JP4215325B2 - 眼鏡レンズ及びそれを使用した眼鏡 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、眼鏡レンズ及びそれを使用した眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
視野の向上や眼鏡枠と顔面の隙間を少なくし、風や光の入り込みを少なくするためには8ベースを代表とするハイカーブレンズを用いた眼鏡が有効である。
この種の従来の眼鏡レンズは、一般に、レンズの幾何学中心とレンズの光学中心とが一致するように形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ハイカーブレンズを顔面に沿わせた眼鏡は、図5に示すように、眼鏡レンズが使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方向内端に向かうに従って前方に進むように傾斜するため、光学中心を瞳孔位置Eより鼻N側に設けないと平行度が大きくなり、ものが見にくくなる。又、ハイカーブレンズを顔面に沿わせようとすると、図4に示すように眼鏡レンズが10度から15度前傾するのが普通である。この場合、単に光学中心を瞳孔位置Eより鼻N側に設けただけでは上下方向の平行度が大きくなりすぎて、ものが見にくくなる。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑み、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場合でも、レンズの光学性能である平行度を小さくして前方の物がよく見えるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明の技術手段は、レンズ体の外周に、レンズ体の幾何学中心aから互いに反対側に位置するように一組のタブが設けられ、レンズ体の幾何学中心aから離れた位置にレンズ体の光学中心bを持ち、幾何学中心aと光学中心bとを結んだ結線cが、一組のタブと幾何学中心aとを通る中心線dに対して20度±10度の角度を有する点にある。
従って、アンカット眼鏡レンズを眼鏡枠に合わせてカットするとき、一組のタブを、光学中心bを眼鏡の一定位置に位置合わせする治具に使うことができ、タブを利用することにより、カット時に正確に位置合わせできて、アンカット眼鏡レンズのカットを簡単かつ正確に行うことができる。また、このアンカット眼鏡レンズを利用した眼鏡を作り、その眼鏡を使用者が装着すれば、眼鏡レンズの光学中心bが幾何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側に偏位した位置にくるように構成でき、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場合、レンズの光学性能である平行度を小さくすることができて、前方の物をよく見ることができるようになる。
【0006】
また、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場合、眼鏡レンズの上下方向の平行度を極力小さくすることができ、前方の物をより一層よく見ることができるようになる。
本発明の他の技術手段は、偏光を有するアンカット眼鏡レンズにおいて、
レンズ体の幾何学中心aから離れた位置にレンズ体の光学中心bを持ち、レンズ体の幾何学中心aと、レンズ体の光学中心bからレンズ体の偏光軸に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21mm±5mmである点にある。
【0007】
従って、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場合、眼鏡レンズの上下方向及び左右方向の平行度を極力小さくすることができて、前方の物をより一層よく見ることができるようになる。
本発明の他の技術手段は、前記レンズ体の光学中心bがレンズ体の幾何学中心aから19mm〜29mm離れた位置にある点にある。
従って、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場合、眼鏡レンズの左右方向の平行度を極力小さくすることができ、前方の物をより一層よく見ることができるようになる。
【0008】
本発明の他の技術手段は、アンカット眼鏡レンズを積み重ねた際に隣合うレンズ体同士が互いに接触しないように他方のレンズ体の外周に設けたタブを受けるタブが、レンズ体の外周に、互いに間隔をおいて少なくとも1組設けられている点にある。
従って、アンカット眼鏡レンズを積み重ねたとき、タブが積層方向に隣合うレンズ面とレンズ面との接触を防止し、レンズ面に擦り傷が入ることを防止できる。
【0009】
本発明の他の技術手段は、前記1組のタブは、レンズ体の外周から突出した長さ及び幅がともに2mm以上である点にある。
従って、1組のタブを、光学中心bを眼鏡の一定位置に位置合わせする治具に使うとき、カット時により正確に位置合わせできて、アンカット眼鏡レンズのカットをより一層簡単かつ正確に行うことができる。
本発明の他の技術手段は、少なくとも一組のタブの中心を結んだ線がレンズ体の幾何学中心aを通る位置にある点にある。
【0010】
1組のタブを、光学中心bを眼鏡の一定位置に位置合わせするための治具として有効に利用することができる。
本発明の他の技術手段は、アンカット眼鏡レンズをカットした眼鏡レンズであって、眼鏡レンズの幾何学中心aとレンズ体の幾何学中心aとが同一位置にあると共に、眼鏡レンズの光学中心bとレンズ体の光学中心bとが同一位置にあり、眼鏡レンズの幾何学中心aから離れた位置に眼鏡レンズの光学中心bを持ち、その眼鏡レンズを利用した眼鏡を使用者が装着すれば、眼鏡レンズの光学中心bが眼鏡レンズの幾何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側に偏位した位置にくるように構成されている点にある。
【0011】
従って、この眼鏡レンズを利用した眼鏡を作り、その眼鏡を使用者が装着すれば、眼鏡レンズの光学中心bが幾何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側に偏位した位置にくるように構成でき、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場合、レンズの光学性能である平行度を小さくすることができ、前方の物をよく見ることができるようになる。
本発明の他の技術手段は、アンカット眼鏡レンズをカットした眼鏡レンズであって、偏光を有する眼鏡レンズにおいて、
眼鏡レンズの幾何学中心aとレンズ体の幾何学中心aとが同一位置にあると共に、眼鏡レンズの光学中心bとレンズ体の光学中心bとが同一位置にあり、光学中心bが眼鏡レンズの左右方向内方側でかつ上側に偏位し、眼鏡レンズの幾何学中心aから離れた位置に眼鏡レンズの光学中心bを持ち、眼鏡レンズの光学中心bと眼鏡レンズの幾何学中心aとを結んだ結線cが、眼鏡レンズの偏光軸に対して20度±10度の角度を有する点にある。
【0012】
従って、眼鏡を装着した際に眼鏡レンズの偏光軸が水平方向に向くようになし得ると共に、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場合、上記と同様に眼鏡レンズの平行度がよくなるため、偏光を有する眼鏡レンズについて、前方の物をよく見ることができるようになし得る。
本発明の他の技術手段は、光学中心bが眼鏡レンズの左右方向内方側でかつ上側に偏位し、アンカット眼鏡レンズをカットした眼鏡レンズであって、6ベース以上のレンズカーブを有する点にある。
【0013】
本発明の他の技術手段は、光学中心bが眼鏡レンズの左右方向内方側でかつ上側に偏位し、アンカット眼鏡レンズをカットした眼鏡レンズであって、前記眼鏡レンズを利用した眼鏡である点にある。
【0014】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、1は左眼用のハイカーブのアンカット眼鏡レンズ、2は右眼用のハイカーブのアンカット眼鏡レンズである。これらは透明ガラス又は透明な合成樹脂等により形成されている。このアンカット眼鏡レンズ1,2は、円形のレンズ体3,4と該レンズ体3,4の外周に夫々設けられた1組のタブ5,6とを有し、アンカット眼鏡レンズ1,2は、視野の向上や、眼鏡枠と顔面との間の隙間を少なくして眼鏡枠と顔面との間への風や光の入り込みを少なくするために、図2に示すように、例えば8ベースのハイカーブで湾曲されている。
【0015】
なお、アンカット眼鏡レンズ1,2の湾曲は、8ベースが好ましいが、8ベースに限定されず、6ベース以上あればよく、視野の向上や眼鏡枠と顔面の隙間を少なくし、風や光の入り込みを少なくすることができる。
各アンカット眼鏡レンズ1,2のタブ5,6は、レンズ体3,4の幾何学中心aに対して互いに反対側に位置するように設けられ、各アンカット眼鏡レンズ1,2には、レンズ体3,4の幾何学中心aから離れた位置にレンズ体3,4の光学中心bが設けられ、一組のタブ5,6の中心を結んだ線がレンズ体3,4の幾何学中心aを通る位置にあり、幾何学中心aと光学中心bとを結んだ結線cが、一組のタブ5,6と幾何学中心aとを通る中心線dに対して所定の角度Θを有している。
【0016】
即ち、具体的には、ハイカーブレンズを顔面に沿わせようとすると、図5に示すように、眼鏡レンズが使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方向内端に向かうに従って前方に進むように傾斜するため、光学中心bを瞳孔位置Eより鼻N側に設けないと平行度が大きくなり、ものが見にくくなる。また、図4に示すように眼鏡レンズが10度から15度前傾するのが普通である。このときにも光学中心bを瞳孔位置Eより鼻N側に偏位させただけでは上下方向の平行度が大きくなりすぎる。これを解決する手段として光学中心bを幾何学中心aから19mmから29mm、好ましくは24mm離間させると共に、結線cを、中心線dに対して上方向に20度±10度、好ましくは20度偏心させている。つまり、前記所定の角度Θが上方向に20度±10度、好ましくは20度に設定され、光学中心bと幾何学中心aとの離間幅Dが19mmから29mm、好ましくは24mmに設定されている。
【0017】
ここで、光学中心bとは、レンズを光軸が通る点であり、光軸とは、2つのアール(球体)の中心を結ぶ延長線である。即ち、図6に示すように、レンズに存在する2つの円心O1,O2を結んで延長する直線が光軸Aであり、その光軸Aがレンズを通過する位置が光学中心bである。また、幾何学中心aとは、幾何学的にみた中心部分であり、円形のレンズであれば、その円の中心がレンズの幾何学中心aとなる。また、平眼レンズの場合は、一般にレンズの凹面と凸面の曲率は断面図では平行のようであるが、レンズベースカーブが深くなるほど、両面が平行であると球面収差を生じるので、球面収差を補正するレンズカーブに設計する必要があり、凹面と凸面は平行にならない。従って、平眼レンズであっても2つの球体の中心O1,O2を有している。
【0018】
各アンカット眼鏡レンズ1,2は、眩しさやぎらつきを抑えるための偏光を有しており、中心線dと、レンズ体3,4の偏光軸とが、互いに平行となるように形成され、中心線dと、レンズ体3,4の光学中心bからレンズ体3,4の偏光軸に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21mm±5mmに設定されている。
前記各アンカット眼鏡レンズ1,2のタブ5,6は、厚み方向のレンズ体3,4の凸面側に突出していると共に、タブ5,6のレンズ体3,4の外周から突出した長さ及び幅はともに2mm以上であり、タブ5,6の肉厚が互いに等しく、図2に鎖線で示す如く複数のアンカット眼鏡レンズ1,2を積み重ねた際に、積層方向に隣合う一方のアンカット眼鏡レンズ1,2のタブ5,6が他方のアンカット眼鏡レンズ1,2のレンズ体3,4の外周を受けて、積層方向に隣合うアンカット眼鏡レンズ1,2のレンズ体3,4同士が互いに接触しないようになっている。
【0019】
図1及び図3において、7は左眼用の眼鏡レンズ、8は右眼用の眼鏡レンズで、これら眼鏡レンズ7,8は、図1に点線で示す如く、アンカット眼鏡レンズ1,2を、幾何学中心aが変動しないように(アンカット眼鏡レンズ1,2の幾何学中心aと眼鏡レンズ7,8の幾何学中心aが同一位置になるように)カットして、図3に示す眼鏡枠9に対応する形状にしたものである。従って、各眼鏡レンズ7,8の幾何学中心aはアンカット眼鏡レンズ1,2の幾何学中心aと同一位置にあり、また各眼鏡レンズ7,8の光学中心bはカット形状に拘わらず変動しないため、アンカット眼鏡レンズ1,2の光学中心bと同一位置にある。
【0020】
そして、カットした眼鏡レンズ7,8を眼鏡枠9に装着することにより、アンカット眼鏡レンズ1,2乃至眼鏡レンズ7,8を利用した眼鏡11を作り、その眼鏡11を使用者が装着すれば、図4に示す如く眼鏡レンズ7,8が10度から15度前傾すると共に、図5に示す如く眼鏡レンズ7,8が使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方向内端に向かうに従って前方に進むように傾斜し、眼鏡レンズ7,8の幾何学中心aが、使用者の瞳孔位置Eの眼鏡レンズ7,8の幾何学的軸心方向前方に略位置する(幾何学中心aが瞳孔位置Eに対応する)こととなる。また、このとき眼鏡レンズ7,8の光学中心bが幾何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側に偏位した位置にくるようになっている。
【0021】
なお、図3において、13はテンプルを取り付けるための智である。
上記実施の形態によれば、使用者が眼鏡11を装着すると、眼鏡11の眼鏡レンズ7,8は、ハイカーブレンズであるから、図4に示すように眼鏡レンズ7,8は使用者の顔面にぴったりと沿い、視野の向上や眼鏡枠9と顔面の隙間を少なくし、眼鏡11と顔面との間への風や光の入り込みを少なくすることができる。
しかし、図5に示すように、眼鏡レンズ7,8は使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方向内端に向かうに従って前方に進むように傾斜するため、眼鏡レンズ7,8の光学中心bが幾何学中心aの位置にあると、眼鏡レンズ7,8の左右方向の平行度が大きくなり前方の物が見にくくなるが、眼鏡レンズ7,8の光学中心bが瞳孔位置Eに対応する位置(幾何学中心a)より鼻N側に偏位しているので、左右方向の平行度が大きくならず前方の物がよく見える。
【0022】
また、眼鏡レンズ7,8を顔面に沿わせと、図4に示すように眼鏡レンズ7,8が10度から15度前傾するのが普通であるから、このときには光学中心bを瞳孔位置(幾何学中心a)より鼻N側に偏位しただけでは、上下方向の平行度が大きくなりすぎ、前方の物が見にくくなるが、眼鏡レンズ7,8の光学中心bを幾何学中心aから上方向に20度±10度、好ましくは20度偏心させているので、眼鏡レンズ7,8の上下方向の平行度も大きくならず、前方の物がよく見える。
【0023】
また、偏光を有する眼鏡レンズ7,8は、眼鏡11を装着した際に眼鏡レンズ7,8の偏光軸が水平方向に向くだけでなく、中心線dと、眼鏡レンズ7,8の偏光軸とが、互いに平行となるように形成され、光学中心bと幾何学中心aとの離間幅Dが19mmから29mm、好ましくは24mmに設定されると共に、幾何学中心aと光学中心bとを結ぶ結線cを、偏光軸方向に対して上方向に20度±10度、好ましくは20度偏心させることにより、中心線dと、眼鏡レンズ7,8の光学中心bから眼鏡レンズ7,8の偏光軸に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21mm±5mmに設定されているので、上記の場合と同様にレンズの光学性能の一つである平行度が良くなるため、偏光を有する眼鏡レンズ7,8の場合も、前方の物をよく見ることができるようになる。
【0024】
また、アンカット眼鏡レンズ1,2は、そのレンズ体3,4の外周に、該レンズ体3,4の幾何学中心aから互いに反対側に位置するように一組のタブ5,6が設けられ、一組のタブ5,6の中心を結んだ線がレンズ体3,4の幾何学中心aを通る位置にあり、タブ5,6のレンズ体3,4の外周から突出した長さ及び幅はともに2mm以上であるので、アンカット眼鏡レンズ1,2を眼鏡枠9に合わせてカットするとき、光学中心bを眼鏡11の一定位置に位置合わせする治具に使うことができ、タブ5,6を利用することにより、カット時に正確に位置合わせできて、アンカット眼鏡レンズ1,2のカットを簡単かつ正確に行うことができる。
【0025】
即ち、アンカット眼鏡レンズ1,2の周囲にけがき線やドットで表示することでも、中心線dや光学中心bの位置を表示することもできるが、カット時に自動位置合わせする為には2mm以上のタブを設けた方が正確に位置合わせできるのである。
また、アンカット眼鏡レンズ1,2を積み重ねたとき、タブ5,6の肉厚が積層方向に隣合うレンズ面とレンズ面との接触を防止し、レンズ面に擦り傷が入ることを防止できる。さらに、レンズの幾何学中心aから互いに反対側に位置する1組のタブ5,6の肉厚が等しいため、レンズカット時にマガジンにアンカット眼鏡レンズ1,2を重ねたとき多数を重ねても、アンカット眼鏡レンズ1,2の積層が一方に傾いたり、アンカット眼鏡レンズ1,2がガタ付いたりするような不都合が生じない。
【0026】
なお、前記実施の形態では、アンカット眼鏡レンズ1,2に1組のタブ5,6のみを設けているが、アンカット眼鏡レンズ1,2の外周に1組のタブ5,6の他に他のタブを設けるようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場合、レンズの光学性能である平行度を小さくすることができ、前方の物をよく見ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示すアンカット眼鏡レンズの正面図である。
【図2】 同図1のA−A線断面図である。
【図3】 同眼鏡の正面図である。
【図4】 同眼鏡を装着した状態の側面図である。
【図5】 同眼鏡を装着した状態の平面図である。
【図6】 レンズの光学中心を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 アンカット眼鏡レンズ
2 アンカット眼鏡レンズ
3 レンズ体
4 レンズ体
5 タブ
6 タブ
7 眼鏡レンズ
8 眼鏡レンズ
11 眼鏡
Claims (10)
- レンズ体の外周に、レンズ体の幾何学中心aから互いに反対側に位置するように一組のタブが設けられ、レンズ体の幾何学中心aから離れた位置にレンズ体の光学中心bを持ち、幾何学中心aと光学中心bとを結んだ結線cが、一組のタブと幾何学中心aとを通る中心線dに対して20度±10度の角度を有することを特徴とするアンカット眼鏡レンズ。
- 偏光を有するアンカット眼鏡レンズにおいて、
レンズ体の幾何学中心aから離れた位置にレンズ体の光学中心bを持ち、レンズ体の幾何学中心aと、レンズ体の光学中心bからレンズ体の偏光軸に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21mm±5mmであることを特徴とする請求項1に記載のアンカット眼鏡レンズ。 - 前記レンズ体の光学中心bがレンズ体の幾何学中心aから19mm〜29mm離れた位置にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンカット眼鏡レンズ。
- アンカット眼鏡レンズを積み重ねた際に隣合うレンズ体同士が互いに接触しないように他方のレンズ体の外周に設けたタブを受けるタブが、レンズ体の外周に、互いに間隔をおいて少なくとも1組設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアンカット眼鏡レンズ。
- 1組のタブは、レンズ体の外周から突出した長さ及び幅がともに2mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアンカット眼鏡レンズ。
- 少なくとも一組のタブの中心を結んだ線がレンズ体の幾何学中心aを通る位置にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアンカット眼鏡レンズ。
- 請求項1〜6に記載のアンカット眼鏡レンズをカットした眼鏡レンズであって、眼鏡レンズの幾何学中心aとレンズ体の幾何学中心aとが同一位置にあると共に、眼鏡レンズの光学中心bとレンズ体の光学中心bとが同一位置にあり、眼鏡レンズの幾何学中心aから離れた位置に眼鏡レンズの光学中心bを持ち、その眼鏡レンズを利用した眼鏡を使用者が装着すれば、眼鏡レンズの光学中心bが眼鏡レンズの幾何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側に偏位した位置にくるように構成されていることを特徴とする眼鏡レンズ。
- 請求項1〜6に記載のアンカット眼鏡レンズをカットした眼鏡レンズであって、偏光を有する眼鏡レンズにおいて、
眼鏡レンズの幾何学中心aとレンズ体の幾何学中心aとが同一位置にあると共に、眼鏡レンズの光学中心bとレンズ体の光学中心bとが同一位置にあり、光学中心bが眼鏡レンズの左右方向内方側でかつ上側に偏位し、眼鏡レンズの幾何学中心aから離れた位置に眼鏡レンズの光学中心bを持ち、眼鏡レンズの光学中心bと眼鏡レンズの幾何学中心aとを結んだ結線cが、偏光軸に対して20度±10度の角度を有することを特徴とする眼鏡レンズ。 - 光学中心bが眼鏡レンズの左右方向内方側でかつ上側に偏位し、アンカット眼鏡レンズをカットした眼鏡レンズであって、6ベース以上のレンズカーブを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
- 光学中心bが眼鏡レンズの左右方向内方側でかつ上側に偏位し、アンカット眼鏡レンズをカットした眼鏡レンズであって、請求項1〜9のいずれかに記載の眼鏡レンズを利用した眼鏡。
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