JP4211459B2 - 折り畳み式買い物カート - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載可能な折り畳み式買い物カート、特に車両への搭載が容易な折り畳み式買い物カートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載可能な折り畳み式買い物カートとしては、キャスタ付きの台車枠体と、台車枠体から立設された支柱部材を介して台車枠体上に配設された物品収納用の手押し枠体とを備えたカートにおいて、カートは、支柱部材を台車枠体内に折り畳み可能に設けると共に、手押し枠体が支柱部材を折り畳む動作に連動して台車枠体上に沈み込んで、全体の高さが自動車の荷室内に収まる大きさに切り替え可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。また車両への搭載が容易な折り畳み式買い物カートに類する手押し車としては、支持枠に対し前部支持脚および後部支持脚を後向きに揺動可能に設け、自動車内に搬入する際に支持枠前部の補助輪が自動車のガイド板に案内されて搬入されると共に、前部支持脚および後部支持脚がガイド板の後端に当接されて折り畳まれるようにしたストレッチャの台車がある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−59428公報(段落〔0005〕(特にその前半部の記載)、図1〜図3)。
【0004】
【特許文献2】
特開平10−248874公報(段落〔0030〕〜〔0032〕、図4、図6、図7)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のものは折り畳んだカートを地面から持ち上げて荷室内に積み込む必要があるので労力がかかり、また荷室の床面積は折り畳んだカートよりも大であることを必要とする。また特許文献2のものは、搬入に要する労力は軽減されるが、荷室の床面積は折り畳んだ台車よりも大であることをやはり必要とし、また相当な長さの前後の支持脚を何れも後方に揺動させているので、ストレッチャの台車のように支持枠の前後長が大きい場合は問題ないが、買い物カートのように前後長が小さい場合は、後輪支持脚が支持枠から後方に大きく突出するので適用は困難である。
【0006】
本発明は、後輪支持脚を、上下に延びる使用位置とそれより後上方で上下に延びる折り畳み位置の間で移動可能となるようにリンク機構を介してフレームに支持するようにしてこのような各問題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による折り畳み式買い物カートは、車両に搭載可能な折り畳み式買い物カートにおいて、上方から下方に延びる細長い鋼管の下部を前側に折り曲げた左右の本体両側部を補強部材により連結した本体部と、細長い鋼管を倒立L字状に折り曲げた左右の支持枠両側部を補強部材により連結するとともにこの支持枠両側部の水平に延びる部分の後端を本体両側部の上下に延びる部分の中間部に溶接し支持枠両側部の前部の下方に折り曲げた部分を本体両側部の前側に折り曲げた部分に溶接した支持枠よりなり、後側上部に取っ手部を有するフレームと、上下に延びる使用位置と後側に跳ね上げられた折り畳み位置の間で揺動可能となるように支持枠両側部の前下部に一端部が枢支されるとともに他端部にそれぞれ前輪が設けられた左右1対の前輪支持脚と、本体両側部の支持枠両側部の後端が溶接される位置より下側に溶接される各取付板に横向きの枢支ピンにより一端が枢支された左右の第1リンクと、本体両側部の下部の前側に折り曲げた部分の中間部に横向きの枢支ピンにより一端が枢支されて長さが第1リンクよりも長い左右の第2リンクと、上下に延びる使用位置とそれより後上方で上下に延びる折り畳み位置の間で移動されるように、両側部の上部及び中間部が横向きの枢支ピンにより第1リンク及び第2リンクの各他端にそれぞれ枢支されるとともに下端部にそれぞれ後輪が設けられた左右1対の後輪支持脚と、前輪支持脚の枢支位置よりも前下となるフレームの前下端部に設けられて車両の折り畳み式買い物カートを載せるフロア上を転動する横方向軸線回りに回転自在な案内輪よりなることを特徴とするものである。
【0008】
前項に記載の折り畳み式買い物カートは、フレームの後下部に設けられて同フレームを車両に係止する係止機構の一部を構成する第1係止部材をさらに備えたものとすることが好ましい。
【0009】
前2項に記載の折り畳み式買い物カートは、前輪支持脚と後輪支持脚がフレームの幅方向において互いに重ならないように配置することが好ましい。
【0010】
前3項に記載の折り畳み式買い物カートは、前輪支持脚を折り畳み位置から使用位置に向かって付勢するスプリングを備えたものとすることが好ましい。
【0011】
前4項に記載の折り畳み式買い物カートは、前輪支持脚と後輪支持脚またはこれを支持するリンクを連結して両支持脚を互いに連動して移動させる別のリンクをさらに備えたものとすることが好ましい。
【0012】
前5項に記載の折り畳み式買い物カートは、両支持脚が使用位置となっている状態における案内の高さは、車両の折り畳み式買い物カートを載せるフロアの高さよりやや高くすることが好ましい。
【0013】
前項に記載の折り畳み式買い物カートは、案内がフロア上の前部に設けた案内ストッパに後側から係止されて保持されるとともに、フロア上の後部に設けられて係止機構の残る一部を構成する第2係止部材に第1係止部材が離脱可能に係止されて、後輪支持脚がフロアから後方に突出した状態で車両に搭載されることが好ましい。
【0014】
【発明の作用および効果】
本発明の折り畳み式買い物カートは、各支持脚を使用位置とした状態で搭載される車両に向かって前進させ、案内をフロアの上側に位置させ前輪支持脚を車両の後部に当接させてさらに前進させれば、前輪支持脚が枢支位置を中心として後側に跳ね上げられ、次いで後輪支持脚も後上方に移動されて折り畳まれ、これと同時に車両に搭載されるので、この買い物カートの折り畳みおよび搭載に要する手間は大幅に軽減される。また、後輪支持脚は折り畳み位置では使用位置より後上方ではあるが上下に延びているのでフレームから後方への突出量が少なくなり、折り畳み式買い物カートの搭載に必要な車両の面積は少なくなる。
【0015】
請求項2に記載の折り畳み式買い物カートによれば、折り畳まれて車両に搭載されると同時に係止機構により車両に係止されるので、折り畳みおよび搭載に要する手間は一層軽減される。
【0016】
請求項3に記載の折り畳み式買い物カートによれば、折り畳みの際に前輪支持脚と後輪支持脚が干渉することがないので、買い物カートを充分に折り畳むことができ、収容に要する車両の容積を減少させることができる。
【0017】
請求項4に記載の折り畳み式買い物カートによれば、前輪支持脚はスプリングにより折り畳み位置から使用位置に向けて付勢されているので、前々項の記載と逆の順序で搭載された折り畳み式買い物カートを車両から降ろせば、各支持脚は自動的に使用位置に戻されて、直ちに使用可能となる。また、使用状態で前輪支持脚13に多少のショックが加わっても、前輪支持脚が不用意に折り畳まれることはない。
【0018】
請求項5に記載の折り畳み式買い物カートによれば、前輪支持脚と後輪支持脚またはこれを支持するリンクは別のリンクにより連結されているので、後輪支持脚は前輪支持脚13の折り畳みと連動して確実に折り畳まれる。
【0019】
請求項6に記載の折り畳み式買い物カートによれば、使用位置とした各支持脚下端の各車輪で支持した折り畳み式買い物カートを車両に向かって前進させれば案内は自然にフロアの上側に乗るので、車両に対する折り畳み式買い物カートの搭載はきわめて容易である。
【0020】
請求項7に記載の折り畳み式買い物カートによれば、後輪支持脚がフロアから後方に突出した状態で車両に搭載されるので、搭載に必要なフロアの面積は、折り畳まれた買い物カートの上下方向投影面積よりも少なくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図4に示す実施の形態により、本発明による折り畳み式買い物カートの説明をする。この実施の形態の折り畳み式買い物カートは、主として、前下端部に案内輪19が設けられたフレーム10と、下端に前輪20が設けられた前輪支持脚13と、下端に後輪21が設けられた後輪支持脚14により構成されている。
【0022】
主として図1および図2に示すように、フレーム10は、何れも鋼管よりなる本体部11と支持枠12を、互いに一体的に溶接したものである。本体部11は、細長い鋼管をコ字状に折り曲げ、上方から下方に延びる左右の本体両側部の下部を前側に折り曲げた、側面から見た形状が略L字状のものである。本体部11の両側部は、下部の折曲部より多少前側の位置に設けられた下部補強部材11bおよび上下方向の中間位置に設けられた中間補強部材11cの両端が溶接されて連結され、また本体両側部には両補強部材11b,11cの間から前方に延びる取付板11dが溶接されている。本体部11の上部の横に延びる部分は、買い物カートを押すための取っ手部11aを構成している。
【0023】
支持枠12は、鋼管を倒立L字状に折り曲げた左右の支持枠両側部を水平部および前部補強部材12a,12bの両端に溶接して連結したもので、前部補強部材12bより下側に延びる支持枠12の両側部は前向きに屈曲されている。支持枠12の両側部の水平に延びる部分の後端は中間補強部材11cより多少下側で本体部11の両側部に溶接され、また本体部11の両側部の下部のやや斜め上方に延びる部分の前端は前部補強部材12bより多少下側で支持枠12の両側部に溶接されている。支持枠12の両側部の前下部の前向き屈曲部の各先端には、横方向軸線回りに回転自在に案内輪19が設けられている。
【0024】
図1および図2に示すように、支持枠12の水平に延びる両側部上には、後述する子カート30を支持する1対のレール25が取り付けられ、このレール25の内側に配置されて支持枠12の前部の水平部補強部材12aに下部が溶接された左右1対のフック26は、レール25の案内面より上方に突出する部分が前向きに折曲されている。また本体部11の中間補強部材11cの中央部上に溶接したブラケット28には、前側にノッチ27aが形成された子カートロック装置27が取り付けられている。フレーム10の本体部11の下部補強部材11bの前側にはブラケットを介して、コ字状に折曲したロッドよりなるストライカ(第1係止部材)29aが前向きに突出するよう設けられている。このストライカ29aはフレーム10を車両40に係止する係止機構29の一部を構成するものである。下部補強部材11bの後側には後述する第1リンク15の補強パイプ15aを着脱可能に保持する弾性キャッチ24が取り付けられている。
【0025】
フレーム10の支持枠12の両側部の外側には、案内輪19を取り付ける前向き屈曲部の開始部付近に設けた横向きの枢支軸22により、鋼管よりなる左右1対の前輪支持脚13の各一端部が横方向軸線回りに揺動自在に支持されている。各前輪支持脚13は、各他端部よりやや手前の位置に補強部材13aの両端が溶接されて互いに連結され、また各他端には自在キャスタよりなる前輪20が取り付けられている。前輪支持脚13は、上下に延びる使用位置(図1参照)と後側に跳ね上げられた折り畳み位置(図4参照)の間で揺動可能であり、本体部11の前下部に設けた掛止めロッド11eと前輪支持脚13の一端に設けた掛止め片13bの間に張設したスプリング18により、使用位置に向けて付勢されている。支持枠12の両側部と各前輪支持脚13の間には、前輪支持脚13が使用位置よりも前向きに揺動するのを阻止するストッパ(図示省略)が設けられている。
【0026】
図1および図2に示すように、後輪支持脚14は下側が開いたコ字状に折り曲げた鋼管の両側部により構成されるもので、各下端よりやや手前の位置に補強部材14aの両端が溶接されて互いに連結され、また各下端には固定キャスタよりなる後輪21が取り付けられている。鋼管よりなる左右の第1リンク15は中間部に補強パイプ15aの両端が溶接されて互いに連結され、その一端は本体部11の取付板11dの内側に横向きの枢支ピン23aにより枢支され、他端は横向きの枢支ピン23bにより各後輪支持脚14の両側部の上部の外側に連結されている。鋼板よりなり第1リンク15よりも長い第2リンク16は、一端が本体部11の両側部の下部の前側に折り曲げた部分の中間部外側に横向きの枢支ピン23cにより枢支され、他端は枢支ピン23dにより後輪支持脚14の両側部の中間部の外側に連結されている。このフレーム10と後輪支持脚14と第1および第2リンク15,16は4節リンク機構を構成し、これにより各後輪支持脚14は、上下に延びる使用位置(図1参照)とそれより後上方で上下に延びる折り畳み位置(図4参照)の間で移動されるようフレーム10に支持される。
【0027】
前輪支持脚13の枢支軸22より下の部分と第2リンク16の中間部は、横向きの枢支ピン23e,23fにより、鋼板よりなる第3リンク17の両端に連結され、これにより前述した前輪支持脚13の揺動と後輪支持脚14の移動は互いに連動して行われる。図1に示すように、使用位置では第1リンク15の補強パイプ15aは本体部11の下部補強部材11bのすぐ後側に接近し、下部補強部材11bに設けられた弾性キャッチ24に保持されるようになっている。
【0028】
図1および図2に示すように、子カート30はロッドを折曲して形成した左右の側枠31を複数のロッド32により連結した籠状のもので、四隅部の下側には何れの方向にも転動可能なボールキャスタ36が設けられている。子カート30の前部には下側に多少突出して左右に延びる引掛けロッド33が設けられ、後側の下部中央に設けたプレート34にはコ字状に折曲したロッドよりなるストライカ35が後方に突出するように設けられている。この子カート30は、レール25に形成した浅いV字状溝(図示省略)によりボールキャスタ36が前後方向移動可能に案内支持され、後向きに移動されれば、図3および図4に示すように、引掛けロッド33がフック26の前向き折曲部の下側に入って前部が係止され、後部はストライカ35が子カートロック装置27のノッチ27a内に挿入されてフレーム10に離脱可能に係止される。子カートロック装置27を手動により開放すれば、子カート30はフレーム10から取り外すことができる。
【0029】
この折り畳み式買い物カートを搭載する車両40は、図3および図4に示すように、後部中央に後側が解放されたフロア41を備えており、フロア41の後縁にはパイプ(突出部材)42が突出して設けられている。フロア41上には、フレーム10の前下部の両側に設けられた案内輪19が後側から係止されて保持されるZ字状の案内輪ストッパ43が前部に設けられ、中央よりやや後部には、後側に形成されたノッチ29b1内にフレーム10に設けたストライカ29aが挿入されればこれを離脱可能に係止するロック装置29bが設けられている。このストライカ29aとロック装置29bが、折り畳み式買い物カートのフレーム10を車両40に係止する係止機構29の第1係止部材29aと第2係止部材29bを構成している。両支持脚13,14が使用位置となっている状態における案内輪19の高さは、車両40のフロア41の高さよりやや高くなっている。
【0030】
次に上述した折り畳み式買い物カートの作用の説明をする。使用状態では、前輪支持脚13および後輪支持脚14は、図1に示す使用位置にあり、子カート30はフレーム10の支持枠12上に係止されている。この状態で取っ手部11aにより折り畳み式買い物カートを押し、必要ならば子カート30内に買物かご37を入れて買い物を行う。買い物終了後は、買い物を入れた子カート30を係止したまま取っ手部11aを押して折り畳み式買い物カートを搭載する車両40まで運び、車両40に向かって前進させ、案内輪19をフロア41の上側に位置させて前輪支持脚13を車両40の後部のパイプ42に当接させて押し付ける。これにより前輪支持脚13は、図3に示すように、スプリング18に抗して枢支軸22を中心として後側に跳ね上げられ、これと連動して後輪支持脚14も、前述のように後上方に移動され、第1リンク15の補強パイプ15aは弾性キャッチ24から離脱され、また案内輪19はフロア41上を転する。さらに取っ手部11aによりフレーム10を押して、フレーム10前下部両側の案内輪19をフロア41上の前部の案内輪ストッパ43に後側から係止させて保持させ、これと同時にフレーム10の下部に設けたストライカ29aをフロア41上の中央よりやや後部のロック装置29bのノッチ29b1に挿入して係止させれば、子カート30に買い物を入れた折り畳み式買い物カートは後輪支持脚14がフロア41から後方に突出した状態で車両40に搭載される。
【0031】
折り畳み式買い物カートを車両40から降ろす場合は、フロア41上のロック装置29bを手動により開放し、ストライカ29aの係止を解除して、案内輪19により前下部がフロア41上に支持された状態でフレーム10を後に引き出す。車両40後部のパイプ42上に当接された前輪支持脚13は、フレーム10を引き出すにつれてスプリング18の付勢力により枢支軸22を中心として前下方に揺動され、これと連動して後輪支持脚14も前下方に移動され、案内輪19がフロア41の後縁近くに達すれば、前輪支持脚13および後輪支持脚14は使用状態になり、第1リンク15の補強パイプ15aはフレーム10に設けた弾性キャッチ24に係合して弾性的に保持される。この状態で子カート30に買い物を入れた折り畳み式買い物カートを勝手口などに移動し、子カートロック装置27を手動により開放して、子カート30をレール25上からキッチンの床面に移す。
【0032】
上述のように、各支持脚13,14を使用位置としたこの折り畳み式買い物カートは、搭載用の車両40に向かって前進させることにより、各支持脚13,14が折り畳まれると同時に車両40に搭載され、また車両40から降ろすと同時に各支持脚13,14が使用位置に戻されるので、折り畳みおよび搭載に要する手間は大幅に軽減される。また、買い物からキッチンに移動するまでの間に、買い物を入れた子カート30を持ち上げたり下ろしたりすることも殆どない。従って買い物全般に伴う手間および労力は大幅に軽減される。
【0033】
また、後輪支持脚14は折り畳み位置では使用位置より後上方ではあるが上下に延びているのでフレーム10から後方への突出量が少なくなり、従って折り畳み式買い物カートの搭載に必要な車両40の面積は少なくなる。
【0034】
上述した実施の形態では、前輪支持脚13および後輪支持脚14は、それぞれフレーム10の両側部の外側および内側に配置して幅方向において互いに重ならないようにしており、折り畳みの際に両支持脚13,14がどの様に移動しても互いに干渉することがないので、折り畳みの際の自由度が大きなってコンパクトに折り畳むことができ、折り畳み式買い物カートの収容に要する車両40の容積を減少させることができる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、両支持脚13,14が幅方向において互いに重なるように配置した場合でも、適切な設計をすれば、実用上差し支えない程度にコンパクトに折り畳むことはできる。
【0035】
また上述した実施の形態では、前輪支持脚13はスプリング18により折り畳み位置から使用位置に向けて付勢し、また後輪支持脚14は使用位置では第1リンク15の補強パイプ15aをフレーム10の下部補強部材11bに設けた弾性キャッチ24により保持したので、使用状態で各支持脚13,14に多少のショックが加わっても、各支持脚13,14が不用意に折り畳まれるおそれは少ない。なお、フレーム10の下部補強部材11bに対する第1リンク15の補強パイプ15aの保持を、弾性キャッチ24の代わりにフレーム10とフロア41の間に設けた係止機構29と同様な係止機構により行えば、各支持脚13,14が不用意に折り畳まれるおそれは事実上なくなり、そのようにすればスプリング18を省略することも可能である。
【0036】
また上述した実施の形態では、後輪支持脚14の第2リンク16と前輪支持脚13を第3リンク17により連結しており、このようにすれば後輪支持脚14は前輪支持脚13の折り畳みと連動して確実に折り畳まれる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、後輪支持脚14と前輪支持脚13をリンクにより連結して後輪支持脚14を前輪支持脚13と連動して折り畳むようにしても同様な作用効果が得られる。あるいはこのようなリンクを廃して、前輪支持脚13の一部またはこれに設けた部材が、揺動の途中で後輪支持脚14または第2リンク16の一部と当接して、後輪支持脚14が折り畳まれるようにしてもよい。あるいはまた後輪支持脚14または第2リンク16が、前輪支持脚13と同様、車両40後部のパイプ42に当接して折り畳まれるようにしてもよい。なお最後の2つの場合には、後輪支持脚14を使用位置に付勢するスプリングを設けることが好ましい。
【0037】
また上述した実施の形態では、両支持脚13,14が使用位置となっている状態における案内輪19の高さは、車両40のフロア41の高さよりやや高くしており、このようにすれば使用位置とした各支持脚13,14下端の各車輪20,21で支持した折り畳み式買い物カートを車両40に向かって前進させれば案内輪19は自然にフロア41の上側となるので、車両40に対する折り畳み式買い物カートの搭載はきわめて容易である。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、両支持脚13,14が使用位置となっている状態における案内輪19の高さは、車両40のフロア41の高さよりやや低くし、フロア41の後端部に後下がりの斜面を設け、この斜面に案内されて案内輪19がフロア41上に乗るようにして実施してもよい。
【0038】
また上述した実施の形態では、後輪支持脚14がフロア41から後方に突出した状態で車両40に搭載されるようにしており、このようにすれば搭載に要する車両40の面積は一層少なくなる。しかし本発明はこれに限られるものではなく、折り畳み位置における後輪支持脚14の位置を高くすれば、折り畳んだ買い物カートがフロア41から後方に突出しないように車両40に搭載することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による折り畳み式買い物カートの一実施形態の、各支持脚を使用位置とした状態における全体側面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の全体背面図である。
【図3】 図1に示す実施形態の、車両に搭載する途中の状態を示す全体側面図である。
【図4】 図1に示す実施形態の、車両に搭載した状態を示す全体側面図である。
【符号の説明】
10…フレーム、11…本体部、11a…取っ手部、11d…取付板1、12…支持枠、13…前輪支持脚、14…後輪支持脚、15…第1リンク、16…第2リンク、17…別のリンク(第3リンク)、18…スプリング、19…案輪、20…前輪、23a〜23d…枢支ピン、21…後輪、29…係止機構、29a…第1係止部材(ストライカ)、29b…第2係止部材(ロック装置)、40…車両、41…フロア、43…案内輪ストッパ。

Claims (7)

  1. 車両に搭載可能な折り畳み式買い物カートにおいて、
    上方から下方に延びる細長い鋼管の下部を前側に折り曲げた左右の本体両側部を補強部材により連結した本体部と、細長い鋼管を倒立L字状に折り曲げた左右の支持枠両側部を補強部材により連結するとともにこの支持枠両側部の水平に延びる部分の後端を前記本体両側部の上下に延びる部分の中間部に溶接し前記支持枠両側部の前部の下方に折り曲げた部分を前記本体両側部の前側に折り曲げた部分に溶接した支持枠よりなり、後側上部に取っ手部を有するフレームと、
    上下に延びる使用位置と後側に跳ね上げられた折り畳み位置の間で揺動可能となるように前記支持枠両側部の前下部に一端部が枢支されるとともに他端部にそれぞれ前輪が設けられた左右1対の前輪支持脚と、
    前記本体両側部の前記支持枠両側部の後端が溶接される位置より下側に溶接される各取付板に横向きの枢支ピンにより一端が枢支された左右の第1リンクと、
    前記本体両側部の下部の前側に折り曲げた部分の中間部に横向きの枢支ピンにより一端が枢支されて長さが前記第1リンクよりも長い左右の第2リンクと、
    上下に延びる使用位置とそれより後上方で上下に延びる折り畳み位置の間で移動されるように、両側部の上部及び中間部が横向きの枢支ピンにより前記第1リンク及び第2リンクの各他端にそれぞれ枢支されるとともに下端部にそれぞれ後輪が設けられた左右1対の後輪支持脚と、
    前記前輪支持脚の枢支位置よりも前下となる前記フレームの前下端部に設けられて前記車両の前記折り畳み式買い物カートを載せるフロア上を転動する横方向軸線回りに回転自在な案内輪よりなることを特徴とする折り畳み式買い物カート。
  2. 請求項1に記載の折り畳み式買い物カートにおいて、前記フレームの後下部に設けられて同フレームを前記車両に係止する係止機構の一部を構成する第1係止部材をさらに備えたことを特徴とする折り畳み式買い物カート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の折り畳み式買い物カートにおいて、前記前輪支持脚と後輪支持脚は前記フレームの幅方向において互いに重ならないように配置したことを特徴とする折り畳み式買い物カート。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の折り畳み式買い物カートにおいて、前記前輪支持脚を前記折り畳み位置から前記使用位置に向かって付勢するスプリングを備えたことを特徴とする折り畳み式買い物カート。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の折り畳み式買い物カートにおいて、前記前輪支持脚と前記後輪支持脚またはこれを支持する前記リンクを連結して前記両支持脚を互いに連動して移動させる別のリンクをさらに備えたことを特徴とする折り畳み式買い物カート。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の折り畳み式買い物カートにおいて、前記両支持脚が前記使用位置となっている状態における前記案内の高さは、前記車両の前記折り畳み式買い物カートを載せるフロアの高さよりやや高くしたことを特徴とする折り畳み式買い物カート。
  7. 請求項6に記載の折り畳み式買い物カートにおいて、前記案内が前記フロア上の前部に設けた案内ストッパに後側から係止されて保持されるとともに、前記フロア上の後部に設けられて前記係止機構の残る一部を構成する第2係止部材に前記第1係止部材が離脱可能に係止されて、前記後輪支持脚が前記フロアから後方に突出した状態で前記車両に搭載されることを特徴とする折り畳み式買い物カート。
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