JP5203983B2 - 自動分析装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来の自動分析装置では、洗浄機構における内壁部分の状態が変化したのみで、そのメンテナンスのために洗浄機構全体を取り外さなければならず、維持・管理作業が非常に煩雑であった。さらに、交換する度に新たな洗浄機構を用意しなければならず、メンテナンスのコストが嵩むという問題があった。
(全体構成)
この発明の第1実施形態にかかる自動分析装置100の全体構成の概略について、図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態にかかる自動分析装置100の概略構成を示す全体斜視図である。
図1に示すように第1試薬庫110の内部には、複数の試薬ボトル180を環状に並べて設置可能な試薬ラック111が設けられている。この試薬ラック111に設置された試薬ボトル180には、標準試料や被検試料に含まれる各項目の成分に対して選択的に反応する第1試薬が入っている。また、この試薬ラック111は、後述する制御部300によって制御された試薬ラック駆動部311により、試薬ボトル180を収容した状態で回転可能にされている。
また、第2試薬庫120は、図1に示すように第1試薬庫110の近傍に配置され、当該第1試薬庫110と同様の構成となっている。つまり第2試薬庫120内部には、試薬ボトル180を収容し、回転移動可能に構成された試薬ラック121を備える。また試薬ラック121には、標準試料や被検試料に含まれる各項目の成分に対して選択的に反応する第2試薬が入った試薬ボトル180が設置される。また、本発明における自動分析装置は、複数の試薬庫を有するものに限られず、例えばこの第2試薬庫120を備えない構成であってもよい。
また、図1に示すように反応ディスク130は、第1試薬庫110の周囲を囲うように円環状に形成される。この反応ディスク130には、自動分析装置100によって分析・測定を行うための検体および試薬を収容する反応管131が、当該反応ディスク130の形状に合わせて円環状に配列されて設置される。この反応管131は、上端が開放されており、この開口部分から第1・第2試薬や検体を分注可能とするため、開口部分が上方へ向くように反応ディスク130に設置される。また、反応ディスク130は、反応管131を収容したまま回転移動する。なお、本実施形態にかかる反応ディスク130は、本発明にかかる「分析手段」の一例に該当する。
当該反応ディスク130の周囲には、分注アーム112が設けられる。この分注アーム112は、反応ディスク130の近傍で略垂直に立設する回動軸112aと、当該回動軸112aの上端に回動軸112aと略直交して回動可能に接続されたアーム部112bと、当該アーム部112bの回動軸112a側に対する他端に接続されたプローブ112cとを備えて構成される。分注アーム112は、回動軸112aを軸中心として、アーム部112bおよび当該アーム部112bの先端に接続されたプローブ112cが回動するように構成されている。このプローブ112cの回動範囲は、少なくとも第1試薬庫110に収容された試薬ボトル180の注入口181と、反応管131との間を往復可能とする範囲である。またプローブ112cは、アーム部112bに対し、上下動(昇降)可能に接続されている。またこのプローブ112cは、ポンプを備えており第1試薬庫110に収容された試薬ボトルの注入口181から試薬を吸引し、検体が収容された反応管131に吐出・分注する。
また、図1に示すようにサンプラ140は、円盤状の外形を有し、第1試薬庫110、反応ディスク130および第2試薬庫120の近傍に配置される。また、このサンプラ140は上面に、所定個数の検体容器141を収容可能な検体ラック(不図示)を複数備えており、回転移動して検体容器141を検体ラックごと移動させる。当該検体容器141には、各項目の標準試料や被検試料などの検体が収容されている。
また、図1に示すように反応ディスク130とサンプラ140との間には、サンプリングアーム142が設置される。サンプリングアーム142は、分注アーム112、122と同様の構成となっており、回動軸142a、アーム部142bおよびプローブ142cを備えている。また、回動軸142aを軸中心とし、アーム部142bを介してプローブ142cが回動する。プローブ142cの回動範囲は、サンプラ140に収容された検体容器141と、反応管131との間となる。また、プローブ142cは、サンプラ140に収容された検体容器141から検体を吸引し、反応管131に吐出・分注する。
また、図1に示すように、攪拌ユニット150は反応ディスク130の近傍であって、サンプリングアーム142の位置より、反応ディスク130の回転方向における下流側へ配置される。サンプラ140にあった検体が分注され、かつ第1試薬庫110、第2試薬庫120にあった試薬が分注された各反応管131は、反応ディスク130の回転移動により、当該攪拌ユニット150の位置まで移動する。攪拌ユニット150は搬送されてきた反応管131に内蔵された、検体と試薬の混合液を攪拌する。このように検体と試薬とが、反応管131内で攪拌されることにより、検体内の特定の成分と試薬との反応が生じ、検体の吸光度が変化する。
また、図1に示すように、測光ユニット160は反応ディスク130の近傍であって、攪拌ユニット150の位置より、反応ディスク130の回転方向における下流側(進行方向側)へ配置される。攪拌された検体と試薬の混合液を有する反応管131は、反応ディスク130によって、攪拌ユニット150の攪拌位置から下流側に配置された測光ユニット160の位置(図1参照)まで移動する。測光ユニット160は、搬送されてきた反応管131に内蔵され、攪拌された検体と試薬の混合液の吸光度を測定する。このように測光ユニット160で検体の吸光度を測定することにより、検体内における特定の成分についての濃度を得ることができる。
また、測光ユニット160により吸光度を測定され、分析が終了された検体と試薬の混合液は、反応管洗浄ユニット170により反応管131から廃棄される。また混合液が廃棄された状態の反応管131は、反応管洗浄ユニット170により洗浄される。
次に本実施形態における試薬庫の構成につき、図1における洗浄機構200を例として図2〜5を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態における各プローブの回動軌跡と洗浄機構200との位置関係を示す概略上面図である。図3は、本発明にかかる第1実施形態にかかる洗浄機構200の外観を示す概略斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態にかかる第1内壁203、第2内壁204に対し、壁部カバー210が装着された状態を示す概略断面図である。図5は、本発明の実施形態にかかる洗浄機構200と、第1内壁203、第2内壁204および壁部カバー210の装着関係を示す概略斜視図である。なお、図2〜4における洗浄機構200は、プローブ142cを洗浄するためのものであるが、プローブ112c、122cを洗浄するための洗浄機構(不図示)も洗浄機構200と同様の構成である。
次に、図6を用いて、自動分析装置100の制御構成について説明する。図6は、この発明の実施形態にかかる自動分析装置100の構成を示すブロック図である。
以上説明した第1実施形態にかかる自動分析装置100の作用及び効果について説明する。
以上説明した第1実施形態における自動分析装置100の洗浄機構200は、第1壁部201および第2壁部202と、第1内壁203および第2内壁204とを有して構成されているが、これに限られず例えば、第1内壁203、第2内壁204を設けず、第1壁部201および第2壁部202に、第1放出口205および第1パイプ207、第2放出口206および第2パイプ208を設けるように構成してもよい。この場合、壁部カバー210は、この第1壁部201、第2壁部202に装着される。
次にこの発明の第2実施形態にかかる自動分析装置について説明する。
第2実施形態にかかる自動分析装置100においては、前述の第1実施形態にかかる自動分析装置100と比較して洗浄機構200の収容領域の構成が異なる。その他の部分は第1実施形態にかかる自動分析装置100と同様である。以下、これらの相違点について図5および図7を参照して説明する。図7は、本発明にかかる第2実施形態にかかる洗浄機構200の外観を示す概略斜視図である。
110 第1試薬庫
111 試薬ラック
112 分注アーム
112a 回動軸
112b アーム部
112c プローブ
120 第2試薬庫
121 試薬ラック
122 分注アーム
122a 回動軸
122b アーム部
122c プローブ
130 反応ディスク
131 反応管
140 サンプラ
141 検体容器
142 サンプリングアーム
142a 回動軸
142b アーム部
142c プローブ
150 攪拌ユニット
160 測光ユニット
170 反応管洗浄ユニット
180 試薬ボトル
200 洗浄機構
201 第1壁部
202 第2壁部
203 第1内壁
204 第2内壁
205 第1放出口
206 第2放出口
207 第1パイプ
208 第2パイプ
209 取付部
210 壁部カバー
211 底部
212 廃液口
220 データ処理部
300 制御部
310 分析部
311 試薬ラック駆動部
312 アーム駆動部
313 反応ディスク駆動部
314 サンプラ駆動部
320 データ処理部
330 操作部
340 表示部
350 印刷部
360 記憶部
Claims (4)
- 試料容器から試料または、試薬容器から試薬を吸引するプローブと、
前記プローブを移動させる移動手段と、
前記移動手段により移動された前記プローブの少なくとも吸引部分が収容される収容領域を形成する壁部と、該収容領域内に設けられ、該収容領域内に移動された該プローブにおける前記吸引部分の外面に対して洗浄液を放出する放出口と、少なくとも該壁部の内面を覆うとともに該壁部に対し脱着可能な壁部カバーと、を有し、
前記壁部カバーは、前記壁部の少なくとも一部の形状に対応して被覆されるように、かつゴム部材により形成されており、かつ該壁部に沿って装着または取り外しされること
を特徴とする自動分析装置。 - 試料容器から試料または、試薬容器から試薬を吸引するプローブと、
前記プローブを移動させる移動手段と、
前記移動手段により移動された前記プローブの少なくとも吸引部分が収容される収容領域を形成する壁部と、該収容領域内に設けられ、該プローブの洗浄が行われる洗浄領域を形成するとともに該壁部に対し脱着可能な内壁と、該洗浄領域内に設けられ、該収容領域内に移動された該プローブにおける前記吸引部分の外面に対して洗浄液を放出する放出口と、
を有し、
前記内壁は、ゴム部材により形成されていること、
を特徴とする自動分析装置。 - 前記移動手段は、一端に回動軸が設けられるとともに他端に前記プローブが設けられた回動アームを有し、該回動軸を中心に該回動アームを回動させることにより、前記試料容器または前記試薬容器に対し、該プローブを近接または離隔させ、
前記洗浄機構は、前記移動手段による前記プローブの回動軌跡上に配置され、
前記壁部は、前記収容領域を囲うとともに、前記プローブの回動軌跡と交わる通過部分において切欠きを有しており、
前記洗浄機構は、前記プローブが前記移動手段により移動されることにより、該プローブは前記洗浄機構における前記壁部の前記一端の切欠きから前記収容領域に入り、また前記他端の切欠きから該収容領域から出るように形成されていること、
を特徴とする請求項1または2に記載の自動分析装置。 - 前記壁部は略箱状の形状を有するとともにその内側が前記収容領域となっており、かつ該壁部の該収容領域における底面と直交する側面には、前記プローブを通過可能とする通過溝が設けられており、
前記壁部の前記収容領域内における底面と略直交する方向に、一対の内壁が設けられており、
前記内壁の少なくとも一方には前記放出口が設けられており、
前記底面には、前記放出口から放出された前記洗浄液を流出する廃液口が設けられ
前記移動手段により移動された前記プローブは前記通過溝から前記収容領域に入り、前記内壁の間で前記洗浄液により洗浄され、
前記壁部カバーは、前記内壁に対し脱着可能であること、
を特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
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