JP4204748B2 - ガードレールおよび視線誘導灯 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガードレールおよび視線誘導灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路に沿って配置されたガードレールには視線誘導の機能が求められるが、夜間その存在がわかりにくく、またガードレールの曲がり具合がわかりにくいことがある。このため、従来、ガードレールを白色に塗装したり、反射式または自発光のデリニエータをガードレールのポールなどに等間隔に取付け、離散的な点でドライバに線形を表示していた。
【0003】
また反射テープなどをガードレールに貼付け、ヘッドライトの反射光により線形を表示していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の従来例は、ドライバが点と点を繋いで頭の中で線として結び線形を認識する必要があった。
【0005】
また後者の従来例は、ヘッドライトの届く範囲しか表示できず、ヘッドライトの光量により視認性にばらつきがでたり、ヘッドライト故障時には表示ができなかった。
【0006】
したがって、この発明の目的は、ヘッドライトと無関係に視覚的に線として道路線形を認識できるガードレールおよび視線誘導灯を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のガードレールは、光源と、細長板状であって一端面より前記光源の光を入射し前面が発光面となる導光板とを備え、前記導光板がガードレール本体の長さ方向に延びるように前記導光板を前記ガードレール本体の前面に設置し、1ガードレールにつき前記光源と前記導光板が複数配置されているガードレールであって、
複数の前記光源と前記導光板が前記ガードレール本体に器具本体を介して取付けられ、前記器具本体は前記ガードレール本体よりも弱い強度を有し、前記ガードレール本体の凹部に収まる大きさで凹部に沿って細長状に形成され、前記光源および前記導光板が前記器具本体の前面にそれぞれ取付けられているものである。
【0008】
請求項1記載のガードレールによれば、デリニエータと比べ、道路線形を視覚的に線として認識できるため、ドライバからの視認性が高く、線の途切れの有無から、分岐路の有無などの情報も認識できる。また反射テープなどと比べ、遠方からも線形を視認でき、視認性のばらつきを抑えることができ、ヘッドライトの故障時にも道路線形が表示でき、ヘッドライト故障時に最悪でも道路線形を認識しながら通行できる。
【0009】
請求項2記載のガードレールは、前記光源が発光ダイオードである。
【0010】
請求項2記載のガードレールによれば、請求項1と同様な効果がある。
【0013】
請求項3記載の視線誘導灯は、請求項1記載のガードレールに適用される前記光源および前記導光板を有するものである。
【0014】
請求項3記載の視線誘導灯によれば、請求項1と同様な効果のほか、既存のガードレールに取付けて道路に設置することができ、既設のガードレールに取付けることができるようにもできる。
【0015】
請求項4記載の視線誘導灯は、請求項2記載のガードレールに適用される前記光源および前記導光板を有するものである。
【0016】
請求項4記載の視線誘導灯によれば、請求項2と同様な効果のほか、既存のガードレールに取付けて道路に設置することができ、既設のガードレールに取付けることができるようにもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1から図3により説明する。すなわち、このガードレールは、光源1を有しガードレール2の長さ方向に連続的な略線状をなす発光面3を有する視線誘導灯4を取付けている。実施の形態では、発光面3がガードレール2の幅方向にも広がった略面状をなし、発光面3がガードレール2の凹部5に配置される。また視線誘導灯4をガードレール2の凹部に沿って連続して配置している。視線誘導灯4は、光源1である複数の発光ダイオードと、各発光ダイオードに隣接されてその照射光を側面より入射し前面より発光する発光面3である複数の導光板からなる。各発光ダイオードは発光ダイオードの個数を少なくするため、導光板の長手方向に照射するように取付けている。
【0020】
また形状および大きさに関して、取付金具など周辺部材を含めてもガードレールの凹部に収まる厚さおよび幅にし小型化している。器具本体7は例えば樹脂製やアルミニウム製など、ガードレール2より強度が弱く、ガードレール2が壊れるときには確実に器具本体7も壊れ、ガードレール2が壊れることで乗員への衝撃をやわらげ、かつ車両を誘導する機能を損なわないようにする。点灯回路は別置または本体組み込みのどちらでもかまわない。6はガードレール2を支持する支柱である。
【0021】
このように、ガードレール2に線または面状に自発光の視線誘導灯4を取付けることで、ドライバが線として道路線形を認識することができる。また既存のガードレールに取付けることにより有利な長さを確保するため、導光板を複数枚まとめて器具本体7を構成している。
【0022】
この実施の形態によれば、デリニエータと比べ、視覚的に線として道路線形を認識できるため、ドライバからの視認性が高く、線の途切れの有無から、分岐路の有無などの情報も認識できる。また反射テープなどと比べ、遠方からも線形を視認でき、視認性のばらつきを抑えることができ、ヘッドライトの故障時にも道路線形が表示でき、ヘッドライト故障時に最悪でも道路線形を認識しながら通行できる。
【0023】
また視線誘導灯4を凹部5に収めており、道路方向への突出部分がないため、通行の妨げにならず車両通行上の支障がなく、従来のガードレールが有する車両の誘導等の機能を損なわず、多少車両がガードレールをこすっても照明装置を破損しない。
【0024】
この発明の第2の実施の形態を図4および図5に示す。すなわち、ガードレール2…の凹部5に各ガードレール2…ごとに視線誘導灯4…を設け、複数のガードレール2…の接合部8には視線誘導灯4を取付けないようにして、断続的な構成としている。その他は第1の実施の形態と同様である。
【0025】
この発明の第3の実施の形態を図6および図7に示す。すなわち、ガードレール2…は、各ガードレール2…の凹部5に複数の視線誘導灯4…を相互に隙間9があく間隔をおいて取付けて、断続的な構成としている。なおガードレール2…の接合部8も視線誘導灯4を取付けないようにしている。その他は第1の実施の形態と同様である。
【0026】
なお、実施の形態は光源として発光ダイオードを使用したが、冷陰極管、蛍光管、白熱灯を用いてもよいし、ライトチューブやELを用いることもある。さらに導光板を用いずに直接または被覆用透光板を介して照射するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載のガードレールによれば、デリニエータと比べ、道路線形を視覚的に線として認識できるため、ドライバからの視認性が高く、線の途切れの有無から、分岐路の有無などの情報も認識できる。また反射テープなどと比べ、遠方からも線形を視認でき、視認性のばらつきを抑えることができ、ヘッドライトの故障時にも道路線形が表示でき、ヘッドライト故障時に最悪でも道路線形を認識しながら通行できる。
【0028】
請求項2記載のガードレールによれば、請求項1と同様な効果がある。
【0030】
請求項3記載の視線誘導灯によれば、請求項1と同様な効果のほか、既存のガードレールに取付けて道路に設置することができ、既設のガードレールに取付けることができるようにもできる。
【0031】
請求項4記載の視線誘導灯によれば、請求項2と同様な効果のほか、既存のガードレールに取付けて道路に設置することができ、既設のガードレールに取付けることができるようにもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のガードレールの部分斜視図である。
【図2】(a)は視線誘導灯の正面図、(b)はその概略断面図である。
【図3】(a)はその部分正面図、(b)はその断面図である。
【図4】第2の実施の形態の部分斜視図である。
【図5】(a)はその部分正面図、(b)はその断面図である。
【図6】第3の実施の形態の部分斜視図である。
【図7】(a)はその部分正面図、(b)はその断面図である。
【符号の説明】
1 光源
2 ガードレール
3 発光面
4 視線誘導灯
5 凹部
Claims (4)
- 光源と、細長板状であって一端面より前記光源の光を入射し前面が発光面となる導光板とを備え、前記導光板がガードレール本体の長さ方向に延びるように前記導光板を前記ガードレール本体の前面に設置し、1ガードレールにつき前記光源と前記導光板が複数配置されているガードレールであって、
複数の前記光源と前記導光板が前記ガードレール本体に器具本体を介して取付けられ、前記器具本体は前記ガードレール本体よりも弱い強度を有し、前記ガードレール本体の凹部に収まる大きさで凹部に沿って細長状に形成され、前記光源および前記導光板が前記器具本体の前面にそれぞれ取付けられているガードレール。 - 前記光源が発光ダイオードである請求項1記載のガードレール。
- 請求項1記載のガードレールに適用される前記光源および前記導光板を有する視線誘導灯。
- 請求項2記載のガードレールに適用される前記光源および前記導光板を有する視線誘導灯。
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