JP2000057621A - 光学ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

光学ピックアップ及び光ディスク装置

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JP2000057621A
JP2000057621A JP10229691A JP22969198A JP2000057621A JP 2000057621 A JP2000057621 A JP 2000057621A JP 10229691 A JP10229691 A JP 10229691A JP 22969198 A JP22969198 A JP 22969198A JP 2000057621 A JP2000057621 A JP 2000057621A
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light
optical
lens
optical pickup
light source
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JP10229691A
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Tomohiko Baba
友彦 馬場
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能であると共に、光学性能を向上
させ信頼性が向上するようにした、光学ピックアップ及
びこれを利用した光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 光源21から出射された光ビームを分割
する光分割手段22と、上記光分割手段により分割され
た各光ビームを回転駆動される光ディスクの信号記録面
上に集束させる光集束手段26と、上記光源と光集束手
段との間に配設された光分離手段24と、上記光分離手
段で分離された光ディスクの信号記録面からの戻り光ビ
ームを受光する受光部を有する光検出器29とを含んで
おり、光源と光分離手段との間に、光源からの光ビーム
の発散角を変更するレンズ23が備えられていると共
に、このレンズの一面に、上記光分割手段22が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミニディスク(M
D),光磁気ディスク(MO),コンパクトディスク
(CD),CD−ROM等の光学式ディスク(以下、
「光ディスク」という)の信号を記録及び/又は再生す
るための光学ピックアップ、及びこの光学ピックアップ
を備えた光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク用の光学ピックアップ
は、例えば図4に示すように構成されている。図4にお
いて、光学ピックアップ1は、例えばミニディスク(M
D)用の無限光学系の光学ピックアップであって、光源
としての半導体レーザ素子2から出射された光ビームの
光路中に順次に配設された、非点収差補正板3a,グレ
ーティング3b,ビームスプリッタ4,コリメータレン
ズ5,立上げミラー6及び対物レンズ7と、ビームスプ
リッタ4で反射された光ディスクDからの戻り光の分離
光路中に順次に配設されたウォラストンプリズム8a,
マルチレンズ8b及び光検出器9とから構成されてい
る。
【0003】このような構成の光学ピックアップ1にお
いては、半導体レーザ素子2からの光ビームは、非点収
差補正板3aにより非点収差が補正された後、グレーテ
ィング3bによって3分割され、それぞれビームスプリ
ッタ4を通過し、コリメータレンズ5によって平行光に
変換された後、立上げミラー6によって光ディスクの方
向に光路を折曲げられて、対物レンズ7により光ディス
クDの信号記録面に照射される。このとき、前記3分割
された各光ビームによって3つのスポットが形成され
る。
【0004】この信号記録面で反射された戻り光ビーム
は、再度対物レンズ7,立上げミラー6,コリメータレ
ンズ5を介して、ビームスプリッタ4に入射し、その反
射面4aで反射されることにより、ウォラストンプリズ
ム8aで偏光方向によって3分割され、マルチレンズ8
bにより非点収差を付与され且つ光路長を延ばされて、
光検出器9の受光面で受光され、記録信号が検出される
ようになっている。ここで、上記グレーティング3bに
より分割された各光ビームに基づいて、トラッキングエ
ラー信号が検出され、またウォラストンプリズム8aに
より分割された各ビームに基づいて、記録情報の検出
(MO検波)が行なわれるようになっている。
【0005】そして、正確な再生信号の検出のために、
半導体レーザ素子2からの光ビームが光ディスクの信号
記録面の正しい位置にスポットを形成して、正確な記録
信号の再生が行われるように、上記対物レンズ7が、所
定のサーボ信号に基づいて微動されるようになってい
る。この対物レンズ7のサーボとしては、光ディスクの
記録トラックに対して、光ディスクの径方向に沿って対
物レンズ7を微動させるトラッキングサーボと、光軸に
沿って光ディスクの信号記録面に接近,離間させる方向
に対物レンズ7を微動させるフォーカシングサーボとが
行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の光学ピックアップ1においては、無限光学系を構
成している。このため、コリメータレンズ5が必要にな
る等、部品点数が多くなり、部品コスト及び組立コスト
が高くなってしまうと共に、小型・薄型化が困難である
という問題があった。
【0007】これに対して、部品点数を低減するため
に、平行平板から成るビームスプリッタを使用して、非
点収差補正機能を付加すると共に、有限光学系の光学ピ
ックアップを構成すると、高倍率の場合、半導体レーザ
素子のレーザ光の利用効率が低下してしまうことから、
光学ピックアップには適していない。また、低倍率の有
限光学系の光学ピックアップにおいては、光学収差が大
きくなってしまうため、光ディスク装置の再生性能が十
分に確保できなくなってしまうという問題があった。
【0008】このため、半導体レーザ素子2の前にメニ
スカスレンズ等を配置することにより、半導体レーザ素
子2からの光ビームの発散角を変更して、より広い発散
角の光ビームを光ディスクの信号記録面に導くようにし
た方法も考えられる。しかしながら、このような構成の
光学ピックアップにおいては、半導体レーザ素子2とビ
ームスプリッタの間に、上記メニスカスレンズ及びグレ
ーティングが配設されることになる。従って、狭いスペ
ースにて、各光学素子相互の位置調整を高精度に行なう
必要があるため、信頼性が低下すると共に、小型化が困
難であるという問題があった。また、光学ピックアップ
の所謂焦点調整は、他の箇所で行なう必要があることか
ら、部品点数が多くなると共に、構造が複雑になる。従
って、コストが高くなると共に、信頼性が低下してしま
うという問題があった。
【0009】本発明は、以上の点に鑑み、小型化が可能
であると共に、光学性能を向上させ信頼性が向上するよ
うにした、光学ピックアップ及びこれを利用した光ディ
スク装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、光ビームを出射する光源と、上記光源か
ら出射された光ビームを分割する光分割手段と、上記光
分割手段により分割された各光ビームを回転駆動される
光ディスクの信号記録面上に集束させる光集束手段と、
上記光源と光集束手段との間に配設された光分離手段
と、上記光分離手段で分離された光ディスクの信号記録
面からの戻り光ビームを受光する受光部を有する光検出
器とを含んでおり、光源と光分離手段との間に、光源か
らの光ビームの発散角を変更するレンズが備えられてい
ると共に、このレンズの一面に、上記光分割手段が形成
されている、光学ピックアップにより、達成される。
【0011】また、上記目的は、請求項5の発明によれ
ば、光ディスクを回転駆動する駆動手段と、回転する光
ディスクに対して光を照射し、光ディスクからの信号記
録面からの戻り光を検出する光学ピックアップと、光学
ピックアップの光集束手段を二軸方向に移動可能に支持
する二軸アクチュエータと、光学ピックアップからの検
出信号に基づいて、再生信号を生成する信号処理回路
と、光学ピックアップからの検出信号に基づいて、光集
束手段を二軸方向に移動させるサーボ回路とを含んでお
り、上記光学ピックアップが、光ビームを出射する光源
と、上記光源から出射された光ビームを分割する光分割
手段と、上記光分割手段により分割された各光ビームを
回転駆動される光ディスクの信号記録面上に集束させる
光集束手段と、上記光源と光集束手段との間に配設され
た光分離手段と、上記光分離手段で分離された光ディス
クの信号記録面からの戻り光ビームを受光する受光部を
有する光検出器とを含んでおり、光源と光分離手段との
間に、光源からの光ビームの発散角を変更するレンズが
備えられていると共に、このレンズの一面に、上記光分
割手段が形成されている、光ディスク装置により、達成
される。
【0012】請求項1の構成によれば、光源から出射し
た光ビームは、レンズを透過した後、光分離手段及び光
集束手段を介して、光ディスクの信号記録面に集束す
る。そして、光ディスクからの戻り光ビームは、再び光
集束手段及び光分離手段を介して、光検出器に入射す
る。これにより、光検出器からの検出信号に基づいて、
光ディスクの再生信号とトラッキングエラー信号及びフ
ォーカスエラー信号が検出されることになる。
【0013】ここで、光源からの光ビームは、その発散
角がレンズによって変更されることにより、絞り込まれ
て、より集束されることになると共に、レンズの一面に
形成された光分割手段により例えばメインビームと二つ
のサイドビームに分割されることになる。これにより、
光源からの光ビームの利用効率が向上し、光学ピックア
ップそして光ディスク装置の読取性能が向上することに
なる。
【0014】また、光分割手段がレンズの一面に形成さ
れていることから、レンズと光分割手段が一体に構成さ
れることになるので、部品点数が少なくて済む。従っ
て、小型化が容易に行われることになると共に、光分割
手段とレンズ相互の位置決めが不要になることから、光
学性能が向上する。さらに、光学ピックアップの光学系
が有限光学系であることから、部品点数が少なくて済
み、全体が小型・薄型に構成されることになる。
【0015】上記光源とレンズが、共通のホルダーに装
着されることにより、一体的に構成されている場合に
は、組立の際には、光学ピックアップの光学ベースに対
してホルダーを組み込むだけで、光源,レンズ及び光分
割手段の組立が行われることになると共に、これらの光
源,レンズ及び光分割手段相互の位置決めが不要になる
ことから、組立が容易に行われると共に、信頼性がより
一層向上することになる。
【0016】上記ホルダーが、光軸の周りに回動される
ことにより、光分割手段の位相調整が行なわれる場合に
は、ホルダーを光軸の周りに回動させるだけの簡単な操
作によって、光分割手段の位相調整、即ち光ディスクの
信号記録面におけるメインビーム及びサイドビームが形
成するスポットのトラック幅方向の間隔が容易に調整さ
れることになる。
【0017】上記ホルダーが、光軸に沿って移動される
ことにより、焦点調整が行なわれる場合には、ホルダー
を光軸に沿って移動させるだけの簡単な操作によって、
光源からレンズ及び光分割手段そして光分離手段及び光
集束手段を介して光ディスクの信号記録面に集束される
光ビームの焦点位置が、容易に且つ正確に光ディスクの
信号記録面に合焦されることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図3を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0019】図1は、本発明による光学ピックアップの
一実施形態を組み込んだ光ディスク装置の全体構成を示
している。図1において、光ディスク装置10は、光デ
ィスク11を回転駆動する駆動手段としてのスピンドル
モータ12と、回転する光ディスク11の信号記録面に
対して光ビームを照射して信号を記録し、この信号記録
面からの戻り光ビームにより記録信号を再生する光学ピ
ックアップ20及びこれらを制御する制御部13を備え
ている。ここで、制御部13は、光ディスクコントロー
ラ14,信号復調器15,誤り訂正回路16,インター
フェイス17,ヘッドアクセス制御部18及びサーボ回
路19を備えている。
【0020】光ディスクコントローラ14は、スピンド
ルモータ12を所定の回転数で駆動制御する。信号復調
器15は、光学ピックアップ20からの記録信号を復調
して誤り訂正し、インターフェイス17を介して外部コ
ンピュータ等に送出する。これにより、外部コンピュー
タ等は、光ディスク11に記録された信号を再生信号と
して受け取ることができるようになっている。
【0021】ヘッドアクセス制御部18は、光学ピック
アップ20を例えば光ディスク11上の所定の記録トラ
ックまでトラックジャンプ等により移動させる。サーボ
回路19は、この移動された所定位置において、光学ピ
ックアップ20の二軸アクチュエータに保持されている
対物レンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向
に移動させる。
【0022】図2は、上記光ディスク装置10に組み込
まれた光学ピックアップ20の構成を示している。図2
において、光学ピックアップ20は、半有限光学系の光
学ピックアップとして構成されており、光源としての半
導体レーザ素子21から出射される光ビームの光路中に
順次に配設された、光分割手段としてのグレーティング
22,レンズ23,光分離手段としてのビームスプリッ
タ24,立上げミラー25及び光集束手段としての対物
レンズ26と、ビームスプリッタ24による分離光路中
に順次に配設された、ウォラストンプリズム27,マル
チレンズ28及び光検出器29とを備えている。
【0023】ここで、上記対物レンズ26を除く各光学
素子、即ち半導体レーザ素子21,グレーティング2
2,レンズ23,ビームスプリッタ24,立上げミラー
25,ウォラストンプリズム27,マルチレンズ28及
び光検出器29は、光学ピックアップ20に設けられた
二本の平行なガイドレール20a,20bに沿って、光
ディスク11の半径方向に移動可能に支持された光学ベ
ース20c上に、それぞれ固定保持されている。
【0024】上記半導体レーザ素子21は、半導体の再
結合発光を利用した発光素子であり、所定のレーザ光を
出射する。
【0025】グレーティング22は、入射光を回折させ
る回折格子であって、半導体レーザ素子21からの光ビ
ームを、0次回折光から成る主ビーム及び±1次回折光
から成るサイドビームの少なくとも3本の光ビームに分
割する。
【0026】上記レンズ23は、図2に示すように、凸
レンズであって、グレーティング22で分割された各光
ビームに関して、それぞれ発散角を変更する、即ち絞り
込むようになっている。さらに、レンズ23は、その入
射側(半導体レーザ素子21側)の面が、平面として形
成されていると共に、その表面に、上記グレーティング
22が形成されている。尚、図示の場合、レンズ23
は、ホルダー30(後述)の一端に取り付けられてい
る。
【0027】ビームスプリッタ24は、その偏光分離膜
24aが光軸に対して45度傾斜した状態で配設された
偏光ビームスプリッタであり、レンズ23からの光ビー
ムと光ディスク11の信号記録面からの戻り光を偏光分
離する。即ち、半導体レーザ素子21からの光ビームの
一部は、ビームスプリッタ24の偏光分離膜24aを透
過し、戻り光ビームの一部は、ビームスプリッタ24の
偏光分離膜24aで反射されるようになっている。
【0028】尚、図示の場合、ビームスプリッタ24
は、平行平板から構成されており、レンズ23からの光
ビームが透過する際、これらの光ビームに含まれる非点
収差が補正されるようになっている。
【0029】立上げミラー25は、光ディスク11の円
周方向に対して45度傾斜して配設されており、ビーム
スプリッタ24からの光ビームを垂直方向に90度反射
させると共に、光ディスク11からの戻り光ビームを水
平方向に90度反射させる。
【0030】対物レンズ26は、凸レンズであって、ビ
ームスプリッタ24からの光ビームを、回転駆動される
光ディスク11の信号記録面の所望の記録トラック上に
集束させる。ここで、対物レンズ26は、図示しない二
軸アクチュエータにより、二軸方向即ちフォーカス方向
及びトラッキング方向に移動可能に支持されている。
【0031】ウォラストンプリズム27は、四角柱状の
プリズムであって、光ディスク11からの戻り光ビーム
に基づいて偏光分離を行なうことにより、複数の光ビー
ムを出射するものである。
【0032】マルチレンズ28は、シリンドリカルレン
ズ及び凹レンズであって、戻り光ビームに対してフォー
カスエラー信号の検出のために、入射光に対して非点収
差を付与し、さらに、凹レンズ機能によって、光路長を
調整する。
【0033】光検出器29は、ビームスプリッタ24で
反射された戻り光ビームに対して、受光部を有するよう
に構成されている。
【0034】ここで、上記ホルダー30は、中空円筒状
に形成されていると共に、その一端に上記レンズ23が
取り付けられ、他端には、半導体レーザ素子21が取り
付けられている。これによって、半導体レーザ素子21
及びレンズ23そしてグレーティング22が一体的に構
成されていると共に、これらの半導体レーザ素子21及
びレンズ23そしてグレーティング22相互の位置決め
が、ホルダー30に組み込むことにより行なわれるよう
になっている。
【0035】さらに、上記ホルダー30は、図2に示す
ように、光学ベース20cに対して、矢印Aで示すよう
に光軸に沿って移動可能に、且つ矢印Bで示すように光
学の周りに回動可能に、支持されている。
【0036】本実施形態による光学ピックアップ20を
組み込んだ光ディスク装置10は、以上のように構成さ
れており、次のように動作する。先づ、光ディスク装置
10のスピンドルモータ12が回転することにより、光
ディスク11が回転駆動される。そして、光学ピックア
ップ20が、ガイドレール20a,20bに沿って、光
ディスク11の半径方向に移動されることにより、対物
レンズ26の光軸が、光ディスク11の所望のトラック
位置まで移動されることにより、アクセスが行なわれ
る。
【0037】この状態にて、光学ピックアップ20に
て、半導体レーザ素子21からの光ビームは、グレーテ
ィング22により3本の光ビームに分割されると共に、
レンズ23により集束された後、それぞれビームスプリ
ッタ24を透過する際に、非点収差が補正され、立上げ
ミラー25で光ディスク11に向かって反射され、対物
レンズ26を介して、光ディスク11の信号記録面に集
束される。光ディスク11からの信号を含んだ戻り光
は、再び対物レンズ26及び立上げミラー25を介し
て、ビームスプリッタ24に入射する。そして、ビーム
スプリッタ24の偏光分離膜24aで反射され、ウォラ
ストンプリズム27で偏光方向によって3分割され、マ
ルチレンズ28により非点収差を付与されて、光検出器
29に結像する。これにより、光検出器29の検出信号
に基づいて、光ディスク11の記録信号が再生される。
ここで、ウォラストンプリズム27により偏光分割され
た各ビームに基づいて、MO検波が行なわれるようにな
っている。
【0038】その際、信号復調器15は、光検出器29
からの検出信号から、上記グレーティング22により分
割された各光ビームに基づいて、3スポット法によりト
ラッキングエラー信号を検出すると共に、非点収差法に
よりフォーカシングエラー信号を検出する。そして、サ
ーボ回路19は、光ディスクドライブコントローラ14
を介して、サーボ制御を行ない、フォーカシング及びト
ラッキングが行なわれる。
【0039】この場合、半導体レーザ素子21からの光
ビームは、レンズ23の屈折作用によって、光ビームの
発散角が変更され、絞り込まれることになるので、半導
体レーザ素子21からの光ビームの利用効率が向上し、
戻り光の光強度が高められることになり、再生信号が確
実に検出されると共に、フォーカスエラー信号及びトラ
ッキングエラー信号も確実に検出され、より正確なフォ
ーカスサーボ及びトラッキングサーボが行われることに
なる。
【0040】かくして、例えば記録時に高出力が必要で
ある光磁気ディスク用光ディスク装置や、定格出力が低
い短波長レーザ光源を使用した光ディスク装置、さらに
低消費電力が必要とされるポータブル型光ディスク装置
等において、有用な光学ピックアップが得られることに
なる。
【0041】また、上記グレーティング22がレンズ2
3の入射側の面に形成されていることにより、部品点数
が少なくなると共に、光学ピックアップ20そして光デ
ィスク装置10が小型に構成されることになる。そし
て、グレーティング22とレンズ23との間の光学的位
置合わせが不要になるので、組立が容易に行われること
になる。さらに、半導体レーザ素子21及びレンズ23
がホルダー30に組み込まれることにより、半導体レー
ザ素子21,グレーティング22及びレンズ23が一体
的に構成されることになる。これにより、半導体レーザ
素子21,グレーティング22とレンズ23との間の光
学的位置合わせが不要になるので、組立がより一層容易
に行われることになる。
【0042】ここで、ホルダー30が、図2にて矢印A
で示すように光軸方向に移動されることにより、半導体
レーザ素子21からグレーティング22及びレンズ23
そしてビームスプリッタ24から対物レンズ26を介し
て光ディスク11の信号記録面に集束される光ビーム
が、光ディスクの信号記録面に合焦してスポットを形成
するように、所謂焦点調整が容易に行なわれることにな
る。これに対して、ホルダー30が、図2にて矢印Bで
示すように光軸の周りに回動されることにより、上述の
ように光ディスク11の信号記録面に集束される光ビー
ムが形成するスポットのうち、メインビームによるスポ
ットL1に対するサイドビームによるスポットL2,L
3の角度θが適宜に調整されることになる。これによ
り、二つのサイドビームによるスポットL2,L3のメ
インビームによるスポットL1に対するトラック幅方向
のずれ量dが適宜に調整されることになり、所謂3スポ
ットの位相調整が行なわれることになる。
【0043】上記実施形態においては、レンズ23とし
て、所謂平凸レンズが使用されているが、これに限ら
ず、互いに直交する経線方向で異なる曲率半径を有する
ものであってもよく、例えばトーリックレンズやシリン
ドリカルレンズも使用される。これにより、半導体レー
ザ素子21の発散角の方向性が補正されることになる。
【0044】さらに、上記実施形態においては、レンズ
23が集束作用を有する凸レンズの場合について説明し
たが、これに限らず、発散作用を有する負の曲率半径を
有していてもよいことは明らかである。
【0045】また、上記実施形態による光ディスク装置
10及び光学ピックアップ20においては、ミニディス
ク再生用の偏光光学ピックアップの構成が示されている
が、これに限らず、他の光磁気ディスク再生用の偏光光
学ピックアップ及び光磁気ディスク記録再生用の偏光光
学ピックアップ、さらにコンパクトディスク(CD)や
CD−ROMのための無偏光光学ピックアップ及び光デ
ィスク装置に対しても本発明を適用できることは明らか
である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
型化が可能であると共に、光学性能を向上させ信頼性が
向上するようにした、光学ピックアップ及びこれを利用
した光ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップの一実施形態を
組み込んだ光ディスク装置の全体構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の光ディスク装置における光学ピックアッ
プの構成を示す平面図である。
【図3】図2の光学ピックアップのホルダー回動による
位相調整を示す概略図である。
【図4】従来の光学ピックアップの一例の構成を示す平
面図である。
【符号の簡単な説明】
10・・・光ディスク装置、11・・・光ディスク、1
2・・・スピンドルモータ、13・・・制御部、14・
・・光ディスクトライブコントローラ、15・・・信号
復調器、16・・・誤り訂正回路、17・・・インター
フェイス、18・・・ヘッドアクセス制御部、20・・
・光学ピックアップ、21・・・半導体レーザ素子、2
2・・・グレーティング、23・・・レンズ、24・・
・ビームスプリッタ、25・・・立上げミラー、26・
・・対物レンズ、26a・・・アパーチャ、27・・・
ウォラストンプリズム、28・・・マルチレンズ、29
・・・光検出器、30・・・ホルダー。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月1日(1998.12.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】マルチレンズ28は、例えばシリンドリカ
ルレンズを含んでいて、入射光に対して非点収差を付与
する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源と、 上記光源から出射された光ビームを分割する光分割手段
    と、 上記光分割手段により分割された各光ビームを回転駆動
    される光ディスクの信号記録面上に集束させる光集束手
    段と、 上記光源と光集束手段との間に配設された光分離手段
    と、 上記光分離手段で分離された光ディスクの信号記録面か
    らの戻り光ビームを受光する受光部を有する光検出器と
    を含んでおり、 光源と光分離手段との間に、光源からの光ビームの発散
    角を変更するレンズが備えられていると共に、 このレンズの一面に、上記光分割手段が形成されている
    ことを特徴とする光学ピックアップ。
  2. 【請求項2】 上記光源とレンズが、共通のホルダーに
    装着されることにより、一体的に構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。
  3. 【請求項3】 上記ホルダーが、光軸の周りに回動され
    ることにより、光分割手段の位相調整が行なわれる構成
    としたことを特徴とする請求項1に記載の光学ピックア
    ップ。
  4. 【請求項4】 上記ホルダーが、光軸に沿って移動され
    ることにより、焦点調整が行なわれる構成としたことを
    特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。
  5. 【請求項5】 光ディスクを回転駆動する駆動手段と、 回転する光ディスクに対して光を照射し、光ディスクか
    らの信号記録面からの戻り光を検出する光学ピックアッ
    プと、 光学ピックアップの光集束手段を二軸方向に移動可能に
    支持する二軸アクチュエータと、 光学ピックアップからの検出信号に基づいて、再生信号
    を生成する信号処理回路と、 光学ピックアップからの検出信号に基づいて、光集束手
    段を二軸方向に移動させるサーボ回路とを含んでおり、 上記光学ピックアップが、 光ビームを出射する光源と、 上記光源から出射された光ビームを分割する光分割手段
    と、 上記光分割手段により分割された各光ビームを回転駆動
    される光ディスクの信号記録面上に集束させる光集束手
    段と、 上記光源と光集束手段との間に配設された光分離手段
    と、 上記光分離手段で分離された光ディスクの信号記録面か
    らの戻り光ビームを受光する受光部を有する光検出器と
    を含んでおり、 光源と光分離手段との間に、光源からの光ビームの発散
    角を変更するレンズが備えられていると共に、 このレンズの一面に、上記光分割手段が形成されている
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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