JP4208926B2 - 電子打楽器の操作検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子打楽器の操作検出装置に関する。
電子ドラムや電子シンバル等の電子打楽器の打撃操作の操作検出装置として、打面部の内部に硬質のパッドプレートが埋め込まれ、そのパッドプレートから硬質部材製のスタッドを介して、センサボードが吊り下げられ、そのセンサボードに振動検出センサが取り付けられた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、スタッドに代えて、センサボードの裏面と打面部の裏面との間に発泡材が配置されてそれらが粘着テープで接合された装置も開示されている。
打面部を外部のスタンド等の支持手段と連結するための硬質高分子材料製のケースが打面部と一体成形され、そのケースに振動検出センサが取り付けられた操作検出装置も知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2には、打面部の裏面に鉄板製の振動板がインサート成形され、その振動板に振動検出センサが両面テープで貼り付けられた操作検出装置も開示されている。
特許第3099580号公報 特許第3399648号公報
特許文献1に開示されているように、パッドプレートからスタッドを介してセンサボードが吊り下げられた装置では、センサボードが打面部から離れており、打面部に加えられた振動はパッドプレートからスタッドを介してセンサボードへ伝わる。このため、パッドプレートやスタッドの形状、配置あるいは材質の影響で適切な振動伝達特性が得られないおそれがある。例えば、スタッドにて振動が減衰して振動検出センサの感度が低下し、あるいは打面部の打撃位置とスタッドの位置との関係に応じて感度が変化するといった不都合が生じ得る。パッドプレートは打面部を所定形状に保持する機能も担っているため、打面部の形状保持と打面部から振動検出センサへの振動伝達の両者の機能をいずれも満足させるようにパッドプレートを設計する必要があり、それらの設計上の制約により適切な振動伝達特性が得られないおそれもある。
スタッドに代え、センサボードが発泡材を介して打面部に接合された装置では、パッドプレートやスタッドが振動伝達経路の一部を構成している場合と比較して、打面部と振動センサとの間の振動伝達経路が簡素化される。従って、打面部から振動検出センサまで効率よく振動を伝達でき、かつ、それらの間の振動伝達特性に影響を与える要素が減少して振動伝達特性の最適化に有利である。しかし、センサボードや振動検出センサが粘着テープの粘着力にて支えられるため、それらの取り付けの信頼性に不安がある。
特許文献2に開示された装置では、振動検出センサが硬質のケースや振動板に取り付けられているので、軟質の打面部に振動検出センサを貼り付ける構成と比較して振動検出センサを強固に取り付けることができる。しかし、ケースは打面部を外部の支持構造と連結する手段として機能するため、打面部から振動センサまでの振動伝達特性が外部支持構造との連結による影響を受け、それにより適切な振動伝達特性が得られないおそれがある。
また、打面部にインサート成形された振動板に振動検出センサが取り付けられた装置では、その振動板が打面部を所定形状に保持する機能も果たしているため、打面部の形状保持と打面部から振動検出センサへの振動伝達の両者の機能をいずれも満足させるように振動板を設計する必要があり、その設計上の制約により適切な振動伝達特性が得られないおそれがある。
そこで、本発明は、打面部から振動センサに至る振動伝達経路を簡素化して打面部から振動検出センサまでの振動伝達特性を従来よりも容易に最適化することができ、しかも、振動検出センサ等の取り付けに関する信頼性も十分に高められる電子打楽器の操作検出装置を提供することを目的とする。
本発明の電子打楽器の操作検出装置(3)は、ユーザによる打撃操作を受ける打面部(4)と、前記打面部よりも硬質の材料にて該打面部とは別部材として構成され、かつ、前記打面部の外周に嵌め合わされて該打面部を所定形状に保持する打面部保持部材(21)と、振動に対応した信号を出力する振動検出センサ(9)を含み前記打面部の裏面(4c)に接するように配置される振動検出部(5)と、前記振動検出部が前記打面部から離れる方向に関して前記打面部保持部材に拘束されて前記振動検出部を前記打面部と接した状態に保持する検出部保持手段(6)と、を備え、前記振動検出部には、前記振動検出センサの取付面(9a)よりも面積が大きくかつ一方の面(8a)に前記振動検出センサが取り付けられるセンサ基板(8)が設けられ、前記検出部保持手段は、前記センサ基板が取り付けられていない前記振動検出部の他方の面(8b)が前記打面部の裏面と接するように前記センサ基板を保持し、前記打面部保持部材には前記振動検出部を挟んで前記打面部の裏面と対向するセンサ保持部(21b)が一体に成形され、前記センサ保持部の内部には、前記打面部保持部材を補強する芯材としての補強部材(22)が埋め込まれ、前記センサ保持部が前記検出部保持手段の一部を構成するとともに、前記検出部保持手段が前記センサ基板と前記打面部保持部材の前記センサ保持部との間に配置される振動減衰手段(12)をさらに備えることにより、上述した課題を解決する。
本発明の操作検出装置によれば、振動検出センサを含む振動検出部を打面部と接するように配置しているので、打面部から振動検出部へ直接振動が伝達されるようになり、打面部保持部材を振動伝達手段の一部として機能させる必要がなくなるので、振動伝達経路が簡素化される。しかも、振動検出部が検出部保持手段を介して打面部保持部材により拘束されるので、振動検出部を打面部に接する状態に確実に保持することができ、振動検出部の取り付けに関する信頼性も高まる。打面部から振動検出部に振動が直接的に伝達されるので、打面部保持部材に関して振動伝達特性を考慮する必要が全くないか、その必要があっても打面部保持部材が振動伝達特性に与える影響は打面部保持部材を振動伝達経路の必須の構成要件の一部として利用する場合と比較して小さい。
従って、打面部保持部材に関しては本来の機能である打面部の形状保持に適した形状や配置を優先して与えることができる。その一方、振動検出部に関しては、打面部の振動を検出するために適切な形状、構成を与えることができる。振動検出センサと打面部との間にセンサ基板を介在させているので、そのセンサ基板を振動板として機能させて打面部の所望範囲(打面部の全部又は特定領域)の振動を満遍なく取り込んで振動検出センサに伝えるこできる。そのセンサ基板については、打面部の形状保持を全く考慮しなくてよいか、考慮したとしても打面部保持部材による形状保持を補完する程度のものでよいので、振動伝達特性の最適化を優先してこれを設計することができる。これらの理由により、本発明によれば、装置の設計上の制約が緩和され、振動伝達特性を従来よりも容易に最適化することができる。
さらに、打面部保持部材により打面部を所定形状に十分に保持あるいは拘束しつつ、その打面部保持部材に設けられたセンサ保持部を利用して振動検出部を打面部の裏面と接した状態に確実に保持することができ、しかもセンサ保持部とセンサ基板との間に配置した振動減衰手段によりセンサ基板への外部からの不要な振動の伝達を抑えて振動検出部による打面部の振動の検出精度を高めることができる。センサ保持部の内部に埋め込まれた芯材としての補強部材により、打面部保持部材を補強することができる。
本発明の一形態においては、前記振動減衰手段を介して前記センサ基板と前記センサ保持部とが連結されてもよい。前記振動減衰手段としてインシュレータ(12)が設けられ、該インシュレータの軸(12a)が前記センサ保持部を貫いて反対側に突出し、その突出部分にナットがねじ込まれて前記インシュレータが前記センサ保持部に固定されてもよい。前記打面部がパッド状であり、前記打面部保持部材および前記補強部材のそれぞれはリング状であってもよい。さらに、前記補強部材は鉄製で、インサート成形により前記打面部保持部材と一体化されてもよい。前記電子打楽器としての電子ドラム(1)のシェル(2)の上部に取り付けられるパッドモジュール(3)として操作検出装置が構成されてもよい。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明によれば、振動検出センサを含む振動検出部を打面部と接するように配置しつつ、その振動検出部の保持を検出部保持手段を介して打面部保持部材に負担させるようにしたので、打面部から振動検出部へ直接振動を伝達して振動伝達経路を簡素化して打面部から振動検出センサまでの振動伝達特性を従来よりも容易に最適化することができるようになり、かつ振動検出センサ等の取り付けに関する信頼性も十分に高めることができる。
図7に本発明の一形態に係る操作検出装置を示す。この操作検出装置は、図1〜図6に示す操作検出装置の一部を変更したものであり、その説明に先立って、図1〜図6に示す操作検出装置を参考例として説明する。図1は参考例に係る操作検出装置が適用された電子打楽器である電子ドラムの平面図、図2はその電子ドラムの側面図、図3は図1のIII−III線に沿った断面図である。これらの図に示すように、電子ドラム1は、円筒形のシェル2と、そのシェル2の上部に取り付けられる操作検出装置としてのパッドモジュール3とを備えている。図4はパッドモジュール3の内部構造をパッドモジュール3の下面側から見た状態を示す図、図5及び図6はそれぞれ図のIII−III線又はVI−VI線に沿ったパッドモジュール3の断面図である。これらの図から明らかなように、パッドモジュール3は、打面部4と、その打面部4の裏面に配置される一対の振動検出部5と、振動検出部5を打面部4の裏面に保持する検出部保持手段としての検出部保持機構6とを備えている。
打面部4は、一般の電子ドラムの打面部と同様にゴム、エラストマ、その他の各種の軟質材料からなる一体成形部品として形成されており、ユーザによる打撃操作を受ける打面4aとその打面4aを取り囲む外枠4bとを有する円形のパッド状である。打面部4の裏面4cには振動検出部5を収容するための八角形状の凹部4dが設けられている。打面部4の外枠4bの内部には打面部4の形状を保持するための芯材として打面部保持部材7が埋め込まれている。打面部保持部材7は鉄、硬質樹脂等の打面部4よりも硬質の材料にて構成され、その形状は打面部4を一周するリング状に設定されている。打面部保持部材7は例えばインサート成形により打面部4と一体化される。
振動検出部5はセンサ基板8と振動検出センサ9とを備えている。センサ基板8は打面部4の振動を検出する振動板として機能するものであり、打面部4よりも硬質の材料にて構成されている。例えば、センサ基板8は鉄板又は硬質樹脂にて構成されている。図4に示すように、センサ基板8は打面部4の中央を境として左右に対称的に配置されている。
また、センサ基板8の一方の面8aのほぼ中央には振動検出センサ9がねじ10を介して取り付けられ、センサ基板8の他方の面8bは打面部4の裏面4cに接している。これにより、図1に示すように打面部4の打面4aがその中心線CLを境として左右一対の検出領域DL、DRに区分される。なお、左右の振動検出部5は対称である。センサ基板8の外周にはセンサ基板8の剛性を高めるための折り返し部8cが適宜に設けられている。
図4〜図6に示すように、センサ基板8は振動検出センサ9の取付面9aよりも面積が大きく、打面部4の裏面4cに対して検出領域DL、DRのほぼ全面に亘って密着する。
これにより、検出領域DL、DRのほぼ全域の振動をそれぞれのセンサ基板8で拾い上げて振動検出センサ9に伝達することができる。振動検出センサ9はセンサ基板8を介して伝達される打面部4の振動に対応した信号を出力する。振動検出センサ9としては、加速度ピックアップのように振動加速度を電流又は電圧強度に置き換えて出力する各種のセンサを利用することができる。
検出部保持機構6は、センサ基板8を挟んで打面部4の裏面4cと対向配置される円板状のセンサ保持部材11と、そのセンサ保持部材11とセンサ基板8との間に配置される振動減衰手段としてのインシュレータ12とを備えている。なお、図4はセンサ保持部材11を取り外した状態を示している。インシュレータ12は1つのセンサ基板8に対して3つ設けられており、それぞれのインシュレータ12はねじ13を介してセンサ基板8に取り付けられている。インシュレータ12の一端にはねじ軸12aが設けられており、そのねじ軸12aはセンサ保持部材11を貫通して反対側に突出する。その突出部分に不図示のナットがねじ込まれることによりインシュレータ12がセンサ保持部材11に固定されている。これにより、各センサ基板8はセンサ保持部材11に対してインシュレータ12を介して連結される。しかも、振動検出部5の拘束経路、すなわち打面部保持部材7からねじ14、センサ保持部材11及びインシュレータ12を介してセンサ基板8に至る経路を通じた振動伝達はインシュレータ12によって抑えられる。
センサ保持部材11は、打面部4よりも硬質の材料、例えば木材、鉄、硬質樹脂等で構成されている。図6から明らかなように、検出部保持機構6は、さらに打面部4を貫いてセンサ保持部材11と打面部保持部材7とを連結する連結手段としてのねじ14を有している。それらのねじ14により検出部保持機構6は、振動検出部5が打面部4から離れる方向に関して打面部保持部材7に拘束される。各ねじ14を締め付けることにより、センサ保持部材11は打面部4の裏面4cに向って押し込まれ、それにより振動検出部5のセンサ基板8が裏面4c(凹部4dの底面)に密着した状態で保持される。なお、センサ保持部材11にはパッドモジュール3をシェル2に連結するための連結部材15が取り付けられている。すなわち、センサ保持部材11はパッドモジュール3をシェル2と連結するためのケースとしても機能する。
以上の構成のパッドモジュール3によれば、打面部4の裏面4cと振動検出部5のセンサ基板8とが接しているので、打面部4を叩くことによって生じた振動は打面部4からセンサ基板8に直接伝えられて振動検出センサ9にて検出される。打面部保持部材7は振動伝達経路を構成しないので、その振動伝達特性に配慮する必要がなく、従って、打面部4から振動検出部5への振動伝達特性を容易に最適化することができる。また、打面部保持部材7に対しては打面部4の形状保持に適した形状や配置を与えることができる。しかも、振動検出部5が検出部保持機構6を介して打面部保持部材7に拘束されているので、振動検出部5のずれや脱落が生じるおそれもなく、振動検出部5の取り付けに関する信頼性も高い。さらに、センサ保持部材11とセンサ基板8との間にインシュレータ12が配置されているので、センサ保持部材11に外部から加えられた振動が外乱としてセンサ基板8に伝わって振動検出センサ9が誤検出するおそれも低減される。従って、打面部4の振動を精度よく振動検出センサ9で検出することができる。
さらに、打面部保持部材7がインシュレータ12により振動検出部5に対して振動伝達に関して絶縁されているので、左右一対の振動検出部5に合わせて打面部保持部材7を二つに分割する必要がなく、リング状の打面部保持部材7により打面部4を十分に補強してその形状を確実に保持できる。そして、左側の検出領域DLが叩かれたときの振動は左側の振動検出部5のセンサ基板8に拾い上げられてその振動検出センサ9に検出され、右側の検出領域DRが叩かれたときの振動は右側の振動検出部5のセンサ基板8に拾い上げられてその振動検出センサ9に検出される。従って、単一の打面部4の左右のいずれの検出領域DL、DRが叩かれたかを振動検出センサ9の出力から判別することができる。
なお、参考例においては、インシュレータ12をねじ13によりセンサ基板8に取り付けるとともに、インシュレータ12のねじ軸12aにナットをねじ込んでインシュレータ12をセンサ保持部材11と連結することにより、センサ保持部材11に対して振動検出部5のセンサ基板8をセンサ基板8の厚さ方向両側に拘束している。しかしながら、インシュレータ12はセンサ基板8とセンサ保持部材11との間に挟まれていればよく、センサ基板8及びセンサ保持部材11の少なくともいずれか一方に対して突き当てられるだけでもよい。振動検出部5の個数は2つに限らず、1つ又は3つ以上でもよい。
次に、図7を参照して本発明の一形態に係る操作検出装置を説明する。本形態は、上述した参考例に対して打面部保持部材を打面部の外周に別部材として配置し、それに伴って検出部保持手段の構成を変更したものである。従って、図1〜図6に示した構成と共通する部分には同一符号を付し、それらの詳細の説明は省略する。
図7に示すように、形態では、打面部4において外枠4bが省略され、それに代えて、打面部4とは別部材としてその外周にリング状の打面部保持部材21が設けられている。打面部保持部材21は、打面部4よりも硬質の樹脂材料(例えばABS樹脂)を素材とする成形品として構成されている。打面保持部材21を打面部4と同一材料(例えばウレタン)をつかって、型に充填する充填量や発泡比率をかえることで打面部4より硬質にしたものでもよい。さらに、同一の硬さであっても、打面部4は打撃操作によって、振動し易い薄い肉厚の形状にし、この打面部保時部材21を肉厚の形状にすることで、打面部4と打面部保持部材21を合わせた構造の強度を保ってもよい。打面部保持部材21の表面には凹部21aが設けられ、打面部4はその凹部21aに嵌め込まれて固定されている。打面部保持部材21には振動検出部5を挟んで打面部4の裏面4cと対向するリング状のセンサ保持部21bが一体に成形されている。そのセンサ保持部21bの内部には打面部保持部材21を補強する芯材として、鉄製のリング状の補強部材22が埋め込まれている。補強部材22はインサート成形により打面部保持部材21と一体化されている。
検出部保持機構6は、参考例におけるセンサ保持部材11に代えて、打面部保持部材21のセンサ保持部21bをその一部として使用している。センサ保持部21bとセンサ基板8との間に配置されるインシュレータ12の軸12aはセンサ保持部21bを貫いて反対側に突出し、その突出部分に不図示のナットがねじ込まれることによりインシュレータ12がセンサ保持部21bに固定されている。これにより、各センサ基板8はセンサ保持部21bに対してインシュレータ12を介して連結される。
以上の形態によっても、参考例と同様に打面部4から振動検出部5に直接振動を伝えているので振動伝達経路を簡素化してその振動伝達特性を容易に最適化することができる。振動検出部5を打面部4に密着した状態で打面部保持部材21に拘束してその取り付けに関する信頼性を高めることができる。振動検出部5の拘束経路、すなわち打面部保持部材21からそのセンサ保持部21b及びインシュレータ12を介してセンサ基板8に至る経路を通じた振動伝達はインシュレータ12によって抑えられる。
なお、形態においても、インシュレータ12をねじ13によりセンサ基板8に取り付けるとともに、インシュレータ12のねじ軸12aにナットをねじ込んでインシュレータ12をセンサ保持部21bと連結することにより、センサ保持部21bに対して振動検出部5のセンサ基板8をセンサ基板8の厚さ方向両側に拘束している。しかしながら、インシュレータ12はセンサ基板8とセンサ保持部21bとの間に挟まれていればよく、センサ基板8及びセンサ保持部21bの少なくともいずれか一方に対して突き当てられるだけでもよい。振動検出部5の個数は2つに限らず、1つ又は3つ以上でもよい
本発明は上述した形態に限定されることなく、各種の形態にて実施することができる。例えば、打面部の形状や構成は本発明が適用される電子打楽器の目的等に応じて適宜に変更してよい。打面部保持部材についても、打面部よりも硬質の材料にて打面部とは別部材として構成され、打面部の外周に嵌め合わされて該打面部を所定形状に保持し、センサ保持部が一体に成形され、かつ、そのセンサ保持部の内部には打面部保持部材を補強する芯材としての補強部材が埋め込まれている限りにおいて、打面部に合わせてその形状、配置、材質又は個数を適宜に変更してよい。振動検出部についてはセンサ基板及び振動検出センサを組み合わせた形態を示したが、センサ基板に加えて他の部品を振動検出部に設けてよい。
本発明の形態に対する参考例に係る操作検出装置が適用された電子ドラムの平面図。 図1の電子ドラムの側面図。 図1のIII−III線に沿った断面図。 図1のパッドモジュールの内部構造をその下面側から見た状態を示す図。 図1のIII−III線に沿ったパッドモジュールの断面図。 図1のVI−VI線に沿ったパッドモジュールの断面図。 本発明の形態に係るパッドモジュールの図5に対応した断面図。
符号の説明
1 電子ドラム(電子打楽器)
3 パッドモジュール(操作検出装置)
4 打面部
4a 打面
4b 外枠
4c 裏面
5 振動検出部
6 検出部保持機構(検出部保持手段)
7 打面部保持部材
8 センサ基板
9 振動検出センサ
11 センサ保持部材
12 インシュレータ(振動減衰手段)
14 ねじ(連結手段)
21 打面部保持部材
21b センサ保持部
DL、DR 検出領域

Claims (6)

  1. ユーザによる打撃操作を受ける打面部と、前記打面部よりも硬質の材料にて該打面部とは別部材として構成され、かつ、前記打面部の外周に嵌め合わされて該打面部を所定形状に保持する打面部保持部材と、振動に対応した信号を出力する振動検出センサを含み前記打面部の裏面に接するように配置される振動検出部と、前記振動検出部が前記打面部から離れる方向に関して前記打面部保持部材に拘束されて前記振動検出部を前記打面部と接した状態に保持する検出部保持手段と、を備え、
    前記振動検出部には、前記振動検出センサの取付面よりも面積が大きくかつ一方の面に前記振動検出センサが取り付けられるセンサ基板が設けられ、
    前記検出部保持手段は、前記センサ基板が取り付けられていない前記振動検出部の他方の面が前記打面部の裏面と接するように前記センサ基板を保持し、
    前記打面部保持部材には前記振動検出部を挟んで前記打面部の裏面と対向するセンサ保持部が一体に成形され、
    前記センサ保持部の内部には、前記打面部保持部材を補強する芯材としての補強部材が埋め込まれ、
    前記センサ保持部が前記検出部保持手段の一部を構成するとともに、前記検出部保持手段が前記センサ基板と前記打面部保持部材の前記センサ保持部との間に配置される振動減衰手段をさらに備えていることを特徴とする電子打楽器の操作検出装置。
  2. 前記振動減衰手段を介して前記センサ基板と前記センサ保持部とが連結されていることを特徴とする請求項1に記載の操作検出装置。
  3. 前記振動減衰手段としてインシュレータが設けられ、該インシュレータの軸が前記センサ保持部を貫いて反対側に突出し、その突出部分にナットがねじ込まれて前記インシュレータが前記センサ保持部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の操作検出装置。
  4. 前記打面部がパッド状であり、前記打面部保持部材および前記補強部材のそれぞれはリング状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の操作検出装置。
  5. 前記補強部材は鉄製で、インサート成形により前記打面部保持部材と一体化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の操作検出装置。
  6. 前記電子打楽器としての電子ドラムのシェルの上部に取り付けられるパッドモジュールとして操作検出装置が構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の操作検出装置。
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