JP5633098B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
表面に制御用の電子部品及び記憶されたプログラムに従って遊技に関する制御を行う制御デバイスが実装される制御基板と、当該制御基板を内部に収納するための透明な基板ボックスと、を有する制御装置を備えた遊技機において、
前記基板ボックスは、
前記制御基板を内部に収納するための閉止空間を画成することが可能な第1ケース部材及び第2ケース部材と、
前記制御デバイスが視認可能となる状態で前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材に跨るように貼着されるシールと、を備え、
前記第2ケース部材は、
前記制御基板の端部との間に第1の間隙を形成した状態で、当該制御基板の外周を囲繞することが可能な外周囲繞部と、
前記制御デバイスとの間に第2の間隙を形成した状態で、当該制御デバイスを囲繞することが可能な囲繞カバー部と、を備え、
前記第1の間隙よりも前記第2の間隙が大きくなるよう設定したことを特徴とする。
表面に遊技制御用の電子部品及びコネクタが実装される制御基板と、当該制御基板を内部に収納するための基板ボックスと、を有する制御装置を備え、
予め記憶された固有の識別情報を発信可能な電子タグを有する電子タグシールを前記基板ボックスに貼着する遊技機において、
前記基板ボックスは、
前記制御基板を収納するための閉止空間を画成する第1ケース部材及び第2ケース部材と、
前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とを合体させて前記閉止空間を画成する閉止状態を保持したまま、前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とを離反不能に結合することが可能な封止手段と、
前記電子タグシールを貼着するための貼着領域と、を備え、
前記封止手段は、
前記第1ケース部材から外側に向けて突設される第1固着部と、
前記閉止状態において前記第1固着部と重合するよう前記第2ケース部材から外側に向けて突設される第2固着部と、
前記第1固着部と前記第2固着部とを重合した状態で固着するための固着部材と、を備え、
前記貼着領域は、前記第1固着部と前記第2固着部とに跨って形成されていることを特徴とする。
また、貼着領域が第1固着部と第2固着部とに跨って形成されているので、第1ケース部材と第2ケース部材との結合を解除(すなわち、基板ボックスを開封)するために第1固着部と第2固着部との重合を解除すると、当該重合部分で電子タグシールが破損することになる。そのため、第1固着部と第2固着部との重合解除による基板ボックスの不正開封を抑制できるとともに、第1固着部と第2固着部との重合解除による基板ボックスの不正開封を発見し易くすることができる。
前記第1固着部の外面及び前記第2固着部の外面は、前記閉止状態において互いに面一となるよう設定され、
前記貼着領域は、前記第1固着部の外面と前記第2固着部の外面とに跨って形成されていることを特徴とする。
前記第1固着部及び前記第2固着部は、
前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とを最初に結合するための主固着部と、
前記主固着部による結合の解除後に前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とを再結合するための副固着部と、をそれぞれ備え、
前記貼着領域は、前記主固着部と前記副固着部とに跨って形成されていることを特徴とする。
前記電子タグは、前記識別情報を記憶するチップ部と、当該チップ部が記憶する識別情報を発信可能なアンテナ部と、を有し、
前記電子タグシールは、前記第1固着部と前記第2固着部との重合境界と、前記電子タグと、が交差する状態で前記貼着領域に貼着されていることを特徴とする。
前記第1固着部及び前記第2固着部は、前記主固着部と前記副固着部とを分離可能に連結する脆弱部を備え、
前記電子タグシールは、前記脆弱部と前記電子タグとが交差する状態で前記貼着領域に貼着されていることを特徴とする。
前記基板ボックスは、前記貼着領域に貼着された前記電子タグシールを保護するための保護カバー部材を備え、
前記保護カバー部材は、その内部に前記封止手段を収納した状態で前記電子タグシールを被覆することを特徴とする。
また、封止手段は、保護カバー部材の内部に収納されており、外部から認識し難いので、封止手段の破壊による基板ボックスの不正開封を抑制できる。
前記第1ケース部材は、一側部に前記表面を上に向けた状態の前記制御基板を側方から挿入可能な挿入開口を有する凹室状の収納空間を画成し、
前記第2ケース部材は、前記第1ケース部材と合体した状態で前記挿入開口の縁部と接合して当該挿入開口を閉塞することが可能な開口閉塞部を有するとともに、前記制御基板を取り付け可能であり、
前記挿入開口を介して前記第2ケース部材に取り付けられた前記制御基板を前記収納空間内に臨ませて前記基板ボックスを前記閉止状態へ変換すると、前記挿入開口が前記開口閉塞部で閉塞されることにより前記収納空間が閉止されて前記閉止空間が画成されることを特徴とする。
また、第1ケース部材の一側部に設けられた挿入開口が前記開口閉塞部で閉塞されることにより前記収納空間が閉止されて前記閉止空間が画成される。すなわち、第1ケース部材と第2ケース部材との接合部分は、基板ボックスの一側部のみに形成されるので、基板ボックスが上方に開口する下蓋と下方に開口する上蓋とからなり基板ボックスの側部全域(四周)に亘って接合部分が形成される場合と比較して、接合部分を少なくすることができる。そのため、容易に隙間を生じさせることができなくなるので、接合部分に生じた隙間に薄板状の工具等が挿入されることで基板ボックスが不正にこじ開けられてしまったり、接合部分に生じた隙間から針金やピアノ線などが挿入されることで制御基板への不正アクセスが行われてしまったりする可能性が低くなる。
したがって、基板ボックスの組み付け作業を複雑にすることなく、制御基板への不正行為を十分に抑制することが可能となる。
前記電子部品には、記憶された遊技プログラムに従って遊技の制御を行う遊技用マイクロコンピュータと、実装時の高さが当該遊技用マイクロコンピュータよりも低い面実装部品と、が含まれていることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態の遊技機の説明図である。
本実施形態の遊技機10は前面枠12を備え、当該前面枠12は本体枠(外枠)11にヒンジ13を介して開閉回動可能に組み付けられている。遊技盤30は前面枠12の表側に形成された収納部(図示省略)に収納されている。また、前面枠(内枠)12には、遊技盤30の前面を覆うカバーガラス(透明部材)14を備えたガラス枠15が取り付けられている。
前面枠12の裏面上部には、払出し前の遊技球を貯留する貯留タンク51と、外部への情報(例えば、図柄確定信号、大当り信号、確率変動信号、賞球信号、貸球信号等)を出力する外部情報端子板41と、が設けられている。また、貯留タンク51の底部には、緩やかな傾斜を有し遊技球を遊技機10の一側へ向けて誘導するシュート52が接続され、シュート52の終端には、遊技球の流下方向を水平方向から垂直方向へと変換する屈曲流路装置53が接続されている。そして、この屈曲流路装置53の下端に駆動源を有する球払出装置54が配設され、この球払出装置54によって所定数の遊技球を払出し可能に構成されている。
また、前面枠12の裏面下部には、球払出装置54を制御する払出制御装置60と、遊技機10側とカードユニット側とで授受される信号を中継するカードユニット中継基板70と、遊技制御装置100等の各種制御装置に電源供給を行う電源装置90と、等が設けられている。
遊技制御装置100は、例えば図3、図4に示すように、遊技機10の動作制御等を行うことで遊技の進行を統括的に制御する遊技制御基板110(制御基板)と、当該遊技制御基板110を内部に収納するための基板ボックス120と、を備えて構成される。
そして、遊技制御装置100においては、予め記憶された固有の識別情報を発信可能な電子タグ131を有する電子タグシール130や、当該遊技制御装置100の管理番号等が印字された管理番号シール140、当該遊技制御装置100を備える遊技機10の機種等が印字された機種シール150などが、基板ボックス120(具体的には、基板ボックス120が備える第1ケース部材200(後述)等)に貼着されている。
なお、図面では、遊技機10の出荷前における遊技制御装置100の検査時に使用される検査用端子117がコネクタの一種として遊技制御基板110に実装されているが、当該検査用端子117は、遊技機10の出荷時には遊技制御基板110から取り外される。したがって、本実施形態において、コネクタ116は、検査用端子117以外のコネクタを指すものとする。
すなわち、遊技制御基板110は、当該遊技制御基板110の長手方向(左右方向)に沿った一方の端部(後端部)側に、他の装置と接続するためのコネクタ116が実装されている。
また、遊技制御基板110は、当該遊技制御基板110の長手方向に沿った他方の端部(前端部)側に、遊技機10の動作に関する電気的制御を実行するための電子部品111が実装されている。
制御デバイス112には、CPU、ROM、RAM等を1チップ化したアミューズチップが内蔵されており、側面に当該制御デバイス112を識別するための識別情報が付されたZIP(Zigzag Inline Package)タイプの電子部品である。そのため、制御デバイス112は、面実装部品であるその他の電子部品111とは異なり、遊技制御基板110に立設されている。したがって、遊技制御基板110に実装されている制御デバイス112は、遊技制御基板110に実装されているその他の電子部品111よりも高さが高く、上方に突出している。
すなわち、遊技制御基板110の表面110aにおいては、制御デバイス112が実装された領域の周囲に、何れの電子部品111も実装されていない非実装領域が設けられている。
そして、例えば図14に示すように、非実装領域のうちの右側(すなわち、制御デバイス112の印字面112a側)の幅(左右方向の長さ)L12は、左側の幅L11よりも大きくなるよう設定されている。
ここで、本実施形態では、複数のコネクタ116のうちの外部通信端子119が最も上方に突出するよう構成されている。
第2ケース部材300は、例えば図4、図20に示すように、遊技制御基板110を収納空間S*内に配置した状態で第1ケース部材200と合体することが可能であるとともに、当該合体した状態で挿入開口200aの縁部と接合して当該挿入開口200aを閉塞することが可能となるよう構成されている。具体的には、第2ケース部材300は、遊技制御基板110を取り付けることが可能となるよう構成されている。また、第2ケース部材300は、収納空間S*を閉止する閉止状態への変換時に挿入開口200aから収納空間S*内へとスライド挿入されて、閉止状態において挿入開口200aの縁部と接合して当該挿入開口200aを閉塞することにより第1ケース部材200とともに閉止空間S(閉止された収納空間S*)を画成することが可能となるよう構成されている。
また、第1ケース部材200や第2ケース部材300は、例えば透光性の合成樹脂で形成されており、基板ボックス120に内包された遊技制御基板110を遊技制御装置100の外部から視認できるようになっている。
第1ケース部材200は、例えば図4、図5(a),(b)に示すように、その外形が遊技制御基板110の外形に対応する一方向(左右方向)に長尺な直方体形状を呈してなる部材であり、当該第1ケース部材200の長手方向(左右方向)に沿った互いに対向する側部のうちの何れか一方(後側部)に挿入開口200aが形成されている。
また、上壁220の長手方向(左右方向)の長さは、下壁210(具体的には、下壁210の前後方向中央部及び前部)の長手方向の長さと同一となるよう設定されており、上壁220の短手方向(前後方向)の長さは、下壁210の短手方向の長さよりも短くなるよう設定されている。
また、左側壁230及び右側壁240の前後方向の長さは、上壁220の短手方向の長さと同一となるよう設定されている。
すなわち、挿入開口200aは、第1ケース部材200の側部(具体的には、左側部の一部(後部)、後側部及び右側部の一部(後部))から第1ケース部材200の上部の一部(後部)にかけて開口している。
なお、本実施形態では、補強リブ211を、下壁210の下面のうちの左端部分全域に設けられたリブと、下壁210の下面のうちの右端部分全域に設けられたリブと、下壁210の下面のうちの後端部分左側に設けられて左端部分全域のリブと連結するリブと、下壁210の下面のうちの後端部分右側に設けられて右端部分全域のリブと連結するリブと、下壁210の下面のうちの前端部分中央部に設けられたリブと、後端部分左側のリブと前端部分中央部のリブとを連結するリブと、後端部分右側のリブと前端部分中央部のリブとを連結するリブと、により構成したが、これに限ることはなく、補強リブ211によって第1ケース部材200(特に下壁210)を補強できるのであれば、補強リブ211の構成は任意である。
また、上壁220は、例えば図5(a)、図7(a)に示すように、当該上壁220のうちの露出用切欠部221の左右の縁部に収納空間S*の奥行き方向(前後方向)に延設されたスライドガイド溝部222を有している。具体的には、スライドガイド溝部222は、上壁220のうちの露出用切欠部221を挟む左右両側の所定幅の領域それぞれが折曲されて、下方及び後方に開口するよう形成されており、閉止状態への変換時及び閉止状態時に第2ケース部材300のスライドガイド壁332a(後述)と係合可能となっている。そして、上壁220には、例えば図7(a),(b)に示すように、右側のスライドガイド溝部222の形成に伴って上壁220の外面(上面)に形成された左右の角部のうちの左側の角部が面取りされて面取り部222aが形成されている。
また、右側壁240には、例えば図5(a)に示すように、当該右側壁240の上端部のうちの後端から前後方向中央よりも前側の所定位置までに亘って、右側端封止手段500に取り付けられた保護カバー部材700の位置ズレを規制するためのストッパー241が設けられている。
また、挿入開口200aに対向する前側壁250(奥側壁)は、例えば図6(a),(b)、図7(b)に示すように、左右方向中央よりも左側の所定位置と右側の所定位置とのそれぞれに、前第2固着部620(後述)を挿通可能な挿通口251を有している。
第2ケース部材300は、例えば図4、図8(a),(b)に示すように、遊技制御基板110を下方から取り付けることが可能であるとともに、当該第2ケース部材300に取り付けられた遊技制御基板110の外周を囲繞することが可能な枠状を呈してなる部材である。
そして、第2ケース部材300においては、例えば図25に示すように、開口閉塞部310(具体的には、開口閉塞部310の側方閉塞部316(後述))と、基板支持部(挿入部)320と、によって当該第2ケース部材300に取り付けられた遊技制御基板110の外周を囲繞するよう構成されている。
また、第2ケース部材300の前後方向中央部及び前部をなす基板支持部(挿入部)320の前後方向の長さは、収納空間S*の前後方向の長さと略同一となるよう設定されているとともに、基板支持部(挿入部)320の上下方向の長さは、収納空間S*の上下方向の長さと略同一となるよう設定されている。すなわち、第2ケース部材300のうちの基板支持部(挿入部)320のみが、閉止状態において収納空間S*内に配置されるよう構成されている。
また、第2ケース部材300の後部をなす開口閉塞部310の前後方向の長さは、下壁210の後部の前後方向の長さよりも若干長くなるよう設定されている。具体的には、閉止状態において、開口閉塞部310(具体的には、開口閉塞部310の当接部311a(後述))が、第1ケース部材200を構成する上壁220の後端部に対して後側から当接するとともに、開口閉塞部310(具体的には、開口閉塞部310の側方閉塞部316(後述)を構成する後側壁部)が、第1ケース部材200を構成する下壁210の後端部に対して後側から当接するよう構成されている。
ここで、遊技制御基板110は、例えば図4に示すように、当該遊技制御基板110に実装されているコネクタ116が開口閉塞部310側に位置し、かつ、当該遊技制御基板110の表面110aが当該開口閉塞部310(具体的には、当該開口閉塞部310の下面)に対向するよう第2ケース部材300に取り付けられる。すなわち、開口閉塞部310は、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、当該開口閉塞部310の下面が、当該遊技制御基板110の表面110aのうちの後部に対向するよう構成されている。
また、上方閉塞部311は、例えば図8(b)に示すように、当該上方閉塞部311の下面のうちのコネクタ用開口312の縁部の周囲に、端子カバー部材160(後述)を囲繞するための端子カバー囲繞壁313を有している。
これにより、脚部116aの破損や脚部116aへの不正アクセスなどを回避することが可能となる。すなわち、本実施形態では、コネクタ116,116,…が遊技制御基板110に面実装されているので、例えば図17(a)に示すように、コネクタ116の脚部116a,116a,…は、当該コネクタ116本体部の下端部から側方に突設されており、遊技制御基板110の表面110aから突出している。そのため、このままでは、脚部116aの破損や脚部116aへの不正アクセスなどの不都合が発生し易いが、本実施形態では、独立した各端子カバー部材160により脚部116a,116a,…を保護しているので、当該不都合を回避することができる。
ここで、本実施形態では、例えば図19(a)、図24(a),(b)に示すように、基板に対するコネクタ116の取り付けガタ等に対応できるよう、コネクタ用開口312のサイズが、対応するコネクタ116(コネクタ116本体部)の上面視外形よりも大きく設定されており、コネクタ用開口312の端面と、コネクタ116本体部の外側面と、の間には隙間が生じている。また、端子カバー本体部161のコネクタ挿入口の形状は対応するコネクタ116(コネクタ116本体部)の上面視外形と同一であり、起立壁部162は当該コネクタ挿入口の縁部から突設されているので、端子カバー部材160をコネクタ116に装着した状態において、起立壁部162は、コネクタ用開口312の端面と、当該コネクタ116本体部の外側面と、の間に生じている隙間に配置された状態で、当該起立壁部162の内面が当該コネクタ116本体部の外側面と当接している。
このように、起立壁部162を設けることにより、コネクタ116に端子カバー部材160を的確に取り付けることが可能となる。
また、端子カバー本体部161が有するコネクタ挿入口は、対応するコネクタ116(コネクタ116本体部)の上面視外形と同一形状であり、端子カバー部材160をコネクタ116に装着した状態において、当該コネクタ挿入口の端面と、当該コネクタ116本体部の外側面と、は当接している。そのため、当該コネクタ挿入口から針金やピアノ線などを挿入することは困難であるが、さらに本実施形態では、起立壁部162を設けることによって、当該コネクタ挿入口からの針金やピアノ線などの挿入を一層困難にしているので、脚部116aへの不正アクセス等を十分に回避することが可能となる。
すなわち、起立壁部162の上端部には、外側に向けて下り傾斜するテーパ部162aが設けられているので、端子カバー部材160が装着されたコネクタ116を、コネクタ用開口312の下方から挿入し易くなり、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付ける際の作業性が向上する。
これにより、遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となる。すなわち、本実施形態では、基板に対するコネクタ116の取り付けガタ等に対応できるよう、コネクタ用開口312のサイズが、対応するコネクタ116に装着される端子カバー部材160の起立壁部162の上面視外形よりも若干大きく設定されており、コネクタ用開口312の端面と、起立壁部162の外側面と、の間に隙間が生じているので、当該隙間から針金やピアノ線などが挿入される虞れがある。本実施形態では、上方閉塞部311の下面と端子カバー本体部161の上面とが当接しているので、当該隙間から挿入された針金やピアノ線などが基板ボックス120の内部(閉止空間S内)へと侵入することは困難であるが、さらに本実施形態では、先端部が遊技制御基板110の表面110aと当接する端子カバー囲繞壁313でコネクタ用開口312の周囲を囲むことによって、当該侵入を一層困難にしているので、遊技制御基板110への不正アクセス等を十分に回避することが可能となる。
これにより、基板に対するコネクタ116の取り付けガタ等に十分に対応することが可能となる。すなわち、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、端子カバー囲繞壁313の内側面と、端子カバー本体部161の外側面と、が当接するように端子カバー囲繞壁313が設けられている場合、遊技制御基板110を第2ケース部材300に取り付ける際に、取り付けガタ等の影響で、端子カバー部材160が装着されたコネクタ116をコネクタ用開口312に的確に挿入できない等の虞れがある。これに対し、本実施形態では、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、端子カバー囲繞壁313の内側面と、端子カバー本体部161の外側面と、が当接しないように端子カバー囲繞壁313を設けているので、取り付けガタ等が生じていても、遊技制御基板110を第2ケース部材300に取り付ける際に、端子カバー部材160が装着されたコネクタ116をコネクタ用開口312に的確に挿入することができることとなって、当該取り付けガタ等に十分に対応することが可能となる。
当接部311aは、閉止状態において、当該当接部311aの上端部が第1ケース部材200の上壁220の外面(上面)よりも上方に突出するよう、上方閉塞部311の前端部から上側に向けて突設されている。すなわち、第2ケース部材300は、当接部311aによって、閉止状態において挿入開口200aの縁部(具体的には、上壁220の後端部)と接合するよう構成されている。
そして、例えば図8(a),(b)、図18(a),(b)に示すように、当接部311aの前面には、閉止状態において、第1ケース部材200の上壁220を下方から支持する下方支持部311bと、上壁220を上方から支持する上方支持部311cと、が設けられている。
また、側方閉塞部316は、例えば図8(b)に示すように、上方閉塞部311の下面よりも下方に突出しており、閉止状態において当該側方閉塞部316の下端部が第1ケース部材200の補強リブ211の下端部と略面一となるよう設定されている。すなわち、第2ケース部材300は、側方閉塞部316によって、閉止状態において挿入開口200aの縁部(具体的には、下壁210の後端部、下壁210の左端部のうちの後部及び下壁210の右端部のうちの後部)と接合するよう構成されている。
また、本実施形態では、コネクタ破損防止壁310aを、外側に向かうにつれて徐々に上方に突出するよう構成するとともに、第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、当該コネクタ破損防止壁310aのうちの最も上方に突出した部分(すなわち、当該コネクタ破損防止壁310aのうちの側方閉塞部316を構成する左側壁部や右側壁部から突出している部分)の高さが、当該遊技制御基板110に実装されているコネクタ116のうちの最も上方に突出しているコネクタ116(本実施形態では外部通信端子119)の高さと同等になるよう構成したが、これに限ることはなく、コネクタ破損防止壁310aの構成は任意である。
すなわち、遊技制御装置100を床に落としたり、遊技制御装置100に物がぶつかったりしても、コネクタ破損防止壁310aによって、コネクタ116と床や物との直接衝突を回避できるのであれば、コネクタ破損防止壁310aを設ける位置やコネクタ破損防止壁310aの構成は任意である。
これにより、基板支持部(挿入部)320は、第2ケース部材300に取り付けられた遊技制御基板110を支持可能となっている。
また、囲繞カバー部330は、開口閉塞部310と、基板支持部(挿入部)320を構成する前側部323と、の間に懸架されているので、囲繞カバー部330によって、フレーム状の第2ケース部材300(特に基板支持部(挿入部)320)を補強することが可能となる。
なお、囲繞カバー本体部331には、当該囲繞カバー本体部331の内部の熱を外部に放出するための放熱フィン(例えば、金属片等)が、例えば当該囲繞カバー本体部331の内面から外面に亘って設けられていても良い。この場合には、制御デバイス112の識別情報等が印字された面と対向する囲繞カバー本体部331の側壁以外の側壁に設けられていることが望ましく、このようにすることで制御デバイス112の識別情報の視認性を確保できる。
具体的には、スライドガイド壁332aは、囲繞カバー本体支持部332の上面のうちの左端部分全域及び右端部分全域のそれぞれから上側に向けて突設されている。すなわち、スライドガイド壁332aは、収納空間S*の奥行き方向(前後方向)に延設されている。
これにより、遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となる。すなわち、露出用切欠部221の左側の縁部や右側の縁部から針金やピアノ線などが挿入されても、スライドガイド壁332aが、当該縁部から挿入された針金やピアノ線などの基板ボックス120の内部(閉止空間S内)への侵入を防止する返し構造になっているので、遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となる。
また、例えば図8(b)に示すように、開口閉塞部310の側方閉塞部316を構成する右側壁部の内面(左面)と、基板支持部(挿入部)320を構成する右側部322の内面(左面)と、は略面一となっており、第2ケース部材300は、例えば図19(b)に示すように、当該第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、これら内面と、当該遊技制御基板110の右端部と、の間に第1の間隙G12(右側用)が形成されるよう構成されている。
また、第2ケース部材300の囲繞カバー部330は、当該第2ケース部材300に遊技制御基板110を取り付けた状態において、当該囲繞カバー部330の囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部の内面(左面)と、当該遊技制御基板110に実装されている制御デバイス112の右面(本実施形態では印字面112a)と、の間に右側用の第1の間隙G12よりも大きな第2の間隙G22(右側用)が形成されるよう構成されている。
また、第1の間隙G11,G12よりも第2の間隙G21,G22の方が大きいので、第2ケース部材300に対する遊技制御基板110の取り付け時や取り付け後には、制御デバイス112が囲繞カバー部330の囲繞カバー本体部331に衝接する前に、遊技制御基板110の端部が基板支持部(挿入部)320に衝接することとなる。すなわち、第2ケース部材300に対する遊技制御基板110の取り付け時や取り付け後における制御デバイス112の囲繞カバー本体部331への衝接を防止できるため、制御デバイス112の破損や故障などの不都合を回避することが可能となる。
すなわち、囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部が、当該囲繞カバー本体部331を構成する左側壁部と同程度に第1ケース部材200と近接している場合には、上壁220が邪魔になって、制御デバイス112の印字面112a全体(特に印字面112aの下部)が視認し難い。これに対し、本実施形態では、囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部が、当該囲繞カバー本体部331を構成する左側壁部よりも第1ケース部材200から離間しており、視認段部Dが形成されているので、上壁220が邪魔になることなく、遊技制御装置100の外部から制御デバイス112の印字面112a全体を視認することが可能となっている。
すなわち、上壁220のうちの、制御デバイス112の印字面112aに対向する部分に、面取り部222aが形成されていない場合には、囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部が第1ケース部材200から離間して視認段部Dが形成されていても、上壁220のうちの視認段部Dに落ち込む角部が邪魔になって、制御デバイス112の印字面112a全体(特に印字面112aの下部)が視認し難い。これに対し、本実施形態では、上壁220のうちの制御デバイス112の印字面112aに対向する部分に面取り部222aが形成されているので、視認段部Dに落ち込む角部が邪魔になることなく、遊技制御装置100の外部から制御デバイス112の印字面112a全体を視認することが可能となっている。
すなわち、囲繞カバー部330の下面が制御デバイス112本体部の下面よりも遊技制御基板110に近接していない場合には、囲繞カバー本体部331を構成する右側壁部が第1ケース部材200から離間して視認段部Dが形成されていても、囲繞カバー本体支持部332が邪魔になって、制御デバイス112の印字面112a全体(特に印字面112aの下部)が視認し難い。これに対し、本実施形態では、囲繞カバー部330の下面が制御デバイス112本体部の下面よりも遊技制御基板110に近接しているので、囲繞カバー本体支持部332が邪魔になることなく、遊技制御装置100の外部から制御デバイス112の印字面112a全体を視認することが可能となっている。
遊技制御装置100は、例えば図3、図4に示すように、封止手段として、第1ケース部材200及び第2ケース部材300の左側端に設けられた左側端封止手段400と、第1ケース部材200及び第2ケース部材300の右側端に設けられた右側端封止手段500と、第1ケース部材200及び第2ケース部材300の前側端に設けられた挿入端封止手段600,600と、を備えている。
ここで、左固着部材430は、一方向(螺合方向)にしか廻せないワンウェイねじであり、一旦螺合すると取り外すことができないよう構成されている。すなわち、左固着部材430は、左第1固着部410と左第2固着部420とをかしめるよう構成されている。
具体的には、左第1固着部410は、第1ケース部材200に直接設けられた左第1内側固着部411と、左第1内側固着部411に設けられて、当該左第1内側固着部411よりも外側(左側)に位置する左第1外側固着部412と、左第1内側固着部411と左第1外側固着部412とを分離可能に連結する左第1脆弱部413と、を備えている。すなわち、左第1内側固着部411及び左第1外側固着部412は、左第1脆弱部413を介して、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)に並んで配設されている。
具体的には、左第2固着部420は、第2ケース部材300に直接設けられた左第2内側固着部421と、左第2内側固着部421に設けられて、当該左第2内側固着部421よりも外側(左側)に位置する左第2外側固着部422と、左第2内側固着部421と左第2外側固着部422とを分離可能に連結する左第2脆弱部423と、を備えている。すなわち、左第2内側固着部421及び左第2外側固着部422は、左第2脆弱部423を介して、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)に並んで配設されている。
そして、例えば図5(a)に示すように、左第1固着部410の後端部(後端面)は、第1ケース部材200の左側壁230の後端部と面一となるよう設定されている。また、例えば図8(b)に示すように、左第2固着部420の前端部(前端面)は、第2ケース部材300の当接部311aの前面と面一となるよう設定されている。すなわち、閉止状態において、左第1固着部410の後端面と、左第2固着部420の前端面と、は当接(重合)するよう構成されている。
したがって、前述したように、第2ケース部材300の左右方向の長さは収納空間S*の左右方向の長さと略同一となるよう設定されているので、第2ケース部材300の左右方向の長さは第1ケース部材200(具体的には、第1ケース部材200の前後方向中央部及び前部)の左右方向の長さよりも短いが、その分だけ、左第2固着部420の左右方向の長さが、左第1固着部410の左右方向の長さよりも長くなっている。すなわち、第2ケース部材300は、当該第2ケース部材300に設けられた左第2固着部420によって、閉止状態において挿入開口200aの縁部(具体的には、第1ケース部材200の左側壁230の後端部)と接合するよう構成されている。
左第2内側固着部421には、例えば図9(b)に示すように、左固着部材430を挿通可能な貫通孔が前後方向に沿って形成されている。具体的には、左第2内側固着部421は、開放端部が第2ケース部材300に接続された略コ字形状を呈してなり、後端部は開口しているが、前端部(他方(左第1内側固着部411)と重合する側)は閉口している。そして、左第2内側固着部421の内部には、左第2内側固着部421の内面と第2ケース部材300の外面とによって左固着部材430が挿通可能な空間が形成されており、左第2内側固着部421の前端部には、左固着部材430の頭部は通過不能で左固着部材430の軸部は通過可能なねじ孔が形成されている。
左第2外側固着部422には、例えば図9(b)に示すように、左固着部材430を螺合するねじ止め部が前後方向に沿って形成されている。具体的には、左第2外側固着部422は、平面部が左第2内側固着部421に対向する略D字形状を呈してなり、後端部は開口しているが、前端部(他方(左第1外側固着部412)と重合する側)は閉口している。そして、左第2外側固着部422の内部には、当該左第2外側固着部422の前端部に左固着部材430の頭部は通過不能で左固着部材430の軸部は通過可能な開口を有する左固着部材430用のねじ止め部が形成されている。
ここで、本実施形態において、左第1内側固着部411及び左第2内側固着部421は、副固着部(後述)であるので、例えば図25に示すように、主固着部(後述)である左第1外側固着部412及び左第2外側固着部422によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とが結合されている際は、左第2内側固着部421の内部(貫通孔)を挿通した左固着部材430の先端部分は、左第1内側固着部411が有するねじ止め部には螺合(本締め)されず、当該ねじ止め部の開口や左第2内側固着部421が有するねじ孔などに仮締めされた状態となっている。
そして、左固着部材430は、左第1固着部410と左第2固着部420との重合方向、すなわち左第1固着部410と左第2固着部420との重合面に直交する方向(前後方向)に沿って挿通されて、当該左第1固着部410と当該左第2固着部420とを重合した状態で固着するよう構成されている。
ここで、右固着部材530は、左固着部材430と同様、一方向(螺合方向)にしか廻せないワンウェイねじであり、一旦螺合すると取り外すことができないよう構成されている。すなわち、右固着部材530は、右第1固着部510と右第2固着部520とをかしめるよう構成されている。
具体的には、右第1固着部510は、第1ケース部材200に直接設けられた右第1内側固着部511と、右第1内側固着部511に設けられて、当該右第1内側固着部511よりも外側(右側)に位置する右第1外側固着部512と、右第1内側固着部511と右第1外側固着部512とを分離可能に連結する右第1脆弱部513と、を備えている。すなわち、右第1内側固着部511及び右第1外側固着部512は、右第1脆弱部513を介して、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)に並んで配設されている。
具体的には、右第2固着部520は、第2ケース部材300に直接設けられた右第2内側固着部521と、右第2内側固着部521に設けられて、当該右第2内側固着部521よりも外側(右側)に位置する右第2外側固着部522と、右第2内側固着部521と右第2外側固着部522とを分離可能に連結する右第2脆弱部523と、を備えている。すなわち、右第2内側固着部521及び右第2外側固着部522は、右第2脆弱部523を介して、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)に並んで配設されている。
具体的には、右第2内側固着部521の前後方向の長さは、第2ケース部材300の開口閉塞部310の前後方向の長さの約半分となるよう設定されており、右第2外側固着部522は、当該右第2外側固着部522の前後方向の長さが、右第2内側固着部521の前後方向の長さよりも長くなるよう設定されているとともに、当該右第2外側固着部522のうちの後端部分が右第2脆弱部523を介して右第2内側固着部521に連結されている。また、右第1内側固着部511の前後方向の長さは、右第2外側固着部522の前後方向の長さと同一となるよう設定されており、右第1外側固着部512は、当該右第1外側固着部512の前後方向の長さが、右第2内側固着部521の前後方向の長さと同一となるよう設定されているとともに、右第1脆弱部513を介して右第1内側固着部511のうちの前端部分に連結されている。
そして、例えば図5(a)に示すように、右第1内側固着部511の後端部(後端面)は、第1ケース部材200の右側壁240の後端部と面一となるよう設定されている。また、例えば図8(a)に示すように、右第2内側固着部521の前端部(前端面)は、第2ケース部材300の当接部311aの前面と面一となるよう設定されている。
したがって、前述したように、第2ケース部材300の左右方向の長さは収納空間S*の左右方向の長さと略同一となるよう設定されているので、第2ケース部材300の左右方向の長さは第1ケース部材200(具体的には、第1ケース部材200の前後方向中央部及び前部)の左右方向の長さよりも短いが、その分だけ、右第2固着部520の左右方向の長さが、右第1固着部510の左右方向の長さよりも長くなっている。すなわち、第2ケース部材300は、当該第2ケース部材300に設けられた右第2固着部520によって、閉止状態において挿入開口200aの縁部(具体的には、第1ケース部材200の右側壁240の後端部)と接合するよう構成されている。
右第2内側固着部521には、例えば図9(a)に示すように、右固着部材530を挿通可能な貫通孔が前後方向に沿って形成されている。具体的には、右第2内側固着部521は、開放端部が第2ケース部材300に接続された略コ字形状を呈してなり、後端部は開口しているが、前端部(他方(右第1内側固着部511)と重合する側)は閉口している。そして、右第2内側固着部521の内部には、右第2内側固着部521の内面と第2ケース部材300の外面とによって右固着部材530が挿通可能な空間が形成されており、右第2内側固着部521の前端部には、右固着部材530の頭部は通過不能で右固着部材530の軸部は通過可能なねじ孔が形成されている。
右第2外側固着部522には、例えば図9(a)に示すように、右固着部材530を挿通可能な貫通孔が前後方向に沿って形成されている。具体的には、右第2外側固着部522は、平面部が右第2内側固着部521に対向する略D字形状を呈してなり、後端部は開口しているが、前端部(他方(右第1外側固着部512)と重合する側)は閉口している。そして、右第2外側固着部522の内部には、右固着部材530が挿通可能な空間が形成されており、右第2外側固着部522の前端部には、右固着部材530の頭部は通過不能で右固着部材530の軸部は通過可能なねじ孔が形成されている。
このように、左側端封止手段400と右側端封止手段500とで固着部材(ワンウェイねじ)の挿通の向きを異ならせることによって、固着部材の取り外しが一層困難になるので、基板ボックス120の不正開封等を十分に回避することが可能となる。
ここで、本実施形態において、右第1内側固着部511及び右第2内側固着部521は、副固着部(後述)であるので、例えば図25に示すように、主固着部(後述)である右第1外側固着部512及び右第2外側固着部522によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とが結合されている際は、右第2内側固着部521の内部(貫通孔)を挿通した右固着部材530の先端部分は、右第1内側固着部511が有するねじ止め部には螺合(本締め)されず、当該ねじ止め部の開口や右第2内側固着部521が有するねじ孔などに仮締めされた状態となっている。
そして、右固着部材530は、右第1固着部510と右第2固着部520との重合方向、すなわち右第1固着部510と右第2固着部520との重合面に直交する方向(前後方向)に沿って挿通されて、当該右第1固着部510と当該右第2固着部520とを重合した状態で固着するよう構成されている。
すなわち、本実施形態では、まず、外側固着部(主固着部)によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とを離反不能に結合する。
そして、当該結合を解除する場合は、内側固着部(副固着部)から外側固着部(主固着部)を切り離すように脆弱部(左第1脆弱部413及び左第2脆弱部423、右第1脆弱部513及び右第2脆弱部523)を切断する。すなわち、固着部材(ワンウェイねじ)によって一度固着された第1固着部(左第1外側固着部412、右第1外側固着部512)と第2固着部(左第2外側固着部422、右第2外側固着部522)との固着は容易に解除できないため、外側固着部(主固着部)による結合を解除して基板ボックス120を開封するためには、外側固着部(主固着部)を内側固着部(副固着部)から切り離し、左側端封止手段400や右側端封止手段500を不可逆的に破壊する必要がある。これにより、基板ボックス120の開封を困難にすることができるとともに、基板ボックス120が開封されても当該開封の履歴が残るので、基板ボックス120の不正開封等を十分に回避することが可能となる。
さらに、外側固着部(主固着部)による結合の解除後に再び第1ケース部材200と第2ケース部材300とを結合する場合は、内側固着部(副固着部)によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とを離反不能に結合する。
その他の脆弱部(すなわち、左第2脆弱部423、右第1脆弱部513及び右第2脆弱部523)についても同様に、その構成は任意である。
ここで、前固着部材630は、左固着部材430や右固着部材530と同様、一方向(螺合方向)にしか廻せないワンウェイねじであり、一旦螺合すると取り外すことができないよう構成されている。すなわち、前固着部材630は、前第1固着部610と前第2固着部620とをかしめるよう構成されている。
前述したように、基板支持部(挿入部)320の前後方向の長さは、収納空間S*の前後方向の長さと略同一となるよう設定されているので、第2ケース部材300は、閉止状態への変換時に挿入開口200aから収納空間S*内へとスライド挿入されて、閉止状態において前側部323(挿入先端部)が第1ケース部材200を構成する前側壁250(奥側壁)と隣接するようになっている。前第2固着部620は、当該前側部323の外面のうちの、第1ケース部材200が有する挿通口251に対応する位置に突設されており、閉止状態において挿通口251から収納空間S*の外部に突出するよう構成されている。そして、前第2固着部620のうちの、閉止状態において収納空間S*の外部に突出する部分には、前固着部材630の軸部を挿通可能なねじ孔が左右方向に沿って形成されている。
具体的には、前第1固着部610は、第1ケース部材200を構成する前側壁250の外面のうちの挿通口251に対応する位置に設けられており、閉止状態において当該挿通口251から突出した前第2固着部620を内包するよう構成されている。
また、前第1固着部610と前第2固着部620との両方が切断されたとしても、挿通口251は、前第2固着部620のうちの切断されなかった残りの部分(すなわち、前第2固着部620のうちの挿通口251内に配置されている部分)により塞がれている。そのため、前第1固着部610と前第2固着部620との両方が切断されたとしても、挿通口251から針金やピアノ線などを挿入することはできないので、副固着部により基板ボックス120を封止した際に挿通口251を介した遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となる。
また、ねじ受部610cは、収容部610aよりも内側(左側の前第1固着部610の場合は収容部610aの右側、右側の前第1固着部610の場合は収容部610aの左側)に位置している。そして、ねじ受部610cの内部には、前固着部材630の頭部は通過不能で前固着部材630の軸部は通過可能な開口を有する前固着部材630用のねじ止め部が形成されており、当該ねじ止め部は、当該ねじ止め部の開口を介して収容部610aの内部(前第2固着部620を収容可能な空間)と連通されている。
すなわち、前第2固着部620は、閉止状態において挿通口251から収納空間S*の外部に突出して、前第1固着部610と重合(当接)するよう構成されている。
また、前固着部材630は、閉止状態において収納空間S*内に配置された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)と、第2ケース部材300のスライド方向(前後方向)と、の双方に直交する方向(左右方向)に沿って、収納空間S*の外部で重合した前第1固着部610と前第2固着部620とに挿通されて、当該前第1固着部610と当該前第2固着部620とを重合した状態で固着するよう構成されている。
具体的には、前述したように、右第1固着部510の外面及び右第2固着部520の外面は、閉止状態において互いに面一となるよう設定されており、貼着領域Rは、当該右第1固着部510の外面(具体的には、右第1内側固着部511の外面及び右第1外側固着部512の外面)と、当該右第2固着部520の外面(具体的には、右第2内側固着部521の外面及び右第2外側固着部522の外面)と、に跨って形成されている。すなわち、貼着領域Rは、右側端封止手段500において、主固着部(右第1外側固着部512及び右第2外側固着部522)と、副固着部(右第1内側固着部511及び右第2内側固着部521)と、に跨って形成されている。
したがって、右第1固着部510と右第2固着部520との重合境界と、脆弱部(右第1脆弱部513及び右第2脆弱部523)と、の双方が貼着領域Rを横断している。
具体的には、電子タグシール130は、例えば図13(a),(b),(c)に示すように、長尺状に形成されたRFICタグ等の電子タグ131と、矩形状に形成されたベースシール132と、により構成されている。
タグシート131cは、例えば図13(b)に示すように、長尺状に形成されており、当該タグシート131cの中央部にチップ部131aが配設されているとともに、チップ部131aの両端から突出した線状のアンテナ部131b,131bが当該タグシート131cの長手方向に沿って配設されている。
また、電子タグ131がベースシール132の対角線上に貼り付けられているので、貼着領域Rに貼着された電子タグシール130においては、脆弱部(具体的には、右第1脆弱部513、右第2脆弱部523)と、電子タグ131と、が交差している。これにより、基板ボックス120を開封するために脆弱部を破壊して外側固着部を内側固着部から切り離すと、当該脆弱部で電子タグ131が破損することになるので、基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
なお、電子タグ131には、第1固着部と第2固着部との重合解除や、脆弱部の破壊などに伴って破損し易くなるよう、脆弱部(例えば、切れ込み部)が設けられていても良い。
保護カバー部材700は、貼着領域Rに貼着された電子タグシール130を保護するとともに、右側端封止手段500を保護するための部材であり、右側端封止手段500(右第1固着部510と右第2固着部520)に取り付けられて、保護カバー部材700の内部に右側端封止手段500を収納した状態で電子タグシール130を被覆するよう構成されている。
そして、保護カバー部材700は、例えば透光性の合成樹脂で形成されており、当該保護カバー部材700の内部に収納された右側端封止手段500や当該保護カバー部材700で被覆された電子タグシール130を遊技制御装置100の外部から視認できるようになっているとともに、電子タグシール130からの電波(具体的には、電子タグ131から発信された識別情報)を通すことができるようになっている。
具体的には、保護カバー部材700は、例えば図22(b)に示すように、閉止状態において、当該保護カバー部材700の左端部略全域が、第1ケース部材200(具体的には、補強リブ211のうちの右端部分全域のリブの右面、右側壁240の外面(右面)、ストッパー241の右面等)及び第2ケース部材300(具体的には、側方閉塞部316を構成する右側壁部の外面(右面)等)に当接し、かつ、当該保護カバー部材700の内面に設けられた突起部701a,702a(後述)が、第1ケース部材200に設けられた右第1外側固着部512の開口した前端部や第2ケース部材300に設けられた右第2外側固着部522の開口した後端部に嵌まるよう形成されている。
また、同様に、後側壁部702は、当該後側壁部702の内面(前面)のうちの右側部分に、保護カバー部材700を右側端封止手段500に取り付けた状態において、当該右側端封止手段500を構成する右第2固着部520の外側固着部(すなわち、右第2外側固着部522)の開口した後端部に嵌合可能な突起部702aを有している。
すなわち、保護カバー部材700は、突起部701aが右第1外側固着部512の開口した前端部に嵌まることによって、及び/又は、突起部702aが右第2外側固着部522の開口した後端部に嵌まることによって、右側端封止手段500に固定されるよう構成されている。
このように、保護カバー部材700は、右側端封止手段500に容易に取り付けることができるよう構成されているとともに、一旦右側端封止手段500に取り付けられると、当該右側端封止手段500から容易に取り外すことができないよう構成されている。
そして、保護カバー部材700が右側端封止手段500に取り付けられると、前側壁部701のうちの右側部分及び後側壁部702のうちの右側部分が元の状態に復帰して、当該前側壁部701が有する突起部701aが、当該右側端封止手段500を構成する右第1外側固着部512の開口した前端部に嵌まるとともに、当該後側壁部702が有する突起部702aが、当該右側端封止手段500を構成する右第2外側固着部522の開口した後端部に嵌まる。これにより、保護カバー部材700を右側端封止手段500に固定することが可能となる。
一方、保護カバー部材700を右側端封止手段500から取り外す際には、突起部701a,702aのうちの右側部分の端部(すなわち、前側壁部701や後側壁部702の内面に対して垂直に起立している部分)が、右第1外側固着部512や右第2外側固着部522の内面に引っかかる。そのため、突起部701a,702aが邪魔になって、保護カバー部材700を右側端封止手段500から取り外すことが困難となる。
まず、例えば図18(a)に示すように、遊技制御基板110に実装されている複数のコネクタ116のうちの該当するコネクタ116に端子カバー部材160を装着する。
次いで、例えば図18(b)に示すように、遊技制御基板110を第2ケース部材300に取り付けて、なべネジ170で固定する。
次いで、例えば図20に示すように、第2ケース部材300を挿入開口200aから収納空間S*内へとスライド挿入して、当該収納空間S*を閉止する。具体的には、第2ケース部材300のスライドガイド壁332a,332aの挿入先端側の端部(前端部)を、第1ケース部材200のスライドガイド溝部222,222の挿入開口200a側の端部(後端部)に挿入し、その状態のまま、第2ケース部材300を第1ケース部材200に対して前方向へと移動させて、挿入開口200aを当該第2ケース部材300で閉塞する。
また、例えば図25に示すように、左側端封止手段400の内側固着部(左第2内側固着部421)に左固着部材430を挿入して仮締めするとともに、右側端封止手段500の内側固着部(右第2内側固着部521)に右固着部材530を挿入して仮締めする。
また、例えば図26(a),(b)に示すように、挿入端封止手段600の固着部(前第1固着部610及び前第2固着部620)を前固着部材630で固着(本締め)する。そして、前第1固着部610の筒状部610bの開口した端部から封印キャップCを挿入し、超音波溶着等によって当該封印キャップCを筒状部610bの内面に溶着する。
このように、封印キャップCによって本締めされた固着部材を封印しているので、本締めされた固着部材が直接いじられることを回避することができる。
最後に、例えば図22(b)に示すように、右側端封止手段500に保護カバー部材700を取り付けることによって、遊技制御装置100を組み立てることができる。
そして、組み立てられた遊技制御装置100を遊技機10に搭載する際には、例えば、基板ボックス120の側面に設けられた取付部(図示省略)が有するネジ孔になべネジ(図示省略)を挿通して、当該なべネジによって遊技盤30の背面に設けられる取付ベース等に固定する。
また、制御基板110が第1ケース部材200の一側部に設けられた挿入開口200aから収納空間S*内に配置された状態で当該挿入開口200aが第2ケース部材300の開口閉塞部で塞がれて収納空間S*が閉止される。すなわち、第1ケース部材200と第2ケース部材300との接合部分は、基板ボックス120の一側部のみに形成されるので、基板ボックスが上方に開口する下蓋と下方に開口する上蓋とからなり基板ボックスの側部全域(四周)に亘って接合部分が形成される場合と比較して、接合部分を少なくすることができる。そのため、容易に隙間を生じさせることができなくなるので、接合部分に生じた隙間に薄板状の工具等が挿入されることで基板ボックス120が不正にこじ開けられてしまったり、接合部分に生じた隙間から針金やピアノ線などが挿入されることで遊技制御基板110への不正アクセスが行われてしまったりする可能性が低くなる。
したがって、基板ボックス120の組み付け作業を複雑にすることなく、遊技制御基板110への不正行為を十分に抑制することが可能となる。
また、第1の間隙G11,G12よりも第2の間隙G21,G22の方が大きいので、第2ケース部材300に対する遊技制御基板110の取り付け時や取り付け後に制御デバイス112が囲繞カバー部330の内面に衝接して破損してしまったり故障してしまったりするといった不都合を回避することができる。また、第2ケース部材が制御基板の外周を囲繞するとともに面実装部品を上方に露出させることが可能な枠状を呈しているため、面実装部品の上方を覆う場合に比べて制御基板の厚み方向の幅を抑える事ができ、収納空間が形成される第1ケース部材の厚み方向の幅も抑えられる。
また、第1固着部及び第2固着部は、閉止空間Sに収納された(収納空間S*内に配置された)遊技制御基板110の厚み方向に直交する方向に重合しているので、第1固着部及び第2固着部が閉止空間に収納された(収納空間内に配置された)遊技制御基板の厚み方向に重合している場合と比較して、封止手段の破壊(すなわち、第1固着部と第2固着部とのうちの少なくとも何れか一方の破壊)に伴い基板ボックス120の平面視(上面視)外形が大きく変化する。そのため、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
また、貼着領域Rが第1固着部と第2固着部とに跨って形成されているので、第1ケース部材200と第2ケース部材300との結合を解除(すなわち、基板ボックス120を開封)するために第1固着部と第2固着部との重合を解除すると、当該重合部分(重合境界)で電子タグシール130が破損することになる。そのため、第1固着部と第2固着部との重合解除による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、第1固着部と第2固着部との重合解除による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
また、電子タグシール130を保護するための保護カバー部材700を備えているので、電子タグシール130の不意の破損を防止することができる。
具体的には、保護カバー部材700は、一側部に開口を有する凹室状の内部空間が形成されてなり、第1固着部(右第1固着部510)及び第2固着部(右第2固着部520)に取り付けられると、当該保護カバー部材700の内部空間に封止手段(右側端封止手段500)を収納した状態で電子タグシール130を被覆するよう構成されている。
具体的には、固着部材(左固着部材430、右固着部材530)は、第1固着部(左第1固着部410、右第1固着部510)と第2固着部(左第2固着部420、右第2固着部520)とに挿通されて、当該第1固着部と当該第2固着部とを重合した状態で固着し、第1固着部と第2固着部とのうちの何れか一方には、固着部材を第1固着部と第2固着部とに挿通する際に当該固着部材が通る貫通孔が形成されており、係合受部は、当該貫通孔(右第2外側固着部522の内部)によって構成されており、係合部は、保護カバー部材700の内面に形成されて、当該貫通孔に嵌まる突起部(突起部702a)によって構成されている。
また、固着部材が通る貫通孔によって係合受部が構成されているとともに、当該貫通孔に嵌まる突起部702aによって係合受部が構成されているので、第1固着部及び第2固着部に保護カバー部材700を被せるだけで、保護カバー部材700を取り付けることができる。したがって、保護カバー部材700の取り付け構造が簡易なので、基板ボックス120の構成を簡素化することができるとともに、基板ボックス120を組み付ける際の作業性を向上させることができる。
また、複数対の固着部(主固着部及び副固着部)は、閉止空間Sに収納された遊技制御基板110の厚み方向に直交する方向に並んで配設されているので、複数対の固着部が閉止空間に収納された遊技制御基板からの距離がほぼ一定となるように並んで配設されている場合(すなわち、前後方向に並んで配設されている場合)と比較して、一対の固着部(主固着部又は副固着部)の破壊に伴い基板ボックス120の平面視外形が大きく変化する。そのため、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
また、主固着部は脆弱部を介して副固着部の外側に設けられているので、副固着部を切断すると主固着部も第1ケース部材200及び第2ケース部材300から取れてしまう。したがって、誤って副固着部を切断してしまうと、副固着部による封止だけでなく、主固着部による封止も不可能となる。そのため、副固着部の切断による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、副固着部の切断による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
したがって、基板ボックス120の組み付け作業を複雑にすることなく、遊技制御基板110への不正行為を十分に抑制することが可能となる。
また、閉止状態において前第1固着部610が前第2固着部620を内包するので、基板ボックス120を開封するためには前第1固着部610と前第2固着部620との両方を切断する必要がある。そのため、第1固着部と第2固着部とのうちの何れか一方のみを切断すれば良い場合と比較して、切断に伴い基板ボックス120の平面視外形が大きく変化するので、封止手段(挿入端封止手段600)の破壊による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、封止手段(挿入端封止手段600)の破壊による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
また、閉止状態において前第1固着部610が前第2固着部620を内包するので、基板ボックス120を開封するために、前第1固着部610と前第2固着部620との両方が切断されたとしても、挿通口251は前第2固着部620のうちの切断されなかった残りの部分(すなわち、前第2固着部620のうちの挿通口251内に配置されている部分)により塞がれる。そのため、前第1固着部610と前第2固着部620との両方が切断されたとしても、挿通口251から針金やピアノ線などを挿入することができないので、挿通口251を介した遊技制御基板110への不正アクセスを防止することができる。
すなわち、第2ケース部材300を無理やり引き抜いて基板ボックス120を不正に開封しようとする際、第2ケース部材のスライド方向に沿って挿通された固着部材のみを備えている場合は、固着部材とねじ止め部との螺合力によってスライド方向への力に対して抵抗するので、固着部材とねじ止め部との螺合が緩んでしまう虞れがある。これに対し、第2ケース部材300のスライド方向に直交する方向に沿って挿通された固着部材(前固着部材630)を備えている場合は、固着部材自身でスライド方向への力に対して抵抗するので、固着部材とねじ止め部との螺合が緩んでしまうことがない。したがって、第2ケース部材300の引き抜きによる基板ボックス120の不正開封を抑制することができる。
次に、第2実施形態の遊技機10について説明する。
なお、第2実施形態においては、遊技制御装置100が備える挿入端封止手段800の構成が、第1実施形態の挿入端封止手段600と異なる。したがって、以下、第1実施形態と同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
ここで、前固着部材830は、左固着部材430や右固着部材530と同様、一方向(螺合方向)にしか廻せないワンウェイねじであり、一旦螺合すると取り外すことができないよう構成されている。すなわち、前固着部材830は、前第1固着部810と前第2固着部820とをかしめるよう構成されている。
前述したように、基板支持部(挿入部)320の前後方向の長さは、収納空間S*の前後方向の長さと略同一となるよう設定されているので、第2ケース部材300は、閉止状態への変換時に挿入開口200aから収納空間S*内へとスライド挿入されて、閉止状態において前側部323(挿入先端部)が第1ケース部材200を構成する前側壁250(凹室奥側壁)と隣接するようになっている。前第2固着部820は、当該前側部323の外面のうちの、第1ケース部材200が有する挿通口251に対応する位置に突設されており、閉止状態において挿通口251から収納空間S*の外部に突出するよう構成されている。
そして、前第2内側固着部821のうちの閉止状態において収納空間S*の外部に突出する部分と、前第2外側固着部822と、にはそれぞれ、前固着部材830の軸部を挿通可能なねじ孔が左右方向に沿って形成されている。すなわち、前第2固着部820には、前後方向に並ぶ二つのねじ孔が設けられている。
具体的には、例えば図28(b)に示すように、第2ケース部材300の前側部323(基板上方支持部320bも含む)の左右二箇所それぞれには、所定の間隔をあけて二つの挿入側脆弱部W,Wが設けられており、当該二つの挿入側脆弱部W,Wの間に、前第2固着部820が設けられている。
なお、本実施形態では、一つの前第2固着部820につき二つの挿入側脆弱部Wを設けるよう構成したが、これに限ることはなく、前第2固着部820を第2ケース部材300から分離可能とすることができるのであれば、挿入側脆弱部Wの個数は任意である。
具体的には、前第1固着部810は、第1ケース部材200を構成する前側壁250の外面のうちの挿通口251に対応する位置に設けられており、閉止状態において当該挿通口251から突出した前第2固着部820を内包するよう構成されている。
また、前第1内側固着部811は、内部に前固着部材830を挿通可能な貫通孔が左右方向に沿って形成された筒状部811bと、内部に前固着部材830を螺合するねじ止め部が左右方向に沿って形成されたねじ受部811cと、を有している。
また、前第1外側固着部812は、内部に前固着部材830を挿通可能な貫通孔が左右方向に沿って形成された筒状部812bと、内部に前固着部材830を螺合するねじ止め部が左右方向に沿って形成されたねじ受部812cと、を有している。
また、前第1内側固着部811と前第2内側固着部821との両方が切断されたとしても、挿通口251は、前第2内側固着部821のうちの切断されなかった残りの部分(すなわち、前第2内側固着部821のうちの挿通口251内に配置されている部分)により塞がれている。そのため、前第1内側固着部811と前第2内側固着部821との両方が切断されたとしても、挿通口251から針金やピアノ線などを挿入することはできないので、挿通口251を介した遊技制御基板110への不正アクセス等を回避することが可能となる。
また、ねじ受部811c,812cは、収容部810aよりも内側(左側の前第1固着部810の場合は収容部810aの右側、右側の前第1固着部810の場合は収容部810aの左側)に位置している。そして、ねじ受部811c,812cの内部には、前固着部材830の頭部は通過不能で前固着部材830の軸部は通過可能な開口を有する前固着部材830用のねじ止め部が形成されており、当該ねじ止め部は、当該ねじ止め部の開口を介して収容部810aの内部(前第2固着部820を収容可能な空間)と連通されている。
ここで、本実施形態において、前第1内側固着部811及び前第2内側固着部821は、副固着部であるので、例えば図29(b)に示すように、主固着部である前第1外側固着部812及び前第2外側固着部822によって第1ケース部材200と第2ケース部材300とが結合されている際は、前第1内側固着部811を構成する筒状部811bの内部(貫通孔)及び前第2内側固着部821が有するねじ孔を挿通した前固着部材830の先端部分は、前第1内側固着部811を構成するねじ受部811cが有するねじ止め部には螺合(本締め)されず、前第1内側固着部811が有するねじ孔などに仮締めされた状態となっている。
また、前固着部材830は、閉止状態において収納空間S*内に配置された遊技制御基板110の厚み方向(上下方向)と、第2ケース部材300のスライド方向(前後方向)と、の双方に直交する方向(左右方向)に沿って、収納空間S*の外部で重合した前第1固着部810と前第2固着部820とに挿通されて、当該前第1固着部810と当該前第2固着部820とを重合した状態で固着するよう構成されている。
前第1外側脆弱部814についても同様に、その構成は任意である。
また、複数対の固着部(主固着部及び副固着部)は、収納空間S*内に配置された遊技制御基板110から離間する外側方向に並んで配設されているので、収納空間内に配置された制御基板からの距離がほぼ一定となるように複数対の固着部が並んで配設されている場合(すなわち、左右方向に並んで配設されている場合)と比較して、一対の固着部(主固着部又は副固着部)の破壊に伴い基板ボックスの平面視外形が大きく変化する。そのため、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、封止手段の破壊による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
また、主固着部は脆弱部(前第1外側脆弱部814、前第2脆弱部823)を介して副固着部の外側に設けられているので、副固着部を切断すると主固着部も第1ケース部材200及び第2ケース部材300から取れてしまう。したがって、誤って副固着部を切断してしまうと、副固着部による封止だけでなく、主固着部による封止も不可能となる。そのため、副固着部の切断による基板ボックス120の不正開封を抑制できるとともに、副固着部の切断による基板ボックス120の不正開封を発見し易くすることができる。
また、第2実施形態では、左右の挿入端封止手段800のうちの何れか一方を右側端封止手段500のように長尺状に形成して、当該何れか一方に貼着領域Rを形成するとともに、当該何れか一方に保護カバー部材700を取り付けるよう構成しても良い。この場合、右側端封止手段500は長尺状に形成しなくても良い。また、この場合、左側端封止手段400及び/又は右側端封止手段500の少なくとも外側固着部は備えられていなくても良い。
また、左固着部材430、右固着部材530、前固着部材630,830をワンウェイねじではなく、リベットのようなピン状の締結部材により構成しても良い。
100 遊技制御装置(制御装置)
110 遊技制御基板(制御基板)
110a 表面
111 電子部品
112 制御デバイス(遊技用マイクロコンピュータ)
116 コネクタ
120 基板ボックス
130 電子タグシール
131 電子タグ
131a チップ部
131b アンテナ部
200 第1ケース部材
200a 挿入開口
220 上壁
250 前側壁(奥側壁)
251 挿通口
300 第2ケース部材
310 開口閉塞部
311 上方閉塞部
311a 当接部
311b 下方支持部
311c 上方支持部
312 コネクタ用開口
316 側方閉塞部
323 前側部(挿入先端部)
330 囲繞カバー部
400 左側端封止手段(封止手段)
410 左第1固着部(第1固着部)
411 左第1内側固着部(内側固着部、副固着部)
412 左第1外側固着部(外側固着部、主固着部)
413 左第1脆弱部(脆弱部)
420 左第2固着部(第2固着部)
421 左第2内側固着部(内側固着部、副固着部)
422 左第2外側固着部(外側固着部、主固着部)
423 左第2脆弱部(脆弱部)
430 左固着部材(固着部材)
500 右側端封止手段(封止手段)
510 右第1固着部(第1固着部)
511 右第1内側固着部(内側固着部、副固着部)
512 右第1外側固着部(外側固着部、主固着部)
513 右第1脆弱部(脆弱部)
520 右第2固着部(第2固着部)
521 右第2内側固着部(内側固着部、副固着部)
522 右第2外側固着部(外側固着部、主固着部)
523 右第2脆弱部(脆弱部)
530 右固着部材(固着部材)
600 挿入端封止手段(封止手段)
610 前第1固着部(第1固着部)
620 前第2固着部(第2固着部)
630 前固着部材(固着部材)
700 保護カバー部材
702a 突起部(係合部)
800 挿入端封止手段(封止手段)
810 前第1固着部(第1固着部)
811 前第1内側固着部(内側固着部、副固着部)
812 前第1外側固着部(外側固着部、主固着部)
814 前第1外側脆弱部(脆弱部)
820 前第2固着部(第2固着部)
821 前第2内側固着部(内側固着部、副固着部)
822 前第2外側固着部(外側固着部、主固着部)
823 前第2脆弱部(脆弱部)
G11,G12 第1の間隙
G21,G22 第2の間隙
R 貼着領域
S* 収納空間
S 閉止空間
Claims (1)
- 表面に制御用の電子部品及び記憶されたプログラムに従って遊技に関する制御を行う制御デバイスが実装される制御基板と、当該制御基板を内部に収納するための透明な基板ボックスと、を有する制御装置を備えた遊技機において、
前記基板ボックスは、
前記制御基板を内部に収納するための閉止空間を画成することが可能な第1ケース部材及び第2ケース部材と、
前記制御デバイスが視認可能となる状態で前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材に跨るように貼着されるシールと、を備え、
前記第2ケース部材は、
前記制御基板の端部との間に第1の間隙を形成した状態で、当該制御基板の外周を囲繞することが可能な外周囲繞部と、
前記制御デバイスとの間に第2の間隙を形成した状態で、当該制御デバイスを囲繞することが可能な囲繞カバー部と、を備え、
前記第1の間隙よりも前記第2の間隙が大きくなるよう設定したことを特徴とする遊技機。
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