JP4201827B1 - 後部座席への乗降が容易な車両 - Google Patents

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Abstract

【目的】スライドドアなどを開けて乗降するときの乗降口からの、3列目の第2後部座席への乗降を極めて容易にすることができる、後部座席への乗降が容易な車両を提供する。
【構成】2列目の第1後部座席の中の共通乗降口に対向する座席Aに隣接する座席Bの内部に形成された、前記座席Aをその内部に収容可能な空洞部であって、前記座席Bの前記座席A側の側部に形成された前記座席Aの側部が通過可能な開口部を含み、前記開口部から車両の前後方向と略直交する方向に延びる空洞部を形成しておき、ユーザーが前記共通乗降口と前記第2後部座席との間を乗降するときは前記共通乗降口に対向する座席Aを前記共通乗降口に対向する位置から前記空洞部へと移動させ、少なくともユーザーが前記共通乗降口に対向する座席Aを利用するときは前記座席Aを前記空洞部から前記共通乗降口に対向する位置へ移動させるようにした、ことを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワンボックスカー又はステップワゴンなどのような、前後方向に3列の座席を有している車両の改良に関する。
従来より、ワンボックスカーやステップワゴンなどのような前後方向に3列の座席を有している車両においては、前方に運転席と助手席が、その後方(2列目)に2個又は3個の座席から成る(例えば2人又は3人乗りの)第1後部座席が、さらにその後方(3列目)に2人又は3人乗りの第2後部座席が、設けられている(例えばワンボックスカーの改良に関する特許文献1などを参照)。
図7は従来のワンボックスカーを示す側面図、図8はその座席を車両の上方から透視してみたときの図である。図7,8において、21と22はそれぞれ運転席と助手席、23,24,25はその後方(2列目)の第1後部座席、26,27,28は更にその後方(3列目)の第2後部座席、29は助手席22の側部に備えられたドア、30は前記第1後部座席25の側部に備えられたスライド式のドア、である。
特公平7−64238号公報
ところで、従来より、前記の3列目の第2後部座席26,27,28に前記スライドドア30を開けた乗降口から乗ろうとするときは、前記第1後部座席23,24,25の中の前記スライドドア30側の座席25を前方に倒すなどして、乗降スペースを確保した上で乗降するようにしている。
しかしながら、前述のように前記第1後部座席23,24,25の前記スライドドア30側の座席25を前方に倒すなどして乗降スペースを確保しようとした場合でも、なお前記第1後部座席の中の最も乗降口側の座席25の存在が障害になって第2後部座席26,27,28への乗降が容易にできないのが現状である。
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、スライドドアなどを開けて乗降するときの乗降口からの、3列目の第2後部座席への(又は3列目の第2後部座席からの)乗降を極めて容易にすることができる、後部座席への乗降が容易な車両を提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するための本発明による後部座席への乗降が容易な車両は、 前方(1列目)に運転席と助手席が、その後方(2列目)に2個又は3個の座席から成る第1後部座席が、さらにその後方(3列目)に2人又は3人乗りの第2後部座席が設けられており、少なくとも前記第1後部座席の側方に、前記第1後部座席及び第2後部座席の乗降のために共通に使用する共通乗降口とこの共通乗降口と外部とを仕切るスライド式ドアとが備えられている車両において、前記第1後部座席の中の前記共通乗降口に対向する側の座席Aに隣接する座席Bの前記座席A側の側部に形成された前記座席Aの側部が通過可能な開口部と、前記第1後部座席の中の前記共通乗降口に対向する側の座席Aに隣接する座席Bの内部に形成された空洞部であって、前記開口部から車両の前後方向と略直交する方向に延びるように形成され且つ前記座席Aをその内部に収容可能に形成された空洞部と、基部により水平方向に支持されているアーム部であって、前記共通乗降口に対向する座席Aを、前記開口部を介して、前記空洞部と前記共通乗降口に対向する位置との間で、水平方向に往復移動可能に支持するためのアーム部と、前記共通乗降口に対向する座席Aを、前記アーム部に沿って、前記開口部を介して、前記空洞部と前記共通乗降口に対向する位置との間で往復移動させるための、モータ又は油圧ポンプから成る往復移動部と、ユーザーによるスイッチのワンタッチ操作に基づいて、前記座席Aを、前記共通乗降口に対向する位置から前記空洞部内へ移動させるか又は前記空洞部内から前記共通乗降口に対向する位置へ移動させるように、前記往復移動部を制御するための制御部と、前記共通乗降口に対向する座席Aの少なくともシート部に備えられた変形手段であって、前記制御部からの制御信号に基づいて、前記往復移動手段により前記座席Aが前記空洞部内から前記共通乗降口に対向する位置へ移動されたとき、前記シート部の上面の高さ位置を上昇させ、且つ、前記往復移動手段により前記座席Aが前記共通乗降口に対向する位置から前記空洞部内へ移動されるとき、前記シート部の上面の高さ位置を下降させるための変形手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による後部座席への乗降が容易な車両においては、前記制御手段は、ユーザーのワンタッチ操作により、前記往復移動手段の制御を行うものである、ことが望ましい。
また、本発明による後部座席への乗降が容易な車両においては、前記共通乗降口に対向する座席Aの少なくともシート部に備えられた(内蔵された)変形手段であって、前記共通乗降口に対向する座席Aが前記往復移動手段により前記空洞部から前記共通乗降口に対向する位置へ移動されたとき、前記シート部の上面(シート面)の高さ位置を上昇させるための変形手段、を備えたことが望ましい。
さらに、本発明による後部座席への乗降が容易な車両においては、前記共通乗降口に対向する座席Aには、その背もたれ部の上面にヘッドレストが通過可能なヘッドレスト用開口部が形成されていると共に、前記ヘッドレスト用開口部から前記座席Aの内部へ連続するヘッドレスト用空洞部であって前記ヘッドレストを収容可能なヘッドレスト用空洞部が形成されており、さらに、前記ヘッドレスト用空洞部内に収容されるヘッドレストを昇降させるためのヘッドレスト昇降手段と、前記座席Aが前記往復移動手段により前記空洞部内から前記共通乗降口に対向する位置へ移動されたときは、前記ヘッドレスト用空洞部内のヘッドレストを前記座席Aの上方に上昇させると共に、前記座席Aが前記往復移動手段により前記共通乗降口に対向する位置から前記空洞部内へ移動されるときは、前記ヘッドレストを前記座席Aの前記ヘッドレスト用空洞部内へ下降させるように、前記ヘッドレスト昇降部を制御するための昇降制御手段と、を備えることが望ましい。
本発明においては、ユーザーが前記共通乗降口と前記第2後部座席との間を乗降(移動)するときは、前記共通乗降口に対向する側の座席Aを前記共通乗降口に対向する位置から前記空洞部内へと移動させられるようにしているので、ユーザーは、前記共通乗降口と前記第2後部座席との間を乗降(移動)するとき、前記座席Aの部分を乗降スペースとして確保することができ、前記乗降が極めて容易になる。
また、本発明において、ユーザーによるワンタッチ操作だけで前記制御手段が前記往復移動手段の制御を行うようにしたときは、ユーザーは、前記共通乗降口と前記第2後部座席との間を乗降(移動)しようとするとき、極めて容易に、前記座席Aを、前記空洞部内に移動させることができる。
また、本発明において、前記座席Aが前記空洞部内から前記共通乗降口に対向する位置へ移動されたとき、前記変形手段により前記シート部の上面(シート面)の高さ位置を上昇させるようにしたときは、前記座席Aのシート面の高さをそれと隣接する他の座席Bのシート面の高さと同一にするか又はそれに近づけることができるので、前記座席Aのシートとしての利便性・品質を高めることができる。
さらに、本発明において、前記座席Aのヘッドレストを、前記座席Aの背もたれ部の上方と前記ヘッドレスト用空洞部内との間で昇降可能に構成したときは、前記座席Aが前記共通乗降口に対向する位置から前記空洞部内へ移動されるときは、前記ヘッドレストが前記ヘッドレスト用空洞部内へ収納された状態となるので、前記ヘッドレストが前記の座席Aの移動(前記空洞部への移動)の障害となることを防止することができる。また、前記座席Aが前記空洞部内から前記共通乗降口に対向する位置へ移動された後は前記座席Aには前記ヘッドレストが装着された状態となるので、前記座席Aのシートとしての利便性・品質を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の実施形態の概念を説明するための模式図である。図1(a)では、車両の各座席を1〜8の数字で示している。図1(a)において、1,2は運転席と補助席、3〜5は2列目の第1後部座席を構成する各座席、6〜8は3列目の第2後部座席を構成する各座席である。本実施形態では、座席4の内部に空洞部が形成されている。そして、ユーザーが前記3列目の第2後部座席6,7,8に乗ろうとするとき(又は、前記第2後部座席6,7,8から車外に出ようとするとき)は、例えばユーザー(運転手を含む)によるスイッチなどのワンタッチ操作により、図1(b)に示すように、座席5を、それと隣接する座席4の内部の空洞部へ水平方向にスライド移動させて、前記空洞部の中に収容するようにしている。図1(c)は、このようにして、前記座席5が隣接する座席4の内部の空洞部内へスライド移動され収納された状態を側面側から示すものである。なお、前記座席5の移動のための手段は、例えばモーターや油圧シリンダなどを使用して行うことができる(詳細は図4などで後述)。
このように、本実施形態においては、ユーザーが3列目の第2後部座席6〜8のための乗降をしようとする場合、図1の座席5をそれと隣接する座席4の空洞部内に移動・収容することにより、前記座席5がそれまで存在していたスペースを、ユーザーのための乗降スペースとして利用できるようにしたので、ユーザーにとって、3列目の第2後部座席6〜8のための乗降が極めて容易になる。
他方、本実施形態においては、ユーザーが3列目の第2後部座席6〜8の乗降をしない場合又はユーザーが前記座席5を使用しようとする場合は、前記座席5を前記空洞部から前記座席4と隣接する位置(前記スライドドア30又はそれを開いたときの乗降口に対向する位置)に移動させることにより、前記座席5を通常の座席として利用することができる。なお、本実施形態では、図1では示していないが、前記座席5を前記空洞部から前記座席4と隣接する位置(前記乗降口に対向する位置)に移動させたとき、前記座席5のシート上面を隣接する座席4のシート上面と同じかそれに近づく高さまで上昇させるようにしている。これは、例えば、前記座席5のシート部(座部)の内部に、電気的又は機械的な操作又は刺激により膨張又は収縮可能なエアバッグ(袋体)などを収納しておくことなどにより、実現可能である。
次に本発明の実施例1によるワンボックスカーについて、図2を参照して説明する。図2において、1と2はそれぞれ運転席と助手席、3,4,5はその後方(2列目)の第1後部座席、6,7,8は更にその後方(3列目)の第2後部座席、9は助手席2の側部に備えられたドア、10は前記第1後部座席の中の座席5の側部に備えられたスライド式のドア、である。
本実施例1では、図2に示すように、2列目の第1後部座席3,4,5の中の前記スライドドア10に対向する側の(前記スライドドア10の側の)座席5の全体のサイズが、他の第1後部座席を構成する座席3,4よりも小さく形成されている。これは、後述のように、前記座席5をそれに隣接する座席4の内部の空洞部に収容することを可能にするためである。
すなわち、本実施例1では、図3に示すように、前記座席5が、前記第1後部座席3,4,5と前記第2後部座席6,7,8の双方の乗降に共通に使用する共通乗降口(前記スライドドア10が開けられたときにできる乗降口。図2の符号A参照)に対向する位置(図2において符号5で示す座席の位置)と、隣接する座席4内に形成された空洞部4a内との間を、図示左右方向に水平移動されるように構成されている。すなわち、本実施例1では、ユーザーが前記第2の後部座席6,7,8へ乗ろうとするか又はそれらから降りようとするときは、運転手又は他のユーザーが所定のスイッチをワンタッチ操作することにより、コンピュータにより構成される制御部により、前記座席5が、図3(a)に示す状態から、図3の図示左方向に水平移動して(図3(b)に示す状態)、隣接する座席4内の空洞部4a内に収納される。他方、前記第2の後部座席6,7,8のための乗降動作が終了したとき又は前記空洞部4a内に収納されている前記座席5をユーザーが使用したいと希望するときは、運転手又は他のユーザーが所定のスイッチをワンタッチ操作することにより、前記制御部により、前記座席5が前記空洞部4a内から図3の図示右方向に水平移動して(図3(b)に示す状態)、前記座席4の隣の位置(前記共通乗降口Aに対向する位置)に配置される(図3(a)の状態)。
なお、本実施例1においては、前記座席5を前述のように水平移動するための機構は、従来より公知のものを使用することができる。例えば、本実施例1では、図4に示すように、前記座席5を水平方向に移動自在に支持するためのアーム部11と、このアーム部11を水平方向に支持する(前記アーム部11とそれに固定された前記座席5とを強固に支持する)ための基部12と、前記アーム部11を伸縮させて前記アーム部11の図示右側端部(前記座席5に固定されている端部)を図示水平方向に移動させるための駆動部13とにより、前記機構を構成している。前記駆動部13としては、電動モーターや油圧ポンプなどを使用することができる。前記駆動部13に油圧ポンプを使用するときは、前記アーム部11は油圧シリンダにより構成することができる。
図4において、運転手又は他のユーザーが所定のスイッチ14を操作すると、その信号がコンピュータにより構成される制御部15に送信され、制御部15が前記駆動部13を制御して前記アーム部11を図示左又は右方向に伸縮させる。このアーム部11の伸縮動作により、前記アーム部11の図示右側端部に固定されている前記座席5が図示左又は右方向に水平移動される。
本実施例1では、例えば、3列目の第2後部座席6,7,8にユーザーが乗ろうとするとき、運転手又は他のユーザーが所定のスイッチ14をワンタッチ操作することにより、前記制御部15が前記駆動部13を作動させて、直ちに、前記座席5を前記空洞部4a内に移動させて(図3(b)に示す状態)、前記共通乗降口Aの近傍に、広い乗降スペースを確保させる。そして、この第2後部座席6,7,8への乗降が終わったら、運転手又は他のユーザーが前記スイッチ14をワンタッチ操作することにより、前記制御部15が前記駆動部13を作動させて、直ちに、前記座席5を前記空洞部4a内から前記共通乗降口の近傍に移動させて、図3(a)の状態に戻す。なお、本実施例1では、ユーザーの第2後部座席6,7,8のための乗降が終わった後も、前記座席5を前記空洞部4a内に移動・収納した状態をそのまま維持するようにしてもよい。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例2は、前記実施例1と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。本実施例2では、図5に示すように、前記座席5のシート部(座部)の内部のシート上面5aの直下の位置に、例えば空気ポンプ17で膨張させ又は収縮させることにより体積を変化させることができる袋体16が配置されている。前記袋体16は、前記シート上面5aと略並行に配置されている。また、本実施例2では、前記袋体16の上方に在る前記シート上面5aは、柔軟で伸縮可能な布により形成されている。
前記袋体16は、前記空洞部4a内に移動するとき及び前記空洞部4a内に収容されているときは、前記シート上面5aと略同一の平面積を有する薄い扁平な状態に構成されている。この場合は、前記座席5のシート上面5aの高さ(図4(a)のmで示す高さ)は、隣接する座席4のシート上面よりかなり低いものとなっている。他方、前記袋体16は、前記座席5が前記空洞部4a内から前記共通乗降口Aに対向する位置に移動したとき、すなわち、その上にユーザーが座ろうとするときは、前記空気ポンプ17から供給される空気により体積が膨張する(図4(b)に示す状態)。その結果、前記シート上面5aの高さ位置は、隣接する座席4のシート上面と略同一の高さ位置(図4(b)のm+nで示す高さ)まで上昇する(なお、図4において、Gは車両の床面である)。その後、前記袋体16は、前記座席5が前記空洞部4a内へ移動しようとするとき、前記空気ポンプ17により前記空気が素早く抜き取られて体積が収縮し、元の扁平な状態の図4(a)に示す状態に戻る。
以上の空気ポンプ17の動作は、前記制御部15の制御により行われる。すなわち、前記制御部15は、前記座席5を前記空洞部4a内から前記共通乗降口Aに対向する位置へ(図示右方向へ)水平移動させるときは、前記の図4の駆動部13を制御して前記アーム部11を図示右方向へ伸ばすが、これと同時に、前記座席5が前記空洞部4a内から出た時点から前記空気ポンプ17を制御して、前記袋体16の中に空気を供給して前記袋体16を膨張させて、前記座席5のシート上面5aの高さ位置を上昇させる(図4(b)に示す状態)。他方、前記制御部15は、前記座席5を前記共通乗降口Aに対向する位置から前記空洞部4a内へ(図示左方向へ)水平移動させるときは、前記の図4の駆動部13を制御して前記アーム部11を図示左方向へ縮めるが、これと同時に、前記空気ポンプ17を制御して、前記袋体16の中から空気を素早く抜き出して前記袋体16を扁平にさせて(図4(a)に示す状態)、前記座席5のシート上面5aの高さ位置を下降させる(この場合、前記座席5のシート上面5aの高さ位置が前述のように上昇したままだと、前記シート上面5aの存在が前記座席5の前記空洞部4aへの移動・収容の障害になってしまうため)。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例3は前記実施例1と基本的構成は同一であるので、以下では、異なる部分についてのみ説明する。図6は本実施例3を説明するための概略図である。図6に示すように、本実施例3では、前記共通乗降口Aに対向する座席5には、その背もたれ部分の上面5bに、ヘッドレスト18が図示上下方向に通過可能なヘッドレスト用開口部19が形成されている。また、前記座席5の内部(前記上面5bの下方)には、前記ヘッドレスト用開口部19から内部へ連続するヘッドレスト用空洞部(図示せず)が形成されている。前記ヘッドレスト用空洞部(図示せず)は、前記ヘッドレスト18を収容可能な形状に形成されている。
また、前記座席5の内部には、前記ヘッドレスト用空洞部(図示せず)内に収容されるヘッドレスト18を図示上下方向に昇降させるための電動モーターを含むヘッドレスト用基部20aと、ヘッドレスト用基部20aと前記ヘッドレスト18とを連結するヘッドレスト用アーム部20bとが内蔵されている。前記ヘッドレスト用基部20aは、前記実施例1,2などで説明した制御部15から所定の制御信号(ユーザーのスイッチ操作などをトリガーとして発せられる制御信号)を受けて、前記電動モーターなどを制御して、前記ヘッドレスト用アーム部20bを図示上下方向に伸縮させる。この前記ヘッドレスト用アーム部20bの伸縮動作により、前記ヘッドレスト用アーム部20bの上端部に固定されたヘッドレスト18は、前記ヘッドレスト用空洞部(図示せず)内と前記座席5の背もたれ部の上面5bの上方の位置との間を、往復移動されるようになっている。
以上より、本実施例3では、前記制御部15により、前記座席5が隣接する座席4の空洞部4a内から前記共通乗降口Aに対向する位置へ移動されたときは、前記ヘッドレスト用空洞部(図示せず)内のヘッドレスト18が前記座席5の上方に上昇する(図6(b)に示す状態)。他方、前記座席5が前記共通乗降口Aに対向する位置から前記隣接する座席4の空洞部4a内へ移動されるときは、前記ヘッドレスト18が前記座席5の前記ヘッドレスト用空洞部(図示せず)内へ下降・収納される(図6(a)に示す状態)。特に本実施例3においては、前述のように、前記座席5が前記共通乗降口Aに対向する位置から隣接する座席4の空洞部4a内へ移動されるとき、前記ヘッドレスト18が前記ヘッドレスト用空洞部(図示せず)内へ収納された状態となるので、前記ヘッドレスト18が前記座席5の移動(隣接する座席4の空洞部4aへの移動)の障害となることが防止されるようになる。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明は前記の各実施例1,2として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施例1ではワンボックスカーを例に説明したが、本発明はワンボックスカーに限らず例えばステップワゴンなどにも適用できることはもちろんである。また、前記実施例1では、前記座席5を水平移動させるための駆動部として、電動モーターや油圧ポンプその他の様々な構成を使用することができる。また、前記実施例1では、前記座席5を図示左右方向に水平移動させるために、前記基部12から突設されたアーム部11を使用するようにしている(図4参照)が、本発明では、前記アーム部11に加えて、前記座席4と座席5の下方の床に例えば2本のレールを車両の前後方向と直交する方向に設置しておき、この2本のレールの上で前記座席5を滑らせることにより、前記座席5の水平移動をよりスムーズに且つ安全に行うようにしてもよい。さらに、前記実施例2では、前記座席5のシート上面5aを上昇させるための手段として前記袋体16と空気ポンプ17とを使用したが、本発明はこれらに限られるものではなく、前記袋体16に代えて、例えば熱などの刺激で形状を膨張・収縮させたり変形させたりできる形状記憶樹脂(形状記憶ゲル)を封入した袋体などを使用するようにしてもよい。
本発明の実施形態を説明するための模式図。 本発明の実施例1のワンボックスカーを説明するための図。 本実施例1の第1後部座席の構成を説明するための斜視図。 本実施例1の第1後部座席の中の座席5を水平移動させるための機構を説明するための図。 本発明の実施例2における第1後部座席の中の座席5の構成を説明するための図。 本発明の実施例3における第1後部座席の中の座席5の構成を説明するための図。 従来のワンボックスカーを説明するための図。 従来のワンボックスカーを説明するための図。
符号の説明
1 運転席
2 助手席
3,4,5 第1後部座席
4a 空洞部
5a シート上面
5a 袋体
6,7,8 第2後部座席
10 スライドドア
11 アーム部
12 基部
13 駆動部
14 スイッチ
15 制御部
15 空気ポンプ
16 袋体
17 空気ポンプ
18 ヘッドレスト
19 ヘッドレスト用開口部
20a ヘッドレスト用基部
20b ヘッドレスト用アーム部
A 共通乗降口

Claims (1)

  1. 前方(1列目)に運転席と助手席が、その後方(2列目)に2個又は3個の座席から成る第1後部座席が、さらにその後方(3列目)に2人又は3人乗りの第2後部座席が設けられており、少なくとも前記第1後部座席の側方に、前記第1後部座席及び第2後部座席の乗降のために共通に使用する共通乗降口とこの共通乗降口と外部とを仕切るスライド式ドアとが備えられている車両において、
    前記第1後部座席の中の前記共通乗降口に対向する側の座席Aに隣接する座席Bの前記座席A側の側部に形成された前記座席Aの側部が通過可能な開口部と、
    前記第1後部座席の中の前記共通乗降口に対向する側の座席Aに隣接する座席Bの内部に形成された空洞部であって、前記開口部から車両の前後方向と略直交する方向に延びるように形成され且つ前記座席Aをその内部に収容可能に形成された空洞部と、
    基部により水平方向に支持されているアーム部であって、前記共通乗降口に対向する座席Aを、前記開口部を介して、前記空洞部と前記共通乗降口に対向する位置との間で、水平方向に往復移動可能に支持するためのアーム部と、
    前記共通乗降口に対向する座席Aを、前記アーム部に沿って、前記開口部を介して、前記空洞部と前記共通乗降口に対向する位置との間で往復移動させるための、モータ又は油圧ポンプから成る往復移動部と、
    ユーザーによるスイッチのワンタッチ操作に基づいて、前記座席Aを、前記共通乗降口に対向する位置から前記空洞部内へ移動させるか又は前記空洞部内から前記共通乗降口に対向する位置へ移動させるように、前記往復移動部を制御するための制御部と、
    前記共通乗降口に対向する座席Aの少なくともシート部に備えられた変形手段であって、前記制御部からの制御信号に基づいて、前記往復移動手段により前記座席Aが前記空洞部内から前記共通乗降口に対向する位置へ移動されたとき、前記シート部の上面の高さ位置を上昇させ、且つ、前記往復移動手段により前記座席Aが前記共通乗降口に対向する位置から前記空洞部内へ移動されるとき、前記シート部の上面の高さ位置を下降させるための変形手段と
    を備えたことを特徴とする、後部座席への乗降が容易な車両。
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