JP4215351B2 - スピンドルモータ及びディスク状媒体装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、光ディスク装置、フロッピーディスク装置などに使用されるスピンドルモータ、およびディスク状記録媒体を回転駆動するスピンドルモータを具備したディスク状媒体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、光ディスク装置、フロッピーディスク装置などのディスク状媒体装置は、これを搭載する機器の小型化軽量化に伴い、特にディスク状媒体装置の薄型化と大容量化とコストダウンが強く要望されている。
【0003】
以下、従来のディスク状媒体装置及びそのスピンドルモータについて、図11〜図14を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明ではハードディスク装置を例示して説明する。
図11と図12は従来のハードディスク装置を示す。
シャーシ2上には軸一体型玉軸受3を圧入してある。この軸一体型玉軸受3にはディスク6を載置するハブ4が接着固定されている。ここでディスク6はディスククランパ5をハブ4に圧入することにより固着されている。ハブ4には磁性材料製のバックヨーク10が接着されている。バックヨーク10には回転磁石11が固着されている。この回転磁石11の内周円筒面には偶数極の磁極が等ピッチで着磁されている。この例においては16極もしくは8極に着磁してある。
【0004】
一方、この回転磁石11の内周部側には磁性材料製の固定子巻線用鉄心12が配設してあり、ここには複数相からなる電機子コイル13が巻回されている。この例において電機子コイル13は3相よりなり、計12個配設されている。
さらに、ディスク6に対向して記録再生用の可動ヘッド7が設けられている。この可動ヘッド7は薄いステンレス板製であるサスペンション8を介してヘッドアーム9に固定されている。
【0005】
ヘッドアーム9は前記シャーシ2に固定された軸18を中心に所定角度だけ回動するようにボイスコイルモータなどのアクチュエータ(図示せず)により駆動される。
図13と図14は別の従来例を示す。なお、図11,図12と説明が重複する点は説明を省略する。
【0006】
この別の従来例は、図11に示す構成とは異なり、回転磁石11はその外周円筒面上に複数極の磁極を設けている。回転磁石11の外周部側には固定子巻線用鉄心12が配設され、その内周部側に電機子コイル13が巻回されている。
何れの従来例の場合も、複数相よりなる電機子コイル13に回転磁石11の回転位相に応じて順次通電を行うと、回転磁石11との間でフレミングの左手の法則に従うトルクが発生する。
【0007】
これにより、回転磁石11,バックヨーク10,ハブ4,ディスク6,ディスククランパ5よりなる一体的構造物は回転を開始する。これにより可動ヘッド7とディスク6とは相対運動をするので、可動ヘッド7はディスク6上に情報信号を記録再生することが可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のディスク状媒体装置では、電機子コイル13で電流切換時に発生する電磁気ノイズが可動ヘッド7に飛来するのを防ぐために、図11に示すように回転磁石11を固着するバックヨーク10は断面L字型カップ形状をなす必要があり、装置の重量を抑制することが困難であった。
【0009】
また、このバックヨーク10の材質としては、電磁気ノイズを抑制するためにパーマロイなど高価な材料を使用する必要があり、コストアップの要因となっていた。
また、図13に示す構成では、電機子コイル13で電流切換時に発生する電磁気ノイズが可動ヘッド7に飛来するのを防ぐために、可動ヘッド7と電機子コイル13との隙間を数mm程度とる必要があり、装置の小型化を図る上での制約となっていた。また装置を小型化する要望にも関わらず可動ヘッド7と電機子コイル13との隙間を数mm程度確保する必要があるので、ディスク状媒体の片面側にしか可動ヘッド7を配置することができず、装置の容量を増大することが困難である。
【0010】
またスピンドルモータ部の小型薄型化を図ると、それに応じて固定子巻線用鉄心12も小さくなるために、電機子コイル13の始終端線処理用の端子部を設けることがきわめて困難になり、その結果、始終端線19はバラバラの状態でシャーシ下端の配線用基板20まで手作業で引き回して半田付け部16に接続する必要があり、組立作業性が極めて悪い。
【0011】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、たとえ電機子コイルで電磁気ノイズが発生しても、記録再生用可動ヘッドへ飛来するレベルを抑制することができるスピンドルモータを提供することを目的とする。また、このスピンドルモータを具備して装置の小型化薄型化と共に、コストダウン、良好な記録再生を可能とするディスク状媒体装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のスピンドルモータは、固定子巻線用鉄心に電機子コイルが巻回された脚と電機子コイルが巻回されないダミー脚とを形成し、前記ダミー脚の部分に電機子コイルの始終端の処理用端子部を形成したことを特徴とする。
この構成によると、電機子コイルの始終端線処理用の組立作業性が良好である。
【0013】
また本発明のディスク状媒体装置は、スピンドルモータを固定子巻線用鉄心には電機子コイルが巻回された脚と電機子コイルが巻回されないダミー脚とを形成し、可動ヘッドが前記ダミー脚の部分でディスク状媒体の径方向に移動可能に支持したことを特徴とする。
この構成によると、録再生用の可動ヘッドへ飛来するレベルを抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載のスピンドルモータは、固定側に固定子巻線用鉄心を取り付け、回転側に磁石を取り付け、前記固定子巻線用鉄心に巻回した電機子コイルに回転側の回転位相に応じて通電して回転側が固定側に対して回転するスピンドルモータにおいて、前記固定子巻線用鉄心は電機子コイルが巻回された脚と電機子コイルが巻回されないダミー脚とを有し、前記ダミー脚は、前記脚が少なくとも2以上連結した形状であって、かつ、前記電機子コイルの始終端の処理用端子部を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項2記載のスピンドルモータは、請求項1において、前記固定子巻線用鉄心は、360/(m+k)度なるピッチ角度で、連続してm個の前記電機子コイルが巻回された複数の脚を有し、残りの区間に前記ダミー脚を有し、前記kは1以上の整数、また、前記mは2以上の整数であり、かつ当該kの整数倍であることを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項3記載のスピンドルモータは、請求項2において、前記複数相からなる電機子コイルの各相の総ターン数は同一であることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項4記載のディスク状媒体装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスピンドルモータによって回転駆動されるディスク状媒体と、前記ダミー脚の部分で前記ディスク状媒体の径方向に移動可能に支持されディスク状媒体へアクセスする可動ヘッドとを有することを特徴とする。
【0018】
下、本発明のスピンドルモータおよびこれを搭載したディスク状媒体装置の好ましい各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお以下の説明では、従来例との比較を容易なものとするために、ハードディスク装置を例示して説明する。
【0019】
〔実施の形態1〕
図1と図2は本発明の〔実施の形態1〕を示す。
シャーシ2上には軸一体型玉軸受3を圧入してある。この軸一体型玉軸受3にはディスク6を載置するハブ4が接着固定されている。ディスク6はディスククランパ5をハブ4に圧入することにより固着されている。ハブ4には磁性材料製のバックヨーク10が接着されている。
【0020】
このバックヨーク10には回転磁石11が固着されている。この回転磁石11の内周円筒面には偶数極の磁極が等ピッチで着磁されている。この例においては16極もしくは8極に着磁してある。
一方、この回転磁石11の内周部側には磁性材料製の固定子巻線用鉄心12が配設してあり、ここには複数相からなる電機子コイル13が巻回されている。固定子巻線用鉄心12には、巻線が施される10個の脚121〜1210が30度間隔で形成され、脚121と脚1210の間には巻線が施されないダミー脚100が設けられている。この例において電機子コイル13は3相よりなり、この3相の内の2相については電機子コイル13は各3個設けられており、残りの1相は4個設けられている。
【0021】
更に詳しくは、第1相の信号は脚121と脚124と脚127および脚1210に供給され、第2相の信号は脚122と脚125と脚128に供給され、第3相の信号は脚123と脚126と脚129に供給される。ただし、各相毎の電機子コイル13の総ターン数は同一になるようにしてある。
ダミー脚100には、端子ピン15を圧入した始終端処理ターミナル14が4個配設されており、電機子コイル13の各始終端はこの端子ピン15に半田付けされるが、これは電機子コイル13を巻回する自動機によって始終端を端子ピン15に巻き付け、その後に半田浴槽などにディップすることなどで行われる。したがって、従来例のように始終端を手作業で半田付けを行う必要がないので、作業性が著しく向上しコストダウンが可能になる。
【0022】
端子ピン15は図1に示すように配線用基板17の半田付け部16に半田付けされて電機子コイル13に信号を供給する。
ディスク6に対向して可動ヘッド7が設けられている。この可動ヘッド7は薄いステンレス板製であるサスペンション8を介してヘッドアーム9に固定されている。ヘッドアーム9は前記シャーシ2に固定された軸18を中心に所定角度だけ回動するようにボイスコイルモータなどのアクチュエータ(図示せず)により駆動される。
【0023】
ここで、ヘッドアーム9ならびに可動ヘッド7は、ダミー脚100における始終端処理ターミナル14の近傍を可動ヘッド7が通過するように配設されている。
このように構成したため、スピンドルモータの複数相よりなる電機子コイル13に回転磁石11の回転位相に応じて順次通電を行うと、回転磁石11との間でフレミングの左手の法則に従うトルクが発生する。これにより、回転磁石11,バックヨーク10,ハブ4,ディスク6,ディスククランパ5よりなる一体的構造物は回転を開始する。
【0024】
モータが回転することにより、可動ヘッド7とディスク6とは相対運動をするので、可動ヘッド7はディスク6上に情報信号を記録再生することが可能になる。
ここで、電機子コイル13に順次通電の切り換えを行うと切換時に電磁気ノイズが発生するが、この〔実施の形態1〕においては可動ヘッド7の近傍に電機子コイル13が配設されていないので、電磁気ノイズが可動ヘッド7に影響を及ぼすことはない。従って、記録再生にあたって信号にノイズが重畳しないので、高密度記録を行うことが可能になる。
【0025】
一般にハードディスクなどのモータの回転速度検出は、特定の1相の電機子コイル13で生ずる逆起電力波形の中立電位とのゼロクロス点周期を検出することで行われるが、この〔実施の形態1〕においては、特定相の電機子コイル13を4個、90度ずつ等ピッチ間隔で配設していることになるので、平均化効果により回転速度の検出精度を高く保つことが可能になる。従って速度検出の精度が高くなることにより起動時などの位相引き込みが早く行われ、電源ON後の機器動作状態までの移行が短時間で行うことが可能になる。
【0026】
〔実施の形態2〕
図3は本発明の〔実施の形態2〕を示し、〔実施の形態1〕とは固定子巻線用鉄心12の形状とこれに巻き付けられた電機子コイル13の巻線の数が異なっているだけでその他は同一である。
この図3では固定子巻線用鉄心12には、巻線が施される9個の脚121〜129が30度間隔で形成され、脚121と脚129の間には巻線が施されないダミー脚101が設けられている。すなわち3相ともに、各電機子コイル13は各3個配設しており、またそれぞれ同一のターン数になるようにしている。そして固定子巻線用鉄心12上で電機子コイル13を配設しない部分には始終端処理ターミナル14を設けている。
【0027】
このように構成したため、〔実施の形態1〕と同様に、電機子コイル13の始終端は固定子巻線用鉄心12に配設した始終端処理ターミナル14上の端子ピン15に半田付けされているので、作業性を著しく向上することが可能になり、コストダウンが可能になる。
また、電機子コイル13に順次通電の切り換えを行うと切換時に電磁気ノイズが発生するが、可動ヘッド7の近傍に電機子コイル13が配設されていないので、電磁気ノイズが可動ヘッド7に影響を及ぼすことはない。従って、記録再生にあたって信号にノイズが重畳しないので、高密度記録を行うことが可能になる。
【0028】
〔実施の形態3〕
図4と図5は本発明の〔実施の形態3〕を示す。
シャーシ2上には軸21を圧入してある。この軸21とは所定の空隙部に潤滑剤(図示せず)を介してハブ4及びスラストプレート22が回転自在に嵌装されている。またハブ4にはディスク6が載置される。ここでディスク6はディスククランパ5をハブ4に圧入することにより固着されている。
【0029】
ハブ4には磁性材料製のバックヨーク10が接着されている。このバックヨーク10には回転磁石11が固着されている。この回転磁石11の内周円筒面には偶数極の磁極が等ピッチで着磁されている。この例においては16極もしくは8極に着磁してある。
一方、この回転磁石11の内周部側には磁性材料製の固定子巻線用鉄心12が配設してあり、ここには複数相(この例において電機子コイル13は3相)からなる電機子コイル13が巻回されている。
【0030】
固定子巻線用鉄心12には、30度間隔で12個の脚121〜1212が形成されており、脚121〜129には電機子コイル13が巻回されている。脚1210〜1212には電機子コイル13は巻回されていない。この例において電機子コイル13は3相ともに同一のターン数になるようにしている。
ディスク6に対向配置して可動ヘッド7が設けられている。この可動ヘッド7は薄いステンレス板製であるサスペンション8を介してヘッドアーム9に固定されている。ヘッドアーム9は前記シャーシ2に固定された軸18を中心に所定角度だけ回動するようにボイスコイルモータなどのアクチュエータ(図示せず)により駆動される。
【0031】
ここで、ヘッドアーム9ならびに可動ヘッド7は、脚1210〜1212の近傍を可動ヘッド7が通過するように配設されている。
このように構成したため、複数相よりなる電機子コイル13に回転磁石11の回転位相に応じて順次通電を行うと、一体的構造物は回転を開始する。これにより可動ヘッド7とディスク6とは相対運動をするので、可動ヘッド7はディスク6上に情報信号を記録再生することが可能になる。
【0032】
ここで、電機子コイル13に順次通電の切り換えを行うと切換時に電磁気ノイズが発生するが、可動ヘッド7の近傍に電機子コイル13が配設されていないので、電磁気ノイズが可動ヘッド7に影響を及ぼすことはない。従って、記録再生にあたって信号にノイズが重畳しないので、高密度記録を行うことが可能になる。
【0033】
また従来例のように、電機子コイル13からの電磁気ノイズを遮蔽するためにバックヨーク10を断面L字形状にする必要がないので、モータの薄型化が可能になる。
〔実施の形態4〕
図6と図7は本発明の〔実施の形態4〕を示す。
【0034】
図6において、シャーシ2上には軸一体型玉軸受3を圧入してある。この軸一体型玉軸受3にはディスク6を載置するハブ4が接着固定されている。ここでディスク6はディスククランパ5をハブ4に圧入することにより固着されている。またハブ4には磁性材料製のバックヨーク10が接着されている。このバックヨーク10には回転磁石11が固着されている。この回転磁石11の外周円筒面には偶数極の磁極が等ピッチで着磁されている。この例においては16極もしくは8極に着磁してある。
【0035】
一方、この回転磁石11の外内周部側には磁性材料製の固定子巻線用鉄心12が配設してあり、ここには複数相からなる電機子コイル13が巻回されている。固定子巻線用鉄心12には、巻線が施される10個の脚121〜1210が30度間隔で形成され、脚121と脚1210の間には巻線が施されないダミー脚102が設けられている。この例において電機子コイル13は3相よりなり、この3相の内の2相については電機子コイル13は各3個設けられており、残りの1相は4個設けられている。
【0036】
更に詳しくは、第1相の信号は脚121と脚124と脚127および脚1210に供給され、第2相の信号は脚122と脚125と脚128に供給され、第3相の信号は脚123と脚126と脚129に供給される。ただし、各相毎の電機子コイル13の総ターン数は同一になるようにしてある。
ダミー脚102には、端子ピン15を圧入した始終端処理ターミナル14が4個配設されており、電機子コイル13の各始終端はこの端子ピン15に半田付けされるが、これは電機子コイル13を巻回する自動機によって始終端を端子ピン15に巻き付け、その後に半田浴槽などにディップすることなどで行われる。したがって、従来例のように始終端を手作業で半田付けを行う必要がないので、作業性が著しく向上しコストダウンが可能になる。
【0037】
端子ピン15は図6に示すように配線用基板17の半田付け部16に半田付けされて電機子コイル13に信号を供給する。
ディスク6に対向して可動ヘッド7が設けられている。この可動ヘッド7は薄いステンレス板製であるサスペンション8を介してヘッドアーム9に固定されている。ヘッドアーム9は前記シャーシ2に固定された軸18を中心に所定角度だけ回動するようにボイスコイルモータなどのアクチュエータ(図示せず)により駆動される。
【0038】
ここで、ヘッドアーム9ならびに可動ヘッド7は、ダミー脚102における始終端処理ターミナル14の近傍を可動ヘッド7が通過するように配設されている。
このように構成したため、複数相よりなる電機子コイル13に回転磁石11の回転位相に応じて順次通電を行うと、回転磁石11との間でフレミングの左手の法則に従うトルクが発生する。これにより、回転磁石11,バックヨーク10、ハブ4,ディスク6,ディスククランパ5よりなる一体的構造物は回転を開始する。
【0039】
電機子コイル13の始終端は固定子巻線用鉄心12上に配設した始終端処理ターミナル14上の端子ピン15に半田付けされるが、これは電機子コイル13を巻回する自動機によって始終端を端子ピン15に巻き付け、その後半田浴槽などにディップすることなどで行われる。したがって従来例のように始終端を手作業で半田付けを行う必要がないので、作業性が著しく向上することが可能になり、コストダウンが可能になる。
【0040】
モータが回転することにより、可動ヘッド7とディスク6とは相対運動をするので、可動ヘッド7はディスク6上に情報信号を記録再生することが可能になる。
ここで、電機子コイル13に順次通電の切り換えを行うと切換時に電磁気ノイズが発生するが、可動ヘッド7近傍に電機子コイル13が配設されていないので、電磁気ノイズが可動ヘッド7に影響を及ぼすことはない。従って、記録再生にあたって信号にノイズが重畳しないので、高密度記録を行うことが可能になる。
【0041】
また一般にハードディスクなどのモータの回転速度検出は特定の1相の電機子コイル13で生ずる逆起電力波形の中立電位との0クロス点周期を検出することで行われるが、特定相の電機子コイル13を4個、90度ずつ等ピッチ間隔で配設していることになるので、平均化効果により回転速度検出精度は高く保つことが可能になる。従って速度検出精度が高くなることにより起動時などの位相引き込みが早く行われ、電源ON後の機器動作状態までの移行が短時間で行うことが可能になる。
【0042】
さらに、固定子巻線用鉄心12は回転磁石11の外周側に存在しているので、バックヨーク10とヘッドアーム9との間に機械的な干渉が発生しないので、機器そのものの厚みを薄くすることが可能になる。
〔実施の形態5〕
図8は本発明の〔実施の形態5〕を示し、〔実施の形態4〕とは固定子巻線用鉄心12の形状とこれに巻き付けられた電機子コイル13の巻線の数が異なっている。
【0043】
この図8では固定子巻線用鉄心12には、巻線が施される9個の脚121〜129が30度間隔で形成され、脚121と脚129の間には巻線が施されないダミー脚103が設けられている。すなわち3相ともに、各電機子コイル13は各3個配設しており、またそれぞれ同一のターン数になるようにしている。そして固定子巻線用鉄心12上で電機子コイル13を配設しない部分には始終端処理ターミナル14を設けている。
【0044】
ヘッドアーム9ならびに可動ヘッド7は、ダミー脚103における始終端処理ターミナル14の近傍を可動ヘッド7が通過するように配設されている。その他は〔実施の形態4〕と同一である。
このように構成したため、電機子コイル13の始終端は固定子巻線用鉄心12に配設した始終端処理ターミナル14上の端子ピン15に半田付けされているので、作業性を著しく向上することが可能になり、コストダウンが可能になる。
【0045】
また、電機子コイル13に順次通電の切り換えを行うと切換時に電磁気ノイズが発生するが、可動ヘッド7の近傍に電機子コイル13が配設されていないので、電磁気ノイズが可動ヘッド7に影響を及ぼすことはない。従って、記録再生にあたって信号にノイズが重畳しないので、高密度記録を行うことが可能になる。
〔実施の形態6〕
図9と図10は〔実施の形態6〕を示す。
【0046】
図9において、シャーシ2上には軸21を圧入してある。この軸21とは所定の空隙部に潤滑剤(図示せず)を介してハブ4及びスラストプレート22が回転自在に嵌装されている。またハブ4にはディスク6が載置される。ここでディスク6はディスククランパ5をハブ4に圧入することにより固着されている。またハブ4には磁性材料製のバックヨーク10が接着されている。このバックヨーク10には回転磁石11が固着されている。この回転磁石11の外周円筒面には偶数極の磁極が等ピッチで着磁されている。この例においては16極もしくは8極に着磁してある。
【0047】
一方、この回転磁石11の外周部側には磁性材料製の固定子巻線用鉄心12が配設してあり、ここには複数相(この例において電機子コイル13は3相)からなる電機子コイル13が巻回されている。
固定子巻線用鉄心12には、30度間隔で12個の脚121〜1212が形成されており、脚121〜129には電機子コイル13が巻回されている。脚1210〜1212には電機子コイル13は巻回されていない。この例において電機子コイル13は3相ともに同一のターン数になるようにしている。
【0048】
ディスク6に対向配置して可動ヘッド7が設けられている。この可動ヘッド7は薄いステンレス板製であるサスペンション8を介してヘッドアーム9に固定されている。ヘッドアーム9は前記シャーシ2に固定された軸18を中心に所定角度だけ回動するようにボイスコイルモータなどのアクチュエータ(図示せず)により駆動される。
【0049】
ここで、ヘッドアーム9ならびに可動ヘッド7は、脚1210〜1212の近傍を可動ヘッド7が通過するように配設されている。
このように構成したため、複数相よりなる電機子コイル13に回転磁石11の回転位相に応じて順次通電を行うと、一体的構造物は回転を開始する。これにより可動ヘッド7とディスク6とは相対運動をするので、可動ヘッド7はディスク6上に情報信号を記録再生することが可能になる。
【0050】
ここで、電機子コイル13に順次通電の切り換えを行うと切換時に電磁気ノイズが発生するが、可動ヘッド7近傍に電機子コイル13が配設されていないので、電磁気ノイズが可動ヘッド7に影響を及ぼすことはない。従って、記録再生にあたって信号にノイズが重畳しないので、高密度記録を行うことが可能になる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明のスピンドルモータは、固定子巻線用鉄心に電機子コイルが巻回された脚と電機子コイルが巻回されないダミー脚とを形成し、前記ダミー脚の部分に電機子コイルの始終端の処理用端子部を形成したため、電機子コイルの始終端線処理用の組立作業性が良好である。
【0052】
また本発明のディスク状媒体装置は、スピンドルモータを固定子巻線用鉄心には電機子コイルが巻回された脚と電機子コイルが巻回されないダミー脚とを形成し、可動ヘッドが前記ダミー脚の部分でディスク状媒体の径方向に移動可能に支持したため、録再生用の可動ヘッドへ飛来するレベルを抑制することができ、高密度記録を行うことが可能になる。さらに、ディスク状媒体装置のスピンドルモータのダミー脚の部分に電機子コイルの始終端の処理用端子部を形成した場合には組立作業性も改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の〔実施の形態1〕であるディスク状媒体装置におけるスピンドルモータの断面図
【図2】図1に示したディスク状媒体装置の平面図
【図3】 本発明の〔実施の形態2〕であるディスク状媒体装置におけるスピンドルモータの平面図
【図4】 本発明の〔実施の形態3〕であるディスク状媒体装置におけるスピンドルモータの断面図
【図5】 図4に示したディスク状媒体装置の平面図
【図6】 本発明の〔実施の形態4〕であるディスク状媒体装置におけるスピンドルモータの断面図
【図7】 図6に示したディスク状媒体装置の平面図
【図8】 本発明の〔実施の形態5〕であるディスク状媒体装置におけるスピンドルモータの平面図
【図9】 本発明の〔実施の形態〕であるディスク状媒体装置におけるスピンドルモータの断面図
【図10】図9に示したディスク状媒体装置の平面図
【図11】従来のディスク状媒体装置におけるスピンドルモータの第1の構成を示す断面図
【図12】図11に示したディスク状媒体装置の構成を示す平面図
【図13】従来のディスク状媒体装置におけるスピンドルモータの第2の構成を示す断面図
【図14】図13に示したディスク状媒体装置の平面図
【符号の説明】
1 カバー
2 シャーシ
3 軸一体型玉軸受
4 ハブ
5 ディスククランパ
6 ディスク
7 記録再生用可動ヘッド
8 サスペンション
9 ヘッドアーム
10 バックヨーク
11 回転磁石
12 固定子巻線用鉄心
121〜1212
100,101,102,103 ダミー脚
13 電機子コイル
14 始終端処理ターミナル
15 端子ピン
16 半田付け部
17 配線用基板
18 回動中心点
19 コイル始終端線
20 配線用基板
21 軸
22 スラストプレート

Claims (4)

  1. 固定側に固定子巻線用鉄心を取り付け、回転側に磁石を取り付け、前記固定子巻線用鉄心に巻回した電機子コイルに回転側の回転位相に応じて通電して回転側が固定側に対して回転するスピンドルモータにおいて、
    前記固定子巻線用鉄心は、電機子コイルが巻回された脚と、電機子コイルが巻回されないダミー脚とを有し、
    前記ダミー脚は、前記脚が少なくとも2以上連結した形状であって、かつ、前記電機子コイルの始終端の処理用端子部を有することを特徴とする
    スピンドルモータ。
  2. 前記固定子巻線用鉄心は、360/(m+k)度なるピッチ角度で、連続してm個の前記電機子コイルが巻回された複数の脚を有し、残りの区間に前記ダミー脚を有し、
    前記kは1以上の整数、また、前記mは2以上の整数であり、かつ当該kの整数倍である特徴を有する
    請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 前記複数相からなる電機子コイルの各相の総ターン数は同一であることを特徴とする請求項2に記載のスピンドルモータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスピンドルモータによって回転駆動されるディスク状媒体と、
    前記ダミー脚の部分で前記ディスク状媒体の径方向に移動可能に支持されディスク状媒体へアクセスする可動ヘッドと
    を有するディスク状媒体装置。
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