JP4201300B2 - 燃焼機関及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼機関の燃焼過程で発生する大気汚染物の窒素酸化物、未燃炭化物及び一酸化炭素の低減、とくに、ノッキング発生の原因となる窒素酸化物の低減技術と低減に際しての安全技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃焼機関の排気行程では燃焼ガスが完全には排気されず、シリンダ内に未燃炭化水素(UHC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等が残留することは避けられない。このうち、ノッキング発生の促進効果を有するNOxが、放電によって減少することは知られている。例えば、放電管に模擬排ガスを通して放電すると、該模擬ガス中のNOxが減少することが報告されている(日本機械学会NO.940−23環境工総合シンポジウム’94講演論文集参照)。
【0003】
本出願人は、例えば特願平11−87818号、特願平11−92231号、特願平11−93180号において、内燃機関或いは予混合圧縮自着火機関におけるノッキングの抑制に関する技術を提案している。図14は、その様な技術の基本的な構成を示しており、図15は、それを発展させた技術を示している。図14において、シリンダ1内にピストン2が設けられており、シリンダヘッド4に設けた図示しない吸気弁に吸気管5が連通しており、図示しない排気弁には排気管6が連通している。そして、シリンダヘッド4に、高圧放電用電極を有する放電部7がシリンダ1に向けて放電するよう装着されている。この放電部7によって、排気ガス中のNOx等が除去され、したがって、残留ガスのNOxは無くなって機関に悪影響を与えるノッキングの発生が防止される。図15は、排気管6に放電部7を介装させた例を示したもので、シリンダ1から排出された排気ガスを放電によって浄化させ、マフラ〜外気へと放出開放される。
【0004】
上記の構成と作用は、基本的に効果があるが、放電によって排気ガス中に含まれるUHCやCOを所定のタイミング以外で着火させてしまって定常燃焼を乱すことがある。図14の例では、吸気弁が閉止以前に着火して吸気管バックファイヤとなり、図15の例では排気管内爆発となる。また、シリンダ1内の燃焼であっても、急激な燃焼によってノッキングを発生させることになる。そして、例えば筒内圧の高いタイミングと重なれば、異常音にとどまらず、異常筒内圧となって、機関損傷や、耐久性低減の原因になる懸念がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みて提案されたもので、燃焼機関の燃焼過程で発生する大気汚染物質の窒素酸化物、未燃炭化物及び一酸化炭素の低減による排気ガスの浄化、特に、ノッキング発生の原因となる窒素酸化物の低減を目的とし、ノッキングの発生を防止すると共に、窒素酸化物除去を目的として行なわれる放電手段を安全確実にすることが出来る燃焼機関(例えば内燃機関)とその制御方法の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による燃焼機関によれば、窒素酸化物を除去する機能を有する放電部(7)を燃焼室(1)或いは排気再循環用の管路(EGR)内に設け、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度を計測する計測手段(8,9)を排気系統(6)に設け、ノッキングが発生したか否かを検知するノッキング検知手段(17,18)を設け、排気行程にあるか否かを検知する排気行程検知手段(20)を設け、前記計測手段(8,9)、ノッキング検知手段(17,18)及び排気行程検知手段(20)からの検知結果が入力され、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になく、ノッキングが生じており、且つ内燃機関の排気行程時のみ、放電部(7)が放電する様に制御する機能を有する制御手段(12)を設けている。
ここで、「燃焼機関」なる文言は、内燃機関(火花点火式内燃機関も、それ以外の内燃機関も含む)や、所謂「予混合圧縮自着火機関」をも包含する意味で使用されている。
【0007】
排気行程中に残留するNOxによるノッキング促進作用は避けられないので、上記のような構成を具備する本発明によれば、未燃炭化物濃度或いは一酸化炭素濃度が可燃範囲にない限定条件での放電によりNOxが除去されるので、所期以外の燃焼例えばバックファイヤ等が発生しなく安全である。
【0009】
かかる構成を具備する燃焼機関によれば、ノッキングの発生時のみに放電するので、高電圧供給が少なく放電装置への負荷を少なくでき、したがって放電装置の寿命が延長する。
【0012】
本発明にかかる別の燃焼機関によれば、窒素酸化物を除去する機能を有する放電部(7)を燃焼室(1)或いは排気再循環用の管路(EGR)内に設け、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度を計測する計測手段(8,9)を排気系統(6)に設け、ノッキングが発生したか否かを検知するノッキング検知手段(17,18)を設け、排気行程にあるか否かを検知する排気行程検知手段(20)を設け、放電部(7)に帯電している電荷を消失する短絡手段(21a)を設け、前記計測手段(8,9)、ノッキング検知手段(17,18)及び排気行程検知手段(20)からの検知結果が入力され、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になく、ノッキングが生じており、且つ内燃機関の排気行程時のみ、放電部(7)が放電する様に制御し、放電部(7)における前記放電が終了した後に短絡手段(21a)より帯電した電荷をアースへ逃す様に制御する制御手段(14)を設けている。
【0013】
これによれば、放電後の残留電荷による着火が防止され、当該残留電荷に起因するバックファイヤまたは排気管爆発が防止される。
【0014】
放電部(7)の電圧を測定する電圧測定装置(25)を設け、該電圧測定装置(25)の測定結果を制御手段(14)に入力し、制御手段(14)は、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になければ、放電部(7)が放電する様に制御し、放電電圧が危険な所定値以上であれば電圧を下げ、ノッキングが発生していれば燃焼タイミングを遅角変更し、更にノッキングが発生していれば負荷の低減をする機能を有することが好ましい。
【0015】
制御手段(14)は、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲にあり、ノッキングが発生していれば、燃焼タイミングを遅角変更し、更にノッキングが発生していれば、負荷の低減をする機能を有することが好ましい。
【0016】
前記制御手段(16)は、噴射時期或いは点火時期を遅角してもノッキングが回避出来ない場合には、負荷を低減する制御を行う様に構成することが好ましい。これによって、運転停止が不可の場合でも運転を継続できる。
【0017】
本発明による燃焼機関の制御方法によれば、窒素酸化物を除去する機能を有する放電部(7)を燃焼室(1)或いは排気再循環用の管路(EGR)内に設けた燃焼機関の制御方法において、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度を計測し(S11)、ノッキング検知手段(17,18)によりノッキングが発生したか否かを検知し(S13)、排気行程検知手段(20)により排気行程にあるか否かを検知し(S15)、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になく、ノッキングが生じており、且つ内燃機関の排気行程時のみ、放電部(7)が放電する(S16)様に制御する。
【0020】
別の本発明による燃焼機関の制御方法によれば、窒素酸化物を除去する機能を有する放電部(7)を燃焼室(1)或いは排気再循環用の管路(EGR)内に設けた燃焼機関の制御方法において、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度を計測し(S21)、ノッキング検知手段(17,18)によりノッキングが発生したか否かを検知し(S23)、排気行程検知手段(20)により排気行程にあるか否かを検知し(S25)、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になく、ノッキングが生じており、且つ内燃機関の排気行程時のみ、放電部(7)が放電する(S26)様に制御し、放電部(7)における前記放電が終了した後に短絡手段(21a)より帯電した電荷をアースへ逃す(S28)様に制御する。
【0021】
別の本発明による燃焼機関の制御方法によれば、放電部(7)の電圧を電圧測定装置(25)により測定し、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になければ、放電部(7)が放電する(S31)様に制御し、放電電圧が危険な所定値以上であれば電圧を下げ(S33)、ノッキングが発生していれば燃焼タイミングを遅角変更し(S35)、更にノッキングが発生していれば負荷の低減をする(S37)様に制御することが好ましい。
【0022】
別の本発明による燃焼機関の制御方法によれば、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲にあり、ノッキングが発生していれば、燃焼タイミングを遅角変更し(S51)、更にノッキングが発生していれば、負荷の低減をする(S53)様に制御することが好ましい。
【0023】
噴射時期或いは点火時期を遅角してもノッキングが回避出来ない場合には、負荷を低減する制御を行うことが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の燃焼機関及びその制御方法の実施形態を図面を参照して説明する。ここで、図面が別であっても、同様な部材は同じ符号を付してある。
【0025】
図1において、本発明を実施した内燃機関が示されており、燃焼室を構成するシリンダ1内にピストン2が設けられており、ピストン2に設けたピストンロッド3により回転力が取り出される。シリンダヘッド4に設けた図示しない吸気弁に吸気管5が連通しており、図示しない排気弁には排気管6が連通している。そして、シリンダヘッド4に、高圧放電用電極を有する放電部7が燃焼室を構成するシリンダ1に向けて放電するよう装着されている。放電部7は、図示しない正の高圧電源に接続されている。
【0026】
排気管6に未燃炭化物であるUHCの濃度を計測する計測手段としてのUHC計測装置8と一酸化炭素であるCOの濃度を計測するCO計測装置9が介装されている。そして、UHC計測装置8とCO計測装置9は、それぞれ信号線8a、9aによって計測結果を送信し入力させるよう制御手段12に接続されている。また、制御手段12は、制御線12aによって放電部7に接続されている。制御手段12は、UHC濃度或いはCO濃度が可燃範囲にある場合には、放電部7の放電を作動させないような制御機能を有している。なお、この内燃機関は、圧縮着火または火花点火について明示していないが、何れであっても良い。なお、符号Gxは排気ガスを示している。
【0027】
上記構成の実施形態の制御を、図2に示す制御フローチャートによって説明する。ステップS1において、運転状態にある排気管6を流れる排気ガスGx中のUHC及びCO濃度を計測する。UHC計測装置8の計測結果は信号線8aによって、CO計測装置9の計測結果は信号線9aによって制御装置12に送信され入力される。ステップS2におて、UHC濃度及びCO濃度が燃焼可能範囲にあるか否かを判定する。即ち、放電によってUHCまたは、COが燃焼爆発する危険の有無を判定する。そして、UHC濃度、CO濃度が燃焼範囲にあればYESを選んで、ステップS3に行き放電をさせない。燃焼範囲外で安全であれば、ステップS4に行って放電部7からコロナ放電してNOxの除去をする。機関運転を継続する間はこのフローは作動を継続する。
【0030】
図3及び図4は、排気再循環用配管(EGR管)を備えた内燃機関に本発明を適用する形態を示している。
【0031】
図3において、排気系統を構成する排気管6に放電部7が介装され、放電部7の下流の分岐部6aから分岐されたEGR管6RにUHC、CO計測装置10が介装されている。UHC、CO計測装置10を介装したEGR管6Rは循環吸入部6bに接続されている。制御部は図示されていないが、EGRガスGr中のUHC濃度或いはCO濃度が可燃範囲にある場合には、放電部7の放電を作動させないような制御機能を有している。運転時に排気ガスGxがNOxを低減され、その1部のEGRガスGrが再循環してノッキング発生を防止している。したがって、放電によってノッキング発生防止と外気に放出するNOxの低減とを同時に行っている。
【0032】
図4においては、排気管6にUHC、CO計測装置10が介装され、UHC、CO計測装置10の下流の分岐部6aから分岐されたEGR管6Rに放電部7が介装されている。即ち、前記図4の実施形態とはUHC、CO計測装置10と放電部7の位置が入れ替わった状態になっている。この実施形態では、EGRガスGr中のNOxを除去することに重点をおいている。したがって、放電容量が図4の場合より少ない構成となっている。
【0033】
図5及び図6では、NOx除去のための放電を特定条件に限定して行う構成、制御を示している。即ち、排気行程でのみ放電し、或いはノッキングが発生する場合にのみ放電して、放電による弊害の発生行程即ち吸気、圧縮、膨張行程をさけ、また、ノッキングしない時の不要時の放電を抑制する構成としている。
【0034】
図5において、シリンダヘッド4に設けた図示しない吸気弁に吸気管5が連通しており、局部図示した排気弁19には排気管6が連通している。そして、シリンダヘッド4に、高圧放電用電極を有する放電部7がシリンダ1に向けて放電するよう装着されている。放電部7は、図示しない正の高圧電源に接続されている。排気管6にUHC、CO計測装置10が介装されている。そして、UHC、CO計測装置10は信号線10aによって計測結果を送信して入力させるよう制御手段14に接続されている。
【0035】
また、シリンダ1の外壁にノッキング検知手段である加速度センサ17が設けられ、クランク軸16にロータリーエンコーダー18が設けられている。加速度センサ17は振動加速度の検出信号を送信する信号線17aで、また、ロータリーエンコーダ18は回転変動の検出信号を送信する信号線18aで、それぞれ制御手段14に接続されている。なお、加速度センサ17の装着場所は異常燃焼による振動を検知できる場所、例えばシリンダヘッド4でも良く、またロータリーエンコーダ18は例えばタイミングギヤその他で回転速度変動が検出できる場所ならどこでも良い。
【0036】
また、排気弁19の近傍であるシリンダヘッド4に、排気弁19の開閉状態を検出するギャップセンサ20が装着されている。ギャップセンサ20は、信号線20aで制御手段14に接続されている。
【0037】
制御手段14は、制御線14aによって放電部7に接続されている。そして、制御手段14は、加速度センサ17からの信号によってノッキングの有無を判断し、またロータリーエンコーダ18からの信号によってノッキングの有無を判断する機能を有し、またUHC濃度或いはCO濃度が可燃範囲にある場合には、放電部7の放電を作動させないような制御機能を有している。なお、この内燃機関は圧縮着火機関を示していて、符号Fは燃料ガスを、符号Gxは排気ガスを示している。
【0038】
上記構成の実施形態の制御を、図6に示す制御フローチャートによって説明する。ステップS11において、運転状態にある排気管6を流れる排気ガスGx中のUHC及びCO濃度を計測する。UHC、CO計測装置10の計測結果は信号線10aによって制御装置14に送信され入力される。ステップS12において、UHC濃度及びCO濃度が燃焼可能範囲にあるか否かを判定する。即ち、放電によってUHCまたは、COが燃焼爆発する危険の有無を判定する。そして、UHC濃度、CO濃度が燃焼範囲にあれば、放電させないYESを選んでステップS11に戻る。燃焼範囲外で放電が安全であればNOを選んで、ステップS13に行く。
【0039】
ステップS13では、ノッキングの発生状況を調査検出する。加速度センサ17が検出する異常振動の検出、ロータリーエンコーダ18が検出する回転速度変動等からノッキング発生状況を制御手段14で判断し検出する。ステップS14では、ノッキング発生の有無によって次のステップをきめる。即ち、ノッキングが発生してYESならばステップS15に行き、ノッキングなしであれば放電の必要がないのでNOを選んでステップS11に戻る。
【0040】
ステップS15では、運転中の機関のサイクルを確認し、排気行程か否かを判定する。即ち、サイクルの吸入、圧縮、膨張の各行程では放電不要なので、排気行程でのみを選択する作業を行う。具体的には、排気弁19の開弁状態をギャップセンサ20によって検知して、排気行程にあることを判定する。排気行程以外ではNOを選んで放電させないためにステップS15をループする。YESであれば、ステップS16で、放電部7から放電してNOxを除去する。そして、ステップS11に戻って運転継続をする。
【0041】
上記の構成と制御は、EGRなしの機関について説明したが、EGRを設けた機関においても前記実施例と同様な構成及び制御によって実質的に同様な機能を有することができる。但し、EGR管に取り付けた放電部については、排気行程でのみ放電する制御は不要である。
【0042】
図7〜図9は、所定時以外の放電をさけるようにした構成と制御を示している。図7は、放電部7を含んだ内燃機関の全体構成を示し、図8は放電部7の局部拡大詳細を示している。
【0043】
図7において、シリンダヘッド4に放電部7が装着され、その放電部7は図示しない高圧電源に接続されている。また、シリンダヘッド4に放電部7に帯電した電荷を消失させるアース部21が設けられ、必要に応じて放電部7の帯電荷をシリンダ1Aに逃がすよう構成されている。放電部7は、図8に示すように、シリンダ1の上部に一部が突出した電極7aを絶縁材7bで被覆し、絶縁材7bがシリンダヘッド4に嵌入されている。また、電極7aに電荷を短絡消失させる短絡手段であるアーススイッチ21aが設けられ、そのアーススイッチ21aは制御線14cによって排気行程判断装置14Aに接続されている。排気行程判断装置14Aは、図示しない制御部に判断機能が組み込まれている。上記外の構成は、前記例えば図5と実質的に同じである。
【0044】
上記構成の実施形態の制御を、図9に示す制御フローチャートによって説明する。ステップS21において、運転状態にある排気管6を流れる排気ガスGx中のUHC及びCO濃度を計測する。計測結果は制御装置に送信され入力される。ステップS22において、UHC濃度及びCO濃度が燃焼可能範囲にあるか否かを判定する。即ち、放電によってUHCまたは、COが燃焼爆発する危険の有無を判定する。そして、UHC濃度、CO濃度が燃焼可能範囲にあれば、放電させないYESを選んでステップS21に戻る。燃焼可能範囲外で放電が安全であればNOを選んで、ステップS23に行く。
【0045】
ステップS23では、ノッキングの発生状況を、図5の方法と同様にして、調査検出する。ステップS24では、ノッキング発生の有無によって次のステップをきめる。即ち、ノッキングが発生してYESならばステップS25に行き、ノッキングなしであれば放電の必要がないので、NOを選んでステップS21に戻る。
【0046】
ステップS25では、運転中の機関のサイクルを確認し、排気行程か否かを判定する。即ち、サイクルの他行程では放電不要なので、排気行程でのみを選択する作業を行う。具体的には、排気弁の開弁をセンサによって検知して、排気行程にあることを判定する。排気行程以外ではNOを選んで放電させないためにステップS25をループする。YESであれば、ステップS26で、放電部7からコロナ放電してNOxを除去する。そして、ステップS27に行く。
【0047】
ステップS27では、排気行程が終了したことを確認する。例えば前記実施形態と同様にして、排気弁が閉状態になったか否かを判断することで行う。排気行程が未了であれば、ステップS26に戻って放電を継続する。排気行程が終了したらステップS28に行く。この段階では、電極7aには残存した電荷が帯電している。
【0048】
ステップS28では、電極7aに帯電した電荷をアーススイッチ21aを短絡させて除電する。これによって所期タイミング以外の放電、着火の懸念がなくなる。そして、次のサイクルでの作動のために、制御フローはステップS21に戻る。
【0049】
上記の構成と制御は、EGRなしの機関について説明したが、EGRを設けた機関においても前記実施例と同様な構成及び制御によって実質的に同様な機能を有することができる。但し、EGR管に設置した放電部については、排気行程のみ放電する制御と、アースに関する制御は行わない。
【0050】
図10は、放電部からの放電電圧が、所定値以上の危険な場合の電圧制御を含んだ実施形態を示している。
【0051】
シリンダヘッド4に、高圧放電用電極を有する放電部7がシリンダ1に向けて放電するよう装着されている。放電部7は、高圧電力線27aによって正の高圧電源27に接続されている。排気管6にUHC、CO計測装置10が介装され、UHC、CO計測装置10は信号線10aによって制御手段15に接続されている。また、高圧電力線27aに電圧測定装置25が装着され、電圧測定装置25は信号線25aで制御手段15に接続されている。
【0052】
制御手段15は、上記各信号線で接続されていると共に、制御線15aによって高圧電源27に、制御線15bによって放電部7に接続されている。そして、制御手段15は、UHC濃度或いはCO濃度が可燃範囲にある場合には、放電部7の放電を作動させないような機能に加えて放電電圧を所定の適正電圧に制御する機能も併せて有している。その他の構成、機能は前出の実施形態と実質的に同じである。
【0053】
上記構成の実施形態の制御を、図11に示す制御フローチャートによって説明する。ステップS31において、運転状態にある排気管6を流れる排気ガスGx中のUHC及びCO濃度が計測され、UHC濃度及びCO濃度が燃焼可能範囲にない安全な場合に放電がされる。ステップS32では、その放電電圧が危険な所定値以上か否かを電圧測定装置25によって計測確認する。所定値以下であれば、NOを選択し、ステップS31に戻って放電を継続する。所定値以上であれば、ステップS33に行く。ステップS33では、放電部7からの放電電圧をさげる。即ち、高圧電源27から放電部7に供給する電圧を、制御手段15の制御によって低下させる。この制御作用によって、電装部品その他が損傷または寿命低下することを防いでいる。
【0054】
ステップS34以下は、機関から取り出す出力を低減させてノッキングを防止させる手順を示したもので、ここでの詳述は省く。
【0055】
図12では、上記の適正放電の各機能に加えて、燃焼タイミングの遅角変更、負荷の低減即ち出力低減による、ノッキング発生防止をはかる実施形態を示している。吸気管5に燃料供給制御による負荷制御装置36が介装され、その負荷制御装置36は制御手段である制御部16に制御線16aによって接続されている。また、シリンダ1の外壁にノッキング検知手段である加速度センサ17が設けられ、信号線17aによって、制御部16に接続されている。ノッキング検知手段としては、図示はないが、クランク軸にロータリーエンコーダーが設けられている。前出の実施形態と同様に、シリンダヘッド4に、高圧放電用電極を有する放電部7がシリンダ1に向けて放電するよう装着されている。放電部7は、図示しない正の高圧電源に接続されている。排気管6にUHC、CO計測装置10が介装され、そのUHC、CO計測装置10は信号線10aによって制御部16に接続されている。また、制御部16は、制御線7aによって放電部7に接続されている。制御部16は、UHC、CO濃度が可燃範囲にある場合には、放電部7の放電を作動させないよう、また、加速度センサ17の信号またはロータリーエンコーダからの信号を判断してノッキングが発生していれば、負荷制御装置36によって燃料供給量を制御させる機能を有している。その他の形態が前出の実施形態と実質的に同じである。
【0056】
上記構成の実施形態の制御を、図13に示す制御フローチャートによって、前出の実施形態と異なるところを主体に説明する。ステップS41において、運転状態にある排気ガスGx中のUHC及びCO濃度を計測する。ステップS42において、UHC濃度及びCO濃度が燃焼可能範囲にあるか否かを判定する。そして、UHC濃度、CO濃度が燃焼可能範囲にあれば、YESを選んでステップS49に行く。燃焼可能範囲外であればNOを選んで、ステップS43に行く。
【0057】
ステップS43では、ノッキングの発生状況を、図5の方法と同様にして、調査検出する。ステップS44では、ノッキング発生の有無によって次のステップをきめる。即ち、ノッキングが発生してYESならばステップS45に行き、ノッキングなしであれば放電の必要がないので、NOを選んでステップS41に戻る。
【0058】
ステップS45では、運転中の機関のサイクルを確認し、排気行程か否かを判定する。即ち、サイクルの他行程では放電不要なので、排気行程でのみを選択する作業を行う。排気行程以外ではNOを選んで放電させないためにループする。YESであれば、ステップS46で、放電部7からコロナ放電してNOxを除去する。そして、ステップS47に行く。
【0059】
ステップS47では、排気行程が終了したことを確認する。排気行程が終了したらステップS48に行く。この段階では、電極には残存した電気が帯電している。ステップS48では、電極に帯電した電気をアーススイッチを短絡させて除電する。これによって所期外の放電、着火の懸念がなくなる。そして、次のサイクルでの作動のために制御フローはステップS41に戻る。
【0060】
ステップS42でYESを選択した場合には、例えばノッキングの弊害はあっても運転停止ができない場合等ではステップS49で加速度センサ17により加速度を検出する。そして、ステップS50で、検出した加速度からノッキングの発生状況を確認する。ここで、ノッキング発生が確認できなければ、異常なしでステップS41に戻って運転を継続する。ノッキング発生が確認されたら、ステップS51に行く。ステップS51では、燃焼着火タイミングを遅らせる。例えば燃料噴射式であれば、噴射タイミングを遅らせ、火花点火式であればスパークタイミングを遅らせる。
【0061】
つぎにステップS52に行く。ステップS52では、上記の着火タイミング遅延、変更による操作によってノッキング発生に変化があったか否かを確認する。着火タイミング遅角によって、ノッキングがなくなればNOを選んでステップS41に戻り運転継続をする。ノッキング発生が継続であれば、ステップS53に行く。ステップS53では、負荷を減少してノッキング発生を防ぐようにする。即ち、機関に供給する燃料を減少して負荷を低減させる。運転停止が不可の場合等の応急措置である。そして、ステップS41に戻って運転を継続する。
【0062】
上記の構成と制御は、EGRなしの機関について説明したが、EGRを設けた機関においても前記実施例と同様な構成及び制御によって実質的に同様な機能を有することができる。但し、EGR管に設置した放電部については、排気行程のみ放電する制御と、アースに関する制御は不要である。EGR管に設けた放電部は、ノッキングを生じ且つ放電による着火の危険が無い時に、常に放電を行う。
【0063】
【発明の効果】
本発明の作用効果を、以下に列挙する。
(1) 未燃炭化物濃度或いは一酸化炭素濃度が可燃範囲にない限定条件での放電によりNOxが除去されるので、所期以外の着火燃焼例えばバックファイヤ等が発生しなく安全である。
(2) 未燃炭化物濃度或いは一酸化炭素濃度の情報を採取し精度のよい放電条件を設定できる。
(3) 放電部を燃焼室内に設けた場合、放電をノッキング発生時のみに限定でき、安全と共に供給電力を効率的に使用できる。また、放電装置の寿命の延長がはかれる。
(4) 放電部を燃焼室内に設けた場合、放電を排気行程のみに限定でき、バックファイヤ等は発生しなく安全である。
(5) 放電部を燃焼室内に設けた場合、放電後は放電電極から帯電した電荷を消失する短絡手段によりアースするので、誤放電がなく安全である。
(6) 放電部の放電電圧が所定値以上であれば放電部への供給電圧を低減するので、電圧過多による損傷等がない。
(7) 未燃炭化水素濃度或いは一酸化炭素濃度が可燃範囲にあり、ノッキングの発生が消えぬときは、噴射時期或いは点火時期を遅角させるので一層のノッキング発生抑制ができる。
(8) 上記でもまだノッキングの発生が消えぬときは、負荷を低減する制御を行うので、運転停止が不可の場合でも運転を継続できる。
(9) 上記を組み合わせることにより放電条件を限定できるので、安全が保証される。
(10) 上記手段はEGRの有無に係わらず実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す説明図。
【図2】図1の実施形態の制御フローチャートを示す図。
【図3】本発明の別の実施形態を示す説明図。
【図4】本発明の別の実施形態を示す説明図。
【図5】本発明の別の実施形態を示す説明図。
【図6】図5の実施形態の制御フローチャートを示す図。
【図7】本発明の別の実施形態を示す説明図。
【図8】図7の局部Zの説明拡大図。
【図9】図7の実施形態の制御フローチャートを示す図。
【図10】本発明の別の実施形態を示す説明図。
【図11】図10の実施形態の制御フローチャートを示す図。
【図12】本発明の別の実施形態を示す説明図。
【図13】図12の実施形態の制御フローチャートを示す図。
【図14】従来の実施形態を示す説明図。
【図15】従来の実施形態を示す説明図。
Claims (8)
- 窒素酸化物を除去する機能を有する放電部を燃焼室或いは排気再循環用の管路内に設け、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度を計測する計測手段を排気系統に設け、ノッキングが発生したか否かを検知するノッキング検知手段を設け、排気行程にあるか否かを検知する排気行程検知手段を設け、前記計測手段、ノッキング検知手段及び排気行程検知手段からの検知結果が入力され、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になく、ノッキングが生じており、且つ内燃機関の排気行程時のみ、放電部が放電する様に制御する機能を有する制御手段を設けていることを特徴とする燃焼機関。
- 窒素酸化物を除去する機能を有する放電部を燃焼室或いは排気再循環用の管路内に設け、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度を計測する計測手段を排気系統に設け、ノッキングが発生したか否かを検知するノッキング検知手段を設け、排気行程にあるか否かを検知する排気行程検知手段を設け、放電部に帯電している電荷を消失する短絡手段を設け、前記計測手段、ノッキング検知手段及び排気行程検知手段からの検知結果が入力され、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になく、ノッキングが生じており、且つ内燃機関の排気行程時のみ、放電部が放電する様に制御し、放電部における前記放電が終了した後に短絡手段より帯電した電荷をアースへ逃す様に制御する制御手段を設けていることを特徴とする燃焼機関。
- 放電部の電圧を測定する電圧測定装置を設け、該電圧測定装置の測定結果を制御手段に入力し、制御手段は、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になければ、放電部が放電する様に制御し、放電電圧が危険な所定値以上であれば電圧を下げ、ノッキングが発生していれば燃焼タイミングを遅角変更し、更にノッキングが発生していれば負荷の低減をする機能を有することを特徴とする請求項1の燃焼機関。
- 制御手段は、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲にあり、ノッキングが発生していれば、燃焼タイミングを遅角変更し、更にノッキングが発生していれば、負荷の低減をする機能を有することを特徴とする請求項3の燃焼機関。
- 窒素酸化物を除去する機能を有する放電部を燃焼室或いは排気再循環用の管路内に設けた燃焼機関の制御方法において、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度を計測し、ノッキング検知手段によりノッキングが発生したか否かを検知し、排気行程検知手段により排気行程にあるか否かを検知し、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になく、ノッキングが生じており、且つ内燃機関の排気行程時のみ、放電部が放電する様に制御することを特徴とする燃焼機関の制御方法。
- 窒素酸化物を除去する機能を有する放電部を燃焼室或いは排気再循環用の管路内に設けた燃焼機関の制御方法において、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度を計測し、ノッキング検知手段によりノッキングが発生したか否かを検知し、排気行程検知手段により排気行程にあるか否かを検知し、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になく、ノッキングが生じており、且つ内燃機関の排気行程時のみ、放電部が放電する様に制御し、放電部における前記放電が終了した後に短絡手段より帯電した電荷をアースへ逃す様に制御することを特徴とする燃焼機関の制御方法。
- 放電部の電圧を電圧測定装置により測定し、未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲になければ、放電部が放電する様に制御し、放電電圧が危険な所定値以上であれば電圧を下げ、ノッキングが発生していれば燃焼タイミングを遅角変更し、更にノッキングが発生していれば負荷の低減をする様に制御することを特徴とする請求項5の燃焼機関の制御方法。
- 未燃炭化物或いは一酸化炭素の濃度が可燃範囲にあり、ノッキングが発生していれば、燃焼タイミングを遅角変更し、更にノッキングが発生していれば、負荷の低減をする様に制御することを特徴とする請求項7の燃焼機関の制御方法。
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