JP4200592B2 - 遠隔監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔監視システム及び遠隔監視方法に係わり、特に公衆回線を用いた遠隔監視技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平3−235595号公報には、公衆回線を用いて被監視対象を遠隔監視する監視システムが開示されている。この監視システムは、センサが被監視対象の異常を検出すると、撮像手段に被監視対象の動画の撮影を開始させ、この動画をモデム及び公衆回線を介して遠隔の監視センターに備えられた処理手段まで伝送して表示させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、公衆回線を用いた上記従来の監視システムでは、被監視対象が複数存在し、1つの監視センターで複数の被監視対象を監視しようとした場合に以下のような不都合がある。すなわち、監視センターがある被監視対象の動画を受信している最中に他の被監視対象において異常が検出された場合、公衆回線に接続された処理手段は、先に異常が検出された被監視対象の動画受信を行っているために、他の被監視対象の異常発生を受信することができず、結果として監視センターでは、被監視対象で異常が発生しているにもかかわらず、この異常発生を把握することができない。
【0004】
上記公報の技術においては、被監視対象の動画をモデムにおいて画像圧縮して監視センターに送信するようにしているが、公衆回線を用いた動画の送受信には比較的時間を要するため、ある被監視対象の動画の受信中に他の被監視対象において異常が発生する場合がある。このような事情から従来の監視システムでは、監視センターにおいて被監視対象の異常発生を把握することができないという極めて重大な問題点がある。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、より確実に被監視対象の異常発生を把握することが可能な遠隔監視システム及び遠隔監視方法の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、遠隔監視システムに係わる第1の手段として、監視現場の異常発生を検出すると、当該異常発生を公衆回線を介して監視センターに通知すると共に、監視現場の画像(現場画像)を公衆回線を介して監視センターに送信する複数の現場監視システムと、前記監視センターに備えられ、公衆回線を介して前記異常発生の通知を受信する異常通報受付システムと、前記監視センターに備えられ、公衆回線を介して前記現場監視システムから現場画像を受信して表示する画像受信表示システムとを具備する手段を採用する。
【0007】
また、遠隔監視システムに係わる第2の手段として、上記第1の手段において、監視センターに公衆回線にそれぞれ接続された複数の画像受信表示システムを設け、異常通報受付システムは、現場監視システムから異常発生の通知を受信すると未使用状態の画像受信表示システムに現場画像の受信指示を出力し、画像受信表示システムは、異常通報受付システムから前記受信指示が入力されると現場監視システムにアクセスして現場画像を受信するという手段を採用する。
【0008】
遠隔監視システムに係わる第3の手段として、上記第1または第2の手段において、現場画像を圧縮する画像圧縮部を備えるように現場監視システムを構成し、圧縮状態の現場画像を伸張する画像展開部を備えるように画像受信表示システムを構成するという手段を採用する。
【0009】
遠隔監視システムに係わる第4の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、現場監視システム毎に異常発生の履歴を管理する発報履歴管理部を備えるように異常通報受付システムを構成するという手段を採用する。
【0010】
さらに、本発明では、遠隔監視方法に係わる手段として、複数の監視現場にそれぞれ設けられた現場監視システムを公衆回線を介して遠隔地にある監視センターと接続し、該監視センターにおいて異常発生時に送られてくる監視現場の画像(現場画像)に基づいて統括的に各監視現場を監視する遠隔監視方法において、監視センターにおいて、監視現場の異常発生の受信処理と現場画像の受信処理とを個別に行うという手段を採用する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係わる遠隔監視システム及び遠隔監視方法の一実施形態について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態における遠隔監視システムのブロック図である。この図に示すように、本遠隔監視システムは、複数(n台)の現場監視システムA1〜An、公衆回線B、異常通報受付システムC及び複数(3台)の画像受信表示システムDa,Db,Dcから構成されている。
【0013】
現場監視システムA1〜Anは、複数(n箇所)の監視現場にそれぞれ備えられるものであり、監視現場の異常発生を検出すると、この異常発生を公衆回線Bを介して異常通報受付システムCに通知すると共に、監視現場の画像(現場画像)を公衆回線Bを介して何れかの画像受信表示システムDa,Db,Dcに送信するものである。公衆回線Bは、例えばデジタルデータ通信が可能なISDN(Integrated Services Digital Network)である。
【0014】
異常通報受付システムCは、監視センターに備えられるものであり、公衆回線Bを介して現場監視システムA1〜Anから送られてくる異常発生の通知を受信するものである。また、画像受信表示システムDa,Db,Dcは、上記異常通報受付システムCと同様に監視センターに備えられるものであり、公衆回線Bを介して現場監視システムA1〜Anから送られてくる現場画像を受信して画像表示するものでる。
【0015】
続いて、上記現場監視システムA1〜An、異常通報受付システムC及び画像受信表示システムDa,Db,Dcについて、その詳細構成を説明する。なお、以下の説明では、各現場監視システムA1〜Anは、各々同一に構成されているので現場監視システムA1を例に取って説明する。また、画像受信表示システムDa,Db,Dcは、各々に同一構成を有しているので画像受信表示システムDaを例に取って詳細構成を説明する。
【0016】
現場監視システムA1は、センサ1とカメラ2と現場監視装置3とから構成されている。また、現場監視装置3は、センサ入力部3a、異常検出部3b、自動発呼部3c、データ送受信部3d、制御部3e、画像取込部3f及び画像圧縮部3gから構成されている。
【0017】
センサ1は、例えば赤外線センサであり、赤外線によって監視現場への異物の侵入を検出し、その検出信号をセンサ入力部3aに出力するものである。センサ入力部3aは、上記センサ1が出力する検出信号を現場監視装置3に取り込むためのインタフェース回路であり、例えば検出信号を2値化して異常検出部3bに出力するものである。異常検出部3bは、センサ入力部3aから入力された2値化信号に基づいて監視現場の異常発生を検出するものであり、この異常発生を検出すると、自動発呼部3cに対して異常発生信号を出力する。
【0018】
自動発呼部3cは、上記異常発生信号に基づいてデータ送受信部3dに監視センターへの発呼を指示するものである。例えば、この自動発呼部3cは、異常通報受付システムCのアクセス番号(例えば電話番号等)を記憶しており、異常検出部3bから異常発生信号が入力されると、上記アクセス番号をデータ送受信部3dに供給して異常通報受付システムCに対する発呼処理を指示する。
【0019】
データ送受信部3dは、自動発呼部3cから異常通報受付システムCに対する発呼処理の指示が入力されると、異常通報受付システムCとの間の回線を確保し、監視現場の異常発生を通報する発報信号を異常通報受付システムCに送信する。また、このデータ送受信部3dは、後述するように画像受信表示システムDa,Db,Dcの何れかから現場画像の送信要求を受信すると、当該送信要求を制御部3eに出力する。制御部3eは、この現場画像の送信要求に基づいて、カメラ2の映像信号の取込指示を画像取込部3fに出力するものである。
【0020】
また、カメラ2は、所定のフレーム周波数(例えば30フレーム/秒)で監視現場の画像(現場画像)を常時撮影し、その画像信号を画像取込部3fに出力する監視用ビデオカメラである。画像取込部3fは、例えばA/Dコンバータであり、上記制御部3eから入力される取込指示に基づいてカメラ2の画像信号を所定精度(例えば6ビット)で量子化し、量子化画像信号として画像圧縮部3gに出力すると共に、異常検出部3bにリセット信号を出力するものである。
【0021】
画像圧縮部3gは、量子化画像信号を周知の画像圧縮アルゴリズムに基づいて画像圧縮するものであり、当該画像圧縮によって生成された圧縮画像符号を上記データ送受信部3dに出力する。データ送受信部3dは、現場画像の送信要求に対して画像圧縮部3gから圧縮画像符号が入力されると、当該現場画像の送信要求を送信してきた画像受信表示システムに対して圧縮画像符号を送信する。
【0022】
一方、異常通報受付システムCは、データ受信装置4と異常通報受付装置5とから構成されている。また、異常通報受付装置5は、発報受付部5a、対処指示部5b、発報履歴管理部5c及びLAN通信部5dから構成されている。
【0023】
データ受信装置4は、上記データ送受信部3dから送信されてきた信号を受信し、異常通報受付装置5の発報受付部5aに出力するものである。発報受付部5aは、データ受信装置4から入力された信号が発報信号であるか否かを判断し、発報信号が入力された場合には、当該発報信号を対処指示部5b及び発報履歴管理部5cに出力するものである。
【0024】
対処指示部5bは、LAN通信部5dを介して未使用状態の画像受信表示システム(例えば画像受信表示システムDa)を検索し、この画像受信表示システムDaに発報信号を発信した現場監視システムA1の現場画像の受信を指示するものである。LAN通信部5dは、LAN(Local Earea Network)通信線を介して画像受信表示システムDa,Db,Dcと通信を行うものである。
【0025】
発報履歴管理部5cは、現場監視システムA1〜An毎に発報信号に基づく異常発生の履歴を管理するものである。例えば、発報履歴管理部5cは、異常発生時刻を現場監視システムA1〜An毎に登録する発報履歴テーブルを備え、対処指示部5bから発報信号が入力される度に、その入力時刻を発報履歴テーブルに登録するように構成されている。
【0026】
さらに、画像受信表示システムDaは、データ送受信装置6と現場画像表示装置7とモニタ8とから構成されている。また、現場画像表示装置7は、LAN通信部7a、制御部7b、画像送信要求部7c、画像展開部7d及び画像表示部7eから構成されている。
【0027】
データ送受信装置6は、上記現場監視システムA1のデータ送受信部3dから送信されてきた信号を受信して現場画像表示装置7の画像展開部7dに出力すると共に、画像送信要求部7cから入力された現場画像の送信要求をデータ送受信部3dに送信するものである。LAN通信部7aは、上記異常通報受付システムCのLAN通信部5dからLAN通信線を介して送信されてきた現場画像の受信指示を受信し、制御部7bに出力するものである。
【0028】
制御部7bは、LAN通信部7aから入力された現場画像の受信指示に基づいて画像送信要求部7cと画像展開部7dと画像表示部7eとを制御するものである。画像送信要求部7cは、制御部7bから入力された現場画像の受信指示に基づいて、現場画像(圧縮画像符号)の送信要求をデータ送受信部3dに送信することを上記データ送受信装置6に指示する。
【0029】
画像展開部7dは、制御部7bから現場画像の展開指示が入力されると、現場画像の圧縮画像符号を所定の画像展開アルゴリズムに基づいて伸張し、該伸張によって再生された量子化画像信号を画像表示部7eに出力するものである。この画像展開部7dにおける圧縮画像符号の画像展開アルゴリズムは、上述した画像圧縮部3gの画像圧縮アルゴリズムに対応するものである。なお、画像圧縮アルゴリズムには周知のものが多数あるが、比較的圧縮率の高いものが好ましい。
【0030】
画像表示部7eは、D/Aコンバータを備え、制御部7bから現場画像の表示指示が入力されると、D/Aコンバータによって量子化画像信号をアナログの画像信号に変換してモニタ8に出力する。モニタ8は、このようにして画像表示部7eから入力された画像信号に基づいて、上記現場監視システムA1〜Anの現場画像を表示する。
【0031】
次に、このように構成された遠隔監視システムの動作について説明する。
【0032】
各々の監視現場に設置された現場監視システムA1〜Anは、各監視現場において異常発生を検出すると、発報信号を公衆回線Bを介して異常通報受付システムCに送信する。例えば、現場監視システムA1において、センサ1は監視現場への異物の侵入を常時監視しており、異物が侵入すると即座に検出信号をセンサ入力部3aに出力する。この検出信号はセンサ入力部3aから異常検出部3bに入力され、該異常検出部3bによって自動発呼部3cが起動されて、当該現場監視システムA1の管理番号を含む発報信号がデータ送受信部3dを介して異常通報受付システムCのデータ受信装置4に送信される。
【0033】
データ受信装置4は、このようにして現場監視システムA1のデータ送受信部3dから受信した発報信号を異常通報受付装置5の発報受付部5aに出力する。発報受付部5aは、発報信号に含まれる管理番号に基づいて当該発報信号が現場監視システムA1から受信されたものであることを判断し、発報信号が受信されたことを対処指示部5b及び発報履歴管理部5cに通知する。
【0034】
この結果、対処指示部5bは、LAN通信部5dを介して未使用状態の画像受信表示システム、例えば画像受信表示システムDaを検索する。例えば、対処指示部5bは、各画像受信表示システムDa,Db,Dcの制御部とLAN通信部5dを介して交信し、現場監視システムA1〜Anの何れかの現場画像(圧縮画像符号)を受信中であるか否かを確認する。そして、画像受信表示システムDaが現場画像の受信中でない未使用状態の画像受信表示システムとして確認されると、当該画像受信表示システムDaの制御部7bに現場監視システムA1の現場画像の受信を現場監視システムA1の管理番号と共に指示する。
【0035】
制御部7dは、この現場監視システムA1の現場画像の受信指示をLAN通信部7aを介して受信すると、まず画像送信要求部7cに現場監視システムA1の管理番号を指定して現場監視システムA1の現場画像の取得を指示する。この結果、画像送信要求部7cは、現場監視システムA1の管理番号に基づいて現場監視システムA1のアクセス番号を検索し、このアクセス番号に基づいてデータ送受信装置6に現場監視システムA1に対する画像送信要求を送信させる。この画像送信要求が入力されると、データ送受信装置6は、この画像送信要求を先に現場監視システムA1が発信した発報信号に対する応答として現場監視システムA1に送信する。
【0036】
この画像送信要求は、現場監視システムA1のデータ送受信部3dによって受信されて、該データ送受信部3dから制御部3eに出力される。制御部3eは、当該画像送信要求が入力されると、画像取込部3fに対してカメラ2の画像の取込指示を出力する。この結果、画像取込部3fは、カメラ2が撮影する現場画像の画像信号を順次量子化して画像圧縮部3gに出力する。
【0037】
画像圧縮部3gは、画像取込部3fから現場画像の量子化画像信号が入力されると、該量子化画像信号を画像圧縮して圧縮画像符号としてデータ送受信部3dに順次出力する。データ送受信部3dは、画像圧縮部3gから入力される現場画像の送信指示を受け付け、画像受信表示システムDaに対してカメラ2が撮影した現場画像(圧縮画像符号)を送信する。
【0038】
この現場監視システムA1の現場画像の圧縮画像符号は、画像受信表示システムDaのデータ送受信装置6によって受信され、データ送受信装置6から画像展開部7dに入力される。画像展開部7dは、データ送受信装置6から順次入力される圧縮画像符号を画像展開アルゴリズムに基づいて伸張して量子化画像信号を生成(再生)する。そして、この量子化画像信号は、画像展開部7dから画像表示部7eに入力されて、カメラ2が撮影した現場画像の画像信号(アナログ信号)に変換される。さらに、この画像信号は、画像表示部7eからモニタ8に入力されて現場画像を表示させる。
【0039】
このように、本実施形態によれば、発報信号が現場監視システムA1から異常通報受付システムCに受信されると、未使用状態の画像受信表示システムDaが自動的に選択されて現場監視システムA1の現場画像が当該画像受信表示システムDaに受信されてモニタ8に自動表示される。
【0040】
ここで、現場画像に対して伝送容量が小さい発報信号は、現場画像を受信する画像受信表示システムDaに対して別個に設けられた異常通報受付システムCによって専用受信されるようになっている。発報信号は、伝送容量が小さいために異常通報受付システムCにおける受信に時間を要することが無く、他の現場監視システムA2〜Anが発報信号を発信した場合であっても、確実に異常通報受付システムCに受信される。
【0041】
仮に、異常通報受付システムCが発報信号の受信中であっても、一定時間経過後にリダイヤルするように各現場監視システムA1〜Anを構成することにより、リダイヤル時に発報信号は極めて高い確率で異常通報受付システムCに受信される。したがって、従来のように発報信号を受信することができず異常の発生を監視センター側で確認できないという不具合を解決することができる。
【0042】
また、現場画像の画像受信表示システムDa,Db,Dcつまり監視センターへの送信は、常に画像受信表示システムDa,Db,Dcつまり監視センター主導で行われる。したがって、現場画像の監視センターへの送信を状況に応じて監視センターあるいは現場監視システムA1〜Anのいずれかの主導によって行う監視システムと比較して、画像受信表示システムDa,Db,Dc及び現場監視システムA1〜Anにおける現場画像の送信制御を簡略化してコストダウンを図ることができる。
【0043】
さらに、現場監視システムA1では画像圧縮部3gによって現場画像が画像圧縮され、画像受信表示システムDaでは画像展開部7dによって画像伸張されるので、公衆回線Bにおける現場画像の伝送容量を削減し、画像受信表示システムDaの使用時間を短縮することができる。したがって、画像受信表示システムDaの稼働率を向上させて効率良く運用することができる。
【0044】
一方、上記発報履歴管理部5cは、発報受付部5aから現場監視システムA1の発報信号の受信通知が入力されると、発報履歴テーブルの現場監視システムA1の欄に受信通知の入力時刻を発報履歴として新たに登録する。発報履歴管理部5cは、この登録処理を受信通知が入力される度に繰り返すので、発報履歴テーブルには過去の異常発生状況が各現場監視システムA1〜An毎に発報履歴として蓄積されることになる。
【0045】
例えば、当該監視センターの監視員は、この発報履歴テーブルの発報履歴に基づいて異常発生が多発する監視現場を他の監視現場に比較して重点的に監視することが可能である。監視員は、発報信号の受信の有無に関係なく、図示しない操作入力装置を用いることにより未使用状態の画像受信表示システムDaを手動操作し、最近異常が多発している監視現場の現場監視システムA1から現場映像を任意のタイミングで取得し、当該監視現場をフレキシブルに監視することができる。
【0046】
なお、上記実施形態では、発報信号が現場監視システムA1から異常通報受付システムCに受信されると、未使用状態の画像受信表示システムDaに自動的に現場監視システムA1の現場画像が受信されるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0047】
本発明は、監視センターにおいて異常通報受付システムCに対して画像受信表示システムDa,Db,Dcを個別に設けることにより監視現場の異常発生の受信処理と現場画像の受信処理とを個別に行い、これらを一体化させた場合に比較して監視センター側で異常発生をより確実に把握することを主旨とするものであり、監視センター側で異常発生を受信した後、現場画像の受信処理を如何に行うかは、上記実施形態に限定されるものではない。
【0048】
例えば、各監視現場の異常発生状況を発報信号に基づいて画面表示させると共に画像受信表示システムDa,Db,Dcとの交信に基づいて未使用状態の画像受信表示システムDaを画面表示させるように異常通報受付システムCを構成し、この画面表示に基づいて監視員が操作入力装置を用いて未使用状態の画像受信表示システムDaを手動操作して現場監視システムA1の現場画像を取得するようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係わる遠隔監視システム及び遠隔監視方法によれば、以下のような効果を奏する。
【0050】
(1)第1の発明によれば、異常発生の通知が異常通報受付システムによって、また現場画像の受信表示が画像受信表示システムによって各々個別に行われるので、監視センターは、複数の監視現場の異常発生をより確実に把握することができる。すなわち、異常通報受付システムは、現場画像の受信に比較して受信時間がより短い異常発生の通知の受信のみを行うので、複数の現場監視を1つの監視センターで監視する場合であっても、公衆回線が使用中である時間が短縮され、よってより確実に異常発生の通知を受信することができる。
【0051】
(2)第2の発明によれば、異常通報受付システムは、現場監視システムから異常発生の通知を受信すると未使用状態の画像受信表示システムに現場画像の受信指示を出力し、画像受信表示システムは、異常通報受付システムから受信指示が入力されると現場監視システムにアクセスして現場画像を受信するので、現場画像の監視センターへの送信は、常に監視センター主導で行われる。したがって、状況に応じて現場画像の監視センターへの送信を監視センターあるいは現場監視システムのいずれかの主導によって行うシステムと比較して現場画像の送信制御を簡略化することが可能であり、よって遠隔監視システムのコストダウンを図ることが可能である。
【0052】
(3)第3の発明によれば、現場監視システムは画像圧縮部を、また画像受信表示システムは画像展開部をそれぞれ備えるので、公衆回線における現場画像の伝送容量を削減することができる。したがって、1回の異常発生に対する画像受信表示システムの使用時間を短縮することができるので、画像受信表示システムの稼働率を向上させることが可能であり、よって遠隔監視システムを効率良く運用することができる。
【0053】
(4)第4の発明によれば、異常通報受付システムは、現場監視システム毎に異常発生の履歴を管理する発報履歴管理部を備えるので、異常発生の状況を監視現場毎に管理することが可能である。例えば、この発報履歴管理部に蓄積された履歴に基づいて異常発生の多発する監視現場を他の監視現場に比較して重点的に監視することが可能である。したがって、異常発生の履歴に基づいて複数の監視現場をフレキシブルに監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる遠隔監視システムの機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
A1〜An……現場監視システム
B……公衆回線
C……異常通報受付システム
Da,Db,Dc……画像受信表示システム
1……センサ
2……カメラ
3……現場監視装置
3a……センサ入力部
3b……異常検出部
3c……自動発呼部
3d……データ送受信部
3e……制御部
3f……画像取込部
3g……画像圧縮部
4……データ受信装置
5……異常通報受付装置
5a……発報受付部
5b……対処指示部
5c……発報履歴管理部
5d……LAN通信部
6……データ送受信装置
7……現場画像表示装置
7a……LAN通信部
7b……制御部
7c……画像送信要求部
7d……画像展開部
7e……画像表示部
8……モニタ
Claims (4)
- 監視現場の異常発生を検出すると、データ送受信部(3d)によって異常発生を公衆回線(B)を介して監視センターに通知すると共に、データ送受信部(3d)によって監視現場の画像(現場画像)を公衆回線を介して監視センターに送信する複数の現場監視システム(A1〜An)と、
前記監視センターに備えられ、公衆回線を介してデータ送受信部(3d)から送られてくる異常発生の通知を第1のデータ送受信装置(4)によって受信する異常通報受付システム(C)と、
前記監視センターに備えられ、公衆回線を介してデータ送受信部(3d)から送られてくる現場画像を第2のデータ送受信装置(6)によって受信して表示する画像受信表示システム(Da)とを具備し、
前記異常通報受付システム(C)は、第1のLAN通信部(5d)をさらに備え、第1のデータ送受信装置(4)によって前記異常発生の通知をデータ送受信部(3d)から受信すると、当該異常発生を通知してきた現場監視システムA1の現場画像の受信を第1のLAN通信部(5d)によってLAN通信線を介して前記画像受信表示システム(Da)に指示し、
前記画像受信表示システム(D a )は、第2のLAN通信部(7a)をさらに備え、当該第2のLAN通信部(7a)が現場画像の受信指示をLAN通信線を介して第1のLAN通信部(5d)から受信すると、第2のデータ送受信装置(6)によってデータ送受信部(3d)から現場画像を受信することを特徴とする遠隔監視システム。 - 監視センターに、個々に第2のデータ送受信装置(6)を備えた複数の画像受信表示システム(Da,Db,Dc)を設け、
異常通報受付システムは、第1のデータ送受信装置(4)がデータ送受信部(3d)から異常発生の通知を受信すると、第1のLAN通信部(5d)から未使用状態の画像受信表示システムの第2のLAN通信部(7a)に現場画像の受信指示を出力し、画像受信表示システムは、第2のLAN通信部(7a)が第1のLAN通信部(5d)から前記受信指示を受信すると、第2のデータ送受信装置(6)がデータ送受信部(3d)にアクセスして現場画像を受信することを特徴とする請求項1記載の遠隔監視システム。 - 現場監視システムは現場画像を圧縮する画像圧縮部(3d)を備え、画像受信表示システムは、圧縮状態の現場画像を伸張する画像展開部(7d)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の遠隔監視システム。
- 異常通報受付システムは、現場監視システム毎に異常発生の履歴を管理する発報履歴管理部(5d)を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の遠隔監視システム。
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