JP4208309B2 - 体重計測装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、コンピュータを利用した体重計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の体重計は、コンピュータを備えたものであっても、使用者が体重を計測する毎に、予め記憶している使用者の身長から求められる標準体重と今回計測した計測値との差を演算し、それに応じて「重い目」「適正」「軽い目」といった判断結果を表示する程度のことしか行っていなかった。
【0003】
しかし、上記従来の体重計では、常に標準体重と比較されるだけであるので、特に実体重と標準体重とが大きく離れている使用者にとっては、毎回同じ判断が繰り返される結果となり、面白味に欠けるという課題があった。したがって、たとえばダイエットのために一定の期間内に一定の減量を行うべく、少なくとも1日1回の体重計測を志しても、体重計測自体に何ら面白味がないことから、次第に興味が薄れ、ダイエット自体を放棄してしまう結果になり易い。
【0004】
【発明の開示】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、体重計測自体を面白く興味が沸くようにできる体重計測装置を提供することを、その課題とする。
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0006】
本発明によれば、被計測体の体重に応じた電気信号を出力する体重計測手段と、前記体重計測手段による計測値と使用者により入力された目標体重とを含む保存情報を記憶する保存情報記憶手段と、前記保存情報記憶手段に記憶された計測値を含む入力情報に基づいてゲームを進行させ、ゲーム開始からの経過期間と目標体重と計測値との偏差に応じてゲームのストーリィーを変化させるゲーム進行手段と、前記保存情報記憶手段に記憶された計測値や前記ゲーム進行手段によって進行させられるゲームの画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする、体重計測装置が提供される。
【0007】
被計測体は、主として使用者であるが、ペットの体重を計測することにより使用者がゲームを楽しむことももちろん可能である。
【0008】
体重計測手段としては、ロードセルを用いることができるが、これに限るものではない。
【0009】
保存情報としては、使用者の身長、性別、目標体重などが考えられるが、これらに限るものではない。
【0010】
保存情報記憶手段としては、電池あるいはキャパシタにより電源バックアップが施された揮発性メモリや、不揮発性メモリを用いることができるが、これらに限るものではない。
【0011】
入力情報には、ジョイスティックやキースイッチなどからの操作信号が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。
【0012】
ゲーム進行手段は、たとえば所定のプログラムに基づいて動作するCPU(central processing unit )により実現できる。
【0013】
表示手段としては、LCD(liquid crystal display)を用いることができるが、これに限るものではない。
【0014】
表示手段は、カラー表示を行うものであってもよいし、モノクロ表示のみを行うものであってもよい。
【0015】
好ましい実施の形態によれば、保存情報には、使用者によって入力された目標体重が含まれており、ゲーム進行手段は、ゲーム開始からの経過期間と、目標体重と計測値との偏差とに応じて、ゲームのストーリィーを変化させる。
【0016】
ゲームには、目標体重達成までの期限を設けるのが好ましく、その期限は予め固定的に決められていてもよいし、使用者が適宜選択できるようにしてもよい。
【0017】
好ましい実施の形態によれば、前記保存情報記憶手段に記憶された保存情報に基づいて現在の目標達成度を判断する目標達成度判断手段と、前記保存情報記憶手段に記憶された計測値や前記目標達成度判断手段による判断結果を表示する表示手段と、をさらに備える。
【0018】
好ましい実施の形態によれば、目標達成度判断手段は、目標体重が入力された日の実体重と目標体重との差に基づいて、所定の目標達成期間内における毎日の基準体重を演算し、その基準体重との比較により現在の目標達成度を判断する。
【0019】
他の好ましい実施の形態によれば、目標達成度判断手段は、所定の目標達成期間を複数のブロックに分割し、各ブロックの初日の実体重と目標体重との差に基づいて、各ブロック内における毎日の基準体重を演算し、その基準体重との比較により現在の目標達成度を判断する。
【0026】
他の好ましい実施の形態によれば、保存情報記憶手段は、複数の使用者の保存情報を各人毎に区別可能に記憶する。
【0027】
他の好ましい実施の形態によれば、保存情報記憶手段は、所定期間内における体重計測手段による計測値が複数存在する場合、それらのうち使用者が選択した計測値のみを最終的に記憶する。
【0028】
本発明によれば、体重計測手段による計測値を利用して、ゲームが進行したり、目標達成度が判断されたりし、使用者はそれらを表示手段の表示画面上で見ることができるので、体重計測自体が面白く、興味をそそられる。したがって、たとえばダイエットのために一定の期間内に一定の減量を行うべく、少なくとも1日1回の体重計測を志した場合、体重計測自体が面白いことから、興味が長期にわたって持続し、結果的にダイエットを成功させる確率が向上することになる。
【0029】
また、ゲーム開始からの経過期間と目標体重と計測値との偏差とに応じて、ゲームのストーリィーを変化させるようにしているので、目標達成に失敗した後に再挑戦する場合でも、あるいは目標達成に成功して新たな目標に挑戦する場合でも、日々の目標の達成度に応じてゲームのストーリィーが変化することから、飽きることがなく、長期にわたって興味を持続させることができる。
【0030】
保存情報記憶手段が、複数の使用者の保存情報を各人毎に区別可能に記憶するようにすれば、複数の使用者が相互に独立に体重計測装置の機能をフルに利用することができ、たとえば家族全員が1台の体重計測装置を使用できるなど、使い勝手が向上する。
【0031】
所定期間内における体重計測手段による計測値が複数存在する場合、保存情報記憶手段が、それらのうち使用者が選択した計測値のみを最終的に記憶するようにすれば、保存情報記憶手段が価値の低い測定結果によって埋め尽くされてしまうのを防ぐことができ、また一定期間毎の計測結果を記憶することになるので、目標達成度の判断などを容易に行うことができる。
【0032】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0034】
図1は、本発明に係る体重計測装置の蓋を開けた状態の外観斜視図、図2は、同体重計測装置の蓋を閉めた状態の外観斜視図であって、この体重計測装置1は、被計測体としてのたとえば使用者が計測時に起立姿勢で足を載せる本体部2と、この本体部2の一側に一体的に連結された蓋3とを備えている。本体部2の上面には、奥行き方向中央部に幅方向全長に渡る凹部4が形成されており、この凹部4には、液晶表示装置5と、機能キー6と、選択キー7,8とが設置されている。液晶表示装置5は、その表示画面が外部に露出するように配置されており、使用者が表示画面の表示内容を見ることができる。
【0035】
図3は、体重計測装置1の回路ブロック図であって、体重計測装置1の本体部2には、CPU11、ROM12、RAM13、インターフェイス回路14、体重計測部15、表示部16、操作部17、および音響発生部18が設置されている。CPU11、ROM12、RAM13、およびインターフェイス回路14は、バス線により相互に接続されており、ワンチップマイクロコンピュータにより一体的に実現されている。インターフェイス回路14には、体重計測部15、表示部16、操作部17、および音響発生部18が接続されている。なお図示していないが、これらの回路は電池により電源を供給されており、電池交換時にRAM13の記憶内容を保持するためのキャパシタが設けられている。
【0036】
CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムに基づいて動作し、体重計測装置1の全体を制御する。
【0037】
ROM(read only memory)12は、CPU11を動作させるためのプログラムや、ゲームのキャラクタを表示させるためのデータなどの各種データを記憶している。
【0038】
RAM(random access memory)13は、SRAM(static random access memory )によって構成されており、体重計測部15による計測結果に応じた計測データや、使用者によって設定された目標体重に応じた設定データなどの各種データを記憶する。
【0039】
インターフェイス回路14は、CPU11と体重計測部15、表示部16、および操作部17との間の通信を制御する。
【0040】
体重計測部15は、ロードセルなどを備えており、使用者が本体部2の上に乗ることにより、その体重を計測して、計測結果に応じた電気信号を出力する。
【0041】
表示部16は、液晶表示装置5を備えており、CPU11により制御されて、体重計測部15による計測結果やゲームのキャラクタなどを表示画面上に表示する。
【0042】
操作部17は、機能キー6および選択キー7,8を備えており、使用者の操作に応じた操作信号を出力する。
【0043】
音響発生部18は、音源回路やスピーカなどを備えており、CPU11により制御されて、ゲームの効果音や所定のメッセージなどを出力する。
【0044】
次に動作を説明する。体重計測装置1の電源がオフ状態のときに、使用者が機能キー6を押下すると、体重計測装置1の電源がオン状態になり、CPU11が、RAM13に各種初期設定データが記憶されているか否かを判断する。
【0045】
RAM13に各種初期設定データが記憶されていない場合、液晶表示装置5の表示画面に、使用者の氏名、性別、生年月日、身長、および目標体重を選択するための画面が順次表示されるので、使用者は選択キー7,8による選択操作と機能キー6による確定操作とを順次繰り返す。これにより、使用者の氏名、性別、生年月日、身長、および目標体重と、現在の年月日とがRAM13に記憶される。このように各種初期設定データがRAM13に記憶されると、後述のゲームが終了するまでは、体重計測装置1の電源オン時に各種初期設定データを入力するための画面が表示されることはない。
【0046】
RAM13に各種初期設定データが記憶されている場合、液晶表示装置5の表示画面に、暦コメントが数秒間表示された後、現在の日時が表示される。暦コメントは、歳事や祝祭日用の特別コメントと、季節を感じさせる定番コメントとがあり、たとえば正月には「あけましておめでとうございます!」という特別コメントの文字列が液晶表示装置5の表示画面上をスクロールする。そして、この文字列と同時に、キャラクタの動画が表示される。日時としては、現在の月、日、曜日、および時刻の文字列が、季節感にあふれた模様などの動画とともに表示される。
【0047】
液晶表示装置5の表示画面上に現在の日時が表示されている状態で、使用者が選択キー7あるいは選択キー8を押下すると、表示画面が、計算モード、体重グラフ表示モード、日記閲覧モード、冒険経過閲覧モード、およびメモリ情報閲覧モードの各初期画面に順次切り替わる。これらの各種モードの内容については、後述する。
【0048】
液晶表示装置5の表示画面上に現在の日時が表示されている状態で、使用者が機能キー6を押下すると、CPU11が体重計測部15の出力値の監視を開始するとともに、計測画面に切り替わり、たとえば「計測OK!」の文字列とキャラクタの動画とが表示される。そして、使用者が本体部2上に乗ると、液晶表示装置5の表示画面上にたとえば「計測中」の文字列とキャラクタの動画とが表示され、計測値の安定状態がたとえば1秒間継続すれば、そのときの計測値がRAM13に記憶されるとともに、たとえば「計測完了!」の文字列とキャラクタの動画とが表示され、さらに音響発生部18から計測完了を報知するための所定の報知音が所定時間出力される。この段階では、計測結果の表示は行わない。また、この段階での計測値の記憶は確定的なものではなく、使用者により後述の登録操作が行われなければ、RAM13から消去される場合がある。
【0049】
この状態で使用者が機能キー6を押下すると、体重計測装置1を複数人で使用している場合、液晶表示装置5の表示画面がメモリ選択画面に切り替わる。すなわち、RAM13には、たとえば2人分の測定値記憶領域が互いに独立に確保されており、各人の計測結果が各別に記憶されるので、いずれの測定値記憶領域を使用するかを選択するのである。1人で使用する場合は、自動的に所定の測定値記憶領域が使用されているので、このメモリ選択画面はスキップされる。もちろん、各人の測定値記憶領域を固定的あるいは物理的に区画しておく必要は必ずしもなく、たとえばRAM13に記憶される計測データや目標データに、各人を区別するための所定数の識別ビットを付加してもよい。
【0050】
体重計測装置1を1人で使用している場合に、液晶表示装置5の表示画面上に「計測完了!」の文字列とキャラクタの動画とが表示されている状態、あるいは体重計測装置1を複数人で使用している場合に、液晶表示装置5の表示画面上にメモリ選択画面が表示されている状態で、使用者が機能キー6を押下すると、液晶表示装置5の表示画面上に傾向コメントが表示される。この傾向コメントは、目標体重に対して現在の体重がどのように推移しているかを示す文字列であって、目標体重の設定日からの経過期間や、目標体重と現在の体重との差などによって、傾向コメントの内容が変化する。
【0051】
たとえば、図4に示すように、目標値が初期値よりも小さいダイエットプランでは、目標体重をRAM13に設定した時点から3週間が経過するまでは、5週間の目標達成期限内における初期値と目標値とを結ぶ線分Lに対して上下に数パーセント程度の誤差の範囲である領域A,Bの範囲であれば、「順調」と判断され、それよりも重い領域Cの範囲であれば、「重い目」と判断され、領域A,Bよりも軽い領域D,Eの範囲であれば、「軽い目」と判断される。目標体重をRAM13に設定した時点から3週間が経過した後は、線分L以下で目標値よりも重い領域Fの範囲であれば、「順調」と判断され、それよりも重い領域Cの範囲であれば、「重い目」と判断され、目標値以下の領域Gの範囲であれば、「達成」と判断される。すなわち、線分Lを毎日の基準体重として、傾向コメントが生成される。もちろん、線分Lの演算や、計測値がいずれの領域に属しているかの判断は、CPU11によって実行される。なお、目標値が初期値よりも大きい成長プランでは、線分Lが右肩上がりになり、目標値が初期値とほぼ等しい体重維持プランでは、線分Lが横軸と平行になる。
【0052】
そして、計測結果に応じて現在の傾向が判断され、それに応じた傾向コメントの文字列が、キャラクタの動画とともに液晶表示装置5の表示画面に表示される。この傾向コメントの文字列は、予めROM12に格納されており、たとえば「重い目」と判断されたときに常に同じ文字列が表示されるわけではなく、「重い目」が毎日連続すると内容が変化していく。一例として、前回の計測では「重い目」と判断されていない場合、「昨日ごちそう食べたでしょう?」というコメントになり、2回連続で「重い目」と判断された場合、「少しジョギングぐらいすれば!?」というコメントになり、3回連続で「重い目」と判断された場合、「もうお終いよ!目標変更すれば?」というコメントになる。
【0053】
傾向コメントが数秒程度の所定時間表示されると、液晶表示装置5の表示画面上には、測定結果が数値で表示され、その状態が数秒程度の所定時間継続すると、その測定結果を含む同日過去3回の測定結果が表示される。すなわち、その日のうちの初回の測定の場合は、その測定結果だけが表示され、その日のうちの2回目の測定の場合は、2回分の測定結果が表示され、その日のうちの3回目以上の測定の場合は、3回分の測定結果が表示されることになる。体重の計測結果は、たとえばKg単位で小数点以下1桁まで表示される。
【0054】
このような表示が行われた後、使用者が数十秒あるいは数分程度の所定時間内に機能キー6を押下しなければ、計測結果の登録が行われず、電源がオフ状態になる。使用者が計測結果を登録する場合は、液晶表示装置5の表示画面に表示されている最大3回分の計測結果から、任意の1つを選択キー7,8の操作により選択し、機能キー6を押下する。これにより、選択された計測結果が、その日の体重として登録される。具体的には、表示されている計測結果のうち、選択された計測結果だけがRAM13に残され、その日の他の計測結果はRAM13から消去される。なお、使用者による登録操作が行われなかった場合、その日の午後12時の時点で、その日の最後に計測された計測結果が自動的に登録される。このように、使用者により選択された測定結果が毎日1回分だけRAM13に蓄積されていくことになる。
【0055】
使用者により登録操作が行われると、登録値を入力情報としてゲームが進行し、その内容が液晶表示装置5の表示画面上に動画表示される。このゲームの一例については後述する。
【0056】
ゲームの表示が終了すれば、液晶表示装置5の表示画面上には、運勢占いの結果が表示される。すなわち、初期設定時に入力された生年月日から判断された星座と、登録された計測結果の最下位桁の数字と、CPU11により乱数表などから選択された数値とに基づいて、ROM12に格納されている占い結果をCPU11が読み出し、その文字列とキャラクタの動画とを液晶表示装置5の表示画面上に表示させる。この表示が数十秒程度の所定時間継続されると、CPU11が電源をオフさせる。
【0057】
次に、ゲームの一例について説明する。ゲームは最長40日間で行われ、たとえばダイエットプランでは、目標体重を設定した日から5週間すなわち35日間以内に目標体重に到達しなければ、その時点で目標不達成によるゲームオーバーになる。35日間以内に目標体重に到達すれば、その翌日から5日間の体重維持が課せられる。すなわち、5日間の平均体重が目標体重以下であれば、その時点で目標達成によるゲームオーバーになる。5日間の平均体重が目標体重を越えている場合、目標体重を設定した日から35日以内であれば、何度でも再チャレンジ可能である。
【0058】
いま、使用者が目標体重を48Kgに設定し、設定日の計測結果のうち52Kgを登録したとすると、液晶表示装置5の表示画面には、プロローグのデモ映像が表示され、次に主人公キャラクタの家の場面になる。そして、主人公キャラクタとその家族との会話によって、冒険により獲得すべき宝物が決定され、主人公キャラクタが獲得すべき宝物を求めて冒険の旅に出発する。この旅の途中で、主人公キャラクタは数多くのキャラクタと出会うことになる。
【0059】
目標体重を設定した翌日、すなわちダイエットプランの第1日目の登録体重が51.5Kgであったとすると、過去の平均体重である52Kgよりも少ないので、中間イベント発生フラグを1つ獲得する。この中間イベント発生フラグを3つ獲得すると、中間イベントが発生し、主人公キャラクタの冒険に同行するキャラクタが1人増える。体重が減少したことから、主人公キャラクタは楽しそうに順調な旅を続けることになる。各日のゲームの最終画面は、その日の年月日、その日の登録体重、目標到達期限である35日間に対する残存日数、および目標体重との差を表示する画面になる。
【0060】
第2日目の登録体重が51.3Kgであったとすると、過去の平均体重である51.75Kgよりも少ないので、中間イベント発生フラグを1つ獲得し、中間イベント発生フラグが2つになる。今日も体重が減少したので、主人公キャラクタは順調な旅を続け、蝶のキャラクタがヒラヒラ飛んだりする。
【0061】
第3日目の登録体重が51.2Kgであったとすると、過去の平均体重である51.6Kgよりも少ないので、中間イベント発生フラグを1つ獲得し、中間イベント発生フラグが3つになる。これにより中間イベントが発生し、主人公キャラクタの冒険に1人のキャラクタが同行し、2人旅になる。これで中間イベント発生フラグの累積数が0に戻り、以後、中間イベント発生フラグが3つたまる毎に、主人公キャラクタの冒険に同行するキャラクタが1人ずつ増えていく。
【0062】
以下同様にゲームが進行し、第27日目の登録体重が48.0Kgであったとすると、目標体重に到達したので、主人公キャラクタが目的の宝物を見つける。これにより主人公キャラクタは、家に向けて帰路の旅をすることになる。
【0063】
第28日目の登録体重が48.0Kgであったとすると、体重に変化がないので、主人公キャラクタは何事もなく帰路を旅する。
【0064】
第29日目の登録体重が48.2Kgであったとすると、体重が若干増加したので、主人公キャラクタが何かにつまずいたりする。
【0065】
そして、目標体重に到達した日の翌日から5日目である第32日目の登録体重が47.8Kgであり、この結果、5日間の平均体重が目標体重以下であったとすると、目標が達成されたので、主人公キャラクタは宝物を持って家にたどりつき、家族とともにハッピーエンディングを迎えることになる。
【0066】
5日間の平均体重が目標体重を越えた場合、主人公キャラクタはせっかく見つけた宝物を無くしてしまい、再度宝物を探す旅に出発することになる。
【0067】
第35日目までに目標体重に到達できない場合、40日間の制限期間内に5日間の体重維持を実行できないことになるので、その時点でゲームオーバーになる。すなわち主人公キャラクタは、宝物を見つけられないまま、エンディングを迎える。
【0068】
以上のようにゲームの物語がエンディングを迎えると、液晶表示装置5の表示画面上に体重推移グラフが所定時間表示され、その後に、主人公キャラクタの日記が所定時間表示される。体重推移グラフとは、ゲームの開始から終了までの毎日の登録体重をたとえば棒グラフ状に表したものである。主人公キャラクタの日記とは、今回エンディングに至ったゲームだけではなく、過去の全てのゲーム中に主人公キャラクタが出会った多数のキャラクタの画像および各キャラクタの簡単なプロフィールや、主人公キャラクタが見つけた宝物の画像および見つけた場所、日時が書かれたものである。この日記は、ゲームの進行に伴って、内容が書き加えられていくことは勿論のこと、出会ったキャラクタの数や見つけた宝物の数に応じて、日記の表紙の画像が変化していく。
【0069】
次に、上記の計算モード、体重グラフ表示モード、日記閲覧モード、冒険経過閲覧モード、およびメモリ情報閲覧モードの各モードについて説明する。
【0070】
計算モードは、身長と体重とが入力されることにより、標準体重と肥満度とを演算して表示するモードであって、液晶表示装置5の表示画面上に計算モードの初期画面が表示されている状態で、使用者が機能キー6を押下すると、身長を入力する画面が表れる。使用者が選択キー7,8を操作して身長を入力し、確定させると、体重を入力する画面が表れる。使用者が選択キー7,8を操作して身長を入力し、確定させると、入力された身長および体重に応じた標準体重と肥満度とが数字で表示されるとともに、「正常」であるとか「太り過ぎ」であるとかのコメントが文字列で表示される。この状態で使用者が機能キー6を押下すると、計算モードの初期画面に戻る。
【0071】
体重グラフ表示モードは、RAM13に蓄積されている計測結果をたとえば棒グラフの状態で表示するモードであって、液晶表示装置5の表示画面上に体重グラフ表示モードの初期画面が表示されている状態で、使用者が機能キー6を押下すると、RAM13に複数人の計測結果が蓄積されている場合、すなわち体重計測装置1を複数人で使用している場合には、いずれの使用者の蓄積データを表示するのかを特定するために、測定値記憶領域を選択するための画面が表れる。使用者が選択キー7,8を操作して測定値記憶領域を選択し、確定させると、1日単位で過去40日分の登録体重が棒グラフ状に表示される。この状態で使用者が選択キー8を押下すると、1週間単位で過去6カ月分の登録体重が棒グラフ状に表示される。これらの棒グラフは、選択キー7,8の操作により交互に切り換えることができる。いずれかの棒グラフが表示された状態で使用者が機能キー6を押下すると、体重グラフ表示モードの初期画面に戻る。なお、体重計測装置1を1人で使用している場合には、測定値記憶領域を選択するための画面は表れない。これについては以下の各モードにおいても同様であるので、以下の各モードの説明では、測定値記憶領域を選択するための画面に関する記載を省略する。
【0072】
日記閲覧モードは、現状の主人公キャラクタの日記を表示するモードであって、液晶表示装置5の表示画面上に日記閲覧モードの初期画面が表示されている状態で、使用者が機能キー6を押下すると、主人公キャラクタが冒険旅行により獲得した宝物に関する頁が表示される。この状態で使用者が選択キー8を押下すると、主人公キャラクタが冒険旅行中に出会ったキャラクタに関する頁が表示される。これらの表示は、選択キー7,8の操作により交互に切り換えることができる。いずれかの頁が表示された状態で使用者が機能キー6を押下すると、日記閲覧モードの初期画面に戻る。
【0073】
冒険経過閲覧モードは、現在進行中のゲームにおける主人公キャラクタによる冒険旅行の進捗状況を表示するモードであって、液晶表示装置5の表示画面上に冒険経過閲覧モードの初期画面が表示されている状態で、使用者が機能キー6を押下すると、主人公キャラクタの現在の存在場所すなわち冒険フィールドが表示される。この状態で使用者が選択キー8を押下すると、今回のゲームの経過日数、主人公キャラクタが冒険旅行中に出会ったキャラクタの人数、および発見した宝物が表示される。これらの表示は、選択キー7,8の操作により交互に切り換えることができる。いずれかの頁が表示された状態で使用者が機能キー6を押下すると、「戻る」と「リセット」とのうちのいずれかを選択する画面が表示される。使用者が選択キー7,8を操作して「戻る」を選択し、確定させると、冒険経過閲覧モードの初期画面に戻る。使用者が選択キー7,8を操作して「リセット」を選択し、確定させると、リセットするかしないかを選択する画面が表示される。使用者が選択キー7,8を操作して「リセットする」を選択し、確定させると、現在進行中のゲームがリセットされる。すなわち、目標体重が不適切であった場合のように、ゲームを途中で中断し、目標体重の設定を変更してゲームをやり直したいと考える使用者は、この冒険経過閲覧モードを利用してゲームをリセットすることができる。使用者が選択キー7,8を操作して「リセットしない」を選択し、確定させると、「戻る」と「リセット」とのうちのいずれかを選択する画面に戻る。
【0074】
メモリ情報閲覧モードは、RAM13に記憶されている各種初期設定データをを表示するモードであって、液晶表示装置5の表示画面上にメモリ情報閲覧モードの初期画面が表示されている状態で、使用者が機能キー6を押下すると、RAM13に記憶されている使用者の氏名、性別、身長、および生年月日から判断された年齢が表示される。この状態で使用者が選択キー8を押下すると、使用者の生年月日、ゲーム開始からの経過日数、およびゲーム開始時点からの体重の増減量が表示される。これらの表示は、選択キー7,8の操作により交互に切り換えることができる。いずれかの事項が表示された状態で使用者が機能キー6を押下すると、「戻る」と「リセット」とのうちのいずれかを選択する画面が表示される。使用者が選択キー7,8を操作して「戻る」を選択し、確定させると、メモリ情報閲覧モードの初期画面に戻る。使用者が選択キー7,8を操作して「リセット」を選択し、確定させると、リセットするかしないかを選択する画面が表示される。使用者が選択キー7,8を操作して「リセットする」を選択し、確定させると、RAM13に記憶されている使用者のデータが消去される。すなわち、その使用者の初期設定データと、その使用者の過去の全ての登録体重のデータがRAM13から抹消される。使用者が選択キー7,8を操作して「リセットしない」を選択し、確定させると、「戻る」と「リセット」とのうちのいずれかを選択する画面に戻る。
【0075】
なお、上記実施形態においては、ゲーム機能と傾向コメント報知機能と占い機能との全てを備えた体重計測装置について説明したが、これらの機能のうちのいずれか1つあるいを2つを備えるように構成してもよい。
【0076】
また、上記実施形態においては、目標体重が入力された日の実体重と目標体重との差に基づいて、たとえば35日間の目標達成期間内における毎日の基準体重を演算し、その基準体重との比較により現在の目標達成度を判断したが、35日間の目標達成期間をたとえば1週間毎の5個のブロックに分割し、各ブロックの初日の実体重と目標体重との差に基づいて、各ブロック内における毎日の基準体重を演算し、その基準体重との比較により現在の目標達成度を判断するように構成してもよい。すなわち図5に示すように、1週間毎に計測値に応じて線分Lの傾きを可変させるように構成してもよい。
【0077】
また、上記実施形態においては、体重計測装置を2人の使用者により個別に使用できるように構成したが、3人以上の使用者により個別に使用できるように構成してもよいし、1人の使用者だけが使用できるように構成してもよい。
【0078】
また、上記実施形態においては、使用者の選択操作により1日の測定結果のうちの1回分がRAM13に蓄積されるように構成したが、1日の測定結果のうちの最後の測定結果が強制的にRAM13に蓄積されるように構成してもよい。さらには、測定結果の全てがRAM13に蓄積されるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る体重計測装置の蓋を開けた状態の外観斜視図である。
【図2】図1に示す体重計測装置の蓋を閉めた状態の外観斜視図である。
【図3】図1に示す体重計測装置の回路ブロック図である。
【図4】目標体重との偏差による現在の目標達成度の判断基準の説明図である。
【図5】別の実施形態における目標体重との偏差による現在の目標達成度の判断基準の説明図である。
【符号の説明】
1 体重計測装置
2 本体部
3 蓋
5 液晶表示装置
6 機能キー
7 選択キー
8 選択キー
11 CPU
12 ROM
13 RAM
15 体重計測部
16 表示部
17 操作部
Claims (6)
- 被計測体の体重に応じた電気信号を出力する体重計測手段と、
前記体重計測手段による計測値と使用者により入力された目標体重とを含む保存情報を記憶する保存情報記憶手段と、
前記保存情報記憶手段に記憶された計測値を含む入力情報に基づいてゲームを進行させ、ゲーム開始からの経過期間と目標体重と計測値との偏差に応じてゲームのストーリィーを変化させるゲーム進行手段と、
前記保存情報記憶手段に記憶された計測値や前記ゲーム進行手段によって進行させられるゲームの画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする、体重計測装置。 - 前記保存情報記憶手段に記憶された保存情報に基づいて現在の目標達成度を判断する目標達成度判断手段と、
前記保存情報記憶手段に記憶された計測値や前記目標達成度判断手段による判断結果を表示する表示手段と、をさらに備えている、請求項1に記載の体重計測装置。 - 前記目標達成度判断手段は、目標体重が入力された日の実体重と目標体重との差に基づいて、所定の目標達成期間内における毎日の基準体重を演算し、その基準体重との比較により現在の目標達成度を判断する、請求項2に記載の体重計測装置。
- 前記目標達成度判断手段は、所定の目標達成期間を複数のブロックに分割し、各ブロックの初日の実体重と目標体重との差に基づいて、各ブロック内における毎日の基準体重を演算し、その基準体重との比較により現在の目標達成度を判断する、請求項2に記載の体重計測装置。
- 前記保存情報記憶手段は、複数の使用者の保存情報を各人毎に区別可能に記憶する、請求項1ないし4のいずれかに記載の体重計測装置。
- 前記保存情報記憶手段は、所定期間内における前記体重計測手段による計測値が複数存在する場合、それらのうち使用者が選択した計測値のみを最終的に記憶する、請求項1ないし4のいずれかに記載の体重計測装置。
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