JP5990682B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
記憶されたプログラムに従って遊技の制御を行う制御デバイスが実装される略四角形状の制御基板と、当該制御基板を内部に収納するための基板ボックスと、を備えた遊技機において、
前記基板ボックスは、
前記制御基板を収納するための閉止空間を画成することが可能な複数のケース部材と、
前記閉止空間を画成して合体している前記複数のケース部材を離反不能に結合することが可能な封止手段と、を備え、
前記ケース部材は、
前記閉止空間に前記制御基板を収納したときに、当該制御基板の端部との間に第1の間隙を有した状態で当該制御基板の外周を囲繞することが可能な外周囲繞部と、
前記閉止空間に前記制御基板を収納したときに、当該制御基板に実装された前記制御デバイスの側面との間に第2の間隙を有し、前記制御基板の外周よりも前記制御デバイスの側面に近い位置で当該側面と対向する制御デバイス保護部と、を備え、
前記外周囲繞部と前記制御デバイス保護部とを、前記複数のケース部材のうちの一のケース部材に個別、かつ一体的に形成し、
前記第1の間隙よりも前記第2の間隙が大きくなるよう設定し、
前記制御基板は、遊技機の出荷後における前記制御基板の検査時に外部の検査装置が接続される外部通信用コネクタを備えることを特徴とする。
また、第1の間隙よりも第2の間隙の方が大きいので、ケース部材に対する制御基板の取り付け時や取り付け後には、制御デバイスが制御デバイス保護部に衝接する前に、制御基板が外周囲繞部に衝接することとなる。すなわち、ケース部材に対する制御基板の取り付け時や取り付け後における制御デバイスの制御デバイス保護部への衝接を防止できるため、制御デバイスの破損や故障などの不都合を回避することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態の遊技機の説明図である。
前面枠12の裏面上部には、払出し前の遊技球を貯留する貯留タンク51と、外部への情報(例えば、図柄確定信号、大当り信号、確率変動信号、賞球信号、貸球信号等)を出力する外部情報端子板41と、が設けられている。また、貯留タンク51の底部には、緩やかな傾斜を有し遊技球を遊技機10の一側へ向けて誘導するシュート52が接続され、シュート52の終端には、遊技球の流下方向を水平方向から垂直方向へと変換する屈曲流路装置53が接続されている。そして、この屈曲流路装置53の下端に駆動源を有する球払出装置54が配設され、この球払出装置54によって所定数の遊技球を払出し可能に構成されている。
また、前面枠12の裏面下部には、球払出装置54を制御する払出制御装置60と、遊技機10側とカードユニット側とで授受される信号を中継するカードユニット中継基板70と、遊技制御装置100等の各種制御装置に電源供給を行う電源装置90と、等が設けられている。
遊技制御装置100は、例えば図3、図4に示すように、遊技機10の動作制御等を行うことで遊技の進行を統括的に制御する遊技制御基板110(制御基板)と、当該遊技制御基板110を内部に収納するための基板ボックス120と、を備えて構成される。
そして、遊技制御装置100においては、予め記憶された固有の識別情報を発信可能な電子タグ131を有する電子タグシール130や、当該遊技制御装置100の管理番号等が印字された管理番号シール140、当該遊技制御装置100を備える遊技機10の機種等が印字された機種シール150などが、基板ボックス120(具体的には、基板ボック
ス120が備える第1ケース部材200(後述)等)に貼着されている。
なお、図面では、遊技機10の出荷前における遊技制御装置100の検査時に使用される検査用端子117がコネクタの一種として遊技制御基板110に実装されているが、当該検査用端子117は、遊技機10の出荷時には遊技制御基板110から取り外される。したがって、本実施形態において、コネクタ116は、検査用端子117以外のコネクタを指すものとする。
すなわち、遊技制御基板110は、当該遊技制御基板110の長手方向(左右方向)に沿った一方の端部(後端部)側に、他の装置と接続するためのコネクタ116が実装されている。
また、遊技制御基板110は、当該遊技制御基板110の長手方向に沿った他方の端部(前端部)側に、遊技機10の動作に関する電気的制御を実行するための電子部品111が実装されている。
制御デバイス112には、CPU、ROM、RAM等を1チップ化したアミューズチップが内蔵されており、側面に当該制御デバイス112を識別するための識別情報が付されたZIP(Zigzag Inline Package)タイプの電子部品である。そのため、制御デバイス
112は、上面に個体を識別するための識別子が付された面実装部品であるその他の電子部品111とは異なり、遊技制御基板110に立設されている。したがって、遊技制御基板110に実装されている制御デバイス112は、遊技制御基板110に実装されているその他の電子部品111よりも高さが高く、上方に突出している。
すなわち、遊技制御基板110の表面110aにおいては、制御デバイス112が実装された領域の周囲に、何れの電子部品111も実装されていない非実装領域が設けられている。
そして、例えば図15に示すように、非実装領域のうちの右側(すなわち、制御デバイス112の印字面112a側)の幅(左右方向の長さ)L12は、左側の幅L11よりも大きくなるよう設定されている。
ここで、本実施形態では、複数のコネクタ116のうちの外部通信端子119が最も上方に突出するよう構成されている。
第2ケース部材300は、例えば図4、図21に示すように、遊技制御基板110を収納空間S*内に配置した状態で第1ケース部材200と合体することが可能であるとともに、当該合体した状態で挿入開口200aの縁部と接合して当該挿入開口200aを閉塞することが可能となるよう構成されている。具体的には、第2ケース部材300は、遊技制御基板110を取り付けることが可能となるよう構成されている。また、第2ケース部材300は、収納空間S*を閉止する閉止状態への変換時に挿入開口200aから収納空間S*内へとスライド挿入されて、閉止状態において挿入開口200aの縁部と接合して当該挿入開口200aを閉塞することにより第1ケース部材200とともに閉止空間S(閉止された収納空間S*)を画成することが可能となるよう構成されている。
また、第1ケース部材200や第2ケース部材300は、例えば透光性の合成樹脂で形成されており、基板ボックス120に内包された遊技制御基板110を遊技制御装置100の外部から視認できるようになっている。
第1ケース部材200は、例えば図4、図5(a),(b)に示すように、その外形が遊技制御基板110の外形に対応する一方向(左右方向)に長尺な直方体形状を呈してなる部材であり、当該第1ケース部材200の長手方向(左右方向)に沿った互いに対向する側部のうちの何れか一方(後側部)に挿入開口200aが形成されている。
また、上壁220の長手方向(左右方向)の長さは、下壁210(具体的には、下壁210の前後方向中央部及び前部)の長手方向の長さと同一となるよう設定されており、上壁220の短手方向(前後方向)の長さは、下壁210の短手方向の長さよりも短くなるよう設定されている。
また、左側壁230及び右側壁240の前後方向の長さは、上壁220の短手方向の長さと同一となるよう設定されている。
すなわち、挿入開口200aは、第1ケース部材200の側部(具体的には、左側部の一部(後部)、後側部及び右側部の一部(後部))から第1ケース部材200の上部の一部(後部)にかけて開口している。
20は、当該遊技制御基板110の表面110a(上面)のうちの前後方向中央部及び前部(すなわち、電子部品111,111,…が実装された部分)のみを被覆して、当該遊技制御基板110の表面110aのうちの後部(すなわち、コネクタ116,116,…が実装された部分)は被覆しないよう構成されている。すなわち、閉止空間Sに遊技制御基板110を収納した状態において、当該遊技制御基板110の前後方向中央部及び前部は収納空間S*内に配置され、当該遊技制御基板110の後部は収納空間S*内に配置されないよう構成されている。
なお、本実施形態では、補強リブ211を、下壁210の下面のうちの左端部分全域に設けられたリブと、下壁210の下面のうちの右端部分全域に設けられたリブと、下壁210の下面のうちの後端部分左側に設けられて左端部分全域のリブと連結するリブと、下壁210の下面のうちの後端部分右側に設けられて右端部分全域のリブと連結するリブと、下壁210の下面のうちの前端部分中央部に設けられたリブと、後端部分左側のリブと前端部分中央部のリブとを連結するリブと、後端部分右側のリブと前端部分中央部のリブとを連結するリブと、により構成したが、これに限ることはなく、補強リブ211によって第1ケース部材200(特に下壁210)を補強できるのであれば、補強リブ211の構成は任意である。
また、上壁220は、例えば図5(a)、図7(a)に示すように、当該上壁220のうちの露出用切欠部221の左右の縁部に収納空間S*の奥行き方向(前後方向)に延設されたスライドガイド溝部222を有している。具体的には、スライドガイド溝部222は、上壁220のうちの露出用切欠部221を挟む左右両側の所定幅の領域それぞれが折曲されて、下方及び後方に開口するよう形成されており、閉止状態への変換時及び閉止状態時に第2ケース部材300のスライドガイド壁332a(後述)と係合可能となっている。そして、上壁220には、例えば図7(a),(b)に示すように、右側のスライドガイド溝部222の形成に伴って上壁220の外面(上面)に形成された左右の角部のうちの左側の角部が面取りされて面取り部222aが形成されている。
また、右側壁240には、例えば図5(a)に示すように、当該右側壁240の上端部のうちの後端から前後方向中央よりも前側の所定位置までに亘って、右側端封止手段500に取り付けられた保護カバー部材700の位置ズレを規制するためのストッパー241が設けられている。
また、挿入開口200aに対向する前側壁250(奥側壁)は、例えば図6(a),(b)、図7(b)に示すように、左右方向中央と左右方向中央よりも左側の所定位置と右側の所定位置とのそれぞれに、第2溶着受部620(後述)を挿通可能な凸字形状の挿通
口251を有している。
第2ケース部材300は、例えば図4、図8(a),(b)に示すように、遊技制御基板110を下方から取り付けることが可能であるとともに、当該第2ケース部材300に取り付けられた遊技制御基板110の外周を囲繞することが可能な枠状を呈してなる部材であり、基板取付部を画成している。
そして、第2ケース部材300においては、例えば図26に示すように、開口閉塞部310(具体的には、開口閉塞部310の側方閉塞部316(後述))と、基板支持部(挿入部)320と、によって当該第2ケース部材300に取り付けられた遊技制御基板110の外周を囲繞するよう構成されている。
また、第2ケース部材300の前後方向中央部及び前部をなす基板支持部(挿入部)320の前後方向の長さは、収納空間S*の前後方向の長さと略同一となるよう設定されているとともに、基板支持部(挿入部)320の上下方向の長さは、収納空間S*の上下方向の長さと略同一となるよう設定されている。すなわち、第2ケース部材300のうちの基板支持部(挿入部)320のみが、閉止状態において収納空間S*内に配置されるよう構成されている。
また、第2ケース部材300の後部をなす開口閉塞部310の前後方向の長さは、下壁210の後部の前後方向の長さよりも若干長くなるよう設定されている。具体的には、閉止状態において、開口閉塞部310(具体的には、開口閉塞部310の当接部311a(後述))が、第1ケース部材200を構成する上壁220の後端部に対して後側から当接するとともに、開口閉塞部310(具体的には、開口閉塞部310の側方閉塞部316(後述)を構成する後側壁部)が、第1ケース部材200を構成する下壁210の後端部に対して後側から当接するよう構成されている。
ここで、遊技制御基板110は、例えば図4に示すように、当該遊技制御基板110に実装されているコネクタ116が開口閉塞部310側に位置し、かつ、当該遊技制御基板
110の表面110aが当該開口閉塞部310(具体的には、当該開口閉塞部310の下面)に対向するよう第2ケース部材300に取り付けられる。すなわち、開口閉塞部310は、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、当該開口閉塞部310の下面が、当該遊技制御基板110の表面110aのうちの後部に対向するよう構成されている。
また、上方閉塞部311は、例えば図8(b)に示すように、当該上方閉塞部311の下面のうちのコネクタ用開口312の縁部の周囲に遊技制御基板110側(下側)に向けて突設されて、端子カバー部材160の端子カバー本体部161(後述)を囲繞するための端子カバー囲繞壁313を有している。
これにより、脚部116aの破損や脚部116aへの不正アクセスなどを回避することが可能となる。すなわち、本実施形態では、コネクタ116,116,…が遊技制御基板110に面実装されているので、例えば図18(a)に示すように、コネクタ116の脚部116a,116a,…は、当該コネクタ116本体部の下端部から側方に突設されており、遊技制御基板110の表面110aから突出している。そのため、このままでは、脚部116aの破損や脚部116aへの不正アクセスなどの不都合が発生し易いが、本実施形態では、独立した各端子カバー部材160により脚部116a,116a,…を保護しているので、当該不都合を回避することができる。
部)の上面視外形と同一形状のコネクタ挿入口を有している。そして、端子カバー本体部161は、例えば図25(a),(b)に示すように、端子カバー部材160をコネクタ116に装着(嵌装)した状態(すなわち、端子カバー本体部161の下端部が遊技制御基板110の表面110aに接した状態)において、コネクタ116の脚部116aに接することなく、端子カバー本体部161の内部(凹室状の空間内)に、当該コネクタ116の脚部116a,116a,…を収納(収容)可能となるよう構成されている。
また、端子カバー本体部161は、基板ボックス120の上方閉塞部311と遊技制御基板110との間に挟持された状態で、当該端子カバー本体部161の内面がコネクタ116の脚部116aに接しない高さに設定されている。
ここで、本実施形態では、例えば図20(a)、図25(a),(b)に示すように、基板に対するコネクタ116の取り付けガタ等に対応できるよう、コネクタ用開口312のサイズが、対応するコネクタ116(コネクタ116本体部)の上面視外形よりも大きく設定されており、コネクタ用開口312の端面と、コネクタ116本体部の外側面と、の間には隙間が生じている。また、端子カバー本体部161のコネクタ挿入口の形状は対応するコネクタ116(コネクタ116本体部)の上面視外形と同一であり、起立壁部162は当該コネクタ挿入口の縁部から突設されているので、端子カバー部材160をコネクタ116に装着した状態において、起立壁部162は、コネクタ用開口312の端面と、当該コネクタ116本体部の外側面と、の間に生じている隙間に配置された状態で、当該起立壁部162の内面が当該コネクタ116本体部の外側面と当接している。
このように、起立壁部162を設けることにより、コネクタ116に端子カバー部材160を的確に取り付けることが可能となる。
また、端子カバー本体部161が有するコネクタ挿入口は、対応するコネクタ116(コネクタ116本体部)の上面視外形と同一形状であり、端子カバー部材160をコネクタ116に装着した状態において、当該コネクタ挿入口の端面と、当該コネクタ116本体部の外側面と、は当接している。そのため、当該コネクタ挿入口から針金やピアノ線などを挿入することは困難であるが、さらに本実施形態では、起立壁部162を設けることによって、当該コネクタ挿入口からの針金やピアノ線などの挿入を一層困難にしているので、脚部116aへの不正アクセス等を十分に回避することが可能となる。
すなわち、起立壁部162の上端部には、外側に向けて下り傾斜するテーパ部162aが設けられているので、端子カバー部材160が装着されたコネクタ116を、コネクタ用開口312の下方から挿入し易くなり、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付ける際の作業性が向上する。
るよう、上方閉塞部311の下面のうちのコネクタ用開口312の縁部の周囲から下側に向けて突設されている。
これにより、遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となる。すなわち、本実施形態では、基板に対するコネクタ116の取り付けガタ等に対応できるよう、コネクタ用開口312のサイズが、対応するコネクタ116に装着される端子カバー部材160の起立壁部162の上面視外形よりも若干大きく設定されており、コネクタ用開口312の端面と、起立壁部162の外側面と、の間に隙間が生じているので、当該隙間から針金やピアノ線などが挿入される虞れがある。本実施形態では、上方閉塞部311の下面と端子カバー本体部161の上面とが当接しているので、当該隙間から挿入された針金やピアノ線などが基板ボックス120の内部(閉止空間S内)へと侵入することは困難であるが、さらに本実施形態では、先端部が遊技制御基板110の表面110aと当接する端子カバー囲繞壁313でコネクタ用開口312の周囲を囲むことによって、当該侵入を一層困難にしているので、遊技制御基板110への不正アクセス等を十分に回避することが可能となる。
これにより、基板に対するコネクタ116の取り付けガタ等に十分に対応することが可能となる。すなわち、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、端子カバー囲繞壁313の内側面と、端子カバー本体部161の外側面と、が当接するように端子カバー囲繞壁313が設けられている場合、遊技制御基板110を第2ケース部材300に取り付ける際に、取り付けガタ等の影響で、端子カバー部材160が装着されたコネクタ116をコネクタ用開口312に的確に挿入できない等の虞れがある。これに対し、本実施形態では、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、端子カバー囲繞壁313の内側面と、端子カバー本体部161の外側面と、が当接しないように端子カバー囲繞壁313を設けているので、取り付けガタ等が生じていても、遊技制御基板110を第2ケース部材300に取り付ける際に、端子カバー部材160が装着されたコネクタ116をコネクタ用開口312に的確に挿入することができることとなって、当該取り付けガタ等に十分に対応することが可能となる。
当接部311aは、閉止状態において、当該当接部311aの上端部が第1ケース部材200の上壁220の外面(上面)よりも上方に突出するよう、上方閉塞部311の前端部から上側に向けて突設されている。すなわち、第2ケース部材300は、当接部311aによって、閉止状態において挿入開口200aの縁部(具体的には、上壁220の後端部)と接合するよう構成されている。
そして、例えば図8(a),(b)、図19(a),(b)に示すように、当接部311aの前面には、閉止状態において、第1ケース部材200の上壁220を下方から支持する下方支持部311bと、上壁220を上方から支持する上方支持部311cと、が設けられている。
また、側方閉塞部316は、例えば図8(b)に示すように、上方閉塞部311の下面よりも下方に突出しており、閉止状態において当該側方閉塞部316の下端部が第1ケース部材200の補強リブ211の下端部と略面一となるよう設定されている。すなわち、第2ケース部材300は、側方閉塞部316によって、閉止状態において挿入開口200aの縁部(具体的には、下壁210の後端部、下壁210の左端部のうちの後部及び下壁210の右端部のうちの後部)と接合するよう構成されている。
るコネクタ116の破損を防止することが可能なコネクタ破損防止壁310a,310aが設けられている。
また、本実施形態では、コネクタ破損防止壁310aを、外側に向かうにつれて徐々に上方に突出するよう構成するとともに、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、当該コネクタ破損防止壁310aのうちの最も上方に突出した部分(すなわち、当該コネクタ破損防止壁310aのうちの側方閉塞部316を構成する左側壁部や右側壁部から突出している部分)の高さが、当該遊技制御基板110に実装されているコネクタ116のうちの最も上方に突出しているコネクタ116(本実施形態では外部通信端子119)の高さと同等になるよう構成したが、これに限ることはなく、コネクタ破損防止壁310aの構成は任意である。
すなわち、遊技制御装置100を床に落としたり、遊技制御装置100に物がぶつかったりしても、コネクタ破損防止壁310aによって、コネクタ116と床や物との直接衝突を回避できるのであれば、コネクタ破損防止壁310aを設ける位置やコネクタ破損防止壁310aの構成は任意である。
これにより、基板支持部(挿入部)320は、第2ケース部材300に取り付けられた遊技制御基板110を支持可能となっている。
また、囲繞カバー部330は、開口閉塞部310と、基板支持部(挿入部)320を構成する前側部323と、の間に懸架されているので、囲繞カバー部330によって、フレーム状の第2ケース部材300(特に基板支持部(挿入部)320)を補強することが可能となる。
なお、囲繞カバー本体部331には、当該囲繞カバー本体部331の内部の熱を外部に放出するための放熱フィン(例えば、金属片等)が、例えば当該囲繞カバー本体部331の内面から外面に亘って設けられていても良い。この場合には、制御デバイス112の識別情報等が印字された面と対向する囲繞カバー本体部331の側壁以外の側壁に設けられていることが望ましく、このようにすることで制御デバイス112の識別情報の視認性を確保できる。
対側(本実施形態では左側)の幅L11よりも大きくなるよう設定されている。そして、それに対応して、本実施形態では、例えば図10(b)、図24(b)に示すように、囲繞カバー本体支持部332の右部(具体的には、囲繞カバー本体支持部332のうちの囲繞カバー本体部331よりも右側の部分)の幅L22は、囲繞カバー本体支持部332の左部(具体的には、囲繞カバー本体支持部332のうちの囲繞カバー本体部331よりも左側の部分)の幅L21よりも大きくなるよう設定されている。すなわち、デバイス挿入口331aは、囲繞カバー本体支持部332のうちの左右方向中央よりも左側の位置に配置されている。
具体的には、スライドガイド壁332aは、囲繞カバー本体支持部332の上面のうちの左端部分全域及び右端部分全域のそれぞれから上側に向けて突設されている。すなわち、スライドガイド壁332aは、収納空間S*の奥行き方向(前後方向)に延設されている。
これにより、遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となる。すなわち、露出用切欠部221の左側の縁部や右側の縁部から針金やピアノ線などが挿入されても、スライドガイド壁332aが、当該縁部から挿入された針金やピアノ線などの基板ボックス120の内部(閉止空間S内)への侵入を防止する返し構造になっているので、遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となる。
また、例えば図8(b)に示すように、開口閉塞部310の側方閉塞部316を構成する右側壁部の内面(左面)と、基板支持部(挿入部)320を構成する右側部322の内面(左面)と、は略面一となっており、第2ケース部材300は、例えば図20(b)に示すように、当該第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、これら内面と、当該遊技制御基板110の右端部と、の間に第1の間隙G12(右側用)が形成されるよう構成されている。
また、第2ケース部材300の囲繞カバー部330は、当該第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、当該囲繞カバー部330の囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部の内面(左面)と、当該遊技制御基板110に実装されている制御デバイス112の右面(本実施形態では印字面112a)と、の間に右側用の第1の間隙G12よりも大きな第2の間隙G22(右側用)が形成されるよう構成されている。
また、第1の間隙G11,G12よりも第2の間隙G21,G22の方が大きいので、第2ケース部材300に対する遊技制御基板110の取り付け時や取り付け後には、制御デバイス112が囲繞カバー部330の囲繞カバー本体部331に衝接する前に、遊技制御基板110の端部が基板支持部(挿入部)320に衝接することとなる。すなわち、第2ケース部材300に対する遊技制御基板110の取り付け時や取り付け後における制御デバイス112の囲繞カバー本体部331への衝接を防止できるため、制御デバイス112の破損や故障などの不都合を回避することが可能となる。
1,G12や第2の間隙G21,G22の大きさは任意であり、左側用の第1の間隙G11と右側用の第1の間隙G12とは同一であっても異なっていても良いし、左側用の第2の間隙G21と右側用の第2の間隙G22とは同一であっても異なっていても良い。
すなわち、囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部が、当該囲繞カバー本体部331を構成する左側壁部と同程度に第1ケース部材200と近接している場合には、上壁220が邪魔になって、制御デバイス112の印字面112a全体(特に印字面112aの下部)が視認し難い。これに対し、本実施形態では、囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部が、当該囲繞カバー本体部331を構成する左側壁部よりも第1ケース部材200から離間しており、視認段部Dが形成されているので、上壁220が邪魔になることなく、遊技制御装置100の外部から制御デバイス112の印字面112a全体を視認することが可能となっている。
すなわち、上壁220のうちの、制御デバイス112の印字面112aに対向する部分に、面取り部222aが形成されていない場合には、囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部が第1ケース部材200から離間して視認段部Dが形成されていても、上壁220のうちの視認段部Dに落ち込む角部が邪魔になって、制御デバイス112の印字面112a全体(特に印字面112aの下部)が視認し難い。これに対し、本実施形態では、上壁220のうちの制御デバイス112の印字面112aに対向する部分に面取り部222aが形成されているので、視認段部Dに落ち込む角部が邪魔になることなく、遊技制御装置100の外部から制御デバイス112の印字面112a全体を視認することが可能となっている。
すなわち、囲繞カバー部330の下面が制御デバイス112本体部の下面よりも遊技制御基板110に近接していない場合には、囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部が第1ケース部材200から離間して視認段部Dが形成されていても、囲繞カバー本体支持部332が邪魔になって、制御デバイス112の印字面112a全体(特に印字面112aの下部)が視認し難い。これに対し、本実施形態では、囲繞カバー部330の下面が制御デバイス112本体部の下面よりも遊技制御基板110に近接しているので、囲繞カバー本体支持部332が邪魔になることなく、遊技制御装置100の外部から制御デバイス112の印字面112a全体を視認することが可能となっている。
遊技制御装置100は、例えば図3、図4に示すように、固着封止手段として、第1ケース部材200及び第2ケース部材300の左側端に設けられた左側端封止手段400と、第1ケース部材200及び第2ケース部材300の右側端に設けられた右側端封止手段500と、を備えている。
ここで、左固着部材430は、一方向(螺合方向)にしか廻せないワンウェイねじであり、一旦螺合すると取り外すことができないよう構成されている。すなわち、左固着部材430は、左第1固着部410と左第2固着部420とをかしめるよう構成されている。
具体的には、左第1固着部410は、第1ケース部材200に直接設けられた左第1内側固着部411と、左第1内側固着部411に設けられて、当該左第1内側固着部411よりも外側(左側)に位置する左第1外側固着部412と、左第1内側固着部411と左第1外側固着部412とを分離可能に連結する左第1脆弱部413と、を備えている。すなわち、左第1内側固着部411及び左第1外側固着部412は、左第1脆弱部413を介して、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)に並んで配設されている。
具体的には、左第2固着部420は、第2ケース部材300に直接設けられた左第2内側固着部421と、左第2内側固着部421に設けられて、当該左第2内側固着部421よりも外側(左側)に位置する左第2外側固着部422と、左第2内側固着部421と左第2外側固着部422とを分離可能に連結する左第2脆弱部423と、を備えている。すなわち、左第2内側固着部421及び左第2外側固着部422は、左第2脆弱部423を介して、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)に並んで配設されている。
そして、例えば図5(a)に示すように、左第1固着部410の後端部(後端面)は、第1ケース部材200の左側壁230の後端部と面一となるよう設定されている。また、例えば図8(b)に示すように、左第2固着部420の前端部(前端面)は、第2ケース部材300の当接部311aの前面と面一となるよう設定されている。すなわち、閉止状態において、左第1固着部410の後端面と、左第2固着部420の前端面と、は当接(重合)するよう構成されている。
及び左第2固着部420の外面は、閉止状態において互いに面一となるよう設定されている。
したがって、前述したように、第2ケース部材300の左右方向の長さは収納空間S*の左右方向の長さと略同一となるよう設定されているので、第2ケース部材300の左右方向の長さは第1ケース部材200(具体的には、第1ケース部材200の前後方向中央部及び前部)の左右方向の長さよりも短いが、その分だけ、左第2固着部420の左右方向の長さが、左第1固着部410の左右方向の長さよりも長くなっている。すなわち、第2ケース部材300は、当該第2ケース部材300に設けられた左第2固着部420によって、閉止状態において挿入開口200aの縁部(具体的には、第1ケース部材200の左側壁230の後端部)と接合するよう構成されている。
左第2内側固着部421には、例えば図9(b)に示すように、左固着部材430を挿通可能な貫通孔が前後方向に沿って形成されている。具体的には、左第2内側固着部421は、開放端部が第2ケース部材300に接続された略コ字形状を呈してなり、後端部は開口しているが、前端部(他方(左第1内側固着部411)と重合する側)は閉口している。すなわち、左第2内側固着部421は、他方と重合する側に底部を有するとともに当該他方と重合する側とは反対側が開口した有底筒状を呈してなる。そして、左第2内側固着部421の内部には、左第2内側固着部421の内面と第2ケース部材300の外面とによって左固着部材430が挿通可能な空間が形成されており、左第2内側固着部421の前端部には、左固着部材430の頭部は通過不能で左固着部材430の軸部は通過可能なねじ孔(孔部)が形成されている。
左第2外側固着部422には、例えば図9(b)に示すように、左固着部材430を螺合するねじ止め部(固着受部)が前後方向に沿って形成されている。具体的には、左第2外側固着部422は、平面部が左第2内側固着部421に対向する略D字形状を呈してなり、後端部は開口しているが、前端部(他方(左第1外側固着部412)と重合する側)は閉口している。すなわち、左第2外側固着部422は、他方と重合する側に底部を有するとともに当該他方と重合する側とは反対側が開口した有底筒状を呈してなる。そして、左第2外側固着部422の内部には、当該左第2外側固着部422の前端部に左固着部材430の頭部は通過不能で左固着部材430の軸部は通過可能な開口を有する左固着部材430用のねじ止め部(固着受部)が形成されている。
ここで、本実施形態において、左第1内側固着部411及び左第2内側固着部421は、副固着部(後述)であるので、例えば図26に示すように、主固着部(後述)である左第1外側固着部412及び左第2外側固着部422によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とが結合されている際は、左第2内側固着部421の内部(貫通孔)を挿通した左固着部材430の先端部分は、左第1内側固着部411が有するねじ止め部(固着受部)には螺合(本締め)されず、当該ねじ止め部(固着受部)の開口や左第2内側固着部421が有するねじ孔(孔部)などに仮締めされた状態となっている。
そして、左固着部材430は、左第1固着部410と左第2固着部420との重合方向、すなわち左第1固着部410と左第2固着部420との重合面に直交する方向(前後方向)に沿って挿通されて、当該左第1固着部410と当該左第2固着部420とを重合した状態で固着するよう構成されている。
ここで、右固着部材530は、左固着部材430と同様、一方向(螺合方向)にしか廻せないワンウェイねじであり、一旦螺合すると取り外すことができないよう構成されている。すなわち、右固着部材530は、右第1固着部510と右第2固着部520とをかしめるよう構成されている。
具体的には、右第1固着部510は、第1ケース部材200に直接設けられた右第1内側固着部511と、右第1内側固着部511に設けられて、当該右第1内側固着部511よりも外側(右側)に位置する右第1外側固着部512と、右第1内側固着部511と右第1外側固着部512とを分離可能に連結する右第1脆弱部513と、を備えている。す
なわち、右第1内側固着部511及び右第1外側固着部512は、右第1脆弱部513を介して、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)に並んで配設されている。
具体的には、右第2固着部520は、第2ケース部材300に直接設けられた右第2内側固着部521と、右第2内側固着部521に設けられて、当該右第2内側固着部521よりも外側(右側)に位置する右第2外側固着部522と、右第2内側固着部521と右第2外側固着部522とを分離可能に連結する右第2脆弱部523と、を備えている。すなわち、右第2内側固着部521及び右第2外側固着部522は、右第2脆弱部523を介して、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)に並んで配設されている。
具体的には、右第2内側固着部521の前後方向の長さは、第2ケース部材300の開口閉塞部310の前後方向の長さの約半分となるよう設定されており、右第2外側固着部522は、当該右第2外側固着部522の前後方向の長さが、右第2内側固着部521の前後方向の長さよりも長くなるよう設定されているとともに、当該右第2外側固着部522のうちの後端部分が右第2脆弱部523を介して右第2内側固着部521に連結されている。また、右第1内側固着部511の前後方向の長さは、右第2外側固着部522の前後方向の長さと同一となるよう設定されており、右第1外側固着部512は、当該右第1外側固着部512の前後方向の長さが、右第2内側固着部521の前後方向の長さと同一となるよう設定されているとともに、右第1脆弱部513を介して右第1内側固着部511のうちの前端部分に連結されている。
そして、例えば図5(a)に示すように、右第1内側固着部511の後端部(後端面)は、第1ケース部材200の右側壁240の後端部と面一となるよう設定されている。また、例えば図8(a)に示すように、右第2内側固着部521の前端部(前端面)は、第2ケース部材300の当接部311aの前面と面一となるよう設定されている。
前側に位置している。
したがって、前述したように、第2ケース部材300の左右方向の長さは収納空間S*の左右方向の長さと略同一となるよう設定されているので、第2ケース部材300の左右方向の長さは第1ケース部材200(具体的には、第1ケース部材200の前後方向中央部及び前部)の左右方向の長さよりも短いが、その分だけ、右第2固着部520の左右方向の長さが、右第1固着部510の左右方向の長さよりも長くなっている。すなわち、第2ケース部材300は、当該第2ケース部材300に設けられた右第2固着部520によって、閉止状態において挿入開口200aの縁部(具体的には、第1ケース部材200の右側壁240の後端部)と接合するよう構成されている。
右第2内側固着部521には、例えば図9(a)に示すように、右固着部材530を挿通可能な貫通孔が前後方向に沿って形成されている。具体的には、右第2内側固着部521は、開放端部が第2ケース部材300に接続された略コ字形状を呈してなり、後端部は開口しているが、前端部(他方(右第1内側固着部511)と重合する側)は閉口している。すなわち、右第2内側固着部521は、他方と重合する側に底部を有するとともに当
該他方と重合する側とは反対側が開口した有底筒状を呈してなる。そして、右第2内側固着部521の内部には、右第2内側固着部521の内面と第2ケース部材300の外面とによって右固着部材530が挿通可能な空間が形成されており、右第2内側固着部521の前端部には、右固着部材530の頭部は通過不能で右固着部材530の軸部は通過可能なねじ孔(孔部)が形成されている。
右第2外側固着部522には、例えば図9(a)に示すように、右固着部材530を挿通可能な貫通孔が前後方向に沿って形成されている。具体的には、右第2外側固着部522は、平面部が右第2内側固着部521に対向する略D字形状を呈してなり、後端部は開口しているが、前端部(他方(右第1外側固着部512)と重合する側)は閉口している。すなわち、右第2外側固着部522は、他方と重合する側に底部を有するとともに当該他方と重合する側とは反対側が開口した有底筒状を呈してなる。そして、右第2外側固着部522の内部には、右固着部材530が挿通可能な空間が形成されており、右第2外側固着部522の前端部には、右固着部材530の頭部は通過不能で右固着部材530の軸部は通過可能なねじ孔(孔部)が形成されている。
このように、左側端封止手段400と右側端封止手段500とで固着部材(ワンウェイねじ)の挿通の向きを異ならせることによって、固着部材の取り外しが一層困難になるので、基板ボックス120の不正開封等を十分に回避することが可能となる。
するよう構成されている。
ここで、本実施形態において、右第1内側固着部511及び右第2内側固着部521は、副固着部(後述)であるので、例えば図26に示すように、主固着部(後述)である右第1外側固着部512及び右第2外側固着部522によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とが結合されている際は、右第2内側固着部521の内部(貫通孔)を挿通した右固着部材530の先端部分は、右第1内側固着部511が有するねじ止め部(固着受部)には螺合(本締め)されず、当該ねじ止め部(固着受部)の開口や右第2内側固着部521が有するねじ孔(孔部)などに仮締めされた状態となっている。
そして、右固着部材530は、右第1固着部510と右第2固着部520との重合方向、すなわち右第1固着部510と右第2固着部520との重合面に直交する方向(前後方向)に沿って挿通されて、当該右第1固着部510と当該右第2固着部520とを重合した状態で固着するよう構成されている。
すなわち、本実施形態では、まず、外側固着部(主固着部)によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とを離反不能に結合する。
そして、当該結合を解除する場合は、内側固着部(副固着部)から外側固着部(主固着部)を切り離すように脆弱部(左第1脆弱部413及び左第2脆弱部423、右第1脆弱部513及び右第2脆弱部523)を切断する。すなわち、固着部材(ワンウェイねじ)によって一度固着された第1固着部(左第1外側固着部412、右第1外側固着部512)と第2固着部(左第2外側固着部422、右第2外側固着部522)との固着は容易に解除できないため、外側固着部(主固着部)による結合を解除して基板ボックス120を開封するためには、外側固着部(主固着部)を内側固着部(副固着部)から切り離し、左側端封止手段400や右側端封止手段500を不可逆的に破壊する必要がある。これにより、基板ボックス120の開封を困難にすることができるとともに、基板ボックス120が開封されても当該開封の履歴が残るので、基板ボックス120の不正開封等を十分に回避することが可能となる。
さらに、外側固着部(主固着部)による結合の解除後に再び第1ケース部材200と第2ケース部材300とを結合する場合は、内側固着部(副固着部)によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とを離反不能に結合する。
その他の脆弱部(すなわち、左第2脆弱部423、右第1脆弱部513及び右第2脆弱部523)についても同様に、その構成は任意である。
溶着封止手段600は、例えば図3、図4に示すように、第1ケース部材200及び第2ケース部材300の前側端の左右方向中央と左右二箇所との合計三箇所に設けられており、それぞれ、第1ケース部材200に設けられて、収納空間S*内に配置された(閉止空間Sに収納された)遊技制御基板110の前側方に位置する第1溶着受部610と、第1溶着受部610に対応させて第2ケース部材300に設けられて、収納空間S*内に配置された(閉止空間Sに収納された)遊技制御基板110の前側方に位置する第2溶着受部620と、第1溶着受部610と第2溶着受部620とに溶着されて、当該第1溶着受部610と当該第2溶着受部620とを連結するための溶着部材630と、を備えて構成される。
前述したように、基板支持部(挿入部)320の前後方向の長さは、収納空間S*の前後方向の長さと略同一となるよう設定されているので、第2ケース部材300は、閉止状態への変換時に挿入開口200aから収納空間S*内へとスライド挿入されて、閉止状態において前側部323(挿入先端部)が第1ケース部材200を構成する前側壁250(奥側壁)と隣接するようになっている。第2溶着受部620は、当該前側部323の外面のうちの、第1ケース部材200が有する挿通口251に対応する位置に突設されており、閉止状態において挿通口251から収納空間S*の外部に突出するよう構成されている。
具体的には、第1溶着受部610は、例えば図6(a),(b)、図7(b)に示すように、開放端部が第1ケース部材200に接続された上面視略コ字形状を呈してなり、上
端部は開口しているが、下端部は閉口している。すなわち、第1溶着受部610は、その内部に、上部に開口を有する凹室状の空間が形成されている。
また、第1溶着受部610の内部(凹室状の空間)の上下方向の長さは、例えば図7(b)に示すように、挿通口251(具体的には、挿通口251の左右方向中央部)の上下方向の長さよりも長くなるよう設定されている。さらに、第1溶着受部610の内部の上下方向の長さは、例えば図27に示すように、第2溶着受部620の突出部622と溶着部材630とが係合(後述)した状態の上下方向の長さよりも若干長くなるよう設定されている。
すなわち、第1溶着受部610の内部は、溶着部材630と、閉止状態において当該挿通口251から突出した第2溶着受部620の突出部622と、を収容可能となるよう形成されている。
また、溶着部材630は、第2溶着受部620の突出方向に直交する方向(本実施形態では上下方向)に沿って第1溶着受部610の開口した端部(上端部)を介して第1溶着受部610の内部に侵入(進入)して、当該第1溶着受部610に収容されるよう構成されている。
具体的には、溶着部材630は、例えば図12(b),(c)に示すように、直方体形状呈してなり、当該溶着部材630のうち上下方向中央よりも下側の部分に前後方向に沿って第2溶着受部620の凸部が嵌まる凹部を有するとともに、当該溶着部材630のうち前後方向略中央よりも後側の部分に、当該凹部を埋めることにより形成された係合部630aを有している。したがって、溶着部材630の前面は凹字形状を呈しているが、当該溶着部材630の後面は矩形状を呈している。そして、溶着部材630は、第1溶着受部610の内部(凹室状の空間)及び第2溶着受部620の突出部622に溶着されるよう構成されている。
すなわち、溶着部材630は、当該溶着部材630が有する係合部630aが、第2溶着受部620の突出部622が有する係合受部622aに係合することによって、突出部622に係合可能となっている。
すなわち、溶着部材630は、第1溶着受部610の内部に嵌入可能な大きさに形成され、当該溶着部材630が第1溶着受部610の内部に嵌入すると、当該第1溶着受部6
10の内部に収容された第2溶着受部620の突出部622を被覆するよう構成されている。
具体的には、前述したように、右第1固着部510の外面及び右第2固着部520の外面は、閉止状態において互いに面一となるよう設定されており、貼着領域Rは、当該右第1固着部510の外面(具体的には、右第1内側固着部511の外面及び右第1外側固着部512の外面)と、当該右第2固着部520の外面(具体的には、右第2内側固着部521の外面及び右第2外側固着部522の外面)と、に跨って形成されている。すなわち、貼着領域Rは、右側端封止手段500において、主固着部(右第1外側固着部512及び右第2外側固着部522)と、副固着部(右第1内側固着部511及び右第2内側固着部521)と、に跨って形成されている。
したがって、右第1固着部510と右第2固着部520との重合境界と、脆弱部(右第1脆弱部513及び右第2脆弱部523)と、の双方が貼着領域Rを横断している。
具体的には、電子タグシール130は、例えば図14(a),(b),(c)に示すように、長尺状に形成されたRFICタグ等の電子タグ131と、矩形状に形成されたベースシール132と、により構成されている。
タグシート131cは、例えば図14(b)に示すように、長尺状に形成されており、当該タグシート131cの中央部にチップ部131aが配設されているとともに、チップ
部131aの両端から突出した線状のアンテナ部131b,131bが当該タグシート131cの長手方向に沿って配設されている。
また、電子タグ131がベースシール132の対角線上に貼り付けられているので、貼着領域Rに貼着された電子タグシール130においては、脆弱部(具体的には、右第1脆弱部513、右第2脆弱部523)と、電子タグ131と、が交差している。これにより、基板ボックス120を開封するために脆弱部を破壊して外側固着部を内側固着部から切り離すと、当該脆弱部で電子タグ131が破損することになるので、基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
なお、電子タグ131には、第1固着部と第2固着部との重合解除や、脆弱部の破壊などに伴って破損し易くなるよう、脆弱部(例えば、切れ込み部)が設けられていても良い。
保護カバー部材700は、貼着領域Rに貼着された電子タグシール130を保護するとともに、右側端封止手段500を保護するための部材であり、右側端封止手段500(右第1固着部510と右第2固着部520)に取り付けられて、保護カバー部材700の内部に右側端封止手段500を収納した状態で電子タグシール130を被覆するよう構成されている。
そして、保護カバー部材700は、例えば透光性の合成樹脂で形成されており、当該保護カバー部材700の内部に収納された右側端封止手段500や当該保護カバー部材700で被覆された電子タグシール130を遊技制御装置100の外部から視認できるようになっているとともに、電子タグシール130からの電波(具体的には、電子タグ131から発信された識別情報)を通すことができるようになっている。
具体的には、保護カバー部材700は、例えば図23(b)に示すように、閉止状態において、当該保護カバー部材700の左端部略全域が、第1ケース部材200(具体的には、補強リブ211のうちの右端部分全域のリブの右面、右側壁240の外面(右面)、ストッパー241の右面等)及び第2ケース部材300(具体的には、側方閉塞部316を構成する右側壁部の外面(右面)等)に当接し、かつ、当該保護カバー部材700の内面に設けられた突起部701a,702a(後述)が、第1ケース部材200に設けられた右第1外側固着部512の開口した前端部や第2ケース部材300に設けられた右第2
外側固着部522の開口した後端部に嵌まるよう形成されている。
また、同様に、後側壁部702は、当該後側壁部702の内面(前面)のうちの右側部分に、保護カバー部材700を右側端封止手段500に取り付けた状態において、当該右側端封止手段500を構成する右第2固着部520の外側固着部(すなわち、右第2外側固着部522)の開口した後端部に嵌合可能な突起部702aを有している。
すなわち、保護カバー部材700は、突起部701aが右第1外側固着部512の開口した前端部に嵌まることによって、及び/又は、突起部702aが右第2外側固着部522の開口した後端部に嵌まることによって、右側端封止手段500に固定されるよう構成されている。
このように、保護カバー部材700は、右側端封止手段500に容易に取り付けることができるよう構成されているとともに、一旦右側端封止手段500に取り付けられると、当該右側端封止手段500から容易に取り外すことができないよう構成されている。
そして、保護カバー部材700が右側端封止手段500に取り付けられると、前側壁部701のうちの右側部分及び後側壁部702のうちの右側部分が元の状態に復帰して、当該前側壁部701が有する突起部701aが、当該右側端封止手段500を構成する右第1外側固着部512の開口した前端部に嵌まるとともに、当該後側壁部702が有する突起部702aが、当該右側端封止手段500を構成する右第2外側固着部522の開口した後端部に嵌まる。これにより、保護カバー部材700を右側端封止手段500に固定することが可能となる。
一方、保護カバー部材700を右側端封止手段500から取り外す際には、突起部701a,702aのうちの右側部分の端部(すなわち、前側壁部701や後側壁部702の内面に対して垂直に起立している部分)が、右第1外側固着部512や右第2外側固着部522の内面に引っかかる。そのため、突起部701a,702aが邪魔になって、保護カバー部材700を右側端封止手段500から取り外すことが困難となる。
まず、例えば図19(a)に示すように、遊技制御基板110に実装されている複数のコネクタ116のうちの該当するコネクタ116に端子カバー部材160を装着する。
次いで、例えば図19(b)に示すように、遊技制御基板110を第2ケース部材300に取り付けて、なべネジ170で固定する。
次いで、例えば図21に示すように、第2ケース部材300を挿入開口200aから収納空間S*内へとスライド挿入して、当該収納空間S*を閉止する。具体的には、第2ケース部材300のスライドガイド壁332a,332aの挿入先端側の端部(前端部)を、第1ケース部材200のスライドガイド溝部222,222の挿入開口200a側の端部(後端部)に挿入し、その状態のまま、第2ケース部材300を第1ケース部材200に対して前方向へと移動させて、挿入開口200aを当該第2ケース部材300で閉塞する。
次いで、例えば図26に示すように、左側端封止手段400の外側固着部(左第1外側固着部412及び左第2外側固着部422)を左固着部材430で固着(本締め)するとともに、右側端封止手段500の外側固着部(右第1外側固着部512及び右第2外側固着部522)を右固着部材530で固着(本締め)する。そして、左第1外側固着部412の開口した前端部から封印キャップCを挿入し、超音波溶着や熱溶着などの公知の溶着法によって当該封印キャップCを左第1外側固着部412の内面に溶着するとともに、右第2外側固着部522の開口した後端部から封印キャップCを挿入し、超音波溶着や熱溶着などの公知の溶着法によって当該封印キャップCを右第2外側固着部522の内面に溶着する。
また、例えば図26に示すように、左側端封止手段400の内側固着部(左第2内側固着部421)に左固着部材430を挿入して仮締めするとともに、右側端封止手段500の内側固着部(右第2内側固着部521)に右固着部材530を挿入して仮締めする。
このように、封印キャップCによって本締めされた固着部材を封印しているので、本締めされた固着部材が直接いじられることを回避することができる。
次いで、超音波溶着や熱溶着などの公知の溶着法によって、第1溶着受部610の内部に収容されて第2溶着受部620の突出部622に係合している溶着部材630を、第1
溶着受部610の内部及び第2溶着受部620の突出部622に溶着する。
最後に、例えば図23(b)に示すように、右側端封止手段500に保護カバー部材700を取り付けることによって、遊技制御装置100を組み立てることができる。
そして、組み立てられた遊技制御装置100を遊技機10に搭載する際には、例えば、基板ボックス120の側面に設けられた取付部(図示省略)が有するネジ孔になべネジ(図示省略)を挿通して、当該なべネジによって遊技盤30の背面に設けられる取付ベース等に固定する。
また、基板ボックス120を構成するケース部材として第1ケース部材200と第2ケース部材300とを備えており、囲繞カバー部330は当該第2ケース部材300に備えられているので、囲繞カバー部を備えるケース部材をさらに備えている場合と比較して、基板ボックス120の薄型化が可能となる。さらに、第1ケース部材200の一側部に設けられた挿入開口200aから当該第1ケース部材200により画成される収納空間S*内へと第2ケース部材300をスライド挿入することによって、挿入開口200aが第2ケース部材300で塞がれて収納空間S*が閉止される。そのため、基板ボックスが上方に開口する下蓋と下方に開口する上蓋とからなる場合と比較して、基板ボックス120の薄型化が可能となる。
また、囲繞カバー部330は、閉止状態において収納空間S*の外部に臨んでいる。すなわち、制御デバイス112は、囲繞カバー部330のみに覆われているので、制御デバイスが二重に覆われている場合と比較して、制御デバイス112の目視検査が行い易くなる。
ー本体支持部332と、を備え、囲繞カバー本体部331は、閉止状態において露出用切欠部221を介して収納空間S*の外部に臨み、囲繞カバー本体支持部332は、閉止状態において露出用切欠部221を塞ぐよう構成されている。
すなわち、囲繞カバー本体支持部が第1ケース部材200の上壁220に上方から重合して露出用切欠部221を塞いでいる場合には、露出用切欠部221から不正部材を挿入する際、当該不正部材を囲繞カバー本体支持部の下方内側に向けて挿入することになるので、当該挿入された不正部材が制御デバイス112に向けて侵入し易くなる。これに対し、囲繞カバー本体支持部332が第1ケース部材200の上壁220に下方から重合して露出用切欠部221を塞いでいる場合には、露出用切欠部221から不正部材を挿入する際、当該不正部材を囲繞カバー本体支持部332の下方よりも外側に向けて挿入することになるので、当該挿入された不正部材が制御デバイス112に向けて侵入し難くなる。そのため、制御デバイス112への不正アクセス等を抑制することが可能となり、制御デバイス112に対するセキュリティが高まる。
また、その他の電子部品111が上面に個体を識別するための識別子が付された面実装部品であるので、その他の電子部品111がディップ部品である場合と比較して、第1ケース部材200の厚みを抑制することができ、基板ボックス120の薄型化が可能となる。
また、スライドガイド壁332aがスライドガイド溝部222にスライド係合するので、露出用切欠部221から針金やピアノ線などの不正部材が挿入されたとしても、当該係合構造によって、不正部材が基板ボックス120の内部へ侵入してしまうことを防止することができる。そのため、遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となり、遊技制御基板110に対するセキュリティが高まる。
また、基板支持部(挿入部)320は、遊技制御基板110の外周を囲繞するとともに、その他の電子部品111を上方に露出させる枠状に形成されている。すなわち、閉止状態において遊技制御基板110の表面110aのうち少なくとも一部は、第1ケース部材200のみに覆われているので、遊技制御基板110の目視検査が行い易くなる。
また、囲繞カバー部330は、開口閉塞部310と、基板支持部(挿入部)320のうちの開口閉塞部310と対向する辺部(前側部323)と、の間に懸架されているので、囲繞カバー部330によって枠状の基板支持部(挿入部)320を補強することができる。
ス120の外部に露出させるためのコネクタ用開口312を有し、挿入開口200aを上方から閉塞することが可能な上方閉塞部311と、挿入開口200aを側方から閉塞することが可能な側方閉塞部316と、を備えている。
また、第1固着部及び第2固着部は、閉止空間に収納された(収納空間S*内に配置)遊技制御基板110の厚み方向に直交する方向に重合しているので、第1固着部及び第2固着部が閉止空間に収納された制御基板の厚み方向に重合している場合と比較して、封止手段の破壊(すなわち、第1固着部と第2固着部とのうちの少なくとも何れか一方の破壊
)に伴い基板ボックス120の平面視外形が大きく変化する。そのため、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
したがって、周辺領域カバー部のうち視認段部Dに落ち込む角部には、面取り部222aが設けられているので、制御デバイス112の印字面112aを視認する際の視野角が広がり、面取り部222aが設けられていない場合と比較して、制御デバイス112の目視検査が行い易くなる。
制御基板110に実装されてなり、基板ボックス120の内面のうち視認段部Dの底面となる部分は、制御デバイス112本体部の下面よりも遊技制御基板110に近接している。
また、基板ボックス120の内面のうち視認段部Dの底面となる部分は、制御デバイス112本体部の下面よりも遊技制御基板110に近接しており、制御デバイス112の脚部112bの近傍に余分なスペースがないので、不正な電子部品を追加する等の不正行為を抑制することができる。
したがって、その他の電子部品111は上面に個体を識別するための識別子が付された面実装部品であるので、周辺領域カバー部のうち実装領域を覆う部分を遊技制御基板110に近づけることができる。
そのため、基板ボックス120のうち周辺領域に対応する部分(すなわち、基板ボックス120のうち制御デバイス112を覆う部分以外の部分)の厚みを抑制することができるので、基板ボックス120の薄型化が可能となる。また、上面の識別子が付されているので、その他の電子部品の目視確認が行い易い。
頭部が収納される第1固着部の主固着部の重合方向の長さは、第2固着部の主固着部の重合方向の長さよりも長いので、第1固着部の主固着部のうち開口した側の端部から固着状態の固着部材の頭部までの距離が長くなり、固着状態の固着部材の頭部を削る等の細工が施し難くなる。したがって、固着状態の固着部材に細工を加えて封止手段に破壊痕跡を残すことなく基板ボックス120を開封するといった不正行為を抑制することが可能となる。
また、第1固着部の外面と第2固着部の外面とは重合方向に面一となるよう設定されており、貼着領域Rは第1固着部の外面と第2固着部の外面とに跨って形成されているので、第1ケース部材200と第2ケース部材300との結合を解除(すなわち、基板ボックス120を開封)するために第1固着部と第2固着部との重合を解除すると、当該重合境界で電子タグシール130が破損することになる。そのため、第1固着部と第2固着部との重合解除による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、第1固着部と第2固着部との重合解除による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができ
る。
また、貼着領域Rが主固着部と副固着部とに跨って形成されているとともに、主側重合境界と副側重合境界とが一直線上に並ばないよう重合方向にずらされているので、基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。すなわち、第1ケース部材200と第2ケース部材300との結合を解除(すなわち、基板ボックス120を開封)するために第1固着部と第2固着部との重合を解除すると、当該重合境界で電子タグシール130が破断することになるが、主側重合境界と副側重合境界とが一直線上に並ばないよう重合方向にずらされているので、電子タグシール130の破断面が汚くなる。そのため、第1固着部と第2固着部との重合解除による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、第1固着部と第2固着部との重合解除による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
ている。
また、封止手段は、保護カバー部材700の内部空間に収納されているため、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を抑制できる。
また、第1溶着受部610と第2溶着受部620とは、閉止空間Sの外部に突出、すなわち基板ボックス120から突出しているので、基板ボックス120の開封痕跡(具体的には、第1溶着受部610及び第2溶着受部620が切断された痕跡等)を見た目で把握することが可能となり、封止手段の破壊が発見し易くなる。
さらに、第1溶着受部610と第2溶着受部620とは、基板ボックス120から突出した状態で溶着部材630によって連結されており、第1溶着受部610及び第2溶着受部620を切断するだけで溶着封止手段600を破壊することができるので、基板ボックス120を検査開封する際の作業性が向上する。
また、溶着部材630は、第1溶着受部610の収容空間に嵌入すると、当該収容空間に収容されている第2溶着受部620の突出部622を被覆するので、当該突出部622のみを破壊(切断)して基板ボックス120を開封することができなくなる。したがって、基板ボックス120を開封するためには、第1溶着受部610と第2溶着受部620との両方を破壊(切断)する必要があるので、基板ボックス120の開封痕跡(具体的には、第1溶着受部610及び第2溶着受部620が切断された痕跡等)を見た目で把握することが可能となり、封止手段の破壊が発見し易くなる。
第1ケース部材200に設けられた第1固着部(左第1内側固着部411、右第1内側固着部511)と、閉止状態において第1固着部と重合するよう第2ケース部材300に設けられた第2固着部(左第2内側固着部421、右第2内側固着部521)と、第1固着部と第2固着部とに挿通されて、当該第1固着部と当該第2固着部とを重合した状態で固着するための固着部材(左固着部材430、右固着部材530)と、を備え、第2溶着受部620の基部621は、挿通口251を閉塞可能な大きさに形成されている。
また、閉止状態において挿通口251内に配置される第2溶着受部620の基部621は、当該挿通口251を閉塞可能な大きさに形成されているので、溶着封止手段600を破壊するために第1溶着受部610及び第2溶着受部620が切断されたとしても、当該基部621により挿通口251が閉塞され、当該挿通口251から針金やピアノ線などの不正部材を挿入することができない。また、これにより、基板ボックス120の検査開封の後も遊技制御基板110に対するセキュリティを担保しつつ、継続して遊技制御装置100を使用することが可能となる。
すなわち、端子カバー本体部161は、コネクタ116の脚部116aを上部から側部にかけて覆っているので、基板ボックス120のうち端子カバー部材160が取り付けられた箇所に押圧力が加わっても、コネクタ116の脚部116aが折れてしまう等の不都合が生じることがない。また、端子カバー本体部161は、基板ボックス120の上方閉
塞部311と遊技制御基板110との間に挟持されているとともに、起立壁部162は、コネクタ挿入口の縁部からコネクタ116本体部の側面に沿って上方に立設されており、端子カバー本体部161と上方閉塞部311や遊技制御基板110との間や、起立壁部162とコネクタ116本体部との間に隙間が生じることがないので、これらの隙間から針金やピアノ線などが挿入されて、コネクタ116の脚部116aへの不正アクセスが行われてしまう等の不都合が生じることもない。
すなわち、端子カバー部材に、コネクタ群の各コネクタ116の形状に対応した複数の穴が設けられており、一の端子カバー部材で、複数のコネクタ116の周囲を一緒に覆うような構成の場合、基板に対するコネクタ116の取り付けガタ等の影響でコネクタ116が曲がって実装されていると、コネクタ116に端子カバー部材を的確に嵌装することができない場合がある。これに対し、本実施形態のように、端子カバー部材160が、コネクタ群の各コネクタ116それぞれに対応して複数備えられており、一の端子カバー部材160で、一のコネクタ116の周囲を覆うような構成の場合、基板に対するコネクタ116の取り付けガタ等の影響でコネクタ116が曲がって実装されていても、コネクタ116に端子カバー部材160を的確に嵌装することができる。
また、起立壁部162は、当該起立壁部162の上端部に外側に向けて下り傾斜するテーパ部162aを有しているので、コネクタ116本体部とコネクタ用開口312との間に形成される隙間から針金やピアノ線などの不正部材を挿入しようとしても、テーパ部162aによって当該不正部材が外側に向けて誘導される。そのため、コネクタ116本体
部とコネクタ用開口312との間に形成される隙間から針金やピアノ線などの不正部材が挿入し難くなるので、遊技制御基板110への不正アクセス等を抑制することが可能となり、遊技制御基板110に対するセキュリティが高まる。
また、端子カバー囲繞壁313の内面と、端子カバー本体部161の側面と、の間に所定の間隙が形成されているので、端子カバー部材160が嵌装されたコネクタ116をコネクタ用開口312に挿入する際の作業性が向上する。
を取り付けるよう構成しても良い。
良い。
また、左固着部材430、右固着部材530をワンウェイねじではなく、リベットのようなピン状の締結部材により構成しても良い。
すなわち、複数個の溶着封止手段600の全てにおいて、溶着部材630を第1溶着受部610と第2溶着受部620とに溶着した状態で遊技機10を出荷するよう構成したが、これに限ることはなく、複数個の溶着封止手段600のうちの一部の溶着封止手段600において、溶着部材630を第1溶着受部610と第2溶着受部620とに溶着するとともに、残りの溶着封止手段600において、溶着部材630を第1溶着受部610に収容して嵌入させて第2溶着受部620の突出部622と係合させた状態で、遊技機10を出荷するよう構成しても良い。
100 遊技制御装置(制御装置)
110 遊技制御基板(制御基板)
110a 表面
111 電子部品
112 制御デバイス(遊技用マイクロコンピュータ)
112a 印字面(側面)
112a 脚部(端子部)
116 コネクタ
116a 脚部(コネクタ端子部)
120 基板ボックス
130 電子タグシール
131 電子タグ
131a チップ部
131b アンテナ部
160 端子カバー部材
161 端子カバー本体部
162 起立壁部
162a テーパ部
200 第1ケース部材
200a 挿入開口
220 上壁(上面部、周辺領域カバー部)
221 露出用切欠部
222 スライドガイド溝部
222a 面取り部
250 前側壁(所定の壁部)
251 挿通口
300 第2ケース部材
310 開口閉塞部
311 上方閉塞部(上面部)
311a 当接部
311b 下方支持部
311c 上方支持部
312 コネクタ用開口
313 端子カバー囲繞壁
313a 一連端子カバー囲繞壁
313b 単体端子カバー囲繞壁
316 側方閉塞部
320 基板支持部(挿入部)
323 前側部(辺部、所定部位)
330 囲繞カバー部
331 囲繞カバー本体部(上面部、デバイスカバー部)
331a デバイス挿入口
332 囲繞カバー本体支持部(上面部、周辺領域カバー部)
332a スライドガイド壁(スライド部)
400 左側端封止手段(封止手段)
411 左第1内側固着部(副固着封止手段、第1固着部)
421 左第2内側固着部(副固着封止手段、第2固着部)
430 左固着部材(固着部材)
500 右側端封止手段(封止手段)
510 右第1固着部(第1固着部)
511 右第1内側固着部(副固着部、副固着封止手段、第1固着部)
512 右第1外側固着部(主固着部)
513 右第1脆弱部(脆弱部)
520 右第2固着部(第2固着部)
521 右第2内側固着部(副固着部、副固着封止手段、第2固着部)
522 右第2外側固着部(主固着部)
523 右第2脆弱部(脆弱部)
530 右固着部材(固着部材)
600 溶着封止手段(封止手段)
610 第1溶着受部
620 第2溶着受部
621 基部
622 突出部
630 溶着部材
700 保護カバー部材
D 視認段部
R 貼着領域
S* 収納空間
S 閉止空間
Claims (1)
- 記憶されたプログラムに従って遊技の制御を行う制御デバイスが実装される略四角形状の制御基板と、当該制御基板を内部に収納するための基板ボックスと、を備えた遊技機において、
前記基板ボックスは、
前記制御基板を収納するための閉止空間を画成することが可能な複数のケース部材と、
前記閉止空間を画成して合体している前記複数のケース部材を離反不能に結合することが可能な封止手段と、を備え、
前記ケース部材は、
前記閉止空間に前記制御基板を収納したときに、当該制御基板の端部との間に第1の間隙を有した状態で当該制御基板の外周を囲繞することが可能な外周囲繞部と、
前記閉止空間に前記制御基板を収納したときに、当該制御基板に実装された前記制御デバイスの側面との間に第2の間隙を有し、前記制御基板の外周よりも前記制御デバイスの側面に近い位置で当該側面と対向する制御デバイス保護部と、を備え、
前記外周囲繞部と前記制御デバイス保護部とを、前記複数のケース部材のうちの一のケース部材に個別、かつ一体的に形成し、
前記第1の間隙よりも前記第2の間隙が大きくなるよう設定し、
前記制御基板は、遊技機の出荷後における前記制御基板の検査時に外部の検査装置が接続される外部通信用コネクタを備えることを特徴とする遊技機。
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