JP4203892B2 - 畳表の塗装装置 - Google Patents
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Description
また、カビの発生やダニ類等の発生を完全に防止するためには大量の化学薬品を使用しなくては効果的でなく、その面からも人体への悪影響を深刻なものとしていた。
また、上記した従来の化学薬品が、その防カビ・殺虫・殺菌効果を発揮できることができる期間は、通常、3〜4月程度と短期間であるため、その面でも問題を有していた。
さらに、上記した従来のい草や畳は極めて燃えやすいので、暖房機器が転倒した際等において容易に畳に着火して火災を生じることにもなっていた。
本発明は、畳表の防カビ・殺菌・殺虫・抗菌・脱臭・耐火を図ることができる塗装方法に好適に用いることができ、畳表の表面と裏面より、静電塗装と遠赤外線の照射による乾燥を繰り返して殺菌・殺虫並びに防カビ加工をすることができる畳表の塗装装置を提供することを目的とする。
第1の発明にあっては、
上部に設けてある上部搬送コンベヤ(11)と、
下部に設けてある下部搬送コンベヤ(12)と、
畳表を繰り出す一対の繰出ローラ(17,18)と、
上部搬送コンベヤ(11)に沿って設けてある表面側静電塗装装置(20)と、
表面側静電塗装装置(20)の下手側に設けてある表面側遠赤外線ヒータ(21)と、
下部搬送コンベヤ(12)に沿って設けてある裏面側静電塗装装置(24)と、
裏面側静電塗装装置(24)の下手側に設けてある裏面側遠赤外線ヒータ(25)と、
静電気発生装置(28)と、
を備えており、
表面側静電塗装装置(20)は、顔料樹脂溶液を畳表の表面に吹付けるスプレー式塗装機(23)を有する静電塗装室(22)を有し、
裏面側静電塗装装置(24)は、顔料樹脂溶液を畳表の裏面に吹付けるスプレー式塗装機(27)を有する静電塗装室(26)を有していることを特徴とする、
畳表の塗装装置である。
装置機枠(10)と、
装置機枠(10)の上部に設けてある上部搬送コンベヤ(11)と、
装置機枠(10)の下部に設けてある下部搬送コンベヤ(12)と、
上部搬送コンベヤ(11)の終端と下部搬送コンベヤ(12)の始端とを連結する垂直コンベヤ(13)と、
上部搬送コンベヤ(11)の始端と対峙する畳表導入コンベヤ(14)と、
下部搬送コンベヤ(12)の終端に設けてありモータ(16)によって駆動され畳表を繰り出す一対の繰出ローラ(17,18)と、
下部搬送コンベヤ(12)の終端と対峙する畳表取出コンベヤ(15)と、
上部搬送コンベヤ(11)に沿って設けてある表面側静電塗装装置(20)と、
表面側静電塗装装置(20)の下手側に設けてある表面側遠赤外線ヒータ(21)と、
下部搬送コンベヤ(12)に沿って設けてある裏面側静電塗装装置(24)と、
裏面側静電塗装装置(24)の下手側に設けてある裏面側遠赤外線ヒータ(25)と、
静電気発生装置(28)と、
を備えており、
表面側静電塗装装置(20)は、
上部搬送コンベヤ(11)の始端側を囲繞する静電塗装室(22)と、
静電塗装室(22)内に配設され、顔料樹脂溶液を畳表の表面に吹付けるスプレー式塗装機(23)と、
を有し、
裏面側静電塗装装置(24)は、
下部搬送コンベヤ(12)の始端側を囲繞する静電塗装室(26)と、
静電塗装室(26)内に配設され顔料樹脂溶液を畳表の裏面に吹付けるスプレー式塗装機(27)と、
を有していることを特徴とする、
畳表の塗装装置である。
本発明に係る畳表の塗装装置の作用を説明する。なお、ここでは説明を分かりやすくするために、本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで参考のためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
上記畳表(T)の移送において、畳表(T)は、まず、表側静電塗装装置(20)によって静電塗装される。
これによって、畳表(T)に付着した微生物菌(バクテリア・カビ・藻類)や、ダニ等の人に危害を加える微生物やその卵等を殺菌・殺虫できる。
さらに、畳表(T)の裏面にも、裏面側静電塗装装置(24)を用いて上記した静電塗装と同様な静電塗装を行うとともに、裏面側遠赤外線ヒータ(25)により畳表(T)を加熱することができ、付着した微生物菌(バクテリア・カビ・藻類)や、ダニ等の人に危害を加える微生物やその卵等を殺菌・殺虫できる。
表1に示すように、単一セラミックスでは、例えば、シリカの場合、脱臭率は良いが、抗菌率は大腸菌には8.4重量%と低く、ブドウ状球菌に対して30.1重量%と低い。マグネシアの場合は、脱臭率は表中で一番低いが、抗菌率では非常に高い。
図2は図1に示す畳表の塗装装置の概略平面図である。
図1において、10は床面F上に設置した長尺の装置機枠であり、装置機枠10は、その上部と下部に、それぞれ相当な長さの上部搬送コンベヤ11と下部搬送コンベヤ12とを設置しており、上部搬送コンベヤ11の終端と下部搬送コンベヤ12の始端とは垂直コンベヤ13によって連絡されている。
一方、同様に装置機枠10の一端側であって、上部搬送コンベヤ11の始端側の直下をなす個所には畳表取出コンベヤ15が配設されている。
さらに、下部搬送コンベヤ12の終端には、モータ16によって駆動される一対の繰出ローラ17,18が取付けられている。
まず、上部搬送コンベヤ11に沿って表面側静電塗装装置20と表面側遠赤外線ヒータ21とを配設している。
かかるスプレー式塗装機23によって、付着力付与剤としての樹脂溶液中に、所望の顔料と、抗菌性・脱臭性・耐火性セラミックス粉末等とを混入し、必要に応じて、同抗菌性セラミックスをさらに混入した塗料液であるセラミックス顔料樹脂溶液等を、畳表Tの表面に吹付け、塗料液を畳表Tの内部にまで浸透させることができる。
一方、アルコールとしては、メチルアルコールを好適に用いることができる。
また、表面側赤外線ヒータ21は、ガス焚式遠赤外線パネルヒータであり、5〜50μmに及ぶ長波長の遠赤外線を畳表Tの表面に照射して、畳表Tを内部に至るまで加熱することができる。なお、符号21aはガスコントローラである。
すなわち、裏面側静電塗装装置24は、装置機枠10の下部であって、下部搬送コンベヤ12の始端側を囲繞する静電塗装室26と、静電塗装室26内に吊下状態に配設したスプレー式塗装機27とからなる。
また、裏面側赤外線ヒータ25は、ガス焚式遠赤外線パネルヒータであり、5〜50μmに及ぶ長波長の遠赤外線を畳表Tの裏面に照射して、畳表Tを内部に至るまで加熱することができる。符号25aはガスコントローラである。なお、図中、符号28は静電気発生装置である。
次に、上記した構成を有する塗装装置Aを使用した塗装方法について説明し、あわせて塗装装置Aの作用を説明する。
かかる畳表Tの移送において、畳表Tは、まず、表側静電塗装装置20によって静電塗装されることになる。
これによって、畳表Tに付着した微生物菌(バクテリア・カビ・藻類)や、ダニ等の人に危害を加える微生物やその卵等を殺菌・殺虫できる。
その効果は、両方のセラミックスとも、似たようなもので、ノミやダニ等の衛生害虫も、セラミックスのAg+ や陽イオンによって、その発生が阻止される。しかも、その効果は、理論上は半永久的に維持できるものである。
さらに、本実施例では、畳表Tの裏面にも、裏面側静電塗装装置24を用いて上記した静電塗装と同様な静電塗装を行うとともに、裏面側遠赤外線ヒータ25により畳表Tを加熱することができる。
ガス焚遠赤外線パネルヒータである表面側遠赤外線ヒータ21、裏面側遠赤外線ヒータ25を用いて乾燥すれば、発色性及び品質を向上でき、粉塵公害のない優れたセラミックスい草を製造できる。
なお、塗装液は、樹脂溶液の種類によっては、メチルアルコール等のアルコール成分を不要とすることができる。
10 装置機枠
11 上部搬送コンベヤ
12 下部搬送コンベヤ
13 垂直コンベヤ
14 畳表導入コンベヤ
15 畳表取出コンベヤ
16 モータ
17,18 繰出ローラ
20 表面側静電塗装装置
21 表面側遠赤外線ヒータ
21a ガスコントローラ
22 静電塗装室
23 スプレー式塗装機
24 裏面側静電塗装装置
25 裏面側遠赤外線ヒータ
25a ガスコントローラ
26 静電塗装室
27 スプレー式塗装機
28 静電気発生装置
Claims (2)
- 上部に設けてある上部搬送コンベヤ(11)と、
下部に設けてある下部搬送コンベヤ(12)と、
畳表を繰り出す一対の繰出ローラ(17,18)と、
上部搬送コンベヤ(11)に沿って設けてある表面側静電塗装装置(20)と、
表面側静電塗装装置(20)の下手側に設けてある表面側遠赤外線ヒータ(21)と、
下部搬送コンベヤ(12)に沿って設けてある裏面側静電塗装装置(24)と、
裏面側静電塗装装置(24)の下手側に設けてある裏面側遠赤外線ヒータ(25)と、
静電気発生装置(28)と、
を備えており、
表面側静電塗装装置(20)は、顔料樹脂溶液を畳表の表面に吹付けるスプレー式塗装機(23)を有する静電塗装室(22)を有し、
裏面側静電塗装装置(24)は、顔料樹脂溶液を畳表の裏面に吹付けるスプレー式塗装機(27)を有する静電塗装室(26)を有していることを特徴とする、
畳表の塗装装置。 - 装置機枠(10)と、
装置機枠(10)の上部に設けてある上部搬送コンベヤ(11)と、
装置機枠(10)の下部に設けてある下部搬送コンベヤ(12)と、
上部搬送コンベヤ(11)の終端と下部搬送コンベヤ(12)の始端とを連結する垂直コンベヤ(13)と、
上部搬送コンベヤ(11)の始端と対峙する畳表導入コンベヤ(14)と、
下部搬送コンベヤ(12)の終端に設けてありモータ(16)によって駆動され畳表を繰り出す一対の繰出ローラ(17,18)と、
下部搬送コンベヤ(12)の終端と対峙する畳表取出コンベヤ(15)と、
上部搬送コンベヤ(11)に沿って設けてある表面側静電塗装装置(20)と、
表面側静電塗装装置(20)の下手側に設けてある表面側遠赤外線ヒータ(21)と、
下部搬送コンベヤ(12)に沿って設けてある裏面側静電塗装装置(24)と、
裏面側静電塗装装置(24)の下手側に設けてある裏面側遠赤外線ヒータ(25)と、
静電気発生装置(28)と、
を備えており、
表面側静電塗装装置(20)は、
上部搬送コンベヤ(11)の始端側を囲繞する静電塗装室(22)と、
静電塗装室(22)内に配設され、顔料樹脂溶液を畳表の表面に吹付けるスプレー式塗装機(23)と、
を有し、
裏面側静電塗装装置(24)は、
下部搬送コンベヤ(12)の始端側を囲繞する静電塗装室(26)と、
静電塗装室(26)内に配設され顔料樹脂溶液を畳表の裏面に吹付けるスプレー式塗装機(27)と、
を有していることを特徴とする、
畳表の塗装装置。
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