JP4206103B2 - 保護具 - Google Patents

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Description

本発明は、手指に掛かる衝撃から手指を保護する保護具に関するものである。
従来、梱包作業や運搬作業等を始めとして、作業中に荷物や他のものが手指に衝突する際の衝撃から手指を保護するための保護具が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、保護具が手指を保護する態様は、同文献のような態様や、例えば、特定の手指のみを保護したい場合であれば、筒状の保護具を手指に挿通させた状態で保持させるものが考えられる。
特開平10―225471号公報
しかしながら、上記文献に係る保護具や、手指を挿通させるタイプの保護具を使用する場合において、不意にある方向から保護具に衝撃が加わった際に、その衝撃が加わる方向によっては、保護具が手指から離脱せずに、保護具自体が手指に強く衝突してしまい、手指に大きな損傷を与えてしまうおそれがある。
本発明は、このような不具合に着目したものであり、好適に手指を保護しつつ、不意な衝撃において保護具自体が手指を損傷させ難い、安全性の高い保護具を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る保護具は、内部に指保護空間を有し当該指保護空間の少なくとも一方に複数の手指を挿入させ得る指挿通口と当該指挿通口と直交する方向に前記手指を抜き取り得る抜き取り開口とを形成した剛性を有する保護具本体と、前記指保護空間内の所定位置において前記保護具本体を前記手指に装着させ且つ一定以上の作用力により前記装着を解除し得る弾性変形可能な手指支持機構とを具備するものであって、当該手指支持機構を、前記保護具本体の外側の前記抜き取り開口の開口端付近から前記指保護空間内へ突出する弾性突起と、前記保護具本体の内側から前記指保護空間外へ突出して複数の手指間に挟持させる挟持突起とを有するものとし、前記抜き取り開口付近における前記挟持突起と弾性突起の間の距離を、前記挟持突起を挟持する指の幅寸法よりも狭い寸法に設定していることを特徴とする。
ここで「剛性を有する」とは、外部からの衝撃を保護し得るに足る強度を有するものであれば良く、例えば金属であるか、特定の樹脂素材といったものが含まれる。また手指とは、特定の1本の指という意味ではなく、任意の複数の指をも含む概念である。
このようなものであれば、保護具本体に対して衝撃が加わった際には、保護具が手指を安全に保護するのみならず、衝撃が加わる方向によっては抜き取り開口から保護具を手指から離脱させることによって、保護具自体が手指に衝撃を与えてしまうという不具合を有効に回避することができる。
また本発明に係る保護具は、手指支持機構を、保護具本体において抜き取り開口と手指との間に空隙部を介在させ得る所定位置に手指を支持するように構成している。斯かる構成により、手指を開放させている抜き取り開口の方向から衝撃が加わった場合においても、抜き取り開口と手指との間に、空隙部が介在するように手指支持機構が手指を支持しているため、手指を開放させた仮想の平面に向かって衝撃が加わった場合でも手指に衝撃が直接伝わることなく保護具本体のみが衝撃を直接受けるため、安全に衝撃から手指を保護することが可能となる。
そして、保護具本体を好適に手指に装着させ得る具体的な構成として保護具本体を、手指の形状に沿った形状とすることが望ましい。
また装着時においても手指を自由に曲げ得るようにするため、抜き取り開口を、手掌側に位置付けるように構成することが好ましい。
手指を直接保護具本体に好適に装着するため、手指支持機構が、保護具本体側から指保護空間内へ突出する弾性突起を有していることが望ましい。また好適に保護具本体に弾性突起を位置付けるため、手指支持機構が、弾性突起を保護具本体に対して位置決めする位置決め手段をさらに有するものとすれば好ましい。具体的には、弾性突起を、保護具本体の外側から指保護空間内へ突出させるものとすれば、弾性突起の弾性による可動領域を指保護空間のスペースに制限されることなく好適に設定することができる。
そして手指を確実に指保護空間内に支持させるようにするため、弾性突起が手指の第一関節よりも基端側で手指に接するようにすることが好ましい。加えて、保護具本体を複数の手指を挿入させ得る指保護空間を有するものとした場合、複数の手指間に挟持させる挟持突起をさらに設けたものとすれば、より確実な装着状態を実現することが可能となる。
そして保護具本体の強度を担保しつつ構造の簡素化を図るため、保護具本体を一体成形によって構成することが望ましい。
以上の構成を有する保護具を、保護具本体が中指及び薬指を保護し得るように構成するものとすれば、人差し指と親指を自由として種々の作業に従事し易い構成であるばかりではなく、一対の立壁は人差し指及び小指に対して隣接する構成となるので、保護具本体によって保護される中指及び薬指のみならず人差し指及び小指をも含めた4本の指を好適に保護し得るものとすることができる。
本発明によれば、保護具本体に対して衝撃が加わった際には、保護具が手指を安全に保護するのみならず、衝撃が加わる方向によっては保護具を手指から離脱させることによって、保護具自体が手指に衝撃を与えてしまうことを有効に回避することが可能となる。ずなわち、好適に手指を保護しつつ、不意な衝撃において保護具自体が手指を損傷させ難い、安全性の高い保護具を提供することが可能となる。
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る保護具を図1〜図9に示す。この保護具Aは、例えば荷物の運搬、梱包作業などに用いるものであり、図8及び図9に示すように、本実施形態では左右何れかの手の中指F1及び薬指F2に装着し得るように構成したものとしている。
ここで、当該保護具Aは、内部に指保護空間Sを有し当該指保護空間Sの少なくとも一方に手指を挿入させ得る指挿通口1bと当該指挿通口1bとは別方向に手指を抜き取り得る抜き取り開口1aとを形成した剛性を有する保護具本体1と、指保護空間S内の所定位置において保護具本体1を手指に装着させ且つ一定以上の作用力により装着を解除し得る手指支持機構Xとを具備することを特徴としている。そして、「剛性を有する」とは、外部からの衝撃を保護し得るに足る強度を有するものであれば良く、例えば金属であるか、ABS樹脂やFRBといった樹脂素材も含まれる。
以下、保護具Aの具体的な構成について説明する。
保護具Aは、例えば樹脂製の保護具本体1と、後述する手指支持機構Xを構成する支持体2とを有している。
保護具本体1は、図1〜4に示すように、内部に指保護空間Sを有しており、上述の通り、指保護空間Sの一方に指挿入口と、当該指挿通口1bとは異なる方向に抜き取り開口1aとを有している。すなわち、指を挿入する方向並びに当該方向に直交する方向の2方向に向いて開放した形状を有している。
また保護具本体1は、手指の形状に沿った形状をなしている。具体的には、挿入する指の周縁に沿って立ち上がる周壁11と、当該周壁11に連続する頂壁12とを有している。
周壁11は、指挿通口1b付近における対向する2箇所に突起通過部110を有している。具体的には、後述する弾性突起を通過させるべく周壁11の縁部11aを切り欠くことによって、突起通過部110を設けている。
頂壁12は、図1〜4に示すように、2本の指の形状に沿うようドーム形状を2つ連続させた形状をなしている。そして当該ドーム形状における狭間である溝状部分12aには係合穴120を設けている。当該係合穴120は、後述する挟持突起22を通過させ且つ支持体2の弾性係合部220に弾性係合することによって位置決め手段Pを構成するものである。
支持体2は、例えばゴムなどの弾性体による一体成形品であり、図1、図2並びに図5〜図7に示すように、保護具本体1の外面に略密着するように成形された支持体本体20を主体としており、この支持体本体20から、弾性突起21、挟持突起22及び弾性係合部220をそれぞれ設けた構成をなしている。そしてそれら弾性突起21、挟持突起22及び弾性係合部220によって、保護具本体1を手指に安定して保持させ得る手指支持機構Xを構成している。
弾性突起21は、図2に示すように、保護具本体1の外側から指保護空間S内へ突出させるものとしている。そして弾性突起21を、手指の第一関節よりも基端側で手指に接するように構成している。そして弾性突起21の上向きの面を、手指を弾性により手指を押圧し得る押圧面21aとしている。
挟持突起22は、図2並びに図5〜図7に示すように、二本の手指、本実施形態では中指F1と薬指F2に挟持させる挟持突起22を有するものとしている。そして当該挟持突起22の上向きの面を、手指に接触・挟持される挟持面22aとしている。勿論挟持突起22は、保護具本体1が2本の指を保護しているために、1本のみの構成となっているが、指保護空間Sに3本以上の手指を挿入する場合には、勿論複数設けた構成としてもよい。また、手指の長手方向に沿って複数本設ける構成としてもよい。
弾性係合部220は、挟持突起22の基端部において上述した係合穴120を通過し、支持体本体20とともに、保護具本体1を厚み方向から挟み込む態様で弾性係合することにより、上述の位置決め手段Pを構成するものである。
しかして本実施形態に係る保護具Aは、図8に示すように、手指に装着した装着状態において、抜き取り開口1aを、手掌側に位置付けるようにし、2本の手指を自由に動かし得るものとなっている。しかし本実施形態は、図9に示すように、抜き取り開口1aを手の甲側に位置付けるように装着する態様を否定するものではない。
また装着状態において、図7に示すように保護具本体1において抜き取り開口1aと手指との間に空隙部を介在させた状態で手指を支持するように構成している。具体的に説明すると、弾性突起21並びに挟持突起22が、手指の第一関節よりも基端よりの所定位置において、両側から挟み込むように接しているとともに、挟持突起22もまた手指の第一関節よりも基端側において、中指F1並びに薬指F2に接している。
斯かる装着状態において、作業中に手指に不意に衝撃を受けた場合には、支持体2の弾性突起21、挟持突起22による支持が解除され、抜き取り開口1aの方向から手指を通過させて保護具Aが手指から離脱する。このとき、手首等の手における他の部位の動きと、斯かる保護具Aの離脱とが同時に相まってなされることにより、保護具A自体が手指に強い衝撃を与えてしまうことを有効に回避することが可能となる。
さらに、保護具Aを装着した手指が例えば厚み方向に挟まれるような事態となっても、図7に示すように、抜き取り開口1aと手指との間には空隙部Zが形成された状態で保護具Aが装着されているので、抜き取り開口1aの方向からの衝撃が直接手指に伝わることはなく、しかも手指に直接接触している弾性突起21並びに挟持突起22の有する弾性により衝撃が緩和されることとなる。特に本実施形態では、頂壁12が圧力や衝撃に強い部分球形状、いわゆるドーム形状をなしている。そのため、保護具本体1自体が、より強い衝撃に耐え得る構造となっている。
そして特に同図に示すように、平面状の押圧物によって手指が挟まれるような場合においては、保護具Aを中指F1と薬指F2に装着しているため、保護具Aに隣接している人差し指並びに小指においても保護された状態となるため、実質4本の手指が安全に保護されることとなる。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る保護具Aは、内部に指保護空間Sを有し当該指保護空間Sに指挿通口1bと抜き取り開口1aとを形成した剛性を有する保護具本体1と、一定以上の作用力により装着を解除し得る手指支持機構Xとを具備しているので、保護具本体1に対して衝撃が加わった際には、保護具Aが手指を安全に保護するのみならず、衝撃が加わる方向によっては抜き取り開口1aから保護具Aを手指から離脱させることによって、保護具A自体が手指に衝撃を与えてしまうという不具合を有効に回避得るものとなっている。
また、本実施形態に係る保護具Aは、保護具本体1において抜き取り開口1aと手指との間に空隙部Zを介在させ得る所定位置に手指を支持するように手指支持機構Xを構成しているので、手指を開放させている抜き取り開口1aを設けたの方向から衝撃が加わった場合においても、抜き取り開口1aと手指との間に、空隙部Zが介在するように手指支持機構Xが手指を支持しているため、手指を開放させた仮想の平面に向かって衝撃が加わった場合でも手指に衝撃が直接伝わることなく保護具本体1のみが衝撃を直接受けるため、安全に衝撃から手指を保護し得るものとなっている。そして、保護具本体1を手指の形状に沿った形状としているので、好適に手指に装着させ得ることができる。また抜き取り開口1aを、手掌側に位置付けているので、装着状態においても容易に手指を曲げものとなっている。
そして、保護具本体1側から指保護空間S内へ突出する弾性突起21を有しているので、手指を直接保護具本体1に好適に装着することでできる。具体的には保護具本体1の外側から指保護空間Sへ突出させるものとしているので、弾性突起21の弾性による可動領域を指保護空間Sのスペースに制限されることなく設定することができるため、種々の太さの手指に対して対応させ易いものとなっている。さらに、弾性突起21と当該弾性突起21を保護具本体1に対して位置決めする位置決め手段Pとを有するものとして、保護具本体1に弾性突起21を安定して位置付けている。また、手指の第一関節よりも基端側で弾性突起21が手指に接するように構成しているので、弾性突起21が手指を安定して支持し得るものとなっている。さらに、複数の手指間に挟持させる挟持突起22を設けることより、より安定して手指を支持し得るものとなっている。
また保護具本体1を一体成形によって構成しているので、保護具Aを構成する部品構成を有効に削減し且つ保護具本体1の強度を有効に向上させている。
そして、保護具本体1を、中指F1及び薬指F2を保護し得るように構成しているので、人差し指と親指を自由として種々の作業に従事し易い構成であるばかりではなく、一対の立壁は人差し指及び小指に対して隣接する構成となるので、保護具本体1によって保護される中指F1及び薬指F2のみならず人差し指及び小指をも含めた4本の指を好適に保護し得るものとなっている。
続いて、本発明の参考例について図面を参照して説明する。
参考例では、図10〜図16に示すように、断面視コの字状のチャンネル材を主体とした保護具本体3を採用している保護具Bについて詳述する。
参考例に係る保護具Bにおいても上記実施形態と同様に、内部に指保護空間Sを有し当該指保護空間Sの少なくとも一方に手指を挿入させ得る指挿通口3bと当該指挿通口3bとは別方向に手指を抜き取り得る抜き取り開口3aとを形成した剛性を有する保護具本体3と、指保護空間S内の所定位置において保護具本体3を手指に装着させ且つ一定以上の作用力により装着を解除し得る手指支持機構Xとを具備しているものである。すなわち図10に示すように、指保護空間Sを断面視コの字状のチャンネル材が有する一対の立壁間に手指保護空間Sを区画形成し、コの字状のチャンネル材における開放させた箇所を抜き取り開口3aとしている。すなわち、一対の立壁の外縁部を結ぶ仮想の平面を抜き取り開口3aとしているものである。
以下、保護具Bの具体的な構成について説明する。
保護具Bは、上述の通り、保護具本体3と、手指に装着する装着部たるインナー4とを主体としている。
保護具本体3は、一対の立壁31と、接続壁32とを有している。
一対の立壁31には、長手方向中央よりも指挿通口3bより且つ接続壁32よりの位置に係合孔312を設けている。そして当該係合孔312と、後述するインナー4に設けた係合突起412とによって、本発明に係る係合手段Yを構成している。
接続壁32は、図11、12に示すように、当該一対の立壁31の端部を接続しており、本参考例では平板状のものとしているが、接続壁32は当該平板状のものに限定されることはなく、例えば湾曲した形状を有し、立壁31とともに断面視U字形をなすものであってもよい。さらに、2本の指の形状に沿わせるべく、断面視概略M字形のものとしてもよい。
インナー4は、図10、13に示すように、中指F1及び薬指F2を覆いうる弾性を有する素材からなるものである。当該インナー4の両側方且つ基端よりの位置に上述の係合孔312に対して凹凸係合する係合突起412を設けている。勿論、インナー4の形状は図示のものに限られることはなく、中指F1及び薬指F2に一部分にのみ装着されるものとしてもよい。また、通常の5指を覆う手袋状のものとし、当該手袋状のものの中指F1並びに薬指F2に該当する箇所において、同図に示すインナー4と同様の形状をなすようなものとしてもよい。
しかして本参考例に係る保護具Bは、図10に示すように、手指に装着した状態において、抜き取り開口3aを、手の甲側に位置付けるように構成しているが、図15に示すように、手指を自由に動かすべく抜き取り開口3aを手掌側に位置付ける態様を妨げるものではない。そして、図16に示すように、保護具本体3において抜き取り開口3aと手指との間に空隙部Zを介在させ得る所定位置に手指を支持するようにしている。
斯かる装着状態において、作業中に手指に不意に衝撃を受けた場合には、係合手段Yにおける係合孔312と係合突起412との係合が解除され、抜き取り開口3aの方向から手指を通過させて保護具Bが手指から離脱する。このとき、手首等の手における他の部位の動きと、斯かる保護具Bの離脱とが同時に相まってなされることにより、保護具B自体が手指に強い衝撃を与えてしまうことを有効に回避することが可能となる。
さらに、図16に示すように、保護具Bを装着した手指が、厚み方向に挟まるような事態となっても、抜き取り開口3aと手指との間には空隙部Zが形成された状態で保護具Bが装着されているので、抜き取り開口3aの方向からの衝撃が直接手指に伝わることはなく、しかもインナー4の弾性により衝撃が緩和されることとなる。特に本参考例では、当該挟み込みの衝撃を、立壁31の端部311において、当該立壁31の厚み方向に直交する方向に受けることとなるため、より強い圧迫・挟み込みに耐え得る構造となっている。
そして特に同図に示すように、平面状の押圧物によって手指が挟まれるような場合においては、保護具Bを中指F1と薬指F2に装着しているため、一対の立壁31に隣接している人差し指並びに小指においても実質的に保護された状態となるため、実質4本の手指が安全に保護されることとなる。なお同図において、平面状の押圧物並びに人差し指、小指を模式的に図示している。
以上のような構成とすることにより、本参考例に係る保護具Bは、
保護具本体3を、一対の立壁31と、当該一対の立壁31の端部を接続する接続壁32とを有するものとすることにより、一対の立壁31の相対位置を好適に維持し得るとともに接続面によっても好適に手指を保護することができる。具体的には保護具本体3を、断面視コの字状のチャンネル材としているので、一対の立壁31並びに接続面を単純な構成によって実現している。
そして本参考例に係る保護具Bは、抜き取り開口3aを、手の甲側に位置付けて使用し得るように構成して、作業中に手掌側を好適に保護し得る構成としている。
また、手指に装着する装着部たるインナー4と、当該インナー4と保護具本体3とを所定位置で係合させる係合手段Yとを有する手指支持機構Xを設けることにより、手指を保護具本体3から離間させるときには、手指にインナー4を付帯させたままで保護具本体3とインナー4との係合を解除する構成として、保護具本体3に対して手指を離間させる際に手指に影響を与え難い構成となっている。具体的には、係合手段Yを、手指の第一関節の側方に該当する位置に設けているので、指において最も太い位置に位置付けることによって、係合手段Yと保護具本体3とを近接させることで係合手段Yの小型化を実現している。また係合手段Yは、凹凸係合といった単純な構成によって設けたものとしている。
また、装着部たるインナー4を、弾性素材によって構成しているので、保護具本体3に伝わる衝撃を有効に緩和することによって手指をより好適に保護し得るものとなっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では中指並びに薬指に装着する態様について説明したが、本発明は保護具を装着する指の本数や位置を限定するものではない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の第一実施形態に係る保護具を示す外観図。 同上。 同実施形態に係る保護具本体を示す外観図。 同上。 同実施形態に係る支持体を示す外観図。 同上。 同実施形態に係る模式的な平面図。 同実施形態に係る装着状態を示す図。 同上。 本発明の参考例に係る保護具を示す外観図。 参考例に係る保護具本体を示す外観図。 同上。 参考例に係るインナーを示す外観図。 参考例に係る装着状態を示す図。 同上。 参考例に係る作用説明図。
符号の説明
1、3…保護具本体
1a、3a…抜き取り開口
1b、3b…指挿通口
21…弾性突起
22…挟持突起
31…立壁
32…接続壁
4…装着部、インナー(インナー)
A、B…保護具
P…位置決め手段
S…指保護空間
X…手指支持機構
Y…係合手段
Z…空隙部

Claims (8)

  1. 内部に指保護空間を有し当該指保護空間の少なくとも一方に複数の手指を挿入させ得る指挿通口と当該指挿通口と直交する方向に前記手指を抜き取り得る抜き取り開口とを形成した剛性を有する保護具本体と、前記指保護空間内の所定位置において前記保護具本体を前記手指に装着させ且つ一定以上の作用力により前記装着を解除し得る弾性変形可能な手指支持機構とを具備するものであって、
    当該手指支持機構を、前記保護具本体の外側の前記抜き取り開口の開口端付近から前記指保護空間内へ突出する弾性突起と、前記保護具本体の内側から前記指保護空間外へ突出して複数の手指間に挟持させる挟持突起とを有するものとし、
    前記抜き取り開口付近における前記挟持突起と弾性突起の間の距離を、前記挟持突起を挟持する指の幅寸法よりも狭い寸法に設定していることを特徴とする保護具。
  2. 前記手指支持機構を、前記保護具本体において抜き取り開口と前記手指との間に空隙部を介在させ得る所定位置に前記手指を支持するように構成している請求項1記載の保護具。
  3. 前記保護具本体を、前記手指の形状に沿った形状としている請求項1又は2記載の保護具。
  4. 前記抜き取り開口を、手掌側に位置付けるように構成している請求項1、2又は3記載の保護具。
  5. 前記手指支持機構を、前記弾性突起と当該弾性突起を前記保護具本体に対して位置決めする位置決め手段とを有するものとしている請求項4記載の保護具。
  6. 前記弾性突起を、前記手指の第一関節よりも基端側で前記手指に接するように構成している請求項1、2、3、4又は5記載の保護具。
  7. 前記保護具本体を、一体成形によって構成している請求項1、2、3、4、5又は6記載の保護具
  8. 前記保護具本体を、中指及び薬指を保護し得るように構成している請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の保護具。
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