JP4202976B2 - 貯湯式給湯器 - Google Patents
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Description
また、この電気給湯機は、必要に応じて追い焚きを可能とするため、追い焚き用熱交換器を配設したり、浴室内の暖房や乾燥をするために、暖房用熱交換器を配設したりしている。
また、貯湯タンク内の湯の温度を上げるために、ヒートポンプ等を用いた外部加熱回路により、貯湯タンクの湯を外部に取り出して加熱し貯湯タンクに戻す運転が行われるが、加熱して戻された湯は、貯湯タンクの上から順番にたまってくるため、暖房用熱交換器の周囲が加熱されるには時間がかかり、一時的に湯が取り出せない場合があるという問題を有している。
また、同様に、本第2発明の貯湯式給湯器は、貯湯タンクの上部に熱交換器を配設し、暖房や風呂の追い焚きを行う間接加熱回路と、貯湯タンクの湯を外部に取り出して加熱し貯湯タンクに戻す外部加熱回路とを備えた貯湯式給湯器において、前記外部加熱回路の加熱部より下流側の配管と、前記間接加熱回路の負荷より下流側の配管との間に、これら配管内を流通する流体の熱交換を行う補助熱交換器を設け、間接加熱回路における補助熱交換器より下流側の配管を2つの経路に分岐し、分岐した一方の経路を前記貯湯タンク内の熱交換器を経由し、他方の経路を直接、熱回収混合弁に合流させ、両経路を流れる循環液を混合するようにしたことを特徴とする。
この場合において、前記間接加熱回路として暖房用回路及び追い焚き用回路を設け、前記補助熱交換器は、外部加熱回路の配管と暖房用回路の配管との間に設けられるようにすることができる。
また、前記外部加熱回路における補助熱交換器より下流側の配管を分岐して設け、貯湯タンクの中間位置及び下部位置にそれぞれ接続されてなるようにすることができる。
その結果、暖房用熱交換器と追い焚き用熱交換器の周囲の湯を短時間で加熱し、常時湯を取り出せるとともに、外部加熱回路の熱が伝達される間接加熱回路により、長時間の暖房運転等を可能にすることができる。
この貯湯式給湯器は、貯湯タンク1(例えば、460L)から浴槽や蛇口に給湯するもので、貯湯タンク1の上部に暖房用熱交換器21を配設し暖房を行う暖房用回路2と、貯湯タンク1の上部に追い焚き用熱交換器31を配設し風呂の追い焚きを行う追い焚き用回路3と、貯湯タンク1の湯を外部に取り出して加熱し貯湯タンク1に戻す外部加熱回路4とを備えている。
そして、この貯湯式給湯器は、外部加熱回路4の加熱部15aより下流側の配管16aと、暖房用回路2の暖房機(負荷)11より下流側の配管23aとの間に、これら配管16a、23a内を流通する流体の熱交換を行う補助熱交換器5を設けている。
また、貯湯タンク1には、その底部位置に給水管6、上部位置に出湯管7を設けて、給水管6から給水することにより貯湯タンク1内の湯を押し上げるようにして、出湯管7から浴槽や蛇口に出湯するようにしている。
なお、浴槽には、貯湯タンク1の出湯管7と水道管Sの水道水側配管8とが接続されており、出湯管7の熱交換器配管32との合流部T2の上流側には、ソレノイドバルブ、流量センサ及び逆止弁を備えた温水制御手段9が設けられるとともに、水道水側配管8の熱交換器配管33との合流部T1の上流側には、同じ構成からなる水道水制御手段10が設けられている。
これらの制御手段9、10は、出湯管7からは貯湯タンク1の温水を、水道管Sからは水道水をそれぞれ浴槽に供給するに際し、浴槽に供給される温水及び水道水の温度に基づいて温水及び水道水の水量を調節し、浴槽の湯の温度及び湯量を適正に制御する。
また、貯湯タンク1の胴部には、その取付位置を上下方向に変えて複数の温度センサ1aを取り付け、この温度センサ1aによって、貯湯タンク1内の温水温度の低下を迅速で正確に検知し、必要に応じて外部加熱回路4による追加的な加熱を実施できるようにしている。
なお、本実施例では、暖房用回路2は床暖房パネル14を備えており、この床暖房パネル14も上記暖房機(負荷)11と同様に運転することができる。
ヒートポンプ15は、水・冷媒熱交換器15a、圧縮機15b、蒸発器用ファン15c、蒸発器15d及び膨張弁15e等を備え、これらの中を冷媒が循環するようにしている。
一方、貯湯タンク1の底部からは水循環用配管16が延設されており、該水循環用配管16は、ヒートポンプ15の水・冷媒熱交換器15aを通って貯湯タンク1の胴部に接続されている。そして、循環用ポンプ17で貯湯タンク1の水を循環させることによって、貯湯タンク1内の水を水・冷媒熱交換器15aにおいて加熱し、高温の湯を貯湯タンク1内に貯湯するようにしている。
すなわち、図3に示すように、暖房用回路2の運転により貯湯タンク1内の温度が下がり、外部加熱回路4が運転を開始すると、外部加熱回路4の熱が補助熱交換器5により暖房用回路2の循環液に伝わり、この加熱された暖房用回路2の循環液が貯湯タンク1内の暖房用熱交換器21を通ることにより、暖房用熱交換器21を介して貯湯タンク1内の温度を上昇させることができる。
暖房用熱交換器21は、通常は貯湯タンク1内の熱を利用するためのものであるが、逆に暖房用熱交換器21に戻る循環液の温度が貯湯タンク1内の湯温より高ければ、外部加熱回路4の熱の一部を貯湯タンク1に回収することができ、これにより、貯湯タンク1内の湯を加熱し蓄熱量を増加させることができる。
なお、配管16aは、三方弁を介して、貯湯タンク1の中間位置及び下部位置に接続されており、例えば、タンク150L部温度センサにより測定した貯湯タンク1内の湯の温度が低い場合には、貯湯タンク1の中間位置に、高い場合には、貯湯タンク1の下部位置に、接続するように三方弁を切り替えるようにする。
その結果、暖房用熱交換器21の周囲を短時間で加熱し、常時湯を取り出せるとともに、外部加熱回路4の熱が伝達される暖房用回路2により、長時間の暖房運転等を可能にすることができる。
2 暖房用回路(間接加熱回路)
21 暖房用熱交換器
22 暖房側配管
23 暖房側配管
23a 下流側の配管
3 追い焚き用回路(間接加熱回路)
31 追い焚き用熱交換器
32 熱交換器配管
33 熱交換器配管
34 ポンプ
4 外部加熱回路
5 補助熱交換器
6 給水管
7 出湯管
8 水道水側配管
9 温水制御手段
10 水道水制御手段
11 暖房機(負荷)
12 膨張タンク
13 循環用ポンプ
14 床暖房パネル
15 ヒートポンプ
15a 水・冷媒熱交換器
16 水循環用配管
16a 下流側の配管
17 循環用ポンプ
Claims (4)
- 貯湯タンクの上部に熱交換器を配設し、暖房や風呂の追い焚きを行う間接加熱回路と、貯湯タンクの湯を外部に取り出して加熱し貯湯タンクに戻す外部加熱回路とを備えた貯湯式給湯器において、前記外部加熱回路の加熱部より下流側の配管と、前記間接加熱回路の負荷より下流側の配管との間に、これら配管内を流通する流体の熱交換を行う補助熱交換器を設け、貯湯タンク内の温度が下がった場合に、外部加熱回路の熱で補助熱交換器によって間接加熱回路の循環液を加熱することにより、貯湯タンク内の熱交換器を介して貯湯タンク内の温度を上昇させるように構成してなることを特徴とする貯湯式給湯器。
- 貯湯タンクの上部に熱交換器を配設し、暖房や風呂の追い焚きを行う間接加熱回路と、貯湯タンクの湯を外部に取り出して加熱し貯湯タンクに戻す外部加熱回路とを備えた貯湯式給湯器において、前記外部加熱回路の加熱部より下流側の配管と、前記間接加熱回路の負荷より下流側の配管との間に、これら配管内を流通する流体の熱交換を行う補助熱交換器を設け、間接加熱回路における補助熱交換器より下流側の配管を2つの経路に分岐し、分岐した一方の経路を前記貯湯タンク内の熱交換器を経由し、他方の経路を直接、熱回収混合弁に合流させ、両経路を流れる循環液を混合するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯器。
- 前記間接加熱回路として暖房用回路及び追い焚き用回路を設け、前記補助熱交換器は、外部加熱回路の配管と暖房用回路の配管との間に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の貯湯式給湯器。
- 前記外部加熱回路における補助熱交換器より下流側の配管を分岐して設け、貯湯タンクの中間位置及び下部位置にそれぞれ接続されてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の貯湯式給湯器。
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