ(51)の正逆回転を繰り返しつつ回転させる。揉み軸(40)又は叩き軸(50)の回転角度は、1/20〜1/10周程度とすることが望ましい。
揉み軸(40)又は叩き軸(50)の回転角度を小さくすることにより、施療指(30)(30)は、図8に示すように、最大ストロークa、b又はcよりも小さいストロークa’、b’、c’で往復移動し、被施療者に指圧振動マッサージが施される。ストロークa’は約2〜3cm、ストロークb’、c’は約1cm以下とすることが望ましい。
【0033】
なお、指圧振動マッサージにおいて、前述のせり出し機構(60)を動作させて、施療指(30)(30)を前後に往復移動させると、被施療者に当たる施療指(30)(30)の強さは変化し、指圧術者に指圧をされている如きマッサージを実現できる。
【0034】
上記指圧振動マッサージの異なる実施例として、せり出し機構(60)を動作させて、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前方にせり出した状態で、上下用モータ(26)を正逆回転させ、マッサージユニット(20)自体を約2〜3cmのストロークで往復動させても、施療指(30)(30)がマッサージユニット(20)と共に上下動し、効果的な指圧振動マッサージを行なうことができる。
【0035】
また、上記マッサージにおいて、揉みモータ(41)又は叩きモータ(51)の回転速度をPWM制御で変えることにより、施療指(30)(30)(30)が前後及び/又は左右に往復移動する速度を変えて、マッサージ動作が単調にならない。
【0036】
さらに、施療指(30)(30)が被施療者に当たる押圧力を測定する体圧測定手段(92)をマッサージユニット(20)に具え、体圧測定手段(92)により測定された体圧に基づいて、施療指(30)(30)の動作速度を調節することもできる。
体圧測定手段(92)として、例えば、上記構成において、第1リンク片(73)に対する第2リンク片(75)のスライド量は、施療指(30)(30)に加わる力に対応しているため、図6に示すように、第2リンク片(75)のスライド量を可変抵抗器(79a)等により測定すればよい。施療指(30)(30)が被施療者の肩に当たると、施療指(30)(30)は上向きの力を受け、その結果、バネ(77)の付勢力に抗して第2リンク片(75)が上方にスライドする。第2リンク片(75)のスライド量は、可変抵抗器(79a)により検出され、検出値から施療指(30)(30)の押圧力を測定できる。
【0037】
例えば、施療指(30)(30)の押圧力が大きいとき、施療指(30)(30)は強く被施療者に当たっているから、揉みモータ(41)又は叩きモータ(51)の回転速度を遅くして、ゆっくりと指圧するような制御を行なう。逆に、施療指(30)(30)の押圧力が小さいときは、施療指(30)(30)は被施療者にあまり強く当たっていないから、揉みモータ(41)又は叩きモータ(51)の回転速度を速くするようにすることが効果的である。
なお、この場合、モータ(41)(51)の回転速度に合わせて、施療指(30)(30)のストロークa’、b’又はc’を大きくしたり、小さくすることもできる。ストロークの調節は、揉み軸(40)又は叩き軸(50)の回転角度を調節することによって行なうことができる。例えば、施療指(30)(30)を速く動かす場合、即ち、モータ(41)(51)の回転速度が速い場合には、モータ(41)(51)の回転を反転させるまでの軸(40)(50)の回転角度を大きくすることにより、ストロークa’、b’、c’を大きくし、広い範囲を指圧振動マッサージできるようにする。また、施療指(30)(30)を遅く動かす場合、即ちモータ(41)(51)の回転速度が遅い場合には、モータ(41)(51)の回転を反転させるまでの各軸(40)(50)の回転角度を小さくすることにより、ストロークa’、b’、c’を小さくして、狭い範囲をじっくりと指圧振動マッサージするようにすることが望ましい。
【0038】
また、背凭れ(12)がリクライニング型の場合、背凭れ(12)の倒れ角度を測定する手段(94)を具え、該倒れ角度測定手段(94)によって測定された背凭れ(12)の倒れ角度に基づいて、施療指(30)(30)の動作速度を調節することもできる。背凭れ(12)の倒れ角度が大きい場合には、被施療者は、背凭れ(12)に強く当たるから、施療指(30)(30)からも強い押圧力を受ける。従って、この場合、施療指(30)(30)の速度を遅くして、じっくりとマッサージするようにする。逆に、背凭れ(12)の倒れ角度が小さい場合いは、施療指(30)(30)から被施療者の受ける押圧力が小さいから、施療指(30)(30)の速度を速くすることが望ましい。
なお、この場合も上記と同様に、モータ(41)(51)の回転速度に合わせて、施療指(30)(30)のストロークa’、b’又はc’を大きくしたり、小さくすることが望ましい。
【0039】
さらに、被施療者のマッサージ中における生理量の変化を測定する生理量測定手段(96)を具え、生理量測定手段(96)により測定された生理量に基づいて、施療指(30)(30)の動作速度を調節するようにしてもよい。生理量として、例えば、心拍数、呼吸数、皮膚の抵抗変化等を例示でき、公知の測定手段により測定することができる。
生理量を測定し、例えば、被施療者がリラックスしていることがわかった場合には、施療指(30)(30)を速い速度、緊張状態にある場合には遅い速度とすることが望ましい。
【0040】
また、被施療者が椅子型マッサージ機の操作を行なうための操作部(98)(図9参照)に、揉みモータ(41)又は叩きモータ(51)の回転速度を手動で変えることができるボタンを配備し、該ボタンによって、被施療者が自分の好みに合わせて、手動で施療指(30)(30)の速度を変えるようにしてもよい。
【0041】
さらに、上記各マッサージ動作は、所定時間せり出し機構(60)により施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前方にせり出した後、一旦後退し、再度前方にせり出すように制御するようにしてもよい。
【0042】
なお、上記では、施療指(30)(30)のストロークを変化させるために、モータ(41)(51)を正逆回転させたが、減速装置(42)(52)にクラッチ機構を配備し、クラッチの切替えによって揉み軸(40)又は叩き軸(50)の回転を反転させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子型マッサージ機の背凭れの断面図である。
【図2】マッサージユニット及び施療指を前方にせり出した状態を示す背凭れの断面図である。
【図3】マッサージユニットの背面図である。
【図4】マッサージユニットを右斜め後方から見た斜視図である。
【図5】マッサージユニットの要部を取り出して示す斜視図である。
【図6】マッサージユニットを左斜め後方から見た斜視図である。
【図7】マッサージユニットの要部を取り出して示す断面図である。
【図8】施療指のストロークを模式的に表わす説明図である。
【図9】制御手段のブロック図である。
【符号の説明】
(20) マッサージユニット
(30) 施療指
(40) 揉み軸
(41) 揉みモータ
(50) 叩き軸
(51) 叩きモータ
(60) せり出し機構

Claims (3)

  1. 被施療者が腰掛ける座部後方に配備された背凭れ(12)と、
    該背凭れ(12)に沿って上下方向に往復移動可能に配備され、左右に接近離間を繰り返して被施療者に揉みマッサージを施す一対の施療指(30)(30)を具えたマッサージユニット(20)と、
    施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前後に移動させるせり出し機構(60)と、
    せり出し機構(60)、マッサージユニット(20)及び施療指(30)(30)の動作を制御する制御手段(90)と、
    を具える椅子型マッサージ機において、
    制御手段(90)は、せり出し機構(60)を動作させて、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して後退させた状態で、施療指(30)(30)を揉みマッサージしたときの左右の1ストロークaに対し、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前方にせり出した状態における施療指(30)(30)の左右の1ストロークa’が、a>a’となるように施療指(30)(30)を制御して指圧振動マッサージを施すことを特徴とする椅子型マッサージ機。
  2. 被施療者が腰掛ける座部後方に配備された背凭れ(12)と、
    該背凭れ(12)に沿って上下方向に往復移動可能に配備され、前後に往復移動を繰り返して被施療者に叩きマッサージを施す一対の施療指(30)(30)を具えたマッサージユニット(20)と、
    施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前後に移動させるせり出し機構(60)と、
    せり出し機構(60)、マッサージユニット(20)及び施療指(30)(30)の動作を制御する制御手段(90)と、
    を具えた椅子型マッサージ機において、
    制御手段(90)は、せり出し機構(60)を動作させて、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して後退させた状態で、施療指(30)(30)を叩きマッサージしたときの前後の1ストロークbに対し、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前方にせり出した状態における施療指(30)(30)の前後の1ストロークb’が、b>b’となるように施療指(30)(30)を制御して指圧振動マッサージを施すことを特徴とする椅子型マッサージ機。
  3. 被施療者が腰掛ける座部後方に配備された背凭れ(12)と、
    該背凭れ(12)に沿って上下方向に往復移動可能に配備され、上下に往復移動を繰り返して被施療者に叩きマッサージを施す一対の施療指(30)(30)を具えたマッサージユニット(20)と、
    施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前後に移動させるせり出し機構(60)と、
    せり出し機構(60)、マッサージユニット(20)及び施療指(30)(30)の動作を制御する制御手段(90)と、
    を具えた椅子型マッサージ機において、
    制御手段(90)は、せり出し機構(60)を動作させて、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して後退させた状態で、施療指(30)(30)を叩きマッサージしたときの上下の1ストロークcに対し、施療指(30)(30)を背凭れ(12)に対して前方にせり出した状態における施療指(30)(30)の上下の1ストロークc’が、c>c’となるように施療指(30)(30)を制御して指圧振動マッサージを施すことを特徴とする椅子型マッサージ機。
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