JP4212284B2 - マグネトロン駆動用昇圧トランス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジなどのようにマグネトロンを用いた高周波誘電加熱に関するものであり、特にスイッチング電源によりマグネトロンを駆動する昇圧トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は本発明が対象とする昇圧トランスを用いたマグネトロン駆動電源の構成図である。図において、商用電源11からの交流は整流回路13によって直流に整流され、整流回路13の出力側のチョークコイル14とフィルタコンデンサ15で平滑され、インバータ16の入力側に与えられる。直流はインバータ16の中の半導体スイッチング素子のオン・オフにより所望の高周波(20〜40kHz)に変換される。インバータ16は、直流を高速でスイッチングする例えば複数個のパワーMOSFETが並列接続された2組のスイッチング素子群と、これらのスイッチング素子群を駆動するドライブ回路とから成る。スイッチング素子群を構成するパワーMOSFETのドレインはそれぞれ昇圧トランス18の1次巻線182の一端と他端に接続され、これら2つのスイッチング素子群を構成しているパワーMOSFETのソース同士が接続され、さらにスイッチング素子群を構成しているパワーMOSFETのゲートがスイッチング素子ドライブ回路にそれぞれ接続されている。パワーMOSFETで構成されるスイッチング素子群は、インバータ制御回路61によって駆動され、昇圧トランス18の1次側を流れる電流が高速でオン/オフにスイッチングされる。
制御回路161の入力信号は整流回路13の1次側電流をCT17で検出し、その検出電流はインバータ制御回路161に入力され、インバータ16の制御に用いられる。
【0003】
昇圧トランス18では1次巻線181にインバータ16の出力である高周波電圧が加えられ、2次巻線182に巻線比に応じた高圧電圧が得られる。また、昇圧トランス18の2次側に巻回数の少ない巻線183が設けられており、これはマグネトロン12のフィラメント121の加熱用に用いられる。昇圧トランス18の2次巻線182はその出力を整流する倍電圧半波整流回路19を備えている。倍電圧半波整流回路19は高圧コンデンサ191及び2個の高圧ダイオード192,193により構成され、正のサイクル(例えば、図において、2次巻線182の上端が正とする。)で高圧コンデンサ191及び高圧ダイオード192が導通し、高圧コンデンサ191の極板を図で左側を正に右側極板を負に充電する。次に、負のサイクル(2次巻線182の下端が正。)で高圧ダイオード193が導通し、マグネトロン12のアノード122−カソード121間には、先に充電した高圧コンデンサ191の電圧と2次巻線182の電圧がプラスした倍の電圧が加わることとなる。
【0004】
以上、本発明が対象とする昇圧トランスを用いたマグネトロン駆動電源の1例を示したが、駆動電源はこれに限定されるものではなく、高周波を昇圧するトランスを含むものであればどのようなものでもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電子レンジの小型化のニーズに伴い、昇圧トランスを小型化する必要があるため、それまでの低周波から上記のように高周波が用いられるようになった。トランスのコアとしては低周波では小型化・飽和・コストの面で有利な金属コア(アモルファス、珪素鋼板)が用いられていたが、高周波下では金属コアは高周波損失が大きいため用いられなくなり、これに代わってフェライトコアが用いられるようになった。
【0006】
図7はフェライトコアを用いた昇圧トランスの1例を示すものである。
図7において、一次巻線71、二次巻線72、ヒーター巻線73が2個の対向U字型フェライトコア74、75の同一軸上に並列して置かれていた。大電力を扱うことが多いマグネトロン駆動用電源の場合、電力半導体の負荷軽減のため、電圧共振による零ボルトスイッチング方式(以下、ZVS方式)を用いるのが主流であり、このZVS方式では共振電圧を得るために、昇圧トランスの結合係数を0.6から0.85程度に設定することが必要であり、空隙Gを設けている。
しかしながら、2個の対向U字型フェライトコア74,75を用いた従来の昇圧トランスの場合、マグネトロンの出力をさらに高出力化しようとすると昇圧トランスの一次側に流れるピーク電流をさらに増加させる必要があり、そうするとフェライトコアでは飽和磁束密度特性が悪いため飽和し易くなり、飽和させないためにはフェライトコアの大型化が必要となった。これは電源の小型化という大前提の障害となっていた。
本発明はこれらの課題を解決するもので、電源の小型化に寄与するとともに、高出力でも飽和することのない昇圧トランスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載のマグネトロン駆動用昇圧トランスの発明によれば、マグネトロンに駆動電圧を供給する昇圧トランスであって、一次巻線と二次巻線とがそれぞれ棒状フェライトコアを囲んで成るマグネトロン駆動用昇圧トランスにおいて、酸化鉄粉を樹脂封止した口字状酸化鉄粉樹脂コアを前記一次巻線と二次巻線との外側から前記一次および二次巻線の内側と対向する前記棒状フェライトコアの面のうちの一側面に向けて前記一次巻線と二次巻線にのみ嵌挿しかつ前記棒状フェライトコアの前記一側面とは空隙を置いて対向配置して成ることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のマグネトロン駆動用昇圧トランスにおいて、酸化鉄粉を樹脂封止した口字状酸化鉄粉樹脂コアは、その一方の内径が一次巻線と二次巻線のいずれの外径よりも大きくかつ該口字状の他方の内径が前記一次巻線と二次巻線の重ね丈よりも大きく形成してなり、当該酸化鉄粉樹脂コアを、該一次巻線と二次巻線の外側から前記一次および二次巻線の内側と対向する前記棒状フェライトコアの面のうちの一側面に向けて前記一次巻線と二次巻線にのみ嵌挿しかつ前記棒状フェライトコアの前記一側面とは空隙を置いて対向配置して成ることを特徴特徴とする。
以上の発明によれば、高周波損失が少なく、フェライトコアよりも安価で小型化可能で、飽和磁束密度特性がフェライトコアよりも高い酸化鉄粉樹脂封止コアを用い、しかも飽和しないように空隙を設けることによって製造が簡単で、小型で、堅固で、さらに各巻線の外側の機械的保護の働きもするという効果がある。
【0008】
そして、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のマグネトロン駆動用昇圧トランスにおいて、前記棒状フェライトコアが直方体形状であることを特徴とする。
以上の発明によれば、直方体形状フェライトコアと口字状酸化鉄粉樹脂コアとの間に形成される空隙が同じ幅となるので、結合係数等の設計が容易となる。
【0009】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項記載のマグネトロン駆動用昇圧トランスにおいて、前記棒状フェライトコアに代えて、酸化鉄粉を樹脂封止した棒状酸化鉄粉樹脂コアを用いたことを特徴とする。
以上の発明によれば、酸化鉄粉を樹脂封止した棒状酸化鉄粉樹脂コアを用いることにより、前記口字状酸化鉄粉樹脂コアと共に同一の素材でコアを製造することができ、素材購入・製造・管理等の作業が容易となる。
【0010】
また、請求項5記載の発明によれば、請求項3又は4記載のマグネトロン駆動用昇圧トランスにおいて、前記直方体形状コアのうち前記口字状酸化鉄粉樹脂コアに対向する面の一部に突出部を形成し、該突出部を前記口字状酸化鉄粉樹脂コアに接触させたことを特徴とする。
以上の発明によれば、各コア間にスペーサを別途準備する必要がなくなり、それを組み込む手間が省けるので、昇圧トランスの組み立てが容易となり、コストダウンとなる。
【0011】
以上のように、本発明によれば、高周波損失が少ないフェライトコアをメインコアとし、飽和しないように空隙を設けるとともに、これと対向して小型で、飽和磁束密度特性がフェライトコアよりも高い金属コアを用いてしかも渦電流の流れる方向に金属薄板を積層して渦電流を流れ難くして高周波損失対策を講じ、かつ金属コアを口字状にしたので、製造が簡単で、小型で、堅固で、さらに各巻線の外側の機械的保護の働きもするという効果がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の昇圧トランスについて図面を参照に説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が斜視図である。図において、20が第1の実施の形態に係る昇圧トランスで、21が一次巻線、22が二次巻線、23がヒーター巻線である。一次巻線21は二次巻線22と比べて巻線断面が大きく巻き数は少ない。ヒーター巻線23は二次巻線22と比べて巻数が極端に少ないので図には描かれていない。また、ヒーター巻線23は別部品で構成されてもよいので、ここでの必須部品ではない。26は棒状フェライトコアで、ここでは直方体形状を採用している。この直方体形状フェライトコア26の周囲を一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23とがそれぞれ囲みかつコアの軸方向に重ね並置されている。
【0013】
27は本発明により採用されら酸化鉄粉を樹脂封止した口字状酸化鉄粉樹脂コアである。口字状酸化鉄粉樹脂コアの内径のうち、一方の内径(図2(c)で酸化鉄粉樹脂コア27の左右方向の内径)が一次巻線21、二次巻線22、ヒーター巻線23のうちのどの外径よりも大きくできており、かつ、他方の内径(図2(c)で酸化鉄粉樹脂コア27の上下方向の内径)が一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23の3巻線の重ね丈よりも大きく形成されている。
【0014】
ここで用いる酸化鉄粉は、粒径0.5mm以下程度のもので、表面に高絶縁性を持った皮膜(酸化皮膜)を持ったものがよい。樹脂としては、耐熱性が100℃程度ある、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)等が適している。これらの樹脂に酸化鉄を重量パーセントで70%程度以上混ぜれば、フェライトよりも優れた飽和磁束密度特性と透磁率特性が得られる。
以上のように、粒径0.5mm以下程度のものを用いることによりフェライトよりも透磁率の高いかつ飽和磁束密度の高い磁路が得られるので、大電力の用途に用いても小型にできるとともに、また、表面に酸化皮膜を持ったものが用いられることにより、高周波により発生する渦電流の流れる閉回路が形成されにくくなるので、フェライトと同じく高周波損失が低くできる。このように、酸化鉄粉樹脂コアはフェライトコアの利点と純鉄の高飽和磁束密度特性を併せ持つことになる。
【0015】
したがって、図のような酸化鉄粉樹脂コア27を図2(d)で示すように、一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23の外側からフェライトコア26に向けて嵌挿し、棒状フェライトコア26との間にスペーサ(図示なし)を置いて空隙Gを確保して対向配置している。フェライトコア26と酸化鉄粉樹脂コア27の空隙は0.3〜0.8mm程度となっている。
【0016】
以上のような構成により、高周波損失が少ないフェライトコア26をメインコアとし、これと対向して小型で飽和し難い酸化鉄粉樹脂コア27を一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23の外側に配設し、飽和しないように空隙Gを設けているので、フェライトコアのみから成る従来の昇圧トランス(図7)と比べると大幅に小型化に寄与することとなる。すなわち、第1の実施の形態に係る昇圧トランス20では酸化鉄粉樹脂コアであるため断面積がフェライトコア部分と比べて極端に小さくでき、一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23の外側に大きくはみ出すことがない(図2(c)参照。)。しかも、酸化鉄粉樹脂コア27は高周波損失が小さい。
また、昇圧トランスのフェライトコア26が直方体形状であるので、フェライトコア26と酸化鉄粉樹脂コア27との互いの対向部分が平行となり、その間に形成される空隙Gが同じ幅となるため、結合係数等の設計が容易となる。
さらに、酸化鉄粉樹脂コア27を口字状にしたので製造が簡単となり、口字状の酸化鉄粉樹脂コア27が各巻線21、22、23を外側から一部で包むので各巻線の機械的な保護の働きもする効果もある。
なお、上記実施の形態では、一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23とがそれぞれ棒状のフェライトコアを囲みかつコアの軸方向に重ね並置されている構成となっているが、本発明はこれに限られるものではなく、棒状のフェライトコアを中心に3つの巻線が、第1巻線の外側に第2巻線、その外側に第3巻線となる同心状配置の構成としてもよい。
【0017】
図3は本発明の第2の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が斜視図である。図において、30が第2の実施の形態に係る昇圧トランスで、21が一次巻線、22が二次巻線、23がヒーター巻線で、図2のそれと同じである。すなわち、一次巻線21は二次巻線22と比べて巻線断面が大きく巻き数は少ない。ヒーター巻線23は二次巻線22と比べて巻数が極端に少ないので図には描かれていない。
【0018】
そして、本発明の第2の実施の形態に係る昇圧トランスでは、円柱状フェライトコア36を用い、この周囲を一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23とがそれぞれ囲みかつコアの軸方向に重ね並置されている。
さらに、口字状に形成された酸化鉄粉樹脂コア37が用いられる。口字状酸化鉄粉樹脂コアの内径のうち、一方の内径(図3(c)で酸化鉄粉樹脂コア37の左右方向の内径)が一次巻線21、二次巻線22、ヒーター巻線23のうちのどの外径よりも大きく、かつ、他方の内径(図3(c)で酸化鉄粉樹脂コア37の上下方向の内径)が円柱状フェライトコア36の長さよりも大きく形成してある。このような酸化鉄粉樹脂コア37の面内に図3(d)のように円柱状フェライトコア36を嵌挿しかつ円柱状フェライトコア36の軸方向端部と空隙Gを置いて対向配置している。
【0019】
以上のような構成により、高周波損失が少ないフェライトコア36をメインコアとし、これと対向してフェライトコアより小型で飽和し難い酸化鉄粉樹脂コア37を一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23とフェライトコア36の外側に配設し、かつ飽和しないように空隙Gを設けているので、フェライトコア36のみから成る従来の昇圧トランス(図7)と比べると大幅に小型化に寄与することとなる。しかも酸化鉄粉樹脂コア37は高周波損失も少ない。したがって、高周波下であってもこのような構成の酸化鉄粉樹脂コア37を上記のような配置とすることによって初めて高周波損失が小さくなり、フェライトコア36と酸化鉄粉樹脂コア37の長所を兼ね備えた昇圧トランスを得ることができる。
また、昇圧トランスのフェライトコア36が円柱形状であるので直方体よりも製造が簡単となり、しかも磁束の通過する空隙Gはフェライトコア36と酸化鉄粉樹脂コア37との互いの対向部分が平行となるので、その間に形成される空隙Gが同じ幅となるため、結合係数等の設計が容易となる。
さらに、口字状の酸化鉄粉樹脂コア37がフェライトコア36および各巻線21、22、23を外側から一部で包むのでこれらの機械的な保護の働きもする。
【0020】
図4は本発明の第3の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)第1の実施例、(b)が第2の実施例のそれぞれ斜視図である。
図4(a)において、40が第1の実施例に係る昇圧トランスで、21が一次巻線、22が二次巻線、23がヒーター巻線である。47は酸化鉄粉を樹脂封止した口字状酸化鉄粉樹脂コアである。各巻線21、22、23および口字状酸化鉄粉樹脂コア47は図2の対応部品と同じである。すなわち、一次巻線21は二次巻線22と比べて巻線断面が大きく巻き数は少なく、ヒーター巻線23は二次巻線22と比べて巻数が極端に少ない。口字状酸化鉄粉樹脂コア47は、一方の内径が一次巻線21、二次巻線22、ヒーター巻線23のうちのどの外径よりも大きくできており、かつ、他方の内径が一次巻線26と二次巻線22とヒーター巻線23の3巻線の重ね丈よりも大きく形成されている。
46が第3の実施の形態に係る棒状酸化鉄粉樹脂コアで、ここでは直方体形状を採用している。この直方体形状酸化鉄粉樹脂コア26の周囲を一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23とがそれぞれ囲みかつコアの軸方向に重ね並置されている。そして、一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23の外側から酸化鉄粉樹脂コア46に向けて嵌挿し、棒状酸化鉄粉樹脂コア46との間にスペーサ(図示なし)を置いて空隙Gを確保して対向配置している。酸化鉄粉樹脂コア46と酸化鉄粉樹脂コア47の空隙は0.3〜0.8mm程度となっている。
【0021】
以上のような構成により、高周波損失が少なくかつフェライトコアと比べて小型で飽和し難い安価な酸化鉄粉樹脂コアでメインコア46と補助コア(口字状コア)47とを形成したので、フェライトコアのみから成る従来の昇圧トランス(図7)と比べると大幅に小型化に寄与することとなる。
また、酸化鉄粉樹脂コア46が直方体形状であるので、酸化鉄粉樹脂コア46と47との互いの対向部分が平行となり、その間に形成される空隙Gが同じ幅となるため、結合係数等の設計が容易となる。
さらに、酸化鉄粉樹脂コア47を口字状にしたので製造が簡単となる他、口字状酸化鉄粉樹脂コア47が各巻線を外側から一部包むので各巻線の機械的な保護の働きもするという副次的な効果もある。
【0022】
図4(b)において、40’が第2実施例に係る昇圧トランスで、21が一次巻線、22が二次巻線、23がヒーター巻線である。47’は酸化鉄粉を樹脂封止した口字状酸化鉄粉樹脂コアである。各巻線21、22、23および口字状酸化鉄粉樹脂コア47’は図3の対応部品と同じである。46’が第3の実施の形態に係る円柱状の酸化鉄粉樹脂コアである。この円柱状酸化鉄粉樹脂コア46’の周囲を一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23とがそれぞれ囲みかつコアの軸方向に重ね並置され、一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23および酸化鉄粉樹脂コア46’を囲むように口字状酸化鉄粉樹脂コア47’が覆い、かつ酸化鉄粉樹脂コア46’と口字状酸化鉄粉樹脂コア47’との間に空隙Gを確保している。酸化鉄粉樹脂コア46’と47’の空隙は0.3〜0.8mm程度となっている。
【0023】
以上のような構成により、高周波損失が少なくかつフェライトコアと比べて小型で飽和し難い安価な酸化鉄粉樹脂コアでメインコア46’および補助コア(口字状コア)47’を形成したので、フェライトコアのみから成る従来の昇圧トランス(図7)と比べると大幅に小型化に寄与することとなる。
また、酸化鉄粉樹脂コア46’と47’との互いの対向部分が平行となり、その間に形成される空隙Gが同じ幅となるため、結合係数等の設計が容易となる。
さらに、酸化鉄粉樹脂コア47’を口字状にしたので製造が簡単となり、樹脂コア47’が各巻線およびを酸化鉄粉樹脂コア46’外側から一部で包むので各巻線の機械的な保護の働きも効果もある。
【0024】
図5は本発明の第4の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が斜視図である。図において、50が第4の実施の形態に係る昇圧トランスで、21が一次巻線、22が二次巻線、23がヒーター巻線で、図2のそれと同じである。56は直方体形状フェライトコアで、この周囲を一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23とがそれぞれ囲みかつコアの軸方向に重ね並置されている。27は酸化鉄粉樹脂コアで図2のそれと同じである。すなわち、口字状酸化鉄粉樹脂コアの内径のうち、一方の内径(図5(c)で酸化鉄粉樹脂コア27の左右方向の内径)が一次巻線21、二次巻線22、ヒーター巻線23のうちのどの外径よりも大きくできており、かつ、他方の内径(図5(c)で酸化鉄粉樹脂コア27の上下方向の内径)が一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23の3巻線の重ね丈よりも大きく形成されている。
【0025】
そして、本発明の第4の実施の形態によれば、その直方体形状フェライトコア56の酸化鉄粉樹脂コア27に対向する面の一部に突出部56aを形成している。この突出部56aの高さは図2の空隙Gとほぼ同じとしてある。直方体形状フェライトコア56と酸化鉄粉樹脂コア27との間に確保すべき空隙Gをこの突出部56aによって確保することができるので、図2で説明したスペーサを用いる必要がなくなり、スペーサを別途準備する必要がなくしたがってそれを組み込む工程も省けるので、コストダウンと共に昇圧トランスの組み立てが容易となる。
また、この突出部56aは磁路の通過方向の横断面積を小さく選ぶことによって、僅かな磁束で飽和するようにしてあり、磁気短絡回路は形成されないようにしてある。
さらに、図5では突出部56aは直方体形状フェライトコア56の側面の中央部に1個形成しているが、直方体形状フェライトコア56の側面の両端部にそれぞれ1個形成して、2点で酸化鉄粉樹脂コア27に接触させることによって、組み立ての安定性をさらによくすることも可能である。
また、この突出部56aは図2の直方体形状フェライトコア26について実施したが、図4(a)の棒状酸化鉄粉樹脂コア46についても全く同様に実施することができる。
【0026】
図6は本発明の第5の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が斜視図である。図において、60が第5の実施の形態に係る昇圧トランスで、21が一次巻線、22が二次巻線、23がヒーター巻線、64,65が酸化鉄粉を樹脂封止したU字状酸化鉄粉樹脂コアである。各巻線21、22、23は図2の対応部品と同じである。すなわち、一次巻線21は二次巻線22と比べて巻線断面が大きく巻き数は少なく、ヒーター巻線23は二次巻線22と比べて巻数が極端に少ない。U字状酸化鉄粉樹脂コア64、65は図のように互いにU字状先端を間隔Gをあけて対向配置させるとともに、U字状酸化鉄粉樹脂コア64、65の一方の脚部分の突き合わせで構成されるコアに一次巻線21と二次巻線22とヒーター巻線23とを軸方向に重ね並置されている。酸化鉄粉樹脂コア64と65の空隙Gは0.3〜0.8mm程度となっている。
【0027】
以上のような構成により、高周波損失が少なくかつフェライトコアと比べて小型で飽和し難い安価な酸化鉄粉樹脂コア64、65で昇圧トランスのコア部のすべてを形成したので、フェライトコアのみから成る従来の昇圧トランス(図7)と比べると小型化に寄与することとなる。
【0028】
【発明の効果】
以上、本発明の昇圧トランスによれば、高周波損失が少なく、フェライトコアよりも安価で小型化可能で、飽和磁束密度特性がフェライトコアよりも高い酸化鉄粉樹脂封止コアを用い、しかも飽和しないように空隙を設けることによって、製造が簡単で、小型で、安価で、堅固な昇圧トランスが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が対象とする昇圧トランスを用いたマグネトロン駆動電源の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る昇圧トランスを示す斜視図で、(a)が第1実施例、(b)が第2実施例である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が斜視図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る昇圧トランスを示す図で、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が斜視図である。
【図7】フェライトコアを用いた従来の昇圧トランスを示す図である。
【符号の説明】
11 商用電源
12 マグネトロン
122 アノード
121 カソード
13 整流回路
14 チョークコイル
15 フィルタコンデンサ
16 インバータ
161 インバータ制御回路
17 CT
18 昇圧トランス
181 1次巻線
182 2次巻線
183 フィラメント加熱用巻線
19 倍電圧半波整流回路
191 高圧コンデンサ
192、193 高圧ダイオード
20 第1の実施の形態に係る昇圧トランス
21 一次巻線
22 二次巻線
23 ヒーター巻線
26 直方体形状フェライトコア
27 口字状酸化鉄粉樹脂コア
30 第2の実施の形態に係る昇圧トランス
36 円柱状フェライトコア
37 酸化鉄粉樹脂コア
40、40’ 第3の実施の形態に係る昇圧トランス
46 直方体形状酸化鉄粉樹脂コア
46’ 円柱状酸化鉄粉樹脂コア
47、47’ 酸化鉄粉を樹脂封止した口字状酸化鉄粉樹脂コア
50 第4の実施の形態に係る昇圧トランス
56 直方体形状フェライトコア
56a 突出部
60 第5の実施の形態に係る昇圧トランス
64、65 U字状酸化鉄粉樹脂コア
G 空隙

Claims (5)

  1. マグネトロンに駆動電圧を供給する昇圧トランスであって、一次巻線と二次巻線とがそれぞれ棒状フェライトコアを囲んで成るマグネトロン駆動用昇圧トランスにおいて、
    酸化鉄粉を樹脂封止した口字状酸化鉄粉樹脂コアを前記一次巻線と二次巻線との外側から前記一次および二次巻線の内側と対向する前記棒状フェライトコアの面のうちの一側面に向けて前記一次巻線と二次巻線にのみ嵌挿しかつ前記棒状フェライトコアの前記一側面とは空隙を置いて対向配置して成ることを特徴とするマグネトロン駆動用昇圧トランス。
  2. 酸化鉄粉を樹脂封止した口字状酸化鉄粉樹脂コアは、その一方の内径が一次巻線と二次巻線のいずれの外径よりも大きくかつ該口字状の他方の内径が前記一次巻線と二次巻線の重ね丈よりも大きく形成してなり、当該酸化鉄粉樹脂コアを、該一次巻線と二次巻線の外側から前記一次および二次巻線の内側と対向する前記棒状フェライトコアの面のうちの一側面に向けて前記一次巻線と二次巻線にのみ嵌挿しかつ前記棒状フェライトコアの前記一側面とは空隙を置いて対向配置して成ることを特徴とする請求項1記載のマグネトロン駆動用昇圧トランス。
  3. 前記棒状フェライトコアが直方体形状であることを特徴とする請求項1または2記載のマグネトロン駆動用昇圧トランス。
  4. 前記棒状フェライトコアに代えて、酸化鉄粉を樹脂封止した棒状酸化鉄粉樹脂コアを用いたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のマグネトロン駆動用昇圧トランス。
  5. 前記直方体形状コアのうち前記口字状酸化鉄粉樹脂コアに対向する面の一部に突出部を形成し、該突出部を前記口字状酸化鉄粉樹脂コアに接触させたことを特徴とする請求項3又は4記載のマグネトロン駆動用昇圧トランス。
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