JP4215080B2 - 電子文書管理装置、電子文書管理方法、電子文書管理プログラム、および電子文書を作成するためのプログラム - Google Patents
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Description
ところで、電子文書に含まれる、図、写真、あるまとまった内容からなる一群の記述その他の構成要素各々の機密レベルは一定とは限らない。すなわち、ある構成要素はユーザ全員に開示しても構わない機密レベルの低いものであったり、これとは別の構成要素は極限られたユーザにしか開示してはならない機密レベルの高いものであったりする。このような電子文書の機密レベルは、最も高い機密レベルの構成要素に合わせざるをえない。しかし、このようにすると、機密レベルの低い構成要素は、ユーザ全員に開示しても構わないものであるにも関わらず、開示されないこととなり、電子文書の有効利用の観点からは問題がある。
上記の問題を解決するため、特許文献1には、以下に記す文書管理装置が開示されている。特許文献1の文書管理装置では、電子文書において構成要素単位で機密レベルを設定している。そして、電子文書へのアクセスが試みられると、アクセスを試みたユーザの機密レベル(アクセス権のレベル)と各構成要素の機密レベルとを比較し、構成要素毎にそのユーザに開示可能か否かを判定する。そして、開示不可と判定した構成要素については、伏せ字等に置き換えた上で、そのユーザにその電子文書を印刷等の形態で開示することとしている。
高いアクセス権を有するユーザHと低いアクセス権を有するユーザLとが、上記文書管理装置から入手した原文が同じ電子文書を用いて何らかの打合せを電話等ですることとする。このとき、ユーザHには全文が開示されるのに対し、ユーザLにはその一部に伏せ字が施された状態で開示される場合がある。この場合に、ユーザHには、ユーザLに対してどの範囲で電子文書が開示されているか分からないため、ユーザHが不用意に伏せ字部分(すなわち、機密性の高い部分)の内容をユーザLに話してしまう虞があり、機密保持が損なわれることとなってしまう。こういった事態は、ユーザLに開示された電子文書と同じものがユーザHの手元にあれば防げるのであるが、そうするためには、ユーザHはユーザLからそのコピーを送付してもらう等の必要に迫られ、非常に不便である。
あるいは、前記加工手段は、前記電子文書が前記ボックスに保管される際に、前記加工を実行することとしても構わない。この場合に、加工前の電子文書を保管する原文保管部と、一のボックスに保管された電子文書の他のボックスへの移動またはコピー指示を受け付ける移動・コピー受付手段とを有し、前記加工手段は、移動・コピー受付手段が移動またはコピー指示を受け付けると、前記一のボックスに保管された電子文書に対応する、前記原文保管部に保管されている電子文書に対し前記加工を施して、前記他のボックスへ保管することとすることもできる。
上記の目的を達成するため、本発明に係る電子文書管理方法は、文書保管手段と電子文書加工手段とを有する電子文書管理装置によって実行される方法であって、前記文書保管手段が、一のユーザに対しアクセス権限が付与されてなるボックスおよびユーザグループに対しアクセス権限が付与されてなるボックス毎に、どのボックスに保管されるかに拠って開示するか否かが決定される開示可否情報が構成要素毎に付与されてなる電子文書を保管する電子文書保管ステップと、前記電子文書加工手段が、前記開示可否情報を参照し保管先のボックスに応じて、開示不可の開示可否情報が付与されている構成要素について開示不能に電子文書を加工する加工ステップとを有することを特徴とする。
[電子文書管理システムの構成]
図1は、電子文書管理システム2の概略構成を示す図である。
電子文書管理システム2は、端末装置4と4台の画像形成装置6,8,10,12がLAN(Local Area Network)14を介して接続されて構成されている。なお、電子文書管理システム2を構成する端末装置の台数は、1台に限らず複数台でも良いし、画像形成装置の台数も複数台(本例では、4台)に限らず1台でも構わない。また、端末装置4、画像形成装置6,8,10,12を接続するネットワークは、LANに限らず、例えば、一般回線を用いたネットワークや無線通信によるネットワークであっても構わない。
画像形成装置6,8,10,12は、原稿台にセットされた紙文書の画像をスキャナで走査して読み取り、その画像を用紙上に電子写真方式でプリントして再現したり、端末装置4から受信した電子文書に基づいてその画像を用紙上にプリントしたり、原稿台にセットされた紙文書の画像を、端末装置4の指示によって読み取り、得られた電子文書を端末装置4に送信する機能を有する装置であって、一般的に、MFP(Multiple Function Peripheral)と称されるものである。
画像形成装置6は、制御部20を有する。制御部20は、CPU22を中心とし、CPU22に対し、制御プログラムの格納されたROM24、作業用のS−RAM(Static Random Access Memory)26、および画像形成等に関わる各種の設定値を記憶するバッテリバックアップされたNV−RAM(不揮発性メモリ)28がバス30を介して接続されて構成されている。
図3は、操作パネル34の詳細を示す平面図である。
液晶タッチパネル58には、設定中のコピー条件やコピーモード、コピー条件やコピーモードを選択するためのキー、および用紙切れや紙詰まりなどのメッセージが表示される。あるいは、後述するユーザIDやパスワードの入力を受け付けるための、図4に示すような、キーボード画面が表示される。
固定記憶装置40には、図5に示すように、区分けされた記憶領域である「ボックス」が複数個(本例では、5個)設定されている。当該ボックスは、電子文書の保管領域として使用される。すなわち、固定記憶装置40は、電子文書を保管する電子文書保管手段として機能する。
ボックスには、個々のユーザ毎に割り当てられるプライベートボックス42,44と、特定のユーザグループに割り当てられるグループボックス46,48と、画像形成装置6へのログインを許可されたユーザ全員に割り当てられるパブリックボックス50の3種類がある。
アクセス管理情報記憶部52は、図6(a)に示す、ユーザIDと個人パスワードとを対応付けて記憶する第1テーブル54と、図6(b)に示す、ボックスNo.とボックス種別、ボックス管理者名、およびボックスパスワードとを対応付けて記憶する第2テーブル56とを備えている。
また、画像形成装置6へのログインが許可されたユーザが、グループボックスにアクセスする際には、ボックスパスワードの入力が求められ、入力されたボックスパスワードと第2テーブル56に登録されているボックスパスワードとが一致した場合に限って、当該グループボックスへのアクセスが許可される。
パブリックボックスは、ボックスパスワードが設定されていないので、画像形成装置6へのログインが許可されたユーザ全員がアクセス可能である。
ユーザ2(User2)は、グループB(GroupB)に属し、個人パスワード「22def」とNo.4ボックスのボックスパスワード「bb456」とを知得しているものとする。
[電子文書に対する開示制限設定と電子文書のボックスへの保管]
上述したボックスには、電子文書が保管されるのであるが、当該電子文書は、その構成要素毎に、どのボックスに保管されるかに拠って開示するか否かが決定される開示可否情報が付与されている。開示可否情報には、「開示可」と「開示不可」の2通りがある。例えば、ある電子文書におけるある文字列「abc」からなる構成要素に対し、No.1ボックスの場合は「開示可」に設定され、No.2ボックスの場合は「開示不可」に設定されているとし、この電子文書は、No.1ボックスとNo.2ボックスの両方に保管されているとする。この場合、No.1ボックスから出力される電子文書の文字列「abc」はそのままである一方、No.2ボックスから出力される電子文書の文字列「abc」は確認できない状態、例えば、黒塗り等の伏字処理が施されていることとなる。
図7〜図9は、端末装置4(図1)にインストールされて実行されるアプリケーションプログラムのフローチャートである。
端末装置4において当該プログラムが起動されると、端末装置4は、LAN14(図1)に接続されている画像形成装置を検索し、液晶ディスプレイ装置18(図1)に、検出された画像形成装置の一覧表示を行う(ステップS2)。この一覧表示は、これから開示制限設定する電子文書の保管先とする画像形成装置を選択するためのものである。
ユーザにより、マウス16を介して、一覧表示されたファイル名の中から、一のファイル名(電子文書)が選択されると(ステップS10でYES)、開示制限設定処理(ステップS12)へと進む。ここでは、ファイル名「document001」の電子文書が選択されたものとする。
図8に示すのは、開示制限設定処理(ステップS12)の詳細を示すフローチャートである。開示制限設定処理は、大きく分けて、電子文書において開示可否設定対象とする構成要素の選択を受け付ける構成要素受付処理(ステップS21〜S26)と、選択された構成要素毎に、開示可否情報をボックスと対応付けて登録する開示可否情報登録処理(ステップS27〜S31)とからなる。
図10(a)に示すように、構成要素選択画面71の文書表示領域78に、ステップS10(図7)で選択した文書が表示されると共に、その右側に、選択要素番号を登録するためのコンボボックス73が表示される。
まず、文書中の登録したい領域(構成要素)、例えば、領域86をマウス16でドラッグし、反転させる(ステップS23でYES)。続いて、コンボボックス73で選択要素番号、例えば、選択要素1を選択する(ステップS24でYES)。そうすると、選択された構成要素の当該電子文書における配置領域(x1,y1〜x2,y2)を特定し、当該配置領域が選択要素No.1と対応付けられて、開示可否情報テーブル84に登録される(ステップS25)。この操作を、各領域92,94と繰り返し、文書中の各領域(構成要素)と選択要素番号を対応付ける。対応付けが終わったら「設定終了」ボタン75をクリックする(ステップS26でYES)。以上により、開示可否情報テーブル84(図12)において、選択要素No.と各構成要素の配置領域との対応表が作成される。
構成要素番号が選択された状態で、開示可否設定領域80のチェックボックス82のいずれかがマウス16を介してチェックされると(ステップS29でYES)、開示可否情報テーブル84の対応するチェックボックスNo.の欄に開示不可情報「×」を登録する(ステップS30)。なお、開示可否情報テーブル84の「ボックスNo.」欄には、初期設定として全て開示可情報「○」が登録されていて、チェックボックスがチェックされたボックスNo.のみが開示不可情報「×」に変更登録される。これにより、選択された構成要素に、配置領域を介して、開示可否情報(開示可または開示不可)が付与されることとなる。
以下、ステップS28〜S30が繰り返されて、選択された構成要素に開示可否情報が付与されて、開示可否情報テーブル84が完成する。
保管ボックス選択処理では、先ず、液晶ディスプレイ装置18(図1)に、図11に示すような保管ボックス選択画面96が表示されると共に、図13に示すような保管ボックステーブル98が準備される。
保管ボックス選択終了ボタン102がクリックされると(ステップS40でYES)、保管ボックス選択処理を終了して、図7のステップS16へ戻る。ここでは、保管先として、No.1、No.3、およびNo.5のボックスが選択されたものとする。
[文書出力処理]
次に、上述したようにして画像形成装置内の固定記憶装置40の各ボックスに保管された電子文書の出力処理について説明する。ここでは、電子文書を用紙上に再現するプリント出力を例にして説明する。
当該プログラムは、操作パネル34のボックスキー60(図3)が押下されると起動される。
先ず、操作パネル34の液晶タッチパネル58にユーザIDおよび個人パスワード受付画面(不図示)が表示され、ユーザIDおよび個人パスワードが入力されると(ステップS50)、固定記憶装置40内に設けられたボックスのNo.が、「ボックスNo.」キーの形態で一覧表示(不図示)される(ステップS52)。このとき、グループボックス、パブリックボックス、およびユーザIDおよび個人パスワードで認証されたユーザのプライベートボックス(すなわち、アクセス権限の与えられたボックス)が存在する場合には、そのプライベートのボックスNo.が表示される。
グループボックスである判定した場合は(ステップS56でYES)、液晶タッチパネル58にパスワード受付画面(不図示)を表示する(ステップS58)。そして、第2テーブル56(図6)を参照し、ユーザから入力されたパスワードが、ステップS54で選択されたボックスのパスワードと一致するか否かの判定を行う(ステップS60)。
一方、一致すると判定した場合は(ステップS60でYES)、ステップS54で選択されたボックスに保管されている文書をファイル名で一覧表示する(ステップS64)。
先ず、選択された文書の電子文書ファイルに開示可否テーブル84(図12)が付属しているか否かを判定し(ステップS72)、付属している場合は(ステップS72でYES)、変数nを「1」にセットして(ステップS74)、ステップS76へ進む。変数nは、開示可否テーブル84の選択要素No.を特定するためのものである。
その結果、「開示不可(×)」情報が登録されていると判定した場合は(ステップS76でYES)、電子文書の対応する配置領域(選択要素No.1の配置領域)に存する文字列に伏字等を行う開示制限処理を実行する(ステップS78)。後述するように、本例では、該当する文字列に代えて黒塗りをしている。
[出力結果]
ここで、上記した例において、電子文書(ファイル名:document001)を、No.1ボックス(ユーザ1のプライベートボックス)、No.3ボックス(グループAのグループボックス、No.5ボックス(パブリックボックス)の各々から出力してプリントした例を図16に示す。上述したように、ユーザ1〜4の内、No.1ボックスのアクセス権限を有するのは、ユーザ1のみであり、No.2ボックスのアクセス権限を有するのは、グループAに属するユーザ1、ユーザ3であり、No.5ボックスのアクセス権限を有するのはユーザ1〜4全員である。
また、ユーザ1は、同じグループAのメンバーであるユーザ3と電話等によって当該電子文書をもとに議論をする際には、No.3ボックス(グループAのグループボックス)から当該電子文書を引き出すだけで、ユーザ3と同じ開示状態の文書を得ることができる。これにより、[発明が解決しようとする課題]で指摘したような不都合が解消されることとなる。
(変形例)
上記実施の形態では、ボックスから出力する際に、当該ボックスに応じて電子文書の加工を行っているが、変形例では、ボックスに保管する際に、保管先のボックスに応じて電子文書の加工を行うこととしている。また、変形例では、ボックスに拠って異なる開示形態で電子文書が保管されることとなるので、電子文書をボックス間でコピーまたは移動する際には、コピー先または移動先のボックスに応じて電子文書を加工し直す処理がなされる。
図17に示すのは、変形例に係る画像形成装置における固定記憶装置40内の記憶領域を示すブロック図である。変形例における固定記憶装置40では、アクセス管理情報記憶部52、No.1〜5ボックスに加え、原文保管部104が設けられている。
なお、変形例でも、上記実施の形態と同様の電子文書例(図10、図12、図13)を用いて説明することとする。
電子文書を受信すると(ステップS100でYES)、受信した電子文書を原文保管部104(図17)に原文としてそのまま保管する(ステップS102)と共に、保管ボックステーブル98(図13)で指定されている各ボックスへ、必要に応じて加工した上で、保管する(ステップS104〜S110)。
特定したボックスNo.に応じて電子文書を加工した上で(ステップS106)、当該ボックスNo.のボックスに加工後の電子文書を保管する(ステップS108)。なお、電子文書の加工処理(ステップS106)は、図15に示すステップS72〜S82の処理と同様なので、その説明については省略する。
続いて、電子文書のボックス間における移動またはコピー処理について、図19、図20を参照しながら説明する。
図19は、画像形成装置の制御部20(図2)で実行されるプログラムのフローチャートである。
移動またはコピー対象となる文書が選択された状態での液晶タッチパネル58の表示画面を図20(a)に示す。
一方、「コピーする」キー116が押下されると(ステップS124でNO)、コピー処理がなされるのであるが、当該処理(ステップS136〜S142)は、元の電子文書が元のボックスから削除されないこと以外(ステップS134を有しないこと以外)は、上記した移動処理(ステップS126〜S132)と同様であるので、その説明については省略する。
ここで、No.3ボックス(グループAのグループボックス)からNo.2ボックス(ユーザ2のプライベートボックス)に電子文書(ファイル名:document001)を移動またはコピーした場合を具体例とし、図21を参照しながら説明する。
図21(c)に示すのは、移動またはコピーの結果、No.2ボックスに保管された状態の電子文書である。図12に示した開示可否情報テーブル84から、文字列86(選択要素No.1)および文字列92(選択要素No.2)には、開示制限は課せられていない(「開示不可(×)」情報が付与されていない)ので、伏字にされることなくそのままの状態で保管されている一方、イラスト94(選択要素No.3)は、開示制限が課せられている(「開示不可(×)」情報が付与されている)ので、黒塗りの伏字にされて保管されている。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下のような形態とすることもできる。
(1)上記実施の形態では、固定記憶装置内に一定の記憶容量を有する記憶領域(ボックス)を複数個確保し、一の電子文書を複数のボックスで保管する場合には、現実に各ボックス(記憶領域)に保存することとした(すなわち、例えば、3個のボックスで保管する場合には、当該電子文書が3個保存されることとなった)。
したがって、本明細書において、「電子文書をボックスに(で)保管する」とは、ボックスに対応する記憶領域を現実に確保して、当該記憶領域に電子文書を保存する場合と、管理テーブル等を用いて、電子文書をボックス(No.)に関連付けて保存する場合とを含む概念で用いる。
(2)上記実施の形態では、構成要素に対し開示可否情報が、当該構成要素の配置領域を介して付与されることとしたが(図12等)、これに限らず、構成要素と開示可否情報とを直接的に関連付けることとしてもよい。即ち、構成要素を特定する手段は、配置領域に基づく手段に限らず、各構成要素にIDを付加し、そのIDをもって構成要素を特定することも可能である。また、文書のレイアウト情報(「A行目のB番目の文字からX行目のY番目の文字まで」等)によって構成要素を特定する手段も考えられる。
(3)上記実施の形態では、開示不可の開示可否情報が付与された構成要素に対して、黒塗りの伏字処理を施したが、伏字処理は、これに限らず、他の記号(例えば、「○」や「×」)に置き換えても構わない。あるいは、該当する構成要素を単に削除して、空白にすることとしても構わない。要は、該当する構成要素の意味内容が当該文書を受け取ったユーザに伝わらないような加工であれば構わないのである。
(4)上記実施の形態では、開示不可の開示可否情報を付与する構成要素として、文字列86,92やイラスト94(図10等)を例に挙げたが、当該構成要素の単位はこれに限らず任意である。例えば、文字列とイラストとを混在させて一構成要素としても構わない。また、複数ページからなる電子文書において、1ページ全体を一構成要素としても構わない。
(5)上記実施の形態では、端末装置に保存されている電子文書に開示制限設定処理(ステップS12(図7))を施した上で、画像形成装置の固定記憶装置に保管することとしたが、これに限らず、画像形成装置に保管されている電子文書を端末装置から読み出し、当該詠み出した電子文書に開示制限設定処理(ステップS12(図7))を施した上で、画像形成装置に戻す(保管し直す)ようにすることも可能である。
(6)上記実施の形態では、開示制限設定処理が施された電子文書は、プリントの用に供したが、出力される電子文書の利用はこれに限らない。例えば、ファクシミリ送信したり、端末装置や他の画像形成装置にネットワーク送信したり、Eメールに添付して送信したり、あるいは、自装置(画像形成装置)の液晶表示装置に表示する等の利用態様が考えられる。
20 制御部
40 固定記憶装置
42,44 プライベートボックス
46,48 グループボックス
50 パブリックボックス
Claims (7)
- 一のユーザに対しアクセス権限が付与されてなるボックスおよびユーザグループに対しアクセス権限が付与されてなるボックス毎に、どのボックスに保管されるかに拠って開示するか否かが決定される開示可否情報が構成要素毎に付与されてなる電子文書を保管する電子文書保管手段と、
前記開示可否情報を参照し保管先のボックスに応じて、開示不可の開示可否情報が付与されている構成要素について開示不能に電子文書を加工する加工手段と、
を有することを特徴とする電子文書管理装置。 - 一の前記ボックスに保管されている電子文書の出力指示を受け付ける出力受付手段と、
出力指示のあった電子文書を当該ボックスから出力する出力手段とを有し、
前記加工手段は、出力指示された電子文書が前記出力手段から出力される際に、前記加工を実行することを特徴とする請求項1記載の電子文書管理装置。 - 前記加工手段は、前記電子文書が前記ボックスに保管される際に、前記加工を実行することを特徴とする請求項1記載の電子文書管理装置。
- 加工前の電子文書を保管する原文保管部と、
一のボックスに保管された電子文書の他のボックスへの移動またはコピー指示を受け付ける移動・コピー受付手段とを有し、
前記加工手段は、移動・コピー受付手段が移動またはコピー指示を受け付けると、前記一のボックスに保管された電子文書に対応する、前記原文保管部に保管されている電子文書に対し前記加工を施して、前記他のボックスへ保管することを特徴とする請求項3記載の電子文書管理装置。 - 請求項1記載の電子文書を作成するためのプログラムであって、
電子文書を表示手段に表示させる処理と、
表示された電子文書の構成要素の一部の選択を受け付ける処理と、
選択された構成要素に対し、開示可否情報をボックスと対応付けて付与する処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 文書保管手段と電子文書加工手段とを有する電子文書管理装置によって実行される方法であって、
前記文書保管手段が、一のユーザに対しアクセス権限が付与されてなるボックスおよびユーザグループに対しアクセス権限が付与されてなるボックス毎に、どのボックスに保管されるかに拠って開示するか否かが決定される開示可否情報が構成要素毎に付与されてなる電子文書を保管する電子文書保管ステップと、
前記電子文書加工手段が、前記開示可否情報を参照し保管先のボックスに応じて、開示不可の開示可否情報が付与されている構成要素について開示不能に電子文書を加工する加工ステップと、
を有することを特徴とする電子文書管理方法。 - 電子文書管理装置のコンピュータに、
一のユーザに対しアクセス権限が付与されてなるボックスおよびユーザグループに対しアクセス権限が付与されてなるボックス毎に、どのボックスに保管されるかに拠って開示するか否かが決定される開示可否情報が構成要素毎に付与されてなる電子文書を保管する電子文書保管処理と、
前記開示可否情報を参照し保管先のボックスに応じて、開示不可の開示可否情報が付与されている構成要素について開示不能に電子文書を加工する加工処理と、
を実行させるためのプログラム。
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