JP4214959B2 - スピンドルモータ位置調整機構 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスク装置のスピンドルモータをシャーシに取り付ける際の位置調整を
行うためのスピンドルモータ位置調整機構に関する。
図6は従来のスピンドルモータ位置調整機構の構成を示す平面図である。図6において
、2aはスピンドルモータ2の底面であり、この底面2aには3個の雌ネジ穴21,22
,23が設けられている。71,72,73は図示しないシャーシに形成されている長円
形状のシャーシ取付け穴であり、雌ネジ穴21,22,23の位置に対応している。74
は図示しないシャーシに形成されたシャーシ調整穴であり、このシャーシ調整穴74は、
図5に示すような調整工具9の先端を差し込み、スピンドルモータ2を横方向(調整方向
)に移動させるために用いられる。調整工具9は、円柱9aと、この円柱9aの先端部に
中心軸が一方に寄った小さな円柱9bとから成っている。図6において、33は光ピック
アップの対物レンズであり、この対物レンズ33で集光されたメインビームMと先行サブ
ビームS1と後方サブビームS2は光ディスク上のトラックにスポット照射される。
さて、光ピックアップの受光素子(光検出器)において、メインビーム反射光を受光す
る受光部とサブビーム反射光を受光する受光部との配置距離が短い場合、スピンドルモー
タ2の回転中心(ディスク中心)と光ピックアップの対物レンズ33の中心とを精度良く
合わせることが必要となる。図7はメインビームMと先行サブビームS1と後行サブビー
ムS2とがトラック上の正規位置にある状態を示し、図8は調整がズレた場合のメインビ
ームMと先行サブビームS1と後行サブビームS2のトラック上の位置状態を示す。それ
らの中心のズレが生じた場合、読取系のサーボ特性、特に、記録系においては未記録時の
トラック位置情報の認識性能に悪影響を及ぼし、記録後の記録品質にも多大な悪影響を及
ぼすことになる。したがって、スピンドルモータ2の位置調整は記録時の重要性を考慮し
、未記録ディスクを用い、サーボ信号であるトラッキングエラー信号をモニタしながら調
整を行う。
図4はスピンドルモータの位置調整時にトラッキングエラー信号をモニタする波形モニ
タ装置がトラッキングエラー検出回路に接続されている状態を示すブロック図である。
図4において、2は光ディスク1を回転させるスピンドルモータであり、3は光ディス
クに対して情報を光学的に記録/再生を行うための光ピックアップである。この光ピック
アップ3において、36はレーザ光を出射する光源であり、この光源36から出射された
レーザ光は、ホログラム素子35を通過してミラー34で反射された後、対物レンズ33
によって集光され、光ディスク1の記録面にスポット照射される。そして、光ディスク1
の記録面で反射された戻り光は、再び対物レンズ33によって集光され、ミラー34によ
って反射された後、ホログラム素子35を通過する際に複数の光束群に分光されて、多分
割受光素子群(光検出器)37に入射する。なお、光ディスク1の記録面にレーザ光の焦
点を合わせるためのフォーカス系のサーボに関する説明はここでは省略する。
対物レンズ33で集光された光ディスク1からの反射光には、光ディスク1の記録面上
のトラック溝で回折された+/−1次光成分が含まれており、ホログラム素子35の表面
におけるトラック溝方向に対して左右に2分割された第1,第2領域のそれぞれは、+1
次光または−1次光成分で変調された領域に対応するように位置設定されている。ホログ
ラム素子35における第1,第2領域を通過した戻り光は、それぞれ異方向に分光され、
多分割受光素子群37で受光されて光電変換される。そして、トラッキングエラー検出回
路4は、多分割受光素子群37から出力される個別の信号のうち適当な信号を選択して、
その差をとることにより、トラッキングエラー信号を生成する。
次に、対物レンズ33のスレッド(図示せず)に対するレンズシフトについて説明する
。対物レンズ33を搭載するレンズホルダ32は、スレッドに対して光ディスク1の半径
方向(トラッキング方向)に動けるように、トラッキングアクチュエータ31に可動自在
に支持されている。したがって、レンズホルダ32はアクチュエータ31によって駆動さ
れ、トラッキングエラー検出回路4から出力されたトラッキングエラー信号に基づきトラ
ッキングドライブ回路5を介してトラッキングドライブ電圧がトラッキングアクチュエー
タ31に供給され、トラッキングサーボ制御が行われる。
この時、光ディスク1の偏心に伴ってトラッキング方向にレンズホルダ32、即ち対物
レンズ33がシフトするが、光ディスク1の回転周波数(偏心周波数)は例えば数Hz〜
数10Hzと高速であり、一方、スレッド4の送り動作の周波数帯域は例えば1Hzで低
速である。したがって、トラッキングサーボ時には、光ディスク1のトラック溝に対して
専ら対物レンズ33のみが追随し、トラック溝の偏心により対物レンズ33がスレッドに
対してシフトすることになる。
ここで、スピンドルモータ2の位置調整について説明する。この位置調整を行う際は、
トラッキングエラー信号をモニタするために、波形モニタ装置6がトラッキングエラー検
出回路4に接続される。
波形モニタ装置6に表示されたトラッキングエラー信号の波形をモニタしながらスピン
ドルモータ2の位置調整が行われるが、調整最良点の判断はトラッキングエラー信号の振
幅値が最大となる位置としている。記録系ディスクのトラッキングエラー信号はDPP(
差動プッシュプル)方式を用いており、このDPP信号(トラッキングエラー信号)は、
DPP=MPP−k*SPP ・・・ (イ)
前記式(イ)において、kは係数であり、MPP=(A+D)−(B+C)である。ま
た、SPP=(F−E)+(H−G)である。図9に示すように、A,B,C,Dはメイ
ンビームの分割出力であり、E,F,G,Hはサブビームの分割出力である。
前記式(イ)の関係からメインビームMとサブビームS1,S2とは図7や図8に示す
ような物理状態になり、DPP信号、つまりトラッキングエラー信号は例えば図10に示
すようにレベルが変動する。このトラッキングエラー信号をモニタし、振幅値がピークに
なるように、図5に示すような調整工具9を用いてスピンドルモータ2をタンジェンシャ
ル方向へ移動させる。調整工具9は、先端形状が偏芯した円柱状になっており、この調整
工具9をシャーシ調整穴74(図6参照)に差し込み、調整工具9の円柱9aの外周とス
ピンドルモータ2のケース側面とを接触させ、調整工具9を、円柱9bを中心として回転
させることにより、その偏芯軌道を用いてスピンドルモータ2を調整方向に移動させる。
なお、調整時は雌ネジ穴23,24,25(図6参照)に対するネジの仮止めによりスピ
ンドルモータ2をシャーシに仮固定しておき、調整終了後はネジの本締めを行う。
実開平2−84120号公報 特開平10−69650号公報 特開平9−293324号公報 特開2003−173669号公報
しかしながら、スピンドルモータ2のシャーシへのネジの仮止めトルクのバラツキ、ネ
ジの直径の公差(例えば30〜50μm)、シャーシ取付け穴形状の公差などがあり、理
想的な平行移動が不可能な状態となる。この理由は、調整工具9をシャーシ調整穴74(
図6参照)に差し込み、調整工具9の円柱9aの外周とスピンドルモータ2のケース側面
とを接触させ、調整工具9を、円柱9bを中心として回転させることにより、その偏芯軌
道を用いてスピンドルモータ2を調整方向に移動させるが、このときスピンドルモータ2
は例えば図11に示すように若干の円弧運動をしてしまう。
この場合、メインビームMと先行サブビームS1と後行サブビームS2のトラックに対
する位置関係は図12に示すようになり、光ディスクやスピンドルモータ2自体が持って
いる偏芯成分と合致して、例えば図13に示すような波形のトラッキングエラー信号とな
る。これはスピンドルモータ2の位置調整時に、トラッキングエラー信号の波形全体のレ
ベル変動があり、レベルをピークに調整することは可能であるが、図12に示すようなメ
インビームMと先行サブビームS1と後行サブビームS2のトラックに対する位置関係に
ある状態での調整となるので、調整精度が低下するという懸念が残ることになる。
なお、特許文献1の従来技術は、光ディスクプレーヤにおいてターンテーブルの軸の倒
れを調整することによってスキュー調整を行うものであり、スピンドルモータをシャーシ
に取り付ける際の位置調整を行うためのスピンドルモータ位置調整機構に関するものでは
ない。
特許文献2の従来技術は、光ピックアップの位相差およびチルト調整に関するものであ
り、スピンドルモータをシャーシに取り付ける際の位置調整を行うためのスピンドルモー
タ位置調整機構に関するものではない。
特許文献3の従来技術は、トラッキングエラー信号を容易に調整することができるスピ
ンドルモータの位置調整手段を備えているが、これは機械的な構成が複雑であり、全体的
な機械的構成にズレが生じてくると、調整精度が低下することも考えられる。
特許文献4の従来技術は、ディスク記録または再生装置において簡素な構成でターンテ
ーブルの傾きを調整し、合わせてターンテーブルの交換作業性を改善するものであり、ス
ピンドルモータをシャーシに取り付ける際の位置調整を行うためのスピンドルモータ位置
調整機構に関するものではない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、光ディスク装置におけ
るスピンドルモータを簡単な調整機構により位置調整を行い、スピンドルモータの位置調
整精度の向上を図れるスピンドルモータ位置調整機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、光ディスクを回転させるスピンドルモータとディスクに対して情報を光学的に記録/再生するための光ピックアップとを備えた光ディスク装置における前記スピンドルモータをシャーシに固定するに際して、前記スピンドルモータを前記光ピックアップの対物レンズに対し所定の相対位置に位置決めするためのスピンドルモータ位置調整機構であって、 円柱状の前記スピンドルモータの一端面である底面に形成された複数の雌ネジ穴と、前記各雌ネジ穴の穴径とほぼ同じ穴幅を有する長円形状であって、その長手方向が前記スピンドルモータを位置調整のために移動させる調整方向と合致する配置で前記シャーシに形成された複数のシャーシ取付け穴と、前記各雌ネジ穴を対応する前記シャーシ取付け穴にそれぞれ合致させて前記スピンドルモータの底面が前記シャーシ上に載置された状態で前記各シャーシ取付け穴を介して前記各雌ネジ穴に螺入されることにより前記スピンドルモータを前記シャーシに仮止めする複数の取付けネジと、前記シャーシに仮止めされた前記スピンドルモータにおける前記調整方向に合致した径方向の一端側部位に近接する前記シャーシの箇所に長円形状の長手方向が前記調整方向に合致した配置で形成されたシャーシ調整穴と、前記シャーシ調整穴に回転自在に嵌まり込む直径を有する小径円柱体が大径円柱体の一端面における中心から偏芯した箇所から一体に突設された調整工具と、弾性力を有するバネ材で形成されて、前記スピンドルモータにおける前記シャーシ調整穴に対し前記調整方向の反対側で相対向する部位を中央とする前記調整方向に対し直交方向に沿った外周半面にこれを覆うように接触させて前記シャーシに固定されたブラケットと、前記光ピックアップから出力するRF信号から得られたトラッキングエラー信号をモニタする波形モニタ装置とを備え、前記調整工具の前記小径円柱体を前記シャーシ調整穴に差し込んで前記大径円柱体を回転操作することにより、前記小径円柱体を中心として回動する前記大径円柱体により前記スピンドルモータを押圧して前記調整方向に移動させ、前記スピンドルモータを、前記波形モニタ装置に表示されるトラッキングエラー信号の振幅が最大となる位置まで移動させることを特徴とするスピンドルモータ位置調整機構を提供する。
この構成において、スピンドルモータをシャーシに取り付ける際、スピンドルモータの調整方向に沿った外周半面がブラケットで覆われ、これにより、スピンドルモータを調整方向に移動させるときのスピンドルモータの調整方向に対し直交方向のガタが無くなる。そして、調整工具の小径円柱体をシャーシ調整穴に差し込み、光ピックアップから出力されたRF信号から得られたトラッキング信号を波形モニタ装置によりモニタし、トラッキングエラー信号の振幅が最大となるまで調整工具の大径円柱体を回してスピンドルモータを移動させることにより、スピンドルモータの位置調整が行われる。調整工具の小径円柱体を中心として回動する大径円柱体によりスピンドルモータを押圧して移動させても、バネ材のブラケットにより、スピンドルモータの調整方向に対し直交方向へ向けた円弧移動を抑えることができるので、スピンドルモータを正確に調整方向に向けて移動させることが可能となり、スピンドルモータの位置調整が可能となる。
この構成によれば、バネ材のブラケットにより、スピンドルモータを移動させる際の移動方向である調整方向に対し直交方向のガタが無くなり、また、調整工具の大径円柱体を回して小径円柱体を中心として回動する大径円柱体の偏芯軌道によりスピンドルモータを押圧して移動させても、バネ材のブラケットにより、スピンドルモータの大径円柱体の偏芯軌道により押圧されることによる円弧移動を抑えることができるので、取付けネジによる仮止めトルクのバラツキ、ネジ直径の公差、シャアシ取付け穴の形状の公差などがあっても、スピンドルモータを正確に調整方向に向けて移動させることが可能となり、スピンドルモータの位置調整の向上が図れる。しかも、スピンドルモータ位置調整機構は簡単な構成で実現できるので、品質の良い光ディスク装置を低価格で提供できる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ブラッケットが、調整開始時において、前記スピンドルモータに接触される外周半面における周方向の中央部と前記スピンドルモータの外周面との間に小さな隙間が存在する状態で前記シャーシに取り付けられていることを特徴としている。
この構成によれば、弾力性を有するバネ材からなるブラケットは、移動するスピンドルモータから押圧力を受けて隙間が無くなる形状に変形することで、スピンドルモータの外周半面に接触しながらもスピンドルモータの調整方向への移動を許容することができる。
以上のように本発明によれば、光ディスクを回転させるスピンドルモータとディスクに対して情報を光学的に記録/再生するための光ピックアップとを備えた光ディスク装置における前記スピンドルモータをシャーシに固定するに際して、前記スピンドルモータを前記光ピックアップの対物レンズに対し所定の相対位置に位置決めするためのスピンドルモータ位置調整機構であって、 円柱状の前記スピンドルモータの一端面である底面に形成された複数の雌ネジ穴と、前記各雌ネジ穴の穴径とほぼ同じ穴幅を有する長円形状であって、その長手方向が前記スピンドルモータを位置調整のために移動させる調整方向と合致する配置で前記シャーシに形成された複数のシャーシ取付け穴と、前記各雌ネジ穴を対応する前記シャーシ取付け穴にそれぞれ合致させて前記スピンドルモータの底面が前記シャーシ上に載置された状態で前記各シャーシ取付け穴を介して前記各雌ネジ穴に螺入されることにより前記スピンドルモータを前記シャーシに仮止めする複数の取付けネジと、前記シャーシに仮止めされた前記スピンドルモータにおける前記調整方向に合致した径方向の一端側部位に近接する前記シャーシの箇所に長円形状の長手方向が前記調整方向に合致した配置で形成されたシャーシ調整穴と、前記シャーシ調整穴に回転自在に嵌まり込む直径を有する小径円柱体が大径円柱体の一端面における中心から偏芯した箇所から一体に突設された調整工具と、弾性力を有するバネ材で形成されて、前記スピンドルモータにおける前記シャーシ調整穴に対し前記調整方向の反対側で相対向する部位を中央とする前記調整方向に対し直交方向に沿った外周半面にこれを覆うように接触されて前記シャーシに固定されたブラケットと、前記光ピックアップから出力するRF信号から得られたトラッキングエラー信号をモニタする波形モニタ装置とを備え、前記調整工具の前記小径円柱体を前記シャーシ調整穴に差し込んで前記大径円柱体を回転操作することにより、前記小径円柱体を中心として回動する前記大径円柱体により前記スピンドルモータを押圧して前記調整方向に移動させ、前記スピンドルモータを、前記波形モニタ装置に表示されるトラッキングエラー信号の振幅が最大となる位置まで移動させるようにしたので、バネ材のブラケットにより、スピンドルモータを移動させる際の移動方向である調整方向に対し直交方向のガタが無くなり、また、調整工具の大径円柱体を回して小径円柱体を中心として回動する大径円柱体の偏芯軌道によりスピンドルモータを押圧して移動させても、バネ材のブラケットにより、スピンドルモータの大径円柱体の偏芯軌道により押圧されることによる円弧移動を抑えることができ、これにより、取付けネジによる仮止めトルクのバラツキ、ネジ直径の公差、シャアシ取付け穴の形状の公差などがあっても、スピンドルモータを正確に調整方向に向けて移動させることが可能となり、スピンドルモータの位置調整の向上が図れる。しかも、スピンドルモータ位置調整機構は簡単な構成で実現できるので、品質の良い光ディスク装置を低価格で提供できる。
また、本発明によれば、前記ブラッケットが、調整開始時において、前記スピンドルモータに接触される外周半面における周方向の中央部と前記スピンドルモータの外周面との間に小さな隙間が存在する状態で前記シャーシに取り付けられているので、弾力性を有するバネ材からなるブラケットは、移動するスピンドルモータから押圧力を受けて隙間が無くなる形状に変形することで、スピンドルモータの外周半面に接触しながらもスピンドルモータの調整方向への移動を許容することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の
一実施形態に係るスピンドルモータ位置調整機構の構成を示す平面図である。図2は図1
に示すスピンドルモータ位置調整機構の側面図である。
図1において、2aはスピンドルモータ2の底面であり、この底面2aには3個の雌ネ
ジ穴21,22,23が設けられている。71,72,73は図示しないシャーシに形成
されている長円形状のシャーシ取付け穴であり、雌ネジ穴21,22,23の位置に対応
している。74はシャーシ7(図2参照)に形成されたシャーシ調整穴であり、このシャ
ーシ調整穴74は、前述した図5に示すような調整工具9の先端を差し込み、スピンドル
モータ2を横方向(調整方向)に移動させるために用いられる。また、図1において、3
3は光ピックアップの対物レンズであり、この対物レンズ33で集光されたメインビーム
Mと先行サブビームS1と後行サブビームS2は光ディスク上のトラックにスポット照射
される。
バネ材のブラケットは、スピドルモータの軸方向の外周面の約半分を覆う形状を有し、スピンドルモータ2をシャーシ7(図2参照)に取り付ける際の、図6に示すスピンドルモータ2の底面から見て紙面の縦方向、つまり調整方向に対し直交方向のガタを無くすると共に調整工具9の円柱9bを中心に回動する円柱9aの偏芯軌道により押圧されるスピンドルモータ2円弧移動を抑えるために、スピンドルモータ2が取り付けられるシャーシ7の所定部分に設けられている。
ここで、本実施形態におけるスピンドルモータ2の位置調整について図3に示すフロー
チャートを参照して説明する。この位置調整を行う際は、トラッキングエラー信号をモニ
タするために、波形モニタ装置6がトラッキングエラー検出回路4に接続される(図4参
照)。
先ず、シャーシ7に対して光ピックアップ3を取り付ける準備をする(ステップS1)
。即ち、スピンドルモータ2の底面2aに設けられた雌ネジ穴21,22,23をシャー
シ取付け穴71,72,73に合わした位置に、スピンドルモータ2をシャーシ7上に設
定する。そして、この状態で図示しない3本の取付けネジを、それぞれシャーシ取付け穴
71,72,73を介して雌ネジ穴21,22,23にネジ締めするが、ここでは仮止め
としておく(ステップS2)。
次に、図5に示すような調整工具9を用いてスピンドルモータ2をタンジェンシャル方
向へ移動させることによって、スピンドルモータ2の中心位置の調整を行う(ステップS
3)。調整工具9は、先端形状が偏芯した円柱状になっており、調整工具9をシャーシ調
整穴74(図6参照)に差し込み、調整工具9の円柱9aの外周とスピンドルモータ2の
ケース側面とを接触させ、調整工具9を、円柱9bを中心に回転させることにより、その
偏芯軌道を用いてスピンドルモータ2を調整方向に移動させる。このように、調整工具9
を回しても、バネ材のブラケット8により、スピンドルモータ2の偏芯軌道による円弧移
動を抑えることができるので、スピンドルモータ2を純粋に横方向に移動させることが可
能になる。
なお、ブラケット8があっても、スピンドルモータ2を横方向(図1から見て右方向)
に移動できるのは、ブラケット8の内側の中央面およびその付近と、この中央面およびそ
の付近に面するスピンドルモータ2の外周面との間に僅かながらの隙間が設けられている
と共に、ブラケット8が弾性力のある樹脂や板金などのバネ材から形成されているためで
ある。
さて、調整工具9を回してスピンドルモータ2の位置調整を行うときは、トラッキング
エラー信号をモニタするために、波形モニタ装置6がトラッキングエラー検出回路4に接
続される(図4参照)。波形モニタ装置6に表示されたトラッキングエラー信号の波形を
モニタしながらスピンドルモータ2の位置調整が行われるが、調整最良点の判断はトラッ
キングエラー信号の振幅値が最大となる位置としている。このようにしてトラッキングエ
ラー信号の振幅値が最大となるスピンドルモータ調整位置が決まった後は、仮止めしてい
た3本のネジを本締めして、この調整工程は終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、バネ材のブラケット8により、スピンドルモ
ータ2の底面2aから見て縦方向のガタが無くなり、また、調整工具9を回しても、バネ
材のブラケット8により、スピンドルモータ2の偏芯軌道による円弧移動を抑えることが
できるので、仮止めトルクのバラツキ、ネジ直径の公差、シャーシ取付け穴の形状の公差
などがあっても、スピンドルモータ2を純粋に横方向に移動させることが可能になり、ス
ピンドルモータ2の位置調整精度の向上を図れる。しかも、スピンドルモータ位置調整機
構は簡単な構成で実現できるので、品質の良い光ディスク装置を低価格で提供できる。
本発明の一実施形態に係るスピンドルモータ位置調整機構の構成を示す平面図である。 図1に示すスピンドルモータ位置調整機構の側面図である。 前記実施形態においてスピンドルモータの位置調整を行う手順を示すフローチャートである。 前記実施形態のスピンドルモータ位置調整機構または従来のスピンドルモータ位置調整機構を用いてスピンドルモータの位置調整時にトラッキングエラー信号をモニタする波形モニタ装置がトラッキングエラー検出回路に接続されている状態を示すブロック図である。 前記実施形態のスピンドルモータ位置調整機構または従来のスピンドルモータ位置調整機構を用いてスピンドルモータの位置調整を行うときに用いられる調整工具の先端部の上面図および側面図を示す。 従来のスピンドルモータ位置調整機構の構成を示す平面図である。 スピンドルモータの位置調整が正確に行われた場合のメインビームおよびサブビームの光スポットが光ディスク上のトラックの正規位置にある状態を示す図である。 スピンドルモータの位置調整がずれた場合の光ディスク上のメインビームおよびサブビームの光スポットの位置を示す図である。 受光素子の各受光部の配置パターンを示す図である。 スピンドルモータの位置調整を行う際にモニタされるトラッキングエラー信号の波形を示す図である。 従来のスピンドルモータ位置調整機構を用いて調整する際に問題点となる円弧移動を説明するための図である。 前記円弧移動してしまった場合の光ディスク上のメインビームおよびサブビームの光スポットの位置を示す図である。 前記円弧移動してしまった場合のトラッキングエラー信号の波形を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
2a スピンドルモータの底面
3 光ピックアップ
4 トラッキングエラー検出回路
6 波形モニタ装置
7 シャーシ
8 ブラケット
21,22,23 雌ネジ穴
71,72,73 シャーシ取付け穴
74 シャーシ調整穴

Claims (2)

  1. 光ディスクを回転させるスピンドルモータとディスクに対して情報を光学的に記録/再生するための光ピックアップとを備えた光ディスク装置における前記スピンドルモータをシャーシに固定するに際して、前記スピンドルモータを前記光ピックアップの対物レンズに対し所定の相対位置に位置決めするためのスピンドルモータ位置調整機構であって、 円柱状の前記スピンドルモータの一端面である底面に形成された複数の雌ネジ穴と、前記各雌ネジ穴の穴径とほぼ同じ穴幅を有する長円形状であって、その長手方向が前記スピンドルモータを位置調整のために移動させる調整方向と合致する配置で前記シャーシに形成された複数のシャーシ取付け穴と、前記各雌ネジ穴を対応する前記シャーシ取付け穴にそれぞれ合致させて前記スピンドルモータの底面が前記シャーシ上に載置された状態で前記各シャーシ取付け穴を介して前記各雌ネジ穴に螺入されることにより前記スピンドルモータを前記シャーシに仮止めする複数の取付けネジと、前記シャーシに仮止めされた前記スピンドルモータにおける前記調整方向に合致した径方向の一端側部位に近接する前記シャーシの箇所に長円形状の長手方向が前記調整方向に合致した配置で形成されたシャーシ調整穴と、前記シャーシ調整穴に回転自在に嵌まり込む直径を有する小径円柱体が大径円柱体の一端面における中心から偏芯した箇所から一体に突設された調整工具と、弾性力を有するバネ材で形成されて、前記スピンドルモータにおける前記シャーシ調整穴に対し前記調整方向の反対側で相対向する部位を中央とする前記調整方向に対し直交方向に沿った外周半面にこれを覆うように接触させて前記シャーシに固定されたブラケットと、前記光ピックアップから出力するRF信号から得られたトラッキングエラー信号をモニタする波形モニタ装置とを備え、
    前記調整工具の前記小径円柱体を前記シャーシ調整穴に差し込んで前記大径円柱体を回転操作することにより、前記小径円柱体を中心として回動する前記大径円柱体により前記スピンドルモータを押圧して前記調整方向に移動させ、前記スピンドルモータを、前記波形モニタ装置に表示されるトラッキングエラー信号の振幅が最大となる位置まで移動させることを特徴とするスピンドルモータ位置調整機構。
  2. 前記ブラッケットは、調整開始時において、前記スピンドルモータに接触される外周半面における周方向の中央部と前記スピンドルモータの外周面との間に小さな隙間が存在する状態で前記シャーシに取り付けられていることを特徴とする請求1記載のスピンドルモータ位置調整機構。
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