JP4210175B2 - ガス供給装置および方法 - Google Patents

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本発明は、主としてガス切断やロウ付けに適した燃焼ガスをガス切断装置やロウ付け装置に供給するためのガス供給装置および方法に関するものである。
ガス切断やロウ付けに使用される加熱炎の燃料ガスとしては、従来から、LPガス、アセチレンガス等が多く用いられ、これに酸素を加えて加熱源となる加熱炎をつくり、鋼材を加熱し、鋼材が所定温度に加熱されると切断用酸素を噴出させて、鉄との化学反応により切断を行なっていた。
また、加熱源として上記燃料ガス以外に水素ガスを用いることもあるが、酸素、水素による水素火炎は、燃焼速度が早く、また水素分子が細かいため、作業者に危険なバックファイア(逆火)を起こしたり、また、ガスの特性上使用器具にガス漏れが多く安全性の面で不安であり、主として水中で用いる水中切断に使用されているのが現状であった。
また、LPガス、アセチレンガス等を用いるガス切断では、加熱した鉄との化学反応により、酸化第一鉄(FeO)、酸化第二鉄(Fe)等が排出され、その際、排気ガスとして、汚染物質の二酸化炭素(CO)が多量に発生している。これは近年叫ばれている地球環境温暖化に繋がり、環境面で良い影響を及ぼさない。
そこで、水素ガスを主熱源とする酸素・水素混合ガスにLPガスを加えた混合ガスを熱源として使用することにより、危険性の多い水素火炎の燃焼速度を抑えて安全性を高めると共に、更に切断効率をも向上させることができるガス製造装置として、例えば、下記の特許文献1記載のものがある。
このガス製造装置84は、図9に示すように、電気分解によって酸素・水素混合ガスを発生させる電解セル80と、上記酸素・水素ガスにLPガスを加えることによって得られた燃焼ガスを一時的に貯留するバッファタンク81とを有し、上記バッファタンク81からガス切断装置等の燃焼ガス使用設備に燃焼ガスを供給するものである。そして、酸素・水素混合ガスの発生量の制御は、燃焼ガス使用設備へのガスの供給量すなわちバッファタンク81のガス圧を電解セルのオン/オフにフィードバックさせることによって行なうようになっている。図において82は電解液が貯留された燃料タンク、83は発生した酸素・水素ガスから水分を除去する水分除去装置である。
特開2003−129071号
しかしながら、上記ガス製造装置84では、ガス発生装置である電解セル80の能力により単位時間あたりのガス発生量の上限が決定されているため、ガス切断装置等の燃焼ガス使用設備によるガスの消費量が多くなった場合には、図10に示すように、2台以上のガス製造装置84を用いてその消費量に対応したガスを発生させる必要がある。図において、85はバッファタンク81の圧力を検知する圧力センサ、86は上記圧力センサ85の圧力に応じて電解セル80のオン/オフをコントロールする制御部である。
このように2台以上のガス製造装置84を用いてガスを供給する場合、それぞれのガス製造装置が独自に自己の圧力センサ85の圧力値を検知してガスの発生量を制御しようとすることになるため、単純に2台のガス製造装置84から燃焼ガスを供給するようにしたのでは、ガス発生量と必要量(供給量)とのバランスをとることができなくなる。例えば、一方のガス製造装置84から十分なガスが供給されているにもかかわらず、他方のガス製造装置において自己のバッファタンク81のガス圧だけを検知してどんどんガスを発生させたり、燃焼ガス使用設備で消費するガス量が多くなっても自己のバッファタンク81のガス圧だけを検知してあまりガスを発生させなかったりするアンバランスが生じるおそれがある。
このようなアンバランスを解消するためには、従来のガス製造装置84を2台以上用いてガスを供給する場合、各ガス製造装置84同士を制御するための制御系の改造を行なったり、それぞれのガス製造装置84単体を制御する制御部86以外に、各ガス製造装置84同士のガス発生量のバランスを調整する第2の制御装置が別途必要になったりしていた。
しかしながら、ガス製造装置84の制御系の改造を行ってしまうと、その後、少ないガス供給量による運転に戻す場合に改造した部分を修復しなければならなくなる。したがって、大量のガスを必要とする操業と少ないガス供給量でよい操業との切り換え作業が煩雑になり、実質的に操業状態に応じた切り換えができないのが実情である。一方、第2の制御装置を別途設けると、結果的に制御系統が2重に存在することとなり、設備的な無駄が多く、設備コストやメンテナンスコストの面で不利である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、ガス供給量の増大に容易に対応可能なガス供給装置および方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のガス供給装置は、電気の供給によりガスを発生させる発生装置を有するガス発生ユニットと、
上記発生装置から発生したガスをガス使用設備に対して供給する前に一時的に貯留するバッファタンクおよび、上記バッファタンク内のガス圧を検知する圧力センサを有するバッファユニットとを備え
1つのバッファユニットに対して複数のガス発生ユニットを連結して各ガス発生ユニットの発生装置からそれぞれ発生したガスを上記1つのバッファユニットのバッファタンクに対して供給しうるように構成され、
上記圧力センサで検知したバッファタンクのガス圧に基づいて、上記バッファユニットに連結された各ガス発生ユニットにおける各発生装置のガス発生量を制御する制御手段をさらに備えたことを要旨とする。
また、本発明のガス供給方法は、電気の供給によりガスを発生させる発生装置を有するガス発生ユニットと、
上記発生装置から発生したガスをガス使用設備に対して供給する前に一時的に貯留するバッファタンクおよび、上記バッファタンク内のガス圧を検知する圧力センサを有するバッファユニットとを準備し、
1つのバッファユニットに対して複数のガス発生ユニットを連結して各ガス発生ユニットの発生装置からそれぞれ発生したガスを上記1つのバッファユニットのバッファタンクに対して供給し、
上記圧力センサで検知したバッファタンクのガス圧に基づいて、上記バッファユニットに連結された各ガス発生ユニットにおける各発生装置のガス発生量を制御することを要旨とする。
本発明のガス供給装置および方法は、1つのバッファユニットに対して複数のガス発生ユニットを連結して各ガス発生ユニットの発生装置からそれぞれ発生したガスを上記1つのバッファユニットのバッファタンクに対して供給する。このように、1つのバッファユニットに複数のガス発生ユニットを連結しうることから、ガスの消費量が増えて大量のガスが必要になったときはガス発生ユニットを増設し、必要量に合わせてガス発生量を増加させる。一方、ガスの消費量が減少して元に戻ったときには、増設したガス発生ユニットを撤去して必要量に合わせてガス発生量を減少させることができる。このように、ガス切断装置等の燃焼ガス使用設備によるガスの消費量の増減に合わせてガス発生ユニットの設置数を増減し、その消費量に対応したガス発生量とする操業が極めて容易に行える。
また、本発明のガス供給装置および方法は、上記圧力センサで検知したバッファタンクのガス圧に基づいて、上記バッファユニットに連結された各ガス発生ユニットにおける各発生装置のガス発生量を制御するため、1つのバッファユニットのバッファタンクのガス圧に基づいて当該バッファユニットに連結された全てのガス発生ユニットの発生装置におけるガス発生量の制御が行なわれる。したがって、従来のように単純に2台のガス製造装置を使用してガスを供給するときのように、それぞれのガス製造装置が独自に自己の圧力値を検知してガスの発生量を制御しようとすることに伴う各ガス製造装置の運転のアンバランスが生じることがない。すなわち、連結されたすべてのガス発生ユニットで発生されたガスは、1台のバッファユニットに集約されてバッファタンクに一時貯留され、上記バッファタンクすなわち集約されたバッファタンクで検知されたガス圧によって全てのガス発生装置のガス発生量を適切にコントロールするのである。
したがって、一つのガス製造装置から十分なガスが供給されているにもかかわらず、他方のガス製造装置においてどんどんガスを発生させたり、燃焼ガス使用設備で消費するガス量が多くなっているのにあまりガスを発生させなかったりするようなアンバランスが生じず、常に必要量(消費量)に対応した適切なバランスでガスを発生させることができる。このため、ガスの不足や無駄が生じないうえ、異常昇圧に伴う危険も回避できる。
しかも、制御系の改造や第2の制御装置が別途必要になることもなく、設備コストやメンテナンスコストの上でも有利であるほか、大量のガスを必要とする操業と少ないガス供給量でよい操業との操業状態に応じた切り換え作業も極めて容易に行なうことができ、フレキシブルな操業を実現することができ、ガス供給量の増大に容易に対応可能なガス供給装置および方法である。
本発明において、上記ガス発生ユニットは、発生装置で発生したガスに対して所定の混合比で混合用ガスを導入するように構成され、上記制御手段は、上記圧力センサで検知したバッファタンク内のガス圧に基づいて、各ガス発生ユニットにおいて発生装置で発生したガスに混合する混合用ガスの混合量を制御する場合には、例えば、酸素と水素の混合ガスのような爆発等の危険があるガスを発生させるような場合に、プロパンガスのような混合用ガスを導入することで爆発を防止し、安全性を確保することができる。このとき、各ガス発生ユニットに対する混合用ガスの混合量を1つのバッファユニットに集約されたバッファタンクの圧力値によって制御するため、各ガス発生ユニットにおけるガス発生量に応じた適切な混合量を維持することが可能になる。したがって、制御系の改造等を行なうことなく複数連結したガス発生ユニットのそれぞれについて安全性を確保できる。
本発明において、上記制御手段は、上記1つのバッファユニットに連結された複数のガス発生ユニットそれぞれの発生装置のガス発生量が実質的に均等になるよう制御する場合には、それぞれのガス発生ユニットの発生装置にかかる負荷が均一になり、安定したガスの供給が行なえるうえ、発生装置の寿命も延長される。すなわち、従来のように複数のガス発生装置を使用した場合、ガス発生量の適切なコントロールができないため、ガス発生装置の能力限界を超えた状態での運転が行なわれることもあったが、本発明では、それぞれのガス発生ユニットにおけるガスの発生量を略均一にすることにより能力限界を超えた状態での運転を防止し、安定したガスの供給を行なうとともに、発生装置の寿命も延長できるようになってのである。
本発明において、上記各ガス発生ユニットはバッファタンクを備えていない場合には、バッファタンクは1つのバッファユニットに集約され、各ガス発生ユニットがバッファタンクを備えない分コストを節減することができる。したがって、従来のように複数のガス発生装置を準備するのに比べ、コストメリットも大きくなる。
本発明において、上記バッファユニットは、発生装置で発生したガスをバッファタンクに対して導入する導入口を備え、上記ガス発生ユニットは、発生装置で発生したガスを流通させる第1流通路を備え、上記第1流通路の一端は、上記バッファユニットの導入口または他のガス発生ユニットの第1流通路の他端に着脱可能に接続しうるようになっており、上記第1流通路の他端は、他のガス発生ユニットの第1流通路の一端に着脱可能に接続しうるようになっている場合には、1台のバッファユニットに対し、1台のガス発生ユニットを連結して使用するときは、バッファユニットの導入口にガス発生ユニットの第1流通路の一端を接続して用いればよく、それに2台目のガス発生ユニットを連結して使用するときは、上記1台目のガス発生ユニットの第1流通路の他端に、2台目のガス発生ユニットの第1流通路の一端を接続すればよい。3台目や4台目のガス発生ユニットも同様にして連結することができ、1台のバッファユニットにガス発生ユニットを直列的に接続し、接続するガス発生ユニットの数を容易に増やし、あるいは減らすことが可能となる。
本発明において、上記ガス発生ユニットは、発生装置で発生したガスに混合する混合用ガスを流通させる第2流通路を備え、上記第2流通路の一端は、他のガス発生ユニットの第2流通路の他端に着脱可能に接続しうるようになっており、上記第2流通路の他端は、他のガス発生ユニットの第2流通路の一端に対して着脱可能に接続しうるようになっている場合には、ガス発生ユニットにおいて混合用ガスを混合させる装置においても、1台のバッファユニットに対し、2台目のガス発生ユニットを連結して使用するときは、上記1台目のガス発生ユニットの第2流通路の他端に、2台目のガス発生ユニットの第2流通路の一端を接続すればよい。3台目や4台目のガス発生ユニットも同様にして連結することができ、1台のバッファユニットにガス発生ユニットを直列的に接続し、接続するガス発生ユニットの数を容易に増やし、あるいは減らすことが可能となる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例のガス供給装置を示す図である。図において、1はガス発生ユニット、2は上記発生装置15から発生したガスをガス使用設備に対して供給する前に一時的に貯留するバッファタンク6を有するバッファユニットである。
上記バッファユニット2は、バッファタンク6と、上記バッファタンク6内のガス圧を検知する圧力センサ7とを備えている。
上記バッファタンク6には、ガス発生ユニット1で発生されたガスが導入される導入口9が設けられているとともに、タンク内に貯留されたガスをガス切断装置等のガス使用設備に対して供給する供給口10a,10b,10cが設けられている。上記導入口9は、図において鎖線で概略図示した筐体の側面部に配置されており、例えば導入口9に対するガス発生ユニット1の第1流通路18の下流端18a(後述する)の接続が容易に行なえるようになっている。同様に、供給口10a,10b,10cもガス使用設備との接続が容易なように筐体の側面部に配置されている。11は、供給口10aの開口部に取り付けられた消炎器である。
また、上記バッファユニット2には、ベント路12が設けられており、ベント路12の下流端12aおよび上流端12bは筐体の側面部に配置され、例えば、上流端12bに対するガス発生ユニット1の第3流通路20の下流端20a(後述する)の接続が容易に行なえるようになっている。
上記ガス発生ユニット1は、電気の供給によりガスを発生させる発生装置15を備えている。
上記発生装置15は、電気分解によりガスを発生させる電解セル16と、上記電解セル16が接続されて電解セル16で電気分解された水素と酸素の混合状態のガスおよび水を貯留する電解タンク17とから構成されている。上記電解セル16は、両極に直流電流が与えられることにより内部の水あるいは他から供給される水や水蒸気を電気分解し、酸素と水素の混合気体(以下「酸水素ガス」という)を電解タンク17内に発生させる。
上記電解タンク17と電解セル16は循環路34で接続されており、電解タンク内の水を循環路34を介して電解セル16に供給して循環させるようになっている。上記循環路34には、開閉弁35,フィルタ36a,36b,36c、ポンプ37、冷却器38が設けられている。39はドレンバルブである。電解タンク17内の水中にはマグネットフィルタ40が浸漬されており、電解セル16の電極の消耗で生じるスラッジを吸着除去している。フィルタ36a,36b,36cは電解タンク17から排出された水に混入するスラッジ等をろ過する。冷却器38は、電解タンク17から排出された水を循環する際に冷却する。したがって、電解タンク17内の水温を計測する液温計46で計測された液温に応じてポンプ37が稼動して水を循環させ、電解タンク17内の水温の異常上昇を防止するようになっている。
上記電解タンク17には、ポンプ32および自動弁33が設けられて純水を補給する補給路31が接続されている。上記ポンプ32は、電解タンク17内の液面を計測する液面計の計測値に応じて稼動し、液面が低下した際に自動的に純水を補給するようになっている。
上記電解タンク17の上部空間内に、電気分解で発生した酸水素ガスが充満するようになっている。上記電解タンク17の上部空間には、混合用ガス供給路25が連通しており、電気分解で発生した酸水素ガスにLPG等の混合用ガスを所定の混合比率で導入するようになっている。
上記混合用ガス供給路25には、爆発性の高い酸水素ガスの逆流を防ぐ逆止弁28、開閉弁29、混合用ガスの流量を調節して発生した酸水素ガスに対する混合用ガスの混合比率を調節する流量調節器27、自動弁30ならびに圧力計26が設けられている。上記混合用ガス供給路25は、図において鎖線で概略図示した筐体の一側から他側に向かって混合用ガスを流通させる第2流通路19に接続され、この第2流通路19から混合用ガスを導入するようになっている。
上記第2流通路19は、発生装置15で発生したガスに混合する混合用ガスを流通させるものであり、第2流通路19の他端である上流端19bから一端である下流端19aに向かって混合用ガスを流通するようになっている。そして、図2に示すように、複数台のガス発生ユニット1を直列状に連結するときは、第2流通路19の下流端19aを他のガス発生ユニット1の第2流通路19の上流端19bに着脱可能に接続しうるようになっている。また、上記第2流通路19の下流端19は、他のガス発生ユニット1の第2流通路19の上流端19aに対して着脱可能に接続しうるようになっている。
このようにすることにより、1台目のガス発生ユニットが既に接続されたバッファユニット2に対し、2台目のガス発生ユニット1を連結して使用する場合には、上記1台目のガス発生ユニット1の第2流通路19の上流端19bに、2台目のガス発生ユニット1の第2流通路19の下流端19aを接続すればよい。3台目や4台目のガス発生ユニット1も同様にして連結することができ、1台のバッファユニット2にガス発生ユニット1を直列的に複数台接続し、接続するガス発生ユニット1の数を容易に増やし、あるいは減らすことが可能となる。
上記電解タンク17の上部空間には、酸水素ガスに対して所定比率のLPG等の混合用ガスが導入された燃料ガスを取り出す燃料ガス取出路23が連通している。この燃料ガス取出路23には、取り出した燃料ガスを常温まで冷却する冷却器22、燃料ガスに含まれる水分を除去する水分除去器21が設けられている。上記水分除去器21には、除去された水分を電解タンク17内に戻すドレン管24が接続されている。
上記燃料ガス取出路23は、筐体の一側から他側に向かって燃料ガスを流通させる第1流通路18に接続され、この第1流通路18に対して取り出した燃料ガスを流出させるようになっている。
上記第1流通路18は、電解タンク17で発生した酸水素ガスに所定の混合用ガスが混合された燃料ガスを流通させるものであり、第1流通路18の他端である上流端18bから一端である下流端18aに向かって燃料ガスを流通するようになっている。そして、図2に示すように、ガス発生ユニット1をバッファユニット2に連結するときは、上記第1流通路18の下流端18aは、上記バッファユニット2の導入口9に着脱可能に接続しうるようになっている。また、1台目のガス発生ユニット1に2台目のガス発生ユニット1を連結するときは、2台目のガス発生ユニット1の第1流通路18の下流端18aを、1台目のガス発生ユニット1の第1流通路18の上流端18bに着脱可能に接続しうるようになっている。
このようにすることにより、1台のバッファユニット2に対し、1台のガス発生ユニット1を連結して使用するときは、バッファユニット2の導入口9にガス発生ユニット1の第1流通路18の下流端18aを接続して用いればよく、それに2台目のガス発生ユニット1を連結して使用するときは、上記1台目のガス発生ユニット1の第1流通路18の上流端18bに、2台目のガス発生ユニット1の第1流通路18の下流端18aを接続すればよい。3台目や4台目のガス発生ユニット1も同様にして連結することができ、1台のバッファユニット2にガス発生ユニット1を直列的に接続し、接続するガス発生ユニット1の数を容易に増やし、あるいは減らすことが可能となる。
上記電解タンク17の上部空間には、電解タンク17内の圧力が一定以上になったときに内部のガスを放出する放出路41が連通している。上記放出路41には、電解タンク17への外気の侵入を防止する逆止弁42、所定圧力以上で開放する安全弁44および開閉弁43が設けられている。上記放出路41は、筐体の一側から他側に向かって排ガスを流通させる第3流通路20に接続され、この第3流通路20に対して取り出した排気ガスを流出させるようになっている。
上記第3流通路20は、電解タンク17から排出される排ガスを流通させるものであり、第3流通路20の他端である上流端20bから一端である下流端20aに向かって排ガスを流通するようになっている。そして、図2に示すように、ガス発生ユニット1をバッファユニット2に連結するときは、上記第3流通路20の下流端20aは、上記バッファユニット2のベント路12の上流端12bに着脱可能に接続しうるようになっている。このとき、排ガスは、バッファユニット2のベント路12の下流端12aから大気排出される。また、1台目のガス発生ユニット1に2台目のガス発生ユニット1を連結するときは、2台目のガス発生ユニット1の第3流通路20の下流端20aを、1台目のガス発生ユニット1の第3流通路20の上流端20bに着脱可能に接続しうるようになっている。
このようにすることにより、1台のバッファユニット2に対し、1台のガス発生ユニット1を連結して使用するときは、バッファユニット2のベント路12の上流端12bにガス発生ユニット1の第3流通路20の下流端20aを接続して用いればよく、それに2台目のガス発生ユニット1を連結して使用するときは、上記1台目のガス発生ユニット1の第3流通路20の上流端20bに、2台目のガス発生ユニット1の第3流通路20の下流端20aを接続すればよい。3台目や4台目のガス発生ユニット1も同様にして連結することができ、1台のバッファユニット2にガス発生ユニット1を直列的に接続し、接続するガス発生ユニット1の数を容易に増やし、あるいは減らすことが可能となる。
図2は、上述したバッファユニット2およびガス発生ユニット1の連結状態と制御系を説明する図である。この例は、1台のバッファユニット2に対して3台のガス発生ユニット1a,1b,1bを連結した状態である。
バッファユニット2に対して1台目として連結されたガス発生ユニット1aはマスターユニット1aであり、制御部51aと入力パネル52とを有している。上記マスターユニット1aに対して2台目および3台目として連結されたガス発生ユニット1bは、サブユニット1bであり、制御部51bを備えているが入力パネル52を備えていない。また、各筐体において53はインターフェースであり、バッファユニット2とマスターユニット1a間、マスターユニット1aとサブユニット1b間、サブユニット1b同士の間でそれぞれ接続ケーブルを介してデータを送受信しうるようになっている。
この状態で、1つのバッファユニット2に対して複数のガス発生ユニット1(この例ではマスターユニット1a1台およびサブユニット1b2台)が連結され、各ガス発生ユニット1の発生装置15からそれぞれ発生した酸水素ガスとLPG等の混合用ガスとからなる燃焼ガスを上記1つのバッファユニット2のバッファタンク6に対して供給しうるように構成されている。
すなわち、各電解タンク17から取り出された燃料ガスは、それぞれのガス発生ユニット1の第1流通路18に流出される。各ガス発生ユニット1が接続された状態では、それぞれの第1流通路18はその下流端18aと上流端18b同士が連結され、互いに連通している。また、マスターユニット1aの第1流通路18の下流端18aはバッファユニット2の導入口9に接続されていることから、全てのガス発生ユニット1の電解タンク17から取り出された燃料ガスは連結状態の第1連通路18,18…を通ってバッファタンク6に導入されるのである。なお、この例では、3台目すなわち最も上流側に配置され連結されたガス発生ユニット1の第1連通路18の上流端18bは、封止部材で栓がされている。
また、各電解タンク17に対して導入する混合用ガスも、接続状態の第2流通路19を介してそれぞれのガス発生ユニット1の電解タンク17に導入される。すなわち各ガス発生ユニット1が接続された状態では、それぞれの第2流通路19はその下流端19aと上流端19b同士が連結され、互いに連通している。また、最も上流側に配置され連結されたサブユニット1bの第2流通路19の上流端19bは、LPG等の供給設備と接続されることから、全てのガス発生ユニット1の電解タンク17に対して導入される混合用ガスは連結状態の第2連通路19,19…を通って導入されるのである。なお、この例では、1台目すなわち最も下流側に配置され連結されたガス発生ユニット1の第2連通路19の下流端19aは、封止部材で栓がされている。
さらに、各電解タンク17から排出される排ガスも、接続状態の第3流通路20を介して流通し、バッファユニット2のベント路12を介して大気放出される。すなわち各ガス発生ユニット1が接続された状態では、それぞれの第3流通路20はその下流端20aと上流端20b同士が連結され、互いに連通している。また、最も下流側に配置され連結されたマスターユニット1aの第3流通路20の下流端20aは、バッファユニット2のベント路12の上流端12bに接続されていることから、全てのガス発生ユニット1の電解タンク17から排出される排ガスは連結状態の第3連通路20,20…を通ってバッファユニット2のベント路12の下流端12aから大気放出されるのである。なお、この例では、最も上流側に配置され連結されたガス発生ユニット1の第3連通路20の上流端20bは、封止部材で栓がされている。
このように、1つのバッファユニット2に複数のガス発生ユニット1を連結しうることから、ガスの消費量が増えて大量のガスが必要になったときはガス発生ユニット1(この例ではサブユニット1b)を増設し、必要量に合わせてガス発生量を増加させる一方、ガスの消費量が減少して元に戻ったときには、増設したガス発生ユニット1(この例ではサブユニット1b)を撤去して必要量に合わせてガス発生量を減少させることができる。このように、ガス切断装置等の燃焼ガス使用設備によるガスの消費量の増減に合わせてガス発生ユニット1(この例ではサブユニット1b)の設置数を増減し、その消費量に対応したガス発生量とする操業が極めて容易に行える。
つぎに、制御系について説明する。
この実施例は、上述したように、バッファユニット2に対して1台目として制御部51と入力パネル52とを有したマスターユニット1aが連結され、上記マスターユニット1aに対して2台目および3台目として制御部51を備え入力パネル52を備えていないサブユニット1bが連結されている。上記バッファユニット2、マスターユニット1a、サブユニット1b間はインターフェースおよび接続ケーブルを介してデータの送受信が行なわれる。
そして、上記各制御部51a,51bは、バッファユニット2の圧力センサ7で検知したバッファタンク6のガス圧に基づいて、上記バッファユニット2に連結された各ガス発生ユニット1すなわちマスターユニット1a、サブユニット1b,1bにおける各発生装置15のガス発生量を制御する。
すなわち、圧力センサ7で検知された圧力値の信号は、バッファユニット2からマスターユニット1aの制御部51aに送信される。このマスターユニット1aの制御部51aには、何台のサブユニット1bが連結されているかの情報をあらかじめ記憶させておく。マスターユニット1aの制御部51aは、受信した圧力値に応じて必要なガス発生量を演算し、連結されたサブユニット1bの台数によって、自己であるマスターユニット1aおよび連結されたサブユニット1b,1bにおいてそれぞれ発生させるガス量を演算し、このガス量を発生させる電解指令値に換算する。
そして、マスターユニット1aの制御部51aで演算された電解指令値に基づいて、マスターユニット1aの制御部51aは、自己のユニットの発生装置15に対して電解指令を行ない機器制御を行なう。また、上記電解指令値は、マスターユニット1aの制御部51aからサブユニット1bの制御部51bに送信され、サブユニット1bの制御部51bは、受信した電解指令値に基づいて自己のユニットの発生装置15に対する電解指令および機器制御を行なう。
このように、1つのバッファユニット2のバッファタンク6のガス圧に基づいて当該バッファユニット2に連結された全てのガス発生ユニット1a,1bの発生装置15におけるガス発生量の制御が行なわれる。したがって、従来のように単純に2台のガス製造装置を使用してガスを供給するときのように、それぞれのガス製造装置が独自に自己の圧力値を検知してガスの発生量を制御しようとすることに伴う各ガス製造装置の運転のアンバランスが生じることがない。すなわち、連結されたすべてのガス発生ユニットで発生されたガスは、1台のバッファユニット2に集約されてバッファタンク6に一時貯留され、上記バッファタンク6すなわち集約されたバッファタンク6で検知されたガス圧によって全てのガス発生装置のガス発生量を適切にコントロールするのである。
したがって、一つのガス製造装置から十分なガスが供給されているにもかかわらず、他方のガス製造装置においてどんどんガスを発生させたり、燃焼ガス使用設備で消費するガス量が多くなっているのにあまりガスを発生させなかったりするようなアンバランスが生じず、常に必要量(消費量)に対応した適切なバランスでガスを発生させることができる。このため、ガスの不足や無駄が生じないうえ、異常昇圧に伴う危険も回避できる。
しかも、制御系の改造や第2の制御装置が別途必要になることもなく、設備コストやメンテナンスコストの上でも有利であるほか、大量のガスを必要とする操業と少ないガス供給量でよい操業との操業状態に応じた切り換え作業も極めて容易に行なうことができ、フレキシブルな操業を実現することができ、ガス供給量の増大に容易に対応可能なガス供給装置および方法である。
また、上記制御部51a,51bは、上記圧力センサ7で検知したバッファタンク6内のガス圧に基づいて、各ガス発生ユニット1すなわちマスターユニット1a、サブユニット1b,1bにおいて発生装置15で発生したガスに混合する混合用ガスの混合量を制御する。
すなわち、マスターユニット1aの制御部51は、受信した圧力値および連結されたサブユニット1bの台数によって、自己であるマスターユニット1aおよび連結されたサブユニット1b,1bにおいてそれぞれ発生させるガス量を演算して電解セル16に流す電流値に換算し、このガス量すなわち電流値に対して所定の混合比となるように導入する混合用ガスのガス量を演算する。そしてこの演算値を流量調節器27の調節指令値に換算する。
そして、マスターユニット1aの制御部51aで演算された調節指令値に基づいて、マスターユニット1aの制御部51aは、自己のユニットの流量調節器27に対して調節指令を行ない機器制御を行なう。また、上記調節指令値は、マスターユニット1aの制御部51aからサブユニット1bの制御部51bに送信され、サブユニット1bの制御部51bは、受信した調節指令値に基づいて自己のユニットの流量調節器27に対する調節指令および機器制御を行なう。
そして、必要とされるガス量がそれほど多くないときは、1台目のガス発生ユニット1としてマスターユニット1aだけをバッファユニット2に連結して使用し、必要ガス量が多くなるに従い、2台目以降のガス発生ユニット1としてサブユニット1bを上記マスターユニット1aに対して直列状に連結して使用するのである。
このように、酸水素ガスのような爆発等の危険があるガスを発生させるような場合に、プロパンガスのような混合用ガスを導入することで爆発を防止し、安全性を確保することができる。このとき、各ガス発生ユニット1a,1bに対する混合用ガスの混合量を1つのバッファユニット2に集約されたバッファタンク6の圧力値によって制御するため、各ガス発生ユニット1a,1bにおけるガス発生量に応じた適切な混合量を維持することが可能になる。したがって、制御系の改造等を行なうことなく複数連結したガス発生ユニット1a,1bのそれぞれについて安全性を確保できる。
このとき、上記制御手段51a,51bは、上記1つのバッファユニット2に連結された複数のガス発生ユニット1a,1bそれぞれの発生装置15のガス発生量が実質的に均等になるよう制御することが望ましい。このようにすることにより、それぞれのガス発生ユニット1a,1bの発生装置15にかかる負荷が均一になり、安定したガスの供給が行なえるうえ、発生装置15の寿命も延長される。すなわち、従来のように複数のガス発生装置を使用した場合、ガス発生量の適切なコントロールができないため、ガス発生装置の能力限界を超えた状態での運転が行なわれることもあったが、本発明では、それぞれのガス発生ユニット1a,1bにおけるガスの発生量を略均一にすることにより能力限界を超えた状態での運転を防止し、安定したガスの供給を行なうとともに、電解セル16を含む発生装置15の寿命も延長できるようになってのである。
また、上記各ガス発生ユニット1a,1bはバッファタンク6を備えていないため、バッファタンク6は1つのバッファユニット2に集約され、各ガス発生ユニット1a,1bがバッファタンク6を備えない分コストを節減することができる。したがって、従来のように複数のガス発生装置を準備するのに比べ、コストメリットも大きくなる。
また、上記ガス供給装置では、ガス発生ユニット1をマスターユニット1aと、マスターユニット1aよりも構成部品の少ないサブユニット1bとから構成し、バッファユニット2には1台目としてマスターユニット1aを接続し、2台目以降として上記マスターユニット1aにサブユニット1bを直列状に連結するようにした。このように、サブユニット1bはマスターユニット1aよりも構成部品が少ないため、低コストとなり、全体としてコスト的に有利であり、特に連結するサブユニット1b数が多くなるほど有利である。
また、連結されたサブユニット1bの台数の入力等の設定操作等は、マスターユニット1aだけで行なえばよく、他のサブユニット1bはマスターユニット1aの設定に対応して制御を行うため、設定操作の手間も極めて少なくてすむ。
図3は、本発明の第2の実施例のガス供給装置を示す図である。
この例では、各ガス発生ユニット1は、制御部51と入力パネル52とをそれぞれ備えており、マスターユニット1aとサブユニット1bの区別なく、1つのバッファユニット2に対して共通のガス発生ユニット1を複数直列状に連結するようになっている。また、バッファユニット2と直列状に連結されたガス発生ユニット1は、インターフェース53および接続ケーブルによってデータの送受信が行なわれるようになっている。
そして、圧力センサ7で検知された圧力値の信号は、バッファユニット2から各ガス発生ユニット1の制御部51に送信される。このとき、各ガス発生ユニット1の制御部51には、何台のガス発生ユニット1が連結されているかの情報をあらかじめ記憶させておく。各ガス発生ユニット1の制御部51は、受信した圧力値に応じて必要なガス発生量を演算し、連結されたガス発生ユニット1の台数によって、自己のユニットの発生装置15において発生させるガス量を演算し、このガス量を発生させる電解指令値に換算する。そして、各ガス発生ユニット1の制御部51で演算された電解指令値に基づいて、発生装置15に対して電解指令を行ない機器制御を行なう。
また、各ガス発生ユニット1の制御部51は、受信した圧力値および連結されたガス発生ユニット1の台数によって、自己のユニットの発生装置15において発生させるガス量を演算して電解セル16に流す電流値に換算し、このガス量すなわち電流値に対して所定の混合比となるように導入する混合用ガスのガス量を演算する。そしてこの演算値を流量調節器27の調節指令値に換算する。そして、各ガス発生ユニット1の制御部51で演算された調節指令値に基づいて、自己のユニットの流量調節器27に対して調節指令を行ない機器制御を行なう。
そして、必要とされるガス量がそれほど多くないときは、1台目のガス発生ユニット1だけをバッファユニット2に連結して使用し、必要ガス量が多くなるに従い、2台目以降のガス発生ユニット1を上記1台目のガス発生ユニット1に対して直列状に連結して使用するのである。
この実施例でも上記第1実施例と同様の作用効果を奏する。なお、図3において第1実施例と同様の部分には同じ符号を付している。
図4は、本発明の第3の実施例のガス供給装置を示す図である。
この実施例は、バッファユニット2とガス発生ユニット1以外に、入力パネル52と制御部51とを備えた制御ユニット3を使用する例である。そして、各ガス発生ユニット1には制御部51および入力パネル52を備えていない。
上記制御ユニット3は、筐体の一側から他側に向かってガスを流通させる第1流通路18および第3流通路20を備えている。上記第1流通路18の一端である下流端18aは、バッファユニット2の導入口9に着脱可能に連結されるようになっている。また、上記第1流通路18の他端である上流端18bは、1台目のガス発生ユニット1の第1流通路18の下流端18aと着脱可能に連結されるようになっている。
また、上記第3流通路20の一端である下流端20aは、バッファユニット2のベント路12の上流端12bに着脱可能に連結されるようになっている。また、上記第3流通路20の他端である上流端20bは、1台目のガス発生ユニット1の第3流通路20の下流端20aと着脱可能に連結されるようになっている。
これにより、バッファユニット2に上記制御ユニット3を連結し、この制御ユニット3に対して1台目以降のガス発生ユニット1を直列状に連結しうるようになっている。そして、各ガス発生ユニット1で精製された燃料ガスは、制御ユニット3の第1流通路18を介してバッファタンク6に導入され、各ガス発生ユニット1から排出された排ガスは、制御ユニット3の第3流通路20を介してベント路12から放出されるようになっている。
また、上記制御ユニット3の制御部51は、インターフェース53および接続ケーブルを介してバッファユニット2の圧力センサ7から圧力値を受信する。このとき、上記制御部51には、何台のガス発生ユニット1が連結されているかの情報をあらかじめ記憶させておく。上記制御部51は、受信した圧力値に応じて必要なガス発生量を演算し、連結されたガス発生ユニット1の台数によって、各ユニットの発生装置15において発生させるガス量を演算し、このガス量を発生させる電解指令値に換算する。
また、上記制御部51は、受信した圧力値および連結されたガス発生ユニット1の台数によって、各ユニットの発生装置15において発生させるガス量を演算し、このガス量に対して所定の混合比となるように導入する混合用ガスのガス量を演算する。そしてこの演算値を流量調節器27の調節指令値に換算する。
そして、上記制御部51は、演算された電解指令値に基づいて、各ガス発生ユニット1の発生装置15に対して電解指令を行ない機器制御を行なうとともに、演算された調節指令値に基づいて、各ユニットの流量調節器27に対して調節指令を行ない機器制御を行なう。このときの電解指令値、調節指令値、制御信号等は、インターフェース53および接続ケーブルを介して制御ユニット3の制御部から各ガス発生ユニット1に対して伝送される。
この実施例でも上記各実施例と同様の作用効果を奏する。なお、図4において第1実施例と同様の部分には同じ符号を付している。
図5は、本発明の第4の実施例のガス供給装置を示す図である。
この実施例は、バッファユニット2に1台目として連結されるガス発生ユニット1であるマスターユニット1aに入力パネル52と制御部51とを備え、上記マスターユニット1aに対して2台目以降として連結されるサブユニット1bには制御部51および入力パネル52を備えていない。
上記制御部51は、インターフェース53および接続ケーブルを介してバッファユニット2の圧力センサ7から圧力値を受信する。このとき、上記制御部51には、自己のマスターユニット1aを含めて何台のガス発生ユニット1が連結されているかの情報をあらかじめ記憶させておく。上記制御部51は、受信した圧力値に応じて必要なガス発生量を演算し、連結されたガス発生ユニット1の台数によって、各ユニットの発生装置15において発生させるガス量を演算し、このガス量を発生させる電解指令値に換算する。
また、上記制御部51は、受信した圧力値および連結されたガス発生ユニット1の台数によって、各ユニットの発生装置15において発生させるガス量を演算し、このガス量に対して所定の混合比となるように導入する混合用ガスのガス量を演算する。そしてこの演算値を流量調節器27の調節指令値に換算する。
そして、上記制御部51は、演算された電解指令値に基づいて、各サブユニット1bの発生装置15に対して電解指令を行ない機器制御を行なうとともに、演算された調節指令値に基づいて、各ユニットの流量調節器27に対して調節指令を行ない機器制御を行なう。このときの電解指令値、調節指令値、制御信号等は、インターフェース53および接続ケーブルを介して制御ユニット3の制御部から各ガス発生ユニット1に対して伝送される。
この実施例でも上記各実施例と同様の作用効果を奏する。なお、図5において第1実施例と同様の部分には同じ符号を付している。
図6〜8は、本発明の第5の実施例のガス供給装置を示す図である。
この実施例は、バッファユニット2の変形例を示している。
図6は、第1例であり、バッファユニット2を複数(この例では2つ)連結して用いており、上流側(図示の右側)のバッファユニット2に複数のガス発生ユニット1が直列状に連結されている。
すなわち、上記バッファユニット2は、ベント路12の一端である下流端12aが、他のバッファユニット2のベント路12の他端である上流端12bに着脱可能に連結しうるようになっている。また、バッファタンク6の供給口10aは、他のバッファユニット2の導入口9に着脱可能に連結しうるようになっている。
この状態で、各バッファユニット2のバッファタンク6は、連通しており、圧力値が均等になるように圧力バランスが保たれている。したがって、2つのバッファタンク6のうちいずれか一方のバッファタンク6の圧力センサ7で圧力値を検知すればよいが、この例では、1台目のガス発生ユニット1が連結されて上流側に配置されたバッファユニット2のバッファタンク6の圧力センサ7から圧力値を検知し、ガス発生量の制御に用いている。
ガス発生ユニット1の連結数が多くなって一度に大量のガスを発生させて使用する場合に、1台のバッファユニット2のバッファタンク6では容量の不足が生じる場合があるが、この例のように、2台のバッファユニットを連結して用いることによりバッファタンク6の容量を確保し、大容量のガス供給装置として用いることができるのである。
図7は、第2例であり、ガス発生ユニット1の連結数が多くなって一度に大量のガスを発生させて使用する場合に用いるバッファ容量を増大させたバッファユニット2である。
このバッファユニット2は、バッファタンクが複数(この例では2つ)連結された状態で配置されている。そして、上流側のバッファタンク6にガス発生ユニット1で発生されたガスが導入され、下流側のバッファタンク6からガス使用設備に供給される。
各バッファユニット2のバッファタンク6は、連通しており、圧力値が均等になるように圧力バランスが保たれている。したがって、2つのバッファタンク6のうちいずれか一方のバッファタンク6の圧力センサ7で圧力値を検知すればよいが、この例では、1台目のガス発生ユニット1が連結されて上流側に配置されたバッファユニット2のバッファタンク6の圧力センサ7から圧力値を検知し、ガス発生量の制御に用いている。
図8は、第3例であり、ガス発生ユニット1の連結数が多くなって一度に大量のガスを発生させて使用する場合に用いるバッファ容量を増大させたバッファユニット2である。このバッファユニット2は、大容量のバッファタンク6が配置されたものである。
なお、上記各実施例では、ガス発生ユニット1にはそれぞれ電解セル16、電解タンク17、水分除去器21等を1つずつ設けるようにしたが、これに限定するものではなく、適宜複数とすることができる。
また、上記各実施例では、混合用ガスとしてLPG(プロパンガス)を例示したが、これに限定するものではなく、エチレンガス,天然ガス,ブタンガスその他各種の可燃性ガスを用いることができる。
また、上記各実施例の装置および方法は、発生装置15として電気分解で水を電気分解して酸水素ガスを発生させるものを例示したが、これに限定するものではなく、電気の供給によりガスを発生させるものであれば、各種のものに適用することができる。
上記ガス供給装置および方法は、例えばガス切断機をはじめ各種のガス使用設備に対してガスを供給する設備として適用することができる。
本発明のガス供給装置のバッファユニットとガス発生ユニットを示す構成図である。 本発明のガス供給装置の第1実施例を説明する図である。 本発明のガス供給装置の第2実施例を説明する図である。 本発明のガス供給装置の第3実施例を説明する図である。 本発明のガス供給装置の第4実施例を説明する図である。 本発明のガス供給装置の第5実施例の第1例を説明する図である。 本発明のガス供給装置の第5実施例の第2例を説明する図である。 本発明のガス供給装置の第5実施例の第3例を説明する図である。 従来例の装置を示す図である。 上記従来例の装置を2台用いた状態を示す図である。
符号の説明
1 ガス発生ユニット 1a マスターユニット
1b サブユニット 2 バッファユニット
3 制御ユニット 6 バッファタンク
7 圧力センサ 8 ドレンバルブ
9 導入口 10a〜10c 供給口
11 消炎器 12 ベント路
12a 下流端 12b 上流端
15 発生装置 16 電解セル
17 電解タンク 18 第1流通路
18a 下流端 18b 上流端
19 第2流通路 19a 下流端
19b 上流端 20 第3流通路
20a 下流端 20b 上流端
21 水分除去器 22 冷却器
23 燃料ガス取出路 24 ドレン管
25 混合用ガス供給路 26 圧力計
27 流量調節器 28 逆止弁
29 開閉弁 30 自動弁
31 水補給路 32 ポンプ
33 自動弁 34 循環路
35 開閉弁 36a〜36c フィルタ
37 ポンプ 38 冷却器
39 ドレンバルブ 40 マグネットフィルタ
41 放出路 42 逆止弁
43 開閉弁 44 安全弁
46 液温計 47 液面計
51,51a,51b 制御部 52 入力パネル
53 インターフェース 54 給水路
80 電解セル 81 バッファタンク
82 燃料タンク 83 水分除去装置
84 ガス製造装置 85 圧力センサ
86 制御部

Claims (7)

  1. 電気の供給によりガスを発生させる発生装置を有するガス発生ユニットと、
    上記発生装置から発生したガスをガス使用設備に対して供給する前に一時的に貯留するバッファタンクおよび、上記バッファタンク内のガス圧を検知する圧力センサを有するバッファユニットとを備え
    1つのバッファユニットに対して複数のガス発生ユニットを連結して各ガス発生ユニットの発生装置からそれぞれ発生したガスを上記1つのバッファユニットのバッファタンクに対して供給しうるように構成され、
    上記圧力センサで検知したバッファタンクのガス圧に基づいて、上記バッファユニットに連結された各ガス発生ユニットにおける各発生装置のガス発生量を制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とするガス供給装置。
  2. 上記ガス発生ユニットは、発生装置で発生したガスに対して所定の混合比で混合用ガスを導入するように構成され、
    上記制御手段は、上記圧力センサで検知したバッファタンク内のガス圧に基づいて、各ガス発生ユニットにおいて発生装置で発生したガスに混合する混合用ガスの混合量を制御する請求項1記載のガス供給装置。
  3. 上記制御手段は、上記1つのバッファユニットに連結された複数のガス発生ユニットそれぞれの発生装置のガス発生量が実質的に均等になるよう制御する請求項1または2記載のガス供給装置。
  4. 上記各ガス発生ユニットはバッファタンクを備えていない請求項1〜3のいずれか一項に記載のガス供給装置。
  5. 上記バッファユニットは、発生装置で発生したガスをバッファタンクに対して導入する導入口を備え、
    上記ガス発生ユニットは、発生装置で発生したガスを流通させる第1流通路を備え、
    上記第1流通路の一端は、上記バッファユニットの導入口または他のガス発生ユニットの第1流通路の他端に着脱可能に接続しうるようになっており、
    上記第1流通路の他端は、他のガス発生ユニットの第1流通路の一端に着脱可能に接続しうるようになっている請求項1〜4のいずれか一項に記載のガス供給装置。
  6. 上記ガス発生ユニットは、発生装置で発生したガスに混合する混合用ガスを流通させる第2流通路を備え、
    上記第2流通路の一端は、他のガス発生ユニットの第2流通路の他端に着脱可能に接続しうるようになっており、
    上記第2流通路の他端は、他のガス発生ユニットの第2流通路の一端に対して着脱可能に接続しうるようになっている請求項2〜3のいずれか一項に記載のガス供給装置。
  7. 電気の供給によりガスを発生させる発生装置を有するガス発生ユニットと、
    上記発生装置から発生したガスをガス使用設備に対して供給する前に一時的に貯留するバッファタンクおよび、上記バッファタンク内のガス圧を検知する圧力センサを有するバッファユニットとを準備し、
    1つのバッファユニットに対して複数のガス発生ユニットを連結して各ガス発生ユニットの発生装置からそれぞれ発生したガスを上記1つのバッファユニットのバッファタンクに対して供給し、
    上記圧力センサで検知したバッファタンクのガス圧に基づいて、上記バッファユニットに連結された各ガス発生ユニットにおける各発生装置のガス発生量を制御することを特徴とするガス供給方法。
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