JP4211595B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
制御基板1は不正な改造を防止するために制御ボックス2に収容されており、かつ、外部の基板と接続するためにリード線3が制御ボックス2から外部に導出されている。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、制御基板を収容する制御ボックスに生じる外部と連通する隙間をできるだけ少なくさせることが可能な制御ボックスを採用した遊技機の提供を目的とする。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、蓋体が予め制御基板を支持しており、蓋体を筐体本体に装着する際の移動時に蓋体と制御基板との干渉は生じない。このため、制御基板を収容するにあたって必要であった隙間を小さくできる。制御基板におけるケーブルの導出部は必ず外部に連通する必要があるが、ケーブル導出部位の周縁を囲う第二の筐体の側壁が、制御基板の表面と蓋体の内周天井面とに当接して挟持されるので、ケーブル導出部位から制御ボックス内部へと通じる隙間は生じない。また、予め制御基板が蓋体に収容される状況にあるので、蓋体の移動時における干渉も無いので、余裕を設けておく必要もない。
手段1
上記蓋体には、その内周壁面から上記制御基板上における所定の素子の周囲に向けて隔壁を延設し、当該隔壁と制御基板と内周壁面とで同素子を取り囲むように構成しても良い。
上記のように構成した発明において、制御基板上の所定の素子は隔壁にて取り囲まれるため、外部から到達しにくくなる。
手段2
また、この場合、上記隔壁は必ずしも蓋体と一体構造である必要はなく、別体で形成するようにしてもよい。
手段3
上記蓋体には、上記制御基板におけるケーブルの導出部に対面して窓を有するとともに、同導出部の周囲に向けて上記窓の開口部から隔壁を延設し、当該隔壁の先端が上記制御基板に略当接するように構成しても良い。
手段4
この場合において、上記隔壁は必ずしも蓋体と一体構造である必要はなく、上記蓋体には開口部を形成するとともに、当該蓋体と別体で上記開口部を塞ぎつつ上記ケーブルの導出位置に対応する窓を形成してもよい。
手段5
上記制御ボックスには、上記蓋体を上記筺体本体に対して封止させる筺体封止構造を採用してもよい。
手段6
筺体本体と蓋体との開閉方法は各種の構造を採用可能であり、その一例として、上記蓋体は上記筺体本体に対してスライドして装着され、当該蓋体のスライド方向前方側と上記筺体本体の対面部位に上記筺体封止構造が形成される構成としても良い。
スライドしたときに対面する態様は、スライド方向に互いに待ち受けて対面するものでもよい。
上記のように構成した発明においては、上記蓋体がスライドして装着されていき、装着完了時に上記蓋体のスライド方向前方側に備えられている筺体封止構造の一部と筺体の側で対面部位にて待ち受けていた筺体封止構造の一部とによって制御ボックスは閉鎖される。
手段8
待ち受けて対面する場合は、対面時に筺体封止構造の一方が他方に挿入され、被覆されるようにしてもよい。
手段9
さらに、上記筺体封止構造の一部が上記筺体に対して上記筺体本体の内側に入るように形成された構成としてもよい。
上記のように構成した発明においては、不正を加えるためには筺体を開けなければならなくなり、実質的には封止に対して不正を加えることが不可能となる。
手段10
スライドしたときに対面する他の態様は、互いにスライド面に沿って配置され、スライドされるにつれて重なり合い、最終的に対面するものでもよい。
このようにしつつ、筺体封止構造の一部がスライド面を横切った状態で停止して筺体本体と蓋体とを閉鎖するようにしても良い。
このようにした場合、筺体本体と蓋体とをスライドさせて開こうとうするのに対する抗力はスライド面を横切る部材の破断力になるため、スライドして開口させるのを確実に防止できる。
手段12
蓋体と筺体本体とをスライドして装着する場合、略矩形形状とした蓋体の開口端における平行な両縁部を同開口面に沿って平行に鍔状に形成しつつ、筺体本体の側には同鍔状部分が進入してスライド移動可能に支持する断面コの字形のガイド部を形成した構成としても良い。
手段13
また、上記蓋体の開口端におけるスライド方向後端の縁部はスライド方向に向かって開口する断面コの字形の溝状に形成し、上記筺体本体の側には同蓋体のスライド移動に伴って同溝内部に進入する板状に形成しても良い。
手段14
むろん、スライドして装着する場合、矩形形状とした蓋体の開口端における三方を鍔状に形成しつつ、筺体本体の側には三方の同鍔状部分が進入可能な断面コの字形のガイド部を形成した構成としても良い。
手段15
このような筺体封止構造を採用すると、一度封止したら二度と空けられなくなる。また、無理して空けることによって筺体自体に過度な力を掛けてしまって損傷させるおそれもある。このような不具合を解消するため、当該筺体封止構造は、上記筺体本体か蓋体のいずれかに対して分離可能とするように破断可能な連結材にて連結した構成としてもよい。
このような連結材は、例えば板状に形成しても良いし、棒状に形成してもよく、各種の形状とすることができる。むろん、一定の場所で折れやすくするために溝を切り欠いたりしてもよい。
また、このような破断可能な連結材で連結させる場合の一例として、上記連結材を介して複数個の筺体封止構造が横並びに配置された構成としてもよい。
上記のように構成した発明においては、連結材を破断することで筺体本体と蓋体とが再度開閉可能となることを前提として、複数個の筺体封止構造が連結材を介して横並びに配置されているので、正面から見たときに破断状況を確認しやすい。
ここで、用途によっては開閉の頻度が異なる場合がある。このような場合に好適な一例として、上記複数個の筺体封止構造は、上記連結材の数が相違する構成としてある。
例えば、開閉することは基本的にあり得ないことを前提とするものでは、最初の封止が最も不正に空けられにくくしておくと不正を行いにくくなる。従って、このようなものでは、最初に封止される筺体封止構造を連結する連結材の数を多くしておけばよい。また、検査工程などを経るときに必ず二回は封止を開くというのであれば、三回目の封止に利用する筺体封止構造を連結する連結材の数を多くしておけばよい。なお、この場合の連結材の数は、封止を解く際に破断を要する数であり、順次、破断していくときに既に破断されている壁材の数を含めないようして数えている。
ところで、スライド面を横切る部材は、例えば、金属片のようなものを利用できる。この場合、筺体本体の側に金属片の抜け止めをはかるバネ片などを配置しておき、蓋体と筺体本体とを正規位置にスライドさせたら、蓋体に形成した貫通孔などから同バネ片が保持されている部位に向けて金属片を挿入していく構成とすることができる。金属片の一部が蓋体を貫通した状態で筺体本体に保持されると、上述したように蓋体と筺体本体とを相対的にスライドさせることができず、不正を防止できる。 このような金属片やバネ片も手段17に示すように、複数設けることが可能である。このとき、予備の金属片も予め制御ボックス内に保持してあれば便利である。制御ボックス内で予備の金属片を保持しておく一例として、上記金属片とバネ片とを隠すような位置関係となるようにすることが可能である。
また、この制御ボックスは、各種の遊技機に適用可能であり、遊技機の一例として、パチンコ機に適用し、当該制御ボックスが、同パチンコ機の背面側から視認できる位置に配置する構成とする。
パチンコ機は、営業時間中を含めて頻繁に開いてその背面側が目に触れるものである。このため、同制御ボックスが背面側から視認できる位置にあることによって不正を防止できる。
パチンコ機のような遊技機では、ゲーム内容に対応する遊技プログラムを記録したICが制御ボックスに収容され、当該ICの内容を書き換える不正が行われる可能性がある。このため、同制御ボックスに上記筺体封止構造を適用することにより、不正を未然に防ぐことができる。
また、上記遊技機はスロットマシンであり、上記制御ボックスは同スロットマシンの内部あるいは背面側に配置され、同スロットマシンを開いたときに同制御ボックスを容易に視認できる位置に配置した構成とする。
スロットマシンも、営業時間中を含めて頻繁に開いてその背面側が目に触れるものである。このため、同制御ボックスが背面側から視認できる位置にあることによって不正を防止できる。
また、上記遊技機はパチロットであり、この制御ボックスは同パチロットの内部あるいは背面側に配置され、同パチロットを開いたときに同制御ボックスを容易に視認できる位置に配置した構成とする。
パチロットは、メダルの代わりに一定数のパチンコ球を使用して絵合わせを行うパチンコ機とスロットマシンの両方の特徴を備えた遊技機である。このようなパチロットも、営業時間中を含めて頻繁に開いてその背面側が目に触れるものである。このため、同筺体封止構造が背面側から視認できる位置にあることによって不正を防止できる。
さらに、手段4にかかる発明によれば、制御基板上でのケーブル導出位置が変化したときに、別体として形成される隔壁についてのみ上記窓の位置だけを変更して作り直せばよく、従前の蓋体をそのまま利用できる。
さらに、手段6にかかる発明によれば、蓋体の側に予め制御基板を収容することにより、隙間を生じさせることなくスライドして装着させることができる。
さらに、手段7にかかる発明によれば、スライド方向に沿って対面するように待ち受ける筺体封止構造を提供できる。
さらに、手段8にかかる発明によれば、対面時に筺体封止構造の一方が他方に挿入されるので、外部から隔離せしめて不正を防止できる。
さらに、手段10にかかる発明によれば、スライドされるにつれて重なり合い、最終的に対面する態様とすることができる。
さらに、手段11にかかる発明によれば、スライド面を横切った状態で停止する部材によってスライドを禁止するので、無理に開けることはほぼ困難とすることができる。
さらに、手段13にかかる発明によれば、スライド方向の後端の縁部においても断面コの字形の溝状部分と板状部分とを組み合わせ、蓋体と筺体本体との接合部分での隙間を複雑な形状とし、異物を挿入させにくくできる。
さらに、手段15にかかる発明によれば、破断可能な連結材を用いて封止後も開くことができるようになる。
さらに、手段16にかかる発明によれば、複数回の開閉が可能となる。
さらに、手段17にかかる発明によれば、開閉の必要性に応じて連結材の数を調整することができる。
さらに、手段19にかかる発明によれば、パチンコ機の遊技領域における背面側から視認でき、営業時間中を含めて頻繁に開かれるので目に触れ易く、早期に発見して不正に基づく損失を最小限とすることができるし、未然に不正を防止できる。
さらに、手段21にかかる発明によれば、パチロットの内部に配置されつつ、同パチロットを開いたときに視認できるので、早期に発見して不正に基づく損失を最小限とすることができるし、未然に不正を防止できる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる筺体封止構造を適用した遊技機の制御ボックスを斜視図により示しており、図2は要部を拡大しつつ破断した斜視図により示しており、図3は筺体封止構造を断面図により示している。
図において、筺体本体10は略矩形状とした全体形状のうち、相対面する辺に断面コの字形としたレール状のガイド部11,11を有しており、同様に略矩形形状とした蓋体20における相対面する辺に形成した鍔状部24,24を同ガイド部11,11に沿わせるようにしてスライドして装着できるようになっている。
このように、本実施形態では、スライドして脱着される蓋体20の側に制御基板30を保持させる構成としてある。図4は保持状態を断面図により示している。通常、筺体本体に制御基板を保持してあると、蓋体というのは制御基板に対して密着させることができず、どこかに隙間が生じがちである。例えば、ケーブルの引き出し部位に隙間が生じ、この隙間から異物を差し込んで不正を行おうとする可能性がある。
なお、この例では、遮蔽壁材25,26を蓋体20の内周面から立設させているが、制御基板30の改変があると蓋体20の形状も変更しなければならなくなる。このため、図14と図15に示す例では、蓋体20を汎用化させたものを示している。
ところで、図1に示すように、筺体本体10における上記ガイド部11,11の挿入端とは反対側の辺には挿入穴形成部12が五つ連結されて形成され、その外側には金属片40の予備を収容する予備収容部13が二つ形成されている。一方、スライドして装着されてくる蓋体20の側には各挿入穴形成部12を覆蓋して対面する位置に上記金属片40を挿入可能なスリットを有する金属片挿入部21が形成され、この金属片挿入部21は周囲の部材に対して比較的破損し易いようにした樹脂壁22a,22bを介して連結されている。なお、挿入穴形成部12には、板バネ50が収容されている。
切り起こし爪51dを切り起こす方向については、制御ボックスの内部に向けている。このようにすれば、切り起こし爪51dを寝かせようとするためには制御ボックスの内側から穴を開けなければならず、制御ボックスが開いていて初めて実現できるので、不正行為を防止できることになる。
挿入穴形成部12は上記金属片40の足部41a,41bに対応して二つの挿入穴12a,12bが形成されている。長い方の足部41aに対応する挿入穴12aには上記板バネ50の長片51が挿入されるようになっており、さらに最奥部には長片51の先端51aが入り込んで係止可能な凹部12a1を形成してある。
上述した筺体封止構造は、スライドしていくにつれて徐々に重なり合い、筺体本体10と蓋体20とが完全に装着された状態で正規位置となって対面している。しかしながら、スライドする筺体本体10と蓋体20とを封止せしめる筺体封止構造はこれに限るものではなく、例えば、スライド方向に沿って互いに対面しているものとすることもできる。
図6に示すように、筺体本体10における上記ガイド部111,111の挿入端とは反対側の辺には複数の操作子保持部112が破断可能な板状壁材(連結材)113にて連結されて形成されている。操作子保持部112はスライドして装着されてくる蓋体20に対面するように立設して形成されており、同蓋体20と対面する反対面に凹部112aを開口して形成してある。
上記傾斜面121b1,121b1は金属製係合片150における折り返し端151,151を挿入しやすくするために形成され、凹部121b2はスリット121a1,121a1を通過した折り返し端151,151の先端が入り込んで食い込んで抜けにくくするために形成されている。
当初、広い開口となっていたスリット121a1,121a1内には、先ず、壁部112b,112bが入り込んで固定受け構造121と操作子保持部112との位置合わせをしつつ、開口を実質的にスリット112a1,112a1と同等とする。そして、樹脂製操作子140を押し込めば金属製係合片150の先端が上記スリット121a1,121a1内に押し込まれていく。このとき、折り返し端151,51は同スリット121a1,121a1を通過するために撓められ、同スリット121a1,121a1を通過したときに再度開く。開いた状態では折り返し端151,151の先端は被係合部121bの裏面に形成した凹部121b2に対面しており、蓋体20を筺体本体10から外すようにスライドさせようとしたときには同折り返し端151,151の先端が同凹部121b2内に入り込み、食い込むような形態となるので抜け出ることはない。
押し操作する前は図7にて二点鎖線で示すように、樹脂製操作子140の外周壁面と凹部112aの内周壁面との間には隙間があるが、押し操作後は図7に示すように樹脂製操作子140の外周壁面と凹部112aの内周壁面との間にはほぼ隙間がなくなる。隙間が無くなることにより、外部から樹脂製操作子140を引き抜くことはほぼできなくなり、不正を防止できる。また、最初は隙間があるので、軽く押し込んでいくことができる。
なお、図10はパチンコ機を背面図により示しており、本筺体封止構造を適用した制御ボックスが背面側から視認できるように装着されている。
パチンコ機60の背面側には矩形箱形の制御ボックス70が装着されている。ここで、同制御ボックス70は長片の一辺に形成した蝶番機構にて蓋体と筺体とが開閉可能になっており、両方の短辺には本筺体封止構造が採用されている。すなわち、蓋体の金属片挿入部21と筺体の挿入穴形成部12はそれぞれ蓋体と筺体の短辺にそれぞれ4対ずつ形成されており、封止可能となっている。むろん、必要に応じて開口させることもできる。図に示すように、パチンコ機60の背面側から直に視認できる位置に配設されているため、メンテナンスのためにパチンコ機60を開いたときには容易に視認できる。従って、制御ボックス70内に手を加えるなどのために金属片挿入部21や挿入穴形成部12を破損させれば、次のメンテナンス時にはすぐに見つかってしまう。
図示していないが、パチロットにも同様に適用可能である。パチロットは、メダルの代わりにパチンコ遊技球を利用するものであり、例えば、パチンコ球の5個がメダル1個に相当して遊技を楽しむことができる。
12…挿入穴形成部
12a,12b…挿入穴
12c…壁材
13…予備収容部
20…蓋体
21…金属片挿入部
21a…本体部分
21a1…開口
21b…架橋部
22a,22b…樹脂壁
23…予備収容部用蓋部
25,26…遮蔽壁材
27,28…筺体
30…制御基板
31…部品載置面
32…ICソケット
34…ケーブル
40…金属片
41a,41b…足部
50…板バネ
51…長片
51c…弾性支持爪
51d…切り起こし爪
52…短片
60…パチンコ機
70…制御ボックス
80…スロットマシン
90…制御ボックス
112…操作子保持部
112a…凹部
112a1…スリット(貫通穴)
113…板状壁材
121…固定受け構造
121a1…スリット
121b2…凹部
Claims (1)
- 筐体本体の開口部を蓋体にて閉鎖して形成される制御ボックスにて制御基板を収容する遊技機であって、
上記筐体本体は、上記遊技機に固定可能に支持され、
上記蓋体は、同筐体本体に対して装着可能であるとともに、上記制御基板を当該蓋体の側にて支持し、同制御基板におけるケーブル導出部位に対面して形成された窓部を有しており、
更に、上記ケーブル導出部位を囲いつつ高さが上記制御基板の表面から上記蓋体の内周天井面までの高さに略一致する側壁と、上記窓部を塞ぐ大きさであるとともに上記蓋体の内周天井面に面接触する天面と、により浅皿状に形成され、上記ケーブルを外部に導出可能な小窓が上記天面に形成され、上記蓋体の内周天井面と上記制御基板の表面との間に挟持された第二の筐体を備え、
上記第二の筐体は、上記蓋体と上記制御基板による挟持が解除されると移動可能となり、該解除された状態において上記窓部を上記天面にて塞ぎつつも上記窓部から上記小窓の全体を上記筐体本体の外部に露見させながら所定範囲を移動可能な天面サイズを有することを特徴とする遊技機。
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