JP4209903B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

この発明は、内燃機関の制御装置、特に、アクセルペダルの操作量にもとづいてスロットル弁の目標開度を算出し、これにもとづいてスロットル弁をスロットルアクチュエータにより電気的に駆動させると共に、スロットルアクチュエータが停止する故障の発生を検出する電子スロットル装置の故障検出装置を備えた内燃機関の制御装置に関するものである。
従来のこの種装置として、スロットルセンサによってスロットル弁の実開度を検出すると共に、アクセルセンサによってアクセル操作量を検出し、各センサの出力信号に応じて設定されたスロットル弁の目標開度に対応した制御コントローラからの駆動信号でスロットルアクチュエータを駆動させ、スロットル弁を操作するようにした電子スロットル装置が知られている。(例えば特許文献1参照)。
また、スロットルアクチュエータが停止した場合に、2つのスプリングの付勢力のバランスによって、スロットル弁を通常のスロットル弁の動作範囲内で所定のデフォルト開度に保持するようにした装置も知られている。(例えば特許文献2参照)。
特許文献1に示されたものは、制御コントローラからの駆動信号によってスロットルアクチュエータを駆動させるために制御コントローラとスロットルアクチュエータとを電気的に接続しているが、例えば接続線の劣化などにより制御コントローラからスロットルアクチュエータへの駆動信号が切断されるような異常が発生する場合があり得る。
このような異常が発生すると、スロットルアクチュエータが停止するため、アクセル操作量に応じた目標開度にスロットル弁を操作することが出来なくなり、運転者が予期せぬ運転状況に陥る恐れがある。
特許文献2に示されたものは、スロットルアクチュエータが停止した場合に、スロットル弁をデフォルト開度に保持するため、スロットルアクチュエータが停止するような異常が発生しても、運転者が危険を感じない最低限のエンジン制御を継続させることができ、フェイルセイフとすることが可能である。
しかしながら、特許文献2に示されたものは、スロットルアクチュエータが停止するような異常が発生していることを運転者に知らせる手段を持ち合わせていない。
一方、スロットルアクチュエータが停止するような故障が発生した場合において、スロットル弁の目標開度と実際の開度との開度偏差が所定値を超えた時、スロットル弁の固着異常と判定する装置が提案されている。(例えば特許文献3参照)。
特許文献2に示されたものは、スロットルアクチュエータが停止するような異常が発生した場合にはスロットル弁をデフォルト開度に保持しているため、特許文献3のようにスロットル弁の開度偏差と実際の開度との相関を監視するようにすれば、スロットルアクチュエータが停止するような異常を検出することも容易となる。
しかしながら、特許文献2に示されたものにおいて、特許文献3のようにスロットル弁の開度偏差と実際の開度との相関を監視するようにすれば、通常運転時にスロットル弁がデフォルト開度付近を横切るような場合においては、故障判定のタイミングによっては、スロットルアクチュエータが停止するような異常であると誤って判定する恐れがある。
特開昭58−57039号公報 特開2000−73844号公報 特開平10−318026号公報
従来の電子スロットル装置は以上のように構成され、特許文献1に示されたものは、例えば接続線の劣化などにより、制御コントローラからスロットルアクチュエータへの駆動信号が切断されるような異常が発生してスロットルアクチュエータが停止するような異常が発生した場合は、運転者の予期せぬ運転状況に陥るという問題点があった。
また、特許文献2に示されたものは、運転者が危険を感じない最低限のエンジン制御を継続させることができ、フェイルセイフとすることが可能であるが、スロットルアクチュエータが停止するような異常が発生したことを運転者に知らせる手段を持ち合わせていないという問題点があった。
さらに、特許文献3に示されたもののように、スロットル弁の開度偏差と実際の開度との相関を監視することにより、スロットルアクチュエータが停止するような異常を検出しようとする場合には、スロットル弁の位置がデフォルト開度付近を横切るような通常の運転時に、スロットルアクチュエータが停止するような異常であると誤って判定する場合があるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、通常運転時にスロットルアクチュエータが停止するような異常が発生した場合においても、運転者が危険を感じない最低限のエンジン制御を継続させるフェイルセイフを行うと共に、上記のような異常を精度良く検出して運転者に異常発生を知らせることができる電子スロットル装置の故障検出装置を備えた内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る内燃機関の制御装置は、運転者により操作されるアクセルペダルと、エンジンへの吸入空気量を調整するスロットル弁と、前記スロットル弁の開度に応じて変化する第1および第2のセンサ出力信号を発生するスロットルセンサと、前記スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータと、前記アクセルペダルの操作量に基づいて前記スロットル弁の目標開度を演算するスロットル目標開度演算手段と、前記第1および第2のセンサ出力信号と前記目標開度との開度偏差と、前記開度偏差の発生している時間に応じて前記スロットルアクチュエータへの制御量を増減させ前記スロットル弁の開度を制御する開度制御手段とを有する内燃機関の制御装置で、前記スロットル弁は前記スロットルアクチュエータが停止した時、機械的に所定のデフォルト開度に設定されると共に、前記目標開度と前記第1および第2のセンサ出力信号との第1および第2の目標開度偏差の絶対値がそれぞれ所定値以上であることを判定し、前記デフォルト開度と前記第1および第2のセンサ出力信号との第1および第2のデフォルト開度偏差の絶対値がそれぞれ所定値以内であることを判定すると共に、前記スロットルアクチュエータへの制御量の絶対値が所定値以上であることを判定し、前記各判定の全てが所定時間連続して成立した時、故障と判定するようにした電子スロットル装置の故障検出装置を備えたものである。
この発明に係る内燃機関の制御装置は上記のように構成されているため、スロットルアクチュエータが停止するような異常の発生を確実に検出することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて詳細に説明する。図1は、実施の形態1の構成を示すブロック図である。
図1において、エンジン1には吸気管2がつながっており、吸気管2内にはエンジン1への吸気量を調整するスロットル弁3が設けられている。スロットル弁3は、スロットルアクチュエータ4と結合されており、スロットルアクチュエータ4によって開閉駆動されて弁の開度が調整されるようになっている。
また、スロットル弁3には、弁の開度を実測するスロットルセンサ5が設けられており、弁の開度の実測値に応じて2つの出力信号である第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2が発生されるようになっている。このセンサ出力信号Vtps1、Vtps2はスロットルアクチュエータ4の異常を検出する精度を向上させる目的で2つ設けられるものであるが、詳細については後述する。
一方、運転者によって操作されるアクセルペダル6には、アクセル操作量を検出するアクセルセンサ7が設けられている。
スロットルセンサ5からの第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2およびアクセルセンサ7からのアクセル操作量に応じた信号は、制御コントローラ10に入力される。制御コントローラ10は、スロットル目標開度演算手段11、開度制御手段12、故障検出手段14および故障警報手段16を備えている。
スロットル目標開度演算手段11は、アクセルペダル6の操作量に応じた信号に基づいてスロットル弁3の目標開度Vobjを演算する。開度制御手段12は、第1のセンサ出力信号Vtps1と目標開度Vobjとの開度偏差に基づいて、フィードバック制御によりスロットルアクチュエータ4への制御量Dutyを増減させて制御する。上記制御量はON/OFF Duty値として設定されるものである。
故障検出手段14は、所定の故障判定タイミング毎に、第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2と目標開度Vobjとにより各センサ出力信号と目標開度との偏差である第1および第2の目標開度偏差を求めると共に、第1および第2のセンサ出力信号と後述するスロットル弁の所定のデフォルト開度VtpsDとから求まる第1および第2のデフォルト開度偏差を求め、制御量Dutyによりスロットルアクチュエータ4を制御中であるか否かを判断すると共に、第1および第2の目標開度偏差と、第1および第2のデフォルト開度偏差と、制御量Dutyの判断結果とが所定時間連続して一定の相関結果を満たした場合にはスロットルアクチュエータ4が停止する故障であることを判定、検出すると共に、検出結果を故障警報手段16に入力する。
具体的には、故障検出手段14は、所定の故障判定タイミング毎に、第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2と目標開度Vobjとの偏差として求められる第1および第2の目標開度偏差の絶対値が所定値以上か、第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2とスロットル弁3の所定のデフォルト開度信号VtpsDとの偏差として求められる第1および第2のデフォルト開度偏差の絶対値が所定値以内か、制御量Dutyの絶対値が所定値以上か、の全条件が所定時間連続して成立した場合にスロットルアクチュエータ4が停止する故障が発生したと判断する。
故障警報手段16は、故障検出手段14から故障の判定結果を受けた場合に、ランプや点灯器等の所定の警告機能を動作させてスロットルアクチュエータ4が停止した故障が発生したことを運転者に警報するようにされている。
次に、実施の形態1の動作について説明する。まず、制御コントローラ10内のスロットル目標開度演算手段11は、アクセルペダル6の踏み込み量であるアクセルセンサ7の検出信号に応じてスロットル弁3の目標開度Vobjを算出する。
開度制御手段12は、スロットル目標開度演算手段11で算出された目標開度Vobjと、スロットルセンサ5からの第1のセンサ出力信号Vtps1とを取り込み、センサ出力信号Vtps1の示す開度値がスロットル目標開度Vobjと一致するように、フィードバック制御によりスロットルアクチュエータ4を駆動してスロットル弁3を制御する。
実施の形態1では、スロットルアクチュエータ4の駆動は、故障検出手段14で求められた第1の目標開度偏差にもとづく制御量Duty値を増減することによって行われ、スロットル弁を開側に動作させる場合は制御量Dutyを増加させ、スロットル弁を閉側に動作させる場合は制御量Dutyを減少させて制御するようになっている。
図2は、スロットル弁3の開度とスロットルセンサ5の出力である第1および第2のセンサ出力信号Vtps1およびVtps2との関係を示した特性図である。第1のセンサ出力信号Vtps1はスロットル弁3が全閉の時は信号の大きさVが0で、その後、弁の開度が大きくなるに従って信号の大きさが大きくなり、全開時に最高値に達するような信号として構成されている。
また、第2のセンサ出力信号Vtps2はスロットル弁3が全閉の時に信号の大きさVが最高値となるようにされ、その後、弁の開度が大きくなるに従って信号の大きさが小さくなり、全開時に0となるような信号として構成されている。また、スロットルアクチュエータ4が何らかの理由で停止した場合は、スロットル弁3が通常のスロットル弁の動作範囲内で所定のデフォルト開度に機械的に保持されるようになっているため、デフォルト位置におけるスロットルセンサ5のセンサ出力信号は、Vtps1については図2にVtpsDで示すようなレベルとなり、Vtps2については図2にVtpsDで示すようなレベルとなるようにされている。
なお、図2の特性図ではVtps1とVtps2の出力値が互いに反する特性を示すような形になっているが、このような特性に設定することは必要条件ではない。実施の形態1の以下の説明ではVtps1とVtps2の出力値を同一特性として説明している。
故障検出手段14は、所定の故障判定タイミング毎に、スロットル目標開度演算手段11で算出された目標開度Vobjと、スロットルセンサ5からの第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2とを取り込み、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2と目標開度Vobjとの開度偏差を求めている。
ここで、スロットルアクチュエータ4が停止する異常が発生した場合には、目標開度Vobjが変化してもスロットル弁3が動作しなくなるため、目標開度Vobjとスロットルセンサ5からの第1のセンサ出力信号Vtps1との間に偏差が生じる。この場合、次の式(1)で目標開度Vobjと第1のセンサ出力信号Vtps1との偏差を判定することにより、スロットルアクチュエータ4が停止する異常を検出することが可能となる。

|Vobj−Vtps1| ≧ α ・・・ (1)

ここでαは、開度制御手段12でのフィードバック制御に係る誤差成分に相当する所定値である。
また、スロットルセンサ5からの第2のセンサ出力信号Vtps2を故障検出手段14に取り込み、第1のセンサ出力信号Vtps1と同様な判定作業を次の式(2)で目標開度Vobjと第2のセンサ出力信号Vtps2との偏差について繰り返し行なうことにより、検出精度を向上することができる。第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2は、この目的のために2つの信号として発生されているものであり、各出力信号の特性は特定のものであることを必要としない。

|Vobj−Vtps2| ≧ α ・・・ (2)
ただし、電子スロットル制御装置を構成する他のいずれの部品が故障しても目標開度Vobjと第1、第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2との間に偏差が発生する可能性があるため、上記(1)(2)式の検出条件の成立だけではスロットルアクチュエータ4が停止する異常を確実に判定することはできない。
そこで、スロットルアクチュエータ4が停止した場合にはスロットル弁3が機械的に所定のデフォルト開度に保持されるようになっていることから、次の式(3)でスロットルセンサ5からの第1のセンサ出力信号Vtps1と所定のデフォルト開度信号VtpsDとの一致を判定することにより、スロットル弁3がデフォルト位置にあることを同時に判定するようにしている。

|Vtps1−VtpsD| ≦ β ・・・ (3)

ここでβは、デフォルト開度の機械的な誤差成分に相当する所定値であるが、この値が大きくなるように、図2に示すスロットル弁3のデフォルト開度を設定する必要がある。
また、スロットルセンサ5からの第2のセンサ出力信号Vtps2とデフォルト開度信号VtpsDとの偏差についても次の式(4)で判定作業を繰り返し行なうことにより上述の場合と同様に検出精度を向上することができる。

|Vtps2−VtpsD| ≦ β ・・・ (4)
ただし、電子スロットル制御装置は、運転者のアクセル操作により目標開度Vobjの変化が発生した場合には、電子スロットル装置に異常が無い場合でもスロットル弁3の動作遅れ等で目標開度Vobjとセンサ出力信号Vtpsとの間に偏差が発生することは周知の事実であるため、上記(1)から(4)式の検出条件の成立だけでは、例えばスロットル弁がデフォルト開度位置近傍に制御されている状態から目標開度Vobjが変化するような場合には、スロットルアクチュエータ4が停止する異常であると誤まって検出される可能性がある。
一方、開度制御手段12は、第1のセンサ出力信号Vtps1と目標開度Vobjとの開度偏差に基づいて、センサ出力信号がスロットル目標開度Vobjと一致するようにスロットルアクチュエータ4をフィードバック制御により駆動する制御量Dutyを増減しているので、スロットルアクチュエータ4が停止して開度偏差が常時発生するような場合には、制御量Dutyが単純増加し続けることになる。
そこで、センサ出力信号とスロットル目標開度Vobjとの間に開度偏差が生じている時に、次の式(5)で、制御量Dutyが所定値γを超えていることを判定するようにすれば、スロットルアクチュエータ4の停止でスロットル弁3が目標開度Vobjに追従していないことの判定を付加することができる。

|Duty|≧ γ ・・・ (5)

ここでγは、スロットル弁3を正常にフィードバック制御している状態で、センサ出力信号とスロットル目標開度Vobjとの間に開度偏差を発生させた時の最大制御量Dutyからあらかじめ設定しておくものである。
実施の形態1は以上のように構成され、式(1)から(5)の全てを、所定の故障判定タイミング毎に判定し、全ての式が所定時間連続して成立する場合にスロットルアクチュエータ4が停止した故障と判定し、上記各式のいずれかが不成立となった場合には故障判定をリセットするものである。
故障警報手段16は、故障判定手段14からスロットルアクチュエータ4が停止した旨の故障判定結果を受け取った場合には、ランプを点灯させて運転者にスロットルアクチュエータ4が停止した故障を警報する。
次に、図3に示すフローチャートにもとづいて実施の形態1における故障検出手段14の故障判定処理動作について説明する。
故障判定処理は、先ずステップS1であらかじめ規定された判定タイミングにもとづいて故障判定タイミングであるか否かを判定する。故障判定タイミングでない(NO)と判定されれば、故障判定処理を終了させる。
ステップS1において、故障判定タイミング(YES)と判定されれば、ステップS2で、スロットル目標開度演算手段11から取り込んだ目標開度Vobjと、スロットルセンサ5の第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2との目標開度偏差の絶対値Δθ11、Δθ12を求め、ステップS3でΔθ11およびΔθ12が所定値α以上か否かを判定する。開度偏差Δθ11<αもしくはΔθ12<α(NO)と判定されれば、ステップS8で故障判定時間をリセットする。
次に、ステップS3において、目標開度偏差Δθ11≧αおよびΔθ12≧α(YES)と判定されれば、ステップS4で各センサ出力信号Vtps1、Vtps2とデフォルト開度信号VtpsDとのデフォルト開度偏差の絶対値Δθ21、Δθ22を求め、ステップS5でΔθ21およびΔθ22が所定値β以下か否かを判定する。開度偏差Δθ21>βもしくはΔθ22>β(NO)と判定されれば、ステップS8で故障判定時間をリセットする。
次に、ステップS5において、開度偏差Δθ21≦βおよびΔθ22≦β(YES)と判定されれば、ステップS6で開度制御手段12から取り込んだアクチュエータ駆動制御量Dutyの絶対値が所定値γ以上か否かを判定する。|制御量Duty|<γ(NO)と判定されれば、ステップS8で故障判定時間をリセットする。
次に、ステップS6において、|制御量Duty|≧γ(YES)と判定されれば、アクチュエータ4の異常が発生したと判断して、ステップS7で故障判定時間をカウントし、ステップS9で故障判定時間が所定時間以上経過したかどうかを判定する。故障判定時間が所定時間以上経過していない(NO)と判断されれば、アクチュエータ故障検出中として故障判定処理を終了させる。
ステップS9において、故障判定時間が所定時間以上経過した(YES)と判定されれば、ステップS10でアクチュエータ故障と判定して故障判定処理を終了させる。
一方、ステップS8への処理ルーチンでは、少なくともスロットルアクチュエータ4の異常は判定できないので、故障判定時間をリセットして故障判定処理を終了させることになる。
このように、スロットル弁3の開度制御に使用される目標開度Vobjと第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2との各偏差が所定値以上であることを判定すると共に、第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2と所定のデフォルト開度信号VtpsDとの各偏差が所定値以下であることを判定し、更に、スロットルアクチュエータ4への制御量Dutyが所定値以上であることを判定し、上記各判定の全てが所定時間連続して成立した場合に故障と判定するようにしたので、スロットルアクチュエータ4が停止する故障が発生したことを確実に検出することができる。
また、故障検出結果を警報装置により運転者に知らせるようにしているため、スロットルアクチュエータ4が停止する故障が発生したことを運転者が確実に認識することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2を図にもとづいて詳細に説明する。図4は、実施の形態2の構成を示すブロック図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、デフォルト開度学習手段13を設けた点である。
デフォルト開度学習手段13は、スロットルセンサ5から2つのセンサ出力信号Vtps1、Vtps2とスロットル弁3との位置関係を検出して、第1および第2のデフォルト学習値VtpsD1、VtpsD2を求め、故障検出手段14に入力するようにされている。
第1および第2のデフォルト学習値VtpsD1、VtpsD2は、図2に示すように、スロットル弁3のデフォルト位置に対応した第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2の電圧値に相当しており、故障検出手段14に入力される。
故障検出手段14は、所定の故障判定タイミング毎に、第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2と目標開度Vobjとにより開度偏差を求めると共に、制御量Duty値によりスロットルアクチュエータ4を制御中であるか否かと、各センサ出力信号Vtps1、Vtps2とデフォルト学習値VtpsD1、VtpsD2とによりスロットル弁3の開度がデフォルト位置か否かをそれぞれ判断し、所定時間連続して開度偏差と判断結果とが一定の相関結果を満たした場合にスロットルアクチュエータ4が停止した異常であることを検出すると共に、検出結果を故障警報手段16に入力する。
次に、図4に示すデフォルト開度学習手段13と故障検出手段14の動作について説明する。
スロットルアクチュエータ4が停止している場合は、スロットル弁3が機械的に通常のスロットル弁の動作範囲内で所定のデフォルト開度に保持されるため、スロットルセンサ5の出力値は所定値となる。しかし、センサ個々は特性のばらつきや経年劣化を伴うことが知られており、また、スロットル弁3の機械的なばらつきも伴うことから、デフォルト開度センサ出力値の絶対値は一様に決定できない。
そこで、デフォルト開度学習手段13は、スロットルアクチュエータ4を停止させている時のスロットルセンサ5の各出力値に相当した第1および第2のデフォルト学習値VtpsD1、VtpsD2を求める。
故障検出手段14は、実施の形態1で使用したデフォルト開度信号VtpsDに代えてデフォルト学習値VtpsD1、VtpsD2を使用する。
具体的には次の式(6)でスロットルセンサ5からの第1のセンサ出力信号Vtps1と所定のデフォルト開度信号VtpsDとの一致を判定することで、スロットル弁3がデフォルト位置にあることを同時に判定する。

|Vtps1−VtpsD1| ≦ ε ・・・ (6)

ここでεは、デフォルト開度学習後に生じるデフォルト開度位置の機械的な誤差成分に相当する所定値である。
また、スロットルセンサ5からの第2のセンサ出力信号Vtps2とデフォルト開度信号VtpsDとから次の式(7)を判定することにより上述の場合と同様に検出精度を向上することができる。

|Vtps2−VtpsD2| ≦ ε ・・・ (7)
実施の形態2は上記のように構成され、実施の形態1で説明した式(3)(4)を上述した式(6)(7)と置き換えた上、各式(1)(2)(6)(7)(5)の全てについて所定の故障判定タイミング毎に判定し、上記式の全てが所定時間連続して成立する場合にスロットルアクチュエータ4が停止した故障と判定し、上記各式のいずれかが不成立となった場合は故障判定をリセットするものである。
このように、第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2と所定のデフォルト開度信号VtpsDとの各偏差が所定値以下であることを判定する条件として、第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2と第1および第2のデフォルト学習値との各偏差が所定値以下であることを判定するようにしたので、センサ個々は特性のばらつきや経年劣化や機械的なばらつきが大きいスロットル弁を使用した場合でも、スロットルアクチュエータ4が停止する故障が発生したことを確実に検出することができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3を図にもとづいて詳細に説明する。図5は、実施の形態3の構成を示すブロック図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、故障判定タイミング設定手段15を設けた点である。
故障判定タイミング設定手段15は、制御コントローラ10に備えられたマイクロコンピュータ(図示せず)の基準クロックからあらかじめ基準時間を生成し、この基準時間を任意の倍数値で乗算することにより故障判定タイミングTintを発生すると共に、倍数値は故障判定タイミングTint毎に変化させるようにしたものである。
故障検出手段14では、故障判定タイミング設定手段15で生成された故障判定タイミングTint毎に、第1および第2のセンサ出力信号Vtps1、Vtps2と目標開度Vobjとにより第1および第2の目標開度偏差を求めると共に、第1および第2のセンサ出力信号とスロットル弁の所定のデフォルト開度信号VtpsDとから求まる第1および第2のデフォルト開度偏差を求め、制御量Dutyによりスロットルアクチュエータ4を制御中であるか否かを判断し、第1および第2の目標開度偏差と第1および第2のデフォルト開度偏差と制御量Dutyの判断結果とが所定時間連続して一定の相関結果を満たした場合にはスロットルアクチュエータ4が停止する故障であると判定すると共に、判定結果を故障警報手段16に入力するようにしている。
次に、図5に示す故障判定タイミング設定手段15と故障検出手段14の動作について説明する。
電子スロットル制御装置では、スロットル弁を制御コントローラ10からの電気信号で操作することができるため、目標開度を高速で変化させることも可能であることは知られているが、このような制御で目標開度がスロットル弁のデフォルト開度を跨ぐように指令された場合には、故障判定タイミングと目標開度の変化の位相が同期することも考えられる。
そこで、故障判定タイミング設定手段15では、制御コントローラ10に備えられたマイクロコンピュータ(図示せず)の基準クロックによりあらかじめ規定した基準時間Tbaseを生成し、次の式(8)で故障検出手段14の故障判定タイミングTintを発生する。

Tint = Tbase × N ・・・ (8)

ここでNは、故障検出手段14の判定タイミングを決定する定数である。
定数Nは任意のパターンテーブルであらかじめ複数個設定しておき、判定タイミングTint毎にパターンを繰り返し変化させるようにしている。
故障検出手段14では、故障判定タイミング設定手段15で発生された故障判定タイミングTint毎に上述した各実施の形態で説明した故障判定処理を実施するようになっている。
このように、故障判定処理を任意のパターンで変化させた故障判定タイミングTint毎に行うようにしたので、目標開度を高速で変化させるような制御を採用した電子スロットル装置でもスロットルアクチュエータ4が停止する故障が発生したことを確実に検出することができる。
この発明の実施の形態1の構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるスロットルセンサの出力信号を示す特性図である。 実施の形態1における故障判定処理動作の手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 エンジン、 2 吸気管、 3 スロットル弁、
4 スロットルアクチュエータ、 5 スロットルセンサ、 6 アクセルペダル、
7 アクセルセンサ、 10 制御コントローラ、 11 スロットル開度演算手段、 12 開度制御手段、 13 デフォルト開度学習手段、 14 故障検出手段、
15 故障判定タイミング設定手段、 16 故障警報手段。

Claims (5)

  1. 運転者により操作されるアクセルペダルと、
    エンジンへの吸入空気量を調整するスロットル弁と、
    前記スロットル弁の開度に応じて変化する第1および第2のセンサ出力信号を発生するスロットルセンサと、
    前記スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータと、
    前記アクセルペダルの操作量に基づいて前記スロットル弁の目標開度を演算するスロットル目標開度演算手段と、
    前記第1および第2のセンサ出力信号と前記目標開度との開度偏差と、前記開度偏差の発生している時間に応じて前記スロットルアクチュエータへの制御量を増減させ前記スロットル弁の開度を制御する開度制御手段とを有する内燃機関の制御装置で、
    前記スロットル弁は前記スロットルアクチュエータが停止した時、機械的に所定のデフォルト開度に設定されると共に、前記目標開度と前記第1および第2のセンサ出力信号との第1および第2の目標開度偏差の絶対値がそれぞれ所定値以上であることを判定し、前記デフォルト開度と前記第1および第2のセンサ出力信号との第1および第2のデフォルト開度偏差の絶対値がそれぞれ所定値以内であることを判定すると共に、前記スロットルアクチュエータへの制御量の絶対値が所定値以上であることを判定し、前記各判定の全てが所定時間連続して成立した時、故障と判定するようにした電子スロットル装置の故障検出装置を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記スロットルアクチュエータへの制御量はON/OFFデューティ値であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記スロットル弁がデフォルト開度の時における前記第1および第2のセンサ出力信号を第1および第2のデフォルト学習値とするデフォルト開度学習手段を設け、前記第1および第2のデフォルト開度偏差を、前記第1および第2のセンサ出力信号と前記第1および第2のデフォルト学習値とから算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記故障と判定するタイミングを決定する故障判定タイミング設定手段を設け、あらかじめ規定された基準時間を任意の倍数することにより故障判定タイミングを決定すると共に、前記任意の倍数は連続して繰り返し変化させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記故障判定時に、運転者に故障警報することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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