JP4201501B2 - フレーム部材接続装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の異なる方向に延びるフレーム部材を好適に接続することができるフレーム部材接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の異なる方向へ延びるフレーム部材を接続するための構造が従前より種々考えられている。従来のフレーム部材の接続方法では、一のフレーム部材の端面を他のフレーム部材の長手方向に延びる面の一部に対面させたうえでそれらフレーム部材同士の間に金具を設けたり、フレーム部材同士の間に介在させたコーナー部材にそれらフレーム部材の端面を対面させるなどして、金具とフレーム部材あるいはコーナー部材とフレーム部材とをねじ部材等によりフレーム部材の長手方向と直交する方向に固定するようにしたものが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、フレーム部材に対してその長手方向と直交し且つ接続用のねじ部材の軸と直交する方向に外力が加わった場合、フレーム部材同士を金具やコーナー部材を介して接続しているねじ部材がその外力による曲げの力を受けることになる。しかしながら、ねじ部材は一般にそのような曲げの力に対して極めて脆弱なため、フレーム部材の接続構造そのものの強度は弱いものとならざるを得ず、特に上述のような外力が生じると、フレーム部材同士の接続部位に捻れや歪みが発生することになる。このような不具合を解消するために、フレーム部材接続用の金具やコーナー部材に頑強なものを適用すると、重量化や高コスト化等の別の問題が生じることになる。
【0004】
そこで本発明は、以上のような問題を解消し、簡素な構造で異なる方向に延びる複数のフレーム部材を強度よく接続することができる接続装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明のフレーム部材接続装置は、それぞれ異なる方向へ延びる二以上の各フレーム部材の端面に当接する支持面と、各フレーム部材をその長手方向へ相対的に引き寄せてフレーム部材の端面と前記支持面とを押し当てる引き寄せ手段とを備え、複数のフレーム部材に対する接続機能を有し、さらに、内部を空洞部とするベース本体と、枠構造体を構成しその側端部に配置されるフレーム部材たる縦枠材を支持する縦枠材取付部と、枠構造体を構成し上下の端部に配置されるフレーム部材たる横枠材を支持する横枠材取付部とを一体に具備してなり、前記縦枠材取付部が、前記ベース本体から外側方に偏位する位置に形成され、前記縦枠材の端面に当接し且つ前記支持面として機能する上面を有する上壁と、当該上壁の厚み方向に貫通させたボルト挿通孔とを備えたものであり、前記横枠材取付部が、前記横枠材の端面に当接し且つ前記支持面として機能する内向面を有する周壁と、当該周壁の厚み方向に貫通させたボルト挿通孔とを備えたものであり、前記空洞部側から前記各ボルト挿通孔にそれぞれ差し込んだ前記引き寄せ手段を構成するボルトを前記縦枠材及び横枠材に設けた各ナットに締着することにより、ねじ作用によって前記縦枠材及び前記横枠材をその長手方向へ相対的に引き寄せて前記縦枠材及び前記横枠材の各端面が前記縦枠材取付部の上面及び前記横枠材取付部の内向面に押し付けられるようにしていることを特徴としている。
【0006】
このような構成のものであれば、引き寄せ手段によって長手方向へ引き寄せられたフレーム部材の端面がこのフレーム部材接続装置の支持面に押し付けられることになるため、フレーム部材にその長手方向と直交する方向へ外力が加わった場合、その外力による曲げ方向の荷重フレームの端面と接する支持面が受けることになり、引き寄せ手段にはその力が殆ど作用せず寧ろ引き寄せ手段が最もその効力を発揮する引っ張りの力が作用する。そのため、引き寄せ手段としてはフレーム部材をその長手方向へ引っ張る機能を有するものであれば極めて簡素な構成であっても、フレーム部材に対する極めて強固な接合状態を実現することができる。
【0007】
支持面において応力を的確に受け止め、フレーム部材に対する支持強度の向上を図るためには、支持面を、フレーム部材の端面の外周に対応させて形成することが望ましい。
【0008】
また、簡素な接続構造であっても外観を良好に維持するには、このフレーム部材接続装置において引き寄せ手段を外部から隠蔽される位置に形成することが好ましい。
【0009】
具体的に極めて簡素且つ有用な引き寄せ手段には、フレーム部材の長手方向と合致する姿勢で設けられるねじ部材を挙げることができる。
【0010】
さらに、このフレーム部材接続装置に対するフレーム部材の配置位置を容易に決定し得るようにするためには、支持面に位置決め部を形成することによりフレーム部材の位置決めを図るようにするとよい。具体的に簡単な構成の位置決め部としては、支持面においてフレーム部材の端面と凹凸係合により嵌合し得る構成のものが挙げられる。またこのような位置決め部の存在により、フレーム部材に対する接続強度をさらに向上することもできる。
【0011】
また、フレーム部材接続装置にフレーム部材への接続機能以外の他の機能を付与することで、このフレーム部材接続装置がフレーム部材を接続する機能を含む二以上の多機能なものとなり、必要とされる他の機能を奏する別部材を用いる必要がないため、部品点数を削減しコストを低減することができる。
【0012】
具体的には、フレーム部材を構成要素として具備する家具本体における脚部としての機能が挙げられる。
【0013】
以上のようなフレーム部材接続装置の具体的に好ましい適用例としては、フレーム部材が枠構造体を構成しその側端部に配置される縦枠材及び上下の端部に配置される横枠材である場合、その枠構造体における縦枠材と横枠材を接続するために、それら縦枠材及び横枠材の端面に当接する支持面をそれぞれ有する縦枠材取付部及び横枠材取付部を具備し、これら縦枠材取付部及び横枠材取付部にそれぞれ引き寄せ手段を設けた構成のものが挙げられる。このような枠構造体においては、フレーム部材である縦枠材と横枠材とは相互に直交する姿勢でそれぞれ配置されるものである。
【0014】
このような枠構造体において用いられるフレーム部材接続装置において、縦枠材と横枠材とを高い支持強度で接続し得る好ましい具体的態様としては、縦枠材の下端部と枠構造体の下端部に配置される横枠材の側端部との間に介在し床面に接地して枠構造体の脚部としての機能を有し、接地部を有するベース本体と前記縦枠材取付部と横枠材取付部とを一体に備えた構成のものが挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0016】
図1に斜視図を、図2に底面図をそれぞれ示す本実施形態は、枠構造体Aの脚部たる脚ベース1として適用したフレーム部材接続装置である。この脚ベース1であって、枠構造体本体5をその両側端部においてそれぞれ二箇所で床面に接地して支持するようにしたものである。
【0017】
これら脚ベース1は、いずれも床面に接地する接地部を備えたベース本体2と、枠構造体本体の構成要素であるフレーム部材たる支柱6及び下枠材7をそれぞれ支持する縦枠材取付部3及び横枠材取付部たる下枠材取付部4を一体成形したアルミダイカスト製部材である。
【0018】
まず、図1〜図6に示すようにベース本体2は、一箇所に基端部21aを集合させ先端部21bを相反する方向へ延ばした同一形状をなす一対のベース要素21を備えている。これらベース要素21は、連続して設けられる上壁211、外側壁212、内側壁213、及び先端壁214を有し、これら各壁によって包囲される内部を空洞部215として先端部21bを除き底面側を下方に開口させている。そして、一対のベース要素21は、図2及び図6に示すように、基端部21aの底面側において空洞部215を連続させている。また、図2、図5及び図6に示すように両ベース要素21の上壁211を、基端部21aから先端部21bに向けて漸次低くなるように傾斜する形状としている。さらに、これらベース要素21の中実な先端部21bにおける底面側には、それぞれ接地部たるアジャスタ22を下方から取り付けている。また、ベース本体2の長手方向中央部となる各ベース要素21の基端部21aにおいて、それらの上壁211及び外側壁212を外側方へ突出させて、前記支柱6を支持する縦枠材取付部3を形成している。また、ベース要素21の基端部21aには、前記縦枠材取付部3とは反対方向すなわち内側方に向けて上壁211及び内側壁213を部分的に突出させることによって、後述する枠構造体本体5の構成要素である下枠材7を一対の脚ベース1間に取り付けるための下枠材取付部4を形成している。なお、ベース要素21の空洞部215は、これら縦枠材取付部3及び下枠材取付部4の底面側にも連続させている。
【0019】
縦枠材取付部3は、ベース本体2から外側方へ偏位する位置に形成されたものであり、具体的にはベース要素21の上壁211及び外側壁212をそれぞれ連続的に外側方へ突出させた上壁31及び周壁32を有する平面視概略小判形をなしている。この上壁31には、その上面から上方へ平面視凸形をなして突出し支柱6の位置決め部となる突部33を形成している。また、その突部33を挟む2箇所に、上壁31を上下に貫通させたボルト挿通孔34を対に設けている。
【0020】
下枠材取付部4は、ベース要素21の上壁211及び内側壁213をそれぞれ連続的に内側方へ突出させた上壁41及び内向面を有する周壁42を有する内側面視概略正方形状をなすものである。周壁42には、下枠材71の位置決め部として機能させるために、さらに内側方へ突出させた内側面視略正方形状をなす突起部43を形成している。そして、この突起部43を含む周壁42の厚みを貫通させて、上下に対をなすボルト挿通孔44を形成している。
【0021】
一方、枠構造体本体5は、図1に示すように、脚ベース1に設けられた前記縦枠材取付部3にそれぞれ支持される被支持体たる一対の支柱6と、前記下枠材取付部4間に亘って取り付けられる下枠材7と、支柱6の上端部間に亘って設けられる上枠材8とからなる矩形状の枠構造を有するものである。
【0022】
まず支柱6は、図3に示すように、上下方向に延びる横断面視コ字形をなすスチール製チャネル状の内フレーム要素61と、内フレーム要素61の前後両壁611、612を外側から抱く姿勢で配置されるアルミ押出成形材である外フレーム要素62とから構成される。内フレーム要素61の前壁611及び後壁612とそれらの内側端部を前後方向に連結する側壁613とには、それぞれに形成した複数のフック孔hを利用して、例えば棚板やパネル板等のオプション部材又はオプション部材取付用のブラケット等(図示省略)を取り付けられるようにしている。一方、外フレーム要素62は、前記脚ベース1の縦枠材取付部3と同様の平面視小判形をなす中空部材であって、外側壁621と内側壁622の前後両端部を平面視半円形状をなす湾曲壁623によってそれぞれ連続させている。内側壁622の奥行き方向中央部には、前記内フレーム要素61の前後両壁611、612を前後方向に挟み込み且つそれらの幅寸法の大半を飲み込み得るように、上下方向に延びる平面視コ字形の溝部622aを形成している。また、この溝部622aの奥行き方向中央部には、内フレーム要素61側へ突出させた突条部622bを形成しており、この突条部622bを内フレーム要素61の側壁613における内面側に突き当てた状態で、それらを図1に示すようにビス63により上下複数箇所で固定するようにしている。さらに、外側壁621と内側壁622との間にはそれらと直交する姿勢で前後方向に対をなす隔壁624を設けている。そして、外側壁621と、内側壁622における奥行き方向中央部と、両隔壁624とによって包囲され上下に貫通する凹部625内に、脚ベース1の縦枠材取付部3における突部33を下方から挿入することによって両者を凹凸係合させて、支柱6を縦枠材取付部3に支持させるようにしている。また、隔壁624において突部33に形成したボルト挿通孔34に対応する位置には、それぞれ平面視C字形をなして上下に延びる筒状部624aを形成しており、この筒状部624aの内周面にねじ孔624bを設けている。なお、外側壁621の奥行き方向中央部には、デザイン向上のために浅い溝621aを形成しており、前記縦枠材取付部3の突部33における外側面にこの溝621aに対応してそれを受け入れられるようにした溝33aを形成している。また、支柱6の上端部にはキャップ部材64(図1参照)を設けて外観の向上を図っている。
【0023】
下枠材7は、脚ベース1の下枠材取付部4における周壁42の内側面視形状に略対応する太さの角パイプ材からなるものであり、その内部に側方から前記下枠材取付部4の突起部43を挿入させることによって両者を凹凸係合させて位置決めを図り、両脚ベース1に支持されるようにしている。また、下枠材7の両側端部における内部には、前記突起部43の挿入端と接する位置に、内向面側に上下に対をなすナット72を溶接して設けた矩形板状のナット板71を設けている。このナット板71において各ナット72の位置は、前記下枠材取付部4の周壁42における一対のボルト挿通孔44の形性箇所に対応させてある。
【0024】
上枠材8は角パイプ材からなり、支柱6を構成する内フレーム要素61の上端部に内向に突出させて形成した図示しない突起をそれぞれ両端部側に挿入させた姿勢で、それら支柱6の上端部間に架け渡して設けられるものである。この上枠材8とそれに挿入される突起とは、図示しないボルト等により固定される。
【0025】
ここで、以上のような構成の枠構造体Aの組み立て方法について説明する。まず、両脚ベース1の下枠材取付部4における突起部43を下枠材7の両端部に嵌合して位置決めを行い、その状態で、下枠材7を脚ベース1側へ引き寄せる引き寄せ手段を構成するねじ部材たるボルト45を、ベース本体2の空洞部215側からボルト挿通孔44に差し込んで、前記ナット板71のナット72にそれぞれ締着する。このようにすることで、下枠材71がボルト45とナット72との間に生じるねじ作用により下枠材取付部4へ引き寄せられ、下枠材71の外周を構成する側端面7aが下枠材取付部4の内側壁42における内向面42aに押し付けられて密着することになり、脚ベース1に下枠材71が高強度で取り付けられる。すなわち、下枠材取付部4の内向面42aは、引き寄せられた下枠材の側端面7aを支持する支持面としての役割を担っている。
【0026】
その一方、支柱6と上枠材8とを予め門形に組み立てておき、その状態で、支柱6の凹部625における下端部に脚ベース1の縦枠材取付部3における突部33を嵌合して位置決めを行う。そのうえで、外フレーム要素62を脚ベース1側へ引き寄せる引き寄せ手段を構成するねじ部材たるボルト35を、脚ベース1の空洞部215側からボルト挿通孔34に差し込んで、支柱6の筒状部624aのねじ孔624bにそれぞれ締着する。このようにすることで、支柱6がボルト35とねじ孔624bとの間に生じるねじ作用により縦枠材取付部3へ引き寄せられ、支柱6の外フレーム要素62の外周を構成する下端面62aが縦枠材取付部3の上壁31における上面31aに押し付けられて密着することになり、脚ベース1に支柱6が高強度で取り付けられる。すなわち、縦枠材取付部3の上面31aは、引き寄せられた外フレーム材62の下端面62aを支持する支持面としての機能を奏している。またそれと同時に、内フレーム材61の下端面61aも前記上面31aに押し付けられて密着することにある。なお、筒状部624aの内周面はねじ孔624bの代わりにタップ孔としておき、ボルト35をタップ孔に雌ねじを切りながらねじ込むようにすることもできる。
【0027】
以上のように、本実施形態は、フレーム部材接続装置を枠構造体Aの脚部としての機能を有する脚ベース1に適用し、この脚ベースに枠構造体を構成するフレーム部材たる縦枠材及び横枠材である支柱6及び下枠材7を同時に接続するようにしたものである。そして、支柱6及び下枠材7の接続に際して、それらを脚ベース1側へ引き寄せる引き寄せ手段として単純なねじ部材であるボルト35、45を適用し、引き寄せられた支柱6の下端面62a、61aが押し付けられる支持面たる上面31aを縦枠材取付部3に形成するとともに、下枠材7の側端面7aが押し付けられる支持面たる内向面42aを下枠材取付部4に形成している。したがって、支柱6や下枠材7は、極めて高い強度でそれぞれ脚ベース1に接続されることになる。すなわち、例えば図4に示すように、支柱6に対して側方から外力(同図における矢印a)が加わった場合、その外力は外フレーム材62の下端面62aを通じて縦枠材取付部3の上面31aに上方から垂直に作用する(同矢印b)。その一方、ボルト35にはそのねじ軸の軸心方向へ引っ張る力(同矢印c)が作用するので、ボルト35はその本来の機能を最大限に発揮する。したがって、突部33と凹部625との凹凸係合状態とも相俟って、支柱6に対する好適な接続状態が得られ、このような外力に対して極めて高い強度で抗し得るることになる。また、下枠材7に上方から外力(同矢印d)が加わった場合は、その外力が下枠材7の側端面7aを通じて下枠材取付部4の内向面42aに側方から垂直に作用する(同矢印e)。その一方、ボルト35にはその本来の機能を最大限に発揮し得るねじ軸の軸心方向へ引っ張る力(同矢印f)が作用する。したがって、突起部43と下枠材7の中空の側端部との凹凸係合関係とも相俟って、下枠材7に加わる外力に対して極めて高強度で抗し得る優れた接続状態が得られることになる。
【0028】
また、縦枠材取付部3及び下枠材取付部4は、ベース本体2と共に一体形成されて一つの脚ベース1を構成しているものであるため、支柱6及び下枠材7の接続装置と脚ベースに該当する部材とを別個に製造する必要がなく、部品点数の削減やコストの低減を図るとともに、支柱6及び下枠材7に対する極めて高い接続強度を有するものとすることができる。
【0029】
また、引き寄せ手段であるボルト35、45は、共に脚ベース1の底面側に形成される空洞部215から装着するようにしているため外部から好適に隠しておくことができるので、ボルト35、45やそれによる支柱6及び下枠材7の接続箇所を外部に見せることなく、外観を良好に保つことができる。
【0030】
さらに、脚ベース1におけるベース本体2から外側方へ突出しそのベース本体2と一体形成された縦枠材取付部3によって、枠構造体本体5の支柱6を支持するようにしている。そのため、縦枠材取付部3がベース本体2から偏位する位置に設けられているにも拘わらず、剛性の高い一体成形品である脚ベース1によって支柱6を支持することができるので、支柱6の支持強度の低下を招くことがない。また、このような脚ベース1が適用された枠構造体Aでは支柱6の直下にベース本体2が存在しないにも拘わらず、ベース本体2、縦枠材取付部3及び下枠材取付部4の一体化によって、様々な方向へ力が作用する下端部側のコーナー部分において捻れや歪みを生じさせることなく高い剛性を維持することができ、枠構造体A全体の剛性を高めることが可能である。そして、枠構造体本体5の側端部よりも内寄りの位置に脚ベース1を配置していることから、例えば図7に示すように、この枠構造体Aをその幅寸法と略同一の幅寸法を有する机Tの反使用端側に配置した場合、机Tの脚体T2が天板T1の側端部を支持する構成であっても、その脚体T2と枠構造体Aの脚ベース1におけるベース本体2とが干渉しない態様で両者を配置することができる。
【0031】
なお、上記実施形態やその変形例において、枠構造体本体を構成する上枠材の支柱への取付構造を、下枠材の脚ベースへの取付構造と同様の構成とすることもできる。
【0035】
また、上記実施形態において、ベース本体2は一直線状に延びる2つのベース要素21を有するものであるが、例えば変形例として図に示す枠構造体A’のように、ベース本体120が枠構造体A’の前方にのみ延びるベース要素121を一つだけ有し、その基端部121aに支柱6を支持する縦枠材取付部130を一体に外側方へ突出させた構成とすることもできる。下枠材取付部140も同様に、ベース本体120の基端部121aに内側方へ突出させて設けられる。このように単一のベース要素121からなるベース本体の場合は、その基端部121a及び先端部121bのそれぞれに接地部としてアジャスタ122等を設けておくとよい。このような枠構造体A’は、後方への倒れ力には弱いため、建築物の壁面に沿って配置するのに適している。
【0036】
さらに、本発明のフレーム部材接続装置は、上述のような枠構造体以外にも、机やテーブル、収納棚等の種々の家具類や、家具以外にも2本以上のフレーム部材を異なる方向へ接続することが必要な物に適用することが可能である。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に係るフレーム部材接続装置は、それぞれ異なる方向へ延びる複数の各フレーム部材の端面に支持面を当接させ、且つ引き寄せ手段によって各フレーム部材を長手方向へ引き寄せて、フレーム部材の端面と前記支持面とを押し当てるようにしたものである。
【0038】
したがって、各フレーム部材は、それぞれの端面が本フレーム部材接続装置にの支持面に押し付けられた状態で接続されていることから、フレーム部材に加わった長手方向と直交する方向への外力は前記支持面が受けることになり、面同士の接合に基づいたフレーム部材に対する極めて強固な接続状態を実現することができる。そのため曲げ方向の力が殆ど作用しない引き寄せ手段については、その力に対抗し得る構成を考慮せずともフレーム部材を長手方向へ引き寄せる機能を有するものでさえあればよいことになり、引き寄せ手段として極めて簡単な構成のものを適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した家具たる枠構造体を示す斜視図。
【図2】同実施形態に係る枠構造体を示す概略底面図。
【図3】同枠構造体の要部を分解して示す拡大斜視図。
【図4】同要部を脚ベースの長手方向中央部で破断して示す縦断面図。
【図5】図2におけるa−a線断面図。
【図6】同b−b線断面図。
【図7】同枠構造体を他の家具である机と共に配置した使用状態を示す斜視図。
【図8】同実施形態の変形例を適用した枠構造体を示す斜視図。
【符号の説明】
1…脚ベース(フレーム部材接続装置)
2、120…ベース本体
3…縦枠材取付部
4…下枠材取付部(横枠材取付部)
6…支柱(フレーム部材、縦枠材)
7…下枠材(フレーム部材、横枠材)
31a…上面(支持面)
33…突部(位置決め部)
42a…内向面(支持面)
43…突起部(位置決め部)
35、45、135、145…ボルト(引き寄せ手段、ねじ部材)
100…コーナー部材(フレーム部材接続装置)
111…コーナー部材本体
111a…底面(支持面)
113…挿入部(位置決め部)
113a…内向面(支持面)
114…突起部(位置決め部)
180…上枠材(フレーム部材、横枠材)
21、121…ベース要素
A、A’…枠構造体(家具)

Claims (8)

  1. それぞれ異なる方向へ延びる二以上のフレーム部材に対する接続機能を有するものであって、各フレーム部材の端面に当接する支持面と、各フレーム部材をその長手方向へ相対的に引き寄せてフレーム部材の端面と前記支持面とを押し当てる引き寄せ手段とを具備し、
    さらに、内部を空洞部とするベース本体と、枠構造体を構成しその側端部に配置されるフレーム部材たる縦枠材を支持する縦枠材取付部と、枠構造体を構成し上下の端部に配置されるフレーム部材たる横枠材を支持する横枠材取付部とを一体に具備してなり、
    前記縦枠材取付部が、前記ベース本体から外側方に偏位する位置に形成され、前記縦枠材の端面に当接し且つ前記支持面として機能する上面を有する上壁と、当該上壁の厚み方向に貫通させたボルト挿通孔とを備えたものであり、
    前記横枠材取付部が、前記横枠材の端面に当接し且つ前記支持面として機能する内向面を有する周壁と、当該周壁の厚み方向に貫通させたボルト挿通孔とを備えたものであり、
    前記空洞部側から前記各ボルト挿通孔にそれぞれ差し込んだ前記引き寄せ手段を構成するボルトを前記縦枠材及び横枠材に設けた各ナットに締着することにより、ねじ作用によって前記縦枠材及び前記横枠材をその長手方向へ相対的に引き寄せて前記縦枠材及び前記横枠材の各端面が前記縦枠材取付部の上面及び前記横枠材取付部の内向面に押し付けられるようにしたことを特徴とするフレーム部材接続装置。
  2. 前記支持面を、フレーム部材の端面における少なくとも外周に対応して形成していることを特徴とする請求項1記載のフレーム部材接続装置。
  3. 前記引き寄せ手段を、外部から隠蔽される位置に形成していることを特徴とする請求項1又は2記載のフレーム部材接続装置。
  4. 引き寄せ手段が、フレーム部材の長手方向と合致する姿勢で設けられフレーム部材の一部と係合するねじ部材を具備していることを特徴とする請求項1、2又は3記載のフレーム部材接続装置。
  5. 支持面に、フレーム部材の配置位置を規定する位置決め部を形成していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のフレーム部材接続装置。
  6. 位置決め部を、フレーム部材の端面と凹凸係合により嵌合し得るものとしていることを特徴とする請求項5記載のフレーム部材接続装置。
  7. フレーム部材への接続機能以外に、前記フレーム部材を構成要素として具備する家具本体の脚部としての機能をも有していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のフレーム部材接続装置。
  8. 前記縦枠材の下端部と枠構造体の下端部に配置される横枠材の側端部との間に介在し床面に接地して枠構造体の脚部としての機能を有するものであって、接地部を有する前記ベース本体と前記縦枠材取付部と横枠材取付部とを一体に有していることを特徴とする請求項7記載のフレーム部材接続装置。
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