JP4201018B2 - 作業車両の機械式ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーン車などの作業車両の機械式ステアリング装置に関する。
従来、クレーン車などの作業車両においては、複数の車輪を装備した下部走行体上に上部旋回体が搭載され、この上部旋回体に、作業時の操縦室と走行時の運転室とに兼用するキャブ及び作業アタッチメントなどが設けられている。
このような作業車両のステアリング装置としては、例えば特許文献1に開示されているように、ステアリングハンドルから操舵力を車輪、特に前輪にシャフトや歯車などを介して伝達する機械式のステアリング装置が提案され、実用化されている。この機械式ステアリング装置においては、ステアリングハンドルからの操舵力が車輪に伝達される時ステアリングシリンダで車輪の操舵をアシストするようになっている。また、上部旋回体側に配置される伝達シャフトと下部走行体側に配置される伝達シャフトとの間で回転力である操舵力を伝達するために、通常、上記例示の特許文献にも開示されているように、上部旋回体の旋回中心に配置されたスイベルジョイントの貫通孔に中間シャフトを挿入して配置し、上記スイベルジョイントの上端面にこの中間シャフトと上部旋回体側の伝達シャフトとの間で操舵力を90度方向変換して伝達する第1の傘歯車ユニットを取り付けるとともに、上記スイベルジョイントの下端面に中間シャフトと下部走行体側の伝達シャフトとの間で操舵力を90度方向変換して伝達する第2の傘歯車ユニットを取り付ける構成になっている。
国際公開第97/46438号パンフレット
ところが、上記従来の機械式ステアリング装置では、第1及び第2の傘歯車ユニットをそれぞれスイベルジョイントの上端面及び下端面に直接ボルト止めにより取り付けている上、各傘歯車ユニットの傘歯車対の軸と中間シャフトとをスリーブで連結していることから、スイベルジョイントの真直度、製品精度及び組立精度を高める必要がある。すなわち、スイベルジョイントの真直度が悪いとその上下両端の傘歯車ユニットでそれぞれ傘歯車対などに異常な負荷がかかり、その製品寿命が短くなるからである。また、スイベルジョイントの真直度を高めるには、スイベルジョイントの製品精度だけでなく、傘歯車ユニットの製品精度及び両製品の組立精度をも高める必要があり、それにより、製造コストが高くつくなどの問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、スイベルジョイントの真直度が悪くても傘歯車ユニットで異常な負荷がかからない構成にすることにより、製品寿命を長くするとともに、製品精度及び組立精度を高める必要をなくし、製造コストの低廉化及び組立作業の容易化を図り得る作業車両の機械式ステアリング装置を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、車輪を装備した下部走行体上に上部旋回体が旋回自在に搭載され、この上部旋回体に作業時の操縦室と走行時の運転室とに兼用するキャブが設けられた作業車両の機械式ステアリング装置として、上記上部旋回体の旋回中心に配置されたスイベルジョイントの貫通孔に挿入した中間シャフトと、上記スイベルジョイントの上端面に取り付けられ、上記キャブ内に配置されたステアリングハンドルの操舵力を上部旋回体側の伝達シャフトから上記中間シャフトに伝達する第1の傘歯車ユニットと、上記スイベルジョイントの下端面に取り付けられ、上記中間シャフトに伝達された操舵力を下部走行体側の伝達シャフトを介して車輪に伝達する第2の傘歯車ユニットとを備える。そして、上記第1及び第2の傘歯車ユニットを、それぞれスイベルジョイントの上端面及び下端面にブラケットを介在して取り付けるとともに、この第1及び第2の傘歯車ユニットの少なくとも一方の傘歯車対の軸と中間シャフトとの間に自在継手を設ける構成にする。また、上記中間シャフトの下端を、スイベルジョイントの下端面よりも下方に延出させ、この中間シャフトの下端と第2の傘歯車ユニットの傘歯車対の軸との間に上記自在継手を外部に露見した状態で設ける構成にする。
この構成では、スイベルジョイントの上端面に取り付けた第1の傘歯車ユニット及びスイベルジョイントの下端面に取り付けた第2の傘歯車ユニットの少なくとも一方の傘歯車対の軸と中間シャフトとの間に自在継手を設けたことにより、スイベルジョイントの真直度が悪くても自在継手でそれを補って傘歯車ユニットの傘歯車対の噛み合わせを調整することが可能であるため、傘歯車対などに異常な負荷がかかることはない。しかも、両傘歯車ユニットは、共にスイベルジョイントに対しブラケットを介在して取り付けられているため、このブラケットの形状を工夫したり、シムなどを噛ます構造を併用したりすることで微妙な調整をも容易に行うことができる。また、中間シャフトの下端と第2の傘歯車ユニットの傘歯車対の軸との間に設けた自在継手が外部に露見しているため、その自在継手の異常を視認によって容易に判断することが可能になり、組立も容易になる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の作業車両の機械式ステアリング装置において、上記スイベルジョイントの貫通孔に、中間シャフトを回転自在に支持するベアリングを装着する構成にする。この構成では、中間シャフトがスイベルジョイントの貫通孔内でベアリングを介して回転自在に支持されているため、この中間シャフトの位置決めが確実に行われることになり、その真直度が高められる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の作業車両の機械式ステアリング装置において、各傘歯車ユニットの構成及び取付構造をより具体的に提示するものである。すなわち、上記第1及び第2の傘歯車ユニットは、それぞれケース内に傘歯車対が回転自在に収納されてなり、各傘歯車ユニットの傘歯車対の軸はいずれもケース外に延出されており、各傘歯車ユニットのケースは、対応する上記ブラケットに固定される構成にする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の作業車両の機械式ステアリング装置において、上記第2の傘歯車ユニットとスイベルジョイントの下端面との間に介在したブラケットに、スイベルジョイントを下部走行体に連結する機能を兼備させる構成にする。この構成では、1つのブラケットが第2の傘歯車ユニットをスイベルジョイントに取り付ける機能とスイベルジョイントを下部走行体に連結する機能とを兼備しているため、その分部品点数を少なくすることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の作業車両の機械式ステアリング装置において、上記中間シャフトを、その中間で上下2つに分割し、かつこの分割箇所にオルダム軸継手を介在して回転力を伝達可能に接合する構成にする。この構成では、中間シャフトが温度変化などにより伸縮した場合、あるいは中間シャフトが製造誤差などを有する場合でも、この中間シャフトの分割箇所に介在したオルダム軸継手により伸縮量や製造誤差などを吸収することが可能になる。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の作業車両の機械式ステアリング装置において、特に、上記キャブが、乗り心地を良くすることなどのために上部旋回体にマウントラバーを介在して設けられる場合の好ましい形態を提供するものである。すなわち、このキャブと上部旋回体との間に跨って配置される上部旋回体側の伝達シャフトを、長さが伸縮可能に設けるとともに、ベアリングを介して支持する構成にする。この構成では、キャブと上部旋回体とがマウントラバーの介在によって別々に振動した場合でも、上部旋回体側の伝達シャフトがベアリングで支持されつつ伸縮するため、伝達シャフトに異常な負荷がかかるなどの悪影響が生じることはない。
以上のように、本発明における作業車両の機械式ステアリング装置によれば、スイベルジョイントの上端面に取り付けた第1の傘歯車ユニット及びスイベルジョイントの下端面に取り付けた第2の傘歯車ユニットの少なくとも一方の傘歯車対の軸と中間シャフトとの間に自在継手を設けたことにより、スイベルジョイントの真直度が悪くても自在継手で傘歯車ユニットの傘歯車対の噛み合わせを調整することが可能であり、また両傘歯車ユニットは、共にスイベルジョイントに対しブラケットを介在して取り付けられているため、このブラケットの形状を工夫したり、シムなどを噛ます構造を併用したりすることで微妙な調整をも容易に行うことができる。この結果、傘歯車対などに異常な負荷がかかることはなく、製品寿命を長くすることができる上、製品精度及び組立精度を高める必要もなく、製造コストの低廉化及び組立作業の容易化などを図ることができる。その上、中間シャフトの下端と第2の傘歯車ユニットの傘歯車対の軸との間に設けた自在継手が外部に露見しているため、その自在継手の異常を視認によって容易に判断することができるとともに、組立作業の容易化をより図ることができる。
特に、請求項2に係る発明では、中間シャフトがスイベルジョイントの貫通孔内でベアリングを介して回転自在に支持されているため、この中間シャフトの位置決めを確実に行って真直度を高めることができ、傘歯車対などに異常な負荷がかかるのを確実に防止することができる。
請求項4に係る発明では、1つのブラケットが第2の傘歯車ユニットをスイベルジョイントに取り付ける機能とスイベルジョイントを下部走行体に連結する機能とを兼備しているため、その分部品点数を少なくすることができ、製造コストの低廉化及び組立作業の容易化を一層図ることができる。
請求項5に係る発明では、中間シャフトが温度変化などにより伸縮し又は製造誤差などを有する場合でも、この中間シャフトの分割箇所に介在したオルダム軸継手により伸縮量や製造誤差などを吸収することができるので、異常な負荷がかかるのを防止する上ではより有効なものである。
さらに、請求項6に係る発明では、キャブと上部旋回体とがマウントラバーの介在によって別々に振動した場合でも、上部旋回体側の伝達シャフトがベアリングで支持されつつ伸縮するため、伝達シャフトに異常な負荷がかかるなどの悪影響が生じるのを防止できるという効果を併有する。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態に係る作業車両の機械式ステアリング装置Aの全体構成を示す。作業車両は、車輪(図2では詳しくは前輪の車軸)1を装備した下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回ベアリング3を介在して旋回自在に搭載された上部旋回体4とを備えており、上部旋回体4の前部左側には作業時の操縦室と走行時の運転室とに兼用するキャブ5が複数のマウントラバー6,6,…を介在して設けられている。
上記機械式ステアリング装置Aは、キャブ5内に配置されたステアリングハンドル(図示せず)と、このステアリングハンドルの操舵力を、旋回ベアリング3の中心軸上に配置されたスイベルジョイント10の上部にまで伝達する上部旋回体側伝達機構11と、上記スイベルジョイント10の下部から操舵力を車輪1にまで伝達する下部走行体側伝達機構12とを備え、ステアリングハンドルの操舵力を車輪1にまで伝達して車輪1を操舵するようになっている。この機械式ステアリング装置Aで車輪1を操舵するときには、図示していないが、車輪1毎に設けられたステアリングシリンダにより車輪1の操舵をアシストする構成になっている。
上記上部旋回体側伝達機構11のうち、キャブ5の底部に沿ってキャブ5と上部旋回体4との間に跨って配置された伝達シャフト14は、図3及び図4に詳示するように、後端部にスプライン軸部15aを有する第1シャフト15と、この第1シャフト15のスプライン軸部15aにスプライン管16を介在して軸方向に摺動可能に嵌合する嵌合穴17aを有する第2シャフト17とからなり、長さが伸縮可能に設けられている。この伝達シャフト14の第2シャフト17は、図5にも示すようなボールベアリング18を介して上部旋回体4に支持されている。
上記スイベルジョイント10は、下部走行体2と上部旋回体4との間で油圧配管及び電気配線をそれぞれ接続するためのもので、図6に詳示するように、下部走行体2に取付ブラケット21などを介して連結されたステータ22と、このステータ22の外周に回転自在に装着されかつ取付ブラケット23などを介して上部旋回体4に支持されたロータ24と、このロータ24の上面に固定されかつスータ22の上面に相対回転可能に接触するスリップリング25とを有している。このスイベルジョイント10の中心線上にはステータ22及びスリップリング25を貫通する貫通孔26が設けられている。
上記機械式ステアリング装置Aは、更に、スイベルジョイント10の貫通孔26に挿入して配置された中間シャフト30と、スイベルジョイント10のスリップリング25の上端面に取り付けられた第1の傘歯車ユニット31と、スイベルジョイント10のステータ22の下端面に取り付けられた第2の傘歯車ユニット32とを備えている。
上記第1の傘歯車ユニット31は、図7及び図8に拡大詳示するように、ケース34内に傘歯車対つまり互いに噛み合う2つの傘歯車35,36が回転自在に収納されてなる。その傘歯車対のうちの一方の傘歯車35の軸35aは、ケース34外に水平前方に延出されかつカルダン継手37を介して上部旋回体側伝達機構11の最後部の伝達シャフト38に連結されており、他方の傘歯車36の軸36aは、ケース34外に垂直下方に延出されかつスイベルジョイント10の貫通孔26内でスリーブ39を用いて中間シャフト30に連結されている。よって、上部旋回体側伝達機構11の伝達シャフト38から操舵力が第1の傘歯車ユニット31により中間シャフト30に伝達されるようになっている。
また、上記第1の傘歯車ユニット31は、スイベルジョイント10のスリップリング25の上端面にブラケット40を介在して取り付けられている。このブラケット40は、スリップリング25の上端面に突設した複数(図で3つ)のボルト止め部41,…にそれぞれボルト42止めにより固定されたフランジ付きの円形状の水平板部40aと、この水平板部40aに直交して溶接により固着された垂直板部40bとからなり、この垂直板部40bに第1の傘歯車ユニット31のケース34がボルト43止めにより固定されている。
一方、上記第2の傘歯車ユニット32は、図9及び図10に拡大詳示するように、ケース44内に傘歯車対つまり互いに噛み合う2つの傘歯車45,46が回転自在に収納されてなる。その傘歯車対のうちの一方の傘歯車45の軸45aは、ケース44外に垂直上方に延出されかつ自在継手としてのカルダン継手47を介して中間シャフト30の下端に連結されており、他方の傘歯車46の軸46aは、ケース44外に水平前方に延出されかつカルダン継手48を介して下部走行体側伝達機構12の最後部の伝達シャフト49に連結されている。よって、中間シャフト30に伝達された操舵力が第2の傘歯車ユニット32により下部走行体側伝達機構12ひいては車輪1に伝達されるようになっている。
上記中間シャフト30の下端は、スイベルジョイント10のステータ22の下端面よりも下方に延出されており、この中間シャフト30の下端と第2の傘歯車ユニット32の傘歯車45の軸45aとの間に上記カルダン継手47が外部に露見した状態で設けられている。スイベルジョイント10の貫通孔26にはその下端開口付近で中間シャフト30を回転自在に支持するベアリング51が装着されている。
また、上記第2の傘歯車ユニット32は、スイベルジョイント10のステータ22の下端面に上記取付ブラケット21を介在して取り付けられている。この取付ブラケット21は、ステータ22の下端面にボルト52止めにより固定された水平板部21aと、この水平板部40に垂下した状態で溶接により固着された垂直板部21bとからなり、この垂直板部21bに第2の傘歯車ユニット32のケース44がボルト53止めにより固定されている。取付ブラケット21の水平板部21aは、ステータ22の下端面側から側方に突出する突出部21cを有し、この突出部21cの先端を、図6に示す如く連結ピン55及び連結プレート56などを介して下部走行体2に連結することにより、スイベルジョイント10のステータ22を下部走行体2に回転不能に連結するようになっている。
従って、上記機械式ステアリング装置Aにおいては、スイベルジョイント10の上端面に第1の傘歯車ユニット31を、スイベルジョイント10の下端面に第2の傘歯車ユニット32をそれぞれ取り付けるに当たり、共にブラケット40,21を介在して取り付けるとともに、スイベルジョイント10の貫通孔26に挿入した中間シャフト30の下端と第2の傘歯車ユニット32の傘歯車45の軸45aとの間にカルダン継手47を設けたことにより、スイベルジョイント10の真直度が悪くてもカルダン継手47でそれを補って各傘歯車ユニット31,32の傘歯車対35,36又は45,46の噛み合わせを調節することができる。また、上記ブラケット40,21の形状を工夫したり、シムなどを噛ます構造を併用したりすることで微妙な調整をも容易に行うことができる。この結果、各傘歯車ユニット31,32の傘歯車対などに異常な負荷がかかることはなく、製品寿命を長くすることができる上、製品精度及び組立精度を高める必要もなく、製造コストの低廉化及び組立作業の容易化などを図ることができる。
しかも、上記中間シャフト30は、スイベルジョイント10の貫通孔26の下端開口付近でベアリング51を介して回転自在に支持されているため、この中間シャフト30の位置決めを確実に行って真直度を高めることができ、各傘歯車ユニット31,32の傘歯車対などに異常な負荷がかかるのを確実に防止することができる。
また、上記中間シャフト30の下端は、スイベルジョイント10の下端面よりも下方に延出され、この中間シャフト30の下端と第2の傘歯車ユニット32の傘歯車45の軸45aとの間に上記カルダン継手47が外部に露見した状態で設けられているため、その継手47付近の異常を視認によって容易に判断することができるとともに、組立作業の容易化をより図ることができる。
さらに、上記スイベルジョイント10の下端面と第2の傘歯車ユニット32との間に介在されたブラケット21は、スイベルジョイント10のステータ22を下部走行体2に連結する機能を兼備するものであるため、その分部品点数を少なくすることができ、製造コストの低廉化及び組立作業の容易化を一層図ることができる。
加えて、上部旋回体側伝達機構11のうち、キャブ5と上部旋回体4との間に跨って配置された伝達シャフト14は、長さが伸縮可能に設けられているとともに、ボールベアリング18を介して支持されているため、キャブ5と上部旋回体4とがマウントラバー6の介在によって別々に振動した場合でも伝達シャフト14に異常な負荷がかかることはなく、また操舵力の伝達に悪影響が生じることもない。
図11は本発明の第2の実施形態に係る作業車両の機械式ステアリング装置のスイベルジョイント付近の構成を示す。
この第2の実施形態の場合、スイベルジョイント10の貫通孔26に挿入した中間シャフト60の下端とスイベルジョイント10の下端面に取り付けた第2の傘歯車ユニット32の傘歯車45の軸45aとの間に自在継手としてのカルダン継手47が設けられているだけでなく、中間シャフト60の上端とスイベルジョイント10の上端面に取り付けた第1の傘歯車ユニット31の傘歯車36の軸36aとの間にも自在継手としてのカルダン継手61が設けられている。また、このカルダン継手61を設けるに当たり、スイベルジョイント10の貫通孔26は、スリップリング25の部位での内径がステータ22の部位での内径と比べて2倍程度に大きく変更されていて、カルダン継手61を収納し得るようになっている。尚、その他の構成は第1の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、上記第2の実施形態においては、スイベルジョイント10の真直度が悪い場合でも中間シャフト60と第1及び第2の傘歯車ユニット31,32との間にそれぞれ設けた2つのカルダン継手47,61によって各傘歯車ユニット31,32の傘歯車対35,36又は45,46(図7及び図9参照)の噛み合わせを十分に調節することができるとともに、操舵力を回転位相に拘わらず均一に伝達することができるという特有の効果を奏する。尚、この効果の外に、第1の実施形態の場合と同様の効果を奏するのは勿論である。
図12は本発明の第3の実施形態に係る作業車両の機械式ステアリング装置のスイベルジョイント付近の構成を示す。
この第3の実施形態の場合、スイベルジョイント10の貫通孔26に挿入した中間シャフト30の下端とスイベルジョイント10の下端面に取り付けた第2の傘歯車ユニット32の傘歯車45の軸45aとの間に、自在継手として、第1の実施形態の如きカルダン継手47の代わりに、等速形自在継手70が設けられている。尚、その他の構成は第1の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、上記第3の実施形態においても、スイベルジョイント10の上端面に第1の傘歯車ユニット31を、スイベルジョイント10の下端面に第2の傘歯車ユニット32をそれぞれブラケット40,21を介在して取り付けるとともに、中間シャフト30の下端と第2の傘歯車ユニット32の傘歯車45の軸45aとの間に等速形自在継手70を設けたことにより、スイベルジョイント10の真直度が悪くても各傘歯車ユニット31,32の傘歯車対35,36又は45,46(図7及び図9参照)の噛み合わせを調節することができる上、第2の実施形態の場合と同様に操舵力を回転位相に拘わらず均一に伝達することができ、この点で第1の実施形態の場合よりも有利である。
図13は本発明の第4の実施形態に係る作業車両の機械式ステアリング装置のスイベルジョイント付近の構成を示す。
この第4の実施形態の場合、第2の実施形態の場合と同様な構成に加えて、中間シャフト60の下部にオルダム軸継手80を有する構成になっている。すなわち、中間シャフト60の下部60aは、上部側の部位よりも直径が小さく設定されているとともに、その中間で上下2つの分割部分60b,60cに分割されている。また、図14に拡大詳示するように、上側分割部分60bの下面及び下側分割部分60cの上面にはそれぞれ互いに直交する方向に延びる1条の嵌合溝81又は82が設けられているとともに、この両分割部分60b,60c間には、上下両面に各々嵌合溝81,82に嵌合する凸条部83a,83bを有する継手部材83が設けられている。尚、中間シャフト60の上側分割部分60b及び下側分割部分60cは、スイベルジョイント10の貫通孔26に対しそれぞれ別々のベアリング84又は85を介して回転自在に支持されている。
そして、上記第4の実施形態においては、中間シャフト60が温度変化などにより伸縮した場合、あるいは中間シャフト60が製造誤差などを有する場合でも、この中間シャフト60の下部60aにオルダム軸継手80を有し、このオルダム軸継手80の嵌合溝81,82の深さ分により伸縮量や製造誤差などを吸収することができるので、異常な負荷がかかるのを防止する上ではより有効な効果を奏するものである。
尚、本発明は上記第1ないし第4の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば上記各実施形態では、上部旋回体4の旋回中心に配置されたスイベルジョイント10の中心線上に貫通孔26を設け、この貫通孔26に中間シャフト30又は60を挿入して配置した場合について述べたが、本発明は、場合によっては、スイベルジョイント10の中心線上以外の箇所に貫通孔を設け、この貫通孔に中間シャフトを配置する場合にも同様に適用することができる。また、スイベルジョイント10の形式としては、上記各実施形態のものに限らないのは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る作業車両の機械式ステアリング装置の全体構成を示す平面図である。 同側面図である。 上記機械式ステアリング装置の上部旋回体側伝達機構の1つの伝達シャフトの一部切開側面図である。 図3のX−X線における拡大断面図である。 図3のY−Y線に沿って見たボールベアリングの矢視図である。 上記機械式ステアリング装置のスイベルジョイント付近の構成を示す縦断側面図である。 図6のスイベルジョイント上端付近の拡大図である。 図7のZ方向から見た矢視図である。 図6のスイベルジョイント下端付近の拡大図である。 図9のW方向から見た矢視図である。 第2の実施形態を示す図6相当図である。 第3の実施形態を示す図6相当図である。 第4の実施形態を示す図6相当図である。 オルダム軸継手の分解斜視図である。
符号の説明
A 機械式ステアリング装置
1 車輪
2 下部走行体
4 上部旋回体
5 キャブ
6 マウントラバー
10 スイベルジョイント
11 上部旋回体側伝達機構
12 下部走行体側伝達機構
14,38,49 伝達シャフト
18 ボールベアリング
21,23 取付ブラケット
26 貫通孔
30,60 中間シャフト
31 第1の傘歯車ユニット
32 第2の傘歯車ユニット
35,36,45,46 傘歯車
35a,36a,45a,46a 軸
47,61 カルダン継手(自在継手)
40 ブラケット
51,84,85 ベアリング
60b,60c 中間シャフト下部の分割部分
70 等速形自在継手
80 オルダム軸継手

Claims (6)

  1. 車輪を装備した下部走行体上に上部旋回体が旋回自在に搭載され、この上部旋回体に作業時の操縦室と走行時の運転室とに兼用するキャブが設けられた作業車両の機械式ステアリング装置であって、
    上記上部旋回体の旋回中心に配置されたスイベルジョイントの貫通孔に挿入した中間シャフトと、
    上記スイベルジョイントの上端面に取り付けられ、上記キャブ内に配置されたステアリングハンドルの操舵力を上部旋回体側の伝達シャフトから上記中間シャフトに伝達する第1の傘歯車ユニットと、
    上記スイベルジョイントの下端面に取り付けられ、上記中間シャフトに伝達された操舵力を下部走行体側の伝達シャフトを介して車輪に伝達する第2の傘歯車ユニットとを備えており、
    上記第1及び第2の傘歯車ユニットは、それぞれスイベルジョイントの上端面及び下端面にブラケットを介在して取り付けているとともに、この第1及び第2の傘歯車ユニットの少なくとも一方の傘歯車対の軸と中間シャフトとの間には自在継手が設けられており、
    上記中間シャフトの下端は、スイベルジョイントの下端面よりも下方に延出されており、この中間シャフトの下端と第2の傘歯車ユニットの傘歯車対の軸との間に上記自在継手が外部に露見した状態で設けられていることを特徴とする作業車両の機械式ステアリング装置。
  2. 上記スイベルジョイントの貫通孔には中間シャフトを回転自在に支持するベアリングが装着されている請求項1記載の作業車両の機械式ステアリング装置。
  3. 上記第1及び第2の傘歯車ユニットは、それぞれケース内に傘歯車対が回転自在に収納されてなり、各傘歯車ユニットの傘歯車対の軸はいずれもケース外に延出されており、各傘歯車ユニットのケースは、対応する上記ブラケットに固定されている請求項1又は2記載の作業車両の機械式ステアリング装置。
  4. 上記第2の傘歯車ユニットとスイベルジョイントの下端面との間に介在したブラケットは、スイベルジョイントを下部走行体に連結する機能を兼備するものである請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の作業車両の機械式ステアリング装置。
  5. 上記中間シャフトは、その中間で上下2つに分割され、かつこの分割箇所にオルダム軸継手を介在して回転力を伝達可能に接合されてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の作業車両の機械式ステアリング装置。
  6. 上記キャブは、上部旋回体にマウントラバーを介在して設けられており、このキャブと上部旋回体との間に跨って配置される上部旋回体側の伝達シャフトは、長さが伸縮可能に設けられるとともに、ベアリングを介して支持されている請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の作業車両の機械式ステアリング装置。
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