JP4214530B2 - 光パッチパネル - Google Patents
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Description
た。コネクターは、差込側コネクター(以後、光プラグと言う)と受口側コネクター(以
後、光ソケットと言う)より構成されている。光パッチパネルとは、多数の光ソケットが
筐体に設けられ、光ソケットは背面で光ファイバーで繋がれているものである。例えば、
光ソケットaとbが背面で光ファイバーで接続されている光パッチパネルで、光ソケット
aに光プラグaを、光ソケットbに光プラグbを接続することで、実質的に光プラグaと
光プラグbを接続したことになる。この様に、光プラグの接続中継となる光ソケットを多
数筐体に設けたものを、光パッチパネルと称している。従来は光ソケットや光プラグに付
加されていたナンバーやコードを見ながら、光ソケットに光プラグを挿入接続していたの
で、誤接続が起き易すかった。
。図16に、光ソケットと光プラグの接続確認方法を示す。光ソケット3が筐体8に多数
設けられている。対を成す光ソケット3aと3bは、背面で光ファイバー1で繋がれてい
る。光プラグ2aを光ソケット3aに、光プラグ2bを光ソケット3bに挿入することで
、光プラグ2aに繋がれている光関連装置(図示せず)と光プラグ2bに繋がれている光
関連装置(図示せず)を、光で接続するものである。光プラグ2aが、間違って光ソケッ
ト3bや3c、3dに挿入されないように、光プラグと光ソケットの接続を検知、評価す
るものである。
続される。各光プラグ2にはメモリー機能部5が設けられている。光ソケット3に光プラ
グ2が挿入接続されると、メモリー機能部5とアンテナ4が接近し対向することになる。
アンテナ4でメモリー機能部5から光プラグの情報を読み取り、制御部に情報を送るとと
もに、パソコン7で情報を処理、表示している。パソコンで処理、表示する情報は、光ソ
ケットに所定の光プラグが挿入されたかの判定と表示、次に挿入する光プラグはどれかの
指示等を行うことで、正確な接続と作業時間の短縮が図れると言うものである。
とができる。しかし、光ソケットと光プラグが光学的に確実に接続されたか否かは、光プ
ラグに繋がれた光関連装置の動作を確認するまで判らない。また、メモリー機能部やアン
テナ、パソコン等が不可欠である。光関連装置を多数接続する場合や遠隔監視するには有
効な方策であるが、接続数が限られている場合や測定等で光関連装置を接続する場合は、
この様なパソコンで監視するより、パッチパネルに設けられた表示器で簡単に判別できる
ことが望まれる。また、特許文献1の方法では、特殊なメモリー機能部やアンテナを各光
ソケットや光プラグに設ける必要があり、価格アップが避けられなかった。
グが正常に接続されたか否か、また、光学的に接続されたかを、光ソケット近傍に設けら
れた表示器で表示し、作業者に接続状態を知らせることができるパッチパネルを提供する
ことにある。
第1と第2の光プラグを装着し、第1の光プラグと第2の光プラグを光学的に接続する光
パッチパネルであって、対を成す光ソケットの第1と第2の光プラグを装着する反対側に
双方向性光量モニターを設け、前記双方向性光量モニターは内部に光学反射薄膜を有し、
第1の光プラグから入って前記光学反射薄膜で反射された反射光は第2の光プラグに結
合し出力光となり、逆方向から光が入った場合は、第2の光プラグから入って前記光学反
射薄膜で反射された反射光は第1の光プラグに結合し出力光となり、何れの結合時も前記
光学反射薄膜を透過した入力透過光は双方向性光量モニターで電気信号に変換され、前記
電気信号で入力光側の第1もしくは第2の光プラグと光ソケットの接続状態が判定できる
ことが好ましい。
オード(以後、PDと言う)で電気信号に変換し、電気信号の値から光ファイバー内の光
量を測定するものである。使用する光量モニターは、光学反射薄膜を有するコリメートレ
ンズとPDがコンパクトに組み合わされたものを使用することが、パッチパネルの小型化
の点から有利である。光量モニターの入力側光ファイバーから入った光はコリメートレン
ズを通り、光学反射膜で大部分が反射される。反射した光は再びコリメートレンズを通り
光量モニターの出力側光ファイバーに入る。光学反射薄膜を透過した透過光はPDに入り
、電気信号として取り出す。光学反射薄膜を透過した透過光は光量モニターでの光損失と
なるので、前記入力透過光は前記第1の光プラグ又は第2の光プラグから入った光の10
%以下に抑えられている。
ニターは、光量モニターの入力側光ファイバーから入った光の透過光および、出力側光フ
ァイバーから入った光の透過光のいずれも、PDに入る構造のものである。ここで言う入
力側、出力側光ファイバーとの呼称は便宜的に付けているもので、入力側を出力側に、出
力側を入力側に用いることができるので、双方向性光量モニターと称している。一方向性
光量モニターは、光量モニターの入力側光ファイバーから入った光の透過光だけが、PD
に入射し電気信号となる。出力側光ファイバーから入った光の透過光はPDに入射できな
い構造となっており、電気信号が得られないため、一方向性光量モニターと称している。
光プラグ→入力側光ソケット→光量モニターの入力側光ファイバー→光学反射薄膜で反射
→光量モニターの出力側光ファイバー→出力側光ソケット→出力側光プラグへとの経路を
光はたどり、入力側の光プラグに接続されている光関係装置と出力側の光プラグに接続さ
れている光関係装置が光結合される。また、光プラグから入力され光反射薄膜を透過した
光(以後、入力透過光と言う)は、PDに入り電気信号を出力する。電気信号は制御器で
加工され、表示器を作動させるものである。双方向性光量モニターを用いているので、入
力側光プラグと出力側光プラグを入れ替えても、入力透過光はPDに入るので電気信号は
得られ、表示器を作動させることができる。
接続されたことが、表示器の作動で確認することができる。また、入力側と出力側を固定
する必要のないパッチパネルとすることができる。
又は前記第2の光プラグから入って前記光学反射薄膜を透過した入力透過光と、前記反射
光が出力側光ソケットの端面で反射し前記光学反射薄膜を透過した反射透過光とを双方向
性光量モニターで電気信号に変換し、双方向性光量モニターから出力される電気信号で、
入力光側の光ソケットと光プラグの光学的接続の有無が判定できることが好ましい。
ァイバー端面に異物が付着して光が通らない、光ソケットと光プラグの光軸がずれてコア
部に光が通らないこと等々がある。また、光ファイバーの折れによって光が通らないこと
がある。光ソケット間に双方向性光量モニターを配することで、外観的(機械的)に光ソ
ケットと光プラグは結合していても、光学的に結合していない状態を検知し、表示器で表
示させることができる。前述したように、光が通らない原因は多数あるが、説明を判り易
くするため、以降、光プラグの光ファイバー端面に異物が付着する不具合があったとする
。
PDから電気信号出力はない。電気信号がないので制御器から表示器を作動させる信号を
出さないようにしても良いし、入力側に異常があるとの信号を出して、異常がある旨の表
示をすることもできる。
PDから電気信号を出すことができる。出力側の光プラグに不具合があった場合、光は出
力側の光ソケットまで来て、光ソケットの端部で光の一部が反射し、反射光として入力側
に戻っていく。この反射光を双方向性光量モニターで検知することで、出力側に不具合が
あることを表示させることができる。反射光は入力光の3%程度と光量は落ちるが、PD
の検知範囲が広いので、反射光の光学反射膜を透過した光(以後、反射透過光と言う)で
、PDから電気信号を得ることができる。出力側の光プラグに不具合があった場合は、入
力透過光と反射透過光が合わさった出力信号がPDから出ることになる。
に光プラグが正常に光学的接続されたときは入力透過光による信号、入力側の光プラグに
不具合がある場合は無信号、出力側の光プラグに不具合がある場合は入力透過光と反射透
過光による信号と、レベルの異なる信号を得ることができる。信号レベルに応じた表示信
号を、制御器を通して表示器に入力することで、光ソケットと光プラグの接続状態を視覚
的もしくは聴覚的に表すことができる。
第1の光プラグと第2の光プラグを装着し、第1の光プラグと第2の光プラグを光学的に
接続する光パッチパネルであって、入力光側の第1の光プラグと出力光側の第2の光プラ
グを光学的に接続する光ソケットの反対側に、入力ソケット側に配された第1の一方向性
光量モニターと、出力ソケット側に配された第2の一方向性光量モニターを直列に接続し
、前記第1及び第2の一方向性光量モニターは内部に光学反射薄膜を有し、第1の光プラ
グから入って前記光学反射薄膜で反射された反射光は第2の光プラグに結合し出力光とな
り、前記光学反射薄膜を透過した入力透過光は第1の一方向性光量モニターで電気信号に
変換し出力され、第2の一方向性光量モニターからは電気信号がなく、光の入出力方向が
逆になるように第1の光プラグと第2の光プラグを接続したときは、第1の一方向性光量
モニターからは電気信号がなく、前記光学反射薄膜を透過した入力透過光は第2の一方向
性光量モニターで電気信号に変換し出力され、第1と第2の一方向性光量モニターの電気
信号の有無で、光プラグの光学的接続の有無が判定できることが好ましい。
出力側光ファイバーを直列に接続する。第1と第2の一方向性光量モニターから出る電気
信号は、各々の一方向性光量モニターに対応する制御器で加工され表示器を作動させるも
のである。入力側の光ソケットに入力側の光プラグが装着され光学的に接続されると、入
力側光プラグ→入力側光ソケット→第1の一方向性光量モニターの入力側光ファイバー→
光学反射薄膜で反射→第1の一方向性光量モニターの出力側光ファイバー→第2の一方向
性光量モニターの出力側光ファイバー→光学反射薄膜で反射→第2の一方向性光量モニタ
ーの入力側光ファイバー→出力側光ソケット→出力側光プラグへとの経路を光はたどり、
入力側の光プラグに接続されている光関係装置と出力側の光プラグに接続されている光関
係装置が光結合される。第1の一方向性光量モニターに入った光の一部は、入力透過光と
なりPDに入り、表示器を作動させる。第2の一方向性光量モニターに入った光の一部は
透過光となるが、PDには到達しないのでPDからの電気信号出力はない。
らは電気信号がなく、第2の一方向性光量モニターからは入力透過光による電気信号が得
られることになる。表示器に表示されている方から表示されていない方に光が通っている
と言うことが判る。光ソケット間に一方向性光量モニターを直列に2個配したパッチパネ
ルとすることで、光の通っている方向を検知し表示する検知器として使用することもでき
る。
モニターからは前記第1の光プラグから入って前記光学反射薄膜を透過した入力透過光に
よる電気信号を出力し、第2の一方向性光量モニターからは、出力側光ソケットの端面で
反射し前記光学反射薄膜を透過した反射透過光による電気信号を出力し、光の入出力方向
が逆になるように第1の光プラグと第2の光プラグを接続したときは、第2の一方向性光
量モニターからは前記第2の光プラグから入って前記光学反射薄膜を透過した入力透過光
による電気信号を出力し、第1の一方向性光量モニターからは出力側光ソケットの端面で
反射し前記光学反射薄膜を透過した反射透過光による電気信号を出力し、
入力光側の光ソケットと光プラグの光学的接続の有無が判定できることが好ましい。
方向性光量モニターからも、電気信号出力はない。正接続状態で出力光側に不具合がある
場合は、第1の一方向性光量モニターから入力透過光、第2の一方向性光量モニターから
反射透過光の出力信号が出る。入出力光プラグを逆に接続した場合は、第1の一方向性光
量モニターから反射透過光、第2の一方向性光量モニターから入力透過光の出力信号が出
る。入力透過光と反射透過光で表示内容を変えることで、光の通る方向と出力光側の光ソ
ケットと光プラグの接続不具合の有無を検知し、表示することができる。
D等の視覚的もしくは電子音等の聴覚的な表示ができる表示器を有することが好ましい。
い、制御器からの出力で表示器を作動させる。一つの光量モニターに制御器と表示器を設
けることが好ましいものである。制御器から出力された信号を、パッチパネルの筐体に設
けられた表示器に入力することで作業者に知らせるだけでなく、信号を同時にパソコン等
に入力することもできる。パソコンに入力されたデーターは通信回線を通して、遠隔地に
居る作業者も利用できる。また、パソコンにデーター入力することで、接続状態のデータ
ーを保存することも可能となる。
入っていない場合のいずれによるものかを制御器で判定し、表示器に異なる表示を行うこ
とが好ましい。
入力透過光、入力透過光と反射透過光の合計されたものの4種類である。この4種類の電
気信号を4種類の光の色で表示したり、各々の状態を刻印したパネルを点灯させる等を行
うことで、光ソケットと光プラグの接続状態を詳細に表示することができる。また、合成
音により接続状態を知らせることもできる。勿論、接続方向の良否の検知が主の場合と、
接続不具合の検知が主の場合で、表示方法を変更することは何ら構わないものである。ま
た、主に検知したい内容に合った光量モニターを選ぶことも本発明のパッチパネル設計の
範囲である。
電気信号出力で光ソケットと光プラグの光学的接続状態を検知し、表示器に表示させるこ
とができた。光プラグの接続操作を行う作業員は表示器の表示内容で、接続作業の良否を
容易に知ることができるので、不具合が発生した時に迅速な対応が可能となった。光プラ
グや光ソケットに特殊な部品を付加する必要が無いので、本発明のパッチパネルの使用範
囲が制限されることはない。
同一の部品、部位には同じ符号を用いている。
図1に、本発明の双方向性光量モニターを設けたパッチパネルの概念斜視図を示す。筐
体8の一壁面に複数の光ソケット3と表示器31を設けた。光ソケット3aと3bは筐体
内で双方向性光量モニター32abに光ファイバー1で繋いだ。双方向性光量モニター3
2abの出力は制御器40を経由し、表示器31abに接続した。入力側光プラグ2aに
は光ファイバー1で光関連装置(図示せず)が繋がれ、出力側光プラグ2bにも光ファイ
バー1で光関連装置(図示せず)が繋がれている。入力側光プラグ2aを入力側光ソケッ
ト3aに、出力側光プラグ2bを出力側光ソケット3bに挿入することで、光は入力側光
プラグ2aから入り、出力側光プラグ2bから出て、これら光プラグに繋がれている光関
連装置を光で接続できた。光ソケット3c、3d間にも双方向性光量モニター32abと
制御器40、表示器31cdを接続している。本実施例では、5対の光プラグを有するパ
ッチパネルを製作したが、以後動作を説明する場合は、一対を用いて説明する。特に断り
の無い限り、入力側光プラグには符号2a、出力側光プラグには符号2bを用いている。
同様に、入力側光ソケットには符号3a、出力側光ソケットには符号3bを用いている。
と動作を説明する。図14に、双方向性光量モニターの断面図を示す。入力側の光ファイ
バー1aと出力側の光ファイバー1bを有するピッグテールファイバー11と、約200
μm離してコリメートレンズ12が対向配置されている。コリメートレンズ12の端面に
は光学反射薄膜13が設けられている。光学反射薄膜13と対向してフォトダイオード(
PD)14が配されている。ピッグテールファイバー11とコリメートレンズ12、PD
14は固定部材15で固定されている。実線の矢印で光の流れについて説明する。入力光
16は入力側の光ファイバー1aから入り、コリメートレンズ12の光学反射薄膜13に
到達し、大部分の光は出力光17となって出力側の光ファイバー1bから出て行く。光学
反射薄膜13に到達した光の一部は、光学反射薄膜13を透過し透過光18となってフォ
トダイオード14に入り、電気信号に変換され出力される。光学反射薄膜13に到達する
光量と透過する光量の比をタップ率と称している。本実施例では、タップ率5%の双方向
性光量モニターを使用した。タップ率5%の双方向性光量モニターでは、入力光16の光
量の5%が透過光18になり、95%が出力光17になる。使用する双方向性光量モニタ
ーでタップ率は決まっているので、PD出力から入力光量を知ることができるものである
。
について説明する。前述した実線の矢印とは全く逆の方向に光は進み、PDからも透過光
による出力が得られる。この様に、入力と出力方向を変えてもPDから透過によって光出
力が得られるので、双方向性光量モニターと称している。
ーの図示は省略した。実線の矢印で表した光は入力光で、破線の矢印で表した光は反射光
である。また、実線の開いた矢印で表した光は入力透過光で、破線の開いた矢印で表した
光は反射透過光である。これらの光には特に符号は付加していない。図2では、光プラグ
2と光ソケット3が正常に光学的接続されている状態である。図2a)は、入出力側の光
ソケットと光プラグが正常に組み合わされた状態、図2b)は、入出力側の光ソケットと
光プラグが逆に組み合わされた状態である。図3は、図2の接続状態で出力側の光プラグ
に不具合があった時の光の動きを示している。
光ソケット3aを通り、双方向性光量モニター32abの光学反射薄膜13で大部分は反
射し、出力側の光ソケット3bを通り出力側の光プラグ2bに至る。光学反射薄膜13を
透過した入力透過光はPDに入り電気信号に変換され、制御器40を経て表示器31ab
を作動させる。図2b)は、入力側の光プラグ2aを出力側の光ソケットにと逆に接続し
たものである。入力側の光プラグ2aから入った光は出力側の光ソケット3bを通り、双
方向性光量モニター32abの光学反射薄膜13で大部分は反射し、入力側の光ソケット
3aを通り出力側の光プラグ2bに至る。光学反射薄膜13を透過した入力透過光はPD
に入り電気信号に変換され、制御器40を経て表示器31abを作動させる。図2a)と
図2b)では、表示器31abの表示は同じとなった。
、入力側の光プラグ2aから入った光は入力側の光ソケット3aを通り、双方向性光量モ
ニター32abの光学反射薄膜13で大部分は反射し、出力側の光ソケット3bに至るが
光プラグ2bに不具合があるため光は出力側の光ソケット3bで反射し、破線の矢印で示
す反射光となる。反射光は双方向性光量モニター32abの光学反射薄膜13で大部分は
反射し、入力側の光ソケット3aを通り入力側の光プラグ2aに入る。双方向性光量モニ
ター32abのPDには入力透過光と反射透過光の合計された光が入ることになる。図3
b)の光の流れは、図3a)と逆方向であるだけなので説明は省略した。
態を示す。#11,13,15は入出力側の光ソケットと光プラグが正常に組み合わされ
た状態、#12,14,16は入出力側の光ソケットと光プラグが逆に組み合わされた状
態である。また、#11,12は入出力側のいずれの光プラグに不具合がない状態、#1
3,14は出力側の光プラグに不具合がある場合、#15,16は入力側の光プラグに不
具合がある場合である。光量モニターからの電気信号出力を生み出す光は、#11,12
は入力透過光である。#13,14は入力透過光と反射透過光の合計、#15,16は無
しである。#11,12の入力透過光と#13,14の入力透過光と反射透過光の合計で
、制御器から出る表示信号を変えることで、正常に接続されている状態と、出力側の光プ
ラグのみに不具合ありの状態と、入力側の光プラグに不具合有りの状態のいずれかを表示
することができた。
参考例の形態である。図5に、本発明の一方向性光量モニターを設けた光パッチパネル
の概念斜視図を示す。筐体8の一壁面に複数の光ソケット3と表示器31を設けた。光ソ
ケット3aと3bは筐体内で一方向性光量モニター33abに光ファイバー1で繋いだ。
一方向性光量モニター33abの出力は制御器40を経由し、表示器31abに接続した
。入力側光プラグ2aには光ファイバー1で光関連装置(図示せず)が繋がれ、出力側光
プラグ2bにも光ファイバー1で光関連装置(図示せず)が繋がれている。入力側光プラ
グ2aを入力側光ソケット3aに、出力側光プラグ2bを出力側光ソケット3bに挿入す
ることで、光は入力側光プラグ2aから入り出力側光プラグ2bから出て、これら光プラ
グに繋がれている光関連装置を光で接続できた。
と動作を説明する。図15に、一方向性光量モニターの断面図を示す。入力側の光ファイ
バー1aと出力側の光ファイバー1bを有するピッグテールファイバー11と、約200
μm離してコリメートレンズ12が対向配置されている。コリメートレンズ12の端面に
は光学反射薄膜13が設けられている。光学反射薄膜13と対向してPD14が配されて
いる。ピッグテールファイバー11とコリメートレンズ12は固定部材A19で、コリメ
ートレンズ12とPD14は固定部材B20で固定されている。固定部材B20でコリメ
ートレンズ12とPD14の中心軸がずらされている点が、一方向性光量モニターと異な
る点である。実線の矢印で光の流れについて説明する。入力光16は入力側の光ファイバ
ー1aから入り、コリメートレンズ12の光学反射薄膜13に到達し、大部分の光は出力
光17となって出力側の光ファイバー1bから出て行く。光学反射薄膜13に到達した光
の一部は、光学反射薄膜13を透過し透過光18となってPD14に入り、電気信号に変
換され出力される。光学反射薄膜13に到達する光量と透過する光量の比をタップ率と称
している。本参考例では、タップ率5%の双方向性光量モニターを使用した。
について説明する。入力光16の大部分は光学反射薄膜13で反射し光ファイバー1bか
ら出力光17となって出て行く。光学反射薄膜13を透過した透過光18は固定部材B2
0の内壁で拡散や減衰を繰り返し、PD14には達しない。そのため、PD14から電気
信号出力は得られないことになる。PD14から電気信号出力が得られるのは一方向から
の入力光に限られるで、一方向性光量モニターと称している。光を入れてPD14から電
気信号出力が得られる方の光ファイバーを入力側の光ファイバーと称する。図15では、
光ファイバー1aが入力側の光ファイバーとなり、光ファイバー1bが出力側の光ファイ
バーとなる。
a)は、入出力側の光ソケットと光プラグが正常に組み合わされた状態、図6b)は、入
出力側の光ソケットと光プラグが逆に組み合わされた状態である。図7は、図6の接続状
態で出力側の光プラグに不具合があった時の光の動きを示している。
光ソケット3aを通り、一方向性光量モニター33abの光学反射薄膜13で大部分は反
射し、出力側の光ソケット3bを通り出力側の光プラグ2bに至る。光学反射薄膜13を
透過した入力透過光はPDに入り電気信号に変換され、制御器40を経て表示器31ab
を作動させる。図6b)は、入力側の光プラグ2aを出力側の光ソケットにと逆に接続し
たものである。入力側の光プラグ2aから入った光は出力側の光ソケット3bを通り、一
方向性光量モニター33abの光学反射薄膜13で大部分は反射し、入力側の光ソケット
3aを通り出力側の光プラグ2bに至る。光学反射薄膜13を透過した入力透過光は、図
15に示した固定部材B20の内壁で拡散や減衰を繰り返し、PD14には達しない。そ
のため、PD14からの電気信号はなく、表示器31abは作動しない。このことから、
光プラグと光ソケットの入出力が対応しているか否かを検知し、表示させることができる
。
、入力側の光プラグ2aから入った光は入力側の光ソケット3aを通り、一方向性光量モ
ニター33abの光学反射薄膜13で大部分は反射し、出力側の光ソケット3bに至るが
光プラグ2bに不具合があるため光は出力側の光ソケット3bで反射し、破線の矢印で示
す反射光となる。反射光は一方向性光量モニター33abの光学反射薄膜13で大部分は
反射し、入力側の光ソケット3aを通り入力側の光プラグ2aに入る。一方向性光量モニ
ター33abのPDには入力透過光が入ることになる。反射透過光は固定部材B20の内
壁で拡散や減衰を繰り返しPDには到達しない。図7b)では、入力側の光プラグ2aか
ら入った光は出力側の光ソケット3bを通り、一方向性光量モニター33abの光学反射
薄膜13で大部分は反射し、入力側の光ソケット3bに至るが光プラグ2bに不具合があ
るため光は入力側の光ソケット3aで反射し、破線の矢印で示す反射光となる。反射光は
一方向性光量モニター33abの光学反射薄膜13で大部分は反射し、出力側の光ソケッ
ト3bを通り入力側の光プラグ2aに入る。一方向性光量モニター33abのPDには反
射透過光が入ることになる。入力透過光は固定部材B20の内壁で拡散や減衰を繰り返し
PDには到達しない。
態を示す。#21,23,25は入出力側の光ソケットと光プラグが正常に組み合わされ
た状態、#22,24,26は入出力側の光ソケットと光プラグが逆に組み合わされた状
態である。また、#21,22は入出力側のいずれの光プラグに不具合がない状態、#2
3,24は出力側の光プラグに不具合がある場合、#25,26は入力側の光プラグに不
具合がある場合である。光量モニターからの電気信号出力を生み出す光は、#21,23
は入力透過光である。#24は反射透過光であり、#22,25.26は無しである。#
21,23の入力透過光と#24の反射透過光で、制御器から出る表示信号を変えること
で、正常に接続されていて且つ光入力側での光プラグ−光ソケット間の不具合がない状態
と、それ以外の状態とを表示することができた。
本発明の第2の実施形態である。図9に、本発明の一方向性光量モニターを2個設けた
光パッチパネルの概念斜視図を示す。筐体8の一壁面に複数の光ソケット3と表示器31
を設けた。光ソケット3aと3bは筐体内で2個の一方向性光量モニター33a,33b
に光ファイバー1で繋いだ。一方向性光量モニター33a,33bの出力は制御器40を
経由し、表示器31a、31bに接続した。入力側光プラグ2aには光ファイバー1で光
関連装置(図示せず)が繋がれ、出力側光プラグ2bにも光ファイバー1で光関連装置(
図示せず)が繋がれている。一方向性光量モニター33aの出力側光ファイバーと一方向
性光量モニター33bの出力側光ファイバーを直列に繋いだ。入力側の光ソケット3aに
一方向性光量モニター33aの入力側光ファイバーを、出力側の光ソケット3bに一方向
性光量モニター33bの入力側光ファイバーを繋いだ。入力側光プラグ2aを入力側光ソ
ケット3aに、出力側光プラグ2bを出力側光ソケット3bに挿入することで、光は入力
側光プラグ2aから入り出力側光プラグ2bから出て、これら光プラグに繋がれている光
関連装置を光で接続できた。制御器40a、40bに対応して、表示器も31a,31b
の2個設けている。
0a)は、入出力側の光ソケットと光プラグが正常に組み合わされた状態、図10b)は
、入出力側の光ソケットと光プラグが逆に組み合わされた状態である。図11は、図10
の接続状態で出力側の光プラグに不具合があった時の光の動きを示している。
の光ソケット3aを通り、一方向性光量モニター33aの光学反射薄膜13で大部分は反
射し、一方向性光量モニター33bに入り光学反射薄膜13で大部分は反射し出力側の光
ソケット3bを通り出力側の光プラグ2bに至る。一方向性光量モニター33aの光学反
射薄膜13を透過した入力透過光はPDに入り電気信号に変換され、制御器40aを経て
表示器31aを作動させる。一方向性光量モニター33bの光学反射薄膜13を透過した
入力透過光は、固定部材の内壁で拡散や減衰を繰り返しPDには到達しない。そのため、
表示器31aは作動するが31bは作動しない。図10b)の光の流れは、図10a)と
逆方向であるだけなので説明は省略した。図10a)と図10b)から、一方向性光量モ
ニターを2個設けた光パッチパネルは、光の流れ方向を検知し表示させることができた。
作動している表示器から作動していない表示器の方向に、光が流れていることが判るもの
である。
では、入力側の光プラグ2aから入った光は入力側の光ソケット3aを通り、一方向性光
量モニター33aの光学反射薄膜13で大部分は反射し、一方向性光量モニター33bに
入る。一方向性光量モニター33bの光学反射薄膜13で大部分は反射し、出力側の光ソ
ケット3bに至るが光プラグ2bに不具合があるため光は出力側の光ソケット3bで反射
し、破線の矢印で示す反射光となる。反射光は一方向性光量モニター33bの光学反射薄
膜13で大部分は反射し、一方向性光量モニター33aに入る。一方向性光量モニター3
3aの光学反射薄膜13で大部分は反射し、入力側の光ソケット3aを通り入力側の光プ
ラグ2aに至る。一方向性光量モニター33aの入力透過光は制御器40aを経て表示器
31aを作動させる。一方向性光量モニター33aの反射透過光は固定部材の内壁で拡散
や減衰を繰り返しPDには到達しない。一方向性光量モニター33bの反射透過光は制御
器40bを経て表示器31bを作動させる。一方向性光量モニター33bの入力透過光は
固定部材の内壁で拡散や減衰を繰り返しPDには到達しない。図11b)の光の流れは、
図11a)と逆であるだけなので説明は省略した。
表示状態を示す。#31,33,35は入出力側の光ソケットと光プラグが正常に組み合
わされた状態、#32,34,36は入出力側の光ソケットと光プラグが逆に組み合わさ
れた状態である。また、#31,32は入出力側のいずれの光プラグに不具合がない状態
、#33,34は出力側の光プラグに不具合がある場合、#35,36は入力側の光プラ
グに不具合がある場合である。入力透過光と反射透過光で制御器から出る表示信号を変え
ることで、正常に接続されている状態と、出力側の光プラグのみに不具合ありの状態と、
入力側の光プラグに不具合有りの状態のいずれかを表示することができた。正常に接続さ
れている状態については、光の流れ方向を表示することができた。
実施例1から2の表示器の表示は、ランプで点灯か消灯かで図示しているだけである。
図4,8,12で、光量モニターの電気信号出力は4種類あることを示した。判り易くす
るため、PDに入る光を電圧で表示してみる。透過光なしは0(V)、反射透過光はa(
V)、入力透過光はb(V)、反射透過光と入力透過光の合わさった透過光c(V)であ
る。制御器40で予め決めた閾値と比較し、0,a,b,c(V)に見合った制御器出力
を表示器に入力することで、表示器に用いたLEDの色を変えて表示することができた。
また、複数の表示パネルを筐体に設けて、接続状態に応じてパネルを点灯させることもで
きた。図13に実施した表示パネルの一例を示す。図13a)は実施例1、図13b)は
参考例1、図13c)は実施例2の光パッチパネルに採用したものである。図13a)は
、入出力側の光学的接続に異常が無い時は「正常」のパネルを点灯させ、入力側の接続に
不具合が無く且つ出力側の接続に不具合があったときは「出力側点検要」のパネルを点灯
させた。入力側の接続に不具合があったときや、入力側の光関連装置から光が出ていない
ときは、「入力光なし」の表示を行った。「入力光なし」の表示は制御器等の電源を入れ
ると点灯し、「正常」「出力側点検要」の電気信号出力が出た時点で消灯するように設定
した。説明は省くが、図13c)も同様に接続状態に応じてパネルの表示内容を変えてい
る。
2 光プラグ、
3 光ソケット、
4 アンテナ、
5 メモリー機能部、
6 制御部、
7 パソコン、
8 筐体、
10 光パッチパネル、
11 ピッグテールファイバー、
12 コリメートレンズ、
13 光学反射薄膜、
14 フォトダイオード(PD)、
15 固定部材、
16 入力光、
17 出力光、
18 透過光、
19 固定部材A、
20 固定部材B、
31 表示器、
32 双方向性光量モニター、
33 一方向性光量モニター、
40 制御器。
以 上
Claims (8)
- 対を成す光ソケットを筐体壁面に有し、前記光ソケットに第1の光プラグと第2の光プ
ラグを装着し、第1の光プラグと第2の光プラグを光学的に接続する光パッチパネルであ
って、対を成す光ソケットの第1と第2の光プラグを装着する反対側に双方向性光量モニ
ターを設け、
前記双方向性光量モニターは内部に光学反射薄膜を有し、
第1の光プラグから入って前記光学反射薄膜で反射された反射光は第2の光プラグに結
合し出力光となり、
逆方向から光が入った場合は、第2の光プラグから入って前記光学反射薄膜で反射され
た反射光は第1の光プラグに結合し出力光となり、
何れの結合時も前記光学反射薄膜を透過した入力透過光は双方向性光量モニターで電気
信号に変換され、前記電気信号で入力光側の第1もしくは第2の光プラグと光ソケットの
接続状態が判定できることを特徴とする光パッチパネル。 - 前記入力透過光は前記第1の光プラグもしくは前記第2の光プラグから入った光の10
%以下であることを特徴とする請求項1に記載の光パッチパネル。 - 出力光側の光ソケットと光プラグが正常に接続されていないとき、
前記第1の光プラグもしくは前記第2の光プラグから入って前記光学反射薄膜を透過し
た入力透過光と、前記反射光が出力側光ソケットの端面で反射し前記光学反射薄膜を透過
した反射透過光とを双方向性光量モニターで電気信号に変換し、
双方向性光量モニターから出力される電気信号で、入力光側の光ソケットと光プラグの
光学的接続の有無が判定できることを特徴とする請求項1または2に記載の光パッチパネ
ル。 - 光量モニターからの電気信号出力が、前記入力透過光及び前記反射透過光を合わせた光
、前記入力透過光のみの光、もしくは光が入っていない場合のいずれによるものかを制御
器で判定し、表示器に異なる表示を行うことを特徴とする請求項3に記載の光パッチパネ
ル。 - 対を成す光ソケットを筐体壁面に有し、前記光ソケットに第1の光プラグと第2の光プ
ラグを装着し、第1の光プラグと第2の光プラグを光学的に接続する光パッチパネルであ
って、入力光側の第1の光プラグと出力光側の第2の光プラグを装着する光ソケットの反
対側に、入力ソケット側に配された第1の一方向性光量モニターと、出力ソケット側に配
された第2の一方向性光量モニターを直列に接続し、
前記第1及び第2の一方向性光量モニターは内部に光学反射薄膜を有し、
第1の光プラグから入って前記光学反射薄膜で反射された反射光は第2の光プラグに結
合し出力光となり、前記光学反射薄膜を透過した入力透過光は第1の一方向性光量モニタ
ーで電気信号に変換し出力され、第2の一方向性光量モニターからは電気信号がなく、
光の入出力方向が逆になるように第1の光プラグと第2の光プラグを接続したときは、
第1の一方向性光量モニターからは電気信号がなく、前記光学反射薄膜を透過した入力透
過光は第2の一方向性光量モニターで電気信号に変換し出力され、
第1と第2の一方向性光量モニターの電気信号の有無で、光プラグの光学的接続の有無
が判定できることを特徴とする光パッチパネル。 - 前記入力透過光は前記第1の光プラグもしくは前記第2の光プラグから入った光の10
%以下であることを特徴とする請求項5に記載の光パッチパネル。 - 出力光側の光ソケットと光プラグが正常に接続されていないとき、第1の一方向性光量
モニターからは前記第1の光プラグから入って前記光学反射薄膜を透過した入力透過光に
よる電気信号を出力し、第2の一方向性光量モニターからは出力側光ソケットの端面で反
射し前記光学反射薄膜を透過した反射透過光による電気信号を出力し、
光の入出力方向が逆になるように第1の光プラグと第2の光プラグを接続したときは、
第2の一方向性光量モニターからは前記第2の光プラグから入って前記光学反射薄膜を透
過した入力透過光による電気信号を出力し、第1の一方向性光量モニターからは出力側光
ソケットの端面で反射し前記光学反射薄膜を透過した反射透過光による電気信号を出力し
、
入力光側の光ソケットと光プラグの光学的接続の有無が判定できることを特徴とする請
求項5または6に記載の光パッチパネル。 - 光量モニターからの電気信号出力が、前記入力透過光、前記反射透過光、もしくは光が
入っていない場合のいずれによるものかを制御器で判定し、表示器に異なる表示を行うこ
とを特徴とする請求項7に記載の光パッチパネル。
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