JP4207144B2 - 自力真空水洗トイレ - Google Patents

自力真空水洗トイレ Download PDF

Info

Publication number
JP4207144B2
JP4207144B2 JP2001403115A JP2001403115A JP4207144B2 JP 4207144 B2 JP4207144 B2 JP 4207144B2 JP 2001403115 A JP2001403115 A JP 2001403115A JP 2001403115 A JP2001403115 A JP 2001403115A JP 4207144 B2 JP4207144 B2 JP 4207144B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
unit
toilet
toilet container
crotch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001403115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002320650A (ja
JP2002320650A5 (ja
Inventor
芳久 平野
弘道 小原
徳次 梅原
伸一 田代
奎二 小西
繁行 登阪
智 本田
Original Assignee
株式会社 弘久社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 弘久社 filed Critical 株式会社 弘久社
Priority to JP2001403115A priority Critical patent/JP4207144B2/ja
Publication of JP2002320650A publication Critical patent/JP2002320650A/ja
Publication of JP2002320650A5 publication Critical patent/JP2002320650A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4207144B2 publication Critical patent/JP4207144B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝たままの患者が使用する便器の分野に属し、詳しくは使用者が寝たまま、自力で、トイレ容器を股間に装着可能で、使用時はリモコンスイッチによりトイレ容器内の排泄物の真空吸引回収から排泄器官(以下器官という)と容器の洗浄、乾燥まで順次に遠隔操作可能で、使用後は洗浄及び乾燥を完了したトイレ容器を股間から離脱して、移動自在のユニット台車に装着保管可能なごとく形成された自力真空水洗トイレの分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
寝たままで排泄の始末に看護人を必要とする患者は、足の骨折により身動きのできない患者から、重症で寝たっきりの患者に至るまでいろいろとあるが、従来からの排泄の処理手段としては原始的な便器や尿瓶を使用するか、紙おむつを着用することであった。
【0003】
しかしこれらの排泄の処理手段は看護人の助けを必要とし、また原始的で、患者の尊厳や自立心に対して配慮に欠け、また臭気の漏洩により周囲に迷惑を掛ける等の問題点を有していた。またこれらの理由から安静を必要とする患者が無理して便所に行って、治癒を遅らす問題点もあった。既にこれらの状況に対していくつかの提案がなされていて、例えばベッドに穴を空け、洗浄及び乾燥の機能を有する水洗便器を一体に組み込んだ便器付き介護ベットの提案(特許第2005842号)があるが、大きな設備が必要で、誰もが簡易に使用できるものではなく、寝たまま自力で排泄可能な患者の要求に十分応える処理手段は存在していなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
寝床についてはいるが、自分の意思と力で排泄可能な患者を対象とし、従来の処理手段の患者の尊厳や自立心に対する配慮に欠けた性能を補完し、コンパクトで、自力で簡易に使用でき、器官と容器の洗浄、乾燥により清潔で、臭くなく、環境に快適であり、安全で、保守が容易で、再使用が可能であるなど、患者が快適に使用できる性能を有する処理手段の提供が本発明の解決課題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決手段として、本発明は下記の各種機能を発揮するユニットを組合せて構成した、自力真空水洗トイレを提供しようとするものである。
(1)トイレ容器としては、使用者に通常の器官の洗浄、乾燥という水洗便器の機能を提供するだけでなく、排泄物の吸引回収、器官と併せて容器の洗浄、乾燥の可能な機能を加えた快適な使用環境に適した機能を提供する。
(2)排泄物の回収ユニットに圧縮空気を利用したインジェクション方式を採用して、トイレ容器から排泄物を真空吸引により回収する。
(3)排泄物の回収ユニットに着脱可能な回収ボトルと満杯センサを用いる。
(4)器官洗浄ユニットとして、使用者に快適な温水洗浄と泡洗浄を用いる。
(5)器官乾燥ユニットとして、温風による乾燥機能を備え、洗浄された器官と容器を乾燥させる。
(6)寝たままの使用者に本発明トイレの各種機能を使い易くするため、リモコンスイッチにより遠隔操作可能にする。
【0006】
(7)トイレ容器としては、開閉可能な固形の二部体の間を折り目状のひだ部で繋いで、開閉可能に前方を開口した受け容器という特徴的な形状に形成すると共に、その開口部に環状のシール材を貼設し、使用者が簡易に着脱できる機能に加え、股間に気密に強制装着できる機能をも備える。
(8)使用者が股間へトイレ容器を装着し易くするため、その支持フレームに腰部を浮揚させるエアリフト構造の身体確保ユニットと、左右大腿部を保持させる大腿部スタビライザを備えた身体接触ユニットを提供する。
(9)外部への排気は脱臭ユニットを通して行なうようにして快適な使用環境を提供する。
(10)トイレ容器とユニット台車の間に接続された各ユニットの専用配管は、可撓性の多重管に一つに束ねて内包し、装置の操作をし易くする。
(11)圧縮空気源として、ユニット台車に高圧空気ボンベ又はコンプレッサを収納して装置を簡易化する。
(12)使用後のトイレ容器に対しては、ユニット台車の保管装置においても補足的な洗浄及び乾燥を可能にし、常に清潔で供用可能な状態にして保管する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を説明する。
本発明の自力真空水洗トイレ1は、外観的には、図7の全体構成斜視図に示されるごとく、使用者Aが股間Cに装着して排泄に使用するための、支持フレーム5に支持されたトイレ容器(図1)と、使用後に前記トイレ容器2を装着保管するユニット台車3(図6)と、前記トイレ容器2とユニット台車3との間を接続する各ユニットの専用配管を一つに束ねて内包した多重管15(図9)とから構成される。
【0008】
図1に示すごとく、本装置1の要部であるトイレ容器2は、寝床面46(図12)に移動自在に置かれた支持フレーム5に支持される。詳しくは、軽量の支持フレーム5の中央溝部62に、長い箱状のスライドトレー61が摺動自在に載置され、そのスライドトレー61の左右の側壁に突設された支軸87(図5)(図2)、にトイレ容器2の上方の固形部体であるフロントガード部64が開閉可能に支承されている。図5において、88はフロントガード部64の軸受部である。
【0009】
また前記トイレ容器2は、股間Cに上方から当接する凹状固形プラ体のフロントガード部64と、下方から当接する凹状固形プラ体の器底部65の二部体を具設し、その器底部65は、図2の側面図に点線で図示されたごとく、枢着ピン68を介してフロントガード部64に開閉自在に枢着されている。図2において、89はフロントガード部64が開いた時の状態を示し、90は器底部65が開いた時の状態を示す。
【0010】
また前記トイレ容器2は図3に示すごとく、開閉するフロントガード部64と器底部65の上下二部体の間を、ゴム布地で折り目状のひだ部66を介して一体に繋がれており、前記上下二部体64、65が開閉可能で、前方が楕円状に開口され、両側及び後方がひだ部66で閉じられた、漏水の恐れがない受け容器の形状に形成されている。またその楕円状の開口部10には環状のシール材26が貼設されていて、トイレ容器2を股間Cに気密に装着でき、使用時の外への漏れが防止される。
【0011】
またスライドトレー61の支軸87に開閉可能に支承されたフロントガード部64の開閉機構には、図5に示すごとく、支軸側のラチェット揺動装置77と軸受部88側の内周爪部91の組合せになる、H方向の閉方向には自由に回動する一方向閉動機構70が介設されていて、開方向には、エアレリース弁78による解除機構71を作動させて逆動させる構成となっている。79は前記解除機構71の解除作動エア供給口で、そのエア開閉弁はスライドトレー61の側面に取り付けられている。従ってトイレ容器2を股間Cに装着するときは、フロントガード64の上部の取っ手59を、図12の(12−4)図に示されるごとく、手前に引き付けて一方向閉動させ、器底部65との間で股間Cを強制的に挟み付けて装着を完了できる。またトイレ容器2を股間Cから離脱するときは、エア開閉弁を開き、前記エアレリース弁による解除機構71を作動させてから取っ手59を開いて取り外す。
【0012】
また図1に示すトイレ容器2の支持フレーム5の左右の端部には、使用者Aが股間Cにトイレ容器2を自力で装着し易くするため、左右の大腿部D、Dを保持させる大腿部スタビライザ6、6と左右の腰部B、Bを浮揚させるエアリフト構造の身体確保ユニット4、4がそれぞれ対設されている。図12のトイレ容器2の装着手順の説明図の(12−4)図には、使用者Aが大腿部D、Dを大腿部スタビライザ6、6に保持させ、腰部B、Bを身体確保ユニット4、4で浮揚させて、トイレ容器を股間に簡易かつ好適に装着し終わった状態が図示されている。
【0013】
本発明のユニット台車3は図6に示すごとく、キャスタ81、取っ手83を備えて、床面上に移動自在に設置されている。またその下部収納庫72には、前記トイレ容器2から排泄物を吸引回収して回収ボトル8(図10)に搬送保管するための圧縮空気を利用したインジェクション方式の吸引回収ユニット7と前記容器2に温水と泡洗浄液を送給して器官と併せて容器を洗浄するための器官洗浄ユニット17と器官泡洗浄ユニット18、前記受け容器2の洗浄終了後に温風を供給して器官と容器を乾燥するための器官乾燥ユニット19とが集積されている。また前記各ユニットとトイレ容器2との間は、台車3の上部穴73から引き出された可撓性の多重管15に内包された各専用配管を介して接続されている。また収納庫72には、高圧空気ボンベ11(又はコンプレッサでもよい)から供給される圧縮空気を利用した集中配管制御装置60(図10)が設置され、制御装置12から発信される制御信号により前記各ユニットは駆動され、多重管15に内包された各専用配管を介してトイレ容器2の各作用を操作するごとくなっている。
【0014】
また図9に多重管15の構造を図示しているが、24はトイレ容器2から排泄物を前記集中配管制御装置60に着脱自在に設置された回収ボトル8(図10)へ直接搬送する排泄物吸引回収ユニット7の排泄物搬送管である。また図中、21は乾燥用温風管、22は高圧空気管、23は低圧空気管、27は洗浄用温水管、28は泡洗浄液管、25はセンサー用ケーブルである。
【0015】
図1のトイレ容器2の斜視図には、容器2の器底部65が図示されていて、前記多重管15に内包された各ユニット(7、17、18、19)の専用配管(21、24、27、28)とそれぞれ接続される排出用連通穴69、温水及び泡洗浄の送水用連通穴74並びに送風用連通穴86が開口されれているが、本発明はその位置及び形状を限定するものではなく、例えば送水穴74及び送風穴86をフロントガード部64にスリット穴で開口してもよい。またトイレ容器2内には図示されていないが、洗浄終了確認用の臭気センサ32と乾燥終了確認用の湿度センサ33が内設されている。
【0016】
図10は高圧空気ボンベ11(コンプレッサでもよい)が供給する圧縮空気を利用した集中配管制御装置60の構成を示す管路説明図である。本装置60は制御装置12から発信される制御信号により駆動され、前記各ユニット(7、17、18、19)の機能を生成して、各専用配管(21、24、27、28)を介してトイレ容器2の各作用を操作する。図中、高圧空気ボンベ11から減圧された圧縮空気は元管20(分配管58)を介して各ユニットの専用配管に配分され、各ユニットの機能が付加されて、多重管15に内包される乾燥用温風管21、真空吸引回収用高圧空気管22、身体確保ユニット4用及びトイレ容器装着解除機構71用低圧空気管23、洗浄用温水管27、泡洗浄液管28の各専用配管に送給され利用される。図10において、52は一次減圧弁,50は一次開閉弁,43は水道源、44は電源、45は温水と温風を製造するための電熱装置、51は二次開閉弁、53は二次減圧弁、54は高圧ボンベ11用の残圧センサ、48は温度センサ、49は風量センサ、92は台車3に着脱自在に設置された回収ボトル8の着脱部である。
【0017】
図11は本装置1の動作制御系の要部の実施形態例を示すブロック図である。本装置は使用者が寝床についたままリモコンスイッチ14により遠隔操作可能なことを特徴とする本装置を操作制御する制御装置12は、入力部、出力部、記憶部及び演算処理部からな、赤外線スイッチ構造のリモコンスイッチ14(装置12への入力信号源は図8に詳示する)によるスタンバイ34、予洗35、泡洗浄吸引36、温洗浄吸引37、乾燥38、停止40、終了39の操作釦信号と残圧センサ54、排泄物満杯センサ55、臭気センサ32、温度センサ33のセンサ群からの検知信号の入力を受けて、スタンバイ34、脱臭ユニット作動30、予洗35、泡洗浄36、温水洗浄37、排泄物吸引7、温風乾燥19、停止40、終了39の駆動回路群に出力信号を発信している。56がリモコンスイッチ14の発光部、57が受光部である。
【0018】
図8は本制御系の要部(図11)に使用されるリモコンスイッチ14の説明図で、本スイッチにはスタンバイ34、予洗35、泡洗浄吸引36、温洗浄吸引37、乾燥38、停止40、終了39の各操作釦と洗浄OK41、乾燥OK42の各表示ランプが配設されている。
【0019】
図4は排泄物吸引回収ユニット7のインジェクション用圧縮空気吹き出し装置の構造図であって、多重管15内の排泄物搬送管24の先端部と容器2の排出用連通穴69との管接続部67に内設され、二重管76による管内全周面逆噴射構造を特徴とする。矢印E方向に高圧空気管22内を送気される圧縮空気は、エア供給口75から排泄物搬送管24の二重管76内へ供給されて、管内全周面をF方向に逆噴射し、その全周面に対する真空吸引効果によりトイレ容器2から排泄物、洗浄液及び臭気を吸引し、回収ボトル8のあるG方向へ有効に搬送する。
【0020】
図6及び図7に示されるごとく、前記ユニット台車3の上部には、トイレ容器2の装着保管装置9が設置されていて、寝床面46に対する股間Cの関係と同様に、ユニット台車3の載置面80には、股間に相当した形状の当接ブロック13が形設され、使用者がトイレ容器2を載置面80上に置き、その開口部10を前記当接ブロック13に当接させ、フロントガード部64の一方向閉動で当接ブロック13に強制装着できる構造となっている。また装着保管後は、トイレ容器2に対して股間の場合と同様の操作で、補足的な洗浄及び乾燥が可能である。
【0021】
本発明は使用者が寝たまま自力で、先ず、本装置のトイレ容器2を股間Cに装着可能であり、次に使用時は、リモコンスイッチ14によりユニット台車3に集積された吸引回収7、洗浄17、18及び乾燥19の各ユニットを制御して、容器2内の排泄物の吸引回収から器官と容器2内の洗浄、乾燥まで順次に遠隔操作可能であり、次に使用後は、洗浄及び乾燥を完了したトイレ容器2を股間Cから離脱して、ユニット台車3に装着保管可能であることを特徴としているが、以下に、使用者が寝たまま本装置1を使用して排泄する場合の、使い方の手順について説明する。
【0022】
(1)先ず、使用者Aが寝たままトイレ容器2を股間Cに装着する手順について、図12の説明図に基づき説明する。
(12−1) 使用者Aは支持フレーム5に支持されたトイレ容器2を移動自在のユニット台車3から寝床面46に取り出して、股間Cの前方に置く。
(12−2) 取っ手31で支持フレーム5を引き寄せ、左右の大腿部スタビライザ6、6を使用者の大腿部D、Dに当てる。
(12−3) リモコンスイッチ14のスタンバイ釦34を押して、身体確保ユニット4と共に腰部Bを浮揚させ、取っ手59でトイレ容器2を引き寄せ、そのフロントガード部64と器底部65を股間Cに当接する
(12−4) 取っ手59を手前に引き付けてフロントガード部64を一方向閉動させて、器底部65との間で股間Cを強制的に挟み付け、トイレ容器2の装着が完了する。
【0023】
(2)トイレ容器2を装着して排泄準備を完了した使用者は、リモコンスィッチ14を使って、以下の手順で、排泄物の吸引回収から器官と容器内の洗浄及び乾燥まで遠隔操作する。
(3)トイレ容器装着時に、装着を容易にするためスタンバイ釦34を押して腰部Bを浮揚させるが、スタンバイ釦を押すと、エアリフト構造の身体確保ユニット4へ低圧空気管23から低圧の圧縮空気が供給され、浮揚する。またスタンバイ釦34により脱臭ユニットも作動する。また終了釦39を押すまで身体確保ユニットは作動し、使用者の腰部Bを浮揚させて、排泄動作に好適な姿勢を保持する。
(4)そこで予洗釦35を押す。器官洗浄ユニット17から温水がトイレ容器2内に供給され、汚れ防止のための濡れ度が高められ,排泄環境が整えられる。なお予洗の作動時間はタイマ47により設定される。
【0024】
(5)使用者は排泄を開始すると共に,泡洗浄・吸引釦36と温水洗浄・吸引釦37を押す。吸引回収ユニット7,器官温水洗浄ユニット17と器官泡洗浄ユニット18が一斉に作動を開始し、容器2内に温水と泡洗浄液を給送し、器官と併せて容器の洗浄が開始されると共に、圧縮空気ボンベ11(又はコンプレッサ)より元管20を介して減圧された高圧の圧縮空気多重管15に内包された高圧空気管22を通って、回収ユニット7の排泄物搬送管24の管接続部67に内設されたインジェクション用圧縮空気吹出し装置16(図4)に送給され、24内に逆噴射され、その真空吸引効果により、トイレ容器2内の排泄物、洗浄液及び臭気の吸引回収を開始して、回収ボトル8へ搬送する。
(6)使用者の排泄中、継続的に洗浄,回収が実施されると共に、臭気の漏洩も防止される。
(7)容器2から排泄物が回収されると、洗浄の完了を容器2に内設の臭気センサ32が確認し、リモコンスイッチ14の表示部41に洗浄OKを表示する。
【0025】
(8)そこで乾燥釦38を押す。回収ユニット7、器官洗浄ユニット17及び18の作動が停止し、器官乾燥ユニット19が作動を開始する。
(9)容器2内には温風管21を通って温風が供給され、器官と容器内を乾燥する。容器2内の湿度センサ33が乾燥を確認すると,リモコンスイッチ14の表示部42に乾燥OKを表示する。
【0026】
(10)そこで終了釦39を押す。低圧空気管23からの圧縮空気の供給が停止され、身体確保ユニット4の空気は排気されて、使用者は排泄姿勢から解除される。
(11)そこでスライドトレー61に取り付けた解除機構71のエア開閉弁を開いて、低圧空気管23からの圧縮空気を解除機構71に送給し、フロントガード部64の股間に対する強制挟み付けから開放する。
(12)トイレ容器2及び支持フレーム5は取り外され、図12の(12−1)図の状態に戻される。
【0027】
(13)次にこれら離脱したトイレ容器2及び支持フレーム5は、ユニット台車3の上部の装着保管装置9に装着保管されるが、その開口部10を装置9の当接ブロック13に当接させ、股間Cに装着する場合と同様に強制的に挟み付けて、装着保管する。
【0028】
(14)また使用者が前記スタンバイ34から乾燥38までの何れかの動作ステップの途中で、緊急停止したいときは、非常停止釦40を押して停止させる。
(15)またユニット台車3に装着保管したトイレ容器2にまだ汚れや臭気が残っているときは、リモコンスイッチ14を用い、補足的に洗浄及び乾燥することができる。
(16)また強制排気弁29及び脱臭ユニット30を停止するときも停止ボタン27を押す。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成されているので、以下の種々の効果を奏することができる。
(1)常に自力で排泄できるので自己の尊厳性を守れる。
(2)使用者は寝たままにも拘わらず、トイレ容器の着脱、保管から排泄物の回収、器官と容器内の洗浄、乾燥までの排泄処理を自力で可能で、看護人には満杯が検知された排泄物の回収ボトル8の廃棄処理、残圧が僅かになった高圧空気ボンベの交換、電源の接続、温水、温風の適温設定、適度の風量設定の操作を依頼するだけでよいから、使用者(患者)の主体性が維持できる。
(3)本発明の自力真空水洗トイレは、身体確保ユニットによるトイレ容器の装着支援と好適な排泄姿勢の保持、圧縮空気を利用した二重管構造のインジェクション方式排泄物吸引回収ユニット、上下二部体を開閉して挟み付けるトイレ容器の装着機構、温水及び泡洗浄、温風乾燥の各ユニットによる器官とトイレ容器の清潔性の維持、リモコンスイッチによる簡易な遠隔操作、等の斬新で優れた機能を有するので、寝たままの患者に対して従来の健康人の水洗トイレと同等、又はそれ以上の快適な利用環境を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自力真空水洗トイレのトイレ容器の斜視図。
【図2】 トイレ容器のフロントガード部と器底部の開閉状態を示す側面図。
【図3】 トイレ容器の内部構造を示す中央断面図。
【図4】 インジェクション用圧縮空気吹出し装置の構造図。
【図5】 フロントガード部の一方向閉動機構及びその解除機構の構造図。
【図6】 トイレ容器の装着保管装置を設置したユニット台車の斜視図。
【図7】 ユニット台車にトイレ容器を装着保管した状態を示す斜視図であると共に、本発明の自力真空水洗トイレの全体斜視図である。
【図8】 本装置に使用されるリモコンスィッチの説明図。
【図9】 各ユニットの専用配管を内包した多重管の説明図。
【図10】 本装置の高圧空気ボンベを利用した集中配管制御装置の説明図。
【図11】 本装置の動作制御を示すブロック図。
【図12】 使用者が寝たままトイレ容器を股間に装着する手順の説明図であって、(12−1)のトイレ容器2の取り出しから、(12−2)の大腿部スタビライザ6の当接、(12−3)の身体確保ユニット4による腰部の浮揚、(12−4)のフロントガード部64の強制挟み付けによる股間Cへの装着までの手順を図示する。
【符号の説明】
A 使用者
B 腰部
C 股間
D 大腿部(左右)
E 供給方向
F 逆噴射方向
G 真空吸引方向
H 一方向閉動の方向
1 自力真空水洗トイレ(本装置)
2 トイレ容器
3 ユニット台車
4 身体確保ユニット(エアリフト)
5 支持フレーム
6 大腿部スタビライザ(左右)
7 排泄物吸引回収ユニット
8 排泄物の回収ボトル
9 装着保管装置
10 開口部
11 高圧空気ボンベ
12 制御装置
13 当接ブロック
14 リモコンスイッチ
15 多重管
16 インジェクション用圧縮空気吹出し装置
17 器官洗浄ユニット(温水)
18 器官泡洗浄ユニット(泡洗浄液)
19 器官乾燥ユニット
20 給気元管
26 環状シール材
29 強制排気弁
30 脱臭ユニット
31 取っ手(引き寄せ用)
43 水道
44 電源
45 電熱装置
46 寝床面
47 設定タイマ(予洗)
48 温度センサ
49 風量センサ
58 分配管
59 取っ手(引き付け用)
60 集中配管制御装置
61 スライドトレー
62 中央溝部
63 左右端部
64 フロントガード部
65 器底部
66 ひだ部
67 管接続部
68 枢着ピン
69 排出用連通穴
70 一方向閉動機構
71 エアレリース弁による解除機構
72 下部収納庫
73 上部穴
74 送水用連通穴
75 エア供給口
76 二重管
77 ラチェット揺動装置
78 エアレリース弁
79 解除作動エア供給口
80 載置面
82 泡洗浄液
84 扉
85 係止用段部
86 送風用連通穴
87 支軸
88 軸受部
89 開いた状態のフロントガード部
90 開いた状態の器底部
91 内周爪部

Claims (3)

  1. 寝床面で排泄に使用するトイレ容器を患者が寝たまま股間に着脱可能に形成し、床面上には移動自在にユニット台車を設置し、前記ユニット台車の上部には、股間に相当した形状の当接ブロックを形設したトイレ容器の装着保管装置を設備し、また前記ユニット台車の下部には、前記トイレ容器から排泄物を吸引回収するインジェクション方式の吸引回収ユニットと、前記トイレ容器に温水と泡洗浄液を送給して器官と容器を洗浄する器官洗浄ユニットと、温風を送給して乾燥する器官乾燥ユニットを集積した収納庫を設備し、また前記各ユニットと前記トイレ容器に開口された連通穴との間を接続する各専用配管は、一本の可撓性の多重管に内包されて構成されていて、患者が自力で前記トイレ容器を装着し、またリモコンスイッチによる遠隔操作で前記各ユニットを順次作動して使用し、また使用後に前記トイレ容器をユニット台車に装着保管し、汚れが残ったときは、補足的な洗浄及び乾燥を可能とした構成を特徴とする自力真空水洗トイレ。
  2. 寝床面を移動自在の支持フレームが設けられ、前記支持フレームの中央溝部には箱状のスライドトレーが摺動自在に載置され、また前記スライドトレーには寝たままの患者が使用するトイレ容器が支承されて構成され、また前記トイレ容器は、股間に上方から当接する固形のフロントガード部と下方から当接する固形の器底部の二部体からなって、上方のフロントガード部は前記スライドトレーの左右の側壁に軸支され、また下方の器底部は上方のフロントガード部に枢着されながら、上方のフロントガード部との間を折り目状のひだ部で一体に繋いで、上下の二部体を開閉可能で、かつ前方を楕円状に開口した受け容器状に形成すると共に、前記楕円状の開口部には環状のシール材を貼設し、また下方の器底部には排出用、送水用及び送風用の連通穴を開口させて形成し、また前記支持フレームの左右の端部には、患者の左右の大腿部を保持させる大腿部スタビライザと腰部を浮揚させるエアリフト構造の身体確保ユニットが対設されていて、患者が寝たまま好適に装着可能とした構成を特徴とする自力真空水洗トイレのトイレ容器。
  3. スライドトレーの支軸部と支承されたトイレ容器のフロントガード部との間に、エアレリース弁による解除機構を付設した、ラチェット式の一方向閉動機構が介設されていて、上方のフロントガード部を一方向閉動させて、下方の器底部との間で股間を強制的に挟み付けて装着する構成を特徴とする請求項2に記載の自力真空水洗トイレのトイレ容器。
JP2001403115A 2000-12-28 2001-12-28 自力真空水洗トイレ Expired - Fee Related JP4207144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001403115A JP4207144B2 (ja) 2000-12-28 2001-12-28 自力真空水洗トイレ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000404729 2000-12-28
JP2000-404729 2000-12-28
JP2001403115A JP4207144B2 (ja) 2000-12-28 2001-12-28 自力真空水洗トイレ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002320650A JP2002320650A (ja) 2002-11-05
JP2002320650A5 JP2002320650A5 (ja) 2005-07-07
JP4207144B2 true JP4207144B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=26607299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001403115A Expired - Fee Related JP4207144B2 (ja) 2000-12-28 2001-12-28 自力真空水洗トイレ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4207144B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103142341A (zh) * 2013-03-04 2013-06-12 无锡佑尔医疗技术有限公司 护理机器人集便器的密封装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MD2934C2 (ro) * 2003-07-01 2006-08-31 Моисей МИЛИГРОМ Ploscă
JP2007301012A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Fujii Yozo 排泄物処理用の身体装着具
JP4119462B2 (ja) * 2006-08-14 2008-07-16 中村 稔 自動排便処理装置
JP4520511B2 (ja) 2008-02-05 2010-08-04 稔 中村 人体仰臥用便器の検知システム
JP4520510B2 (ja) * 2008-02-05 2010-08-04 稔 中村 人体仰臥用便器
CN102961227B (zh) * 2012-12-04 2014-02-12 无锡佑尔医疗技术有限公司 排泄物护理器翻盖装置
CN109124939B (zh) * 2018-09-03 2023-12-15 黄河科技学院 一种集便器
EP4005460A1 (de) * 2020-11-26 2022-06-01 Lischka GmbH Vorrichtung und verfahren zur reinigung von pflegegeschirr

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103142341A (zh) * 2013-03-04 2013-06-12 无锡佑尔医疗技术有限公司 护理机器人集便器的密封装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002320650A (ja) 2002-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8394074B2 (en) Undergarment for incontinent person and treatment device connected to an undergarment
US7131964B2 (en) Automatic self cleaning bladder relief system and failsafe
US6585709B2 (en) Apparatus and method for patient care and cleaning
WO2012000403A1 (zh) 轮椅式免脱穿粪便自动清理机
JP2016523170A (ja) 自動排便処理装置
US20060241553A1 (en) Automatic self cleaning bladder relief with battery pad system
US20220370231A1 (en) Wearable waste removal and cleansing apparatus
JP4207144B2 (ja) 自力真空水洗トイレ
JPH09313549A (ja) 人体装着便器付排便排尿自動処理パンツ
WO2005041829A1 (ja) 排泄物処理装置
KR200453814Y1 (ko) 자동배변처리장치가 구비된 매트리스
CN108420590A (zh) 不能自理者大小便自动护理机
JP2001079028A (ja) 吸引式排泄物処理装置
JP3401482B2 (ja) 身体に装着される排泄物回収装置
JP2734935B2 (ja) ハンディー快便装置
JP2007301013A (ja) 自動排泄物処理装置
JP2002017798A (ja) 電動採便器
JP2002153498A (ja) 排泄物処理装置
JP2746058B2 (ja) 快便装置
CN210056572U (zh) 一种排泄护理装置
JP2007301012A (ja) 排泄物処理用の身体装着具
JP4467361B2 (ja) 排泄物処理装置および汚物処理装置のホース洗浄方法
JP2001252220A (ja) 携帯用自動洗浄トイレ
JP2004321399A (ja) 排泄物処理システムおよび排泄物処理装置並びにオムツ
JP2003144476A (ja) バキウム式お尻洗浄便器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041029

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees