JP4213811B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りラジアルタイヤに係り、特に、ビード部の耐久性を向上させた空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
トラック等、特に重荷重で使用され、摩耗後に再びトレッドを更生して複数回使用される空気入りラジアルタイヤにおいては、長期間の使用によってカーカス層の補強コード端末の応力集中部を起点にゴム中にセパレーションを生じ、タイヤが使用できなくなる問題がある。
【0003】
即ち、トラック、バス用タイヤのように高内圧を充填して使用されるタイヤでは、カーカス層が空気圧によりビードコアから引き抜けようとして、その端末部に大きな応力集中が生じるため、カーカス層の折返端末部に繰り返し変形が加わり、該端末部を起点とするセパレーション故障を発生するのである。
【0004】
こうしたカーカス端部のセパレーション故障に対して、従来より、ビード部補強層をカーカス層の外側に配置したり、ビード部のゴム部材の配置や、さらにカーカス形状など多くの技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、トラック、バス用の大型タイヤでは、環境への配慮や経済性からの更生回数の増加により使用条件が厳しくなっていることと、特に近年増加傾向の偏平率の低いタイヤではビード耐久性が悪化することから、従来技術を使用してもビード部でのセパレーション故障の防止は十分ではなく、ビード部故障に対する根本的な解決には至っていない。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、優れたビード耐久性を有する重荷重車両に適した空気入りラジアルタイヤを提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、一方のビード部のビードコアから他方のビード部のビードコアへ延在する本体部と前記本体部に連続して設けられ前記ビードコアの外周に沿って巻き込んだ巻込部とを有した実質的にラジアル方向に延びる複数本のスチールコードからなる少なくとも1枚のカーカス層よりなるカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側に設けられ、前記カーカスのクラウン部を補強するベルトと、を備えた空気入りラジアルタイヤであって、ラジアル方向に対して傾斜した複数本のコードからなり、前記カーカス層のタイヤ外側で、前記ビードコアの周りに配置されるビード補強層を備え、前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部より前記カーカス層の前記本体部に向けて延ばした垂線と前記本体部との交点における前記本体部の接線に対して、前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部における前記ビード補強層の接線が、平行若しくはタイヤ外側へ傾斜していることを特徴としている。
【0008】
次に、請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤの作用を説明する。
【0009】
請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤでは、カーカス層を塑性変形によって癖付けしてビードコア外周面周りに巻き込み、応力集中源である端末部が負荷転動時に殆ど変形の生じないビードコア上に配置することで、カーカス層の端末部を起点とするセパレーション故障が根本的に解消される。
【0010】
また、カーカス層のタイヤ外側で、かつビードコアの周りにビード補強層を配置したので、負荷転動時にリムフランジとの擦れによるタイヤ外皮の摩滅を防止することができる。
【0011】
ビード部内には、ビード補強層の端末部が配置されるが、このビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部が従来タイヤのカーカス層端末部と同様の応力集中源となる。
【0012】
即ち、負荷転動時に、ビード部がリムフランジ方向に倒れ込む曲げ変形をする際に、ビード補強層端末部近傍からタイヤ半径方向外側のカーカス層の本体部がタイヤ半径方向内側に沈み込むような変形をするために、ビード補強層端末部に大きな圧縮歪を生じさせる。
【0013】
その際、ビード補強層端末部近傍が、カーカス層の本体部に向かって接近するように傾斜した配置では、端末部に直接より圧縮変形が生じやすい。
【0014】
ここで、本発明では、ビード部補強層端末部の傾きが、カーカス層の本体部の傾きと等しいか(即ち、平行)、または端末部がタイヤ軸方向外側へより傾斜しているので、負荷転動時にカーカス層の本体部が沈み込み変形をしてもビード補強層端末部に生じる圧縮歪の発生を大幅に緩和することができ、これによりビード補強層端末部を起点とするセパレーションの発生を防止することができる。
【0015】
さらに、ビード補強層端末部は、カーカス層端末部と異なり、内圧によって引き抜かれようとする力を殆ど受けず、さらに、このビード部補強層のタイヤ軸方向外側の端末部は従来タイヤと異なりカーカス層の折返部が隣接しないこととラジアル方向に対しコードが傾斜配置していることから、負荷転動時にビード部の曲げ変形を生じた際にもビード補強層内のコードが角度変化することでコード端末部に生じる圧縮歪を緩和して応力集中が低減されるが、さらに端末部をより外方へ傾斜させてカーカス層本体部が沈み込んでも端末部での圧縮変形が生じ難くすることでビード部の耐久性が大幅に向上する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部と前記本体部との距離が、前記ビードコアのビードベースに対して平行に計測した最大幅の1.2倍以下であることを特徴としている。
【0017】
次に、請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤの作用を説明する。
【0018】
ビード補強層端末部における圧縮歪の緩和を狙い、ビード補強層の端末部とカーカス層の本体部との距離を過大に広げてビード補強層の傾きを大きくすると、ビード補強層端末部でのゴムの厚みが増し、ビード部の発熱が増えて耐久性に悪影響を及ぼすので、ビード補強層端末部とカーカス層の本体部との距離は、ビードコアの最大幅を基準として、1.2倍以下に抑えることが好ましい。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ビード補強層のコードは、ラジアル方向に対して30度〜80度の範囲内の角度で傾斜していることを特徴としている。
【0020】
次に、請求項3に記載の空気入りラジアルタイヤの作用を説明する。
【0021】
ビード補強層のコードをラジアル方向に対して30度〜80度の範囲内の角度で傾斜させることが好ましいのは、このコードの角度が30度未満になると、カーカス本体部が倒れ込んだ際に、カーカス層のスチールコードと同様にタイヤラジアル方向に近づく為、ビード補強層のコードの角度変化によるビード補強層の端末部での歪緩和が起きにくく、コード端部に大きな圧縮応力の集中が生じる。
【0022】
一方、コードの角度が80度を越えると、ビード補強のコードがほぼ周方向に向く為にビード補強層の剪断剛性が低下し、タイヤが転動時に踏み蹴りにてサイドウォールが回転方向にずれる周方向剪断変形のビードでの抑制効果が大幅に低下するので、リムフランジとタイヤ外皮との周方向のずれによる摩滅を有効に防止することが出来なくなり、ビード補強層としての役割が十分に発揮されなくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ10は、一対のビードコア12(図1では片側のみ図示)と、一対のビードコア12にトロイド状に跨がるカーカス14とを有している。
【0024】
カーカス14は、本実施形態では一枚のカーカス層(カーカスプライ)16から構成されているが、カーカス層16は2枚以上であっても良い。
【0025】
カーカス層16は、互いに平行に並べられた実質的にラジアル方向(好ましくはラジアル方向に対して±10°以内)に沿って延びる複数本のスチールコード(図示せず)を備え、これら複数本のスチールコードが薄肉のコーティングゴム(図示せず)に埋設されている通常の構造のものである。
【0026】
カーカス層16は、一方のビード部11のビードコア12から他方のビード部11のビードコア12へ延在する本体部16Aと、ビードコア12の外周に沿って巻き込んだ巻込部16Bとを有している。
【0027】
なお、カーカス層16の巻込部16Bの端末部16Cの位置は、少なくともビードコア12のタイヤ軸方向外側端よりもタイヤ軸方向内側で、ビードコア12の上辺上に位置し、ビードコア12の中心よりもタイヤ軸方向内側に位置することが好ましく、図1に示すように本体部16Aの近傍に位置すること(即ち、カーカス層16がビードコア12の周りを略1周すること。)が更に好ましい。
【0028】
また、巻込部16Bのスチールコードは、ビードコア12の外周面に沿うようにタイヤ製造段階(少なくとも加硫前)で少なくとも1箇所以上の部位で塑性変形されており、製品タイヤにおいてここでのスチールコードには真っ直ぐな状態へ戻ろうとする力は生じていない。
【0029】
このカーカス層16のタイヤ外側には、ビード補強層(所謂チェーファー)18がビードコアの周りに配置されている。
【0030】
ビード補強層18は、互いに平行とされ、ラジアル方向に対して30度〜80度の範囲内の角度で傾斜した複数本のコード(図示せず)をゴムで被覆したものである。なお、このビード補強層18に用いるコードは、スチールコードでも良く、ナイロン等の有機繊維コードであっても良い。
【0031】
ここで、ビード補強層18は、ビードコア12からタイヤ軸方向内側の端末部18Aにかけてはカーカス層16の外周面に沿うように隣接して配置されているが、ビードコア12からタイヤ軸方向外側の端末部18Bにかけては、ビードコア12から離れる方向に直線状に延びている。
【0032】
このビード補強層18は、ビード補強層18のタイヤ軸方向外側の端末部18Bよりカーカス層16の本体部16Aに向けて延ばした垂線L1と本体部16Aの中心線との交点Dにおける、本体部16Aの中心線に引いた接線L2に対して、ビード補強層18のタイヤ軸方向外側の端末部18Bにおけるビード補強層18の中心線に引いた接線L3が平行に設定されている。
【0033】
さらに、ビード部11において、ビード補強層18のタイヤ軸方向外側の端末部18Bの中心線と本体部16Aの中心線との距離Sを、ビードベース11Aに対して平行に計測したビードコア12の最大幅Wの1.2倍以下に設定することが好ましい。
【0034】
また、ビード部11には、ビードコア12に巻かれたカーカス層16の巻込部16Bのタイヤ径方向外側にビード部11の剛性を確保するスティフナー20が設けられている。本実施形態のスティフナー20は、スティフナー20A及びスティフナー20Bから構成されている。
【0035】
スティフナー20Aには、ビード部11の変形を抑制するために比較的硬いゴムが使用されている。一方、スティフナー20Bには、ビード補強層18の端末部18B付近の歪の緩和と、スティフナー20A内に直接亀裂が進展するのを防ぐ目的でスティフナー20Aとは異なるゴムが使用されている。
【0036】
なお、スティフナー20の構造は本実施形態のものに限定されるものではなく、図中の2点鎖線で示すように、スティフナー20Aをビードコア12側の硬スティフナー20Aaとタイヤ径方向外側の軟スティフナー20Abとの異なる2つのゴムで構成しても良く、スティフナー20Bを軟スティフナー20Abと同じゴム(即ち、スティフナー20Bと軟スティフナー20Abとを一体化する。)としても良い。
【0037】
また、図示はしないが、カーカス14のタイヤ半径方向外側には、カーカス14のクラウン部を補強するベルトが設けられている。
(作用)
本実施形態の空気入りラジアルタイヤ10では、カーカス層16のスチールコードを塑性変形によって癖付けしてビードコア12の外周面周りに巻き込み、応力集中源である端末部16Cを負荷転動時に殆ど変形の生じないビードコア12に接するように配置したので、カーカス層16の端末部16Cを起点とするビード部11内のゴムのセパレーション故障を防止することができる。
【0038】
また、カーカス層16のタイヤ外側に配置したビード補強層18は、負荷転動時にリムフランジ22との擦れによるタイヤ外皮の摩滅を防止する。
【0039】
さらに、負荷転動時には、図2に示すように、ビード部11がリムフランジ22方向に倒れ込む曲げ変形をする際に(実線で示す状態から2点鎖線で示す状態)、ビード補強層18の端末部18A近傍からカーカス層16の本体部16Aがタイヤ半径方向内側に沈み込むような変形をするが、本実施形態では、ビード補強層18の端末部18B付近の傾きが、カーカス層16の本体部16Aの傾きと等しい(即ち、平行)であるので、負荷転動時にカーカス層16の本体部16Aが沈み込み変形をしても、圧縮の方向は矢印Aで示すようにビード補強層18の端末部18Bにおけるビード補強層18のコード(図示せず)に対して斜め方向となるので、ビード補強層18の端末部18Bに生じる圧縮歪(圧縮の方向は図2に示す矢印A方向)の発生を大幅に緩和できる。このため、ビード補強層18の端末部18Bを起点とするセパレーションの発生を防止できるようになる。
【0040】
さらに、ビード補強層18の端末部18B側は内圧によって引き抜かれようとする力を殆ど受けず、さらに、このビード補強層18の端末部18Bは従来タイヤと異なりカーカス層16の巻込部16B(従来タイヤのカーカス層の折返部に相当)が隣接しないことと、ラジアル方向に対しコードが傾斜配置されていることから、負荷転動時にビード部11の曲げ変形が生じた際にもビード補強層18内のコードが角度変化し難く、この変形によって端末部18Bの径方向圧縮応力の集中が緩和される。
【0041】
なお、ビード補強層18の端末部18Bと本体部16Aとの距離Sが、ビードコア12の最大幅Wの1.2倍を越えると、ビード補強層18の端末部18B付近のゴムの厚みが増し、ビード部11の発熱が増えて耐久性に悪影響を及ぼすことがある。
【0042】
また、ビード補強層18のコードのラジアル方向に対する角度が30度未満になると、カーカス層16の本体部16Aが倒れ込んだ際に、カーカス層16のスチールコードと同様にタイヤラジアル方向に近づく為、ビード補強層18のコードの角度変化によりビード補強層18の端末部18Bでの歪緩和が起きにくく、コード端部に直接大きな圧縮応力の集中が生じる。
【0043】
一方、コードの角度が80度を越えると、ビード補強層18の剪断剛性が低下し、タイヤ転動時に生じる周方向剪断変形のビード部11での抑制効果が低下するので、リムフランジ22とタイヤ外皮との周方向のずれによる摩滅を有効に防止することが出来なくなる。
(他の実施形態)
なお、本実施形態のビード補強層18は、ビードコア12からタイヤ軸方向外側の端末部18Bにかけては、ビードコア12から離れる方向に直線状(カーカス層16の外周面の接線状)に延びていたが、本発明はこれに限らず、図3に示すように、タイヤ外側に曲率中を有する半径Rの円弧状に屈曲した部分をビードコア12近傍に有し、その外側の端末部18B付近が直線状でかつ接線L2と平行であっても良く、図4に示すように、端末部18B付近の直線状の部分がタイヤ外側へ開くように傾斜していても良い。
(試験例)
次に、本発明の効果を確かめるために、タイヤサイズが285/60R22.5である従来例のタイヤと本発明の適用された実施例のタイヤとを用意し、室内のドラム試験機にてタイヤの耐久試験を行った。
【0044】
実施例1のタイヤは図1に示す構造のタイヤ、実施例2のタイヤは図3に示す構造のタイヤ、実施例3のタイヤは図4に示す構造のタイヤ、従来例のタイヤは図5に示す構造のタイヤである。
【0045】
ここで、従来例のタイヤは、図5に示すように、カーカス層16の折返部16Dが、タイヤ半径方向外側へ向かうに従って本体部16Aに接近した構成である。
【0046】
実施例1〜3及び従来例のタイヤのカーカス層は、何れも(1×3+9+15)×0.175mm+1×0.15mmの構造のスチールコードを5cm当たり26本の密度(測定部位:ビードコア周り)で平行に並べてゴム被覆したものであり、コード方向を実質的にラジアル方向としたものである。
【0047】
実施例1〜3及び従来例のタイヤのビード補強層は、何れも(1×3+9+15)×0.175mm+1×0.15mmの構造のスチールコードを5cm当たり21本の密度(測定部位:ビードコア周り)で平行に並べてゴム被覆したものであり、コード方向をラジアル方向に対して60度傾斜させたものである(測定部位:タイヤ軸方向外側の端末部)。
【0048】
また、実施例1のタイヤでは距離S/最大幅Wが1.3倍であり、実施例2のタイヤでは距離S/最大幅Wが1.0倍であり、実施例3のタイヤでは距離S/最大幅Wが1.0倍である。
【0049】
ドラム試験は、試験タイヤに内圧900kPaを充填した後に、半径1.7mのスチールドラム上に、5200kgの荷重にて圧着し、時速60km/hにてビード部故障(セパレーション)発生まで走行させた。その際の室温は46°Cであった。
【0050】
評価は、ビード部故障が発生するまでの走行距離を測定し、従来例のタイヤがビード部故障を発生するまでの走行距離の逆数を100とする指数で表した。なお、数値が大きい程ビード部故障を発生するまでの走行距離が長く、ビード部の耐久性に優れていることを表す。
【0051】
【表1】
【0052】
試験の結果、本発明の適用された実施例1〜3のタイヤは、ビード部でセパレーションを発生するまでの走行距離が大幅に延び、ビード部の耐久性が大幅に向上していることが分かった。
【0053】
このため、本発明の適用された空気入りラジアルタイヤは、更生タイヤの台タイヤとして用いるのに適していることが分かる。
【0054】
なお、従来例のタイヤでは、負荷転動してビード部11が倒れ込む曲げ変形をする際に、図5に示すように圧縮の方向が矢印Aで示すように折返部16Dの端末部16Cに対してコード方向となり、カーカス層16の端末部16C付近に大きな圧縮歪が発生する。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空気入りラジアルタイヤは上記の構成としたので、ビード部の耐久性を向上することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空気入りラジアルタイヤのビード部の断面図である。
【図2】図1に示す空気入りラジアルタイヤのビード部の変形の様子を示す断面図である。
試験に用いた従来例に係る空気入りラジアルタイヤのビード部の断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る空気入りラジアルタイヤのビード部の断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施形態に係る空気入りラジアルタイヤのビード部の断面図である。
【図5】試験に用いた従来例に係る空気入りラジアルタイヤのビード部の断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りラジアルタイヤ
11 ビード部
12 ビードコア
14 カーカス
16 カーカス層
16A 本体部
16B 巻込部
16C 端末部
18 ビード補強層
18B 端末部
L1 垂線
L2 接線
L3 接線
W 最大幅
S 距離
Claims (3)
- 一方のビード部のビードコアから他方のビード部のビードコアへ延在する本体部と前記本体部に連続して設けられ前記ビードコアの外周に沿って巻き込んだ巻き込み部とを備えた実質的にラジアル方向に延びる複数本のスチールコードからなる少なくとも1枚のカーカス層よりなるカーカスと、
前記カーカスのタイヤ半径方向外側に設けられ、前記カーカスのクラウン部を補強するベルトと、を備えた空気入りラジアルタイヤであって、
ラジアル方向に対して傾斜した複数本のコードからなり、前記カーカス層のタイヤ外側で、前記ビードコアの周りに配置されるビード補強層を備え、
前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部より前記カーカス層の前記本体部に向けて延ばした垂線と前記本体部との交点における前記本体部の接線に対して、前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部における前記ビード補強層の接線が、平行若しくはタイヤ外側へ傾斜していることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 前記ビード補強層のタイヤ軸方向外側の端末部と前記本体部との距離が、前記ビードコアのビードベースに対して平行に計測した最大幅の1.2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記ビード補強層のコードは、ラジアル方向に対して30度〜80度の範囲内の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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