JP4201377B2 - 熱交換器用作業ロボット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両管板間にわたって多数の伝熱細管が設けられた復水器や熱交換器の伝熱細管の清掃や探傷試験を行う熱交換器用作業ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発電所などのタービン用復水器の伝熱細管や熱交換器の冷却細管の清掃や探傷試験を行う作業ロボットは、たとえば水室内に管板面に沿ってガイドレールを構築し、このガイドレールに案内されて移動する作業ロボットを設けたものが特開平7−229695号公報に提案され、また細管の開口部に挿入した複数の脚を有するロボット本体に、作業アームを設けて、管板に沿って移動させるものが、たとえば特開昭51−10201号公報や特開平3−199802号公報に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、復水器の水室に形成されたマンホールは、近年では大口径化しつつあるが、従来では約500mmφ、大きくて600mmφと小さく、このマンホールからガイドレールやロボットの機材を搬入する必要がある。従来の上記ロボットは、走行機構部と作業機構部とが別々に構成されており、機構は単純化されるものの、構成部材が多く大形化されることになり、分解してマンホールから水室内に搬入出する必要が生じる。したがって、水室内での組み立てや分解撤去に要する作業時間が長時間化するという問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決して、コンパクトな熱交換器用作業ロボットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、熱交換器の管板に沿って移動自在な熱交換器用作業ロボットであって、ロボット本体の外周部に少なくとも4本の移動、作業兼用の兼用アームを前記管板に沿って外周側に出退自在に設けるとともに、これら兼用アームの先端部にそれぞれ作業装置を設け、これら作業装置に、前記管板に貫設開口された伝熱管内に清掃具を挿入して移動させる清掃機構と、連結固定具を伝熱管に挿入して前記兼用アームを伝熱管に固定しロボット本体を位置決めする位置決め機構を設け、ロボット本体に、前記位置決め機構により固定された前記兼用アームを出退してロボット本体を移動させる移動機構を設けたものである。
【0006】
上記構成によれば、ロボット本体に、外周側に出退自在な4本以上の兼用アームを設けて、これら兼用アームの先端部にそれぞれ清掃機構および移動機構を有する作業装置を設けたので、伝熱管に兼用アームが連結固定されてロボット本体が位置決めされている時に、清掃作業を行い、また各兼用アームを同時に出退駆動させることでロボット本体を移動させ、3本の兼用アームが伝熱管に固定されている状態で残りの兼用アームを次の伝熱管に移動させることができる。したがって、清掃機構と移動機構とが分離されている従来ロボットに比較して、アームなどの部材個数を減少させることができ、また兼用アームを後退させることで、ロボットをコンパクト化することができる。これにより、水室内への搬入出も容易となり、組立てや分解などの準備作業を減少させて、作業時間を短縮することができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、熱交換器の管板に沿って移動自在な熱交換器用作業ロボットであって、ロボット本体の外周部に少なくとも4本の移動、作業兼用の兼用アームを前記管板に沿って外周側に出退自在に設けるとともに、これら兼用アームの先端部にそれぞれ作業装置を設け、これら作業装置に、前記管板に貫設開口された伝熱管に連結固定具を挿入して前記兼用アームを当該伝熱管に固定しロボット本体を位置決めする位置決め機構と検査用プローブを当該伝熱管に挿入移動させるプローブ挿入機構とを設け、ロボット本体に、前記位置決め機構により固定された前記兼用アームを出退してロボット本体を移動させる移動機構を設け、前記伝熱管内に移動される検査プローブにより当該伝熱管を検査する伝熱管検査手段を設けたものである。
【0008】
上記構成によれば、ロボット本体に、外周側に出退自在な4本以上の兼用アームを設けて、これら兼用アームの先端部にそれぞれ位置決め機構およびプローブ挿入機構を有する作業装置を設けたので、伝熱管に兼用アームが連結固定されてロボット本体が位置決めされている時に、伝熱管検査作業を行い、また各兼用アームを同時に出退駆動させることでロボット本体を移動させ、3本の兼用アームが伝熱管に固定されている状態で残りの兼用アームを次の伝熱管に移動させることができる。したがって、清掃機構とプローブ挿入などの作業機構とが分離されている従来ロボットに比較して、部材個数を減少させることができ、また兼用アームを後退させることで、ロボットをコンパクト化することができる。これにより、水室内への搬入出も容易となり、組立てや分解などの準備作業を減少させて、作業時間を短縮することができる。
【0009】
また請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、移動機構は、少なくとも3本の兼用アームの作業装置が連結固定具により伝熱管に固定された状態で、これら3本の前記兼用アームが出退駆動されてロボット本体が移動されるとともに、残りの兼用アームの作業装置伝熱管から離脱させて当該作業装置を次の伝熱管に移動するように構成されたものである。
【0010】
上記構成によれば、4本以上の兼用アームと作業装置とが順次選択されて駆動され、3本の兼用アームによりロボット本体の移動および位置決めが行われ、位置決め中に清掃作業が行われるとともに、残りの兼用アームの作業装置が新たな伝熱管に移動される。したがって、各兼用アームにおけるロボット本体の移動および清掃作業と、作業装置の移動とを組み合わせて清掃作業を効率よく行うことができ、清掃作業時間を大幅に短縮することができる。
【0011】
さらに請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成において、兼用アームが、管板に垂直なロボット本体のロボット軸心に平行な軸心回りに回動自在でかつ伸縮自在に構成されたものである。
【0012】
上記構成によれば、各兼用アームを、アーム回動装置とアーム伸縮装置とにより回動自在でかつ伸縮自在としたので、極めて単純な構造となり、兼用アームの動作制御も容易に行うことができる。
【0013】
さらにまた請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、ロボット本体の外周部に、兼用アームの収容空間が形成され、ロボット本体の外周部に、兼用アームの収容空間が形成され、前記兼用アームが後退収縮されて収容空間に収容された収容位置で、全体形状がマンホールを通過可能な円柱形となるように構成されたものである。
【0014】
上記構成によれば、兼用アームの後退収容位置で作業ロボットがロボット軸心を中心とする円柱形になるように構成したので、作業ロボットを分解することなく狭い円形のマンホールを通過させて水室内に容易に出し入れすることができ、水室での組立て準備および分解撤収作業時間を大幅に削減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明に係る熱交換器用作業ロボットである復水器用の清掃・検査用ロボットの実施の形態を図1〜図21に基づいて説明する。
【0016】
図1〜図5において、たとえば発電所等に設置される復水器1は、一方の水室2Aから他方の水室2Bに接続されて冷却水を流す多数の細管(伝熱管)3が配置されており(図3,図4)、冷却水には通常海水が使用されるため、定期的に細管3を清掃し、亀裂などの損傷を検査する必要がある。この清掃・検査用ロボット(以下、ロボットという)11は、多数の細管3が貫設開口された管板4に沿って自走しつつ、細管3内に清掃具である清掃ブラシ12を挿入し、圧力流体である清掃水により清掃ブラシ12を移動させて細管3を清掃し、さらに清掃ブラシ12の後部に検査プローブである探傷プローブ13を挿入して同時に移動させ、探傷プローブ13により細管3の探傷検査を行うものである。
【0017】
このロボット11の支援設備として、図3に示すように、ロボット11に清掃ブラシ12を供給するブラシ補給装置14と、ロボット11に駆動源である油圧を供給する油圧ユニット15と、清掃ブラシ12などの移動源となる清掃水を供給する給水ポンプユニット16と、管板4からロボット11が落下するのを防止する落下防止装置17と、ロボット11およびこれら支援設備を制御するとともに、探傷プローブ13からの検出信号から細管3の検査データを蓄積する制御装置18とが具備されている。
【0018】
このロボット11のロボット本体21には、図5に示すように、外周側に出退自在な4本の移動,作業兼用の第1〜第4兼用アーム22A〜22Dが具備され、各第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの先端部にそれぞれ作業装置24が配設されている。これら作業装置24には、細管3に連結固定具であるインナーノズル23を挿入して第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの先端部をそれぞれ細管3に固定(幾分の回動は可能)する位置決め機構と、細管3内に清掃ブラシ12を挿入して清掃水により圧送して細管3を清掃する清掃機構と、細管3内に清掃ブラシ12の後部に探傷プローブ13を挿入し清掃水により清掃ブラシ12とともに圧送するプローブ挿入機構とがそれぞれ具備されている。またロボット本体21には、探傷プローブ13を検査用ケーブル30を介して細管3内を引き戻すプローブ返送機構と、細管3内を移動される探傷プローブ13を介して細管3の亀裂等を検査する細管検査機構(伝熱管検査手段)と、前記位置決め機構により固定された第1〜第4兼用アーム22A〜22Dを出退してロボット本体21を移動させる移動機構とが設けられている。そして前記プローブ挿入機構とプローブ返送機構と細管検査機構とでプローブ挿入検査手段が構成されている。
【0019】
またこれら第1〜第4兼用アーム22A〜22Dは、ロボット本体11の正面側で90°隔てた位置にそれぞれ設けられたアーム回動装置である油圧式のアーム回動モータ25により、管板4に垂直なロボット軸心Oに平行な軸心回りに所定範囲で回動されるとともに、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dにそれぞれ内蔵されたアーム伸縮装置であるアーム伸縮シリンダ装置26により伸縮され、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの先端部に配置された作業装置24をロボット本体21側に後退接近させた収納位置(図15のブラシ分配位置b〜eと同じ)と、外周側に伸展されて選択された細管3に対向する作業位置との間で往復移動される。(図15参照)
またロボット本体21には、正面部でアーム駆動モータ25を有するアーム保持部27と、各第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの作業装置24にそれぞれ清掃ブラシを送り込むブラシ分配装置28と、探傷プローブ13の検査用ケーブル30を巻回するプローブ返送機構を構成するコードリール装置29とが設けられている。19はロボット本体21を覆うカバーである。
【0020】
そして前記位置決め機構によりインナーノズル23が細管3に挿入固定された状態で、前記移動機構を構成する第1〜第4兼用アーム22A〜22Dのアーム回動モータ25およびアーム伸縮シリンダ装置26が駆動されることにより、ロボット本体21が管板4に沿って目的位置に移動される。また第1〜第4兼用アーム22A〜22Dのうちの3本のたとえば第1,第3,第4兼用アーム22A,22C,22Dが細管3に固定されて清掃および検査を行っている間に、残りの第2兼用アーム22Bが細管3から離脱されてブラシ分配装置28から清掃ブラシ12を受取り、次の細管3に移動される。
【0021】
またロボット本体21およびカバー19には、図1,図2に示すように、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dが収縮、後退された収納位置で作業装置24を収容する収容空間部19aが形成され、図2に示すように、この収納位置でロボット11がロボット軸心Oを中心とする円柱形になるように構成されている。これにより、この収納状態のロボット11の直径が水室2Aのマンホール5(図3)の直径以下で通過可能な寸法となり、ロボット11を分解することなく狭いマンホール5を通過させて水室2Aに出し入れすることができる。これにより、水室2Aでの準備および撤収作業時間を大幅に削減している。
【0022】
まず、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dを図6〜図14を参照して説明する。図6〜図8に示すように、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dは同一に構成されている。そしてアーム保持部27の正面フレーム31に、90度ごとに4個のアーム回動モータ25が配設され、正面側に突出される出力軸25aにアームシリンダフレーム32が取付けられ、このアームシリンダフレーム32にアーム伸縮シリンダ26が一体に設けられている。
【0023】
このアーム伸縮シリンダ装置26は、ピストンロッド26bに負荷されるねじりモーメントを支持できるダブルロッド形の油圧シリンダ装置である。すなわち、シリンダフレーム32に形成された円形断面のシリンダ孔26aに、円柱形のピストン26bがスライド自在に配置され、このピストン26bに連結された2本の両ピストンロッド26c,26dのうち、少なくとも一方、たとえば先端側の前部ロッド26cが矩形断面に形成されている。そしてこの前部ロッド26cが貫通する前部シリンダヘッド26eのガイド穴26fも矩形断面に形成されて回り止めされ、シール材が介装されている。したがって、前部ロッド26cにねじりモーメントが負荷されても、ガイド穴26fを介して前部シリンダヘッド26eに支持されることから、従来必要であったガイドロッドなどの付属の回り止め機構が不要となり、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dをコンパクト化することができる。なお、後部ロッド26dを回り止め可能な断面に形成してもよく、またシリンダ孔26aおよびピストン26bを楕円形断面や矩形など回り止め可能な断面形状に形成してもよい。
【0024】
前部ロッド26cにより外周側に出退自在に配置された作業装置24には位置決め機構と清掃機構とプローブ挿入機構が設けられており、作業装置24を正面側に出退自在な押付け駆動装置である押付けシリンダ装置34と、この押付けシリンダ装置34により出退され作業装置24を支持する出退フレーム35とが具備され、出退フレーム35に設けられた押込み駆動装置である押込みシリンダ装置38により、清掃ブラシ12、探傷プローブ13およびインナーノズル23を細管3に押込むことができる。
【0025】
この作業装置24の詳細を説明する。アーム伸縮シリンダ装置26の前部ロッド26cに矩形孔を介して押付けシリンダ装置34のシリンダチューブ34aが垂設固定されており、押付けシリンダ装置34のピストンロッド34bに出退フレーム35が取付けられている。この出退フレーム35は、押込み口41aが形成された押込みノズル41を有する先端側部材35aと、ピストンロッド34bが連結された基端側部材35bと、先端側部材35aと基端側部材35bを連結する2本のガイドロッド36、1本のガイド支軸37および円弧形カバー33とで構成されている。そして先端側部材35aには、押付けシリンダ装置34のシリンダチューブ34aにスライド自在に外嵌されるスライドガイド35cが設けられている。また基端側部材35bに設けられた押込みシリンダ装置38は、シリンダチューブ38aが基端側部材35bに立設固定され、ピストンロッド38bが押込み口41aに向って出退駆動される。前記ガイドロッド36,36には押込み口41aの軸心Oa上に沿って移動自在な押込み部材39が配設されており、この押込み部材39にインナーノズル23に係脱自在な係合凹部39aが形成されるとともに、押込みシリンダ装置38のピストンロッド38bが連結されている。
【0026】
またガイド支軸37には、軸心Oa上の押込み位置と、ガイド支軸37を中心に軸心Oaから所定角度(たとえば90°)ずれた待機位置との間で回動自在な挿入ガイド体40が配設されている。
【0027】
ところで、細管3に清掃ブラシ12と探傷プローブ13とインナーノズル23とを順次挿入する場合、各部材を一列に並べておいて一度に押込めばよいが、この場合には押込みシリンダ装置38のストロークを長くする必要があり、作業装置24の全長が長くなる。このため、この作業装置24では、まず最初に清掃ブラシ12のみを細管4に押込んだ後、探傷プローブ13とインナーノズル23とを押込み、このように二段階に押込むように構成することで押込みシリンダ装置38のストロークを短くしてコンパクト化が図られている。
【0028】
すなわち、前記挿入ガイド体40は、ガイド支軸37に出退方向に所定間隔をあけて配置されるとともに回動自在に支持されたC形状の上下一対の枠フレーム40a,40bと、枠フレーム40a,40bを連結する4本のロッド40cとで構成され、探傷プローブ13およびインナーノズル23を押込み口41aに向って移動自在に保持するように構成されている。またこの挿入ガイド体40は、ガイド支軸37の先端側に設けられた捻じりコイルばね42により、仮想線で示す待機位置から実線で示す押込み位置側に回動付勢されている。
【0029】
したがって、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dが収縮後退されて収納位置(図15のブラシ分配位置b〜e)に移動され、図14(a)に示すように、ブラシ分配装置28に保持された清掃ブラシ12が出退フレーム35に嵌合されると、押込み位置の挿入ガイド体40が捻じりコイルばね42に抗して待機位置まで回動される。そして、図14(b)に示すように、押込みシリンダ38により押込み部材39を介して清掃ブラシ12の円錐形の先端部が押込み口41aに押込まれ、挿入ガイド体40の復帰が規制されて清掃ブラシ12が出退位置に保持される。さらに第1〜第4兼用アーム22A〜22Dが作業位置に移動されると、図14(c)(d)に示すように、押込みシリンダ38により押込み部材39を介して清掃ブラシ12が細管3に押込まれる。この時、清掃ブラシ12の先端部が細管3に入った時に、この兼用アーム22A〜22Dのアーム回動モータ26とアーム伸縮シリンダ装置25とが一時的にフリーの状態(非駆動、非制動の状態をいう)にされて位置ずれが吸収される。その後、押込み部材39が基端側に復帰されると、捻じりコイルばね39により挿入ガイド体40が回動されて出退位置に復帰され、押込み部材39の係合凹部39aにインナーノズル23が係合される。さらに図14(e)(f)に示すように、押込みシリンダ38により押込み部材39を介して探傷プローブ13とインナーノズル23とが細管3に押込まれる。
【0030】
前記インナーノズル23は、細管3に確実に固定されることはもちろんであるが、固定の解除が迅速かつ確実に行えることも重要である。このため、発明者による実験の結果、圧縮部材により単一のゴム筒を軸心方向に圧縮して膨張させる従来形の固定機構は、膨張によるゴム筒と管内面との摩擦力により固定可能であるが、軸心方向に均等な膨張力を得られず、大きい保持力を得られない上、解除がスムーズに行えないということが判明した。また、従来の構成ではゴム筒と管内面との摩擦力にのみ重点が置かれて考えられているが、実際にはゴム筒の周縁部が圧縮部材と管内面との空間に食い込むくさび現象により、大きい摩擦力が得られることを見出した。
【0031】
その結果、このインナーノズル23の管固定機構では、ゴム筒を外径に比べて幅の狭くかつ硬度が(JIS)60以上の硬質合成ゴム製の複数の弾性リング43aと、これら弾性リング43a間と両側に介在されたスペーサリング43bとにより結合リング群43を構成し、この結合リング群43が軸心方向に圧縮されることで、スペーサリング43bのテーパ端面による第1のくさび作用で弾性リング43aが外周側に膨出されて摩擦抵抗を発生させ、さらに膨出された硬質の弾性リング43aがスペーサリング43bと細管3の内面と空間に食い込む第2のくさび作用により、インナーノズル23が細管3に極めて強固に固定されるとともに、迅速かつ確実に固定解除できるように構成されている。
【0032】
以下にこのインナーノズル23の構成を図12,13を参照して詳細に説明する。このインナーノズル23は、基端側で押込み部材39が係合される押込み筒44と、この押込み筒44の先端側に出退方向にスライド自在に嵌合される内筒部材45と、内筒部材45に外嵌される結合リング群43と、押込み筒44に取付けられて検査用ケーブル30が移動自在に挿通される押込みパイプ46とで構成されている。そして、押込み筒44は、基端側に押込み部材39の係合凹部39aが係合される受動筒部44aが形成され、内筒部材45の胴部45aにスライド自在に外嵌される圧縮筒部44bと受動筒部44aが一対の連結部材44cを介して連結されている。そして、受動筒部44aに軸心孔44dが貫通形成され、また圧縮筒部44bに給水口44eが形成されている。内筒部材45は、結合リング群43が外嵌される胴部45aの軸心部に挿通孔45bが形成されるとともに、先端部に結合リング群43の抜け出しを防止するストッパー45cが突設されている。また胴部44aの基端側には、結合リング群43の圧縮時に給水口44eが連通される注水口45dが穿設され、この胴部44aの基端部に押込み口41aの入口に係止される係止爪45eが突設されている。
【0033】
押込みパイプ46は、探傷プローブ13の検査用ケーブル30が移動自在に挿通される内径を有し、基端部が受動筒部44aの軸心孔44dに同一軸心Oaに固定され、挿通孔45bを通って先端部がインナーノズル23の先端位置に達し、この押込みパイプ46により探傷プローブ13を押出すように構成される。図6において47は、探傷プローブ13に接続された検査用ケーブル30を案内するガイドシーブ、81は第1,第2兼用アーム22A,22Bに設けられて管板4との距離を測定し、ロボット本体21の位置を検出する距離センサである。
【0034】
したがって、押込みシリンダ装置38が伸展されて押込み部材39によりインナーノズル23が先端側に移動されると、探傷プローブ13が挿入ガイド体40に沿って送り出される。そして押込み口41aを介して細管3に押込まれ、清掃ブラシ12がさらに奥側に押込まれる。そして、インナーノズル23が押込み口41aに挿入されて、係止爪45eが押込み口41aの入口に係止されると、内筒部材45が挿入が停止されるが、押込み筒44がさらに押込まれることから、圧縮筒部44bにより結合リング群43が圧縮される。これにより、結合リング群43の第1のくさび作用で摩擦力が発生され、第2のくさび作用によりインナーノズル23が細管3に強固に固定される。
【0035】
なお、この押込み移動途中で清掃ブラシ12や探傷プローブ13に押込みに抵抗が生じた場合でも、探傷プローブ13が押込みパイプ46を介して押込み筒44に押込まれることから、内筒部材45の押込みが規制されて結合リング群43が圧縮されることもない。
【0036】
またプローブ挿入機構では、結合リング群43が圧縮された状態で、押込みノズル41に形成された清掃水供給孔48に、圧縮筒部44bの給水口44eと胴部45aの注水口45dが重なり、この清掃水供給孔48に清掃水が供給されることにより、給水口44eおよび注水口45dを介してインナーノズル23から細管3内に清掃水が送られ、清掃ノズル12および探傷プローブ13が細管3に沿って押出されて細管3が清掃される。
【0037】
次に第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの作業装置24にそれぞれ清掃ブラシ12を送り込む清掃具分配装置であるブラシ分配装置28を図15〜図18を参照して説明する。
【0038】
ブラシ分配装置28は、アーム保持部27の外周部のブラシ補給位置aに配置され、ブラシ補給装置14からフレキシブルなブラシ供給ホース54を介して清掃ブラシ12が順次供給されるブラシ補給具51と、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dのブラシ分配位置(収納位置と同じ)b〜eに配置された反力受け具52と、正面フレーム31にロボット軸心Oを中心に旋回自在でかつ伸縮自在に設けられた補給アーム装置53とで構成されている。そしてこの補給アーム装置53により、ブラシ補給具51に保持された清掃ブラシ12を受取ってブラシ補給位置aからブラシ分配位置b〜eに分配補給するように構成されている。
【0039】
前記ブラシ補給具51は、図18に示すように、ブラシ供給ホース54が接続される円筒形の本体部51aの先端側に、円筒の一部を構成し受け板51cを有するブラシカバー51bが取付けられている。そして、本体部51aには、ブラシ供給ホース54から送られてきた清掃ブラシ12を一時停止させるブラシ係止レバー55が接線方向のピン55bを介して回動自在に配設され、ばね55aにより突出側に回動付勢されている。さらに、ブラシ係止レバー55の基端側に受動部55cが突出されており、後述する補給アーム装置53のブラシホルダー56がブラシカバー51bに嵌合される時に、受動部55cがばね55aに抗して押され、ブラシ係止レバー55が後退して清掃ブラシ12が本体部51aから清掃具ホルダーであるブラシホルダー56に供給される。
【0040】
補給アーム装置53は、正面フレーム31のロボット軸心O位置にブラシ分配用モータ57が配設され、ブラシ分配用モータ57の出力軸57aに、旋回アームを構成するブラシ出退用シリンダ装置58のシリンダチューブ58aが取り付けられている。そして、ブラシ出退用シリンダ装置58のピストンロッド58bに前記ブラシホルダー56が取付けられている。このブラシホルダー56は、ブラシカバー51bに嵌合可能な略半円筒形で、先端部に清掃ブラシ12を抜け止めするブラシ受けブロック56aが取付けられている。なお各ブラシ分配位置b〜eの反力受け具52は、ブラシホルダー56に保持された清掃ブラシ12を第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの出退フレーム35に受け渡す際に負荷される回動力を保持するものである。
【0041】
したがって、ブラシ補給装置14からブラシ供給ホース54を介してブラシ補給位置aに送られた清掃ブラシ12は、ブラシ補給具51のブラシ係止レバー55により本体部51aに一旦停止され、補給アーム装置53のブラシホルダー56がブラシカバー51bに嵌合されることにより、ブラシ係止レバー55が後退され、清掃ブラシ12がブラシホルダー56に受け渡される。そして、アーム回転モーター25との接触を回避するために、ブラシ出退シリンダ58が収縮されて、ブラシ分配モータ57によりブラシホルダー56が内周経路Aに沿って旋回移動され、目的の第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの対応位置に停止された後、ブラシ出退シリンダ58によりブラシホルダー56がブラシ分配準備位置b′〜e′まで突出され、さらに回動されて清掃ブラシ12がブラシ分配位置b〜eに停止される。これにより、順次送られてくる清掃ブラシ12が第1〜第4兼用アーム22A〜22Dにそれぞれ分配供給される。
【0042】
次にプローブ返送機構を構成するコードリール装置29を図19〜図20を参照して説明する。このコードリール装置29は、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dで使用する各探傷プローブ13の検査用ケーブル30をそれぞれ渦巻き状に巻き取るもので、ロボット軸心O位置に配置された支持筒61に、4個の巻取りリール62が4個それぞれ回転自在に支持されている。これら巻取りリール62は、検査用ケーブル30の幅に相当する収容空間をあけて配置された一対の収納ガイド板62aにより形成されており、各収納空間に検査用ケーブル30を渦巻き状に巻き取ることができる。
【0043】
各巻取りリール62を回転駆動するリール巻取り装置63は、巻取りリール62の外周部に90°ごとに配置された駆動ギヤ64により、各巻取りリール62を回転駆動するように構成される。すなわち、支持筒61の巻取りリール62の正面部、中間部および背面部に配設されたリール支持板65A〜65Cには、軸心Oに平行な4本の回転軸66が90°ごとに回転自在に設けられおり、各回転軸66に取付けられた前記駆動ギヤ64が、各収納ガイド板62aの外周部にそれぞれ設けられたリングギヤ67に噛合されている。また支持筒61側の正面に設けられたモータボックス68内には4個のリール回転モータ69が90°ごとに設けられており、それぞれの出力軸の駆動タイミングギヤ70と回転軸66の受動タイミングギヤ71との間にタイミングベルト72がそれぞれ巻張されて連結連動される。したがって、リール回転モータ69により、それぞれ巻取りリール62を回転駆動して検査用ケーブル30を繰出し巻き取るとともに、検査用ケーブル30に所定の負荷でテンションをかけて緩みを防止することができる。
【0044】
次に上記構成の熱交換器用作業ロボットの運転方法を説明する。
1.(ロボットの搬入,準備)第1〜第4兼用アーム22A〜22Dが収納位置に保持されたロボット11をマンホール5から水室2A内に搬入し、ロボット本体21を管板4の作業開始位置に配置し、作業位置に展開した第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの作業装置24を駆動して各インナーノズル23を細管3に挿入固定させ、ロボット11をセットする。その他支援設備であるブラシ供給装置14、油圧ユニット15、給水ポンプユニット16、落下防止装置17および制御装置18をそれぞれセットし、制御装置18に細管3の配置やロボット本体11の走行経路を入力する。
【0045】
2.(ブラシの供給)ブラシ供給装置14からブラシ供給ホース54を介してブラシ補給位置aのブラシ補給具51に清掃ブラシ12が順次供給され、ブラシ係止レバー55に係止される。次いで補給アーム装置53がブラシ補給位置aに至ると、ブラシホルダー56がブラシカバー51bに嵌合されてブラシ係止レバー55が後退作動され、清掃ブラシ12がブラシホルダー56に受け渡される。そして、補給アーム装置53によりブラシホルダー56が旋回移動および出退移動されて目的の第1〜第4兼用アーム22A〜22Dのブラシ分配準備位置b′〜e′からブラシ分配位置b〜eに移動され停止される。次いで目的の第1〜第4兼用アーム22A〜22Dが収縮回動されてブラシ分配位置b〜e(収納位置)に移動され、ブラシホルダー56に保持された清掃ブラシ12が出退フレーム35に嵌合されると、押込み位置の挿入ガイド体40が待機位置まで回動され、さらに押込みシリンダ38により清掃ブラシ12の先端部が押込み口41aに押込まれて保持される。
【0046】
3.(挿入と固定)第1〜第4兼用アーム22A〜22Dが伸展回動されて作業位置に移動されると、押込みシリンダ38により押込み部材39を介して清掃ブラシ12が細管3に押込まれる。この時清掃ブラシ12の先端部が細管3に入った時に、アーム回動モータ26とアーム伸縮シリンダ装置26とが一時的にフリーの状態にされて位置ずれが吸収され、スムーズに押込まれる。そして押込み部材39が基端側に復帰されると、挿入ガイド体40が元位置に復帰され、探傷プローブ13とインナーノズル23とが押込み位置に戻される。次いで、押込みシリンダ38により押込み部材39が先端側に移動されて探傷プローブ13とインナーノズル23とが押込み口41aを介して細管3に押込まれる。この時、インナーノズル23が押込み口41aに挿入されると、係止爪45eを介して内筒部材45が係止され、押込み筒44がさらに押込まれることにより結合リング群43が圧縮され、各弾性リング43aの膨張により外周側に押出されてインナーノズル23が細管3に強固に固定される。
【0047】
4.(ロボットの位置決め)ここで、1本のたとえば第2兼用アーム22Bが細管3から離脱されると、他の3本の第1,第3,第4兼用アーム22A,22C,22Dのインナーノズル23が細管3内に固定されてロボット本体11が一定位置に保持される。しかしこの時、3本の第1,第3,第4兼用アーム22A,22C,22Dの各アーム回動モータ25とアーム伸縮シリンダ装置26が全て駆動制御されると、製作誤差や歪みに起因してインナーノズル23を介して細管3に過大な負荷がかかり、細管3やロボット11の損傷の原因となるおそれがある。そこで、アーム回動モータ25とアーム伸縮シリンダ装置26からなる8個の駆動系のうち、3つを駆動制御すればロボット本体21の位置決めが可能である。しかし、実際には、機械的な精度不良などに起因して3つの駆動系の駆動制御では位置決め精度が低下する傾向にあることが判明した。したがって、ここでは4つの駆動系を駆動制御し、他の駆動系をフリーの状態として、位置決め精度の向上を図っている。
【0048】
すなわち、図21に示すように、上下方向の管板4では、まず最上位に位置する第1兼用アーム22Aのアーム回動モータ25とアーム伸縮シリンダ装置26が制御駆動される。さらに第3,第4兼用アーム22C,22Dでは、第1兼用アーム22Aのインナーノズル23の軸心Oaからアーム回動モータ25の出力軸25aを通る中線La,Lbを引き、中線La,Lbの両側で出力軸25aを中心とする角度αの範囲にある第3兼用アーム22Cの場合には、アーム回動モータ25を駆動制御するとともにアーム伸縮シリンダ装置26をフリーとし、角度αの範囲外にある第4兼用アーム22Dの場合には、反対にアーム回動モータ25をフリーとしてアーム伸縮シリンダ装置26を制御する。この角度αの範囲は、第1兼用アーム22Aのインナーノズル23を中心とする回転モーメントが有効に支持される側のアクチュエータが選択され、ここではたとえばα=約45°前後に設定される。
【0049】
5.(ロボット本体21の押付け)ロボット本体21は、管板4から一定距離(作業基準位置)を保持するために、上位に位置する第1,第2兼用アーム22A,22Bにそれぞれ距離センサー81が配置されてロボット本体21の位置が制御されている。
【0050】
また、たとえば第1兼用アーム22Aが細管3から抜出されると、均等位置でない第2〜第4兼用アーム22B〜22Dでロボット本体21が保持されるとともに、ロボット機構のガタや歪みにより、第1兼用アーム22A側のロボット本体21が幾分管板4から離間する傾向にある。このため第1兼用アーム22Aが次の細管3まで移動しても、押込みノズル41が細管3から離れてしまい、清掃ブラシ12等を正確に挿入できないおそれがある。これを解決するために、この実施の形態では、ロボット本体21を作業基準位置から所定距離だけ管板4に接近させている。
【0051】
すなわち、第1兼用アーム22Aが清掃ブラシ12を受取る移動中には、第2〜第4兼用アーム22B〜22Dのインナーノズル23はそれぞれ細管3内に固定されている。この時、第2〜第4兼用アーム22B〜22Dの押付けシリンダ装置34には、インナーノズル23を細管3の奥側に付勢する押付け機能が働くとともに、ロボット本体21は管板4から一定距離離間された作業基準位置に位置されている。第1兼用アーム22Aが目的の細管3に対向して停止されると、この押付け機能が解除されてロボット本体21が所定距離だけ管板4に接近する接近位置に移動される。これにより、第1兼用アーム22Aの押込みノズル41が確実に細管3に接近されて、清掃ブラシ12、探傷プローブ13およびインナーノズル23がスムーズに挿入される。挿入後、押付けシリンダ装置34に押付け機構を作用させてロボット本体21が接近位置から作業基準位置に復帰される。これにより、インナーノズル23の抜出し時のロボット本体21の姿勢変位による問題を解決している。
【0052】
また上記方法に代えて、ロボット本体21の作業基準位置を管板4に最も接近する位置としておき、各押込みシリンダ装置34による押込みノズル41の突出限を作業基準位置よりさらに所定距離だけ細管3側に押込み可能に設定しておくことで、たとえば第1兼用アーム22Aが細管3から離脱された場合には、次の細管3位置で第1兼用アーム22Aの押込み距離を作業基準位置をオーバーして押込み、これにより押込みノズル41を確実に細管3に接近させることができる。そして、インナーノズル23の挿入後、ロボット本体21を作業基準位置に復帰させればよい。
6.(清掃と探傷)結合リング群43が圧縮された状態で、給水ポンプユニット16から給水チューブおよび給水管を介して清掃水供給孔48に供給された清掃水が、給水口44eおよび注水口45dを介してインナーノズル23内に供給される。これにより、清掃ブラシ12と探傷プローブ13とが細管3に沿って押込まれて移動され、清掃ブラシ12により細管3の内面が清掃される。この時、探傷プローブ13の検出用ケーブル30はフリー状態の巻取りリール62から繰出される。また検査用ケーブル30の長さが巻取りリール62(リール回転モータ69)の回転角により検出されており、検査用ケーブル30の繰出し長さが細管3の長さに達して、探傷プローブ13が細管3の出口から離脱しかけたところで巻取りリール62が停止され、探傷プローブ13が停止される。そして、リール回転モータ69が駆動されて巻取りリール62に検査用ケーブル30が巻き取られ、探傷プローブ13が細管3に沿って引き戻される。この復路の移動中に細管3の探傷検査が実施され、巻取りリール62(リール回転モータ69)の回転角による探傷プローブ13の位置データと探傷プローブ13からの検査信号が制御装置18に送られて、清掃直後の細管3がリアルタイムで検査される。さらに細管3から押込みノズル41を介して出退フレーム35の挿入ガイド体40に戻されて、清掃および検査が完了し、次の細管3に移動される。
【0053】
なお、ここで復路の移動中に探傷検査を実施したが、清掃ブラシ12と共に移動する往路で探傷検査を実施してもよい。この場合には、復路の探傷プローブ13の移動速度をより高められることから、検査に要するサイクルタイムをより短縮することができる。
【0054】
7.(ロボットの移動)インナーノズル23の装着直後から、他の兼用アーム22A〜22Dの(ブラシの供給)の動作が開始され、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dごとに順次上記動作が繰り返される。
【0055】
また、ロボット本体21が移動される場合、全ての第1〜第4兼用アーム22A〜22Dがインナーノズル23を介して細管3に固定された状態で、アーム回動モータ25およびアーム伸縮シリンダ装置26が駆動されてロボット本体21が移動される。
【0056】
上記実施の形態によれば、ロボット本体21に、4本の第1〜第4兼用アーム22A〜22Dを管板4に沿って外周側に出退自在に設け、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの先端部にそれぞれ清掃機構および移動機構を有する作業装置24を設けたので、管板4に沿ってロボット11を任意方向に移動させることができる。また清掃機構と移動機構とが分離されている従来ロボットに比較して、アームなどの部材の個数を減少させることができ、また第1〜第4兼用アーム22A〜22Dを後退させることで、ロボット11をコンパクト化することができる。これにより、マンホール5を介して水室2A内への搬入出も容易となり、組立てや分解などの準備作業を減少させて、作業時間を短縮することができる。
【0057】
また第1〜第4兼用アーム22A〜22Dとそれぞれの作業装置24が選択されて順次駆動され、3本の兼用アーム22A〜22Dによりロボット本体21の移動と位置決めが行われる。この位置決め作動中に各作業装置24により細管3の清掃作業が行われるとともに、残りの兼用アーム22A〜22Dが出退駆動されて作業装置24が新たな細管3に移動される。したがって、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dによるロボット本体21の移動および清掃作業と、作業装置24の移動とを組み合わせて多数の細管3の清掃作業を効率よく行うことができ、清掃作業時間を大幅に短縮することができる。
【0058】
さらに第1〜第4兼用アーム22A〜22Dを、アーム回動モータ25とアーム伸縮シリンダ装置26とにより回動自在でかつ伸縮自在としたので、極めて単純な構造となり、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの動作制御も容易に行うことができる。
【0059】
さらにまた、ロボット本体21およびカバー30に収容空間部19aを形成して、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dが収縮、後退された収納位置でロボット11全体がロボット軸心Oを中心とする円柱形になるように構成したので、ロボット11を分解することなく狭いマンホール5を通過させて水室2Aに出し入れすることができ、水室2Aでの準備および撤収作業時間を大幅に削減することができる。
【0060】
また作業装置24に、探傷プローブ13とインナーノズル24とを移動自在に保持する挿入ガイド体40を、押込み位置と待機位置との間で回動自在に設けたので、清掃ブラシ12と、探傷プローブ13およびインナーノズル24とを2段階に分けて細管3に押込むことができ、押込みシリンダ装置38のストロークを短くできて作業装置4をコンパクト化することができる。
【0061】
さらに、インナーノズル23に、弾性リング43aとスペーサリング43bとが交互に配置された結合リング群43を圧縮して細管3内で圧縮拡張されるように構成されるので、スペーサリング43bと細管3の内面との空間部に弾性リング43aが入り込む第2のくさび作用により、作業装置24を強固に細管3に固定することができ、さらに圧縮を解除することにより、迅速かつ確実に固定を解除することができる。
【0062】
さらにまた、ブラシ補給装置14からブラシ供給ホース54を介してロボット本体21に順次送られてくる清掃ブラシ12を、ブラシ分配装置28のブラシ補給具51に受取り、さらに補給アーム装置53のブラシホルダー56を旋回および出退させて各ブラシ分配位置b〜eに受け渡すように構成したので、直接各作業装置24にそれぞれ清掃ブラシ12を送り込むのに比べてロボット11を小型化することができ、ロボット11をコンパクトに構成できる。
【0063】
また、作業装置24に、プローブ挿入機構とプローブ返送機構とにより、清掃直後の細管3内を移動中に探傷プローブ13により細管3の検査を行うので、清掃直後の細管3の検査データをリアルタイムで得ることができ、作業能率を大幅に向上させることができる。
【0064】
さらにプローブ返送機構を、清掃ブラシ12の後部で清掃ブラシ12と共に探傷プローブ13を清掃水により圧送するので、清掃ブラシ12の清掃機構と兼用することができ、作業装置24のコンパクト化をはかることができる。また、探傷プローブ13に接続された検査用ケーブル30をそれぞれ厚みの薄い巻取りリール62で渦巻き状に巻き取るように構成したので、コードリール装置29の厚みを小さくすることができてロボット本体21をコンパクト化することができる。さらに検査用ケーブル30を確実に巻き取り繰出しすることができるとともに、検査用ケーブル30の繰出し量(検査プローブの位置)も、巻取りリール62の回転角から正確に把握でき、探傷プローブ13による検査をスムーズに行うことができる。
【0065】
さらにまた、このロボット11の運転に際して、1本のたとえば第2兼用アーム22Bが細管3から離脱される時に、細管3に固定された他の3本の第1,第3,第4兼用アーム22A,22C,22Dのうち、先端部が最上部に位置する第1兼用アーム22Aのアーム伸縮シリンダ装置26とアーム回動モータ25とをそれぞれ駆動制御し、それ以外の第3,第4兼用アーム22C,22Dのアーム伸縮シリンダ装置26とアーム回動モータ25の一方を駆動制御するとともに他方をフリーとすることにより、3本の第1,第3,第4兼用アーム22A,22C,22Dが固定された細管3に過大な負荷をかけることなく、ロボット本体21を精度良く位置決めでき、細管3やロボット11の故障、破損を未然に防止できる。
【0066】
さらにその駆動制御する駆動系の選択に際して、選択最上部のたとえば第1兼用アーム22Aの先端から他の2本の第3,第4兼用アーム22C,22Dの回動中心(出力軸25a)を通る中線La,Lbを引き、中線La,Lbの両側で所定角度α=45°の範囲内にその第3,第4兼用アーム22C,22Dがある場合に、アーム伸縮シリンダ装置26をフリーとするとともにアーム回動モータ25を駆動制御することで、ロボット本体21に付加される第1兼用アーム22Aの先端を中心とする回転モーメントを支持しやすい側の駆動系を選択して駆動制御することができ、ロボット本体21を正確な位置に保持することができる。
【0067】
さらに、1本の第1〜第4兼用アーム22A〜22Dを移動し細管3に対向して停止させ、清掃ブラシ12を細管3に挿入する時に、その兼用アームのアーム伸縮シリンダ装置26およびアーム回動モータ25を一時的にフリーとすることにより、位置ずれを吸収できて確実に清掃ブラシ12や探傷プローブ、インナーノズル13を細管3に挿入することができる。
【0068】
さらにまた、ロボット本体11の作業基準位置を管板4から所定距離離れて設定しておき、1本のたとえば第2兼用アーム22Bが細管3から離脱されて次の細管3に移動し位置決めする時に、他の3本の第1,第3,第4兼用アーム22A,22C,22Dの押付けシリンダ装置34を駆動してロボット本体21を管板4側に接近させることにより、第2兼用アーム22Bの離脱によりロボット本体21が管板4から離間する姿勢変位を補正して押込みノズル41を細管3に接近させることができ、押込み口41aを介して確実に清掃ブラシ12、探傷プローブ13およびインナーノズル23を細管3に挿入することができる。
【0069】
また、第1〜第4兼用アーム22A〜22Dの作業基準位置をロボット本体21が管板4に最接近した位置に設定するとともに、押付けシリンダ装置34による押込みノズル41の突出限を作業基準位置より所定距離だけ細管3側としておき、1本のたとえば第2兼用アーム22Bが細管3から離脱されて次の細管3に移動し位置決めする時に、その第2兼用アーム22Bの押付けシリンダ装置34により突出限まで移動させることで、そのロボット本体21が管板4から離間する姿勢変位を補って押込みノズル41を細管3に接近させることができ、確実に清掃ブラシ12、探傷プローブ13およびインナーノズル23を細管3に挿入することができる。
【0070】
なお、上記実施の形態では、4本の第1〜第4兼用アーム22A〜22Dを設けたが、5本あるいは6本の兼用アームを設けてもよい。この場合には、3本の兼用アームでロボット本体を位置決め固定するとともに、残りの第1〜第4兼用アーム22A〜22Dを細管3から離脱して作業させることができる。
【0071】
また、作業対象を復水器1としたが、他の熱交換器であってもよい。
さらに、清掃ブラシ12の分配移送および圧送媒体を清掃水としたが、圧縮空気であってもよい。
【0072】
また、上記作業ロボットでは、清掃機能とプローブ挿入検査手段の両方を搭載したが、清掃機能だけ、あるいはプローブ挿入検査手段だけをロボットろに搭載し、プローブ挿入検査手段だけの場合には、汚染の少ない熱交換器の蒸気細管や、別の清掃装置や作業員により清掃した後の復水器の細管の探傷検査のみを行うように構成してもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上に述べたごとく本発明の請求項1記載の発明によれば、ロボット本体に、外周側に出退自在な4本以上の兼用アームを設けて、これら兼用アームの先端部にそれぞれ位置決め機構およびプローブ挿入機構を有する作業装置を設けたので、伝熱管に兼用アームが連結固定されてロボット本体が位置決めされている時に、伝熱管検査作業を行い、また各兼用アームを同時に出退駆動させることでロボット本体を移動させ、3本の兼用アームが伝熱管に固定されている状態で残りの兼用アームを次の伝熱管に移動させることができる。したがって、清掃機構とプローブ挿入などの作業機構とが分離されている従来ロボットに比較して、部材個数を減少させることができ、また兼用アームを後退させることで、ロボットをコンパクト化することができる。これにより、水室内への搬入出も容易となり、組立てや分解などの準備作業を減少させて、作業時間を短縮することができる。
【0074】
また請求項2記載の発明によれば、ロボット本体に、外周側に出退自在な4本以上の兼用アームを設けて、これら兼用アームの先端部にそれぞれ位置決め機構およびプローブ挿入機構を有する作業装置を設けたので、伝熱管に兼用アームが連結固定されてロボット本体が位置決めされている時に、伝熱管検査作業を行い、また各兼用アームを同時に出退駆動させることでロボット本体を移動させ、3本の兼用アームが伝熱管に固定されている状態で残りの兼用アームを次の伝熱管に移動させることができる。したがって、清掃機構とプローブ挿入などの作業機構とが分離されている従来ロボットに比較して、部材個数を減少させることができ、また兼用アームを後退させることで、ロボットをコンパクト化することができる。これにより、水室内への搬入出も容易となり、組立てや分解などの準備作業を減少させて、作業時間を短縮することができる。
【0075】
また請求項3記載の発明によれば、4本以上の兼用アームと作業装置とが順次選択されて駆動され、3本の兼用アームによりロボット本体の移動および位置決めが行われ、位置決め中に清掃作業が行われるとともに、残りの兼用アームの作業装置が新たな伝熱管に移動される。したがって、各兼用アームにおけるロボット本体の移動および清掃作業と、作業装置の移動とを組み合わせて清掃作業を効率よく行うことができ、清掃作業時間を大幅に短縮することができる。
【0076】
さらにまた請求項5記載の発明によれば、ロボット本体の外周部に、兼用アームの収容空間が形成され、ロボット本体の外周部に、兼用アームの収容空間が形成され、前記兼用アームが後退収縮されて収容空間に収容された収容位置で、作業ロボットがマンホールを通過可能な円柱形となるように構成されたものである。
【0077】
さらにまた請求項5記載の発明によれば、兼用アームの後退収容位置でロボット全体がロボット軸心を中心とする円柱形になるように構成したので、ロボットを分解することなく狭い円形のマンホールを通過させて水室内に容易に出し入れすることができ、水室での組立て準備および分解撤収作業時間を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱交換器用の清掃・検査用ロボットの実施の形態を示し、作業状態の斜視図である。
【図2】同清掃・検査用ロボットの収納状態の斜視図である。
【図3】同清掃・検査用ロボットおよびその支援設備を示す全体斜視図である。
【図4】同清掃・検査用ロボットを示す全体側面断面図である。
【図5】同清掃・検査用ロボットを示すカバーを省略した全体背面図である。
【図6】同清掃・検査用ロボットの兼用アームおよび作業装置を示す側面図である。
【図7】同清掃・検査用ロボットのアーム伸縮シリンダ装置を示す断面図である。
【図8】同清掃・検査用ロボットのアーム伸縮シリンダ装置および押付けシリンダ装置を示す正面図である。
【図9】同清掃・検査用ロボットの作業装置を示す側面図である。
【図10】図9に示すI−I断面図である。
【図11】図9に示すII−II断面図である。
【図12】(a),(b)はそれぞれ同清掃・検査用ロボットのインナーノズルを示し、(a)は側面図、(b)は(a)に示すIII−III断面図である。
【図13】同清掃・検査用ロボットのインナーノズルの細管固定状態を示す側面断面図である。
【図14】(a)〜(f)はそれぞれ同清掃・検査用ロボットの作業手順を示す断面図である。
【図15】同清掃・検査用ロボットのブラシ分配装置を示す横断面図である。
【図16】同ブラシ分配装置を示す側面断面図である。
【図17】同ブラシ分配装置の補給アーム装置を示す横断面図である。
【図18】同ブラシ分配装置のブラシ補給具を示す縦断面図である。
【図19】同清掃・検査用ロボットのコードリール装置を示す側面半断面図である。
【図20】同清掃・検査用ロボットのコードリール装置を示す背面図である。
【図21】同清掃・検査用ロボットの運転動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 復水器
2A 水室
3 細管
4 管板
5 マンホール
11 清掃・検査用ロボット
12 清掃ブラシ
13 探傷プローブ
18 制御装置
21 ロボット本体
22A〜22D 第1〜第4兼用アーム
23 インナーノズル
24 作業装置
25 アーム回動モータ
26 アーム伸縮シリンダ装置
28 ブラシ分配装置
29 コードリール装置
34 押付けシリンダ装置
38 押込みシリンダ装置
39 押込み部材
40 挿入ガイド体
41 押込みノズル
43 結合リング群
43a 弾性リング
43b スペーサリング
44 押込み筒
45 内筒部材
51 ブラシ補給具
53 補給アーム装置
62 巻取りリール

Claims (5)

  1. 熱交換器の管板に沿って移動自在な熱交換器用作業ロボットであって、
    ロボット本体の外周部に少なくとも4本の移動、作業兼用の兼用アームを前記管板に沿って外周側に出退自在に設けるとともに、これら兼用アームの先端部にそれぞれ作業装置を設け、
    これら作業装置に、前記管板に貫設開口された伝熱管内に清掃具を挿入して移動させる清掃機構と、連結固定具を伝熱管に挿入して前記兼用アームを当該伝熱管に固定しロボット本体を位置決めする位置決め機構を設け、
    ロボット本体に、前記位置決め機構により固定された前記兼用アームを出退してロボット本体を移動させる移動機構を設けた
    ことを特徴とする熱交換器用作業ロボット。
  2. 熱交換器の管板に沿って移動自在な熱交換器用作業ロボットであって、
    ロボット本体の外周部に少なくとも4本の移動、作業兼用の兼用アームを前記管板に沿って外周側に出退自在に設けるとともに、これら兼用アームの先端部にそれぞれ作業装置を設け、
    これら作業装置に、前記管板に貫設開口された伝熱管に連結固定具を挿入して前記兼用アームを当該伝熱管に固定しロボット本体を位置決めする位置決め機構と検査用プローブを当該伝熱管に挿入移動させるプローブ挿入機構とを設け、
    ロボット本体に、前記位置決め機構により固定された前記兼用アームを出退してロボット本体を移動させる移動機構を設け、
    前記伝熱管内に移動される検査プローブにより当該伝熱管を検査する伝熱管検査手段を設けた
    ことを特徴とする熱交換器用作業ロボット。
  3. 移動機構は、少なくとも3本の兼用アームの作業装置が連結固定具により伝熱管に固定された状態で、これら3本の前記兼用アームが出退駆動されてロボット本体が移動されるとともに、残りの兼用アームの作業装置伝熱管から離脱させて当該作業装置を次の伝熱管に移動するように構成された
    ことを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器用作業ロボット。
  4. 兼用アームが、管板に垂直なロボット本体の軸心に平行なロボット軸心回りに回動自在でかつ伸縮自在に構成された
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱交換器用作業ロボット。
  5. ロボット本体の外周部に、兼用アームの収容空間が形成され、
    前記兼用アームが後退収縮されて収容空間に収容された収容位置で、全体形状がマンホールを通過可能な円柱形となるように構成された
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱交換器用作業ロボット。
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