JP4204961B2 - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は液体漂白剤組成物に関するものであり、より詳しくは酸性条件において粘度安定性と過酸化水素の安定性に優れた液体漂白剤組成物に関する。
漂白剤は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物に使用できず、また特有の臭いを有していることから、これらの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及している。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ほう酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用され、また過酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用されており、特に使い易さの点で液体漂白剤組成物が好まれている。
また、液体漂白剤を衣料の漂白に使用する場合、洗濯機の中へ直接入れる場合が多いが、汚れに直接塗布することにより高い漂白効果が得られる。しかし、通常の液体酸素系漂白剤は粘度が低いため、汚れに塗布したときに汚れに浸透する前に流れてしまうなど使い勝手が悪いため、塗布して用いる場合は系を増粘させることが望まれる。このため、液体漂白剤を増粘させる方法として、特許文献1及び特許文献2に非イオン界面活性剤又は非イオン性高分子化合物を使用する方法、特許文献3に脂肪酸を配合する方法が開示されている。
さらに、特許文献4には不飽和カルボン酸とエチレン化不飽和モノマーとのコポリマーを増粘剤として使用した酸性濃厚液体成分が開示されている。
国際公開第94/11474号パンフレット 特開平10−130693号公報 米国特許第4900469号明細書 特開平2−300300号公報
上記特許文献1〜3の方法を酸性液体漂白剤に応用した場合、貯蔵後に溶液が白濁するなどの問題が生じる。特に漂白活性化剤配合系において安定化剤として特定構造の4級アンモニウム化合物を用い、特定構造の非イオン界面活性剤を用いた時に顕著である。溶液状態の変化はしばしば外観の低下をもたらし、使用者への心証低下など特に商品価値の点で望ましくない現象である。
また、特許文献4記載の増粘剤を、漂白活性化剤を含有する液体漂白剤組成物に配合すると、漂白活性化剤の分解が促進されるという問題があった。液体漂白剤に配合し得る増粘剤としては、他にキサンタンガムやガラクトマンナンゴン等の多糖類やカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体などが考えられるが、このような増粘剤は貯蔵中に過酸化水素の分解を引き起こすという問題があった。
従って本発明が解決する課題としては、粘度安定性に優れ、良好な液感を保ち、過酸化水素の安定性、特に漂白活性化剤を併用する場合の安定性にも優れた液体漂白剤組成物を提供することにある。
本発明は、(A)α,β−不飽和カルボン酸(以下、モノマー1という)に由来するモノマー単位及び分子中にモノマー1と共重合可能な不飽和結合と−SO3M又は−OSO3M(Mは陽イオンを示す。)を有する化合物(以下、モノマー2という)に由来するモノマー単位を含有する重合体〔以下、(A)成分という〕、(B)過酸化水素、並びに(C)水を含有し、20℃におけるpHが2〜6の液体漂白剤組成物に関する。
本発明によれば、粘度安定性に優れ、過酸化水素の安定性、特に漂白活性化剤を併用した場合の安定性にも優れた液体漂白剤組成物を提供することができる。従って、本発明の液体漂白剤組成物は、保存による粘度や漂白力の低下を抑えることができる。本発明の液体漂白剤組成物は、衣料等の繊維製品用として好適である。
<(A)成分>
本発明の(A)成分を構成するモノマー1は、α,β−不飽和カルボン酸であり、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸であり、より好ましくはアクリル酸、メタクリル酸である。
また、本発明の(A)成分を構成するモノマー2は、分子中にモノマー1と共重合可能な不飽和結合と−SO3M又は−OSO3M(Mは陽イオンを示す。)とを有する化合物であり、好ましくは下記の(1)及び(2)から選ばれる化合物であり、好ましくは(1)の化合物であり、より好ましくは2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はそのアルカリ塩である。
Figure 0004204961
〔式中、Rは、炭素数1〜6の炭化水素基であり、Xは−NR’−又は−C64−である。ここでR’は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、又はポリオキシアルキレン基を示す。Mは、陽イオンを示す。〕
また、(A)成分の重量平均分子量は、100,000〜10,000,000であり、好ましくは500,000〜7,000,000、より好ましくは1,000,000〜6,000,000である。尚、本発明における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定(溶出液:アクリロニトリルを10質量%含む0.2Mリン酸緩衝液、標準物質:ポリエチレングリコール)した分子量である。
また、(A)成分において、モノマー1とモノマー2の共重合割合は、モノマー1とモノマー2の合計中、モノマー1が5〜95質量%、更に10〜80質量%、特に30〜60質量%であり、残部がモノマー2であることが好ましい。
<(B)成分>
(B)成分は過酸化水素である。過酸化水素は、工業的には30〜50質量%の濃度の水溶液を用いることができ、貯蔵安定性のために少量のキレート剤などを含むものであってもよい。
<(D)成分>
本発明では、漂白性能の点から(D)成分として漂白活性化剤を含有することが好ましい。漂白活性化剤としては、分子中に−COOM、−SO3M、−OSO3M(Mは陽イオンを示す。)から選ばれる基と、炭素数5〜20、好ましくは7〜13、より好ましくは7〜11の炭化水素基を有し、4級アンモニウム基を有さない漂白活性化剤が好ましく、一般式(I)の化合物がより好ましい。
Figure 0004204961
〔式中、R1は炭素数5〜20、好ましくは7〜13、より好ましくは7〜11の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基であり、nは1又は0、好ましくは0の数であり、Xは−COOM、−SO3M、−OSO3M、好ましくは−COOM又は−SO3Mである。Mは陽イオン、好ましくは水素イオン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンを表す。〕
具体的に好ましい化合物としてはアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、アルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はその塩が挙げられる。特に炭素数6〜14、好ましくは7〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸もしくは炭素数6〜14、好ましくは7〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はそれらの塩が好ましい。具体的に好ましい化合物はオクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びそれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、よりナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が親油性汚れ漂白効果の点から好ましい。
<(E)成分>
また本発明では、溶液中で(D)成分を溶液中で安定化し、さらに漂白効果を向上させるために(E)成分として漂白活性化剤安定化剤を含有することが好ましい。(E)成分としては、分子中に4級アンモニウム基と、炭素数5〜20、好ましくは7〜13、より好ましくは7〜11の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基とを有する化合物が好ましく、更には−COOM、−SO3M、−OSO3M(Mは陽イオンを示す)から選ばれる基を分子中に有さない化合物が好ましく、具体的には、下記一般式(II)の化合物及び一般式(III)の化合物から選ばれる1種以上が好ましい。
Figure 0004204961
〔式中、R2、R4、R5は、それぞれ炭素数1〜20の炭化水素基であり、これらの内1つ以上、好ましくは1つが炭素数5〜20、好ましくは8〜14、より好ましくは8〜12の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基であり、残りは、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基が好ましい。また、R2はR4又はR5と連結して環を形成してもよく、ヘテロ原子を有する複素環であってもよい。R2とR4又はR5が連結して環を形成する場合は、酸素原子又は窒素原子を有する5員環又は6員環構造が好適である。R3は、メチレン基又はプロピレン基、好ましくはメチレン基である。R6、R8、R9、R10は、それぞれ炭素数1〜20の炭化水素基であり、これらの内1つ以上、好ましくは1つが炭素数5〜20、好ましくは7〜13、より好ましくは7〜11の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基であり、残りは、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Tは−COO−又は−OCO−であり、R7は炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Y-は陰イオン基、好ましくは硫酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよい炭素数6〜9のアリールスルホン酸イオンである。〕
(II)の化合物の具体例としては、R2が炭素数5〜20、好ましくは7〜14、より好ましくは7〜12のアルキル基であるアルキルジメチルシアノメチルアンモニウム塩が挙げられ、特にオクチルジメチルシアノメチルアンモニウム塩、ノニルジメチルシアノメチルアンモニウム塩、デシルジメチルシアノメチルアンモニウム塩、ドデシルジメチルシアノメチルアンモニウム塩、テトラデシルジメチルシアノメチルアンモニウム塩、ヘキサデシルシアノメチルアンモニウム塩、オクタデシルシアノメチルアンモニウム塩が挙げられる。
(III)の化合物の具体例としては、R6が炭素数5〜20、好ましくは7〜13、より好ましくは7〜11のアルカノイルオキシアルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられ、好ましいものとしてはオクタノイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩、ノナノイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩、デカノイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩、ドデカノイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
本発明では漂白効果の点から、特に一般式(III)の化合物が好ましく、R6が炭素数8〜12であり、Tが−COO−であり、R7が炭素数2又は3であり、R8、R9、R10がそれぞれ炭素数1又は2であり、Y-が炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオンであるものが最も好ましい。
<(F)成分>
さらに、本発明では洗浄性能の点から(F)成分として界面活性剤を含有することが好ましい。界面活性剤としては陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤を用いることができる。
陰イオン界面活性剤としては、分子中に炭素数10〜18、好ましくは10〜16、より好ましくは10〜15のアルキル基又はアルケニル基と、−SO3M基及び/又は−OSO3M基(Mは陽イオンを示す。)とを有する陰イオン界面活性剤が好ましい。具体的には上記炭素数のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩が好ましい。これらの中でも特に炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、もしくは炭素数10〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸、およびこれらの塩から選ばれる一種以上を配合することが好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が貯蔵安定性の点から良好である。
非イオン界面活性剤としては、炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基を有するポリオキシアルキレン(炭素数2又は3)アルキル又はアルケニルエーテルが好ましく、特に下記一般式(IV)の非イオン界面活性剤が良好である。
11−V−[(R12O)i−R13]j (IV)
〔式中、R11は、炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R12は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。R13は、炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子である。iは2〜15、好ましくは4〜10、より好ましくは4〜8の数を示す。Vは−O−、−COO−、−CON−又は−N−であり、Vが−O−又は−COO−の場合jは1であり、Vが−CON−又は−N−の場合jは1又は2である〕
一般式(IV)の化合物の具体例として以下の化合物を挙げることができる。
11−O−(C24O)k−H (IV−1)
〔式中、R11は前記の意味を示す。は2〜15、好ましくは4〜8の数である。〕
11−O−[(C24O)l/(C36O)m]−H (IV−2)
〔式中、R11は前記の意味を示す。l及びmはそれぞれ独立に1〜10、好ましくは2〜8の数であり、(C24O)と(C36O)はランダム付加体でもブロック付加体でもよい。〕
Figure 0004204961
〔式中、R11は前記の意味を示す。n及びpはそれぞれ独立に0〜10の数であり、n+pは2〜10、好ましくは4〜8の数である。R14、R15はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕
本発明では非イオン界面活性剤として(IV−1)の化合物及び/又は(IV−2)の化合物が洗浄効果の点から好適である。
陽イオン界面活性剤としては、下記一般式(V)のモノ長鎖アルキル(もしくはアルケニル)トリ短鎖アルキル型陽イオン界面活性剤が好ましい。
Figure 0004204961
〔式中、R16は炭素数8〜18、好ましくは10〜18、より好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R17、R18、R19は同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基である。Z-は陰イオン、好ましくは硫酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよい炭素数6〜9のアリールスルホン酸イオンである。〕
両性界面活性剤としては下記一般式(VI)の化合物又は一般式(VII)の化合物から選ばれる化合物が好ましい。
Figure 0004204961
〔式中、R20は炭素数8〜16、好ましくは10〜16、より好ましくは10〜14の直鎖アルキル基又はアルケニル基であり、R22、R23は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。R21は炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、cは0又は1、好ましくは1の数である。〕
Figure 0004204961
〔式中、R24は炭素数9〜23、好ましくは9〜17、より好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R25は炭素数1〜6、好ましくは1〜4、より好ましくは2又は3のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、dは0又は1の数、好ましくは0である。R26、R27は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であり、R28はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。Dは、−SO3 -、−OSO3 -から選ばれる基であり、特に−SO3 -が漂白洗浄効果の点から良好である。〕
本発明では一般式(IV)の非イオン界面活性剤、一般式(V)の陽イオン界面活性剤、及び一般式(VII)の両性界面活性剤が洗浄効果の点から好ましく、特に一般式(IV−1)の非イオン界面活性剤が最も好ましい。
<(G)成分>
また、過酸化水素を配合する場合、過酸化水素の安定性を向上させる目的から(G)成分として金属封鎖剤を含有することが好ましい。金属封鎖剤としては(G1)リン酸、トリポリリン酸、フィチン酸から選ばれるリン酸系化合物、(G2)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸から選ばれるホスホン酸、(G3)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1-ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸、(G4)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシンから選ばれるアミノ酸、(G5)ニトリロ3酢酸、イミノ2酢酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、グリコールエーテルジアミン4酢酸、ヒドロキシエチルイミノ2酢酸、トリエチレンテトラアミン6酢酸、ジエンコル酸から選ばれるアミノポリ酢酸、(G6)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキメチル酒石酸から選ばれる有機酸、(G7)アミノポリ(メチレンホスホン酸)、またはポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)、並びにこれらの塩を挙げることができ、より好ましくは(G2)のホスホン酸化合物、(G5)のアミノポリ酢酸化合物、(G6)の有機酸、及び(G7)の化合物、並びにこれらのアルカリ金属塩が好適である。
本発明では特にエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、クエン酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、エチレンジアミン2酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノジ酢酸から選ばれる化合物並びにこれらのナトリウム塩が最も好ましい。
<(H)成分>
本発明では(H)成分としてラジカルトラップ剤を含有することができる。ラジカルトラップ剤としてはフェノール性化合物が好適であり、特にフェノール、カテコール、ハイドロキノン、ピロガドール、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフタル酸、フェノールスルホン酸、没食子酸、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールが貯蔵安定性の点から好適である。
<(I)成分>
本発明では漂白洗浄効果を向上させる目的から(I)成分として溶剤を用いることができる。溶剤としては(1)炭素数1〜5の1価アルコール、(2)炭素数2〜12の多価アルコール、(3)下記の一般式(VIII)で表される化合物、(4)下記の一般式(IX)で表される化合物、(5)下記の一般式(X)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0004204961
〔式中、R29及びR30は、それぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を示すが、R29及びR30の双方が水素原子となる場合を除く。gは0〜10の数を、hは0〜10の数を示すが、g及びhの双方が0である場合を除く。R31及びR32は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示す。R33は炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕
(1)の炭素数1〜5の1価アルコールとしては、一般的にエタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールが挙げられる。これらの低級アルコールを配合することにより低温における系の安定性を更に向上させることができる。
(2)の炭素数2〜12の多価アルコールとしては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
(3)の化合物は、一般式(VIII)において、R29、R30がアルキル基である場合の炭素数は1〜4が特に好ましい。また、一般式(VIII)中、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの平均付加モル数のg及びhは、それぞれ0〜10の数である(g及びhの双方が0である場合を除く)が、これらの付加順序は特に限定されず、ランダム付加したものであってもよい。(3)の化合物の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン(p=2〜3)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(p=3)グリコールフェニルエーテル、フェニルカルビトール、フェニルセロソルブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。このうち、洗浄力及び使用感の点から、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グリコールモノフェニルエーテルが好ましい。
(4)の化合物としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示される。
また、(5)の化合物としては、アルキルグリセリルエーテル化合物が挙げられ、好ましくは一般式(X)中のR33が炭素数3〜8のアルキル基の化合物である。
これらのなかでも本発明の効果の点で(1)、(2)、(3)、(5)の水溶性溶剤が好ましく、特にエタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ペンチルグリセリルエーテル、オクチルグリセリルエーテル、ポリオキシエチレン(平均付加モル数1〜4)グリコールモノフェニルエーテルから選ばれる溶剤が好ましい。
<液体漂白剤組成物>
本発明の液体漂白剤組成物は、(A)成分を0.05%〜5質量%、特に0.05〜2質量%、(B)成分を0.05%〜20質量%、更に0.1〜10質量%、特に0.5〜6質量%含有することが好ましい。また、(D)成分を0.05〜50質量%、更に0.1〜20質量%、特に0.5〜10質量%、(E)成分を0.05〜50質量%、更に0.1〜20質量%、特に0.1〜10質量%、含有することが好ましい。残部は水である。
また、(D)成分、(E)成分を使用する場合、(D)成分/(E)成分の質量比は、1/100〜100/1、更に1/10〜10/1、より更に1/5〜5/1、特に1/3〜3/1が好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物は、貯蔵安定性及び漂白洗浄効果の点から、(F)成分を0.05〜85質量%、更に0.5〜50質量%、より更に1〜30質量%、特に2〜20質量%含有することが好ましい。また、(G)成分を、(B)成分、特に過酸化水素の安定性の点から、0.001〜10質量%、更に0.005〜5質量%、特に0.01〜3質量%、(H)成分を0〜10質量%、更に0.001〜5質量%、特に0.005〜1質量%含有することが好ましい。また、(I)成分を0〜10質量%、更に0.1〜7質量%、特に0.5〜5質量%含有することが良好である。
本発明の液体漂白剤組成物は、上記成分を水に溶解乃至分散させた水溶液の形態であり、用いる水は、微量に水に溶解している金属を除去したイオン交換水又は蒸留水が貯蔵安定性の点から好適である。
また、本発明の組成物の20℃におけるpHは、過酸化水素の安定性、更には(D)成分を含有する場合は(D)成分の安定性からも、2〜6であり、より好ましくは2〜4である。従来、このような酸性の過酸化水素を含有する液体漂白剤組成物において、安定に増粘された液体漂白剤組成物を得ることは困難であったが、本発明では粘度や過酸化水素の安定性(特に経時安定性)を向上することができる。pH調整には、塩酸以外の無機酸や(G)成分の酸形態のものを用いることが好ましく、特に硫酸、リン酸、ホスホン酸、ホスホノカルボン酸が好ましい。塩酸等に由来する塩素イオンは、過酸化水素の安定性を低下させるため、組成物中の濃度は0.02質量%以下が好ましい。
さらに本発明の液体漂白剤組成物の20℃における粘度は、4〜1,000mPa・s、より好ましくは5〜500mPa・s、最も好ましくは10〜200mPa・sの範囲であることが、使い勝手の点から好適である。粘度の調整は、(A)成分の種類や配合量の調整によってもよいが、その他の増粘剤の併用も安定性を損なわない程度で用いてもよい。
実施例1
(1)液体漂白剤組成物
下記成分を用いて表1〜2の液体漂白剤組成物を調製した。
Figure 0004204961
(2)評価
得られた液体漂白剤組成物について、下記方法により漂白活性化剤の安定性、過酸化水素の安定性、及び粘度を測定した。結果を表1〜2に示す。
(2−1)漂白活性化剤の安定性
液体漂白剤組成物を70℃で7日間保存し、保存前後の漂白活性化剤の量を高速液体クロマトグラフィーで測定し、下式により漂白活性化剤の残存率(%)を算出した。
Figure 0004204961
(2−2)過酸化水素の安定性
保存前及び40℃で1ヶ月保存後の液体漂白剤組成物中の有効酸素量を、1/10N過マンガン酸標準液を用いた滴定により測定し、下式により過酸化水素の安定性を測定した。
Figure 0004204961
(2−3)粘度の測定方法
保存前及び40℃で1ヶ月保存後の液体漂白剤組成物の20℃における粘度をそれぞれ(株)東京計器製B型粘度計(型式BM)を用いて測定した。
Figure 0004204961
Figure 0004204961

Claims (9)

  1. (A)α,β−不飽和カルボン酸(以下、モノマー1という)に由来するモノマー単位及び分子中にモノマー1と共重合可能な不飽和結合と−SO3M又は−OSO3M(Mは陽イオンを示す。)を有する化合物(以下、モノマー2という)に由来するモノマー単位を含有する重量平均分子量が500,000〜10,000,000の重合体、(B)過酸化水素、並びに(C)水を含有し、20℃におけるpHが2〜6の液体漂白剤組成物。
  2. (A)が、アクリル酸、マレイン酸、メタクリル酸、クロトン酸から選ばれる化合物をモノマー1とし、下記の(1)及び(2)から選ばれる化合物をモノマー2とする重合体である請求項1記載の液体漂白剤組成物。
    Figure 0004204961

    〔式中、Rは、炭素数1〜6の炭化水素基であり、Xは−NR’−又は−C64−である。ここでR’は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、又はポリオキシアルキレン基を示す。Mは、陽イオンを示す。〕
  3. 20℃における粘度が4〜1,000mPa・sである請求項1又は2記載の液体漂白剤組成物。
  4. 20℃における粘度が10〜1,000mPa・sである請求項1〜3の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
  5. (D)漂白活性化剤を含有する請求項1〜の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
  6. (E)漂白活性化剤安定化剤を含有する請求項1〜5の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
  7. (F)界面活性剤を含有する請求項1〜6の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
  8. (G)金属封鎖剤を含有する請求項1〜7の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
  9. (A)におけるモノマー1とモノマー2の共重合割合が、モノマー1とモノマー2の合計中、モノマー1が10〜60質量%であり、残部がモノマー2である、請求項1〜8の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
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