JP4203850B2 - ニードル洗浄装置 - Google Patents
ニードル洗浄装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4203850B2 JP4203850B2 JP2003165695A JP2003165695A JP4203850B2 JP 4203850 B2 JP4203850 B2 JP 4203850B2 JP 2003165695 A JP2003165695 A JP 2003165695A JP 2003165695 A JP2003165695 A JP 2003165695A JP 4203850 B2 JP4203850 B2 JP 4203850B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- cleaning
- cleaning liquid
- container
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
- Cleaning In General (AREA)
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、数種の試液(検体、試薬など)を取り扱う分注装置等に設けられたニードルの洗浄に関し、特に、所定の分注作業が終了した後、ニードルに付着した試液を洗浄するためのニードル洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種ニードル洗浄装置は、試液を吸入する際にニードル先端部を試液に浸漬しなければならず、数種の試液を取り扱う場合には、一つの吸入や吐出作業(分注)工程が完了した後、次の分注工程を実行する前にニードル先端部に付着した試液(検体等を含む)を洗浄する必要がある。
【0003】
ところで、従来、例えば特開2001−305148号公報に開示された如く、分析装置に洗浄ポートとして設けられた洗浄容器(K1)に、洗浄液を容器下部より流入し一定量を貯溜して上部より排出させ、容器内洗浄液が流入口(K19)から排出口(K20)へ流動させることで、浸漬されたニードルの表面に付着した試液を洗浄液の流動によって洗浄すべく構成されたものが知られている(図1、4参照)。
しかしながら、このものの洗浄容器(K1)は、洗浄液の貯溜量を充分に確保するよう容積が大きく設定されているため、容器内における流動は、汚れた洗浄液を入れ換える程度の鈍いもので、浸漬による除去作用によるところが大であり、ニードルの表面に付着した試液をしっかりと洗浄することができず、また、多量の洗浄液を供給して流速を早め、容器内の流動を活発にし洗浄効果を上げることも考えられるが、洗浄液にはアルコールやヘキサンなどが用いられ、これらが再利用されることなく多量の汚れた廃液となってしまうため、廃棄処理の設備やコストなどの問題、環境汚染の問題などが生じ実用的でない。
【0004】
そこで、このものでは、中央にニードル(K3)の外径と略同一の穴(K13)を穿設した払拭部材(K11、K18)を洗浄液内に浸して設け、穴(K13)に挿入したニードル(K3)を抜き取る際に付着した汚れを拭い取るようにしてあるため、容器内を払拭部材(K11、K18)で遮る格好となり、その上側や穴(K13)の下面域など流動循環が行われない流れ溜まり部位が生じ、排出が適正に行われない危惧があり、また、払拭部材(K11、K18)自体に付着した汚れがそのまま残ってしまう危惧があって、この様な払拭部材(K11、K18)を用いずとも洗浄効果が期待でき洗浄装置の出現が望まれている。
なお上記符号と共に付した記号(K)は当該公報に所載の符号であることを示す。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−305148号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、ニードルを洗浄液のみで洗浄するものでありながら、洗浄液を細筒管体の内壁とニードル外周面との隙間を通過させるため、多量の洗浄液供給を必要とすることがなくなり、流速を高めて強い流動抗力をニードルに与えて洗浄することができ、表面に付着した試液を、従来の浸漬的な洗浄に比し格段に高めた洗浄力をもって洗い流すことができるばかりか、流入路と排出路に対しそれぞれ独立した流路管理が行えるようになり、付着した試液の種類や使用する洗浄液に対応した流入量の調整が行い易くなる。しかも、細筒管体内の洗浄液を瞬時に入れ換えることができるので、洗浄時のみ供給すれば良く殊更連続供給し続ける必要がなく、洗浄液の使用量を大幅に減少させて廃液処理の負担を軽減させることができるニードル洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、分注装置等に上下動可能に設けられ所定の試液を分注するためのニードルを洗浄するに、上部に前記ニードルの挿入部を有する筒状の洗浄容器内に、洗浄液を供給し排出することで所定方向へ流動する流路を形成せしめ、挿入されたニードルを洗浄液によって洗浄すべく構成された洗浄装置であって、前記洗浄容器内に、ニードル挿入用の上部が開口した細筒管体を立設すると共に、該細筒管体内の下部側から洗浄液を流入し上部側から流出せしめて、前記流路を、細筒管体内を流入路とし、細筒管体外周面と洗浄容器内周面とで形成される領域を排出路として構成し、前記細筒管体は、ニードル挿入前後でその容積率を大きく異なしめる内径で形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示するニードル洗浄装置を図面に基づいて詳細に説明する。図1はニードル洗浄装置の一部破断全体正面図、図2はニードル洗浄装置の平面図である。図に示すように、1はニードル2を用いて試薬を定量吸入し、吐出する分注機構を備えた分注装置や分析装置に設けられるニードル洗浄装置であって、該ニードル洗浄装置1は、内部に図示しない洗浄液供給手段に連結される洗浄液供給管111と洗浄液排出管112を備えた基台11と、該基台11上に立設された円筒(円形の筒状)管体よりなるニードル2を洗浄するための洗浄容器3とで構成される。
【0009】
前記洗浄容器3は、下部側が前記洗浄液排出管112に螺入連結され、上部が開口されニードル2を先端から挿入するための挿入部301が設けられると共に、該容器内中央に、ニードル挿入用の上部がテーパー状に開口した円筒状の細筒管体31が立設されており、内部が二重の筒構造として構成されている。
細筒管体31は、外径が約3mmのニードル2が挿入されるよう約6mmの内径に設定されており、下部側が前記洗浄液供給管111に螺入連結され、流入した洗浄液を上部の開口から、その外周となる洗浄容器3内の領域に流出するようになっている。なお、洗浄容器3、および細筒管体31は、螺着によって着脱可能に構成されている。これにより、洗浄容器3内には、細筒管体31内を、ニードル2を洗浄するための流入路311とし、細筒管体31の外周面と洗浄容器3内周面とで形成される領域を、洗浄後の廃液を前記洗浄液排出管112へ排出するための排出路312とする流路が形成され、洗浄液は挿入されたニードル2と細筒管体31の隙間を流動し、ニードル2に付着した試液を洗浄するようになっている。
なお、洗浄液を細筒管体31の上部開口から流出するに当たり、上部開口近傍の外周面に別途流出孔を穿設して上部開口からの流出量を少なくするようにしても良く、細筒管体31は、洗浄容器3を短尺にして下側から突出させるようにしても良い。
【0010】
一方、4は洗浄容器3の上部開口(挿入部301)に組として被嵌装着されたエアー噴出手段であって、該エアー噴出手段4は、周面部411と上面部412とを有し、上面部412の中央にニードルの挿通部413が形成された断面下向きコ字状をなす円形のカバー部材41と、前記挿通部413の内周面域に挿入されたニードル向けてエアーを噴出するよう設けられた噴出口414とで構成されている。
この噴出口414は、前記カバー部材41(上面部412)内部の円周廻りに、環状に形成されたエアー供給路415に連通されており、かつ、エアー供給路415からエアーを斜め下方に誘導噴出するように、所定間隔を存して噴出口414の配置位置に穿設された複数の流孔によって噴出傾斜路416に一体形成されている。これにより、エアー供給路415内にブロアー等の所定のエアー供給手段から供給された冷風または温風のエアーを流入せしめ、細筒管体31内で洗浄されたニードル2が上昇する際に、噴出傾斜路416を介して噴出口414から下方に向けて噴出させ、ニードル2に付着した洗浄液を飛散させるなどして乾燥することができるようになっている。その際、噴出したエアーは、前記挿通部413から外部に流出される。
なお、噴出傾斜路416は、複数の流孔にて形成したがエアー供給路415と同様に連続する環状流路としても良い。また、前記エアー供給路415は、前記上面部412に形成したが周面部411に形成し、噴出口414を洗浄容器3に直接的に穿設しても良く、上面部412を不要として前記挿通部413として挿入部301をそのまま用いる構成としても良い。
【0011】
図3はエアー噴出手段4の他の実施例を示すものであって、該エアー噴出手段4を、前記洗浄装置1の上部に一体的に設けるのではなく、隣接して独立したものを組として設けるようにしたものである。すなわち、エアー噴出手段4は、前記基台11を所定のスペースを確保し、該基台11上に前記洗浄液排出管112に連通させて円筒管5を立設し、その上部に被嵌装着したものである。この場合、噴出エアーにより飛散したニードル2に付着した洗浄液は、円筒管5内に滴下され洗浄液排出管112へ排出される。
【0012】
次に、本装置が分注装置に組み付けられた場合における洗浄工程について、図4のニードルの動作フローチャート、および図5のニードルの動作説明図に基づいて詳細に説明する。この分注装置は、前後、左右、上下(XYZ軸)方向の任意に動作制御される分注機構(図示しない)に設けられたニードル2によって、容器ユニットにセットされた複数の容器内に投入された異なる試薬(試液)A、B・・・nを順次所定のシリンジ(チューブ管)内に定量吸入し、吸入毎に所定の検体(試液)が入った試験管内に定量吐出(試験管が複数の場合は分配吐出)し、ニードル2を洗浄する工程を繰り返し行われるよう構成されたものである。
【0013】
すなわち、第一工程として、先ず、ニードル2は試薬Aの入った容器上に移動(S1)する。ここでニードル2を下降(S2)して試薬Aを定量吸入(必要において吐出する場合を含む)し、ニードル2を上昇(S3)する一連の作業工程(B1)を行い、試験管上に移動(S4)した後、同様にニードル2の下降(S5)、試薬Aを定量吐出、ニードル2の上昇(S6)する作業工程(B1)を行う。次いで、ニードル2は、洗浄装置1上に移動(S7)し、下降(S8)して前記細筒管体31内にその先端部(約50mm程度)を挿入すると、洗浄液が流入されてニードル2に付着した試薬Aを洗浄し、上昇(S9)する。その際、上昇するニードル2に対して前記噴出口414よりエアーが噴出され、付着した洗浄液を飛散し嵌挿する一連の作業工程(B2)が実行される。これを一工程として、ニードル2は、試薬Bの入った容器上に移動(S11)し、同じ動作を試薬nに至るまで順次繰り返す分注作業が行われるようになっている。なお、図3に示す実施例の場合には、ニードル2は、隣接するエアー噴出手段4へ移動し、昇降する乾燥工程が加わることになる。
また、試薬を吸入ではなく別途試液ボトルより供給し、吐出する機構を含む場合には、同様に洗浄液をシリンジやチューブ管内部(試薬が供給された経路を含む)を経由して吐出することで内部経路の洗浄が行われ、吸入を主体とするものにおいてもその様な経路全体の洗浄により行っても良く、また、その必要がない場合には、前記細筒管体31内の洗浄液を吸入し吐出することで洗浄するようにしても良い。
【0014】
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、ニードル2は複数の異なる試薬A〜nを順次吸入し、吐出する分注作業を行う際、一つの分注作業が終了する毎に、ニードル2の先端部に付着した試液(検体等を含む)を洗浄するのであるが、本発明における洗浄装置1は、洗浄液を供給し排出することで所定方向へ流動する流路を形成するにあたり、洗浄容器3内に、内部を二重筒構造とすべく上部が開口した細筒管体31を立設すると共に、細筒管体31内の下部側から洗浄液を流入し上部側から流出せしめて、流路が、前記細筒管体31内をニードル洗浄用の流入路311とし、細筒管体31の外周面と洗浄容器3の内周面とで形成される領域を排出路312として構成され、さらに、細筒管体31は、ニードル挿入前後でその容積率を大きく異なしめる内径で形成されている。
なお、ニードル2が複数設けられた分注機構に採用する場合には、基台11を延設せしめて洗浄装置1を複数連設させることで構成することは勿論、洗浄容器3を長形の筒状体として、内部に細筒管体31を複数立設せしめて構成しても良い。この場合、排出路312は、各流入路311、311・・・に対して共通のものとして形成されることになる。
【0015】
このため、従来のようにニードルに別途設けた部材を接触させて汚れを払拭するような構成を一切必要とすることが無くなり、ニードル2を洗浄液のみで洗浄するものでありながら、洗浄容器3の形状に影響を与えることなく、使用するニードルの外径に応じて細筒管体31の内径を任意に設定して、洗浄液を、細筒管体31の内壁とニードル2外周面との狭い隙間(流路)を通過(流動)させることができる。つまり、本実施例においては、外径が約3mmのニードル2に対して、細筒管体31の内径をニードル挿入前後でその容積率を大きく異なしめる内径となるよう約6mmのものを用い、洗浄液の流動隙間を平均1.5mm程度に設定してあり、流入した洗浄液は、僅かな供給量であってもこの狭い流動隙間を勢いよく流れることになる。
したがって、多量の洗浄液供給を必要とすることなく、通過流速を高め強い流動抗力をもってニードル2を洗浄することができ、表面に付着した試液を、従来の浸漬的な洗浄に比し洗浄力を格段に高めて洗い流すことができるばかりか、流入路311と排出路312に対しそれぞれ独立した流路管理が行えるようになる。
つまり、従来のように、ある程度洗浄容器内で洗浄液を滞留させて循環流動させながら排出する流動挙動管理を行う必要が無くなり、流入路311と排出路312とが区画されて独立流路として形成されているので、流入路311では流入から流出へ、排出路312排出への一方向流動による管理を行うことができ、付着した試液の種類や使用する洗浄液に対応した流入量の調整を行い易くすることができる。
その結果、細筒管体31内の洗浄液を瞬時に入れ換えることができるので、洗浄時のみ供給すれば良く、循環流動によらない一方向の流動の挙動制御とでき、殊更連続供給し続ける必要をなくした間欠供給管理が行えると共に、洗浄時における流入制御も連続的流入や瞬間的流入およびその繰り返し流入などバリエーションに富んだ流入(流動挙動)制御が行えるようになり、洗浄液の使用量を大幅に減少させて廃液処理の負担を軽減させることができる。更には、洗浄容器3は廃液の受け皿(器)として機能させれば良く、その形状変更なども細筒管体31とは独立して行うことができる。
なお、細筒管体31は、基台11に対して着脱可能となっていて、使用するニードルの外径や、洗浄液の流動物性等を勘案して異なる内径のものを数種用意しておき、適宜に取替えすることも可能である。
【0016】
また、洗浄後のニードル2に対しては、ニードル2の挿通部413が形成されたカバー部材41と、該挿通部413の内周面域に挿入されたニードル向けてエアーを噴出するよう設けられた噴出口414とで構成されたエアー噴出手段4が、付着した洗浄液を飛散し、または乾燥せしめるよう洗浄装置に組として設けられているので、ニードル2に付着した洗浄液を接触物質等を用いることなく吹き飛ばして乾燥を促進させることができ、次工程における吸入時に洗浄液が試液内に混入してしまうことを防止することができるばかりか、エアーは上昇するニードル2に対して噴出されるので、強い噴出抗力を与えることがてき、第1の実施例に開示した如くカバー部材41を洗浄容器の上部に一体的に組付することも、第2の実施例に開示した如く隣接して別体として構成することもでき、また、従来型の洗浄装置にも容易に採用することができる。
【0017】
また、前記噴出口414は、前記カバー部材41(上面部412)の円周廻りに、噴出傾斜路416を介してエアーを斜め下方に誘導噴出するよう形成されたエアー供給路415に連通されているので、洗浄後の上昇するニードル2に対して逆方向への噴出抗力をもってエアーを噴出することができ、付着した洗浄液を下方に飛散し、滴下させて、洗浄液がエアー噴出手段4の外部に飛散させることなく乾燥を促進することができる。なお、噴出口414は、所定間隔を存して穿設された複数の噴出孔で形成したが、スリット、多孔板等任意の形態で形成したものでも良い。
【0018】
そして、第1の実施例のように、前記エアー噴出手段4は、前記洗浄装置1の上部に一体的に設けた構成にあっては、ニードル2の洗浄工程と乾燥工程が一体となった作業工程(B2)として構成することができる。つまり、ニードル2が洗浄するための下降動作と、乾燥するための上昇動作との1回の昇降動作によって、洗浄と乾燥という2つの作業を一工程として行わせることができ、次工程への移行時間を短縮することが可能となり、しかも、部品点数の削減と装置の簡素化を図ることができる。また、エアー噴出手段4を洗浄するに際しても、上部を塞いでおくことで、前記細筒管体31からニードル2を挿入させない状態で洗浄液を噴出させて、カバー部材41の内周などに付着した埃や滴下した試薬等の汚れを洗い流すことができるばかりか、ニードル装着部をニードル2を装着させずに降下させて洗浄することも可能ならしめる利点がある。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、洗浄容器3内に、上部が開口した細筒管体31を立設すると共に、細筒管体31内の下部側から洗浄液を流入し上部側から流出せしめて、流路を、前記細筒管体31内域をニードル洗浄用の流入路311とし、細筒管体31の外周面と洗浄容器3の内周面とで形成される領域を排出路312として構成したことにより、ニードル2を洗浄液のみで洗浄するものでありながら、洗浄液を細筒管体31の内壁とニードル2外周面との隙間を通過させるため、多量の洗浄液供給を必要とすることなく、通過流速を高め強い流動抗力をもってニードル2を洗浄することができ、表面に付着した試液を、従来の浸漬的な洗浄に比し格段に高めた洗浄力をもって洗い流すことができるばかりか、流入路311と排出路312に対しそれぞれ独立した流路管理が行えるようになり、付着した試液の種類や使用する洗浄液に対応した流入量の調整を行い易くすることができる。しかも、細筒管体31内の洗浄液を瞬時に入れ換えることができるので、洗浄時のみ供給すれば良く殊更連続供給し続ける必要がなく、洗浄液の使用量を大幅に減少させて廃液処理の負担を軽減させることができる。
【0020】
また、本発明は、洗浄装置に、ニードル洗浄後の付着洗浄液を飛散し、または乾燥せしめるエアー噴出手段4を組として設けると共に、該エアー噴出手段4は、ニードル2の挿通部413が形成されたカバー部材41と、該挿通部413の内周面域に挿入されたニードル2に向けてエアーを噴出するよう設けられた噴出口414とで構成されているので、ニードル2に付着した洗浄液を接触物質等を用いることなく吹き飛ばして乾燥を促進させることができ、次工程における吸入時に洗浄液が試液内に混入してしまうことを防止することができるばかりか、エアーは上昇するニードル2に対して噴出されるので、強い噴出抗力を与えることがてき、カバー部材41を洗浄容器3の上部に一体的に組付することも、隣接して別体として構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアー噴出手段の一部破断側面図
【図2】エアー噴出手段の上面図
【図3】エアー噴出手段の他の実施例を示す一部破断側面図
【図4】ニードルの動作フローチャート
【図5】ニードルの動作説明図
【符号の説明】
1 ニードル洗浄装置
11 基台
111 洗浄液供給管
112 洗浄液排出管
2 ニードル
3 洗浄容器
301 挿入部
31 細筒管体
311 流入路
312 排出路
4 エアー噴出手段
41 カバー部材
411 周面部
412 上面部
413 挿通部
414 噴出口
415 エアー供給路
416 噴出傾斜路
5 円筒管
Claims (2)
- 分注装置等に上下動可能に設けられ所定の試液を分注するためのニードルを洗浄するに、上部に前記ニードルの挿入部を有する筒状の洗浄容器内に、洗浄液を供給し排出することで所定方向へ流動する流路を形成せしめ、挿入されたニードルを洗浄液によって洗浄すべく構成された洗浄装置であって、前記洗浄容器内に、上部が開口した細筒管体を立設すると共に、細筒管体内の下部側から洗浄液を流入し上部側から流出せしめて、前記流路を、前記細筒管体内をニードル洗浄用の流入路とし、細筒管体外周面と洗浄容器内周面とで形成される領域を排出路として構成し、前記細筒管体は、ニードル挿入前後でその容積率を大きく異なしめる内径で形成されていることを特徴とするニードル洗浄装置。
- 請求項1において、前記洗浄液は、流入路に挿入されたニードルとの間隙を流動するよう構成されていることを特徴とするニードル洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165695A JP4203850B2 (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | ニードル洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165695A JP4203850B2 (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | ニードル洗浄装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008202236A Division JP4692944B2 (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | エアー噴出手段を備えたニードル洗浄装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005000775A JP2005000775A (ja) | 2005-01-06 |
JP2005000775A5 JP2005000775A5 (ja) | 2005-10-27 |
JP4203850B2 true JP4203850B2 (ja) | 2009-01-07 |
Family
ID=34092100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003165695A Expired - Fee Related JP4203850B2 (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | ニードル洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4203850B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5203983B2 (ja) * | 2009-01-08 | 2013-06-05 | 株式会社東芝 | 自動分析装置 |
JP2011257386A (ja) | 2010-05-10 | 2011-12-22 | Toshiba Corp | 自動分析装置 |
JP5924113B2 (ja) * | 2012-05-15 | 2016-05-25 | 株式会社島津製作所 | ニードル洗浄機構 |
CN107010586B (zh) * | 2017-05-15 | 2022-11-01 | 威海福瑞机器人有限公司 | 桌面型批量移液装置 |
CN107824564B (zh) * | 2017-11-22 | 2023-12-29 | 安派科生物医学科技(丽水)有限公司 | 一种洗针池 |
JP7136223B2 (ja) * | 2018-10-23 | 2022-09-13 | 株式会社島津製作所 | オートサンプラ |
CN112170361B (zh) * | 2020-10-09 | 2023-09-22 | 嘉兴晶铸生物科技有限公司 | 一种集成式清洗装置及其集成式清洗结构组件 |
CN115463910B (zh) * | 2022-09-27 | 2023-08-15 | 郑州大学第一附属医院 | 一种消毒供应中心穿刺针清洗装置 |
-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003165695A patent/JP4203850B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005000775A (ja) | 2005-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4692944B2 (ja) | エアー噴出手段を備えたニードル洗浄装置 | |
CN104903729B (zh) | 自动分析装置 | |
KR101168989B1 (ko) | 잉크젯 프린터의 기포제거장치 및 그 장치를 이용한기포제거방법 | |
US3590863A (en) | Washer for hospital and laboratory glassware and the like | |
JP2009042067A (ja) | 自動分析装置 | |
JP4203850B2 (ja) | ニードル洗浄装置 | |
WO2006016528A1 (ja) | ピペットチップ | |
JPH06222065A (ja) | 流体プローブ洗浄装置および方法 | |
CN105934676B (zh) | 自动分析装置 | |
JP2013134142A (ja) | 自動分析装置 | |
CN108970981B (zh) | 一种中药炮制用的辅助加工设备 | |
JPH07229905A (ja) | ピペット洗浄装置 | |
JP2010230342A (ja) | 溶出試験装置 | |
JP5243547B2 (ja) | 連続フローピンウォッシャ | |
JP4118553B2 (ja) | フイルター用クリーニング装置 | |
CN110662964A (zh) | 废液处理装置、方法以及样本分析仪 | |
CN112517290A (zh) | 吹气式针头清洗装置以及吹气式清洗点胶针头方法 | |
JP4443271B2 (ja) | 自動分析装置 | |
CN109070148B (zh) | 用于分析仪器的探针清洗站 | |
US20070204886A1 (en) | Lift/immersion bath | |
JP4098464B2 (ja) | 生化学自動分析装置 | |
JP3784236B2 (ja) | 浸漬型膜分離装置のための散気装置 | |
CN210815932U (zh) | 吹气式针头清洗装置 | |
JP4780341B2 (ja) | ピペット洗浄装置及び洗浄方法 | |
JPH08285861A (ja) | ノズル洗浄装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050803 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080730 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080916 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081002 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |