JP2009024594A - 点火制御装置およびこれを備えた車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で精度良く点火プラグの放電不良を判定することができる点火制御装置およびこれを備えた車両制御装置を提供する。
【解決手段】LC共振回路が組み込まれたイオン電流検出手段75によりイオン電流を検出することで、燃焼室内の燃焼状態を把握し、把握した燃焼状態に応じて、燃焼室内に配設された点火プラグ47の放電動作を制御可能な点火制御装置101において、点火プラグ47の放電動作に伴い、LC共振回路から発生する磁気ノイズを検出可能なノイズ検出手段75と、ノイズ検出手段75の検出結果に基づいて磁気ノイズの発生時期を判別すると共に、判別した磁気ノイズの発生時期に基づいて、点火プラグの放電不良を判定する放電不良判定手段127とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、点火プラグの放電動作を制御する点火制御装置およびこれを備えた車両制御装置に関するものである。
従来の点火制御装置として、内燃機関(燃焼室内)の燃焼状態を把握するために、点火プラグを電極として、点火サイクル毎に燃焼室内に発生したイオン電流を検出し、検出したイオン電流に基づいて、燃焼室内の着火/失火を判定する内燃機関のイオン電流検出装置が知られている(特許文献1参照)。このイオン電流検出装置では、検出したイオン電流の電流値が、所定のしきい値よりも大きければ着火と判定する一方、小さければ失火と判定する。
このとき、イオン電流検出装置には、LCR共振回路が組み込まれており、点火プラグの放電動作に伴って残留磁気ノイズが発生し、この残留磁気ノイズの影響により燃焼室内の着火/失火を誤判定してしまう場合がある。このため、このイオン電流検出装置では、残留磁気ノイズの影響を低減すべく、残留磁気ノイズを速やかに減衰させるように、共振特性を表すQ(quality factor)の値を0.6〜2.0の間に設定している。
特開平11−50942号公報
ところで、燃焼室内の失火が起きる原因の多くは点火プラグの放電不良である。このため、点火プラグの放電不良は、燃焼室内での燃焼状態、すなわち、着火または失火を検出することにより判定することが可能である。
しかしながら、上記の構成によれば、速やかに残留磁気ノイズを減衰させることができるが、残留磁気ノイズの影響を完全に取り去ることは困難である。このため、残留磁気ノイズの影響により燃焼室内の着火/失火を誤判定する虞があり、この判定に基づいて、点火プラグの放電/放電不良を判定する場合、同様に誤判定する虞がある。
そこで、本発明は、磁気ノイズの発生時期が点火プラグの正常放電時と放電不良時とで異なる点に着眼し、簡易な構成で精度良く点火プラグの放電不良を判定することができる点火制御装置およびこれを備えた車両制御装置を提供することを課題とする。
本発明の点火制御装置は、LC共振回路が組み込まれたイオン電流検出手段によりイオン電流を検出することで、燃焼室内の燃焼状態を把握し、把握した燃焼状態に応じて、燃焼室内に配設された点火プラグの放電動作を制御可能な点火制御装置において、点火プラグの放電動作に伴い、LC共振回路から発生する磁気ノイズを検出可能なノイズ検出手段と、ノイズ検出手段の検出結果に基づいて磁気ノイズの発生時期を判別すると共に、判別した磁気ノイズの発生時期に基づいて、点火プラグの放電不良を判定する放電不良判定手段とを備えたことを特徴とする。
この場合、放電不良判定手段は、正常放電時における点火プラグの放電期間中に磁気ノイズが発生した場合、点火プラグの放電不良であると判定することが好ましい。
また、この場合、放電不良判定手段は、点火プラグの放電不良の判定時における内燃機関の負荷が、予め設定した設定負荷よりも小さいと判別した場合、点火プラグを放電させる点火装置の故障であると判定することが好ましい。
また、この場合、放電不良判定手段は、点火プラグの放電不良の判定時における内燃機関の負荷が、設定負荷よりも大きいと判別した場合、点火プラグの高電圧要求時における放電不良であると判定することが好ましい。
本発明の車両制御装置は、上記の点火制御装置と、燃焼室が形成された気筒の筒内圧または筒内圧に起因するパラメータを可変制御する筒内圧可変制御装置とを備え、放電不良判定手段により点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、筒内圧可変制御装置は、気筒の筒内圧を低下させるように制御を行うことを特徴とする。
この場合、筒内圧可変制御手段は、放電不良判定手段により点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、放電不良の判定時における気筒の筒内圧から、予め設定された第1設定値分だけ下回る目標筒内圧となるように制御すると共に、点火プラグの高電圧要求時における放電不良が解消された場合、放電不良の解消時における気筒の筒内圧から、予め設定された第1設定値よりも小さい第2設定値分だけ上回る目標筒内圧となるように制御を行うことが好ましい。
また、この場合、目標筒内圧が、予め設定された下限筒内圧を下回った場合、点火プラグの交換が必要である旨報知することが好ましい。
上記の車両制御装置の場合、筒内圧可変制御装置は、燃焼室に圧縮した空気を送り込む過給機を制御可能な過給機制御装置であり、過給機は、吸気通路から燃焼室へ吸入される空気を圧縮するコンプレッサと、燃焼室から排気通路へ排出される排気ガスにより回転するタービンと、タービンの回転力をコンプレッサに伝達する回転軸と、タービンに流入する排気ガスの一部を迂回させる排気バイパス流路と、排気バイパス流路を開閉可能な開閉弁とを有しており、放電不良判定手段により点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、過給機制御装置は、開閉弁を開動作させて過給圧を低下させるように制御を行うことが好ましい。
また、これらの車両制御装置の場合、筒内圧可変制御装置は、燃焼室に吸入される吸入空気量を調整するスロットルバルブの開閉を制御可能なスロットル開閉制御装置であり、放電不良判定手段により点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、スロットル開閉制御装置は、スロットルバルブを閉動作させて吸入空気量を減少させるように制御を行うようにしても良い。
また、上記の車両制御装置の場合、筒内圧可変制御装置は、車両の走行状態に応じて自動的に変速比を可変する自動変速機を制御可能な駆動力制御装置であり、放電不良判定手段により点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、駆動力制御装置は、自動変速機の変速比を大きくして、内燃機関の負荷を減少させるように制御を行うようにしても良い。
また、上記の車両制御装置の場合、筒内圧可変制御装置は、点火プラグの点火時期を制御する点火制御装置であり、放電不良判定手段により点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、点火制御装置は、点火プラグの点火時期を進角して、点火プラグの点火時における燃焼室の体積を増加させるように制御を行うようにしても良い。
この場合、燃焼室に燃料を噴射して供給する燃料噴射供給装置を制御可能な燃料噴射制御装置をさらに備え、燃料噴射供給装置は、高オクタン価燃料を貯留可能な第1燃料タンクと、低オクタン価燃料を貯留可能な第2燃料タンクと、高オクタン価燃料と低オクタン価燃料との混合割合を調整する混合割合調整手段と、混合割合調整後の混合燃料を燃焼室へ向けて噴射可能な燃料噴射弁とを有し、点火制御装置による点火プラグの点火時期の進角に応じて、燃料噴射制御装置は、混合割合調整手段により混合燃料のオクタン価の割合を増加させるように制御を行うことが好ましい。
本発明にかかる点火制御装置およびこれを備えた車両制御装置は、簡易な構成により精度良く点火プラグの放電不良を判定することができるという効果を奏する。
以下、添付した図面を参照して、本発明にかかる点火制御装置およびこれを備えた車両制御装置について説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
ここで、図1は、車両制御装置により制御されるエンジンの概略構成図であり、図2は、点火装置およびエンジンECUの回路図である。また、図3は、点火プラグの正常放電時における検出信号および点火プラグの放電不良時における検出信号の信号波形図であり、図4は、高電圧要求時における点火プラグの放電不良を判定する判定動作のフローチャート図である。さらに、図5は、高電圧要求時における点火プラグの放電不良を解消する解消動作のフローチャート図である。
先ず、図1を参照して、実施例1にかかる車両制御装置により制御されるエンジンについて説明する。このエンジン(内燃機関)1は、いわゆる筒内噴射型のレシプロ式のエンジンであり、燃焼室35を有するエンジン本体5を備えている。エンジン本体5の吸気側には、吸気マニホールド6およびサージタンク14を介して吸気管9の一端が接続されており、エンジン本体5の排気側には、排気マニホールド7を介して排気管11の一端が接続されている。また、エンジン1は、吸気管9および排気管11に介設された過給機8と、吸気管9の他端に接続されたエアークリーナー10とを備えている。さらに、エンジン1は、吸気管の内部に設けられたインタークーラー12と、インタークーラー12の下流側に設けられたスロットルバルブ13とを備えている。
エンジン本体5は、燃焼室35内で燃料を燃焼(爆発)させることで駆動している。過給機8は、エンジン本体5から排出された排気ガスを動力源として、燃焼室35に空気を圧縮して送り込んでいる。エアークリーナー10は、外部から取り込む空気に混じった異物や塵埃等を除去している。インタークーラー12は、過給機8により温度上昇した圧縮空気を冷却している。スロットルバルブ13は、アクセルペダルの操作およびエンジンの運転状態に応じて、燃焼室35へ送る吸入空気量を調整している。サージタンク14は、圧縮空気を一時貯留する。そして、エアークリーナー10近傍の吸気管9には、エアークリーナー10を介して吸入される空気の吸入空気量を検出するエアフロメータ20が配設され、また、サージタンク14内には、過給機8による過給圧を検出する過給圧検出センサ(過給圧検出手段)21が配設されている。さらに、スロットルバルブ13には、スロットル開度を検出するスロットルポジションセンサ(スロットル開度検出手段)22が配設されている。
エアークリーナー10を介して塵埃除去された空気が取り込まれると、取り込まれた空気は、吸気管9を通過して過給機8に送り込まれる。送り込まれた空気は、過給機8により圧縮される。圧縮された空気は、インタークーラー12によって冷却された後、スロットルバルブ13により燃焼室35に流入する吸入空気量がコントロールされる。そして、スロットルバルブ13を通過した空気は、サージタンク14に一旦貯留された後、吸気マニホールド6から燃焼室35に導入される。燃焼室35に流入した空気は、燃料と混合されて混合気となる。エンジン本体5は、混合気を燃焼させ、この後、排気ガスを排気マニホールド7へ向けて排出する。排出された排気ガスは、排気マニホールド7を通過して、過給機8に流入する。過給機8に流入した排気ガスは、過給機8を作動させた後、排気管11から排出される。
エンジン本体5は、内部に燃焼室35が形成された気筒30を有している。気筒30は、図示しないクランクケースと、クランクケースの上部に設けられたシリンダブロック31と、ヘッドガスケット(図示省略)を介してシリンダブロック31の上部に設けられたシリンダヘッド32とで外郭が形成されている。また、気筒30は、シリンダブロック31内部に収容されると共に上下動可能なピストン33と、クランクケースの内部に収容された図示しないクランクシャフトとを有している。そして、ピストン33とクランクシャフトとの間には、コンロッド34が介設されており、ピストン33の上下動作をクランクシャフトに伝達している。そして、気筒30の内部に形成された燃焼室35は、上記のシリンダブロック31、シリンダヘッド32およびピストン33により形成されている。
また、クランクシャフトにはクランク角センサ(図示省略)が配設されており、クランクシャフトの回転角度を検知している。詳細は後述するが、クランク角センサは、エンジンECU101に接続されており、エンジンECU101は、クランク角センサの検出結果に基づいて、点火プラグ47による点火時期(放電動作)や、燃料噴射弁48による燃料噴射時期を制御すると共に、エンジン回転数等を算出している。
シリンダブロック31は、その内部にピストン33を収容するための円柱状のシリンダボア40が貫通形成されている。シリンダヘッド32は、その下面に、シリンダボア40の上部と連通するペントルーフ型の燃焼室35が没入形成されている。また、シリンダヘッド32の内部には、燃焼室35の一方に連通する吸気ポート42と、吸気ポート42に対向配置され、燃焼室35の他方に連通する排気ポート43とが形成されている。そして、この吸気ポート42に上記の吸気マニホールド6の一端が接続され、排気ポート43に上記の排気マニホールド7の一端が接続されている。すなわち、請求項でいう吸気通路は、上流側から吸気管9、サージタンク14、吸気マニホールド6および吸気ポート42により構成され、また、排気通路は、上流側から排気ポート43、排気マニホールド7および排気管11により構成されている。
ピストン33は、シリンダボア40に摺接するように円柱状に形成されており、上死点と下死点との間で上下動可能にシリンダボア40に収容されている。
また、エンジン本体5は、燃焼室35と吸気ポート42との間の吸気口に設けられた吸気弁44と、燃焼室35と吸気ポート42との間の排気口に設けられた排気弁45とを有している。吸気弁44および排気弁45は、ラッパ形状をなす末広がりの円錐状に形成されており、吸気口および排気口を開放する開放位置(下降)と、吸気口および排気口を閉塞する閉塞位置(上昇)との間で移動自在に構成されている。そして、吸気弁44および排気弁45の基端部には、図示しないカム軸がそれぞれ配設されており、各カム軸が回転することにより吸気弁44および排気弁45が個別に移動可能となっている。
また、シリンダヘッド32の燃焼室35の頂部には、先端部が突出するように点火プラグ47が配設され、また、シリンダヘッド32の吸気ポート42側には、燃焼室35に燃料を噴射する燃料噴射弁48が配設されている。点火プラグ47は、後述するエンジンECU101によりその放電動作が制御されており、同様に、燃料噴射弁48も後述するエンジンECU101によりその燃料噴出動作が制御されている。
ここで、エンジン1における一連の燃焼動作について説明する。ピストン33が上死点から下死点へ向けて移動を開始すると共に、吸気弁44を下降移動させて吸気ポート42を開放する。すると、燃焼室35の負圧により吸気マニホールド6の空気が吸気ポート42を介して燃焼室35内に吸入され、その後、吸気弁44を上昇移動させて吸気ポート42を閉塞する。このとき、燃料噴射弁48から燃料が噴射されることで、取り込んだ空気と燃料とが混合して混合気となる。ピストン33は、下死点到達後、上死点へ向けて移動する。ピストン33が上死点に移動すると、この移動に伴って混合気は圧縮される。そして、ピストン33が上死点近傍に達すると、点火プラグ47をスパークさせて、混合気に着火させることで燃焼させる。すると、混合気は膨張(爆発)して、ピストン33を上死点から下死点へ向けて移動させる。ピストン33は、下死点到達後、その慣性により、再び上死点へ向けて移動する。このとき、排気弁45を下降移動させて排気ポート43を開放し、ピストン33の上死点への移動に伴って、燃焼後の排気ガスを排気ポート43から排出させる。排気ガスの排出後、排気弁45を上昇移動させて排気ポート43を閉塞する。以上の燃焼動作を繰り返し行うことで、ピストン33を上下動作させ、この動力をコンロッド34を介してクランクシャフトに伝達することで、エンジン1は駆動力を得ることができる。
ここで、詳細は後述するが、エンジン1において燃焼動作を行う際、点火プラグ47が放電不良となる場合がある。点火プラグ47が放電不良となってしまうと、燃焼室35内において混合気が燃焼することができず失火となってしまう。このため、エンジンECU101は、点火プラグ47の放電不良を判定することが可能な構成となっており、また、点火プラグ47の放電不良を解消することが可能な構成となっている。
次に、過給機8について説明する。過給機8は、排気管11に介設されたタービン50と、吸気管9に介設されたコンプレッサ51と、タービン50とコンプレッサ51とを連結するローターシャフト(回転軸)52とを備えている。タービン50は、燃焼室35から排出された排気ガスが流入することにより回転する。ローターシャフト52は、タービン50の回転力をコンプレッサ51に伝達する。コンプレッサ51は、ローターシャフト52から伝達された回転力により、空気を取り込むと共に空気を圧縮して燃焼室35に向けて送り込む。つまり、過給機8は、燃焼室35から排出された排気ガスによりタービン50が作動し、タービン50の回転力がローターシャフト52を介してコンプレッサ51に伝達され、伝達された回転力によりコンプレッサ51が作動するように構成されている。
タービン50は、タービンホイール53を有しており、タービンホイール53は、ローターシャフト52の一端に固定されている。コンプレッサ51は、コンプレッサホイール54を有しており、コンプレッサホイール54は、ローターシャフト52の他端に固定されている。つまり、タービンホイール53、コンプレッサホイール54、およびローターシャフト52は、一体となって回転する。
また、過給機8は、上記した過給圧検出センサ21と、タービン50と排気マニホールド7との間の排気管11に介設され、タービン50に流入する排気ガスの一部をタービン50より下流側の排気管11へ迂回させる排気バイパス流路60と、排気バイパス流路60を開閉可能なウェストゲートバルブ(開閉弁)61とを有している。
ウェストゲートバルブ61は、後述するエンジンECU101により開閉制御されている。そして、エンジンECU101は、エンジン本体5へ送り込む空気の過給圧が所定の過給圧となるように、過給圧検出センサ21の検出結果に基づいて、ウェストゲートバルブ61をフィードバック制御している。
具体的に説明すると、過給圧を下げる場合は、ウェストゲートバルブ61を開動作させる。すると、タービン50へ流入する排気ガスの流入量が減少する。このため、タービンホイール53の回転は遅くなり、これに伴ってコンプレッサホイール54の回転も遅くなる。コンプレッサホイール54の回転が遅くなると、エンジン本体5へ送り込む空気の過給圧が低下する。一方、この状態から、過給圧を上昇させる場合は、上記とは逆に、ウェストゲートバルブ61を閉動作させればよい。つまり、ウェストゲートバルブ61を閉動作させると、タービン50へ流入する排気ガスの流入量が増加することで、コンプレッサホイール54の回転が速くなり、エンジン本体5へ送り込む空気の過給圧が上昇する。なお、詳細は後述するが、この過給圧制御が、気筒30の筒内圧を可変させるためのパラメータとなっている。
次に、図2を参照して、後述する車両制御装置100により制御されると共に上記の点火プラグ47を有する点火装置65について説明する。点火装置65は、車両制御装置100のエンジンECU101に接続されており、接地電極70および中心電極71を有する上記の点火プラグ47と、点火プラグ47に接続されたイグニッションコイル72とを有している。イグニッションコイル72は、1次コイル73と、1次コイル73に対峙する2次コイル74と有しており、2次コイル74の一端には、点火プラグ47が接続されている。また、点火装置65は、2次コイル74の他端に接続したイオン電流検出回路(イオン電流検出手段)75と、1次コイル73の一端に接続したバッテリー76と、1次コイル73の他端に接続したイグナイタ77とを有している。さらに、点火装置65は、点火プラグ47と2次コイル74との間に介設した第1コンデンサ78を有している。
イグナイタ77は、エンジンECU101に接続され、その内部にパワートランジスタ80を有している。パワートランジスタ80のコレクタ側は、上記の1次コイル73に接続されており、パワートランジスタ80のエミッタ側は、グランドに接続されている。そして、イグナイタ77は、エンジンECU101からの点火信号に基づいて、パワートランジスタ80のON/OFFを切り替えている。
イオン電流検出回路75は、エンジンECU101に接続されており、点火プラグ47を電極として、燃焼室35内のイオン電流を検出し、検出信号をエンジンECU101に出力している。イオン電流検出回路75は、2次コイル74の他端に接続した第1ツェナーダイオード81と、第1ツェナーダイオード81の一端に接続した第2ツェナーダイオード82とを有しており、第2ツェナーダイオード82の一端はグランドに接続されている。そして、各ツェナーダイオード81,82は、互いに逆向きに直列接続されている。
また、イオン電流検出回路75は、第1ツェナーダイオード81に並列接続された第2コンデンサ83と、第2ツェナーダイオード82に並列接続された第1抵抗84と、第2コンデンサ83と第1抵抗84との間に接続された反転増幅回路85とを有している。
反転増幅回路85は、第2コンデンサ83と第1抵抗84との間に接続された第2抵抗86と、第2抵抗86に直列接続された第3抵抗87と、第3抵抗87に並列接続された増幅回路88とを有している。
エンジンECU101から点火装置65に向けて点火信号が入力されると、点火信号に基づいて、パワートランジスタ80がスイッチングを行う。すなわち、パワートランジスタ80をONにすると、バッテリー76から1次コイル73に1次電流が流れ、その後、パワートランジスタ80をOFFにすると、1次コイル73の1次電流が遮断されて、2次コイル74に高電圧が電磁誘導され、この高電圧によって点火プラグ47の各電極70,71間に火花放電が発生する。この火花放電電流は、点火プラグ47の接地電極70から中心電極71へ流れ、2次コイル74を経て第2コンデンサ83に充電されると共に、各ツェナーダイオード81,82を経てグランドに流れる。そして、第2コンデンサ83の充電電圧を電源として、イオン電流検出回路75が駆動する。
点火プラグ47の放電終了後、第2コンデンサ83の充電電圧によって、点火プラグ47の各電極70,71間には電圧が印加される。このため、気筒30内で混合気が燃焼する際に発生するイオンによって、点火プラグ47の各電極70,71間にはイオン電流が流れる。このイオン電流は、中心電極71から接地電極70へ流れ、この後、グランドから第1抵抗84を通って第2コンデンサ83に流れる。この際、第1抵抗84に流れるイオン電流の変化に応じて、反転増幅回路85の電位が変化し、反転増幅回路85からエンジンECU101に向けて検出信号が出力される。
ところで、2次コイル74、第1コンデンサ78および第1抵抗84は、LCR共振回路を構成している。このため、点火装置65に電流が流れると、LCR共振回路により磁気ノイズ93が発生する。このとき、発生した磁気ノイズ93は、イオン電流と共にイオン電流検出回路75により検出される。すなわち、イオン電流検出回路75は、イオン電流94および磁気ノイズ93を検出しており、請求項で言うノイズ検出手段を兼ねた構成となっている。そして、この磁気ノイズ93の発生時期は、点火プラグ47の正常放電時と点火プラグ47の放電不良時とで異なっている。
以下、図3を参照して、点火プラグ47の正常放電時における検出信号90aの波形、および点火プラグ47の放電不良時における検出信号90bの波形について説明する。先ず、前者の波形について説明する。
パワートランジスタ80がONになると、検出信号90aには、パワートランジスタ80のONに伴い立上ノイズ91の波形が生じる。この後、パワートランジスタ80がOFFになると、検出信号90aには、パワートランジスタ80のOFFに伴い立下ノイズ(点火ノイズ)92の波形が生じる。そして、パワートランジスタ80がOFFになると、点火プラグ47により火花放電が起こる。点火プラグ47の放電期間中においては、検出信号90aの波形に変化がない。一方、点火プラグ47の火花放電が終了すると、LCR共振回路による磁気ノイズ93が発生するため、検出信号90aには、磁気ノイズ93の波形が生じる。磁気ノイズ93の発生後、検出信号90aには、混合気の燃焼により生じたイオン電流94の波形が生じる。
一方、後者の波形の場合、パワートランジスタ80がONになると、検出信号90bには、パワートランジスタ80のONに伴い立上ノイズ91の波形が生じる。この後、パワートランジスタ80がOFFになっても、点火プラグ47は放電不良となるため、直ぐにLCR共振回路により磁気ノイズが発生する。すなわち、正常放電時における点火プラグ47の放電期間中において、検出信号90bには、磁気ノイズ93の波形が生じる。磁気ノイズ93の発生後、失火により燃焼室35内において混合気が燃焼していないため、検出信号90bの波形に変化がない。
上記した各検出信号90a,90bの波形を比較するに、正常放電時と放電不良時とで磁気ノイズ93の発生時期が異なっていることが分かった。このため、エンジンECU101により磁気ノイズ93の発生時期を判別することで点火プラグ47が放電不良であるか否かを判定することが可能となる。このため、本実施形態におけるエンジンECU101は、磁気ノイズ93の発生時期を判別することが可能な構成となっている。
再び、図2を参照して、エンジン1や駆動系等を制御する車両制御装置100について説明する。車両制御装置100は、上記のエンジン1および点火装置65を制御するエンジンECU101と、エンジンECU101に接続され、駆動系を制御するトランスミッションECU102とを有している。
エンジンECU101は、主としてCPU105、ROM106、RAM107、入力ポート108および出力ポート109等により構成され、内部バス110を介して互いに接続されている。CPU105は、各種センサ等から入力された各種検出信号に基づいて演算処理を行うものである。ROM106は、各種プログラムや各種設定値等のデータを記憶している。RAM107は、各種プログラムを実行するための作業領域となっており、演算処理時に用いる各種設定値を一時記憶する。なお、トランスミッションECU102も同様に構成されているため、図示を省略する。
エンジンECU101は、点火プラグ47の放電動作を制御する点火制御部(点火制御装置)の他、過給機8を制御する過給機制御部(過給機制御装置)を有している。具体的に説明すると、エンジンECU101のROM106内には、点火プラグ47を制御するための点火制御プログラム120、過給機を制御するための過給機制御プログラム121、燃料噴射弁を制御するための燃料噴射制御プログラム122やスロットルバルブを開閉制御するためのスロットル開閉制御プログラム123等が記憶されている。そして、CPU105は、これら各プログラムを実行することにより点火プラグ47を制御したり、過給機8を制御したりすることが可能となっている。また、ROM106内には、後述する高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良であるか否かを判別するために用いられるエンジン負荷に関する設定負荷や、過給機8を制御するために用いられる各種設定圧力値(詳細は後述するが、例えば、第1設定圧力値、第2設定圧力値および下限圧力値等)が記憶されている。
点火制御プログラム120は、上記したクランク角センサの検出結果に基づいて点火プラグ47の点火時期を制御する点火時期制御プログラム126の他、イオン電流検出回路75の検出信号に基づいて点火プラグ47の放電不良を判定する放電不良判定プログラム127等を有している。
ここで、エンジンECU101により放電不良判定プログラム127を実行する場合について説明する。入力ポート108を介してイオン電流検出回路75により検出された検出信号がエンジンECU101に入力されると、CPU105は、ROM106内から放電不良判定プログラム127を読み出してRAM107内に展開する。この後、CPU105は、入力された検出信号に基づいて、放電不良判定プログラム127により磁気ノイズ93の発生時期を判別する。
つまり、正常放電時における磁気ノイズ93の発生時期は、点火プラグ47の放電終了後であり、放電不良時における磁気ノイズ93の発生時期は、点火プラグ47の点火開始時である。放電不良判定プログラム127により磁気ノイズ93の発生時期を判別するには、例えば、エンジンECU101に設けられた図示しないタイマにより、パワートランジスタ80をOFFにした直後から時間をカウントすることで、所定の時間内に磁気ノイズ93が発生したか否かを判別することが可能となる。すなわち、パワートランジスタ80をOFFにした直後から所定時間までを、正常放電時における点火プラグ47の放電期間であるとし、この所定時間内に磁気ノイズ93が発生した場合、CPU105は、点火プラグ47の放電不良であると判定する(放電不良判定手段)。なお、この判定方法に限らず、所定時間経過後に磁気ノイズ93が発生しない場合、CPU105は、点火プラグ47の放電不良であると判定しても良い。
ところで、点火プラグ47が放電不良となる原因として、エンジン負荷の上昇に伴って要求される要求電圧が、高電圧になるということが考えられる。具体的には、エンジン負荷が上昇すると、エンジン本体5に取り込まれる吸入空気量が多くなるため、気筒30の筒内圧が上昇する。ここで、点火プラグ47の要求電圧Vrは、パッシェンの式で示されるとおり、「Vr=a×P×d+b」で表される。aおよびbは、各種条件で定まる定数であり、Pは、点火時における気筒30の筒内圧であり、dは、点火プラグ47の電極70,71間のギャップである。この式を見るに、気筒30の筒内圧の上昇に応じて、点火プラグ47の要求電圧Vrは上昇する。
このため、本実施形態のエンジンECU101では、放電不良であると判定された場合に、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良であるか否かを判定することが可能な構成となっている。また、本実施形態のエンジンECU101では、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良と判定された場合、点火プラグ47の放電不良を解消するように制御を行うことが可能な構成となっている。
ここで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消するには、点火プラグ47の点火時において、エンジンECU101により気筒30の筒内圧を下げるように制御すればよい。すなわち、点火プラグ47の要求電圧が、放電不良時における要求電圧に比して、小さくなるように制御すればよい。以下、図4のフローチャートを参照して、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を判定する一連の判定動作のフローについて説明する。
イオン電流検出回路75からエンジンECU101に検出信号が入力されると、エンジンECU101は、入力された検出信号に基づいて、放電不良判定プログラム127により点火プラグ47が放電不良であるか否かを判別する(S1)。エンジンECU101により点火プラグ47が放電不良であると判定された場合、エンジンECU101は、判定時におけるエンジン負荷を算出し、算出した負荷が、予めROM106内に記憶された設定負荷よりも大きいか否かを判別する(S2)。エンジンECU101により設定負荷よりも算出したエンジン負荷が大きいと判定されると、エンジンECU101は、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良と判定する(S3)。この判定動作フローを、点火プラグ47の点火サイクル毎に行う。ここで、S1において、放電不良でないと判定された場合は、再度この判定動作フローを行う。また、S2において、エンジンECU101により設定負荷よりも算出したエンジン負荷が小さいと判定されると、エンジンECU101は、点火装置65の故障であると判定する(S4)。なお、エンジン負荷は、吸気管9に配設したエアフロメータ20により検出した吸入空気量や、クランク角センサにより検出したエンジン回転数等に基づいて算出される。
次に、図5のフローチャート図を参照して、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良と判定された場合、点火プラグ47の放電不良を解消する一連の解消動作のフローについて説明する。先ず、エンジンECU101は、放電不良判定プログラム127により高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良であるか否かを判定する(S11)。高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良と判定されると、エンジンECU101は、過給圧検出センサ21により検出した放電不良判定時における過給圧の圧力値をRAM107内に記憶させる(S12)。そして、エンジンECU101は、ROM106内に記憶された第1設定圧力値を読み出すと共に、RAM107内に記憶した圧力値から第1設定圧力値分だけ下回る目標圧力値を設定する(S13)。このとき、エンジンECU101は、設定した目標圧力値が、予めROM106内に記憶された下限圧力値を下回っているか否かを判別する(S14)。設定した目標圧力値が下限圧力値を下回っている場合、エンジンECU101は、点火プラグ47の交換が必要である旨を報知するようランプ等により点灯表示させる(S15)。一方、設定した目標圧力値が下限圧力値を上回っている場合、エンジンECU101は、過給機制御プログラム121に基づいて、目標圧力値となるように、過給圧検出センサ21により過給圧を検出しながら、過給機8のウェストゲートバルブ61を開動作させる。ウェストゲートバルブ61を開動作させると、過給圧は下降し、これに伴い気筒30の筒内圧も減少する。これにより、点火プラグ47の要求電圧が下がるため、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消することが可能となる。そして、放電不良が解消されない場合は、S11に戻って、この解消動作フローを繰り返し行う。すなわち、エンジンECU101は、過給機8を制御して過給圧をコントロールすることで間接的に気筒30の筒内圧を制御している。つまり、エンジンECU101は、目標圧力値となるよう過給圧を制御することで、間接的に目標筒内圧となるように制御している。
S11において、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良でないと判定された場合、すなわち放電不良が解消したと判定された場合、エンジンECU101は、RAM107内に記憶した圧力値をクリアする(S16)。この後、エンジンECU101は、点火プラグ47の放電不良の解消時における圧力値を過給圧検出センサ21から取得すると共に、ROM106内に記憶された第2設定圧力値を読み出して、取得した圧力値から第2設定圧力値分だけ上回る目標圧力値を設定する(S17)。そして、エンジンECU101は、過給機制御プログラム121に基づいて、目標圧力値となるように、過給機8のウェストゲートバルブ61を閉動作させる。ウェストゲートバルブ61を閉動作させると、過給圧は上昇し、これに伴い気筒30の筒内圧も増加する。これにより、点火プラグ47の要求電圧を元に戻す、すなわち、適正な基準電圧に戻すことが可能となる。なお、目標圧力値は、予め設定された上限圧力値を超えないように設定されることが好ましい。
このとき、第2設定圧力値は、第1設定圧力値に比して小さい値に設定されている。これにより、放電不良が生じた場合は、第1設定圧力値により圧力値を大幅に引き下げて、早期に放電不良を解消する構成となっている。一方、放電不良を解消した場合は、第2設定圧力値により圧力値を小幅に引き上げて、再び放電不良とならないよう慎重に圧力値を戻す構成となっている。
以上の構成によれば、LCR共振回路から生じた磁気ノイズ93の発生時期を、エンジンECU101により判別することで、簡単に点火プラグ47の放電不良を判定することができる。また、磁気ノイズ93の影響を考慮する必要がないため、すなわち、磁気ノイズ93自体で点火プラグ47の放電不良を判定することができるため、精度良く点火プラグ47の放電不良を判定することができる。
また、本実施例では、放電不良時におけるエンジン負荷の負荷値を算出し、予め設定された設定負荷値と大小比較することで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良であるか、点火装置65の故障であるかを判定することができる。
また、本実施例では、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良である場合、過給機のウェストゲートバルブ61を開放することにより、過給圧を下げることで、筒内圧を減少させることができる。これにより、点火プラグ47の要求電圧が下がるため、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消することができる。
また、本実施例では、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良が解消された場合、過給機のウェストゲートバルブ61を閉塞することにより、過給圧を上昇させることで、筒内圧を増加させることができる。これにより、点火プラグ47の要求電圧を規定電圧に戻すことができる。
なお、本実施例の車両制御装置100では、過給機8のウェストゲートバルブ61を開閉制御し過給圧をコントロールすることで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消したが、本実施例のタービン50に代えて、複数の可変ノズルベーンを有した可変容量タービンを配設し、可変ノズルベーンを開閉制御して過給圧をコントロールすることで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消してもよい。また、本実施例においては、LCR共振回路を用いた場合について説明したが、LC共振回路であれば磁気ノイズ93が発生するため、イオン電流検出回路75にLC共振回路が組み込まれた構成であっても良い。
次に、実施例2にかかる車両制御装置100について説明する。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例1の車両制御装置100では、過給機8を制御して過給圧をコントロールし、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消したが、実施例2にかかる車両制御装置では、スロットルバルブ13を開閉制御して吸入空気量をコントロールすることで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消している。つまり、スロットルバルブ13の開閉制御によってコントロールされる吸入空気量が、気筒30の筒内圧を可変させるためのパラメータとなっている。
実施例2における車両制御装置100のエンジンECU101は、スロットルバルブ13を制御するスロットル制御部を有している。具体的には、CPU105は、ROM106内に記憶されたスロットル開閉制御プログラム123を実行することによりスロットルバルブ13を制御することが可能となっている。
高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良と判定された場合、エンジンECU101は、放電不良時におけるスロットルバルブ13のスロットル開度をスロットルポジションセンサ22により検出し、スロットル開度をエンジンECU101のRAM107内に記憶させる。そして、エンジンECU101は、予めROM106内に記憶された第1設定スロットル開度を読み出すと共に、RAM107内に記憶したスロットル開度から第1設定スロットル開度分だけ下回る目標スロットル開度を設定する。この後、エンジンECU101は、設定した目標スロットル開度となるように、スロットル開閉制御プログラム123に基づいて、スロットルポジションセンサ22によりスロットル開度を検出しながら、スロットルバルブ13を閉動作させる。すると、吸入空気量は減少し、これに伴い気筒の筒内圧も減少する。これにより、点火プラグ47の要求電圧が下がるため、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消することが可能となる。
なお、この場合も、予めROM106内に記憶した下限スロットル開度と、目標スロットル開度とを大小比較し、目標スロットル開度が下限スロットル開度を下回っている場合、エンジンECU101は、点火プラグ47の交換が必要である旨を報知するようランプ等により点灯表示させることが好ましい。
一方、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良が解消された場合、エンジンECU101は、解消時におけるスロットル開度をスロットルポジションセンサ22により検出し、スロットル開度をエンジンECU101のRAM107内に記憶させる。そして、エンジンECU101は、予めROM106内に記憶された第2設定スロットル開度を読み出すと共に、RAM107内に記憶したスロットル開度から第2設定スロットル開度分だけ上回る目標スロットル開度を設定する。この後、エンジンECU101は、設定した目標スロットル開度となるように、スロットル開閉制御プログラム123に基づいて、スロットルポジションセンサ22によりスロットル開度を検出しながら、スロットルバルブ13を開放する。すると、吸入空気量は増加し、これに伴い気筒30の筒内圧も上昇する。これにより、点火プラグ47の要求電圧を元に戻すことが可能となる。この場合も同様に、第2設定スロットル開度は、第1設定スロットル開度に比して小さい値に設定されている。
以上の構成によれば、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良である場合、スロットルバルブ13を閉塞することにより、吸入空気量を減少させ、これに伴って気筒30の筒内圧を減少させることができる。これにより、点火プラグ47の要求電圧が下がるため、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消することができる。また、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良が解消された場合、スロットルバルブ13を開放することにより、吸入空気量を増加させ、これに伴って気筒30の筒内圧を増加させることができる。これにより、点火プラグ47の要求電圧を元に戻すことができる。
次に、図6を参照して、第3実施形態にかかる車両制御装置100について説明する。この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例1および実施例2の車両制御装置100では、エンジンECU101により過給機8およびスロットルバルブ13を制御して、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消したが、実施例3にかかる車両制御装置では、トランスミッションECU102により図示しない自動変速機を制御することで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消している。つまり、トランスミッションECU102は、自動変速機の変速比を大きくすることでエンジン1に加わるエンジン負荷を軽減し、これに伴い気筒30の筒内圧を減少させるように制御している。つまり、自動変速機の変速比に応じて可変するエンジン負荷が、気筒30の筒内圧を可変させるためのパラメータとなっている。なお、この場合、エンジン出力を保つべく、エンジン回転数を高回転とすることが好ましい。
すなわち、実施例3における車両制御装置100のトランスミッションECU102は、自動変速機を制御する駆動力制御部を有している。具体的には、トランスミッションECU102のROM内には、自動変速機を制御するための駆動力制御プログラムが記憶されており、トランスミッションECU102のCPUは、駆動力制御プログラムを実行することにより自動変速機の変速比の可変制御を行うことが可能となっている。
ここで、図6は、自動変速機の動作線図であり、横軸がエンジン回転数、縦軸がエンジン負荷となっている。そして、L1は、正常放電時における変速比の動作線であり、L2は、正常放電時における変速比よりも大きい変速比の動作線であり、L3は、エンジン出力の等出力線である。
高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良と判定された場合、トランスミッションECU102は、放電不良時における現在の変速比L1から、これを上回る変速比L2となるように、駆動力制御プログラムに基づいて変速比を可変する。このとき、エンジンECU101は、エンジン出力を保つべく、等出力線L3上におけるエンジン回転数(高回転)となるようエンジン1を制御する。すると、図6に示すようにエンジン負荷は減少し、これに伴い気筒30の筒内圧も減少する。これにより、点火プラグ47の要求電圧が下がるため、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消することが可能となる。
一方、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良が解消された場合、トランスミッションECU102は、解消時における現在の変速比L2から、これを上回る変速比L1となるように、駆動力制御プログラムに基づいて変速比を可変する。このときも、エンジンECU101は、エンジン出力を保つべく、等出力線L3上におけるエンジン回転数(低回転)となるようエンジンを制御する。すると、図6に示すようにエンジン負荷は上昇し、これに伴い気筒30の筒内圧も増加する。これにより、点火プラグ47の要求電圧を元に戻すことが可能となる。
以上の構成によれば、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良である場合、自動変速機の変速比を大きくさせることにより、エンジン負荷を減少させ、これに伴って気筒30の筒内圧を減少させることができる。これにより、点火プラグ47の要求電圧が下がるため、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消することができる。また、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良が解消された場合、自動変速機の変速比を小さくさせることにより、エンジン負荷を増加させ、これに伴って気筒30の筒内圧を増加させることができる。これにより、点火プラグ47の要求電圧を元に戻すことができる。
次に、図7および図8を参照して、実施例4にかかる車両制御装置100について説明する。この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例4にかかる車両制御装置100では、エンジンECU101により上記の燃料噴射弁48を有する燃料噴射供給装置130を制御すると共に、エンジンECU101により点火装置65を制御することで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消している。
図7は、燃料噴射供給装置130を模式的に表した構造図であり、燃料噴射供給装置130は、性質の異なる複数種類の燃料を、混合した状態で燃焼室35に供給するものである。なお、本実施形態では、高オクタン価燃料および低オクタン価燃料の2種類の燃料を用いる場合について説明する。
燃料噴射供給装置130は、高オクタン価燃料を貯留可能な第1燃料タンク135と、低オクタン価燃料を貯留可能な第2燃料タンク136と、第1燃料流路137を介して第1燃料タンク135に接続されると共に第2燃料流路138を介して第2燃料タンク136に接続された混合燃料タンク139と、混合燃料供給流路140を介して混合燃料タンク139と接続された上記の燃料噴射弁48とを有している。
混合燃料タンク139には、第1燃料タンク135から高オクタン価燃料が供給されると共に、第2燃料タンク136から低オクタン価燃料が供給される。そして、混合燃料タンク139において、高オクタン価燃料と低オクタン価燃料とが混合して混合燃料となる。つまり、混合燃料タンク139は、混合燃料を貯留可能に構成されている。
さらに、燃料噴射供給装置130は、第1燃料流路137に介設されると共に高オクタン価燃料を第1燃料タンク135から吸い上げて混合燃料タンク139に供給する第1フィードポンプ141と、第2燃料流路138に介設されると共に低オクタン価燃料を第2燃料タンク136から吸い上げて混合燃料タンクに供給する第2フィードポンプ142と、混合燃料供給流路140に介設されると共に混合燃料を混合燃料タンク139から吸い上げて燃料噴射弁48に加圧供給する加圧燃料ポンプ143とを有している。そして、燃料噴射供給装置130は、第1フィードポンプ141の第1燃料流路137の上流側に配設された第1燃料開閉弁150と、第2フィードポンプ142の第2燃料流路138の上流側に配設された第2燃料開閉弁151と、加圧燃料ポンプ143の混合燃料供給流路140の下流側に配設されたデリバリ通路152とを有している。デリバリ通路152は、加圧された混合燃料を各気筒30に分配するものである。このとき、第1燃料開閉弁150および第2燃料開閉弁151は、エンジンECU101により開閉制御されており、第1燃料開閉弁150および第2燃料開閉弁151により請求項でいう混合割合調整手段が構成されている。
実施例4における車両制御装置100のエンジンECU101は、燃料噴射供給装置130を制御する燃料噴射供給制御部を有している。具体的には、CPU105は、ROM106内に記憶された燃料噴射制御プログラム122を実行することにより燃料噴射供給装置130を制御することが可能となっている。
燃料噴射制御プログラム122は、燃料噴射弁48による噴射時期を制御する噴射時期制御プログラムの他、第1燃料開閉弁150および第2燃料開閉弁151の開閉制御を行う開閉弁制御プログラム(図示省略)等を有している。
エンジンECU101が、開閉弁制御プログラムに基づいて、第1燃料開閉弁150および第2燃料開閉弁151の開閉制御を行うと、混合燃料タンク139に供給される高オクタン価燃料および低オクタン価燃料の割合が変化する。
ここで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消する場合は、混合燃料の高オクタン価の割合を増加させることによりノッキングを起こりにくくすると共に、点火プラグ47の点火時期を進角させる。点火プラグ47の点火時期を進角させると、進角させた分、燃焼室35内の体積が大きくなるため、点火時における気筒30の筒内圧を減少させることができる。つまり、点火プラグ47の点火時期が、気筒30の筒内圧を可変させるためのパラメータとなっている。
以下、図8を参照して、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良と判定された場合、点火プラグ47の放電不良を解消するための解消動作の一連のフローについて説明する。先ず、エンジンECU101は、放電不良判定プログラム127により高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良であるか否かを判定する(S21)。ここで、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良と判定された場合、エンジンECU101は、放電不良時における高オクタン価燃料の割合から、これを上回る割合となるように、開閉弁制御プログラムに基づいて、高オクタン価燃料の割合を増やす(S22)。この後、エンジンECU101は、放電不良時における点火時期から、これを進角した点火時期となるように、点火時期制御プログラム126に基づいて、点火時期を進角する(S23)。すると、点火時期を進角させた分、燃焼室35内の体積が大きくなるため、点火時における気筒30の筒内圧が減少する。これにより、点火プラグ47の要求電圧が下がるため、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消することが可能となる。
一方、S21において、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良でないと判定された場合、すなわち、高電圧要求時における点火プラグの放電不良が解消された場合、エンジンECU101は、解消時における高オクタン価燃料の割合から、これを下回る割合となるように、開閉弁制御プログラムに基づいて、高オクタン価燃料の割合を減らす(S24)。この後、エンジンECU101は、解消時における点火時期から、これを遅角した点火時期となるように、点火時期制御プログラム126に基づいて、点火時期を遅角する(S25)。すると、点火時期を遅角させた分、燃焼室35内の体積が小さくなるため、点火時における気筒30の筒内圧が上昇する。これにより、点火プラグ47の要求電圧を元に戻すことが可能となる。
以上の構成によれば、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良である場合、高オクタン価燃料の割合を増加させると共に、点火プラグ47の点火時期を進角させることにより、気筒30の筒内圧を減少させることができる。これにより、点火プラグ47の要求電圧が下がるため、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良を解消することができる。また、高電圧要求時における点火プラグ47の放電不良が解消された場合、オクタン価燃料の割合を減少させると共に、点火プラグ47の点火時期を遅角させることにより、気筒30の筒内圧を増加させることができる。これにより、点火プラグ47の要求電圧を元に戻すことができる。
以上のように、本発明にかかる点火制御装置は、イオン電流検出回路を有する点火装置を制御する際に有用であり、特に、イオン電流検出回路内に組み込まれたLC共振回路により磁気ノイズが生じる場合に適している。
本実施形態にかかる車両制御装置により制御されるエンジンの概略構成図である。 点火装置およびエンジンECUの回路図である。 点火プラグの正常放電時における検出信号および点火プラグの放電不良時における検出信号の信号波形図である。 点火プラグの放電不良を判定する判定動作のフローチャート図である。 高電圧要求時における点火プラグの放電不良を解消する解消動作のフローチャート図である。 自動変速機の動作線図である。 燃料噴射供給装置を模式的に表した構造図である。 第4実施形態における高電圧要求時における点火プラグの放電不良を解消する解消動作のフローチャート図である。
符号の説明
1 エンジン
6 吸気マニホールド
7 排気マニホールド
8 過給機
13 スロットルバルブ
21 過給圧検出センサ
22 スロットルポジションセンサ
30 気筒
33 ピストン
35 燃焼室
47 点火プラグ
48 燃料噴射弁
50 タービン
51 コンプレッサ
52 ローターシャフト
60 排気バイパス流路
61 ウェストゲートバルブ
65 点火装置
75 イオン電流検出回路
93 磁気ノイズ
94 イオン電流
100 車両制御装置
101 エンジンECU
102 トランスミッションECU
120 点火制御プログラム
121 過給機制御プログラム
122 燃料噴射制御プログラム
123 スロットル開閉制御プログラム
127 放電不良判定プログラム
130 燃料噴射供給装置
150 第1燃料開閉弁
151 第2燃料開閉弁

Claims (12)

  1. LC共振回路が組み込まれたイオン電流検出手段によりイオン電流を検出することで、燃焼室内の燃焼状態を把握し、把握した燃焼状態に応じて、前記燃焼室内に配設された点火プラグの放電動作を制御可能な点火制御装置において、
    前記点火プラグの放電動作に伴い、前記LC共振回路から発生する磁気ノイズを検出可能なノイズ検出手段と、
    前記ノイズ検出手段の検出結果に基づいて前記磁気ノイズの発生時期を判別すると共に、判別した前記磁気ノイズの発生時期に基づいて、前記点火プラグの放電不良を判定する放電不良判定手段とを備えたことを特徴とする点火制御装置。
  2. 前記放電不良判定手段は、正常放電時における前記点火プラグの放電期間中に前記磁気ノイズが発生した場合、前記点火プラグの放電不良であると判定することを特徴とする請求項1に記載の点火制御装置。
  3. 前記放電不良判定手段は、前記点火プラグの放電不良の判定時における内燃機関の負荷が、予め設定した設定負荷よりも小さいと判別した場合、前記点火プラグを放電させる点火装置の故障であると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の点火制御装置。
  4. 前記放電不良判定手段は、前記点火プラグの放電不良の判定時における内燃機関の負荷が、前記設定負荷よりも大きいと判別した場合、前記点火プラグの高電圧要求時における放電不良であると判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の点火制御装置。
  5. 請求項4に記載の点火制御装置と、
    前記燃焼室が形成された気筒の筒内圧または筒内圧に起因するパラメータを可変制御する筒内圧可変制御装置とを備え、
    前記放電不良判定手段により前記点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、前記筒内圧可変制御装置は、前記気筒の筒内圧を低下させるように制御を行うことを特徴とする車両制御装置。
  6. 前記筒内圧可変制御手段は、
    前記放電不良判定手段により前記点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、放電不良の判定時における前記気筒の筒内圧から、予め設定された第1設定値分だけ下回る目標筒内圧となるように制御すると共に、
    前記点火プラグの高電圧要求時における放電不良が解消された場合、放電不良の解消時における前記気筒の筒内圧から、予め設定された前記第1設定値よりも小さい第2設定値分だけ上回る目標筒内圧となるように制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の車両制御装置。
  7. 前記目標筒内圧が、予め設定された下限筒内圧を下回った場合、前記点火プラグの交換が必要である旨報知することを特徴とする請求項6に記載の車両制御装置。
  8. 前記筒内圧可変制御装置は、前記燃焼室に圧縮した空気を送り込む過給機を制御可能な過給機制御装置であり、
    前記過給機は、
    吸気通路から前記燃焼室へ吸入される空気を圧縮するコンプレッサと、
    前記燃焼室から排気通路へ排出される排気ガスにより回転するタービンと、
    前記タービンの回転力を前記コンプレッサに伝達する回転軸と、
    前記タービンに流入する前記排気ガスの一部を迂回させる排気バイパス流路と、
    前記排気バイパス流路を開閉可能な開閉弁とを有しており、
    前記放電不良判定手段により前記点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、前記過給機制御装置は、前記開閉弁を開動作させて過給圧を低下させるように制御を行うことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  9. 前記筒内圧可変制御装置は、前記燃焼室に吸入される吸入空気量を調整するスロットルバルブの開閉を制御可能なスロットル開閉制御装置であり、
    前記放電不良判定手段により前記点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、前記スロットル開閉制御装置は、前記スロットルバルブを閉動作させて吸入空気量を減少させるように制御を行うことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  10. 前記筒内圧可変制御装置は、車両の走行状態に応じて自動的に変速比を可変する自動変速機を制御可能な駆動力制御装置であり、
    前記放電不良判定手段により前記点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、前記駆動力制御装置は、前記自動変速機の変速比を大きくして、前記内燃機関の負荷を減少させるように制御を行うことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  11. 前記筒内圧可変制御装置は、前記点火プラグの点火時期を制御する前記点火制御装置であり、
    前記放電不良判定手段により前記点火プラグの高電圧要求時における放電不良と判定された場合、前記点火制御装置は、前記点火プラグの点火時期を進角して、前記点火プラグの点火時における前記燃焼室の体積を増加させるように制御を行うことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  12. 前記燃焼室に燃料を噴射して供給する燃料噴射供給装置を制御可能な燃料噴射制御装置をさらに備え、
    前記燃料噴射供給装置は、
    高オクタン価燃料を貯留可能な第1燃料タンクと、
    低オクタン価燃料を貯留可能な第2燃料タンクと、
    前記高オクタン価燃料と前記低オクタン価燃料との混合割合を調整する混合割合調整手段と、
    混合割合調整後の混合燃料を前記燃焼室へ向けて噴射可能な燃料噴射弁とを有し、
    前記点火制御装置による前記点火プラグの点火時期の進角に応じて、前記燃料噴射制御装置は、前記混合割合調整手段により前記混合燃料のオクタン価の割合を増加させるように制御を行うことを特徴とする請求項11に記載の車両制御装置。
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