JP4206369B2 - 時系列データ補完装置、その方法及びそのプログラム - Google Patents

時系列データ補完装置、その方法及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、時系列データにおいて欠落したデータを補完する時系列データ補完装置、その方法及びそのプログラムに関する。
従来、時系列に入力されるデータを扱う場合、任意の時点で欠落したデータのデータ値や、本来データの存在しないサンプリング点におけるデータ値を補完することで、欠落のない連続したデータ列、あるいは、任意の時点におけるデータ値を生成する補完技術が開示されている(特許文献1、特許文献2等)。
例えば、特許文献1で開示されている補完技術では、映像信号として固体撮像素子の出力から得られる画素信号の時系列データにおいて、実データが有する周波数特性に着目し、周辺画素信号に対してsinc関数(補間関数)を用いることで、画素間の信号を生成している。
また、例えば、特許文献2で開示されている補完技術では、N次元空間における点群の補完を行う際に、予め既知の情報である点群のスカラ量及び空間微係数から、多項式で表した補間関数の係数を決定し、その補間関数によって、N次元空間の任意の点におけるスカラ量及び空間微係数を求めている。
なお、本明細書においては、「補間」と「補完」とを以下のように区別して使用している。すなわち、「補間」は、内挿や外挿によって、データとデータとの間の中割や外側のデータを生成することを意味し、ここでは、補間関数にのみ用いている。また、「補完」は、欠落したデータや、存在しないデータに対して値を補うことにより、データを完全にすることを意味し、例えば、補間関数によって得られた値によって、欠落したデータ等を補う場合に用いている。
特開平5−145934号公報(段落0016〜0021、図6) 特開平9−319731号公報(段落0021〜0024、図6)
しかし、従来の補完技術において、例えば、特許文献1で開示されている技術では、データが欠落した場合、同一の補間関数に基づいて欠落データの生成を行うため、例えば、データの欠落が不等間隔で発生する場合、すべての不等間隔を同一の補間関数で表現できないため、適切なデータが生成されないという問題がある。
また、特許文献2で開示されている技術では、係数の異なる補間関数により、欠落したデータの補完を行っているが、欠落したデータを補完するために使用する実データの時間的変化(ある時間内における実データの個数、欠落したデータからの実データの距離等)を考慮していないため、必ずしも最適な補間関数が適用されるとは限らず、適切なデータが生成されないという問題がある。
このように、従来の補完技術では、例えば、時系列データが投球されたボールの軌跡を示すデータであった場合、投球当初のボールの軌跡と、落下直前のボールの軌跡とでは、その軌跡形状が異なるにもかかわらず、1種類の補間関数による補完や、実データの時間的変化を考慮せずに補完を行うため、欠落したデータに対して、適切なデータが生成されず、滑らかな補完ができないという問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、データの欠落した時系列データにおいて、欠落したデータの近傍に存在する実データの時間的変化に適応的に補間関数を変化させることで、滑らかな補完を行うことが可能な時系列データ補完装置、その方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の時系列データ補完装置は、データの欠落した時系列データを入力し、その時系列データである実データに基づいて欠落したデータを補完する時系列データ補完装置であって、記憶手段と、データ入力手段と、データ補完手段と、データ出力手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、時系列データ補完装置は、データ入力手段によって、時系列データを入力し、その時系列データを逐次時系列に記憶手段に書き込む。この時系列データは、不規則にデータが欠落したデータ列であって、記憶手段には、実データが順次書き込まれるが、欠落したデータは書き込まれないため、データ抜けの状態で記憶手段に記憶されることになる。この欠落したデータは、そのデータに時系列で前後する実データの時間的変化(ある時間内における実データの個数、欠落したデータからの実データの距離等)と強い相関を持っている。
そこで、時系列データ補完装置は、データ補完手段によって、予め定めた時間区間内における時系列上で、欠落したデータの前又は後の少なくともいずれか一方に入力された実データの個数に対応した補間関数により、欠落したデータを補完し、補完データを生成する。そして、データ補完手段が、その補間データを記憶手段に書き込む。なお、補間関数は、予め定めた時間区間内における実データの個数により、多項式の次数や係数を決定することとしてもよいし、予め補間関数を複数用意しておき、選択することとしてもよい。これによって、欠落したデータを、前後の実データの時間的変化に応じて補完することが可能になる。
そして、時系列データ補完装置は、データ出力手段によって、時系列データを記憶手段から時系列に読み出して出力する。なお、記憶手段に記憶されている時系列データは、欠落したデータが補完データで補完されているため、出力されるデータは、欠落のない連続した時系列データとなる。
また、請求項2に記載の時系列データ補完装置は、請求項1に記載の時系列データ補完装置において、前記データ補完手段が、補完区間抽出手段と、実データ計数手段と、補間関数決定手段と、補完データ生成手段と、データ更新手段とを備える構成とした。
かかる構成によれば、時系列データ補完装置は、補完区間抽出手段によって、記憶手段に記憶されている時系列データの中で、データの欠落した補完区間を抽出する。この補完区間は、欠落したデータが連続している場合、1つの区間とみなす。
この欠落データが1つ以上連続する補完区間は、その補完区間の時系列で前後する実データの時間的変化と強い相関を持っている。
そこで、時系列データ補完装置は、実データ計数手段によって、補完区間抽出手段で抽出された補完区間の時系列上前又は後の少なくともいずれか一方において、予め定めた時間区間内の実データの個数を計測し、補間関数決定手段によって、実データの個数と、その実データの値とに基づいて、補間関数を決定する。
そして、時系列データ補完装置は、補完データ生成手段によって、補間関数決定手段で決定された補間関数に基づいて、補完区間における欠落したデータを補完した補完データを生成する。これによって、補完データは、前後する実データの時間的変化に適応したデータとなる。なお、欠落したデータが連続している場合であっても、その区間は同一の補間関数を用いて補完データを生成する。
そして、時系列データ補完装置は、データ更新手段によって、補完データ生成手段で生成された補完データにより、欠落したデータを補完することで、記憶手段に記憶されている時系列データを更新する。これによって、記憶手段に記憶されている時系列データは、欠落のない連続した時系列データとなる。
さらに、請求項3に記載の時系列データ補完装置は、請求項1又は請求項2に記載の時系列データ補完装置において、前記データ入力手段が、前記記憶手段に時系列に前記時系列データを書き込む際に、当該時系列データを、予め定めた遅延時間分だけ過去にずらした領域に書き込むこととした。
かかる構成によれば、時系列データ補完装置は、データ入力手段において、入力されたデータを、記憶手段の予め定めた遅延時間分だけ過去にずらした領域に書き込むため、データ出力手段が読み出すデータは、その書き込まれたデータに対して、逆に遅延時間分だけ未来のデータを読み出すことになる。これによって、時系列データ補完装置は、入力されたデータに対して、未来のデータを補完することになる。
また、請求項4に記載の時系列データ補完装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の時系列データ補完装置において、前記データ出力手段は、前記記憶手段から時系列に前記時系列データを読み出す際に、当該時系列データを、予め定めた遅延時間分だけ過去にずらした領域から読み出すこととした。
かかる構成によれば、時系列データ補完装置は、データ出力手段において、出力すべきデータを、記憶手段の予め定めた遅延時間分だけ過去にずらした領域から読み出すため、入力されたデータに対して、過去のデータを逐次出力することになる。
このデータ出力手段における遅延時間や、データ入力手段における遅延時間を変えることで、時系列データ補完装置は、現在時刻に対して、任意の時間の時系列データを出力することができる。
さらに、請求項5に記載の時系列データ補完方法は、データの欠落した時系列データを入力し、その時系列データである実データに基づいて欠落したデータを補完する時系列データ補完方法であって、データ入力ステップと、データ補完ステップと、データ出力ステップとを含んでいることを特徴とする。
この手順によれば、時系列データ補完方法は、データ入力ステップで、時系列データを入力し、その時系列データを逐次時系列に記憶手段に書き込む。この時系列データは、不規則にデータが欠落したデータ列であって、記憶手段には、実データが順次書き込まれるが、欠落したデータは書き込まれないため、データ抜けの状態で記憶手段に記憶されることになる。
そして、時系列データ補完方法は、データ補完ステップで、予め定めた時間区間内における時系列上で、欠落したデータの前又は後の少なくともいずれか一方に入力された実データの個数に対応した補間関数により、欠落したデータを補完した補完データを生成し、その補完データを記憶手段に書き込む。これによって、欠落したデータを、前後の実データの時間的変化に応じて補完することが可能になる。
そして、時系列データ補完方法は、データ出力ステップで、時系列データを記憶手段から時系列に読み出して出力する。なお、記憶手段に記憶されている時系列データは、欠落したデータが補完データで補完されているため、欠落のない連続した時系列データとなる。
また、請求項6に記載の時系列データ補完プログラムは、データの欠落した時系列データを入力し、その時系列データである実データに基づいて欠落したデータを補完するために、コンピュータを、データ入力手段、補完区間抽出手段、実データ計数手段、補間関数決定手段、補完データ生成手段、データ更新手段、データ出力手段として機能させることを特徴とする。
かかる構成によれば、時系列データ補完プログラムは、データ入力手段によって、時系列データを入力し、その時系列データを逐次時系列に記憶手段に書き込む。
そして、時系列データ補完プログラムは、補完区間抽出手段によって、記憶手段に記憶されている時系列データの中で、データの欠落した補完区間を抽出し、実データ計数手段によって、その補完区間の時系列上前又は後の少なくともいずれか一方において、予め定めた時間区間内の実データの個数を計測する。さらに、時系列データ補完プログラムは、補間関数決定手段によって、実データの個数と、その実データの値とに基づいて、補間関数を決定する。
そして、時系列データ補完プログラムは、補完データ生成手段によって、補間関数決定手段で決定された補間関数に基づいて、補完区間における欠落したデータを補完した補完データを生成する。これによって、補完データは、前後する実データの時間的変化に適応したデータとなる。
さらに、時系列データ補完プログラムは、データ更新手段によって、補完データ生成手段で生成された補完データにより、記憶手段における欠落したデータを補完することで、時系列データを更新する。これによって、記憶手段に記憶されている時系列データは、欠落のない連続した時系列データとなる。そして、時系列データ補完プログラムは、データ出力手段によって、時系列データを記憶手段から時系列に読み出して出力する。
請求項1又は請求項5に記載の発明によれば、データが欠落した時系列データであっても、個々の欠落したデータを前後の実データの時間変化に基づいて、補間関数を変えて補完することができるので、欠落したデータに対して、滑らかな補完を行うことが可能になる。また、本発明は、時系列データにおいて、データの欠落が不等間隔に発生したり、連続して発生したりする場合であっても、それぞれ異なる補間関数を用いて、データの補完を行うことができるので、滑らかでかつ抜けのない補完を行うことができる。
請求項2又は請求項6に記載の発明によれば、時系列データにおけるデータの欠落した部分を補完区間として抽出し、その区間毎に補間関数を決定するため、連続してデータが欠落した場合、その欠落したデータは同一の補間関数によって補間が行われることになる。これによって、補完処理を行う際の演算量を減らすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、入力されたデータに対して、未来のデータを補完することが可能になる。
請求項4に記載の発明によれば、入力されたデータに対して、過去のデータを逐次出力することが可能になる。
このように、本発明は、一定の時刻の範囲内であれば、任意の時刻のデータを入力し、任意の時刻のデータを出力することが可能になる。これによって、本発明は、例えば、映像内でボールが移動した位置を時系列データで取得した場合、そのボールの移動後の一定時間後にボールの軌跡を描画したり等の映像効果を発生させるために活用することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[時系列データ補完装置の構成]
まず、図1を参照して、本発明に係る時系列データ補完装置の構成について説明する。図1は、時系列データ補完装置の構成を示したブロック図である。
図1に示したように、時系列データ補完装置1は、時系列データを入力し、その時系列データで欠落したデータを補完するものである。ここでは、時系列データ補完装置1は、記憶手段10と、データ入力手段20と、データ出力手段30と、データ補完手段40とを備えている。
記憶手段10は、後記するデータ入力手段20で入力された時系列データを、少なくとも欠落したデータであるか又は実データであるかを示す属性に対応付けて記憶するもので、メモリ(RAM:Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置である。
ここで、図2を参照して、記憶手段10に記憶されるデータの構成について説明する。図2は、記憶手段に記憶されるデータの配列構造を示す構成図である。
ここでは、記憶手段10に記憶されるデータの構造を、アドレスAdが「0」〜「N−1」のN個の要素を有する配列構造としている。具体的には、記憶手段10は、データの数値を格納する配列D[0]〜D[N−1]を有するデータ領域Daと、データの属性を格納する配列A[0]〜A[N−1]を有する属性領域Aaとによって構成される。
このデータ領域Daに格納されているデータは、データ入力手段20から入力される実際のデータ(実データ)、又は後記するデータ補完手段40によって補完された補完データである。
また、属性領域Aaに格納される属性は、データ領域Daに格納されているデータが、格納されていない状態であるか、実データが格納された状態であるか、又は補完データが格納された状態であるかを示す情報である。ここでは、データ領域Daに格納されているデータが、格納されていない状態(欠落データ)を表す場合は“0”、実データが格納された状態である場合は“1”、補完データが格納された状態である場合は“2”という数値を、一例として、属性領域Aaに格納することとする。
また、以降では、アドレスAdがn(n=0,1,…,N−1とする)のデータ領域Daの内容(データ値)をD[n]、属性領域Aaの内容(属性値)をA[n]と表すこととする。
なお、記憶手段10の属性領域Aaは、図示していない初期化手段によって、すべて実データではないことを示す属性の値(例えば“0”)で初期化されるものとする。
図1に戻って説明を続ける。
データ入力手段20は、外部から時系列データを入力するものである。ここで入力されたデータは、逐次記憶手段10に書き込まれる。
ここでは、データ入力手段20には、現在時刻t(以降ではtを非負の正数値とする)において、外部からtよりe単位時間過去、すなわち時刻(t−e)におけるデータ値Din(t−e)が入力されることとする。なお、現在時刻tからの遅延時間である遡及量eは、0≦e<N(Nは、記憶手段10の配列要素数(図2参照))の整数である。この遡及量eについては、後でさらに説明を行うこととする。
また、このデータ入力手段20は、データ値Din(t−e)が入力されたときに、そのデータ値Din(t−e)を記憶手段10のデータ領域Daに書き込むとともに、属性領域Aaに実データであることを示す属性値を書き込む。なお、記憶手段10における書き込み先のアドレスwは、例えば、以下の(1)式に示す演算によって求められるアドレスとする。ここで、(mod N)は、Nで除算したときの剰余を示す。
Figure 0004206369
これによって、データ入力手段20は、記憶手段10におけるアドレス「0」〜「N−1」を環状に使用することになる。
そして、データ入力手段20は、この(1)式で算出されたアドレスwに対して、以下の(2)式に示すように、データ値Din(t−e)と、実データを示す属性値“1”とを書き込む。
Figure 0004206369
また、データ入力手段20は、現在時刻tにおいて、データが入力されなかったとき(欠落データ)、記憶手段10の属性領域Aaにデータが実データでない(欠落データ)ことを示す属性値を書き込む。例えば、記憶手段10における書き込み先のアドレスを、前記(1)式のアドレスwとしたとき、データ入力手段20は、アドレスwに対して、以下の(3)式に示すように、欠落データを示す属性値“0”を書き込む。このとき、データ値は、任意の値とする。
Figure 0004206369
そして、データ入力手段20は、前記(2)式及び前記(3)式に示すように、記憶手段10にデータを書き込んだ段階で、データ補完手段40にその旨の通知「書き込み完了通知」を通知する。
データ出力手段30は、記憶手段10に記憶されている時系列データである実データ又は補完データを逐次読み出して、外部に出力するものである。なお、このデータ出力手段30は、後記するデータ補完手段40から、欠落データの補完を完了した旨の通知「補完完了通知」を通知されるごとに、データ(実データ又は補完データ)を出力する。
また、このデータ出力手段30は、現在時刻tからd単位時間過去、すなわち時刻(t−d)におけるデータ値Dout(t−d)を記憶手段10から読み出して出力することとする。なお、現在時刻tからの遅延時間である遡及量dは、0≦d<N(Nは、記憶手段10の配列要素数(図2参照))の整数である。この遡及量dをどのように利用するかについては、後で説明を行うこととする。
また、データ出力手段30が記憶手段10におけるデータを読み出す際のアドレスrは、例えば、以下の(4)式に示す演算によって求められるアドレスとする。ここで、(mod N)は、Nで除算したときの剰余を示す。
Figure 0004206369
そして、データ出力手段30は、以下の(5)式に示すように、アドレスrにおける属性値A[r]が、欠落データを示す属性値“0”のときは、非数(NaN:Not a Number)を、データ値Dout(t−d)として出力し、それ以外の属性値のときは、データ値D[r]をデータ値Dout(t−d)として出力する。
Figure 0004206369
ここでは、属性値A[r]が、欠落データを示す属性値“0”となる場合を想定しているが、後記するデータ補完手段40が動作することで、長時間でデータが欠落した場合を除いては、欠落データは補完され、補完データ(属性値“2”)に変更されることになる。
なお、データ出力手段30は、前記(5)式の代わりに、以下の(6)式に示すように、アドレスrにおけるデータ値D[r]及び属性値A[r]を、それぞれ、時刻(t−d)におけるデータ値Dout(t−d)及び属性値Aout(t−d)として出力することとしてもよい。
Figure 0004206369
ここで、図3を参照(適宜図1参照)して、データ入力手段20が行う記憶手段10に対するデータの書き込みと、データ出力手段30が行う記憶手段10からのデータの読み出しの関係について説明する。図3は、記憶手段に記憶される配列において、データの書き込み及び読み出しの関係を説明するための説明図である。
ここでは、記憶手段10のアドレス「0」〜「N−1」に対応するデータ領域Daの配列をD[0]〜D[N−1]、属性領域Aaの配列をA[0]〜A[N−1]とし、現在時刻tに対応するデータ値及び属性値等が、アドレス「i」に対応する領域(D[i]及びA[i])に書き込まれているとする。
ここで、データ入力手段20に、現在時刻tよりe単位時間過去のデータが入力されると、データ入力手段20は、前記(1)式により書き込みアドレス「w」を算出(ここではw=i−e)し、e単位時間遅延した過去のデータとして、配列D[i−e]にデータ値を、配列A[i−e]にその属性値を書き込む。
また、データ入力手段20は、現在時刻tよりd単位時間遅延した過去のデータを、記憶手段10から読み出す。すなわち、データ入力手段20は、前記(4)式により読み出しアドレス「r」を算出(ここではr=i−d)し、d単位時間過去のデータ値となるD[i−d]を読み出す。
ここで、データ入力手段20に入力されるデータの現在時刻tからの遅延時間である遡及量e、及び、データ出力手段30が出力する際の現在時刻tからの遅延時間である遡及量dをどのように利用するかについて説明する。
例えば、「遡及量e<遡及量d」の関係を満たすときは、データ出力手段30から出力されるデータのデータ値Dout(t−d)(図3中D[i−d]の値)は、データ入力手段20に入力されるデータのデータ値Din(t−e)(図3中D[i−e]の値)よりも相対的に過去の情報となる。
また、「遡及量e=遡及量d」の関係を満たすときは、データ出力手段30から出力されるデータのデータ値Dout(t−d)が、データ入力手段20に入力されるデータのデータ値Din(t−e)と相対的に同時刻の情報となる。
また、「遡及量e>遡及量d」の関係を満たすときは、データ出力手段30から出力されるデータのデータ値Dout(t−d)は、データ入力手段20に入力されるデータのデータ値Din(t−e)よりも相対的に未来の情報となる。
このように、時系列データ補完装置1は、0≦e<Nかつ0≦d<Nを満たす限り、任意の時間の情報を入力し、また、任意の時間の情報を出力することができる。なお、遡及量e及び遡及量dは、データ入力手段20及びデータ出力手段30に予め定数として設定されていることとしてもよいし、変数として外部から設定されることとしてもよい。
例えば、遡及量e及び遡及量dを変えることで、サッカーのボールを追跡し、その軌跡を時系列データとして取得可能な場合、シュートを行った瞬間の映像が画面上に映っていなくても、そのシュートシーンに画面が切り替わった段階で、時系列データを遡ってシュートを行った瞬間からのボールの軌跡を取得することができる。これによって、画面上にシュートを行った瞬間からのボールの軌跡を表示させることができる。また、野球における打球軌跡を時系列データとして取得可能な場合、e>dとすることにより、未来のボール軌跡を画面上に表示させることができる。
図1に戻って説明を続ける。
データ補完手段40は、記憶手段10に記憶される時系列データで、欠落したデータを、その欠落したデータの少なくとも前又は後の実データに基づいて補間関数を変えて補完するものである。このデータ補完手段40は、データ入力手段20から記憶手段10にデータを書き込んだ旨の通知「書き込み完了通知」があった段階で動作を行う。ここでは、データ補完手段40は、補完区間抽出手段41と、補完手段42と、データ更新手段43とを備えている。
補完区間抽出手段41は、記憶手段10に記憶されている時系列データの属性値を参照して、実データの有無を検出することで、欠落したデータの補完を行う補完区間を抽出するものである。
この補完区間抽出手段41は、現在時刻tから実データが何単位時間過去のデータであるかを、予め定めた実データの個数分探索し、その実データ間の区間を補完区間として抽出する。この抽出された補完区間は、補完手段42に通知される。なお、補完区間抽出手段41は、実データの値も同時に補完手段42に通知することとする。
ここで、図4を参照(適宜図1参照)して、補完区間抽出手段41が抽出する補完区間について説明する。図4は、補完区間の概念を説明するための説明図であって、(a)は入力された欠落のある時系列データを示し、(b)はその時系列データに対して補完区間を抽出した例を示している。
図4(a)では、データ入力手段20から記憶手段10に書き込まれた欠落のある時系列データを模式的に示し、右側の方が過去のデータを示している。なお、図4では、○印は欠落しているデータ(欠落データ)を示し、●印は実データを示している。
このとき、補完区間抽出手段41は、現在時刻tから過去に遡って、実データが存在する遡及量(何単位時間過去のデータであるかを表す値)を順次探索する。そして、現在時刻tからs番目の実データが存在したときの遡及量u(TR[s])を抽出する。
例えば、図4(b)に示すように、補完区間抽出手段41は、現在時刻tから0番目の実データが1単位時間過去のデータであった場合は、遡及量TR[0]=1とし、1番目の実データが4単位時間過去のデータであった場合は、遡及量TR[1]=4とする。このように、補完区間抽出手段41は、順次、遡及量TR[s]を探索する。
また、このとき、補完区間抽出手段41は、現在時刻tからs番目の実データのデータ値(DR[s])を抽出する。
なお、補完区間抽出手段41は、予め定めた最大遡及量Nlim(0≦Nlim<N:Nは記憶手段10に記憶されるデータの配列数)を超える遡及は行わないこととする。また、補完区間抽出手段41は、予め定めた実データの個数Sが探索された段階で以降の探索を行わないこととする。このとき、実データの個数が、S個に満たないS´個であった場合には、補完区間抽出手段41は、TR[S´]=TR[S´+1]=…=TR[S−1]=Nlim+1と設定する。
このように抽出(設定)された各遡及量TR[s](s=0,1,…,S−1)に基づいて、以下の(7)式に示すように、(S+1)個の区間U0〜USを開空間として設定することで、欠落したデータの区間、すなわち補完区間を表すことができる。
Figure 0004206369
この設定された区間U0〜USは、図4(b)に示すように、欠落したデータが連続している区間が1つの区間となる。なお、この区間は開区間でかつ整数の集合であるため、実データが連続する領域(例えば、図4(b)中のU2)では、欠落したデータが空(空集合φ)である。
図1に戻って説明を続ける。
補完手段42は、補完区間抽出手段41で抽出された補完区間(区間U0〜US)毎に、補完対象となる区間の少なくとも前又は後に存在する実データに基づいて、欠落したデータの補完を行うものである。なお、補完手段42は、すべての区間が空集合φ、すなわち欠落したデータがない場合は、補完処理を行わず、補完完了通知をデータ出力手段30に通知するものとする。
また、ここでは、補完手段42は、実データ計数手段42aと、補間関数決定手段42bと、補完データ生成手段42cとを備えている。
実データ計数手段42aは、補完区間抽出手段41で抽出された補完対象となる区間の時系列で前後の予め定めた時間区間に存在する実データの個数を計測するものである。この実データ計数手段42aで計測された実データの個数は、補間関数決定手段42bに出力される。なお、ここでは、実データ計数手段42aは、実データの個数を、補完対象となる、ある区間Usに対して、時系列で前に入力された実データの個数Nbeforeと、区間Usに対して、時系列で後に入力された実データの個数Nafterとに分けて計測する。
この区間Usの後に入力された実データの個数Nafter(s)は、以下の(8)式に示すように、区間Usの下限値(inf(Us))よりも小さい遡及量(dafterとする)で、0<dafter<inf(Us)に存在する属性値が“1”の要素(遡及量)からなる集合の要素数(s個)となる。
Figure 0004206369
一方、区間Usの前に入力された実データの個数Nbefore(s)は、以下の(9)式に示すように、区間Usの上限値(sup(Us))よりも大きい遡及量(dbeforeとする)で、sup(Us)<dbefore≦Nlimに存在する属性値が“1”の要素(遡及量)からなる集合の要素数となる。
Figure 0004206369
すなわち、実データ計数手段42aは、前記(8)式及び(9)式の要素数を計測することで、時間区間0〜Nlimにおける実データの個数を計測する。
補間関数決定手段42bは、実データ計数手段42aで計測された、補完対象となる区間における前後の実データの個数及びそのデータ値に基づいて、その区間の欠落したデータを補完するための補間関数を決定するものである。
以下、補間関数決定手段42bが、多項式の補間関数を決定する例について説明する。
ここでは、補間関数決定手段42bは、補完対象となる区間における前後の実データの個数に基づいて、以下の(10)式に示したK次の多項式による補間関数P(u)を決定することとする。
Figure 0004206369
そして、補間関数決定手段42bは、前記(10)式に示した多項式による補間関数P(u)の次数K及び係数ak(k=0,1,…,K)を決定する。
例えば、補間関数決定手段42bは、ある区間Usにおいて、遡及量が“0”からNlim(最大遡及量)に存在する実データの個数(総数)から“1”を減じた値を次数Kとする。この場合、補間関数決定手段42bは、区間Usの前後に入力された実データの個数であるNafter(s)((8)式参照)と、Nbefore(s)((9)式参照)とに基づいて、以下の(11)式により、次数Kを算出する。
Figure 0004206369
なお、Nafter(s)及びNbefore(s)の両方が“0”で、次数Kの値が“−1”となった場合は、補間関数決定手段42bは、補間関数を決定せず、区間Usに対しては補完処理を行わないこととする。
そして、補間関数決定手段42bは、以下の(12)式に示した行列演算により、係数ak(k=0,1,…,K)を算出する。なお、TR(k)(k=0,1,…,K)は、補完区間抽出手段41で設定された、現在時刻からk番目の実データが存在したときの遡及量を示す。また、DR(k)(k=0,1,…,K)は、遡及量TR(k)における実データの値を示す。
Figure 0004206369
これによって、前記(10)式の補間関数P(u)は、実データを点列としたときの、実データの全点(K+1)を通るK次の多項式となる。そして、この補間関数P(u)を用いることで、後記する補完データ生成手段42cにおいて、欠落したデータの値を算出することが可能になる。
なお、ここでは、補間関数決定手段42bは、次数Kを前記(11)式で示したように、(実データ数−1)で算出したが、以下の(13)式に示すように、予め定めた最高次数Kmaxで、次数Kを制限することとしてもよい。
Figure 0004206369
この場合も、次数Kの値が“−1”となった場合は、補間関数決定手段42bは、補間関数を決定せず、区間Usに対しては補完処理を行わないこととする。
また、補間関数決定手段42bは、前記(12)式で示したように、現在時刻から過去に遡って、予め定めた最大遡及量内の実データの値に基づいて、多項式の係数を算出したが、算出に利用する実データを、補完対象となる補完区間の近傍に限定することとしてもよい。
例えば、補間関数決定手段42bは、区間Usより遡及量が小さい側において区間Usに近い側から最大Mafter個まで、区間Usより遡及量が大きい側において区間Usに近い側から最大Mbefore個までの実データを使用する。ここで、補完対象となる補完区間の近傍の実データがL個、各実データのある時点までの遡及量をb0〜bL-1とする。なお、次数Kは、以下の(14)式に示すように、予め定めた最高次数Kmaxと、(L−1)との小さい値とする。
Figure 0004206369
この場合、補間関数決定手段42bは、以下の(15)式に示した行列演算により、係数ak(k=0,1,…,K)を算出する。なお、TR(k)(k=b0,b1,…,bL-1)は、補完区間抽出手段41で設定された、現在時刻からk番目の実データが存在したときの遡及量を示す。また、DR(k)(k=b0,b1,…,bL-1)は、遡及量TR(k)における実データの値を示す。
Figure 0004206369
補完データ生成手段42cは、補間関数決定手段42bで決定された補間関数を用いて、実データを合成することで、欠落したデータを補完するための補完データを生成するものである。
ここで、補完対象となる区間Usに着目すると、補間関数がP(u)の場合、現在時刻よりj∈Usだけ遡及した時刻における補完データ値Dins(j)は、Dins(j)=P(j)となる。そこで、補完データ生成手段42cは、補完対象となるすべての補完区間に対して、補間関数を用いることで補完データを生成する。
そして、補完データ生成手段42cは、補完データと、その補完データを生成したときの遡及時刻(遡及量)とを、データ更新手段43に出力する。
データ更新手段43は、補完手段42の補完データ生成手段42cによって生成された補完データを、記憶手段10に書き込むことで、欠落したデータを補完データに更新するものである。なお、データ更新手段43は、補完データ生成手段42cから出力される時刻の遡及量に基づいて、記憶手段10のデータ領域に補完データを書き込み、属性領域に、そのデータが補完データであることを示す属性値“2”を書き込む。
すなわち、データ更新手段43は、時刻の遡及量jにおける補完データの値がDins(j)であるとき、記憶手段10に対して、以下の(16)式に示すように、データ領域の値と、属性領域の値を書き込む。
Figure 0004206369
ここで、tは現在時刻、Nは記憶手段10の配列要素数、(mod N)はNで除算したときの剰余を示す。
そして、データ更新手段43は、欠落データの補完が完了した段階で、補完が完了した旨の通知「補完完了通知」を、データ出力手段30に通知する。これによって、データ出力手段30は、逐次補完済みの時系列データを出力することが可能になる。
以上説明したように、時系列データ補完装置1を構成することで、時系列に順次入力される時系列データにおいて、欠落したデータがあった場合でも、その欠落したデータの少なくとも前又は後の実データに基づいて、補完データを生成することができる。
また、時系列データ補完装置1は、欠落したデータの近傍に存在する実データの時間的変化によって、補間関数を変えて補完データを生成するため、実データに対して滑らかに補完を行うことが可能になる。
なお、時系列データ補完装置1は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させる時系列データ補完プログラムとして実現することもできる。この時系列データ補完プログラムは、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
[時系列データ補完装置の動作]
次に、図5を参照(適宜図1参照)して、本発明に係る時系列データ補完装置の動作について説明する。図5は、時系列データ補完装置の全体動作を示すフローチャートである。
(初期化ステップ)
まず、時系列データ補完装置1は、図示していない初期化手段によって、記憶手段10に対する書き込みアドレス、読み出しアドレスを初期化するとともに、属性領域に初期値を設定する(ステップS1)。
なお、図示していない初期化手段は、現在時刻に対して、予め定めた遡及量分ずらして、書き込みアドレス、読み出しアドレスを初期化する。また、初期化手段は、記憶手段10の属性領域に対して、「実データ」ではないことを示す属性を書き込むことで、初期化を行う。このように、書き込みアドレス及び読み出しアドレスを、それぞれ予め現在時刻からの遡及量分だけずらして初期化することで、任意の時刻のデータを入力し、任意の時刻のデータを出力することが可能になる。
(データ入力ステップ)
この初期化後、時系列データ補完装置1は、データ入力手段20によって、外部から逐次データを入力する(ステップS2)。
そして、時系列データ補完装置1は、実データが入力された場合、記憶手段10のデータ領域に、実データの値を書き込むとともに、属性領域に、実データを示す属性値(例えば、“1”)を書き込む。また、時系列データ補完装置1は、実データが入力されなかった場合、記憶手段10の属性領域に、データが実データでない(欠落データ)ことを示す属性値(例えば、“0”)を書き込む(ステップS3)。
(データ補完ステップ)
その後、時系列データ補完装置1は、データ補完手段40の補完区間抽出手段41によって、記憶手段10に記憶されている時系列データの属性値を参照して、実データの有無を検出することで、欠落したデータの補完を行う補完区間を抽出する(ステップS4)。なお、この補完区間抽出の動作(ステップS4)については、後で詳述することにする。
次に、時系列データ補完装置1は、補完手段42の実データ計数手段42aによって、ステップS4で抽出された補完対象となる区間(補完区間)の時系列で前後の予め定めた時間区間に存在する実データの個数を計測する(ステップS5)。この補完対象の区間における補完すべきデータの値は、その区間の前後に存在する実データの個数に強い相関を持っている。
そこで、時系列データ補完装置1は、補間関数決定手段42bによって、ステップS5で計測された実データの個数によって、欠落データの値を算出するための補間関数を決定する(ステップS6)。なお、このステップS6においては、補間関数を多項式とした場合、その係数を、前記(12)式又は前記(15)式に示したように、現在時刻から実データが存在するまでの遡及量と、実データの値とに基づいて決定することで、さらに滑らかな補完が可能になる。
そして、時系列データ補完装置1は、補完データ生成手段42cによって、ステップS6で決定された補間関数によって、補完対象となる区間の欠落データの値を算出し、補完データを生成する(ステップS7)。
そして、時系列データ補完装置1は、データ更新手段43によって、ステップS7で生成された補完データを記憶手段10のデータ領域に書き込むとともに、属性領域に補完データであることを示す属性値(例えば、“2”)を書き込む(ステップS8)。
(データ出力ステップ)
このように、記憶手段10に補完データが書き込まれた段階で、時系列データ補完装置1は、データ出力手段30によって、現時点の読み出しアドレスからデータを読み出して出力する(ステップS9)。
その後、データ入力手段20及びデータ出力手段30は、記憶手段10に対する書き込みアドレス及び読み出しアドレスを更新する(ステップS10)。
そして、データ入力手段20が、データがさらに継続して入力されるかどうかを判定し(ステップS11)、継続入力される場合(Yes)は、ステップS2に戻って補完動作を継続する。一方、データが継続入力されなくなった場合(No)は、時系列データ補完装置1は、動作を終了する。なお、ステップS11における判定は、例えば、データの欠落が予め定めた時間以上継続した場合、データが入力されなくなったものと判定する。
このように、時系列データ補完装置1を動作させることで、欠落のある時系列データが入力された場合、時系列データ補完装置1は、欠落部分の前後の実データに基づいて補間関数を変えて、欠落部分の補完データを生成する。これによって、時系列データ補完装置1は、欠落のない時系列データを出力することが可能になる。
(補完区間抽出動作)
次に、図6を参照(適宜図1参照)して、補完区間抽出手段41の動作(図5におけるステップS4の動作)について詳述する。図6は、補完区間抽出手段で行う補完区間抽出の動作を示すフローチャートである。
まず、補完区間抽出手段41は、現在時刻からの実データの遡及量を表す、予め定めた実データの個数S分の配列であるTR[0]、TR[1]、…、TR[S−1]を初期化する。ここでは、各配列の要素に対して、予め定めた最大遡及量Nlimを代入することで初期化を行う。
さらに、補完区間抽出手段41は、現在時刻からの実データのインデックスを示すデータインデックスsを初期化(値“0”)し、さらに、現在時刻からの遡及量iを初期化(値“0”)する(ステップS41)。
そして、補完区間抽出手段41は、記憶手段10の属性領域を参照し、属性領域のi番目の属性値が“1”(実データ)であるかどうかを判定する(ステップS42)。
ここで、属性領域のi番目の属性値が“1”でない場合(ステップS42でNo)は、ステップS46に進む。
一方、属性領域のi番目の属性値が“1”である場合(ステップS42でYes)、補完区間抽出手段41は、配列TR[s]にi、すなわち遡及量を設定する。また、このときの実データの値を、DR[s]に設定する。これによって、個々の補完区間が設定される(ステップS43)。
そして、補完区間抽出手段41は、データインデックスsに1を加算することで、データインデックスsを更新する(ステップS44)。
ここで、補完区間抽出手段41は、更新されたデータインデックスsと、予め定めた実データの個数Sとを比較し(ステップS45)、データインデックスsがS以上となった段階(ステップS45でNo)で動作を終了する。
一方、データインデックスsがS未満の場合(ステップS45でYes)は、遡及量iに1を加算することで、遡及量iを更新する(ステップS46)。
ここで、補完区間抽出手段41は、更新された遡及量iと、最大遡及量Nlimとを比較し(ステップS47)、遡及量iが最大遡及量Nlim以下の場合(ステップS47でYes)は、ステップS42に戻って動作を続ける。
一方、遡及量iが最大遡及量Nlimを超過した場合(ステップS47でNo)は、補完区間抽出の動作を終了する。
以上の動作によって、補完区間抽出手段41は、前記(7)式に示す区間U0〜USを設定することができる。このように抽出された補完区間、並びに、ステップS43で設定された実データの値DR[s]は、図5のステップS6における補間関数を決定する際に使用されることになる。
[データ補完動作の具体例]
次に、図7乃至図15を参照(適宜図1参照)して、時系列データ補完装置1における補間動作の具体例について説明する。図7乃至図15は、時系列データが入力されるたびに更新される記憶手段の内容と、そのときの補完区間の抽出内容とを示している。
なお、ここでは、記憶手段10におけるデータ領域Da及び属性領域Aa(図2参照)の配列の大きさNを“10”、最大遡及量Nlimを“9”、データ入力手段20における現在時刻からの遡及量eを“0”、データ出力手段30における現在時刻からの遡及量dを“2”とする。
また、ここでは、補間関数P(u)を線形関数又は零次ホールドとする。この補間関数の次数と係数は、以下の(規則i)〜(規則vi)の規則により決定するものとする。
(規則i)Nafter(s)=0かつNbefore(s)=0の場合
…補完せず
(規則ii)Nafter(s)=1かつNbefore(s)=0の場合
…DR[s−1]の零次ホールドにより補完
(規則iii)Nafter(s)=0かつNbefore(s)=1の場合
…DR[s]の零次ホールドにより補完
(規則iv)Nafter(s)≧1かつNbefore(s)≧1の場合
…DR[s−1]とDR[s]とを通る直線(線形関数)により補完
(規則v)Nafter(s)≧2かつNbefore(s)=0の場合
…DR[s−1]とDR[s−2]とを通る直線(線形関数)により補完
(規則vi)Nafter(s)=0かつNbefore(s)≧2の場合
…DR[s]とDR[s+1]とを通る直線(線形関数)により補完
ここで、Nafter(s)は、ある区間の後に入力された実データの個数(前記(8)式参照)で、Nbefore(s)は、ある区間の前に入力された実データの個数(前記(9)式参照)である。また、DR[s]等は現在時刻からs番目(遡及量TR(s))の実データの値である。
また、ここでは、入力される時系列データは、{5,7,NaN,13,NaN,NaN,16,NaN,NaN}(NaNはデータが欠落していることを示す)であったとする。
図7(a)の<データ入力時>に示すように、現在時刻t=0において、データDin=5が入力されると、データ入力手段20は、書き込みアドレスw(ここではアドレスAd「00」)のデータ領域Daに“5”、属性領域Aaに実データを示す属性値“1”を書き込む。なお、図中●印はデータが書き込まれたことを示す。
すると、データ補完手段40は、前記(7)式により、図7(b)に示すように、区間U0=φ(空集合)、区間U1=(0,Nlim+1)となる補完区間を抽出し、区間U1に対して補完を実行する。
このとき、前記(8)式よりNafter(1)=1、前記(9)式よりNbefore(1)=0で、前記(規則ii)の場合に合致するため、補間関数P(u)は零次ホールドP(u)=DR[00]=5となる。
従って、データ補完手段40は、図7(a)の<補完処理結果>に示すように、データ領域DaのD[01]〜D[09]に、D[00]の値の零次ホールド、すなわちコピー値(“5”)を書き込む。なお、図中■印は補完処理によりデータが更新されたことを示す。また、このとき、データ補完手段40は、属性領域AaのA[01]〜A[09]に、データ値が補間データであることを示す属性値“2”を書き込む。
そして、データ出力手段30は、遡及量d=2であるため、現在時刻t−2(tout=−2)の時点である読み出しアドレスr(ここではアドレスAd「08」)におけるデータ領域Daの値“5”を読み出して出力する。
次に、図8(a)の<データ入力時>に示すように、現在時刻t=1において、データDin=7が入力されると、データ入力手段20は、書き込みアドレスw(ここではアドレスAd「01」)のデータ領域Daに“7”、属性領域Aaに実データを示す属性値“1”を書き込む。
すると、データ補完手段40は、前記(7)式により、図8(b)に示すように、区間U0=U1=φ(空集合)、区間U2=(1,Nlim+1)となる補完区間を抽出し、区間U2に対して補完を実行する。
このとき、前記(8)式よりNafter(2)=2、前記(9)式よりNbefore(2)=0で、前記(規則v)の場合に合致するため、補間関数P(u)は線形関数P(u)=7−2uとなる。
従って、データ補完手段40は、図8(a)の<補完処理結果>に示すように、データ領域DaのD[02]〜D[09]にデータ値を書き込む。また、このとき、データ補完手段40は、属性領域AaのA[02]〜A[09]に、データ値が補間データであることを示す属性値“2”を書き込む。
そして、データ出力手段30は、遡及量d=2であるため、現在時刻t−2(tout=−1)の時点である読み出しアドレスr(ここではアドレスAd「09」)におけるデータ領域Daの値“3”を読み出して出力する。
次に、図9(a)の<データ入力時>に示すように、現在時刻t=2において、データDin=NaN、すなわちデータが欠落したとき、データ入力手段20は、書き込みアドレスw(ここではアドレスAd「02」)のデータ領域Daに任意の値、属性領域Aaに欠落データを示す属性値“0”を書き込む。なお、データ領域Daには必ずしもデータ値を書き込む必要はない。
すると、データ補完手段40は、前記(7)式により、図9(b)に示すように、区間U0=(−1,1)、区間U1=φ、区間U2=(2,Nlim+1)となる補完区間を抽出し、区間U0及び区間U2に対して補完を実行する。
このとき、区間U0においては、前記(8)式よりNafter(2)=2、前記(9)式よりNbefore(2)=0で、前記(規則vi)の場合に合致するため、補間関数P(u)は線形関数P(u)=9−2uとなる。また、区間U2においては、前記(8)式よりNafter(1)=2、前記(9)式よりNbefore(2)=0で、前記(規則v)の場合に合致するため、補間関数P(u)は線形関数P(u)=9−2uとなる。
従って、データ補完手段40は、図9(a)の<補完処理結果>に示すように、データ領域DaのD[02]〜D[09]にデータ値を書き込む。また、このとき、データ補完手段40は、属性領域AaのA[02]〜A[09]に、データ値が補間データであることを示す属性値“2”を書き込む。
そして、データ出力手段30は、遡及量d=2であるため、現在時刻t−2(tout=0)の時点である読み出しアドレスr(ここではアドレスAd「00」)におけるデータ領域Daの値“5”を読み出して出力する。
さらに、図10(a)の<データ入力時>に示すように、現在時刻t=3において、データDin=13が入力されると、データ入力手段20は、書き込みアドレスw(ここではアドレスAd「03」)のデータ領域Daに“13”、属性領域Aaに実データを示す属性値“1”を書き込む。
すると、データ補完手段40は、前記(7)式により、図10(b)に示すように、区間U0=φ(空集合)、区間U1=(0,2)、区間U2=φ、区間U3=(3,Nlim+1)となる補完区間を抽出し、区間U1及び区間U3に対して補完を実行する。
この区間U1においては、前記(8)式よりNafter(1)=1、前記(9)式よりNbefore(1)=2で、前記(規則iv)の場合に合致するため、補間関数P(u)は線形関数P(u)=13−3uとなる。
また、区間U3においては、前記(8)式よりNafter(3)=3、前記(9)式よりNbefore(3)=0で、前記(規則v)の場合に合致するため、補間関数P(u)は線形関数P(u)=11−2uとなる。
従って、データ補完手段40は、図10(a)の<補完処理結果>に示すように、データ領域DaのD[02]、D[04]〜D[09]にデータ値を書き込む。また、このとき、データ補完手段40は、属性領域AaのA[02]、A[04]〜A[09]に、データ値が補間データであることを示す属性値“2”を書き込む。
そして、データ出力手段30は、遡及量d=2であるため、現在時刻t−2(tout=1)の時点である読み出しアドレスr(ここではアドレスAd「01」)におけるデータ領域Daの値“7”を読み出して出力する。
以下、図11〜図15においても図7〜図10と同様に、補完区間毎に補間関数を決定し、その補間関数に基づいて、逐次欠落したデータの補完を行う。
これによって、入力された時系列データ{5,7,NaN,13,NaN,NaN,16,NaN,NaN}に対して、{5,3,5,7,10,13,14,15,16}の時系列データが生成される。ここでは、出力データが入力データから2単位時間遅れて出力される(遡及量e=0、遡及量d=2)ので、入力された時系列データの先頭の7つ、すなわち{5,7,NaN,13,NaN,NaN,16}は、出力データで2単位時間遅れたデータ、すなわち{5,7,10,13,14,15,16}に補完されて出力されることになる。このように、入力された時系列データのうちで、実データはそのまま保持され、欠落したデータ(NaN)に対してのみ適切に補完されたデータ列が生成されることになる。
本発明に係る時系列データ補完装置の構成を示したブロック図である。 記憶手段に記憶されるデータの配列構造を示す構成図である。 記憶手段に記憶される配列において、データの書き込み及び読み出しの関係を説明するための説明図である。 補完区間の概念を説明するための説明図であって、(a)は入力された欠落のある時系列データを示し、(b)はその時系列データに対して補完区間を抽出した例を示している。 本発明に係る時系列データ補完装置の全体動作を示すフローチャートである。 本発明に係る時系列データ補完装置の補完区間抽出手段で行う補完区間抽出の動作を示すフローチャートである。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=0の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=1の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=2の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=3の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=4の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=5の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=6の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=7の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。 補完処理の内容を説明するための説明図であって、(a)はt=8の時点における記憶手段の内容、(b)はそのときの補完区間の抽出内容を示している。
符号の説明
1 時系列データ補完装置
10 記憶手段
20 データ入力手段
30 データ出力手段
40 データ補完手段
41 補完区間抽出手段
42 補完手段
42a 実データ計数手段
42b 補間関数決定手段
42c 補完データ生成手段
43 データ更新手段

Claims (6)

  1. データの欠落した時系列データを入力し、その時系列データである実データに基づいて欠落したデータを補完する時系列データ補完装置であって、
    前記時系列データを記憶するための記憶手段と、
    前記時系列データを入力し、前記記憶手段に前記時系列データを時系列に書き込むデータ入力手段と、
    前記記憶手段に記憶されている時系列データにおいて、予め定めた時間区間内における時系列上で、前記欠落したデータの前又は後の少なくともいずれか一方に入力された前記実データの個数に対応した補間関数により、前記欠落したデータを補完した補完データを生成し、前記記憶手段に記憶するデータ補完手段と、
    このデータ補完手段によって補完された補完データ又は前記実データを、前記記憶手段から時系列に読み出して出力するデータ出力手段と、
    を備えていることを特徴とする時系列データ補完装置。
  2. 前記データ補完手段は、
    前記記憶手段に記憶されている時系列データに基づいて、前記データの欠落した補完区間を抽出する補完区間抽出手段と、
    この補完区間抽出手段で抽出された補完区間の時系列上前又は後の少なくともいずれか一方において、予め定めた時間区間内の前記実データの個数を計測する実データ計数手段と、
    この実データ計数手段によって計測された実データの個数と、当該実データの値とに基づいて、前記補間関数を決定する補間関数決定手段と、
    この補間関数決定手段によって決定された補間関数に基づいて、前記補完区間における前記欠落したデータを補完した補完データを生成する補完データ生成手段と、
    この補完データ生成手段で生成された補完データにより、前記記憶手段における前記欠落したデータを更新するデータ更新手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の時系列データ補完装置。
  3. 前記データ入力手段は、前記記憶手段に時系列に前記時系列データを書き込む際に、当該時系列データを、予め定めた遅延時間分だけ過去にずらした領域に書き込むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の時系列データ補完装置。
  4. 前記データ出力手段は、前記記憶手段から時系列に前記時系列データを読み出す際に、当該時系列データを、予め定めた遅延時間分だけ過去にずらした領域から読み出すことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の時系列データ補完装置。
  5. データの欠落した時系列データを入力し、その時系列データである実データに基づいて欠落したデータを補完する時系列データ補完方法であって、
    前記時系列データを入力し、記憶手段に前記時系列データを時系列に書き込むデータ入力ステップと、
    前記記憶手段に記憶されている時系列データにおいて、予め定めた時間区間内における時系列上で、前記欠落したデータの前又は後の少なくともいずれか一方に入力された前記実データの個数に対応した補間関数により、前記欠落したデータを補完した補完データを生成し、前記記憶手段に記憶するデータ補完ステップと、
    このデータ補完ステップによって補完された補完データ又は前記実データを、前記記憶手段から時系列に読み出して出力するデータ出力ステップと、
    を含んでいることを特徴とする時系列データ補完方法。
  6. データの欠落した時系列データを入力し、その時系列データである実データに基づいて欠落したデータを補完するために、コンピュータを、
    前記時系列データを入力し、記憶手段に前記時系列データを時系列に書き込むデータ入力手段、
    前記記憶手段に記憶されている時系列データに基づいて、前記データの欠落した補完区間を抽出する補完区間抽出手段、
    この補完区間抽出手段で抽出された補完区間の時系列上前又は後の少なくともいずれか一方において、予め定めた時間区間内の前記実データの個数を計測する実データ計数手段、
    この実データ計数手段によって計測された実データの個数と、当該実データの値とに基づいて、前記補間関数を決定する補間関数決定手段、
    この補間関数決定手段によって決定された補間関数に基づいて、前記補完区間における前記欠落したデータを補完した補完データを生成する補完データ生成手段、
    この補完データ生成手段で生成された補完データにより、前記記憶手段における前記欠落したデータを更新するデータ更新手段、
    このデータ更新手段によって更新された補完データ又は前記実データを、前記記憶手段から時系列に読み出して出力するデータ出力手段、
    として機能させることを特徴とする時系列データ補完プログラム。
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