JP2000187184A - 眼鏡レンズ及びそれを使用した眼鏡 - Google Patents

眼鏡レンズ及びそれを使用した眼鏡

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JP2000187184A
JP2000187184A JP10367584A JP36758498A JP2000187184A JP 2000187184 A JP2000187184 A JP 2000187184A JP 10367584 A JP10367584 A JP 10367584A JP 36758498 A JP36758498 A JP 36758498A JP 2000187184 A JP2000187184 A JP 2000187184A
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center
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した
場合でも、レンズの光学性能である平行度を小さくして
前方の物がよく見えるようにする。 【解決手段】 レンズ体の外周に、レンズの幾何学中心
aから互いに反対側に位置するように一組のタブが設け
られ、レンズの幾何学中心aから離れた位置にレンズの
光学中心bを持ち、幾何学中心aと光学中心bとを結ん
だ結線cが、一組のタブと幾何学中心aとを通る中心線
dに対して所定の角度を有するアンカット眼鏡レンズ。
偏光を有する眼鏡レンズにおいて、レンズの幾何学中心
aから離れた位置にレンズの光学中心bを持ち、レンズ
の光学中心bとレンズの幾何学中心aとを結んだ結線c
が、レンズの偏光軸に対して所定の角度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡レンズ及びそれを
使用した眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】視野の向上や眼鏡枠と顔面の隙間を少な
くし、風や光の入り込みを少なくするためには8ベース
を代表とするハイカーブレンズを用いた眼鏡が有効であ
る。
【0003】この種の従来の眼鏡レンズは、一般に、レ
ンズの幾何学中心とレンズの光学中心とが一致するよう
に形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハイカーブレ
ンズを顔面に沿わせた眼鏡は、図5に示すように、眼鏡
レンズが使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方
向内端に向かうに従って前方に進むように傾斜するた
め、光学中心を瞳孔位置Eより鼻N側に設けないと平行
度が大きくなり、ものが見にくくなる。又、ハイカーブ
レンズを顔面に沿わせようとすると、図4に示すように
眼鏡レンズが10度から15度前傾するのが普通であ
る。この場合、単に光学中心を瞳孔位置Eより鼻N側に
設けただけでは上下方向の平行度が大きくなりすぎて、
ものが見にくくなる。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、眼鏡レンズを
顔面に沿わせるように装着した場合でも、レンズの光学
性能である平行度を小さくして前方の物がよく見えるよ
うにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する本
発明の技術手段は、レンズ体の外周に、レンズの幾何学
中心aから互いに反対側に位置するように一組のタブが
設けられ、レンズの幾何学中心aから離れた位置にレン
ズの光学中心bを持ち、幾何学中心aと光学中心bとを
結んだ結線cが、一組のタブと幾何学中心aとを通る中
心線dに対して所定の角度を有する点にある。
【0007】従って、レンズを眼鏡枠に合わせてカット
するとき、一組のタブを、光学中心bを眼鏡の一定位置
に位置合わせする治具に使うことができ、タブを利用す
ることにより、カット時に正確に位置合わせできて、ア
ンカット眼鏡レンズのカットを簡単かつ正確に行うこと
ができる。また、、このアンカット眼鏡レンズを利用し
た眼鏡を作り、その眼鏡を使用者が装着すれば、眼鏡レ
ンズの光学中心bが幾何学中心aよりも左右方向内側で
かつ上側に偏位した位置にくるように構成でき、眼鏡レ
ンズを顔面に沿わせるように装着した場合、レンズの光
学性能である平行度を小さくすることができて、前方の
物をよく見ることができるようになる。
【0008】本発明の他の技術手段は、前記結線cが中
心線dに対して有する所定の角度が、20度程度である
点にある。
【0009】従って、眼鏡レンズを顔面に沿わせるよう
に装着した場合、レンズの上下方向の平行度を極力小さ
くすることができ、前方の物をより一層よく見ることが
できるようになる。
【0010】本発明の他の技術手段は、偏光を有するア
ンカット眼鏡レンズにおいて、レンズの幾何学中心aか
ら離れた位置にレンズの光学中心bを持ち、レンズの幾
何学中心aと、レンズの光学中心bからレンズの偏光軸
に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21mm±5
mmである点にある。
【0011】従って、眼鏡レンズを顔面に沿わせるよう
に装着した場合、レンズの上下方向及び左右方向の平行
度を極力小さくすることができて、前方の物をより一層
よく見ることができるようになる。
【0012】本発明の他の技術手段は、前記レンズの光
学中心bがレンズの幾何学中心aから19mm〜29m
m離れた位置にある点にある。
【0013】従って、眼鏡レンズを顔面に沿わせるよう
に装着した場合、レンズの左右方向の平行度を極力小さ
くすることができ、前方の物をより一層よく見ることが
できるようになる。
【0014】本発明の他の技術手段は、レンズを積み重
ねた際に隣合うレンズ体同士が互いに接触しないように
他方のレンズ体の外周を受けるタブが、レンズ体の外周
に、互いに間隔をおいて少なくとも1組設けられている
点にある。
【0015】従って、アンカット眼鏡レンズを積み重ね
たとき、タブが積層方向に隣合うレンズ面とレンズ面と
の接触を防止し、レンズ面に擦り傷が入ることを防止で
きる。
【0016】本発明の他の技術手段は、前記1組のタブ
は、レンズ体の外周から突出した長さ及び幅がともに2
mm以上である点にある。
【0017】従って、1組のタブを、光学中心bを眼鏡
の一定位置に位置合わせする治具に使うとき、カット時
により正確に位置合わせできて、アンカット眼鏡レンズ
のカットをより一層簡単かつ正確に行うことができる。
【0018】本発明の他の技術手段は、少なくとも一組
のタブの中心を結んだ線がレンズの幾何学中心aを通る
位置にある点にある。
【0019】1組のタブを、光学中心bを眼鏡の一定位
置に位置合わせするための治具として有効に利用するこ
とができる。
【0020】本発明の他の技術手段は、レンズの幾何学
中心aから離れた位置にレンズの光学中心bを持ち、そ
のレンズを利用した眼鏡を使用者が装着すれば、レンズ
の光学中心bがレンズの幾何学中心aよりも左右方向内
側でかつ上側に偏位した位置にくるように構成されてい
る点にある。
【0021】従って、この眼鏡レンズを利用した眼鏡を
作り、その眼鏡を使用者が装着すれば、眼鏡レンズの光
学中心bが幾何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側
に偏位した位置にくるように構成でき、眼鏡レンズを顔
面に沿わせるように装着した場合、レンズの光学性能で
ある平行度を小さくすることができ、前方の物をよく見
ることができるようになる。
【0022】本発明の他の技術手段は、偏光を有する眼
鏡レンズにおいて、レンズの幾何学中心aから離れた位
置にレンズの光学中心bを持ち、レンズの光学中心bと
レンズの幾何学中心aとを結んだ結線cが、レンズの偏
光軸に対して所定の角度を有する点にある。
【0023】従って、眼鏡を装着した際に眼鏡レンズの
偏光軸が水平方向に向くようになし得ると共に、眼鏡レ
ンズを顔面に沿わせるように装着した場合、上記と同様
にレンズの平行度がよくなるため、偏光を有する眼鏡レ
ンズについて、前方の物をよく見ることができるように
なし得る。
【0024】本発明の他の技術手段は、前記レンズが6
ベース以上のレンズカーブを有する点にある。
【0025】本発明の他の技術手段は、前記眼鏡レンズ
を利用した眼鏡である点にある。
【0026】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0027】図1において、1は左眼用のハイカーブの
アンカット眼鏡レンズ、2は右眼用のハイカーブのアン
カット眼鏡レンズである。これらは透明ガラス又は透明
な合成樹脂等により形成されている。このアンカット眼
鏡レンズ1,2は、円形のレンズ体3,4と該レンズ体
3,4の外周に夫々設けられた1組のタブ5,6とを有
し、アンカット眼鏡レンズ1,2は、視野の向上や、眼
鏡枠と顔面との間の隙間を少なくして眼鏡枠と顔面との
間への風や光の入り込みを少なくするために、図2に示
すように、例えば8ベースのハイカーブで湾曲されてい
る。
【0028】なお、アンカット眼鏡レンズ1,2の湾曲
は、8ベースが好ましいが、8ベースに限定されず、6
ベース以上あればよく、視野の向上や眼鏡枠と顔面の隙
間を少なくし、風や光の入り込みを少なくすることがで
きる。
【0029】各アンカット眼鏡レンズ1,2のタブ5,
6は、レンズの幾何学中心aに対して互いに反対側に位
置するように設けられ、各アンカット眼鏡レンズ1,2
には、レンズの幾何学中心aから離れた位置にレンズの
光学中心bが設けられ、一組のタブ5,6の中心を結ん
だ線がレンズの幾何学中心aを通る位置にあり、幾何学
中心aと光学中心bとを結んだ結線cが、一組のタブ
5,6と幾何学中心aとを通る中心線dに対して所定の
角度Θを有している。
【0030】即ち、具体的には、ハイカーブレンズを顔
面に沿わせようとすると、図5に示すように、眼鏡レン
ズが使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方向内
端に向かうに従って前方に進むように傾斜するため、光
学中心bを瞳孔位置Eより鼻N側に設けないと平行度が
大きくなり、ものが見にくくなる。また、図4に示すよ
うに眼鏡レンズが10度から15度前傾するのが普通で
ある。このときにも光学中心bを瞳孔位置Eより鼻N側
に偏位させただけでは上下方向の平行度が大きくなりす
ぎる。これを解決する手段として光学中心bを幾何学中
心aから19mmから29mm、好ましくは24mm離
間させると共に、結線cを、中心線dに対して上方向に
20度±10度、好ましくは20度偏心させている。つ
まり、前記所定の角度Θが上方向に20度±10度、好
ましくは20度に設定され、光学中心bと幾何学中心a
との離間幅Dが19mmから29mm、好ましくは24
mmに設定されている。
【0031】ここで、光学中心bとは、レンズを光軸が
通る点であり、光軸とは、2つのアール(球体)の中心
を結ぶ延長線である。即ち、図6に示すように、レンズ
に存在する2つの円心O1,O2を結んで延長する直線
が光軸Aであり、その光軸Aがレンズを通過する位置が
光学中心bである。また、幾何学中心aとは、幾何学的
にみた中心部分であり、円形のレンズであれば、その円
の中心がレンズの幾何学中心aとなる。また、平眼レン
ズの場合は、一般にレンズの凹面と凸面の曲率は断面図
では平行のようであるが、レンズベースカーブが深くな
るほど、両面が平行であると球面収差を生じるので、球
面収差を補正するレンズカーブに設計する必要があり、
凹面と凸面は平行にならない。従って、平眼レンズであ
っても2つの球体の中心O1,O2を有している。
【0032】各アンカット眼鏡レンズ1,2は、眩しさ
やぎらつきを抑えるための偏光を有しており、中心線d
と、レンズの偏光軸とが、互いに平行となるように形成
され、中心線dと、レンズの光学中心bからレンズの偏
光軸に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21mm
±5mmに設定されている。
【0033】前記各アンカット眼鏡レンズ1,2のタブ
5,6は、厚み方向のレンズの凸面側に突出していると
共に、タブ5,6のレンズの外周から突出した長さ及び
幅はともに2mm以上であり、タブ5,6の肉厚が互い
に等しく、図2に鎖線で示す如く複数のアンカット眼鏡
レンズ1,2を積み重ねた際に、積層方向に隣合う一方
のアンカット眼鏡レンズ1,2のタブ5,6が他方のア
ンカット眼鏡レンズ1,2のレンズ体3,4の外周を受
けて、積層方向に隣合うアンカット眼鏡レンズ1,2の
レンズ体3,4同士が互いに接触しないようになってい
る。
【0034】図1及び図3において、7は左眼用の眼鏡
レンズ、8は右眼用の眼鏡レンズで、これら眼鏡レンズ
7.8は、図1に点線で示す如く、アンカット眼鏡レン
ズ1,2を、幾何学中心aが変動しないように(アンカ
ット眼鏡レンズ1,2の幾何学中心aと眼鏡レンズ7,
8の幾何学中心aが同一位置になるように)カットし
て、図3に示す眼鏡枠9に対応する形状にしたものであ
る。従って、各眼鏡レンズ7,8の幾何学中心aはアン
カット眼鏡レンズ7,8の幾何学中心aと同一位置にあ
り、また各眼鏡レンズ7,8の光学中心bはカット形状
に拘わらず変動しないため、アンカット眼鏡レンズ1,
2の光学中心bと同一位置にある。
【0035】そして、カットした眼鏡レンズ7,8を眼
鏡枠9に装着することにより、アンカット眼鏡レンズ
1,2乃至眼鏡レンズ7,8を利用した眼鏡11を作
り、その眼鏡11を使用者が装着すれば、図4に示す如
く眼鏡レンズ7,8が10度から15度前傾すると共
に、図5に示す如く眼鏡レンズ7,8が使用者の顔面に
沿って左右方向外端から左右方向内端に向かうに従って
前方に進むように傾斜し、眼鏡レンズ7,8の幾何学中
心aが、使用者の瞳孔位置Eの眼鏡レンズ7,8の幾何
学的軸心方向前方に略位置する(幾何学中心aが瞳孔位
置Eに対応する)こととなる。また、このとき眼鏡レン
ズ7,8の光学中心bが幾何学中心aよりも左右方向内
側でかつ上側に偏位した位置にくるようになっている。
【0036】なお、図3において、13はテンプルを取
り付けるための智である。
【0037】上記実施の形態によれば、使用者が眼鏡1
1を装着すると、眼鏡11の眼鏡レンズ7,8は、ハイ
カーブレンズであるから、図4に示すように眼鏡レンズ
7,8は使用者の顔面にぴったりと沿い、視野の向上や
眼鏡枠9と顔面の隙間を少なくし、眼鏡11と顔面との
間への風や光の入り込みを少なくすることができる。
【0038】しかし、図5に示すように、眼鏡レンズ
7,8は使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方
向内端に向かうに従って前方に進むように傾斜するた
め、眼鏡レンズ7,8の光学中心bが幾何学中心aの位
置にあると、レンズの左右方向の平行度が大きくなり前
方の物が見にくくなるが、眼鏡レンズ7,8の光学中心
bが瞳孔位置Eに対応する位置(幾何学中心a)より鼻
N側に偏位しているので、左右方向の平行度が大きくな
らず前方の物がよく見える。
【0039】また、眼鏡レンズ7,8を顔面に沿わせ
と、図4に示すように眼鏡レンズ7,8が10度から1
5度前傾するのが普通であるから、このときには光学中
心bを瞳孔位置(幾何学中心a)より鼻N側に偏位した
だけでは、上下方向の平行度が大きくなりすぎ、前方の
物が見にくくなるが、眼鏡レンズ7,8の光学中心bを
幾何学中心aから上方向に20度±10度、好ましくは
20度偏心させているので、レンズの上下方向の平行度
も大きくならず、前方の物がよく見える。
【0040】また、偏光を有する眼鏡レンズ7,8は、
眼鏡11を装着した際に眼鏡レンズ7,8の偏光軸が水
平方向に向くだけでなく、中心線dと、レンズの偏光軸
とが、互いに平行となるように形成され、光学中心bと
幾何学中心aとの離間幅Dが19mmから29mm、好
ましくは24mmに設定されると共に、幾何学中心aと
光学中心bとを結ぶ結線cを、偏光軸方向に対して上方
向に20度±度、好ましくは20度偏心させることによ
り、中心線dと、レンズの光学中心bからレンズの偏光
軸に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21mm±
5mmに設定されているので、上記の場合と同様にレン
ズの光学性能の一つである平行度が良くなるため、偏光
を有する眼鏡レンズ7,8の場合も、前方の物をよく見
ることができるようになる。
【0041】また、アンカット眼鏡レンズ1,2は、そ
のレンズの外周に、該レンズの幾何学中心aから互いに
反対側に位置するように一組のタブ5,6が設けられ、
一組のタブ5,6の中心を結んだ線がレンズの幾何学中
心aを通る位置にあり、タブ5,6のレンズの外周から
突出した長さ及び幅はともに2mm以上であるので、ア
ンカット眼鏡レンズ1,2を眼鏡枠9に合わせてカット
するとき、光学中心bを眼鏡11の一定位置に位置合わ
せする治具に使うことができ、タブ5,6を利用するこ
とにより、カット時に正確に位置合わせできて、アンカ
ット眼鏡レンズ1,2のカットを簡単かつ正確に行うこ
とができる。
【0042】即ち、アンカット眼鏡レンズ1,2の周囲
にけがき線やドットで表示することでも、中心線dや光
学中心bの位置を表示することもできるが、カット時に
自動位置合わせする為には2mm以上のタブを設けた方
が正確に位置合わせできるのである。
【0043】また、アンカット眼鏡レンズ1,2を積み
重ねたとき、タブ5,6の肉厚が積層方向に隣合うレン
ズ面とレンズ面との接触を防止し、レンズ面に擦り傷が
入ることを防止できる。さらに、レンズの幾何学中心a
から互いに反対側に位置する1組のタブ5,6の肉厚が
等しいため、レンズカット時にマガジンにアンカット眼
鏡レンズ1,2を重ねたとき多数を重ねても、アンカッ
ト眼鏡レンズ1,2の積層が一方に傾いたり、アンカッ
ト眼鏡レンズ1,2がガタ付いたりするような不都合が
生じない。
【0044】なお、前記実施の形態では、アンカット眼
鏡レンズ1,2に1組のタブ1,2のみを設けている
が、アンカット眼鏡レンズ1,2の外周に1組のタブ
1,2の他に他のタブを設けるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、眼鏡レンズを顔面に沿
わせるように装着した場合、レンズの光学性能である平
行度を小さくすることができ、前方の物をよく見ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すアンカット眼鏡レ
ンズの正面図である。
【図2】同図1のA−A線断面図である。
【図3】同眼鏡の正面図である。
【図4】同眼鏡を装着した状態の側面図である。
【図5】同眼鏡を装着した状態の平面図である。
【図6】レンズの光学中心を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 アンカット眼鏡レンズ 2 アンカット眼鏡レンズ 3 レンズ体 4 レンズ体 5 タブ 6 タブ 7 眼鏡レンズ 8 眼鏡レンズ 11 眼鏡
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月11日(1999.6.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 眼鏡レンズ及びそれを使用した眼鏡
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡レンズ及びそれを
使用した眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】視野の向上や眼鏡枠と顔面の隙間を少な
くし、風や光の入り込みを少なくするためには8ベース
を代表とするハイカーブレンズを用いた眼鏡が有効であ
る。この種の従来の眼鏡レンズは、一般に、レンズの幾
何学中心とレンズの光学中心とが一致するように形成さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハイカーブレ
ンズを顔面に沿わせた眼鏡は、図5に示すように、眼鏡
レンズが使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方
向内端に向かうに従って前方に進むように傾斜するた
め、光学中心を瞳孔位置Eより鼻N側に設けないと平行
度が大きくなり、ものが見にくくなる。又、ハイカーブ
レンズを顔面に沿わせようとすると、図4に示すように
眼鏡レンズが10度から15度前傾するのが普通であ
る。この場合、単に光学中心を瞳孔位置Eより鼻N側に
設けただけでは上下方向の平行度が大きくなりすぎて、
ものが見にくくなる。
【0004】本発明は上記問題点に鑑み、眼鏡レンズを
顔面に沿わせるように装着した場合でも、レンズの光学
性能である平行度を小さくして前方の物がよく見えるよ
うにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する本
発明の技術手段は、レンズ体の外周に、レンズの幾何学
中心aから互いに反対側に位置するように一組のタブが
設けられ、レンズの幾何学中心aから離れた位置にレン
ズの光学中心bを持ち、幾何学中心aと光学中心bとを
結んだ結線cが、一組のタブと幾何学中心aとを通る中
心線dに対して所定の角度を有する点にある。従って、
レンズを眼鏡枠に合わせてカットするとき、一組のタブ
を、光学中心bを眼鏡の一定位置に位置合わせする治具
に使うことができ、タブを利用することにより、カット
時に正確に位置合わせできて、アンカット眼鏡レンズの
カットを簡単かつ正確に行うことができる。また、、こ
のアンカット眼鏡レンズを利用した眼鏡を作り、その眼
鏡を使用者が装着すれば、眼鏡レンズの光学中心bが幾
何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側に偏位した位
置にくるように構成でき、眼鏡レンズを顔面に沿わせる
ように装着した場合、レンズの光学性能である平行度を
小さくすることができて、前方の物をよく見ることがで
きるようになる。本発明の他の技術手段は、前記結線c
が中心線dに対して有する所定の角度が、20度程度で
ある点にある。
【0006】従って、眼鏡レンズを顔面に沿わせるよう
に装着した場合、レンズの上下方向の平行度を極力小さ
くすることができ、前方の物をより一層よく見ることが
できるようになる。本発明の他の技術手段は、偏光を有
するアンカット眼鏡レンズにおいて、レンズの幾何学中
心aから離れた位置にレンズの光学中心bを持ち、レン
ズの幾何学中心aと、レンズの光学中心bからレンズの
偏光軸に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21m
m±5mmである点にある。
【0007】従って、眼鏡レンズを顔面に沿わせるよう
に装着した場合、レンズの上下方向及び左右方向の平行
度を極力小さくすることができて、前方の物をより一層
よく見ることができるようになる。本発明の他の技術手
段は、前記レンズの光学中心bがレンズの幾何学中心a
から19mm〜29mm離れた位置にある点にある。従
って、眼鏡レンズを顔面に沿わせるように装着した場
合、レンズの左右方向の平行度を極力小さくすることが
でき、前方の物をより一層よく見ることができるように
なる。
【0008】本発明の他の技術手段は、レンズを積み重
ねた際に隣合うレンズ体同士が互いに接触しないように
他方のレンズ体の外周を受けるタブが、レンズ体の外周
に、互いに間隔をおいて少なくとも1組設けられている
点にある。従って、アンカット眼鏡レンズを積み重ねた
とき、タブが積層方向に隣合うレンズ面とレンズ面との
接触を防止し、レンズ面に擦り傷が入ることを防止でき
る。本発明の他の技術手段は、前記1組のタブは、レン
ズ体の外周から突出した長さ及び幅がともに2mm以上
である点にある。
【0009】従って、1組のタブを、光学中心bを眼鏡
の一定位置に位置合わせする治具に使うとき、カット時
により正確に位置合わせできて、アンカット眼鏡レンズ
のカットをより一層簡単かつ正確に行うことができる。
本発明の他の技術手段は、少なくとも一組のタブの中心
を結んだ線がレンズの幾何学中心aを通る位置にある点
にある。1組のタブを、光学中心bを眼鏡の一定位置に
位置合わせするための治具として有効に利用することが
できる。
【0010】本発明の他の技術手段は、レンズの幾何学
中心aから離れた位置にレンズの光学中心bを持ち、そ
のレンズを利用した眼鏡を使用者が装着すれば、レンズ
の光学中心bがレンズの幾何学中心aよりも左右方向内
側でかつ上側に偏位した位置にくるように構成されてい
る点にある。従って、この眼鏡レンズを利用した眼鏡を
作り、その眼鏡を使用者が装着すれば、眼鏡レンズの光
学中心bが幾何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側
に偏位した位置にくるように構成でき、眼鏡レンズを顔
面に沿わせるように装着した場合、レンズの光学性能で
ある平行度を小さくすることができ、前方の物をよく見
ることができるようになる。
【0011】本発明の他の技術手段は、偏光を有する眼
鏡レンズにおいて、レンズの幾何学中心aから離れた位
置にレンズの光学中心bを持ち、レンズの光学中心bと
レンズの幾何学中心aとを結んだ結線cが、レンズの偏
光軸に対して所定の角度を有する点にある。従って、眼
鏡を装着した際に眼鏡レンズの偏光軸が水平方向に向く
ようになし得ると共に、眼鏡レンズを顔面に沿わせるよ
うに装着した場合、上記と同様にレンズの平行度がよく
なるため、偏光を有する眼鏡レンズについて、前方の物
をよく見ることができるようになし得る。
【0012】本発明の他の技術手段は、前記レンズが6
ベース以上のレンズカーブを有する点にある。本発明の
他の技術手段は、前記眼鏡レンズを利用した眼鏡である
点にある。
【0013】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1において、1は左眼用のハイカーブ
のアンカット眼鏡レンズ、2は右眼用のハイカーブのア
ンカット眼鏡レンズである。これらは透明ガラス又は透
明な合成樹脂等により形成されている。このアンカット
眼鏡レンズ1,2は、円形のレンズ体3,4と該レンズ
体3,4の外周に夫々設けられた1組のタブ5,6とを
有し、アンカット眼鏡レンズ1,2は、視野の向上や、
眼鏡枠と顔面との間の隙間を少なくして眼鏡枠と顔面と
の間への風や光の入り込みを少なくするために、図2に
示すように、例えば8ベースのハイカーブで湾曲されて
いる。
【0014】なお、アンカット眼鏡レンズ1,2の湾曲
は、8ベースが好ましいが、8ベースに限定されず、6
ベース以上あればよく、視野の向上や眼鏡枠と顔面の隙
間を少なくし、風や光の入り込みを少なくすることがで
きる。各アンカット眼鏡レンズ1,2のタブ5,6は、
レンズの幾何学中心aに対して互いに反対側に位置する
ように設けられ、各アンカット眼鏡レンズ1,2には、
レンズの幾何学中心aから離れた位置にレンズの光学中
心bが設けられ、一組のタブ5,6の中心を結んだ線が
レンズの幾何学中心aを通る位置にあり、幾何学中心a
と光学中心bとを結んだ結線cが、一組のタブ5,6と
幾何学中心aとを通る中心線dに対して所定の角度Θを
有している。
【0015】即ち、具体的には、ハイカーブレンズを顔
面に沿わせようとすると、図5に示すように、眼鏡レン
ズが使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方向内
端に向かうに従って前方に進むように傾斜するため、光
学中心bを瞳孔位置Eより鼻N側に設けないと平行度が
大きくなり、ものが見にくくなる。また、図4に示すよ
うに眼鏡レンズが10度から15度前傾するのが普通で
ある。このときにも光学中心bを瞳孔位置Eより鼻N側
に偏位させただけでは上下方向の平行度が大きくなりす
ぎる。これを解決する手段として光学中心bを幾何学中
心aから19mmから29mm、好ましくは24mm離
間させると共に、結線cを、中心線dに対して上方向に
20度±10度、好ましくは20度偏心させている。つ
まり、前記所定の角度Θが上方向に20度±10度、好
ましくは20度に設定され、光学中心bと幾何学中心a
との離間幅Dが19mmから29mm、好ましくは24
mmに設定されている。
【0016】ここで、光学中心bとは、レンズを光軸が
通る点であり、光軸とは、2つのアール(球体)の中心
を結ぶ延長線である。即ち、図6に示すように、レンズ
に存在する2つの円心O1,O2を結んで延長する直線
が光軸Aであり、その光軸Aがレンズを通過する位置が
光学中心bである。また、幾何学中心aとは、幾何学的
にみた中心部分であり、円形のレンズであれば、その円
の中心がレンズの幾何学中心aとなる。また、平眼レン
ズの場合は、一般にレンズの凹面と凸面の曲率は断面図
では平行のようであるが、レンズベースカーブが深くな
るほど、両面が平行であると球面収差を生じるので、球
面収差を補正するレンズカーブに設計する必要があり、
凹面と凸面は平行にならない。従って、平眼レンズであ
っても2つの球体の中心O1,O2を有している。
【0017】各アンカット眼鏡レンズ1,2は、眩しさ
やぎらつきを抑えるための偏光を有しており、中心線d
と、レンズの偏光軸とが、互いに平行となるように形成
され、中心線dと、レンズの光学中心bからレンズの偏
光軸に平行に引いた平行線eとの距離が、8.21mm
±5mmに設定されている。前記各アンカット眼鏡レン
ズ1,2のタブ5,6は、厚み方向のレンズの凸面側に
突出していると共に、タブ5,6のレンズの外周から突
出した長さ及び幅はともに2mm以上であり、タブ5,
6の肉厚が互いに等しく、図2に鎖線で示す如く複数の
アンカット眼鏡レンズ1,2を積み重ねた際に、積層方
向に隣合う一方のアンカット眼鏡レンズ1,2のタブ
5,6が他方のアンカット眼鏡レンズ1,2のレンズ体
3,4の外周を受けて、積層方向に隣合うアンカット眼
鏡レンズ1,2のレンズ体3,4同士が互いに接触しな
いようになっている。
【0018】図1及び図3において、7は左眼用の眼鏡
レンズ、8は右眼用の眼鏡レンズで、これら眼鏡レンズ
7.8は、図1に点線で示す如く、アンカット眼鏡レン
ズ1,2を、幾何学中心aが変動しないように(アンカ
ット眼鏡レンズ1,2の幾何学中心aと眼鏡レンズ7,
8の幾何学中心aが同一位置になるように)カットし
て、図3に示す眼鏡枠9に対応する形状にしたものであ
る。従って、各眼鏡レンズ7,8の幾何学中心aはアン
カット眼鏡レンズ7,8の幾何学中心aと同一位置にあ
り、また各眼鏡レンズ7,8の光学中心bはカット形状
に拘わらず変動しないため、アンカット眼鏡レンズ1,
2の光学中心bと同一位置にある。
【0019】そして、カットした眼鏡レンズ7,8を眼
鏡枠9に装着することにより、アンカット眼鏡レンズ
1,2乃至眼鏡レンズ7,8を利用した眼鏡11を作
り、その眼鏡11を使用者が装着すれば、図4に示す如
く眼鏡レンズ7,8が10度から15度前傾すると共
に、図5に示す如く眼鏡レンズ7,8が使用者の顔面に
沿って左右方向外端から左右方向内端に向かうに従って
前方に進むように傾斜し、眼鏡レンズ7,8の幾何学中
心aが、使用者の瞳孔位置Eの眼鏡レンズ7,8の幾何
学的軸心方向前方に略位置する(幾何学中心aが瞳孔位
置Eに対応する)こととなる。また、このとき眼鏡レン
ズ7,8の光学中心bが幾何学中心aよりも左右方向内
側でかつ上側に偏位した位置にくるようになっている。
【0020】なお、図3において、13はテンプルを取
り付けるための智である。上記実施の形態によれば、使
用者が眼鏡11を装着すると、眼鏡11の眼鏡レンズ
7,8は、ハイカーブレンズであるから、図4に示すよ
うに眼鏡レンズ7,8は使用者の顔面にぴったりと沿
い、視野の向上や眼鏡枠9と顔面の隙間を少なくし、眼
鏡11と顔面との間への風や光の入り込みを少なくする
ことができる。しかし、図5に示すように、眼鏡レンズ
7,8は使用者の顔面に沿って左右方向外端から左右方
向内端に向かうに従って前方に進むように傾斜するた
め、眼鏡レンズ7,8の光学中心bが幾何学中心aの位
置にあると、レンズの左右方向の平行度が大きくなり前
方の物が見にくくなるが、眼鏡レンズ7,8の光学中心
bが瞳孔位置Eに対応する位置(幾何学中心a)より鼻
N側に偏位しているので、左右方向の平行度が大きくな
らず前方の物がよく見える。
【0021】また、眼鏡レンズ7,8を顔面に沿わせ
と、図4に示すように眼鏡レンズ7,8が10度から1
5度前傾するのが普通であるから、このときには光学中
心bを瞳孔位置(幾何学中心a)より鼻N側に偏位した
だけでは、上下方向の平行度が大きくなりすぎ、前方の
物が見にくくなるが、眼鏡レンズ7,8の光学中心bを
幾何学中心aから上方向に20度±10度、好ましくは
20度偏心させているので、レンズの上下方向の平行度
も大きくならず、前方の物がよく見える。また、偏光を
有する眼鏡レンズ7,8は、眼鏡11を装着した際に眼
鏡レンズ7,8の偏光軸が水平方向に向くだけでなく、
中心線dと、レンズの偏光軸とが、互いに平行となるよ
うに形成され、光学中心bと幾何学中心aとの離間幅D
が19mmから29mm、好ましくは24mmに設定さ
れると共に、幾何学中心aと光学中心bとを結ぶ結線c
を、偏光軸方向に対して上方向に20度±10度、好ま
しくは20度偏心させることにより、中心線dと、レン
ズの光学中心bからレンズの偏光軸に平行に引いた平行
線eとの距離が、8.21mm±5mmに設定されてい
るので、上記の場合と同様にレンズの光学性能の一つで
ある平行度が良くなるため、偏光を有する眼鏡レンズ
7,8の場合も、前方の物をよく見ることができるよう
になる。
【0022】また、アンカット眼鏡レンズ1,2は、そ
のレンズの外周に、該レンズの幾何学中心aから互いに
反対側に位置するように一組のタブ5,6が設けられ、
一組のタブ5,6の中心を結んだ線がレンズの幾何学中
心aを通る位置にあり、タブ5,6のレンズの外周から
突出した長さ及び幅はともに2mm以上であるので、ア
ンカット眼鏡レンズ1,2を眼鏡枠9に合わせてカット
するとき、光学中心bを眼鏡11の一定位置に位置合わ
せする治具に使うことができ、タブ5,6を利用するこ
とにより、カット時に正確に位置合わせできて、アンカ
ット眼鏡レンズ1,2のカットを簡単かつ正確に行うこ
とができる。
【0023】即ち、アンカット眼鏡レンズ1,2の周囲
にけがき線やドットで表示することでも、中心線dや光
学中心bの位置を表示することもできるが、カット時に
自動位置合わせする為には2mm以上のタブを設けた方
が正確に位置合わせできるのである。また、アンカット
眼鏡レンズ1,2を積み重ねたとき、タブ5,6の肉厚
が積層方向に隣合うレンズ面とレンズ面との接触を防止
し、レンズ面に擦り傷が入ることを防止できる。さら
に、レンズの幾何学中心aから互いに反対側に位置する
1組のタブ5,6の肉厚が等しいため、レンズカット時
にマガジンにアンカット眼鏡レンズ1,2を重ねたとき
多数を重ねても、アンカット眼鏡レンズ1,2の積層が
一方に傾いたり、アンカット眼鏡レンズ1,2がガタ付
いたりするような不都合が生じない。
【0024】なお、前記実施の形態では、アンカット眼
鏡レンズ1,2に1組のタブ5,6のみを設けている
が、アンカット眼鏡レンズ1,2の外周に1組のタブ
5,6の他に他のタブを設けるようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、眼鏡レンズを顔面に沿
わせるように装着した場合、レンズの光学性能である平
行度を小さくすることができ、前方の物をよく見ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すアンカット眼鏡レ
ンズの正面図である。
【図2】同図1のA−A線断面図である。
【図3】同眼鏡の正面図である。
【図4】同眼鏡を装着した状態の側面図である。
【図5】同眼鏡を装着した状態の平面図である。
【図6】レンズの光学中心を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】 1 アンカット眼鏡レンズ 2 アンカット眼鏡レンズ 3 レンズ体 4 レンズ体 5 タブ 6 タブ 7 眼鏡レンズ 8 眼鏡レンズ 11 眼鏡

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ体の外周に、レンズの幾何学中心
    aから互いに反対側に位置するように一組のタブが設け
    られ、レンズの幾何学中心aから離れた位置にレンズの
    光学中心bを持ち、幾何学中心aと光学中心bとを結ん
    だ結線cが、一組のタブと幾何学中心aとを通る中心線
    dに対して所定の角度を有することを特徴とするアンカ
    ット眼鏡レンズ。
  2. 【請求項2】 前記結線cが中心線dに対して有する所
    定の角度が、20度程度であることを特徴とする請求項
    1に記載のアンカット眼鏡レンズ。
  3. 【請求項3】 偏光を有するアンカット眼鏡レンズにお
    いて、 レンズの幾何学中心aから離れた位置にレンズの光学中
    心bを持ち、レンズの幾何学中心aと、レンズの光学中
    心bからレンズの偏光軸に平行に引いた平行線eとの距
    離が、8.21mm±5mmであることを特徴とするア
    ンカット眼鏡レンズ。
  4. 【請求項4】 前記レンズの光学中心bがレンズの幾何
    学中心aから19mm〜29mm離れた位置にあること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアンカッ
    ト眼鏡レンズ。
  5. 【請求項5】 レンズを積み重ねた際に隣合うレンズ体
    同士が互いに接触しないように他方のレンズ体の外周を
    受けるタブが、レンズ体の外周に、互いに間隔をおいて
    少なくとも1組設けられていることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載のアンカット眼鏡レンズ。
  6. 【請求項6】 前記1組のタブは、レンズ体の外周から
    突出した長さ及び幅がともに2mm以上であることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアンカット眼
    鏡レンズ。
  7. 【請求項7】 少なくとも一組のタブの中心を結んだ線
    がレンズの幾何学中心aを通る位置にあることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載のアンカット眼鏡レ
    ンズ。
  8. 【請求項8】 レンズの幾何学中心aから離れた位置に
    レンズの光学中心bを持ち、そのレンズを利用した眼鏡
    を使用者が装着すれば、レンズの光学中心bがレンズの
    幾何学中心aよりも左右方向内側でかつ上側に偏位した
    位置にくるように構成されていることを特徴とする眼鏡
    レンズ。
  9. 【請求項9】 偏光を有する眼鏡レンズにおいて、 レンズの幾何学中心aから離れた位置にレンズの光学中
    心bを持ち、レンズの光学中心bとレンズの幾何学中心
    aとを結んだ結線cが、レンズの偏光軸に対して所定の
    角度を有することを特徴とする眼鏡レンズ。
  10. 【請求項10】 前記光学中心bとレンズの幾何学中心
    aとを結んだ結線cが偏光軸に対して有する所定の角度
    が、20度程度であることを特徴とする請求項9に記載
    の眼鏡レンズ。
  11. 【請求項11】 前記レンズが6ベース以上のレンズカ
    ーブを有することを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載の眼鏡レンズ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の眼
    鏡レンズを利用した眼鏡。
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