JP2004008234A - 椅子型マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】マニュアル動作における各施療部位に対する施療における単調さを解消するため、複数箇所の施療部位の施療動作が一体感をもって施されるようにし、不快感を与えることなく、リラックスを誘導でき、飽きのこない椅子型マッサージ機を提供する。
【解決手段】背部マッサージ手段、座部マッサージ手段、および足部マッサージ手段の各マッサージ手段に、手動操作時においてゆらぎ動作モードが選択されることによりゆらぎ動作パターンで動作するように制御される制御手段を設ける一方、いずれか一のマッサージ手段によりゆらぎ動作パターンで施療が行われている状態において、追加的に前記いずれか一のマッサージ手段以外の他のマッサージ手段による施療を開始させるとき、制御手段が前記いずれか他のマッサージ手段による施療を、施療状態にあるゆらぎ動作パターンに同期させるように構成した。
【選択図】 図11
【解決手段】背部マッサージ手段、座部マッサージ手段、および足部マッサージ手段の各マッサージ手段に、手動操作時においてゆらぎ動作モードが選択されることによりゆらぎ動作パターンで動作するように制御される制御手段を設ける一方、いずれか一のマッサージ手段によりゆらぎ動作パターンで施療が行われている状態において、追加的に前記いずれか一のマッサージ手段以外の他のマッサージ手段による施療を開始させるとき、制御手段が前記いずれか他のマッサージ手段による施療を、施療状態にあるゆらぎ動作パターンに同期させるように構成した。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背部、座部、および足部を施療する各マッサージ手段に、ゆらぎ動作パターンで施療できる機能を有する椅子型マッサージ機に係り、例えば背部を手動操作でゆらぎ動作パターンで施療を行っている場合に、後から追加的に座部や足部をも施療するときには、これら座部や足部のマッサージ手段も背部のマッサージ手段が行っているゆらぎ動作パターンに同期させて施療を行うことのできる椅子型マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゆらぎ動作パターンを用いてマッサージ効果を向上するマッサージ機として、例えば特許第3093770号公報所載の技術(以下「第1従来装置」という)および特開平11−137626号公報所載の技術(以下「第2従来装置」という)等が公知である。
【0003】
第1従来装置は、背部をマッサージする背部マッサージ手段にゆらぎの動作パターンに基づいて施療を実行させるマッサージ機であり、自動操作コースを行う場合には揉み玉(施療子)にゆらぎによるスピード変化を与えることで、揉み玉の動作スピードを好みの身のものに変える構造を有するものである。
【0004】
また、第2従来装置として図19に示されるマッサージ機は、基台Aに加振装置Bを設け、足載せ台Cや背もたれDの下部にも10〜60Hzの周波数の振動を発生させる局所振動発生手段Eを内蔵し、施療者に加振装置Bの揺れによる振動に加えて、局所振動発生手段Eによる振動を重畳された振動を与える構造である。
【0005】
また、別の台2従来装置として図20に示されるマッサージ機は、背もたれDに揉み、たたき、指圧、さすり等のマッサージを行う一対の揉み玉Fを備えたマッサージ手段M近傍にも局所振動発生手段Eを設け、このマッサージ手段Mによるマッサージ動作の周期を、加振装置Bで与えられる揺れ振動に同期した構造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1従来装置は、ただ単に揉み玉にゆらぎによるスピード変化を与えるだけにすぎない構造のものであり、座部をマッサージする座部マッサージ手段や、足部をマッサージする足部マッサージ手段を有していない。このため、施療部位が背部だけでなく座部や足部など複数部位に設定した椅子型マッサージは、背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンに同期させて座部マッサージ手段や足部マッサージ手段に同調したゆらぎ動作パターンによる施療を行わせることができず、施療者は単調で飽きやすいマッサージしか得られないという問題がある。
【0007】
また、台2従来装置は、背部だけでなく、背もたれDの下部や、足載せ台Cにも局所振動手段Eを設けて施療を行えるように形成し、これにより基台Aに設置した加振装置Bの揺れによる振動と局所振動発生手段Eによる振動とを重畳した振動を足部や腰部に付与してマッサージを行う構造ではあるが、マッサージ手段Mで背部をマッサージを行っている最中に、腰部マッサージや足部マッサージを行う場合に、これら腰部マッサージや足部マッサージも背部のマッサージ手段Mのゆらぎ動作パターンに同期させて施療を行う構成を有していない。このように、第2従来装置では全く施療箇所のゆらぎ動作パターンが同期して行わせる構成を有しないため、ゆらぎが同調せず、施療者に不快感を与え、リラクゼーションを誘導できない問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みて創案されたもので、ゆらぎ動作パターンで施療できる機能を有する椅子型マッサージ機に係り、マニュアル(手動)動作における各施療部位に対する施療における単調さを解消するため、複数箇所の施療部位の施療動作が一体感をもって施されるようにし、不快感を与えることなく、リラックスを誘導でき、飽きのこない椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1記載の発明に係る椅子型マッサージ機は、背部、座部、および足部の施療箇所を、自動操作と手動操作を選択的に選んでそれぞれ施療するように形成した背部マッサージ手段、座部マッサージ手段、および足部マッサージ手段を備えた椅子型マッサージ機であって、前記背部マッサージ手段、前記座部マッサージ手段、および前記足部マッサージ手段の各マッサージ手段に、前記手動操作時においてゆらぎ動作モードが選択されることによりゆらぎ動作パターンで動作するように制御される制御手段を設ける一方、前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段により前記ゆらぎ動作パターンで施療が行われている状態において、追加的に前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段以外の他のマッサージ手段による施療を開始させるとき、前記制御手段が前記他のマッサージ手段による施療を、前記施療状態にある前記ゆらぎ動作パターンに同期させるように構成したことを特徴とする。
【0010】
かかる請求項1の発明では、座部マッサージ手段は、バイブレータ機構あるいはローラ駆動機構によりマッサージを行う構造のマッサージ手段を含む。
請求項1の発明によれば、手動操作により背部マッサージ、座部マッサージ、あるいは足部マッサージのいずれかのマッサージをゆらぎ動作パターンで行っている最中に、残るいずれか他のマッサージを追加して開始する場合、それまで行っていたらゆらぎ動作パターンに同期させて追加のマッサージを行える。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の椅子型マッサージ機にかかり、前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段
は、前記背部マッサージ手段であり、前記他のマッサージ手段は、前記座部マッサージ手段および前記足部マッサージ手段であることを特徴とする。
【0012】
かかる請求項2の発明では、背部マッサージ手段を手動操作によりゆらぎ動作パターンでマッサージしている最中に、追加的に座部あるいは足部のマッサージを行う場合、追加されて作動する座部マッサージ手段あるいは足部マッサージ手段が背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンに同期して作動する。これにより、ゆらぎ動作パターンが同調して行われることとなり、不快感がなく、リラックスを誘導できる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載の椅子型マッサージ機に係り、前記背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンは、揉み、たたき、揉みたたき、およびローリングの各マッサージと、指圧のマッサージと、ストレッチのマッサージとの間で互いに異なるゆらぎ動作パターンを有することを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、背部マッサージ手段が、施療の種類に応じて異なるゆらぎ動作パターンを設定しているので、きめ細かなマッサージ効果を得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図8に示す実施の形態に基づいて詳述する。
図13は図12の動作仕様図を速度と施療時間との関係で示したグラフ、図14は指圧の「ゆらぎ」パターンを説明する図で、1サイクルにおける指圧回数と施療速度と停止時間との動作仕様を示す図、図18は図17のストレッチ回数と施療速度との関係をグラフで示したストレッチグラフである。なお、図4では、各構成リンクの配置関係が理解し易いように各部材を実線で表示する。
【0015】
図1は本実施の形態に係る椅子型マッサージ機の全体を示し、その一部を透視して表した外観斜視図である。図1に示されるように、椅子型マッサージ機は背もたれ部1,シート部2,フットレスト部3からなる。シート部2内部には、図示しない電動リクライニング機構、後述する制御手段を有する制御回路、およびバイブレータ機構が収納されている。背もたれ部1内には背枠が配置されており、図2に示される背部マッサージ手段であるマッサージユニット4が該背枠に沿って上下に昇降自在となるように設けられる。
【0016】
図1では内部構造を把握し易いように、マッサージユニット4の収納されている部分5およびフットレスト部3を切り開いて示している。シート部2には、座部マッサージ手段としての図示されない座バイブユニットが収納される。また、フットレスト部3には、足部マッサージ手段である足ローリングユニット3a格納される。マッサージユニット4は図示されない上下方向に配した送りねじとねじ係合しており、その送りねじは回転可能にが背枠に保持される。
【0017】
送りねじの下部にはプーリが取り付けられ、背枠に取り付けた上下昇降用のモータとベルトを介して結合される。上下昇降用モータは図11に示す制御手段の制御装置(以下「CPU」という)の制御に基づき任意の速度で正転および逆転を行うことができる。上下昇降用モータの回転は送りねじに伝達され、背枠に取り付けられた図示しない上下の移動位置検出用リミットスイッチの間をマッサージユニット4が移動する。
【0018】
マッサージユニット4は、クラッチと後述する施療駆動モータを搭載しており、施療駆動モータの回転により、施療子であるローラー(以下場合によっては「揉み玉」ともいう)が前後左右に揺動して、揉み、たたき、揉みたたき、ローリング、指圧、ストレッチ等の各動作モードを行う。
【0019】
以下において、先ず3軸駆動型の椅子型マッサージ機に採用されるマッサージユニット4の構成を詳細に説明する。図2は上記椅子型マッサージ機のマッサージユニットを前斜め上方から見た外観斜視図、図3は図2のマッサージユニットを後斜め上方から見た外観斜視図である。図において、背部マッサージ手段としてのマッサージユニット4のベースプレート6は板金加工で成形され、該ベースプレート6両側のフランジ7には、各3個のローラ7aが軸設されていて、背もたれ部1内のシートフレームに沿って転動しながら昇降する。
【0020】
ベースプレート6の背面側の略中央部には、ギヤボックス8が取り付けられ、これに揉み軸9、たたき軸10,指圧軸11が上下3段階に略平行に配置して軸装される。ギヤボックス8内には、各軸9,10,11に対応するウォームギヤ機構などで形成したギヤ減速機構G1,G2、G3が格納される。ウォームG1aとウォームホイールG1bでなる揉み軸9用のギヤ減速機構G1は、歯付きベルト12を介して揉み駆動モータ13により駆動されて揉み軸9を回転する。
【0021】
同様にたたき軸10は、歯付きベルト14を介してたたき駆動モータ15により駆動するたたき軸10のギヤ減速機構G2で回転する。同様に、ウォームG3aとウォームホイールG3bでなる指圧軸11用のギヤ減速機構G1により揉み駆動ユニットが、たたき駆動モータ15、ギヤ減速機構G2、歯付きベルト14によりたたき駆動ユニットが、さらに指圧駆動モータ17、歯付きベルト16ギヤ減速機構G3により指圧駆動ユニットがそれぞれ形成される。
【0022】
こうして、ベースプレート6を切り欠いて設けた左右2つの透かし窓18には、揉み、たたきおよび指圧の各駆動ユニットにより揉み運動、たたき運動、および指圧運動を行う施療リンク手段19が揉み玉20を指示した状態で背面側から前面側に通されて臨んでいる。
【0023】
次に、図4に示した施療リンク手段である4節回転リンク機構の構成を説明する側面図と、図5の4節回転リンク機構をマッサージユニットに組み込んだ状態を示す腰部組立側面図とに基づいて新開発の施療リンク手段19の構成を説明する。すなわち、施療リンク手段19は、4個のリンクL1〜L4を4個のピンP1〜P4(「回転結合部」ともいう)で回動自在に結合した4節回転リンク機構であり、ピンP3は揉み軸9に対して、揺動自在となるように同軸に軸支される。
【0024】
4節回転リンク機構19は、ピンP3の回転結合部を固定点としてパンタグラフの動きをする。各リンクL1〜L4は軽量化、静粛性、機械的強度を満足するため硬質性の合成樹脂材で形成したものを使用するのが好ましいが、適宜板金製のものを使用してもよく、これらの組み合わせであってもよい。リンクL2と揉み玉20を回転自在に指示する施療アーム21との間にリターンスプリング22を張装し、そのばね力により施療アーム21を常時矢印Z方向に付勢している。ピンPに対向配置される対向回転結合部たるピンP1には、施療アーム21が揺動可能に支持される。
【0025】
ピンP3は、後述する揉み軸9の軸端に突設した突出揉み軸9aに相当し、揉み軸9の回転により施療リンク手段19に揉み運動を付与する原動軸となる。また、ピンP3は揉み玉体20がたたき運動したり、後述する指圧運動するときに、施療リンク手段19のリンクL3やリンクL2が揺動するための揺動中心として機能する。
【0026】
たたき軸10とリンクLとの間には、たたき用プッシュロッド23が設けられる。揉み運動時におけるリンクL3の動きを許容するために、たたき用プッシュロッド23の上端はボールジョイント23aを介してリンクL3に結合され、またプッシュロッド23の下端23bは図3の紙面に垂直な方向での揺動が許容されるように結合される。
【0027】
マッサージ運動として新たに追加した指圧運動を行わせる指圧軸11は、上記した揉み軸9の場合と同じように、指圧軸11とリンクL2との間に、指圧用プッシュロッド24が設けられる。指圧用プッシュロッド24の上端はボールジョイント24aを介してリンクL2に結合され、その下端24bはリンクL2が図3の紙面に垂直な方向で揺動するように結合される。
【0028】
図5,図6に示されるように、上記した4節回転リンク機構19をギヤボックス8に組み込むことで、マッサージユニット4が形成される。
先ず、揉み軸9とピンP3との関係を説明する。ピンP3は揉み軸9の両軸端面を揉み軸9の長手軸線に対して傾斜するように形成され、その傾斜面に対して略直交する方向に突出する突出揉み軸9a、9bを設け、軸9a、9bにリンクL2、L3を共軸的に軸支する。
【0029】
そして、施療リンク手段たる4節回転リンク機構19は、その主体面が突出揉み軸9a、9bに対して略直交する方向に指向する面内に存するように配置される。こうして施療リンク手段19は、ギヤボックス8の左右に一対配備される。たたき軸10と指圧軸11が停止した状態で、揉み軸9だけが回転することで、4節回転リンク機構19を揉み運動させることが可能となる。
【0030】
次に、たたき軸10とたたき用プッシュロッド23との取付構造は、次のようになる。たたき軸10の両端には、互いに位相が反対になる位置で、たたき軸10の主軸10aの回転中心からオフセット配置される偏心軸10b、10cが設けられる。たたき用プッシュロッド23の下端は、偏心軸に軸支される。すなわち、これにより左右のプッシュロッド23は偏心軸10b、10cのクランク運動により交互に上下動する。たたき用プッシュロッド23の上下動に応じて、リンクL3はピンP3を中心として揺動し、肩たたきが可能になる。
【0031】
指圧軸10と指圧用プッシュロッド24との取付構造については、指圧軸11の両端に、上記たたき軸10の場合と同様に偏心軸11a、11bを突出するように設ける。しかし、たたき軸10の場合と異なり両偏心軸11a、11bは、左右対称の同じ位相に配置されているので、左右のプッシュロッド24は共に同じ方向に上下動する。指圧プッシュロッド24の上下動に応じて、左右一対のリンクL2はピンP3を中心として同じ方向に同時に揺動し、指圧マッサージが可能になる。
【0032】
なお、マッサージユニット4によるマッサージ運動は、適宜電子制御回路により上記の各運動を独立して個別に行わせるように制御できるが、いずれか2つのマッサージ運動を、組み合わせたり、あるいは3つのマッサージ運動を同時に組み合わせて作動するように制御することができる。さらには各運動の強弱ないしはスピードを制御したりして作動させることも可能である。
【0033】
上記椅子型マッサージ機の作用を説明する。
先ず、図5,図6において、揉み運動モードのときは、揉み駆動モータ13だけが駆動し、たたき用プッシュロッド23および指圧用プッシュロッド24は動かない。このため、施療リンク手段19は停止した状態に拘束され、揉み軸9だけが回転するので、施療リンク手段19は揉み軸9により傾転運動を行い、全体として揉み運動軸跡を画くように運動する。したがって、揉み玉20は施療リンク手段19を介して矢印N方向に接近したり、矢印D方向に離間したりして揉み運動を行い、被施療者の肩を揉むことができる。
【0034】
図7は4節回転リンク機構がたたき運動するときのたたき軌道を説明する作動説明図で、該リンク機構が縮小した状態を示す側面図、図8は4節回転リンク機構が図7に示す状態から拡張変位した状態を示す側面図である。図7,図8において、たたき運動モードを行わせるには、たたき駆動モータ15のみを駆動させる。指圧軸11は停止しているので、リンクL2の動きは固定した状態となる。たたき用プッシュロッド23だけが上下動するので、リンクL3だけがピンP3を中心として揺動し、4節回転リンク機構19がパンタグラフの動きをする。このとき、レバー比は指圧運動モードの場合よりも大きいため、揉み玉20の前後方向への移動量は指圧運動の場合よりも大きい。
【0035】
こうして、左右に配置した一対の4節回転リンク機構19は、ピンP1の中心点が軌跡Q画くように、図7に示す閉じた状態と、図8のように開いた状態との間を繰り返して変形を行う。これにより、左右一対の揉み玉20は左右交互にたたき運動を行い、被施療者の肩たたきができる。
【0036】
図9は4節回転リンク機構が指圧運動するときの指圧軌道を説明する作動説明図で、該リンク機構が縮小した状態を示す側面図、図10は4節回転リンク機構が図9に示す状態から拡張した状態を示す側面図である。図9,図10に示されるように、指圧運動モードを行うときは、指圧駆動モータ17のみが駆動される。たたき軸10およびそのたたき用プッシュロッド23は停止し、そのためリンクL3の動きは固定され、指圧用プッシュロッド24だけが上下に動く。このため、リンクL2だけがピンP3を中心として揺動する。
【0037】
これにより、4節回転リンク機構としてのパンタグラフ機構すなわち施療リンク手段19はピンP1の中心点が軌跡Rを画くように、図9のように閉じた状態と、図10のように開いた状態との間を繰り返して変形を行う。これにより揉みダマ20に指圧運動を行わせ、被施療者に指圧マッサージを施療することができる。
【0038】
また、上記椅子型マッサージ機は、上記で説明した揉み運動モード、たたき運動モード、指圧運動モードを別々に行うマッサージも可能である。すなわち、揉み運動と指圧運動、揉み運動とたたき運動、指圧運動とたたき運動、揉み運動と指圧運動とたたき運動といった運動を組み合わせた態様でマッサージユニット4を駆動することも可能である。
【0039】
さらに、単独運動で施療する場合でも、揉み運動の場合には揉み運動の強弱を可変にし、指圧運動の場合には指圧運動の幅を可変にし、たたき運動の場合にはたたき運動の強弱や幅を可変にするといった駆動が可能である。さらにまたマッサージユニット4は、冒頭でも説明したように背枠に沿って上下動用モータにより昇降することでローリングモードで動作を行わせたり、あるいはストレッチモードの動作を行わせることでローリング施療が可能となるように構成される。
【0040】
次に、椅子型マッサージ機の制御手段による制御を説明する図11に示した制御回路図に基づき、椅子型マッサージ機にの制御回路を説明する。該制御回路の主構成要素である制御手段25には、CPU25、揉み・たたき・揉みたたき・ローリングのゆらぎ動作パターンを記憶させた揉み・たたき・揉みたたき・ローリングのゆらぎパターン記憶部26、指圧のゆらぎ動作パターンを記憶させた指圧ゆらぎパターン記憶部27、およびストレッチのゆらぎ動作パターンを記憶させたストレッチゆらぎパターン記憶部28が設けられる。
【0041】
CPU25はセンサ26からの各種監視情報に基づき、揉み、たたき、揉みたたき、ローリング、指圧、ストレッチ等の動作を行うために、施療駆動用のモータ30や図示されないソレノイドの駆動制御信号を出力する。モータドライブ回路31は、表示スイッチ32の動作指示に基づきCPU25から出力される制御信号によりモータ30の駆動電圧を制御し、モータ30を任意の回転速度で正転あるいは逆転させる。
【0042】
上記各ゆらぎパターン記憶部26、27,28は、施療者が表示スイッチ32で手動(マニュアル)動作を選んで操作したとき、「ゆらぎ」動作パターンを制御するように作動する。
【0043】
ここで、手動動作において、椅子型マッサージに着座する施療者の背部のマッサージとは、「揉み」、「たたき」、「揉みたたき」、「ローリング」、「指圧」および「ストレッチ」モードにおける各施療動作をいい、座部マッサージ手段での座部のマッサージとは座バイブユニットによる施療動作をいい、足ローリングユニット3aによるフットレスト部のマッサージとは「足ローリング」動作で足を施療することをいう。
【0044】
「ゆらぎ」動作は、上記いずれかの通常の手動動作を行っている場合に、表示スイッチ32の「ゆらぎ」キーを投入することで、それまで動作中にあった通常の手動動作がゆらぎ動作パターンで動作させるものである。
【0045】
上記各ゆらぎ動作パターン記憶部26、27,28に記憶される背部の各施療モードにおけるマッサージのゆらぎ動作パターンの構成を図12により説明する。すなわち、図12はマニュアル(手動)動作時における揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの「ゆらぎ」パターンで、1サイクルにおける時間と施療速度の動作仕様を示す動作仕様図である。
【0046】
手動動作時での揉み・たたき・揉みたたき・ローリングにおけるゆらぎ動作パターンは、3種類の施療速度を設けておき、1秒毎にこれら3つの施療速度の中からゆらぎ特性を示すような時間間隔となるように施療速度を割り当てる。そして、30秒をゆらぎ動作パターンの1サイクルとする。
【0047】
図12において施療速度は1より2が、2よりは3が速くなることを意味する。そして、ゆらぎモードに入る前の動作時の速度を、「施療速度2」としてゆらぎ動作パターンを制御する。
【0048】
背部を揉み・たたき・揉みたたき・ローリングのいずれかのモードで施療している最中に、追加的に座バイブあるいは足ローリングの動作モードを開始するとき、これら座バイブユニット、あるいは足ローリングユニット3aによる施療動作パターンをそれまで行っていた上記ゆらぎ動作パターンに同期させて動作させるように制御される。この場合、30秒を1サイクルとする。
【0049】
なお、図12の時間と施療速度の関係をグラフで表示すると、図13に示す揉み・たたき・揉みたたき・ローリンググラフとなる。
【0050】
同様に、指圧のゆらぎ動作パターン記憶部27に記憶される指圧動作パターンは図14のゆらぎ動作仕様に示すように、指圧回数20回をゆらぎ動作パターンの1サイクルとし、2つの異なる施療速度1および2と、2つの停止時間3および4を設ける。指圧回数毎にそれぞれこれら施療速度と停止時間の中からゆらぎ特性を示すような時間間隔となるように施療速度を割り当てる。なお、図14において、施療速度は数字が大きい方が速い速度を表す。また、停止時間3は500msを、停止時間4は750msを意味する。
【0051】
背部を指圧モードの揺らぎ動作パターンで施療している途中で、追加的に座バイブあるいは足ローリングの動作モードを並行して施療したい場合には、座バイブユニットによるマッサージあるいは足ローリングユニット3aによるマッサージは、指圧モードにおけるゆらぎ動作パターンに同期するように制御される。
【0052】
ここで、座バイブおよび足ローリングの動作仕様は、揉み玉20が最大突出時で、揉み玉20が停止している時のみ強さを強に、その他の場合には弱になるように2段階に設定される。すなわち、揉み玉20が最大突出位置から最小突出位置を経て再び最大突出位置へと動作する間は、揉み玉20は弱モードで動作し、揉み玉20が最大突出位置で停止保持している間は、強モードで動作するように設定される。
なお、図14の動作仕様をグラフで示すと図15および図16のようになる。
【0053】
ストレッチのゆらぎ動作パターン記憶部28に記憶されるゆらぎ動作パターンの構成は図17のゆらぎ動作仕様に示されるように、ストレッチ回数20回を1サイクルとし、ストレッチの施療速度について2つの施療速度を設けておく。ストレッチ回数毎に、これら施療速度の中から揺らぎ特性を示すような時間間隔となるように施療速度を割り当てるものである。なお、図17において施療速度は数字が大きいほうが速い速度を意味する。
【0054】
ここで、ストレッチ動作時における座バイブ、足ローリングユニットの動作仕様は、幅広から幅狭まで移動する間は、強さを強にし、それ以外では強さを弱にする。すなわち、揉み玉20が最大突出位置から最小突出位置に移動動作する間は、弱モードで動作し、揉み玉が最小突出位置から最大突出位置に移動動作する間は、強モードで動作するように設定されている。
なお、図17の動作仕様をグラフで示すと図18のようになる。
【0055】
本実施の形態は上記したように、背部、座部、足部の施療箇所を、表示スイッチ32で自動操作と手動操作とに選択的に選び、背部マッサージ手段たるマッサージユニット4,座部マッサージ手段である座バイブユニット、および足部マッサージ手段としての足ローリング3aを動作するように形成し、手動操作による操作モード時においては制御手段により、マッサージユニット4、座バイブユニット、および足ローリングユニット3aをゆらぎ動作パターンで動作するように制御する。
【0056】
またマッサージユニット4により揉み・たたき・揉みたたき・ローリングのいずれかの施療モード、指圧の施療モード、あるいはストレッチの施療モードに応じたゆらぎ動作パターンで背部マッサージを実施中に、座バイブあるいは足部ローリングの施療を追加的に並行して開始するとき、上記制御手段がそれまで動作していたゆらぎ動作パターンに同期したゆらぎ動作パターンで施療するように構成している。
【0057】
このように、本実施の形態ではゆらぎ動作パターンは、背部のマッサージユニット4による揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの各モードと、指圧モードと、ストレッチモードとでそれぞれ相違するので、座バイブと足ローリングとのゆらぎ動作パターンを背部の各モードによるゆらぎ動作パターンにあわせるように構成している。
【0058】
したがって、本実施の形態によれば、座バイブと足ローリングを搭載した椅子型マッサージ機において、手動操作時にはマッサージユニット4の揉み玉20、座バイブユニットの座バイブ、足ローリングユニット3aの足ローリングの施療速度に、ゆらぎを持たせることができ、このとき制御手段により座バイブまたは足ローリングは、揉み玉20のゆらぎ動作パターンに同期してゆらぐこととなり、それぞれが同調したゆらぎとなって、施療者に不快感を与えることがなく、良好なリラクゼーション効果を醸し出すことができる椅子型マッサージ機を得ることができる。
【0059】
上記実施の形態では、マッサージユニット4の施療リンク手段を、4節回転リンク機構19で形成した場合であったが、この代わりに図19、図20に示すマッサージユニット33で形成したものを使用することもできる。この図19、図20に示される別のマッサージユニット33は、特開2001−258972号公報でその構造・動作は周知であるが、以下においてその構造、作用を説明する。
【0060】
すなわち、マッサージユニット33の概要を説明すると、マッサージユニット33は、上記実施の形態のマッサージユニットと同様に、制御手段のCPU25の制御に基づき背枠に取り付けた上下昇降用モータの回転を任意の速度で正転および逆転を行い、背枠に沿って上下に移動が可能であるように形成される。またマッサージユニット33には、クラッチと施療駆動用モータが搭載されており、施療駆動用モータの回転により、施療子であるローラー(揉み玉)が前後および/または左右に揺動して、たたきマッサージ、揉み(又は指圧)マッサージ、揉みたたき(又は指圧たたき)動作を行う。これらのマッサージ動作は、上記実施の形態と同様にCPU25により制御される。
【0061】
図19はマッサージユニット33を正面から視た場合の部品配置を示しており、たたきシャフト39,揉みシャフト51、ローラーアーム56,ローラー(揉み玉、施療子)24からなる。たたきシャフト39の両端に固着された偏芯軸40,41と2つのローラーアーム56とはそれぞれボールジョイント57によって係合されている。ボールジョイント57は偏芯軸40,41の軸方向に摺動可能であり、かつ偏芯軸40,41と2つのローラーアーム56とが任意の角度で係合可能に形成されている。
【0062】
ヘリカルギア43は、揉みシャフト51に固着されたヘリカルギア50と係合している。揉みシャフト51には両端に2つの偏芯軸傾斜円筒部材54が固着されており、また、回転位置を検出するための永久磁石52が固着されている。さらに、図19に示すローラー24の幅が最も狭くなる回転位置における永久磁石52と対向する位置にホール素子53が配置されている。偏芯傾斜円筒部材54には、略長方形の外形を有するスライダー55が偏芯傾斜円筒部材54に対して回転可能に装着されており、スライダー55は略図1の紙面に平行な方向にのみ摺動可能にローラーアーム56と係合している。
【0063】
このような構成を有するマッサージユニット33は、次のような動作を行う。すなわち「たたき」の場合には、モータの動力がたたきウォームに伝わり、たたきシャフト39が回転する。すると、それぞれ180度位相が異なる回転位置に配置された偏芯軸40,41が偏芯しながら回転するので、ボールジョイント57を介してローラーアーム56,ローラー24が回転駆動され、左右のローラー24が交互に突出してたたき動作を行う。ローラー24の任意の幅位置でたたきが可能である。
【0064】
「揉み」の場合、モータの動力が揉みウォームギアに伝わり、揉みシャフト51が回転する。揉みシャフト51には両端に2つの偏芯傾斜円筒部材54が固着されており、偏芯傾斜円筒部材54には、略長方形の外形を有するスライダー55が偏芯傾斜円筒部材54に対して回転可能に装着されており、さらにスライダー55は略図19の紙面に平行な方向にのみ摺動可能にローラーアーム56と嵌合している。
【0065】
したがって、揉みシャフト51を回転させると、偏芯傾斜円筒部材54の傾斜面の方向が回転し、スライダー55,ローラーアーム56の面も前記傾斜面と同じ面を維持するので、偏芯傾斜円筒部材54を中心としてローラーアーム56およびローラー24が左右に揺動し、図19、図20のようにローラー24の間隔が広くなったり、狭くなったりする。
【0066】
揉みシャフト51が回転することにより、ホール素子53が永久磁石52を検出したとき、左右のローラー間の幅が最も狭い位置となる。揉み回数は、このホール素子の検出信号によりカウントされている。なお、ローラー24の幅位置は、ホール素子53で検出される幅狭位置を基準に、モータの駆動電圧および駆動時間の設定により定められる。したがって、ホール素子53からの検出信号に基づき、モータの駆動電圧および駆動時間を制御することにより、ローラー24の幅位置を任意に移動制御可能である。揉みとたたきの双方を同時に行う場合には、このマッサージユニット33に設けた図示しない施療駆動用モータの動力がたたきシャフト39および揉みシャフト51双方に伝達され、上述した揉みとたたきの動作を同時に行うものである。
【0067】
また、上記実施の形態では、座バイブあるいは足ローリングのゆらぎ動作パターンを、背部のマッサージモードによるゆらぎ動作パターンに同期させる構成にしたが、場合によってはこれとは逆に、背部のマッサージモードを、座バイブあるいは足ローリングのゆらぎ動作パターンに同期させる構成にすることも可能である。これにより、たとえば、手動操作で足ローリングゆらぎによりゆらぎ動作パターンで足ローリング施療を行っている最中に、施療部揉みモードで並行して施療したい場合には、揉み玉20もそれまで動作中であった足ローリングのゆらぎ動作パターンで施療させることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、手動操作時においてゆらぎ動作モードが選択されることにより、ゆらぎ動作パターンで動作するように制御される制御手段を設ける一方、いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段によりゆらぎ動作パターンで施療が行われている状態において、追加的にいずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段以外の他のマッサージ手段による施療を開始させるとき、制御手段が他のマッサージ手段による施療を、それまで施療を実行中であったゆらぎ動作パターンに同期させるように構成しているので、手動動作により背部マッサージ、座部マッサージ、あるいは足部マッサージのいずれかのマッサージをゆらぎ動作パターンで行っている最中に、残るいずれか他のマッサージを追加して始めたい場合、それまで行っていたゆらぎ動作パターンに同期させて追加のマッサージを並行して行える。このため、すべての施療箇所のゆらぎ動作パターンが、同期して行われることとなり、ゆらぎが同調して不快感を惹起することを円滑に回避でき、単調さを解消して変化に富んだ飽きのこないリラクゼーション効果を発揮できる椅子型マッサージ機を実現できる効果を奏する。
【0069】
また請求項2の発明は、いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段を、背部マッサージ手段にし、いずれか他のマッサージ手段を、座部マッサージ手段および足部マッサージ手段とした構成にしているので、背部マッサージ手段を手動操作によりゆらぎ動作パターンでマッサージしている途中で、追加的に座部あるいは足部のマッサージを行う場合、座部マッサージ手段あるいは足部マッサージ手段が背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンに同期して作動する。これにより、ゆらぎ動作パターンで施療され、不快感がなく、リラックスを誘導できる。
【0070】
また請求項3の発明は、背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンを、揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの各マッサージと、指圧のマッサージと、ストレッチのマッサージとの間で互いに異なるゆらぎ動作パターンを有する構成としたので、背部マッサージ手段が、施療の種類に応じて異なるゆらぎ動作パターンを設定しているので、きめ細かなマッサージ効果を得ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る椅子型マッサージ機の全体を示し、その一部を透視して表した外観斜視図である。
【図2】上記椅子型マッサージ機のマッサージユニットを前斜め上方から見た外観斜視図である。
【図3】図2のマッサージユニットを後斜め上方から見た外観斜視図である。
【図4】施療リンク手段である4節回転リンク機構の構成を説明する側面図である。
【図5】4節回転リンク機構をマッサージユニットに組み込んだ状態を示す腰部組立側面図である。
【図6】図5の左方から見たマッサージユニットの背面図である。
【図7】4節回転リンク機構がたたき運動するときのたたき軌道を説明する作動説明図で、該リンク機構が縮小した状態を示す側面図である。
【図8】上記4節回転リンク機構が図7に示す状態から拡張した状態を示す側面図である。
【図9】4節回転リンク機構が指圧運動するときの指圧軌道を説明する作動説明図で、該リンク機構が縮小した状態を示す側面図である。
【図10】4節回転リンク機構が図9に示す状態から拡張した状態を示す側面図である。
【図11】図1の椅子型マッサージ機の制御手段による制御を説明する制御回路図である。
【図12】マニュアル(手動)動作時における揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの「ゆらぎ」動作パターンを説明する図であって、1サイクルにおける時間と施療速度の動作仕様を示す動作仕様図である。
【図13】図12の動作仕様図を速度と施療時間との関係で示したグラフである。
【図14】指圧の「ゆらぎ」パターンを説明する図で、1サイクルにおける指圧回数と施療速度と停止時間との動作仕様を示す図である。
【図15】図14における指圧回数と施療速度との関係をグラフで示した指圧グラフである。
【図16】図14における指圧回数と停止時間との関係をグラフで示した指圧グラフである。
【図17】同様にストレッチの「ゆらぎ」パターンを説明する図で、1サイクルにおけるストレッチ回数と施療速度の動作仕様を示す図である。
【図18】図17のストレッチ回数と施療速度との関係をグラフで示したストレッチグラフである。
【図19】上記実施の形態のマッサージユニットと別の構造を有するマッサージユニットに係り、部品配置を関係を正面から視て示し、かつ、揉みシャフトとたたきシャフトとにリンク結合される揉み玉が最小幅に動作した状態を示す動作説明図である。
【図20】同様に揉み玉が最大幅に動作した状態を示す動作説明図である。
【図21】第2従来装置の概略側面図である。
【図22】第2従来装置における別の構造を示す概略外観斜視図である。
【符号の説明】
1…背もたれ部、2…シート部、3…フットレスト部、3a…足ローリングユニット、4…マッサージユニット、9…揉み軸、10…たたき軸、11…指圧軸、20…揉み玉、26…揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの「ゆらぎ」パターン記憶部、27…指圧の「ゆらぎ」パターン記憶部、28…ストレッチの「ゆらぎ」パターン記憶部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、背部、座部、および足部を施療する各マッサージ手段に、ゆらぎ動作パターンで施療できる機能を有する椅子型マッサージ機に係り、例えば背部を手動操作でゆらぎ動作パターンで施療を行っている場合に、後から追加的に座部や足部をも施療するときには、これら座部や足部のマッサージ手段も背部のマッサージ手段が行っているゆらぎ動作パターンに同期させて施療を行うことのできる椅子型マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゆらぎ動作パターンを用いてマッサージ効果を向上するマッサージ機として、例えば特許第3093770号公報所載の技術(以下「第1従来装置」という)および特開平11−137626号公報所載の技術(以下「第2従来装置」という)等が公知である。
【0003】
第1従来装置は、背部をマッサージする背部マッサージ手段にゆらぎの動作パターンに基づいて施療を実行させるマッサージ機であり、自動操作コースを行う場合には揉み玉(施療子)にゆらぎによるスピード変化を与えることで、揉み玉の動作スピードを好みの身のものに変える構造を有するものである。
【0004】
また、第2従来装置として図19に示されるマッサージ機は、基台Aに加振装置Bを設け、足載せ台Cや背もたれDの下部にも10〜60Hzの周波数の振動を発生させる局所振動発生手段Eを内蔵し、施療者に加振装置Bの揺れによる振動に加えて、局所振動発生手段Eによる振動を重畳された振動を与える構造である。
【0005】
また、別の台2従来装置として図20に示されるマッサージ機は、背もたれDに揉み、たたき、指圧、さすり等のマッサージを行う一対の揉み玉Fを備えたマッサージ手段M近傍にも局所振動発生手段Eを設け、このマッサージ手段Mによるマッサージ動作の周期を、加振装置Bで与えられる揺れ振動に同期した構造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1従来装置は、ただ単に揉み玉にゆらぎによるスピード変化を与えるだけにすぎない構造のものであり、座部をマッサージする座部マッサージ手段や、足部をマッサージする足部マッサージ手段を有していない。このため、施療部位が背部だけでなく座部や足部など複数部位に設定した椅子型マッサージは、背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンに同期させて座部マッサージ手段や足部マッサージ手段に同調したゆらぎ動作パターンによる施療を行わせることができず、施療者は単調で飽きやすいマッサージしか得られないという問題がある。
【0007】
また、台2従来装置は、背部だけでなく、背もたれDの下部や、足載せ台Cにも局所振動手段Eを設けて施療を行えるように形成し、これにより基台Aに設置した加振装置Bの揺れによる振動と局所振動発生手段Eによる振動とを重畳した振動を足部や腰部に付与してマッサージを行う構造ではあるが、マッサージ手段Mで背部をマッサージを行っている最中に、腰部マッサージや足部マッサージを行う場合に、これら腰部マッサージや足部マッサージも背部のマッサージ手段Mのゆらぎ動作パターンに同期させて施療を行う構成を有していない。このように、第2従来装置では全く施療箇所のゆらぎ動作パターンが同期して行わせる構成を有しないため、ゆらぎが同調せず、施療者に不快感を与え、リラクゼーションを誘導できない問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みて創案されたもので、ゆらぎ動作パターンで施療できる機能を有する椅子型マッサージ機に係り、マニュアル(手動)動作における各施療部位に対する施療における単調さを解消するため、複数箇所の施療部位の施療動作が一体感をもって施されるようにし、不快感を与えることなく、リラックスを誘導でき、飽きのこない椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1記載の発明に係る椅子型マッサージ機は、背部、座部、および足部の施療箇所を、自動操作と手動操作を選択的に選んでそれぞれ施療するように形成した背部マッサージ手段、座部マッサージ手段、および足部マッサージ手段を備えた椅子型マッサージ機であって、前記背部マッサージ手段、前記座部マッサージ手段、および前記足部マッサージ手段の各マッサージ手段に、前記手動操作時においてゆらぎ動作モードが選択されることによりゆらぎ動作パターンで動作するように制御される制御手段を設ける一方、前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段により前記ゆらぎ動作パターンで施療が行われている状態において、追加的に前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段以外の他のマッサージ手段による施療を開始させるとき、前記制御手段が前記他のマッサージ手段による施療を、前記施療状態にある前記ゆらぎ動作パターンに同期させるように構成したことを特徴とする。
【0010】
かかる請求項1の発明では、座部マッサージ手段は、バイブレータ機構あるいはローラ駆動機構によりマッサージを行う構造のマッサージ手段を含む。
請求項1の発明によれば、手動操作により背部マッサージ、座部マッサージ、あるいは足部マッサージのいずれかのマッサージをゆらぎ動作パターンで行っている最中に、残るいずれか他のマッサージを追加して開始する場合、それまで行っていたらゆらぎ動作パターンに同期させて追加のマッサージを行える。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の椅子型マッサージ機にかかり、前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段
は、前記背部マッサージ手段であり、前記他のマッサージ手段は、前記座部マッサージ手段および前記足部マッサージ手段であることを特徴とする。
【0012】
かかる請求項2の発明では、背部マッサージ手段を手動操作によりゆらぎ動作パターンでマッサージしている最中に、追加的に座部あるいは足部のマッサージを行う場合、追加されて作動する座部マッサージ手段あるいは足部マッサージ手段が背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンに同期して作動する。これにより、ゆらぎ動作パターンが同調して行われることとなり、不快感がなく、リラックスを誘導できる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載の椅子型マッサージ機に係り、前記背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンは、揉み、たたき、揉みたたき、およびローリングの各マッサージと、指圧のマッサージと、ストレッチのマッサージとの間で互いに異なるゆらぎ動作パターンを有することを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、背部マッサージ手段が、施療の種類に応じて異なるゆらぎ動作パターンを設定しているので、きめ細かなマッサージ効果を得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図8に示す実施の形態に基づいて詳述する。
図13は図12の動作仕様図を速度と施療時間との関係で示したグラフ、図14は指圧の「ゆらぎ」パターンを説明する図で、1サイクルにおける指圧回数と施療速度と停止時間との動作仕様を示す図、図18は図17のストレッチ回数と施療速度との関係をグラフで示したストレッチグラフである。なお、図4では、各構成リンクの配置関係が理解し易いように各部材を実線で表示する。
【0015】
図1は本実施の形態に係る椅子型マッサージ機の全体を示し、その一部を透視して表した外観斜視図である。図1に示されるように、椅子型マッサージ機は背もたれ部1,シート部2,フットレスト部3からなる。シート部2内部には、図示しない電動リクライニング機構、後述する制御手段を有する制御回路、およびバイブレータ機構が収納されている。背もたれ部1内には背枠が配置されており、図2に示される背部マッサージ手段であるマッサージユニット4が該背枠に沿って上下に昇降自在となるように設けられる。
【0016】
図1では内部構造を把握し易いように、マッサージユニット4の収納されている部分5およびフットレスト部3を切り開いて示している。シート部2には、座部マッサージ手段としての図示されない座バイブユニットが収納される。また、フットレスト部3には、足部マッサージ手段である足ローリングユニット3a格納される。マッサージユニット4は図示されない上下方向に配した送りねじとねじ係合しており、その送りねじは回転可能にが背枠に保持される。
【0017】
送りねじの下部にはプーリが取り付けられ、背枠に取り付けた上下昇降用のモータとベルトを介して結合される。上下昇降用モータは図11に示す制御手段の制御装置(以下「CPU」という)の制御に基づき任意の速度で正転および逆転を行うことができる。上下昇降用モータの回転は送りねじに伝達され、背枠に取り付けられた図示しない上下の移動位置検出用リミットスイッチの間をマッサージユニット4が移動する。
【0018】
マッサージユニット4は、クラッチと後述する施療駆動モータを搭載しており、施療駆動モータの回転により、施療子であるローラー(以下場合によっては「揉み玉」ともいう)が前後左右に揺動して、揉み、たたき、揉みたたき、ローリング、指圧、ストレッチ等の各動作モードを行う。
【0019】
以下において、先ず3軸駆動型の椅子型マッサージ機に採用されるマッサージユニット4の構成を詳細に説明する。図2は上記椅子型マッサージ機のマッサージユニットを前斜め上方から見た外観斜視図、図3は図2のマッサージユニットを後斜め上方から見た外観斜視図である。図において、背部マッサージ手段としてのマッサージユニット4のベースプレート6は板金加工で成形され、該ベースプレート6両側のフランジ7には、各3個のローラ7aが軸設されていて、背もたれ部1内のシートフレームに沿って転動しながら昇降する。
【0020】
ベースプレート6の背面側の略中央部には、ギヤボックス8が取り付けられ、これに揉み軸9、たたき軸10,指圧軸11が上下3段階に略平行に配置して軸装される。ギヤボックス8内には、各軸9,10,11に対応するウォームギヤ機構などで形成したギヤ減速機構G1,G2、G3が格納される。ウォームG1aとウォームホイールG1bでなる揉み軸9用のギヤ減速機構G1は、歯付きベルト12を介して揉み駆動モータ13により駆動されて揉み軸9を回転する。
【0021】
同様にたたき軸10は、歯付きベルト14を介してたたき駆動モータ15により駆動するたたき軸10のギヤ減速機構G2で回転する。同様に、ウォームG3aとウォームホイールG3bでなる指圧軸11用のギヤ減速機構G1により揉み駆動ユニットが、たたき駆動モータ15、ギヤ減速機構G2、歯付きベルト14によりたたき駆動ユニットが、さらに指圧駆動モータ17、歯付きベルト16ギヤ減速機構G3により指圧駆動ユニットがそれぞれ形成される。
【0022】
こうして、ベースプレート6を切り欠いて設けた左右2つの透かし窓18には、揉み、たたきおよび指圧の各駆動ユニットにより揉み運動、たたき運動、および指圧運動を行う施療リンク手段19が揉み玉20を指示した状態で背面側から前面側に通されて臨んでいる。
【0023】
次に、図4に示した施療リンク手段である4節回転リンク機構の構成を説明する側面図と、図5の4節回転リンク機構をマッサージユニットに組み込んだ状態を示す腰部組立側面図とに基づいて新開発の施療リンク手段19の構成を説明する。すなわち、施療リンク手段19は、4個のリンクL1〜L4を4個のピンP1〜P4(「回転結合部」ともいう)で回動自在に結合した4節回転リンク機構であり、ピンP3は揉み軸9に対して、揺動自在となるように同軸に軸支される。
【0024】
4節回転リンク機構19は、ピンP3の回転結合部を固定点としてパンタグラフの動きをする。各リンクL1〜L4は軽量化、静粛性、機械的強度を満足するため硬質性の合成樹脂材で形成したものを使用するのが好ましいが、適宜板金製のものを使用してもよく、これらの組み合わせであってもよい。リンクL2と揉み玉20を回転自在に指示する施療アーム21との間にリターンスプリング22を張装し、そのばね力により施療アーム21を常時矢印Z方向に付勢している。ピンPに対向配置される対向回転結合部たるピンP1には、施療アーム21が揺動可能に支持される。
【0025】
ピンP3は、後述する揉み軸9の軸端に突設した突出揉み軸9aに相当し、揉み軸9の回転により施療リンク手段19に揉み運動を付与する原動軸となる。また、ピンP3は揉み玉体20がたたき運動したり、後述する指圧運動するときに、施療リンク手段19のリンクL3やリンクL2が揺動するための揺動中心として機能する。
【0026】
たたき軸10とリンクLとの間には、たたき用プッシュロッド23が設けられる。揉み運動時におけるリンクL3の動きを許容するために、たたき用プッシュロッド23の上端はボールジョイント23aを介してリンクL3に結合され、またプッシュロッド23の下端23bは図3の紙面に垂直な方向での揺動が許容されるように結合される。
【0027】
マッサージ運動として新たに追加した指圧運動を行わせる指圧軸11は、上記した揉み軸9の場合と同じように、指圧軸11とリンクL2との間に、指圧用プッシュロッド24が設けられる。指圧用プッシュロッド24の上端はボールジョイント24aを介してリンクL2に結合され、その下端24bはリンクL2が図3の紙面に垂直な方向で揺動するように結合される。
【0028】
図5,図6に示されるように、上記した4節回転リンク機構19をギヤボックス8に組み込むことで、マッサージユニット4が形成される。
先ず、揉み軸9とピンP3との関係を説明する。ピンP3は揉み軸9の両軸端面を揉み軸9の長手軸線に対して傾斜するように形成され、その傾斜面に対して略直交する方向に突出する突出揉み軸9a、9bを設け、軸9a、9bにリンクL2、L3を共軸的に軸支する。
【0029】
そして、施療リンク手段たる4節回転リンク機構19は、その主体面が突出揉み軸9a、9bに対して略直交する方向に指向する面内に存するように配置される。こうして施療リンク手段19は、ギヤボックス8の左右に一対配備される。たたき軸10と指圧軸11が停止した状態で、揉み軸9だけが回転することで、4節回転リンク機構19を揉み運動させることが可能となる。
【0030】
次に、たたき軸10とたたき用プッシュロッド23との取付構造は、次のようになる。たたき軸10の両端には、互いに位相が反対になる位置で、たたき軸10の主軸10aの回転中心からオフセット配置される偏心軸10b、10cが設けられる。たたき用プッシュロッド23の下端は、偏心軸に軸支される。すなわち、これにより左右のプッシュロッド23は偏心軸10b、10cのクランク運動により交互に上下動する。たたき用プッシュロッド23の上下動に応じて、リンクL3はピンP3を中心として揺動し、肩たたきが可能になる。
【0031】
指圧軸10と指圧用プッシュロッド24との取付構造については、指圧軸11の両端に、上記たたき軸10の場合と同様に偏心軸11a、11bを突出するように設ける。しかし、たたき軸10の場合と異なり両偏心軸11a、11bは、左右対称の同じ位相に配置されているので、左右のプッシュロッド24は共に同じ方向に上下動する。指圧プッシュロッド24の上下動に応じて、左右一対のリンクL2はピンP3を中心として同じ方向に同時に揺動し、指圧マッサージが可能になる。
【0032】
なお、マッサージユニット4によるマッサージ運動は、適宜電子制御回路により上記の各運動を独立して個別に行わせるように制御できるが、いずれか2つのマッサージ運動を、組み合わせたり、あるいは3つのマッサージ運動を同時に組み合わせて作動するように制御することができる。さらには各運動の強弱ないしはスピードを制御したりして作動させることも可能である。
【0033】
上記椅子型マッサージ機の作用を説明する。
先ず、図5,図6において、揉み運動モードのときは、揉み駆動モータ13だけが駆動し、たたき用プッシュロッド23および指圧用プッシュロッド24は動かない。このため、施療リンク手段19は停止した状態に拘束され、揉み軸9だけが回転するので、施療リンク手段19は揉み軸9により傾転運動を行い、全体として揉み運動軸跡を画くように運動する。したがって、揉み玉20は施療リンク手段19を介して矢印N方向に接近したり、矢印D方向に離間したりして揉み運動を行い、被施療者の肩を揉むことができる。
【0034】
図7は4節回転リンク機構がたたき運動するときのたたき軌道を説明する作動説明図で、該リンク機構が縮小した状態を示す側面図、図8は4節回転リンク機構が図7に示す状態から拡張変位した状態を示す側面図である。図7,図8において、たたき運動モードを行わせるには、たたき駆動モータ15のみを駆動させる。指圧軸11は停止しているので、リンクL2の動きは固定した状態となる。たたき用プッシュロッド23だけが上下動するので、リンクL3だけがピンP3を中心として揺動し、4節回転リンク機構19がパンタグラフの動きをする。このとき、レバー比は指圧運動モードの場合よりも大きいため、揉み玉20の前後方向への移動量は指圧運動の場合よりも大きい。
【0035】
こうして、左右に配置した一対の4節回転リンク機構19は、ピンP1の中心点が軌跡Q画くように、図7に示す閉じた状態と、図8のように開いた状態との間を繰り返して変形を行う。これにより、左右一対の揉み玉20は左右交互にたたき運動を行い、被施療者の肩たたきができる。
【0036】
図9は4節回転リンク機構が指圧運動するときの指圧軌道を説明する作動説明図で、該リンク機構が縮小した状態を示す側面図、図10は4節回転リンク機構が図9に示す状態から拡張した状態を示す側面図である。図9,図10に示されるように、指圧運動モードを行うときは、指圧駆動モータ17のみが駆動される。たたき軸10およびそのたたき用プッシュロッド23は停止し、そのためリンクL3の動きは固定され、指圧用プッシュロッド24だけが上下に動く。このため、リンクL2だけがピンP3を中心として揺動する。
【0037】
これにより、4節回転リンク機構としてのパンタグラフ機構すなわち施療リンク手段19はピンP1の中心点が軌跡Rを画くように、図9のように閉じた状態と、図10のように開いた状態との間を繰り返して変形を行う。これにより揉みダマ20に指圧運動を行わせ、被施療者に指圧マッサージを施療することができる。
【0038】
また、上記椅子型マッサージ機は、上記で説明した揉み運動モード、たたき運動モード、指圧運動モードを別々に行うマッサージも可能である。すなわち、揉み運動と指圧運動、揉み運動とたたき運動、指圧運動とたたき運動、揉み運動と指圧運動とたたき運動といった運動を組み合わせた態様でマッサージユニット4を駆動することも可能である。
【0039】
さらに、単独運動で施療する場合でも、揉み運動の場合には揉み運動の強弱を可変にし、指圧運動の場合には指圧運動の幅を可変にし、たたき運動の場合にはたたき運動の強弱や幅を可変にするといった駆動が可能である。さらにまたマッサージユニット4は、冒頭でも説明したように背枠に沿って上下動用モータにより昇降することでローリングモードで動作を行わせたり、あるいはストレッチモードの動作を行わせることでローリング施療が可能となるように構成される。
【0040】
次に、椅子型マッサージ機の制御手段による制御を説明する図11に示した制御回路図に基づき、椅子型マッサージ機にの制御回路を説明する。該制御回路の主構成要素である制御手段25には、CPU25、揉み・たたき・揉みたたき・ローリングのゆらぎ動作パターンを記憶させた揉み・たたき・揉みたたき・ローリングのゆらぎパターン記憶部26、指圧のゆらぎ動作パターンを記憶させた指圧ゆらぎパターン記憶部27、およびストレッチのゆらぎ動作パターンを記憶させたストレッチゆらぎパターン記憶部28が設けられる。
【0041】
CPU25はセンサ26からの各種監視情報に基づき、揉み、たたき、揉みたたき、ローリング、指圧、ストレッチ等の動作を行うために、施療駆動用のモータ30や図示されないソレノイドの駆動制御信号を出力する。モータドライブ回路31は、表示スイッチ32の動作指示に基づきCPU25から出力される制御信号によりモータ30の駆動電圧を制御し、モータ30を任意の回転速度で正転あるいは逆転させる。
【0042】
上記各ゆらぎパターン記憶部26、27,28は、施療者が表示スイッチ32で手動(マニュアル)動作を選んで操作したとき、「ゆらぎ」動作パターンを制御するように作動する。
【0043】
ここで、手動動作において、椅子型マッサージに着座する施療者の背部のマッサージとは、「揉み」、「たたき」、「揉みたたき」、「ローリング」、「指圧」および「ストレッチ」モードにおける各施療動作をいい、座部マッサージ手段での座部のマッサージとは座バイブユニットによる施療動作をいい、足ローリングユニット3aによるフットレスト部のマッサージとは「足ローリング」動作で足を施療することをいう。
【0044】
「ゆらぎ」動作は、上記いずれかの通常の手動動作を行っている場合に、表示スイッチ32の「ゆらぎ」キーを投入することで、それまで動作中にあった通常の手動動作がゆらぎ動作パターンで動作させるものである。
【0045】
上記各ゆらぎ動作パターン記憶部26、27,28に記憶される背部の各施療モードにおけるマッサージのゆらぎ動作パターンの構成を図12により説明する。すなわち、図12はマニュアル(手動)動作時における揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの「ゆらぎ」パターンで、1サイクルにおける時間と施療速度の動作仕様を示す動作仕様図である。
【0046】
手動動作時での揉み・たたき・揉みたたき・ローリングにおけるゆらぎ動作パターンは、3種類の施療速度を設けておき、1秒毎にこれら3つの施療速度の中からゆらぎ特性を示すような時間間隔となるように施療速度を割り当てる。そして、30秒をゆらぎ動作パターンの1サイクルとする。
【0047】
図12において施療速度は1より2が、2よりは3が速くなることを意味する。そして、ゆらぎモードに入る前の動作時の速度を、「施療速度2」としてゆらぎ動作パターンを制御する。
【0048】
背部を揉み・たたき・揉みたたき・ローリングのいずれかのモードで施療している最中に、追加的に座バイブあるいは足ローリングの動作モードを開始するとき、これら座バイブユニット、あるいは足ローリングユニット3aによる施療動作パターンをそれまで行っていた上記ゆらぎ動作パターンに同期させて動作させるように制御される。この場合、30秒を1サイクルとする。
【0049】
なお、図12の時間と施療速度の関係をグラフで表示すると、図13に示す揉み・たたき・揉みたたき・ローリンググラフとなる。
【0050】
同様に、指圧のゆらぎ動作パターン記憶部27に記憶される指圧動作パターンは図14のゆらぎ動作仕様に示すように、指圧回数20回をゆらぎ動作パターンの1サイクルとし、2つの異なる施療速度1および2と、2つの停止時間3および4を設ける。指圧回数毎にそれぞれこれら施療速度と停止時間の中からゆらぎ特性を示すような時間間隔となるように施療速度を割り当てる。なお、図14において、施療速度は数字が大きい方が速い速度を表す。また、停止時間3は500msを、停止時間4は750msを意味する。
【0051】
背部を指圧モードの揺らぎ動作パターンで施療している途中で、追加的に座バイブあるいは足ローリングの動作モードを並行して施療したい場合には、座バイブユニットによるマッサージあるいは足ローリングユニット3aによるマッサージは、指圧モードにおけるゆらぎ動作パターンに同期するように制御される。
【0052】
ここで、座バイブおよび足ローリングの動作仕様は、揉み玉20が最大突出時で、揉み玉20が停止している時のみ強さを強に、その他の場合には弱になるように2段階に設定される。すなわち、揉み玉20が最大突出位置から最小突出位置を経て再び最大突出位置へと動作する間は、揉み玉20は弱モードで動作し、揉み玉20が最大突出位置で停止保持している間は、強モードで動作するように設定される。
なお、図14の動作仕様をグラフで示すと図15および図16のようになる。
【0053】
ストレッチのゆらぎ動作パターン記憶部28に記憶されるゆらぎ動作パターンの構成は図17のゆらぎ動作仕様に示されるように、ストレッチ回数20回を1サイクルとし、ストレッチの施療速度について2つの施療速度を設けておく。ストレッチ回数毎に、これら施療速度の中から揺らぎ特性を示すような時間間隔となるように施療速度を割り当てるものである。なお、図17において施療速度は数字が大きいほうが速い速度を意味する。
【0054】
ここで、ストレッチ動作時における座バイブ、足ローリングユニットの動作仕様は、幅広から幅狭まで移動する間は、強さを強にし、それ以外では強さを弱にする。すなわち、揉み玉20が最大突出位置から最小突出位置に移動動作する間は、弱モードで動作し、揉み玉が最小突出位置から最大突出位置に移動動作する間は、強モードで動作するように設定されている。
なお、図17の動作仕様をグラフで示すと図18のようになる。
【0055】
本実施の形態は上記したように、背部、座部、足部の施療箇所を、表示スイッチ32で自動操作と手動操作とに選択的に選び、背部マッサージ手段たるマッサージユニット4,座部マッサージ手段である座バイブユニット、および足部マッサージ手段としての足ローリング3aを動作するように形成し、手動操作による操作モード時においては制御手段により、マッサージユニット4、座バイブユニット、および足ローリングユニット3aをゆらぎ動作パターンで動作するように制御する。
【0056】
またマッサージユニット4により揉み・たたき・揉みたたき・ローリングのいずれかの施療モード、指圧の施療モード、あるいはストレッチの施療モードに応じたゆらぎ動作パターンで背部マッサージを実施中に、座バイブあるいは足部ローリングの施療を追加的に並行して開始するとき、上記制御手段がそれまで動作していたゆらぎ動作パターンに同期したゆらぎ動作パターンで施療するように構成している。
【0057】
このように、本実施の形態ではゆらぎ動作パターンは、背部のマッサージユニット4による揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの各モードと、指圧モードと、ストレッチモードとでそれぞれ相違するので、座バイブと足ローリングとのゆらぎ動作パターンを背部の各モードによるゆらぎ動作パターンにあわせるように構成している。
【0058】
したがって、本実施の形態によれば、座バイブと足ローリングを搭載した椅子型マッサージ機において、手動操作時にはマッサージユニット4の揉み玉20、座バイブユニットの座バイブ、足ローリングユニット3aの足ローリングの施療速度に、ゆらぎを持たせることができ、このとき制御手段により座バイブまたは足ローリングは、揉み玉20のゆらぎ動作パターンに同期してゆらぐこととなり、それぞれが同調したゆらぎとなって、施療者に不快感を与えることがなく、良好なリラクゼーション効果を醸し出すことができる椅子型マッサージ機を得ることができる。
【0059】
上記実施の形態では、マッサージユニット4の施療リンク手段を、4節回転リンク機構19で形成した場合であったが、この代わりに図19、図20に示すマッサージユニット33で形成したものを使用することもできる。この図19、図20に示される別のマッサージユニット33は、特開2001−258972号公報でその構造・動作は周知であるが、以下においてその構造、作用を説明する。
【0060】
すなわち、マッサージユニット33の概要を説明すると、マッサージユニット33は、上記実施の形態のマッサージユニットと同様に、制御手段のCPU25の制御に基づき背枠に取り付けた上下昇降用モータの回転を任意の速度で正転および逆転を行い、背枠に沿って上下に移動が可能であるように形成される。またマッサージユニット33には、クラッチと施療駆動用モータが搭載されており、施療駆動用モータの回転により、施療子であるローラー(揉み玉)が前後および/または左右に揺動して、たたきマッサージ、揉み(又は指圧)マッサージ、揉みたたき(又は指圧たたき)動作を行う。これらのマッサージ動作は、上記実施の形態と同様にCPU25により制御される。
【0061】
図19はマッサージユニット33を正面から視た場合の部品配置を示しており、たたきシャフト39,揉みシャフト51、ローラーアーム56,ローラー(揉み玉、施療子)24からなる。たたきシャフト39の両端に固着された偏芯軸40,41と2つのローラーアーム56とはそれぞれボールジョイント57によって係合されている。ボールジョイント57は偏芯軸40,41の軸方向に摺動可能であり、かつ偏芯軸40,41と2つのローラーアーム56とが任意の角度で係合可能に形成されている。
【0062】
ヘリカルギア43は、揉みシャフト51に固着されたヘリカルギア50と係合している。揉みシャフト51には両端に2つの偏芯軸傾斜円筒部材54が固着されており、また、回転位置を検出するための永久磁石52が固着されている。さらに、図19に示すローラー24の幅が最も狭くなる回転位置における永久磁石52と対向する位置にホール素子53が配置されている。偏芯傾斜円筒部材54には、略長方形の外形を有するスライダー55が偏芯傾斜円筒部材54に対して回転可能に装着されており、スライダー55は略図1の紙面に平行な方向にのみ摺動可能にローラーアーム56と係合している。
【0063】
このような構成を有するマッサージユニット33は、次のような動作を行う。すなわち「たたき」の場合には、モータの動力がたたきウォームに伝わり、たたきシャフト39が回転する。すると、それぞれ180度位相が異なる回転位置に配置された偏芯軸40,41が偏芯しながら回転するので、ボールジョイント57を介してローラーアーム56,ローラー24が回転駆動され、左右のローラー24が交互に突出してたたき動作を行う。ローラー24の任意の幅位置でたたきが可能である。
【0064】
「揉み」の場合、モータの動力が揉みウォームギアに伝わり、揉みシャフト51が回転する。揉みシャフト51には両端に2つの偏芯傾斜円筒部材54が固着されており、偏芯傾斜円筒部材54には、略長方形の外形を有するスライダー55が偏芯傾斜円筒部材54に対して回転可能に装着されており、さらにスライダー55は略図19の紙面に平行な方向にのみ摺動可能にローラーアーム56と嵌合している。
【0065】
したがって、揉みシャフト51を回転させると、偏芯傾斜円筒部材54の傾斜面の方向が回転し、スライダー55,ローラーアーム56の面も前記傾斜面と同じ面を維持するので、偏芯傾斜円筒部材54を中心としてローラーアーム56およびローラー24が左右に揺動し、図19、図20のようにローラー24の間隔が広くなったり、狭くなったりする。
【0066】
揉みシャフト51が回転することにより、ホール素子53が永久磁石52を検出したとき、左右のローラー間の幅が最も狭い位置となる。揉み回数は、このホール素子の検出信号によりカウントされている。なお、ローラー24の幅位置は、ホール素子53で検出される幅狭位置を基準に、モータの駆動電圧および駆動時間の設定により定められる。したがって、ホール素子53からの検出信号に基づき、モータの駆動電圧および駆動時間を制御することにより、ローラー24の幅位置を任意に移動制御可能である。揉みとたたきの双方を同時に行う場合には、このマッサージユニット33に設けた図示しない施療駆動用モータの動力がたたきシャフト39および揉みシャフト51双方に伝達され、上述した揉みとたたきの動作を同時に行うものである。
【0067】
また、上記実施の形態では、座バイブあるいは足ローリングのゆらぎ動作パターンを、背部のマッサージモードによるゆらぎ動作パターンに同期させる構成にしたが、場合によってはこれとは逆に、背部のマッサージモードを、座バイブあるいは足ローリングのゆらぎ動作パターンに同期させる構成にすることも可能である。これにより、たとえば、手動操作で足ローリングゆらぎによりゆらぎ動作パターンで足ローリング施療を行っている最中に、施療部揉みモードで並行して施療したい場合には、揉み玉20もそれまで動作中であった足ローリングのゆらぎ動作パターンで施療させることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、手動操作時においてゆらぎ動作モードが選択されることにより、ゆらぎ動作パターンで動作するように制御される制御手段を設ける一方、いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段によりゆらぎ動作パターンで施療が行われている状態において、追加的にいずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段以外の他のマッサージ手段による施療を開始させるとき、制御手段が他のマッサージ手段による施療を、それまで施療を実行中であったゆらぎ動作パターンに同期させるように構成しているので、手動動作により背部マッサージ、座部マッサージ、あるいは足部マッサージのいずれかのマッサージをゆらぎ動作パターンで行っている最中に、残るいずれか他のマッサージを追加して始めたい場合、それまで行っていたゆらぎ動作パターンに同期させて追加のマッサージを並行して行える。このため、すべての施療箇所のゆらぎ動作パターンが、同期して行われることとなり、ゆらぎが同調して不快感を惹起することを円滑に回避でき、単調さを解消して変化に富んだ飽きのこないリラクゼーション効果を発揮できる椅子型マッサージ機を実現できる効果を奏する。
【0069】
また請求項2の発明は、いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段を、背部マッサージ手段にし、いずれか他のマッサージ手段を、座部マッサージ手段および足部マッサージ手段とした構成にしているので、背部マッサージ手段を手動操作によりゆらぎ動作パターンでマッサージしている途中で、追加的に座部あるいは足部のマッサージを行う場合、座部マッサージ手段あるいは足部マッサージ手段が背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンに同期して作動する。これにより、ゆらぎ動作パターンで施療され、不快感がなく、リラックスを誘導できる。
【0070】
また請求項3の発明は、背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンを、揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの各マッサージと、指圧のマッサージと、ストレッチのマッサージとの間で互いに異なるゆらぎ動作パターンを有する構成としたので、背部マッサージ手段が、施療の種類に応じて異なるゆらぎ動作パターンを設定しているので、きめ細かなマッサージ効果を得ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る椅子型マッサージ機の全体を示し、その一部を透視して表した外観斜視図である。
【図2】上記椅子型マッサージ機のマッサージユニットを前斜め上方から見た外観斜視図である。
【図3】図2のマッサージユニットを後斜め上方から見た外観斜視図である。
【図4】施療リンク手段である4節回転リンク機構の構成を説明する側面図である。
【図5】4節回転リンク機構をマッサージユニットに組み込んだ状態を示す腰部組立側面図である。
【図6】図5の左方から見たマッサージユニットの背面図である。
【図7】4節回転リンク機構がたたき運動するときのたたき軌道を説明する作動説明図で、該リンク機構が縮小した状態を示す側面図である。
【図8】上記4節回転リンク機構が図7に示す状態から拡張した状態を示す側面図である。
【図9】4節回転リンク機構が指圧運動するときの指圧軌道を説明する作動説明図で、該リンク機構が縮小した状態を示す側面図である。
【図10】4節回転リンク機構が図9に示す状態から拡張した状態を示す側面図である。
【図11】図1の椅子型マッサージ機の制御手段による制御を説明する制御回路図である。
【図12】マニュアル(手動)動作時における揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの「ゆらぎ」動作パターンを説明する図であって、1サイクルにおける時間と施療速度の動作仕様を示す動作仕様図である。
【図13】図12の動作仕様図を速度と施療時間との関係で示したグラフである。
【図14】指圧の「ゆらぎ」パターンを説明する図で、1サイクルにおける指圧回数と施療速度と停止時間との動作仕様を示す図である。
【図15】図14における指圧回数と施療速度との関係をグラフで示した指圧グラフである。
【図16】図14における指圧回数と停止時間との関係をグラフで示した指圧グラフである。
【図17】同様にストレッチの「ゆらぎ」パターンを説明する図で、1サイクルにおけるストレッチ回数と施療速度の動作仕様を示す図である。
【図18】図17のストレッチ回数と施療速度との関係をグラフで示したストレッチグラフである。
【図19】上記実施の形態のマッサージユニットと別の構造を有するマッサージユニットに係り、部品配置を関係を正面から視て示し、かつ、揉みシャフトとたたきシャフトとにリンク結合される揉み玉が最小幅に動作した状態を示す動作説明図である。
【図20】同様に揉み玉が最大幅に動作した状態を示す動作説明図である。
【図21】第2従来装置の概略側面図である。
【図22】第2従来装置における別の構造を示す概略外観斜視図である。
【符号の説明】
1…背もたれ部、2…シート部、3…フットレスト部、3a…足ローリングユニット、4…マッサージユニット、9…揉み軸、10…たたき軸、11…指圧軸、20…揉み玉、26…揉み・たたき・揉みたたき・ローリングの「ゆらぎ」パターン記憶部、27…指圧の「ゆらぎ」パターン記憶部、28…ストレッチの「ゆらぎ」パターン記憶部。
Claims (3)
- 背部、座部、および足部の施療箇所を、自動操作と手動操作を選択的に選んでそれぞれ施療するように形成した背部マッサージ手段、座部マッサージ手段、および足部マッサージ手段を備えた椅子型マッサージ機であって、前記背部マッサージ手段、前記座部マッサージ手段、および前記足部マッサージ手段の各マッサージ手段に、前記手動操作においてゆらぎ動作モードが選択されることによりゆらぎ動作パターンで動作するように制御される制御手段を設ける一方、前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段により前記ゆらぎ動作パターンで施療が行われている状態において、追加的に前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段以外の他のマッサージ手段による施療を開始させるとき、前記制御手段が前記他のマッサージ手段による施療を、前記施療状態にある前記ゆらぎ動作パターンに同期させるように構成したことを特徴とする椅子型マッサージ機。
- 前記いずれかのマッサージ手段のうち少なくとも一つのマッサージ手段は、前記背部マッサージ手段であり、前記他のマッサージ手段は、前記座部マッサージ手段および前記足部マッサージ手段であることを特徴とする請求項1記載の椅子型マッサージ機。
- 前記背部マッサージ手段のゆらぎ動作パターンは、揉み、たたき、揉みたたき、およびローリングの各マッサージと、指圧のマッサージと、ストレッチのマッサージとの間で互いに異なるゆらぎ動作パターンを有することを特徴とする請求項1または2記載の椅子型マッサージ機。
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Applications Claiming Priority (1)
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- 2002-06-03 JP JP2002161410A patent/JP2004008234A/ja not_active Withdrawn
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